JPH10215A - サニタリー製品製造設備およびそれに用いられるシリコーン塗布機 - Google Patents

サニタリー製品製造設備およびそれに用いられるシリコーン塗布機

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JPH10215A
JPH10215A JP8177476A JP17747696A JPH10215A JP H10215 A JPH10215 A JP H10215A JP 8177476 A JP8177476 A JP 8177476A JP 17747696 A JP17747696 A JP 17747696A JP H10215 A JPH10215 A JP H10215A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装フィルムのコストを低減し、ウイングタ
イプサニタリー用品の製造工程を削減しうるサニタリー
製品製造設備とシリコーン塗布機を提供する。 【解決手段】 サニタリー用品1を製造するサニタリー
用品製造機100 と、シリコーンを塗布する前の帯状フィ
ルムを巻取った原反ロール2rから帯状フィルムを繰り出
しながら、シリコーンを部分塗布し、乾燥させ、シリコ
ーン塗布済みフィルムを供給するシリコーン塗布機40
と、前記サニタリー用品製造機で製造されたサニタリー
用品1を、シリコーン塗布機40から供給されたシリコー
ンを部分的に塗布したフィルム2で包装するサニタリー
用品包装機110 とからなる。シリコーン塗布機はグラビ
ア印刷機タイプで高速でも同じパターンの部分塗布が正
確に行え、シリコーンの塗布量削減と、剥離紙の使用個
所を削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサニタリー製品製造
設備およびそれに用いられるシリコーン塗布機に関す
る。なお、本明細書において、サニタリー用品とは、生
理用品、パンティライナーなど表面材と裏面材の間に体
液を吸収する吸収体を挟んだ用品をいう。また、サニタ
リー用品をフィルム包装し市販できる製品となった状態
のものをサニタリー製品という。
【0002】ところで、本発明者は、包装袋からパンテ
ィライナーを取り出すのが容易であり、衛生的で、製造
コストが低廉なサニタリー製品として、図7のものを提
供している。同図に示すサニタリー製品Aは、サニタリ
ー用品1と包装フィルム2からなっている。サニタリー
用品1そのものは、市販の生理用品やパンティライナー
と特に変わるところはなく、表面材4、吸収体5、裏面
材6がその順に重ね合わされ周縁部がエンボス加工7さ
れた状態で接着されている。また、裏面材6の裏面には
接着剤を部分的に塗布した接着剤層3が形成されてい
る。包装フィルム2は、例えば、PEフィルムにシリコ
ーンをコーティングしたものであり、外装袋を構成する
ものである。そして、包装フィルム2は、その幅W2が
サニタリー用品1の幅W1より広いものが使用され、サ
ニタリー用品1の裏面材6に重ね合わされた状態で接着
される。この包装フィルム2およびサニタリー用品1を
長手方向に沿って3つ折りにすると、包装フィルム2の
幅W2はサニタリー用品1の幅W1より広いため、幅方
向の両端縁は包装フィルム2のみが重なり合った状態と
なる。そして、両端縁をヒートシール8すると、包装フ
ィルム2がサニタリー用品1の外装袋を構成したサニタ
リー製品Aが作成される。このサニタリー用品1を使用
するには、包装フィルム2の一端縁2aを引っ張って、
両端縁のヒートシール部8を剥がせば、サニタリー用品
1が取り出されて直ちに使用することができる。
【0003】上記図7のサニタリー用品は、いわゆるレ
ギュラータイプであるが、図7のサニタリー用品1の中
央部の両側にそれぞれフラップを形成し、そのフラップ
に接着剤を塗布したものもあり、このタイプを、いわゆ
るウイングタイプという。このウイングタイプは、パン
ティの股部にフラップを巻き付けて接着して使用するも
のである。そして、このウイングタイプも図7(B)、
(C)のように、三つ折りし、包装フィルム2で包装し
て使用される。
【0004】本発明は上記のごとき包装形態のサニタリ
ー製品の製造設備およびそれに用いられるシリコーン塗
布機に関する。
【0005】
【従来の技術】図6は従来のサニタリー製品の製造ライ
ンを示している。100 はサニタリー用品製造機で、吸収
体5の原反ロール5Rから原反シートを取り込み、裏面
材6の原反ロール6Rから裏面材シートを取り込み、表
面材4の原反ロール4Rから表面材シートをそれぞれ取
り込んで、三つに重ね必要な形状にカットしてサニタリ
ー用品を製造する。110 は包装機で、包装フィルム2の
原反ロール2Rから帯状の包装フィルムの供給を受け、
