JPH10216204A - 吸入式投薬器 - Google Patents

吸入式投薬器

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JPH10216204A
JPH10216204A JP4289797A JP4289797A JPH10216204A JP H10216204 A JPH10216204 A JP H10216204A JP 4289797 A JP4289797 A JP 4289797A JP 4289797 A JP4289797 A JP 4289797A JP H10216204 A JPH10216204 A JP H10216204A
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capsule
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capsule holder
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久朝 大木
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Yoshiyuki Tanizawa
嘉行 谷澤
Akira Yanagawa
明 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カプセルを装着したり、薬品の吸入後に使用
済みのカプセルを取出したりする作業を簡単にして、取
扱い時の操作性を向上する。 【解決手段】 投薬器本体1の筒状本体3にホルダ収容
部5を設け、カプセルホルダ8のカプセル保持部9をホ
ルダ収容部5に出入れ可能に設ける構成としている。従
って、カプセル保持部9をホルダ収容部5から引出した
引出し位置では、カプセル保持部9に形成されたカプセ
ル嵌合凹部10にカプセルを装着したり、使用済みのカ
プセルを取出したりすることができ、従来技術のように
各部品を分解することなく、カプセルの装着、取出し作
業を容易にすることができる。また、カプセル保持部9
をホルダ収容部5に押込むことにより、カプセルを押込
み位置に配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、患者の息
の吸込みによって顆粒状の薬品を肺内に投与するのに用
いて好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸入する方法、カプセル内に充填された微細な顆粒
状薬品(例えば、粒径5〜10μm)を吸入する方法等
が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセル内に充填された顆粒状薬品を吸入する方法で
は、本体をなすボディと、該ボディに着脱可能に設けら
れ、患者がくわえる吸入口と、前記ボディ内に設けら
れ、薬品が充填されたカプセルを保持するカプセルホル
ダと、流入側が大気に開口し、流出側が前記吸入口に開
口した通気路とから大略構成された吸入器を用いてい
る。また、この吸入器には、カプセルホルダに保持され
たカプセルに通気路に連通する穴を形成する穴あけ針等
が設けられている。
【0004】そして、この吸入器を用いて薬品を吸入す
る場合には、まず、投薬準備動作として、ボディから吸
入口、カプセルホルダ等を取外し、カプセルを該カプセ
ルホルダに装着する。その後、カプセルホルダ、吸入口
等をボディに取付け、穴あけ針によってカプセルに通気
路に連通する穴を形成する。
【0005】次に、投薬動作を行なうために吸入口をく
わえ、この状態で息を吸込む。これにより、通気路を通
る空気中にカプセル内の薬品が混入するから、患者は空
気と共に薬品を吸入口を介して肺内に吸入することがで
きる。
【0006】一方、投薬動作の終了後には、ボディから
吸入口、カプセルホルダ等を取外してカプセルホルダか
ら使用済みのカプセルを取出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による吸入器では、カプセルホルダにカプセルを
装着する場合、また、使用済みのカプセルを取出す場合
に、その都度、吸入口やカプセルホルダをボディから取
外さなくてはならないから、投薬時の取扱いが面倒にな
る上に、取外した部品を紛失する虞れがあるという問題
がある。
【0008】また、カプセルの装着、取外し時に、患者
が吸入口やカプセルホルダに触れる回数が多くなるか
ら、衛生上好ましくないという問題がある。
【0009】一方、薬品を吸入するときには患者が咳込
むことがあり、この場合には吸入口を逆流する空気によ
って薬品が外部に放出されてしまい、規定量の薬品を吸
入することができなくなるという問題がある。
【0010】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、カプセルを装着し、
薬品の吸入後に取出す作業を簡単にして、取扱い時の操
作性を向上することができるようにした吸入式投薬器を
提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、吸入口を逆流
する空気によって薬品が外部に放出されるのを防止し
て、規定量の薬品を患者に投与できるようにした吸入式
投薬器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、軸
方向の一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となっ
た投薬器本体と、該投薬器本体のホルダ収容部に対して
軸方向に出入れ可能に設けられ、該投薬器本体との間に
カプセルを保持するカプセル保持空間を形成するカプセ
ルホルダと、前記カプセル保持空間に保持されたカプセ
ル内の薬品を前記吸入口側に供給するため、流入側が前
記カプセル保持空間と大気とを連通し、流出側が前記カ
プセル保持空間と前記吸入口とを連通する通気路と、前
記カプセル保持空間に保持されたカプセルに該通気路に
連通する穴をあけるため、前記投薬器本体に設けられた
穴あけ具とから構成してなる。
【0013】このように構成したことにより、薬品を吸
入する場合には、まず、投薬準備動作として、投薬器本
体のホルダ収容部からカプセルホルダを引出し、この状
態でカプセルホルダにカプセルを装着する。そして、こ
のカプセルホルダをホルダ収容部に挿入することによ
り、カプセルをカプセル保持空間で保持することができ
る。また、穴あけ具によってカプセルに穴をあけること
により、カプセル内と通気路とを連通させることができ
る。
【0014】次に、投薬動作を行なう場合には、投薬器
本体の吸入口をくわえ、この状態で息を吸込む。これに
より、通気路の流入側に空気が流入し、この空気はカプ
セル内に流入して該カプセル内の薬品を拡散する。そし
て、カプセル内の薬品は空気と共に通気路の流出側から
吸入口側に流出し、該吸入口から患者の肺内に吸入され
る。
【0015】一方、投薬動作の終了後には、投薬器本体
のホルダ収容部からカプセルホルダを引出すことによ
り、カプセルホルダから使用済みのカプセルを取出すこ
とができる。
【0016】しかも、カプセルホルダをさらに引出して
投薬器本体から分離させることにより、ホルダ収容部や
カプセルホルダを簡単に洗浄することができる。
【0017】また、請求項2の発明のように、前記通気
路は、前記投薬器本体の軸方向一側に位置して前記カプ
セル保持空間に連通する流入側通気路と、前記投薬器本
体の軸方向他側に位置して前記カプセル保持空間に連通
する流出側通気路とから構成してもよい。
【0018】また、請求項3の発明のように、前記通気
路は、前記カプセルホルダの軸方向一側に位置して前記
カプセル保持空間に連通する流入側通気路と、前記カプ
セルホルダの軸方向他側に位置して前記カプセル保持空
間に連通する流出側通気路とから構成してもよい。
【0019】さらに、請求項4の発明のように、前記カ
プセル保持空間は、前記投薬器本体のホルダ収容部に設
けられたカプセル嵌合溝と、前記カプセルホルダに設け
られたカプセル嵌合凹部とから構成してもよい。
【0020】請求項5の発明は、前記カプセルホルダに
は、前記通気路を吸入口に向けて空気が流通するのを許
し、逆方向の流れを阻止する逆流防止弁を設ける構成と
したことにある。
【0021】このように構成したことにより、投薬動作
を行なう場合には、投薬器本体の吸入口をくわえ、この
状態で息を吸込む。このときには、逆流防止弁が開弁す
るから、通気路を介して空気を吸入口側に流通させるこ
とができ、患者はカプセル内の薬品を吸入口から肺内に
吸入することができる。
【0022】一方、吸入口をくわえた状態で患者が咳込
み、吸入口内に空気を逆流させた場合には、逆流防止弁
が閉弁して逆方向の流れを阻止するから、この逆流する
空気によってカプセル内の薬品が外部に放出されるのを
防止することができる。
【0023】請求項6の発明は、前記カプセルホルダに
は、該カプセルホルダを前記ホルダ収容部に出入れする
ときに把持する把持部を設ける構成としたことにある。
【0024】このように構成したことにより、投薬器本
体のホルダ収容部にカプセルホルダを出入れするときに
は、把持部を把持して出入れすることができるから、カ
プセルホルダにカプセルを装着するとき、薬品の吸入後
にカプセルを取出すときに患者が通気路等に触れるのを
防止することができる。
【0025】請求項7の発明は、前記投薬器本体のホル
ダ収容部と前記カプセルホルダとの間には、ホルダ収容
部にカプセルホルダを押込んだ押込み位置と、ホルダ収
容部からカプセルホルダを引出した引出し位置とに該カ
プセルホルダを位置決めする位置決め係合部を設ける構
成としたことにある。
【0026】このように構成したことにより、薬品を吸
入するにあたってカプセルが装着されたカプセルホルダ