これに製造機100 で製造したサニタリー用品1を載せ、
フィルム2と共に三つ折りにし、ライン方向の前後をヒ
ートシールしてサニタリー製品Aを製造するようにして
いる。
【0006】ところで、上記包装機110 で用いられる包
装フィルムの原反ロール2Rは、フィルム専門工場で製
造したものをロールで購入して、サニタリー製品製造業
者の上記製造ラインを設置した工場で使用している。
【0007】その理由は、サニタリー製品の包装フィル
ムの内表面には、剥離性処理をしなければならないこと
による。つまり、サニタリー用品の裏面には使用時に下
着に貼り付けるための図7に示す接着剤3を塗布する
が、この接着剤3と包装フィルム2とが強力に接着して
は使用できないため、使用時には簡単に剥がれるように
する必要がある。この必要性を満たす処理が前記剥離性
処理であり、具体的にはシリコーンを包装フィルム2の
内表面に塗布することにより行なっている。そして、こ
のシリコーン塗布は、シリコーンをフィルムに塗布した
後、ヒーターあるいは炉内を通過させるか、熱風を吹き
かけて加熱し、さらに紫外線によりUVキュアーするこ
とにより乾燥させなければならない。しかるに、この乾
燥工程は、一般的にいってライン長が15m〜20mが必要
であって、ライン長が相当長く、専用の処理工場でない
とコストや設備面で実用的でないと認識されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、包装フィ
ルム2はシリコーン塗布済みの原反ロール2Rの状態で
買ってきて使用するので、これには材料費の外にシリコ
ーン塗布加工費が相当含まれており、コストが高くな
り、またシリコーン塗布も大量生産する場合は、ライン
速度を非常に高速にしなければならないのであるが、高
速時のタイミング合せは現実的には不可能に近く、その
ため部分塗布を採用できず全面塗布が行われている。そ
して、このシリコーン全面塗布によって、後工程での熱
シールだけでシールすることが困難になり、シール工程
の途中で冷却工程が必要となったり、シリコーンの使用
量が必要以上に大量になるという問題がある。
【0009】また、サニタリー用品のうちウイングタイ
プについては、つぎのような問題がある。すなわち包装
フィルム2と共に三つ折りしたとき接着剤3と包装フィ
ルムとが強力に接着して使用時に包装フィルムから剥が
せないようになるのを防止するため、剥離紙を用い、そ
の剥離紙をフィルムに接着するための工程が必要とな
る。したがって、つぎに示すように、非常に多くの工程
を必要としている。
【0010】図8は上記のウイングタイプのサニタリー
製品の製造工程を示しており、は帯状の包装フィルム
2の一部を示しており、このような帯状フィルム2を走
行させながら、のようにホットメルト接着剤11を所々
に塗布していく。は剥離紙12にホットメルト接着剤13
を塗布する工程であり、で前記剥離紙12をカットして
前記フィルム2に貼付する。で前記剥離紙14の上にウ
イングタイプサニタリー用品1Bを載せる。では、包装
フィルム2上のサニタリー用品1Bを載せた部分の横に接
着剤15を塗布し、でその上に剥離紙16をカットして載
せる。そして、で包装フィルム2とサニタリー用品1B
を一緒に三つ折りして包み込む。最後にのように熱シ
ール(符号8参照)しカットするとサニタリー用品Aと
して完成する。上記のごとく、、で剥離紙12、16を
載せ、、で剥離紙を接着するために接着剤13、15を
塗布しなければならないので製造工程が多くなり、コス
トが高くなる。
【0011】本発明は上記事情に鑑み、包装フィルムの
コストを低減し、ウイングタイプサニタリー用品の製造
工程を削減しうるサニタリー製品製造設備およびそれに
用いるシリコーン塗布機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のサニタリー製
品製造設備は、サニタリー製品を製造するサニタリー用
品製造機と、シリコーンを塗布する前の帯状フィルムを
巻取った原反ロールから帯状ィルムを繰り出しながら、
該帯状フィルムの必要個所にシリコーンを部分塗布し、
乾燥させ、シリコーン塗布済みフィルムを供給するシリ
コーン塗布機と、前記サニタリー用品製造機で製造され
たサニタリー用品を、前記シリコーン塗布機から供給さ
れたシリコーンを部分的に塗布したフィルムで包装する
サニタリー用品包装機とからなることを特徴とする。請
求項2のシリコーン塗布機は、原反ロールからフィルム
の供給を受ける入側に設置したシリコーン塗布部と、シ
リコーン塗布済みのフィルムを送り出す出側に設置した
乾燥部とからなり、前記シリコーン塗布部が、シリコー
ン塗布液パンと、該パンに漬けられた版胴と、該版胴に
対向しフィルムを挟む圧胴と、前記版胴に接触させたド
クターとからなることを特徴とする。請求項3のシリコ