を投薬器本体のホルダ収容部に押込んだ場合には、位置
決め係合部の係合によって該カプセルホルダが押込み位
置に位置決めされる。また、カプセルホルダにカプセル
を装着したり、薬品の吸入後にカプセルを取出すために
ホルダ収容部からカプセルホルダを引出した場合には、
位置決め係合部が係合して該カプセルホルダを引出し位
置に位置決めする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
吸入式投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0028】まず、本発明の第1の実施例を図1ないし
図9に基づいて説明するに、1は吸入式投薬器の基部を
なす投薬器本体で、該投薬器本体1は、後述するボディ
2と吸入口7等とから大略構成されている。
【0029】2は投薬器本体1の一側に位置して該投薬
器本体1の外形をなすボディで、該ボディ2は、略円筒
状に形成された筒状本体3と、該筒状本体3の外周から
図1中の上向きに突設され、後述する穴あけ具25の支
持部26を可動に支持する長円筒状の穴あけ具ガイド4
とから構成されている。
【0030】また、前記筒状本体3には、他端側に位置
してねじ部3Aが形成され、該ねじ部3Aには吸入口7
のねじ部7Aが螺着されている。さらに、筒状本体3の
外周側には、後述する流入側通路15,流出側通路16
が形成され、内周側にはホルダ収容部5が形成されてい
る。
【0031】5は筒状本体3の内周側に形成され、後述
するカプセルホルダ8のカプセル保持部9を出入れ可能
に収容するホルダ収容部で、該ホルダ収容部5は、図2
に示す如く、筒状本体3の下側寄りに位置し、該筒状本
体3の軸方向に伸長したほぼ四角形状の貫通穴として形
成されている。また、ホルダ収容部5には、側面の下側
に位置して対向するように突出した段部5A,5Aが軸
方向に伸長して設けられ、該各段部5Aの一端部上面側
には、カプセル保持部9の突起9A,9Bに選択的に係
合する係合突起5Bが形成されている(図7中に点線で
図示)。
【0032】6はホルダ収容部5の上側に位置して設け
られたカプセル嵌合溝で、該カプセル嵌合溝6は、後述
するカプセル嵌合凹部10と共にカプセル保持空間11
を形成するもので、カプセル嵌合凹部10に嵌合された
カプセルKを上側から保持するために、カプセルKの外
径寸法に応じた断面半円弧状の溝として形成されてい
る。
【0033】7は筒状本体3の他側に着脱可能に取付け
られた吸入口で、該吸入口7は略円筒状に形成され、一
端側には筒状本体3のねじ部3Aに螺着されるねじ部7
Aが形成されている。また、吸入口7の他端側外周は患
者がくわえ易いように他側に向けて漸次縮径している。
【0034】8は投薬器本体1に対して着脱可能に設け
られたカプセルホルダで、該カプセルホルダ8は、後述
するカプセル保持部9と把持部12とから大略構成され
ている。
【0035】9はカプセルホルダ8の本体をなし、ホル
ダ収容部5に出入れ可能に設けられたカプセル保持部
で、該カプセル保持部9は、ホルダ収容部5内に嵌合す
るように断面略T字状に形成されている(図6参照)。
また、カプセル保持部9には、図3に示す如く、ホルダ
収容部5の係合突起5Bに係合可能な突起9A,9Bが
軸方向に離間して下向きに突設されている。
【0036】ここで、前記突起9A,9Bは、前述した
カプセル収容部5の係合突起5Bと共に位置決め係合部
を形成するもので、突起9Aは、図1、図8等に示すよ
うにカプセルホルダ8のカプセル保持部9をホルダ収容
部5に最も押込んだ押込み位置で係合突起5Bに係合す
る。また、突起9Bは、カプセル保持部9をホルダ収容
部5にカプセルKを装着したり、使用済みのカプセルK
を取出したりすることができる程度引出した引出し位置
(図7に示す状態)で係合突起5Bに係合するものであ
る。
【0037】また、係合突起5Bと突起9Bとの係合
は、カプセルホルダ8を引出し位置からさらに引き抜く
ことにより解除され、これにより投薬器本体1からカプ
セルホルダ8を引き抜いて分離することができる。
【0038】10はカプセル保持部9の上面側にカプセ
ルKを嵌合するために形成されたカプセル嵌合凹部で、
該カプセル嵌合凹部10は、カプセルKが軸線位置まで
埋没するように断面半円弧状の凹溝として形成されてい
る。そして、カプセル嵌合凹部10は、カプセル保持部
9をホルダ収容部5内に押込んだ押込み位置で、前述し
たカプセル嵌合溝6との間にカプセルKを保持するカプ
セル保持空間11を形成する。
【0039】12はカプセル保持部9の一側に一体形成
された把持部で、該把持部12は、図6に示す如く、筒
状本体3の外径寸法と同等の外径寸法をもった環状体1
2Aと、カプセル保持部9に固着された軸体12Bと、
該軸体12Bと前記環状体12Aとを連結するために十
字状に配設された4本の脚部12C,12C,…とから
大略構成され、前記各脚部12C間は後述する通気路1
7,23の一部をなす開口12D,12D,…となって
いる。
【0040】このように形成されたカプセルホルダ8
は、把持部12の環状体12A外周を把持してカプセル
保持部9を引出すことにより、該カプセル保持部9を引
出し位置に配置することができる。そして、この引出し
位置では、カプセル保持部9のカプセル嵌合凹部10に
薬品が充填されたカプセルKを嵌合させたり、カプセル
嵌合凹部10から使用済みのカプセルKを取出したりす
ることができる。また、カプセル保持部9のカプセル嵌
合凹部10にカプセルKを嵌合させた状態で、把持部1
2を把持してカプセル保持部9をホルダ収容部5内に押
込むことにより、カプセル保持部9を押込み位置に配置
し、カプセルKをカプセル保持空間11で保持すること
ができる。
【0041】次に、13はカプセル嵌合溝6の一側寄り
に開口した流入側のピン挿入穴で、該ピン挿入穴13
は、穴あけ具ガイド4内に位置して筒状本体3の径方向
に形成されている。
【0042】また、14はカプセル嵌合溝6の他側寄り
に開口した流出側のピン挿入穴で、該ピン挿入穴14
は、流入側のピン挿入穴13と平行になるように、穴あ
け具ガイド4内に位置して筒状本体3の径方向に形成さ
れている。
【0043】15は筒状本体3の外周側に形成された流
入側通路で、該流入側通路15は一側が把持部12の各
開口12Dを介して大気に開口し、他側が流入側のピン
挿入穴13に連通している。
【0044】16は筒状本体3の外周側に形成された流
出側通路で、該流出側通路16は一側が流出側のピン挿
入穴14に連通し、他側が吸入口7側に開口している。
【0045】ここで、17は筒状本体3に設けられた第
1の通気路で、該第1の通気路17は、ピン挿入穴1
3、流入側通路15からなる流入側通気路17Aと、ピ
ン挿入穴14、流出側通路16からなる流出側通気路1
7Bとから大略構成されている。
【0046】次に、18はカプセルホルダ8のカプセル
保持部9に設けられ、カプセル嵌合凹部10の一側寄り
に開口した流入側のピン挿入穴で、該ピン挿入穴18は
ピン挿入穴13と同軸に形成されている。
【0047】19はカプセルホルダ8のカプセル保持部
9に設けられ、カプセル嵌合凹部10の他側寄りに開口
した流出側のピン挿入穴で、該ピン挿入穴19は、他側
に位置してピン挿入穴14と同軸となる円弧を有し、カ
プセル嵌合凹部10の軸方向一側に伸長した長穴として
形成されている。また、ピン挿入穴19には、ピン27
の先端側に形成された傾斜面27Aに対向するように一
側に位置してバリ逃し空間20が形成されている。
【0048】ここで、前記バリ逃し空間20は、図9に
示すようにピン27でカプセルKにピン挿入穴19に連
通する穴H2 をあけたときに、バリBがカプセルKに付
いたままの状態で、折れ曲がるのを許すものである。
【0049】21はカプセル保持部9の下側に位置して
筒状本体3との間に形成された流入側通路で、該流入側
通路21は一側が把持部12の各開口12Dを介して大
気に開口し、他側が流入側のピン挿入穴18に連通して
いる。
【0050】22はカプセル保持部9の下側に位置して
筒状本体3との間に形成された流出側通路で、該流出側
通路22は、一側が流出側のピン挿入穴19に連通し、
他側が吸入口7側に開口している。
【0051】ここで、23はカプセルホルダ8のカプセ
ル保持部9に設けられた第2の通気路で、該第2の通気
路23は、ピン挿入穴18、流入側通路21からなる流
入側通気路23Aと、ピン挿入穴19、流出側通路22
からなる流出側通気路23Bとから大略構成されてい
る。
【0052】24,24は通気路17,23と90度ず
らした位置で筒状本体3を軸方向に貫通するように穿設
された2本の補助通気路(図2中に図示)で、該各補助
通気路24は、息を吸込むときに流通する空気の流量を
増やすことで、このときの息苦しさを解消している。
【0053】さらに、25はカプセルKに穴あけを施す
ための穴あけ具で、該穴あけ具25は、穴あけ具ガイド
4内に可動に支持された支持部26と、先端側がピン挿
入穴13,14内に位置し、基端側が該支持部26に固
着されたピン27,27と、前記支持部26と筒状本体
3との間に設けられた戻しばね28とから大略構成さ
れ、前記戻しばね28は、ピン27,27がカプセルK
から離間する方向に支持部26を付勢し、カプセルKの
穴あけ後に支持部26、ピン27,27を初期位置まで
戻すものである。また、前記ピン27,27の先端側に
は傾斜面27A,27Aが形成され、該ピン27,27
は該傾斜面27A,27Aが互いに対向するように支持
部26に取付けられている。
【0054】ここで、吸入口7側に位置するピン27で
カプセル挿入穴19に連通する穴H2 をあけるときに
は、図9に示す如く、この穴あけ時のバリBを傾斜面2
7Aでバリ逃し空間20内に折曲げて収容する。
【0055】このように穴あけ具25は、支持部26を
戻しばね28に抗して穴あけ具ガイド4内に押込んで各