ーン塗布機は、原反ロールからフィルムの供給を受ける
入側に設置したシリコーン塗布部と、シリコーン塗布済
みのフィルムを送り出す出側に設置した乾燥部とからな
り、前記乾燥部が、フィルムのパスライン下面に設置さ
れたフィルターと、該フィルターの下方に設置されたU
Vランプと、前記フィルター上を通過するフィルムに熱
風を当てる位置に置かれた熱風送風機とからなることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係わる
サニタリー製品製造設備の概略平面図、図2は同サニタ
リー製品製造設備の側面図、図3はシリコーン塗布機の
側面図である。図1〜2において、100 はサニタリー用
品製造機、110 はサニタリー用品包装機、120 は製品ス
トッカーであり、これらは直列的に接続されている。
【0014】サニタリー用品製造機100 は、つぎのよう
に構成されている。5R、5Rは吸収体の原反ロールであ
り、常にいずれか一方のロールから吸収体シートがカッ
ト部20に送られ、例えばつづみ形の形状にカットされ、
続いて重合部21に送られる。6R、6Rは裏面材6の原反ロ
ールであり、常にいずれか一方のロールから裏面材シー
トが繰り出され、前記重合部21へ送られる。重合部21で
は、裏面材シートにカットされた吸収体5を載せる。4
R、4Rは表面材4の原反ロールで、常にいずれか一方の
ロールから表面材シートが繰り出され、プレス部22に送
られ、前記吸収体5の上面に重ねられる。ついでシール
部23でヒートシールされ、用品カット部24でカットされ
る。ここまでで、サニタリー用品1が作成される。
【0015】40は本発明の特徴であるシリコーン塗布機
であり、この詳細は後述するが、シリコーンを部分塗布
した包装フィルムシート2Sが方向転換バー26で案内され
て重合部25の手前に供給される。そして、包装フィルム
シート2Sにサニタリー用品1が載せられた状態で、折り
畳み部30により三つ折りされ、熱シール部31で両端縁を
ヒートシールされ、カット部32でカットされ、サニタリ
ー製品Aが完成する。このサニタリー製品Aは計量機33
でカウントされて、ストッカー120 に貯えられる。以上
のごとき、製造設備において、重要なのは、シリコーン
塗布機40である。
【0016】つぎに、シリコーン塗布機40の詳細を図3
に基づき説明する。同図において、35はハウジングであ
り、図中右側には未塗工フィルム2Sの入口36があり、図
中左側には塗工済みフィルム2Sの出口37が設けられてい
る。前記入口36に近接して、未塗工フィルムの原反ロー
ル2rを2本掛ける架台38が設けられており、いずれか一
方のロール2rの尾端が通る時に別のロール2rの先端を接
続する公知の接続器39が設けられている。ハウジング35
の内部における入側には、シリコーン塗布部45が設置さ
れている。
【0017】このシリコーン塗布部45は、シリコーン塗
布液パン41と、この塗布液パン41に漬けられた版胴42
と、この版胴42に対向しフィルム2Sを挟む圧胴43と、前
記版胴42に接触させた余分なシリコーン液をかき落とす
ドクター44とから構成されている。フィルムシート2S
は、版胴42と圧胴43の間を通るときに版胴42からシリコ
ーン液を転写されるのである。
【0018】上記の構成は、公知のグラビア印刷機と基
本構造が同じであり、版胴42と圧胴43はギヤトレーン等
の機械的手段によって同期回転するようになっており、
したがってシリコーン液のフィルムシート2Sに対する塗
布位置がズレないという特徴がある。よって高速回転さ
せても、必らず、同じパターンでシリコーンを部分塗布
することができる。
【0019】ハウジング35の出側には乾燥部50が設けら
れている。乾燥部50は、フィルムシート2Sのパスライン
下面に設置されたフィルター51と、このフィルター51の
下方に設置されたUVランプ52と、前記フィルター51の
上面を通過するフィルムシート2Sに熱風を当てる熱風送
風機53とから構成されている。熱風送風機53は、送風機
54と送風ダクト55と排出ダクト56を有している。前記フ
ィルター51は石英ガラス製のものが、熱による割れが発
生しないので好ましく、その上面には乾燥ボックス57が
設けられている。UVランプ52はUV硬化させるための
公知の装置である。
【0020】この乾燥部50において、シリコーンを部分
塗布されたフィルムシート2Sはフィルター51上を通過中
に。UV効果と熱風によって急速乾燥される。よって高
速走行させても乾燥不良がでることはない。
【0021】以上のごとく、本発明のシリコーン塗布機
40によれば、未塗工の原反ロール2rを用いても、それか
ら繰り出すフィルムシート2Sに、必要な個所にのみ部分
塗布を行え、しかも高速で塗布乾燥が行えるので、つぎ
のような利点がある。
【0022】すなわち、原反ロール2rとしては、シリコ
ーン塗布前のものを購入して使用できるので、シリコー
ン塗布加工費が不用であって、コストが低くなり、ま
た、高速時のタイミング合せが確実であるので部分塗布
が可能である。そして、このシリコーン部分塗布によっ
て、後工程での熱シールだけでシールすることが可能と
なり、シール工程の途中で冷却工程が不要となり、シリ
コーンの使用量が少量ですむという利点が生じる。
【0023】つぎに、本発明の製造設備によるサニタリ
ー製品の製造工程を説明する。図4はレギュラータイプ
のサニタリー用品の製造工程を示す説明図である。包装
フィルム2のフィルムシート2Sには、シリコーンが部分
的に塗布され、同一パターンでシリコーン塗布部2Cが形
成されていく。この塗布工程はシリコーン塗布機40で行
われる。このシリコーン塗布を完了したフィルムシート
2Sは、図1中の方向転換バー26で製造機ライン方向に方
向転換され、製造機100 の重合部25へ供給される。製造
機100 において、塗布ガン27によりシリコーン塗布部2C
の上部の一部にホットメルト接着剤3が塗布され、用品
カット部24でカットされたサニタリー用品1が載せら
れ、重合部25で前記サニタリー用品1がフィルムシート
2S上に接着剤3により仮接着される。その後、包装機11
0 の折り畳み部30において、サニタリー用品1を包装フ
ィルムシート2Sと共に三つ折りにして、熱シール部31で
熱シールし、仮止めテープ9を貼付して、カット部32で
ヒートシール部8をカットし、フィルム包装されたサニ
タリー製品Aを完成する。
【0024】上記のごとく、シリコーンを部分塗布して
いるため、シリコーンの使用量が少なくてすむ。また、
ヒートシール部8のシール工程はシリコーンを塗布して
いない部分で行うことができ、この場合、熱を加えるだ
けでヒートシールできるので、ヒートシール工程に冷却
工程を組合せるような複雑な工程を用いなくともよい。
よって、本発明によれば相当に低コスト化することがで
きる。
【0025】図5はウイングタイプのサニタリー用品の
製造工程を示す説明図である。包装フィルム2のフィル
ムシート2Sには、シリコーンが部分的に塗布され、同一
パターンでシリコーン塗布部2C、2dが形成されていく。
この塗布工程はシリコーン塗布機40で行われる。なお、
シリコーン塗布部2cはフィルム内面側であるに対しシリ
コーン塗布部2dはフィルム表面側であって、裏表同時に
シリコーンを塗布することになる。この場合、フィルム
2Sの一側縁を公知の折り畳みバーで折り畳んでシリコー
ン塗布機40の塗布部45を通し、その後でフィルム2Sを開
けばよい。つづいてシリコーン塗布部2Cの上部の一部に
ホットメルト接着剤3が塗布され、ウイングタイプのサ
ニタリー用品1Bが載せられ、接着剤3によりフィルムシ
ート2S上に仮接着される。ウイングタイプのサニタリー
用品1Bのフラップ17上にはパンティに仮接着するための
接着剤18が製造機100 において塗布するか、あるいは、
三つ折りする前に先に塗布したシリコーン塗布部2d上に
接着剤18' を塗布する。この接着剤18' はフィルム2Sを
三つ折りしたときサニタリー用品1Bのフラップ17上に折
り返されてフラップ17上に転写される。ついで、サニタ
リー用品1Bを包装フィルムシート2と共に三つ折りにし
て、熱シールし、仮止めテープ9を貼付して、ヒートシ
ール部8をカットし、フィルム包装されたサニタリー製
品Aを完成する。
【0026】このウイングタイプのサニタリー製品の製
造の場合も、上記のごとく、シリコーンを部分塗布して
いるため、シリコーンの使用量が少なくてすむ。また、
ヒートシール部8のシール工程はシリコーンを塗布して
いない部分で行うことができ、この場合、熱を加えるだ
けでヒートシールできるので、ヒートシール工程に冷却
工程を組合せるような複雑な工程を用いなくともよい。
よって、本発明によれば相当に低コスト化することがで
きる。
【0027】また、剥離紙を用いなくてもよくなるの
で、原価が低減し、製造・包装工程も簡単になり、総じ
て低コスト化できるという利点がある。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、包装フィルム
にシリコーンを部分塗布し、シリコーン使用量を削減
し、シリコーン未塗工の原反ロールを使用して原価を低
減し、ヒートシール工程を簡単にし、剥離紙の使用を無
くして、サニタリー製品の製造コストを低減できる。請
求項2の発明によれば、シリコーン塗布部が、機械的に
同期にフィルムの送りとシリコーンの塗布を行うので、
高速で部分塗布を正確に行うことができる。請求項3の
発明によれば、フィルムに塗布したシリコーンを熱風と
UVキュアーとで乾燥させるので、高速乾燥が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるサニタリー製品製