ピン27,27をピン挿入穴13,14等に挿入するこ
とにより、その先端側の傾斜面27A,27Aをカプセ
ル保持部9のカプセルKに貫通させ、該カプセルKに径
方向に貫通する穴H1 ,H1 ,H1 ,H2 をあけるもの
である。また、支持部26への押圧力を取除くと、戻し
ばね28の付勢力によって支持部26、各ピン27,2
7が初期位置まで後退する。
【0056】29は吸入口7内に設けられたメッシュ部
材で、該メッシュ部材29は、細い線材を網目状に編み
込んでなる円形状に形成され、その外周側が吸入口7の
内周側に固着されている。そして、メッシュ部材29
は、吸入口7内を通過する薬品を衝突させることによ
り、薬品の微粒化を図ると共に、図9に示すようにカプ
セルKの破片C等の異物を捕らえるものである。
【0057】本実施例による吸入式投薬器は上述の如き
構成を有するもので、次に、患者が薬品を吸入するまで
の準備動作および吸入時の空気と薬品の流れについて説
明する。
【0058】まず、図7に示すように、把持部12を把
持してカプセルホルダ8のカプセル保持部9をホルダ収
容部5から引出す。このカプセルホルダ8の引出し時に
は、引出し位置でカプセル保持部9に設けられた突起9
Bがホルダ収容部5の係合突起5Bに係合するから、投
薬器本体1に対してカプセルホルダ8が分離するのを防
止することができる。
【0059】そして、カプセルホルダ8を引出し位置と
したら、カプセル保持部9のカプセル嵌合凹部10にカ
プセルKを嵌合させた後に、把持部12を把持してカプ
セル保持部9をホルダ収容部5内に押込む。これによ
り、カプセルKはカプセル嵌合溝6によって上側から押
えられた状態で、図8に示すように押込み位置に配置さ
れ、カプセル保持空間11内に保持される。また、カプ
セルKが押込み位置に配置された状態では、カプセル保
持部9の突起9Aがホルダ収容部5の係合突起5Bに係
合し、カプセルホルダ8が抜止めされている。
【0060】次に、カプセルKを押込み位置に配置した
ら、穴あけ具25の支持部26を穴あけ具ガイド4に沿
って押込むことにより、各ピン27をピン挿入穴13,
14,18,19に沿って挿入し、該各ピン27をカプ
セルKに貫通させる。
【0061】ここで、カプセルKの穴あけについて説明
するに、把持部12側のピン27をカプセルKに貫通さ
せると、カプセルKにピン挿入穴13に連通する穴H1
、ピン挿入穴18に連通する穴H1 が順次形成され
る。
【0062】また、吸入口7側のピン27をカプセルK
に貫通させると、ピン挿入穴14に連通する穴H1 が形
成された後に、ピン挿入穴19に連通する穴H2 が形成
される。しかし、この穴H2 の形成時には、ピン挿入穴
19にバリ逃し空間20を設けていること、ピン27の
先端側にバリ逃し空間20に向けて傾斜面27Aを形成
していることから、カプセルKのバリBはピン27の傾
斜面27Aによってバリ逃し空間20側に折れ曲がり、
該バリ逃し空間20内に収容される。
【0063】これにより、カプセルKからバリBを分離
することなく、該カプセルKに穴H2 を形成できるか
ら、清掃作業等を簡略化できる上に、薬品の吸入時にお
ける患者の咳込みが防止できる。
【0064】一方、カプセルKに4個の穴H1 ,H1 ,
H1 ,H2 を形成した後には、戻しばね28の付勢力に
よって支持部26、各ピン27,27が初期位置まで戻
される。
【0065】次に、患者が薬品を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気と薬品の流れについて図9を参照しつつ述
べる。
【0066】まず、患者は吸入口7の他端側を口にくわ
え、この状態で息を吸込む。これにより、図9中の矢示
の如く、空気が把持部12の各開口12Dから流入側通
気路17A,23Aを介してカプセルK側に流通し、流
入側の穴H1 ,H1 から該カプセルK内に流入する。そ
して、カプセルK内に流入した空気はカプセルK内に充
填された顆粒状の薬品を拡散し、薬品を空気中に混入さ
せる。
【0067】このようにしてカプセルK内の薬品を含ん
だ空気は、流出側の穴H1 ,H2 から流出側通気路17
B,23Bを介して吸入口7側に放出され、該吸入口7
から患者の口内、気管を介して肺内に吸込まれる。この
ようにして、薬品を患者の肺内に投与することができ
る。
【0068】また、この薬品の吸入時には、流出側通気
路17B,23Bから流出した薬品がメッシュ部材29
に衝突して微粒化されるから、薬品を患者の肺内に効率
よく吸入させることができる。しかも、穴あけ時に発生
するカプセルKの破片C等が吸入口7側に流出したとし
ても、メッシュ部材29でこの破片Cを捕らえることが
でき、患者は薬品のみを吸入することができる。
【0069】一方、カプセルK内の薬品吸入作業が終了
したら、把持部12を把持してカプセルホルダ8のカプ
セル保持部9をホルダ収容部5から引出して引出し位置