造設備の概略平面図である。
【図2】同サニタリー製品製造設備の側面図である。
【図3】シリコーン塗布機の側面図である。
【図4】レギュラータイプのサニタリー用品の製造工程
を示す説明図である。
【図5】ウイングタイプのサニタリー用品の製造工程を
示す説明図である。
【図6】従来のサニタリー製品の製造ラインの説明図で
ある。
【図7】サニタリー製品の説明図であって、(A)図は
展開図、(B)図は断面図、(C)図は斜視図である。
【図8】ウイングタイプのサニタリー製品の従来の製造
工程の説明図である。
【符号の説明】
1 サニタリー用品 2 包装フィルム 3 接着剤 4 表面材 5 吸収体 6 裏面材 7 エンボス加工 8 ヒートシール部 100 サニタリー用品製造機 110 サニタリー用品包装機 30 折り畳み部 40 シリコーン塗布機 41 シリコーン塗布液パン 42 版胴 43 圧胴 44 ドクター 45 シリコーン塗布部 50 乾燥部 51 フィルター 52 UVランプ 53 熱風送風機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 サニタリー製品製造設備およびそれに
用いられるシリコーン塗布機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサニタリー製品製造
設備およびそれに用いられるシリコーン塗布機に関す
る。なお、本明細書において、サニタリー用品とは、生
理用品、パンティライナーなど表面材と裏面材の間に体
液を吸収する吸収体を挟んだ用品をいう。また、サニタ
リー用品をフィルム包装し市販できる製品となった状態
のものをサニタリー製品という。
【0002】ところで、本発明者は、包装袋からパンテ
ィライナーを取り出すのが容易であり、衛生的で、製造
コストが低廉なサニタリー製品として、図7のものを提
供している。同図に示すサニタリー製品Aは、サニタリ
ー用品1と包装フィルム2からなっている。サニタリー
用品1そのものは、市販の生理用品やパンティライナー
と特に変わるところはなく、表面材4、吸収体5、裏面
材6がその順に重ね合わされ周縁部がエンボス加工7さ
れた状態で接着されている。また、裏面材6の裏面には
接着剤を部分的に塗布した接着剤層3が形成されてい
る。包装フィルム2は、例えば、PEフィルムにシリコ
ーンをコーティングしたものであり、外装袋を構成する
ものである。そして、包装フィルム2は、その幅W2が
サニタリー用品1の幅W1より広いものが使用され、サ
ニタリー用品1の裏面材6に重ね合わされた状態で接着
される。この包装フィルム2およびサニタリー用品1を
長手方向に沿って3つ折りにすると、包装フィルム2の
幅W2はサニタリー用品1の幅W1より広いため、幅方
向の両端縁は包装フィルム2のみが重なり合った状態と
なる。そして、両端縁をヒートシール8すると、包装フ
ィルム2がサニタリー用品1の外装袋を構成したサニタ
リー製品Aが作成される。このサニタリー用品1を使用
するには、包装フィルム2の一端縁2aを引っ張って、
両端縁のヒートシール部8を剥がせば、サニタリー用品
1が取り出されて直ちに使用することができる。
【0003】上記図7のサニタリー用品は、いわゆるレ
ギュラータイプであるが、図7のサニタリー用品1の中
央部の両側にそれぞれフラップを形成し、そのフラップ
に接着剤を塗布したものもあり、このタイプを、いわゆ
るウイングタイプという。このウイングタイプは、パン
ティの股部にフラップを巻き付けて接着して使用するも
のである。そして、このウイングタイプも図7(B)、
(C)のように、三つ折りし、包装フィルム2で包装し
て使用される。
【0004】本発明は上記のごとき包装形態のサニタリ
ー製品の製造設備およびそれに用いられるシリコーン塗
布機に関する。
【0005】
【従来の技術】図6は従来のサニタリー製品の製造ライ
ンを示している。100はサニタリー用品製造機で、吸
収体5の原反ロール5Rから吸収体シートを取り込み、
裏面材6の原反ロール6Rから裏面材シートを取り込
み、表面材4の原反ロール4Rから表面材シートをそれ
ぞれ取り込んで、三つに重ね必要な形状にカットしてサ
ニタリー用品を製造する。110は包装機で、包装フ
ィルム2の原反ロール2Rから帯状の包装フィルム
供給を受け、これに製造機100で製造したサニタリー
用品1を載せ、包装フィルム2と共に三つ折りにし、ラ
イン方向の前後をヒートシールしてサニタリー製品Aを
製造するようにしている。
【0006】ところで、上記包装機110で用いられる
包装フィルムの原反ロール2Rは、フィルム専門工場で
製造したものをロールで購入して、サニタリー製品製造
業者の上記製造ラインを設置した工場で使用している。
【0007】その理由は、サニタリー製品の包装フィル
ムの内表面には、剥離性処理をしなければならないこと
による。つまり、サニタリー用品の裏面には使用時に
下着に貼り付けるための図7に示す接着剤3を塗布する
が、この接着剤3と包装フィルム2とが強力に接着して
は使用できないため、使用時には簡単に剥がれるように
する必要がある。この必要性を満たす処理が前記剥離性
処理であり、具体的にはシリコーンを包装フィルム2の
内表面に塗布することにより行なっている。そして、こ
のシリコーン塗布は、シリコーンをフィルムに塗布した
後、ヒーターあるいは炉内を通過させるか、熱風を吹き
かけて加熱し、さらに紫外線によりUVキュアーするこ
とにより乾燥させなければならない。しかるに、この乾
燥工程は、一般的にいってライン長が15m〜20mが
必要であって、ライン長が相当長く、専用の処理工場で
ないとコストや設備面で実用的でないと認識されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、包装フィ
ルム2はシリコーン塗布済みの原反ロール2Rの状態で
買ってきて使用するので、これには材料費の外にシリコ
ーン塗布加工費が相当含まれており、コストが高くな
り、またシリコーン塗布も大量生産する場合は、ライン
速度を非常に高速にしなければならないのであるが、高
速時のタイミング合せは現実的には不可能に近く、その
ため部分塗布を採用できず全面塗布が行われている。そ
して、このシリコーン全面塗布によって、後工程での熱
シールだけでシールすることが困難になり、シール工程
の途中で冷却工程が必要となったり、シリコーンの使用
量が必要以上に大量になるという問題がある。
【0009】また、サニタリー用品のうちウイングタ
イプについては、つぎのような問題がある。すなわち包
装フィルム2と共に三つ折りしたとき接着剤3と包装フ
ィルムとが強力に接着して使用時に包装フィルム
ら剥がせないようになるのを防止するため、剥離紙を用
い、その剥離紙を包装フィルムに接着するための工程
が必要となる。したがって、つぎに示すように、非常に
多くの工程を必要としている。
【0010】図8は上記のウイングタイプのサニタリー
製品の製造工程を示しており、は帯状の包装フィルム
2の一部を示しており、このような包装フィルム2を走
行させながら、のようにホットメルト接着剤11を所
々に塗布していく。は剥離紙12にホットメルト接着
剤13を塗布する工程であり、で前記剥離紙12をカ
ットして前記包装フィルム2に貼付する。で前記剥離
12の上にウイングタイプサニタリー用品1Bを載せ
る。では、包装フィルム2上のサニタリー用品1Bを
載せた部分の横に接着剤15を塗布し、でその上に剥
離紙16をカットして載せる。そして、で包装フィル
ム2とサニタリー用品1Bを一緒に三つ折りして包み込
む。最後にのように熱シール(符号8参照)しカット
するとサニタリー品Aとして完成する。上記のごと
く、、で剥離紙12、16を載せ、、で剥離紙
を接着するために接着剤11、15を塗布しなければな
らないので製造工程が多くなり、コストが高くなる。
【0011】本発明は上記事情に鑑み、包装フィルムの
コストを低減し、ウイングタイプサニタリー品の製造
工程を削減しうるサニタリー製品製造設備およびそれに
用いるシリコーン塗布機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のサニタリー製
品製造設備は、サニタリー製品を製造するサニタリー用
品製造機と、シリコーンを塗布する前の帯状フィルムを
巻取った原反ロールから帯状ィルムを繰り出しながら、
該帯状フィルムの必要個所にシリコーンを部分塗布し、
乾燥させ、シリコーン塗布済みフィルムを供給するシリ
コーン塗布機と、前記サニタリー用品製造機で製造され
たサニタリー用品を、前記シリコーン塗布機から供給さ
れたシリコーンを部分的に塗布したフィルムで包装する
サニタリー用品包装機とからなることを特徴とする。請
求項2のシリコーン塗布機は、原反ロールからフィルム
の供給を受ける入側に設置したシリコーン塗布部と、シ
リコーン塗布済みのフィルムを送り出す出側に設置した
乾燥部とからなり、前記シリコーン塗布部が、シリコー
ン塗布液パンと、該パンに漬けられた版胴と、該版胴に
対向しフィルムを挟む圧胴と、前記版胴に接触させたド
クターとからなることを特徴とする。請求項3のシリコ
ーン塗布機は、原反ロールからフィルムの供給を受ける
入側に設置したシリコーン塗布部と、シリコーン塗布済
みのフィルムを送り出す出側に設置した乾燥部とからな
り、前記乾燥部が、フィルムのパスライン下面に設置さ
れたフィルターと、該フィルターの下方に設置されたU
Vランプと、前記フィルター上を通過するフィルムに熱
風を当てる位置に置かれた熱風送風機とからなることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係わる