とする。これにより、使用済みのカプセルKをカプセル
ホルダ8から取出すことができる。
【0070】かくして、本実施例によれば、筒状本体3
のホルダ収容部5に対してカプセルホルダ8のカプセル
保持部9を出入れ可能に設けることにより、カプセル保
持部9を引出した引出し位置では、カプセル嵌合凹部1
0にカプセルKを装着したり、使用済みのカプセルKを
取出したりすることができる。また、カプセル保持部9
をホルダ収容部5内に押込んだ押込み位置ではカプセル
Kをカプセル保持空間11で保持することができる。
【0071】従って、従来技術のように各部品を分解す
ることなく、カプセルKをカプセルホルダ8に装着した
り、吸入後に取出したりする作業を容易に行なうことが
できるから、投薬準備作業時の作業性を向上でき、吸入
式投薬器の取扱いを容易にすることができる。
【0072】また、カプセルホルダ8にはカプセル保持
部9を出入れするときに把持する把持部12を設けてい
るから、カプセル保持部9や通気路17,23等に触れ
ることなくカプセルKを装着したり、取出したりするこ
とができ、衛生面を向上することができる。
【0073】また、ホルダ収容部5に係合突起5Bを設
け、カプセルホルダ8のカプセル保持部9に該係合突起
5Bに選択的に係合する突起9A,9Bを設けているか
ら、カプセル保持部9を図1、図8に示す押込み位置と
図7に示す引出し位置とに位置決めすることができる。
これにより、押込み位置においてピン挿入穴13,1
4,18,19を簡単に位置決めすることができる上
に、引出し位置でのカプセルホルダ8の脱落を防止で
き、カプセルホルダ8の紛失や損傷等を防止することが
できる。
【0074】さらに、ホルダ収容部5の係合突起5Bと
カプセル保持部9の突起9Bとの係合に抗してカプセル
ホルダ8を投薬器本体1から引き抜くことにより、投薬
器本体1からカプセルホルダ8を分離させることができ
るから、ホルダ収容部5内やカプセルホルダ8等を効率
よく洗浄することができ、この点においても衛生面を向
上し、また取扱いを容易にすることができる。
【0075】次に、本発明の第2の実施例を図10ない
し図14に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、通
気路を吸入口に向けて空気が流通するのを許し、逆方向
の流れを阻止する逆流防止弁をカプセルホルダに設ける
構成としたことにある。なお、本実施例では、前述した
第1の実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0076】31は第1の実施例によるカプセルホルダ
8に代えて用いられる本実施例によるカプセルホルダ
で、該カプセルホルダ31は、後述するカプセル保持部
32、把持部35等から大略構成されている。
【0077】32はカプセルホルダ31の本体をなすカ
プセル保持部で、該カプセル保持部32は、第1の実施
例によるカプセル保持部9と同様に、ホルダ収容部5に
嵌合する断面略T字状に形成され、その上面側にはカプ
セルKが嵌合するカプセル嵌合凹部33が形成され、該
カプセル嵌合凹部33とカプセル嵌合溝6との間にはカ
プセル保持空間34が形成されている。また、カプセル
保持部32には、ピン挿入穴18、流入側通路21から
なる流入側通気路23Aと、ピン挿入穴19、流出側通
路22からなる流出側通気路23Bとから構成された第
2の通気路23が設けられている。
【0078】35はカプセル保持部32の一側に一体的
に設けられた把持部で、該把持部35は、後述する支持
リング36とキャップ37とから大略構成されている。
【0079】36はカプセル保持部32の一側に一体形
成された支持リングで、該支持リング36は、図11、
図12に示す如く、円環状の環状体36Aと、カプセル
保持部32に固着された軸体36Bと、該軸体36Bと
前記環状体36Aを連結するために十字状に配設された
4本の脚部36C,36C,…とから大略構成され、前
記各脚部36C間は通気路17,23の一部を構成する
開口36D,36D,…となっている。また、前記環状
体36Aの外周側にはねじ部36Eが形成され、軸体3
6B、各脚部36Cの一側面には後述するチェック弁3
8を可動に収容する凹陥部36Fが形成されている。
【0080】37は支持リング36を覆うように設けら
れたキャップで、該キャップ37は、筒部37Aと蓋部
37Bとから有蓋筒状に形成され、筒部37Aの内周側
には、支持リング36のねじ部36Eに螺着するねじ部
37Cが形成されている。また、前記蓋部37Bの中央
には、通気路17,23の一部をなす通気穴37Dが形
成されている。
【0081】38は支持リング36の凹陥部36Fとキ
ャップ37の蓋部37Bとの間に配設された逆流防止弁
としてのチェック弁で、該チェック弁38は、通気穴3
7Dを開閉する円板状に形成されている。そして、チェ
ック弁38は、薬品の吸入時に開弁して通気穴37Dを
吸入口7側に空気が流れるのを許し、吸入口7内を逆流