サニタリー製品製造設備の概略平面図、図2は同サニタ
リー製品製造設備の側面図、図3はシリコーン塗布機の
側面図である。図1〜2において、100はサニタリー
用品製造機、110はサニタリー用品包装機、120は
製品ストッカーであり、これらは直列的に接続されてい
る。
【0014】サニタリー用品製造機100は、つぎのよ
うに作用する。5R、5Rは吸収体の原反ロールであ
り、常にいずれか一方のロールから吸収体シートがカッ
ト部20に送られ、例えばつづみ形の形状にカットさ
れ、続いて重合部21に送られる。6R、6Rは裏面材
6の原反ロールであり、常にいずれか一方のロールから
裏面材シートが繰り出され、前記重合部21へ送られ
る。重合部21では、裏面材シートにカットされた吸収
体5を載せる。4R、4Rは表面材4の原反ロールで、
常にいずれか一方のロールから表面材シートが繰り出さ
れ、プレス部22に送られ、前記吸収体5の上面に重ね
られる。ついでシール部23でヒートシールされ、用品
カット部24でカットされる。ここまでで、サニタリー
用品1が作成される。
【0015】40は本発明の特徴であるシリコーン塗布
機であり、この詳細は後述するが、シリコーンを部分塗
布した包装フィルムシート2Sが方向転換バー26で案
内されて重合部25の手前に供給される。そして、包装
フィルムシート2Sサニタリー用品1が載せられた状
態で、折り畳み部30により三つ折りされ、熱シール部
31で両端縁をヒートシールされ、カット部32でカッ
トされ、サニタリー製品Aが完成する。このサニタリー
製品Aは計量機33でカウントされて、ストッカー12
0に貯えられる。以上のごとき、製造設備において、重
要なのは、シリコーン塗布機40である。
【0016】つぎに、シリコーン塗布機40の詳細を図
3に基づき説明する。同図において、35はハウジング
であり、図中右側には未塗工フィルム2Sの入口36が
あり、図中左側には塗工済みフィルム2Sの出口37が
設けられている。前記入口36に近接して、未塗工フィ
ルムの原反ロール2rを2本掛ける架台38が設けられ
ており、いずれか一方のロール2rの尾端が通る時に別
のロール2rの先端を接続する公知の接続器39が設け
られている。ハウジング35の内部における入側には、
シリコーン塗布部45が設置されている。
【0017】このシリコーン塗布部45は、シリコーン
塗布液パン41と、この塗布液パン41に漬けられた版
胴42と、この版胴42に対向しフィルム2Sを挟む圧
胴43と、前記版胴42に接触させた余分なシリコーン
液をかき落とすドクター44とから構成されている。フ
ィルムシート2Sは、版胴42と圧胴43の間を通ると
きに版胴42からシリコーン液を転写されるのである。
【0018】上記の構成は、公知のグラビア印刷機と基
本構造が同じであり、版胴42と圧胴43はギヤトレー
ン等の機械的手段によって同期回転するようになってお
り、したがってシリコーン液のフィルムシート2Sに対
する塗布位置がズレないという特徴がある。よって高速
回転させても、必らず、同じパターンでシリコーンを部
分塗布することができる。
【0019】ハウジング35の出側には乾燥部50が設
けられている。乾燥部50は、フィルムシート2Sのパ
スライン下面に設置されたフィルター51と、このフィ
ルター51の下方に設置されたUVランプ52と、前記
フィルター51の上面を通過するフィルムシート2Sに
熱風を当てる熱風送風機53とから構成されている。熱
風送風機53は、送風機54と送風ダクト55と排出ダ
クト56を有している。前記フィルター51は石英ガラ
ス製のものが、熱による割れが発生しないので好まし
く、その上面には乾燥ボックス57が設けられている。
UVランプ52はUV硬化させるための公知の装置であ
る。
【0020】この乾燥部50において、シリコーンを部
分塗布されたフィルムシート2Sはフィルター51上を
通過中にUV効果と熱風によって急速乾燥される。よ
って高速走行させても乾燥不良がでることはない。
【0021】以上のごとく、本発明のシリコーン塗布機
40によれば、未塗工の原反ロール2rを用いても、そ
れから繰り出すフィルムシート2Sに、必要な個所にの
み部分塗布を行え、しかも高速で塗布乾燥が行えるの
で、つぎのような利点がある。
【0022】すなわち、原反ロール2rとしては、シリ
コーン塗布前のものを購入して使用できるので、シリコ
ーン塗布加工費が不用であって、コストが低くなり、ま
た、高速時のタイミング合せが確実であるので部分塗布
が可能である。そして、このシリコーン部分塗布によっ
て、後工程での熱シールだけでシールすることが可能と
なり、シール工程の途中で冷却工程が不要となり、シリ
コーンの使用量が少量ですむという利点が生じる。