する空気流が生じたときに閉弁するものである。
【0082】第2の実施例は、このように構成される
が、この第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ
同様の作用効果を得ることができる。
【0083】然るに、本実施例では、薬品を吸入すると
きには、準備作業としてカプセルKをカプセル嵌合凹部
33に嵌合した状態でカプセル保持部32をホルダ収容
部5内に押込み、穴あけ具25によってカプセルKに各
穴H1 ,H2 をあける。
【0084】そして、準備作業が完了したら、吸入口7
をくわえて息を吸込む。このときには、図13に示す如
く、キャップ37の通気穴37Dから流入する外気によ
ってチェック弁38が蓋部37Bから離間して開弁する
から、通気路17,23を流通する空気によってカプセ
ルK内の薬品を吸入口7側に流出させることができ、薬
品を患者に投与することができる。
【0085】一方、図14に示すように、薬品の吸入途
中で患者が咳込んで、吸入口7内に空気を逆流させたと
きには、この逆流する空気によってチェック弁38をキ
ャップ37の蓋部37Bに当接させて通気穴37Dを閉
塞することができるから、逆流する空気によってカプセ
ルK内等の薬品が外部に放出されるのを防止することが
できる。
【0086】なお、カプセルホルダ31のカプセル保持
部32をホルダ収容部5に対して出入れするときには、
把持部35のキャップ37を把持して出入れする構成と
なっており、この点においては、前記第1の実施例と同
様の構成となっている。
【0087】従って、本実施例によれば、薬品の吸入途
中で患者が咳込んだ場合でも、チェック弁38によって
カプセルK内等の薬品が外部に放出されるのを防止する
ことができるから、カプセルKに充填された規定量の薬
品を患者に吸入させることができ、薬品を効率よく患者
に投与することができる。
【0088】なお、前記第2の実施例では、チェック弁
38を円板状の弁体として形成した場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば、チェック弁
をフラップ弁等の他の弁体として形成してもよい。
【0089】また、前記各実施例では、カプセルホルダ
8,31の把持部12,35を円環状に形成した場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば、軸体12B,36Bを軸方向に延ばして把持用のつ
まみとしてもよく、カプセル保持部を出入れできるもの
であれば他の形状としてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1〜4の発明
によれば、投薬器本体のホルダ収容部からカプセルホル
ダを引出すことにより、カプセルホルダにカプセルを装
着することができ、また、使用済みのカプセルを取出す
ことができる。さらに、カプセルが装着されたカプセル
ホルダをホルダ収容部に挿入することにより、カプセル
をカプセル保持空間で保持することができる。
【0091】従って、従来技術のように各部品を分解す
ることなく、カプセルの装着、取出し作業を容易に行な
うことができ、投薬準備作業時の作業性を向上して、吸
入式投薬器の取扱いを容易にすることができる。しか
も、カプセルホルダを投薬器本体から引き抜くことによ
り、カプセルホルダ等を効率よく洗浄することができ、
衛生面や作業性を向上することができる。
【0092】請求項5の発明によれば、吸入口をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場
合には、逆流防止弁を閉弁させて逆方向への空気の流れ
を阻止することができるから、この逆流する空気によっ
てカプセル内の薬品が外部に放出されるのを防止するこ
とができ、カプセルに充填された規定量の薬品を患者に
吸入させて、薬品を効率よく患者に投与することができ
る。
【0093】請求項6の発明によれば、投薬器本体のホ
ルダ収容部にカプセルホルダを出入れするときには、把
持部を把持して出入れすることができるから、カプセル
を装着したり、使用済みのカプセルを取出したりすると
きに患者が通気路等に触れるのを防止することができ、
衛生面を向上することができる。
【0094】請求項7の発明によれば、薬品を吸入する
にあたってカプセルホルダをホルダ収容部に押込んだ場
合には、位置決め係合部によってカプセルホルダを押込
み位置に位置決めすることができるから、投薬器本体と
カプセルホルダとを容易に位置合せすることができる。
一方、カプセルホルダにカプセルを装着したり、薬品の
吸入後にカプセルを取出すためにホルダ収容部からカプ
セルホルダを引出した場合には、位置決め係合部によっ
てカプセルホルダを引出し位置に位置決めすることがで
きるから、カプセルホルダの出入れ作業を簡単にするこ
とができ、また、部品の紛失や落下による損傷を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による吸入式投薬器を示
す断面図である。
【図2】図1中に示す投薬器本体の右側面図である。
【図3】図1中に示すカプセルホルダの正面図である。
【図4】カプセルホルダの平面図である。
【図5】カプセルホルダの底面図である。
【図6】カプセルホルダの右側面図である。
【図7】カプセルホルダを引出して引出し位置に配置し
た状態の吸入式投薬器を示す断面図である。
【図8】カプセルホルダを押込み位置に配置してカプセ
ル保持空間にカプセルを保持した状態の吸入式投薬器を
示す断面図ある。
【図9】カプセル内の薬品を吸入している状態の吸入式
投薬器を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例による吸入式投薬器を
示す断面図である。
【図11】図10中のカプセルホルダ、チェック弁を分
解した状態で示す一部破断の外観図である。
【図12】キャップを取外した状態のカプセルホルダを
図11中の矢示 XII−XII 方向から示す右側面図であ
る。
【図13】カプセル内の薬品を吸入している状態の吸入
式投薬器を示す断面図である。
【図14】吸入口内に空気を逆流させた状態の吸入式投
薬器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 投薬器本体 5 ホルダ収容部 5B 係合突起(位置決め係合部) 6 カプセル嵌合溝 7 吸入口 8,31 カプセルホルダ 9,32 カプセル保持部 9A,9B 突起(位置決め係合部) 10,33 カプセル嵌合凹部 11,34 カプセル保持空間 12,35 把持部 17 第1の通気路 17A,23A 流入側通気路 17B,23B 流出側通気路 23 第2の通気路 25 穴あけ具 38 チェック弁(逆流防止弁) K カプセル H1 ,H2 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 茂巳 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の一側がホルダ収容部となり、他
    側が吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のホル
    ダ収容部に対して軸方向に出入れ可能に設けられ、該投
    薬器本体との間にカプセルを保持するカプセル保持空間
    を形成するカプセルホルダと、前記カプセル保持空間に
    保持されたカプセル内の薬品を前記吸入口側に供給する
    ため、流入側が前記カプセル保持空間と大気とを連通
    し、流出側が前記カプセル保持空間と前記吸入口とを連
    通する通気路と、前記カプセル保持空間に保持されたカ
    プセルに該通気路に連通する穴をあけるため、前記投薬
    器本体に設けられた穴あけ具とから構成してなる吸入式
    投薬器。
  2. 【請求項2】 前記通気路は、前記投薬器本体の軸方向
    一側に位置して前記カプセル保持空間に連通する流入側
    通気路と、前記投薬器本体の軸方向他側に位置して前記
    カプセル保持空間に連通する流出側通気路とから構成し
    てなる請求項1に記載の吸入式投薬器。
  3. 【請求項3】 前記通気路は、前記カプセルホルダの軸
    方向一側に位置して前記カプセル保持空間に連通する流
    入側通気路と、前記カプセルホルダの軸方向他側に位置
    して前記カプセル保持空間に連通する流出側通気路とか
    ら構成してなる請求項1に記載の吸入式投薬器。
  4. 【請求項4】 前記カプセル保持空間は、前記投薬器本
    体のホルダ収容部に設けられたカプセル嵌合溝と、前記
    カプセルホルダに設けられたカプセル嵌合凹部とから構
    成してなる請求項1,2または3に記載の吸入式投薬
    器。
  5. 【請求項5】 前記カプセルホルダには、前記通気路を
    吸入口に向けて空気が流通するのを許し、逆方向の流れ
    を阻止する逆流防止弁を設ける構成としてなる請求項
    1,2,3または4に記載の吸入式投薬器。
  6. 【請求項6】 前記カプセルホルダには、該カプセルホ
    ルダを前記ホルダ収容部に出入れするときに把持する把
    持部を設ける構成としてなる請求項1,2,3,4また
    は5に記載の吸入式投薬器。
  7. 【請求項7】 前記投薬器本体のホルダ収容部と前記カ
    プセルホルダとの間には、ホルダ収容部にカプセルホル
    ダを押込んだ押込み位置と、ホルダ収容部からカプセル
    ホルダを引出した引出し位置とに該カプセルホルダを位
    置決めする位置決め係合部を設ける構成としてなる請求
    項1,2,3,4,5または6に記載の吸入式投薬器。
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