【0023】つぎに、本実施形態の製造設備によるサニ
タリー製品の製造工程を説明する。図4はレギュラータ
イプのサニタリー用品の製造工程を示す説明図である。
包装フィルム2のフィルムシート2Sには、シリコーン
が部分的に塗布され、同一パターンでシリコーン塗布部
2Cが形成されていく。この塗布工程はシリコーン塗布
機40で行われる。このシリコーン塗布を完了したフィ
ルムシート2Sは、図1中の方向転換バー26で製造機
ライン方向に方向転換され、製造機100の重合部25
へ供給される。製造機100において、塗布ガン27に
よりシリコーン塗布部2Cの上部の一部にホットメルト
接着剤3が塗布され、用品カット部24でカットされた
サニタリー用品1が載せられ、重合部25で前記サニタ
リー用品1がフィルムシート2S上に接着剤3により仮
接着される。その後、包装機110の折り畳み部30に
おいて、サニタリー用品1を包装フィルムシート2Sと
共に三つ折りにして、熱シール部31で熱シールし、仮
止めテープ9を貼付して、カット部32でヒートシール
部8をカットし、フィルム包装されたサニタリー製品A
を完成する。
【0024】上記のごとく、シリコーンを部分塗布して
いるため、シリコーンの使用量が少なくてすむ。また、
ヒートシール部8のシール工程はシリコーンを塗布して
いない部分で行うことができ、この場合、熱を加えるだ
けでヒートシールできるので、ヒートシール工程に冷却
工程を組合せるような複雑な工程を用いなくともよい。
よって、本発明によれば相当に低コスト化することがで
きる。
【0025】図5はウイングタイプのサニタリー用品の
製造工程を示す説明図である。包装フィルム2のフィル
ムシート2Sには、シリコーンが部分的に塗布され、同
一パターンでシリコーン塗布部2c、2dが形成されて
いく。この塗布工程はシリコーン塗布機40で行われ
る。なお、シリコーン塗布部2cはフィルム内面側であ
に対しシリコーン塗布部2dはフィルム表面側であ
って、裏表同時にシリコーンを塗布することになる。こ
の場合、フィルム2Sの一側縁を公知の折り畳みバーで
折り畳んでシリコーン塗布機40の塗布部45を通し、
その後でフィルム2Sを開けばよい。つづいてシリコー
ン塗布部2cの上部の一部にホットメルト接着剤3が塗
布され、ウイングタイプのサニタリー用品1Bが載せら
れ、接着剤3によりフィルムシート2S上に仮接着され
る。ウイングタイプのサニタリー用品1Bのフラップ1
7上にはパンティに仮接着するための接着剤18が製造
機100において塗布するか、あるいは、三つ折りする
前に先に塗布したシリコーン塗布部2d上に接着剤18
´を塗布する。この接着剤18´はフィルム2Sを三つ
折りしたときサニタリー用品1Bのフラップ17上に折
り返されてフラップ17上に転写される。ついで、サニ
タリー用品1Bを包装フィルムシート2Sと共に三つ折
りにして、熱シールし、仮止めテープ9を貼付して、ヒ
ートシール部8をカットし、フィルム包装されたサニタ
リー製品Aを完成する。
【0026】このウイングタイプのサニタリー製品の製
造の場合も、上記のごとく、シリコーンを部分塗布して
いるため、シリコーンの使用量が少なくてすむ。また、
ヒートシール部8のシール工程はシリコーンを塗布して
いない部分で行うことができ、この場合、熱を加えるだ
けでヒートシールできるので、ヒートシール工程に冷却
工程を組合せるような複雑な工程を用いなくともよい。
よって、本発明によれば相当に低コスト化することがで
きる。
【0027】また、剥離紙を用いなくてもよくなるの
で、原価が低減し、製造・包装工程も簡単になり、総じ
て低コスト化できるという利点がある。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、包装フィルム
にシリコーンを部分塗布し、シリコーン使用量を削減
し、シリコーン未塗工の原反ロールを使用して原価を低
減し、ヒートシール工程を簡単にし、剥離紙の使用を無
くして、サニタリー製品の製造コストを低減できる。請
求項2の発明によれば、シリコーン塗布部が、機械的に
同期にフィルムの送りとシリコーンの塗布を行うので、
高速で部分塗布を正確に行うことができる。請求項3の
発明によれば、フィルムに塗布したシリコーンを熱風と
UVキュアーとで乾燥させるので、高速乾燥が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるサニタリー製品製
造設備の概略平面図である。
【図2】同サニタリー製品製造設備の側面図である。
【図3】シリコーン塗布機の側面図である。
【図4】レギュラータイプのサニタリー用品の製造工程
を示す説明図である。
【図5】ウイングタイプのサニタリー用品の製造工程を
示す説明図である。
【図6】従来のサニタリー製品の製造ラインの説明図で
ある。
【図7】サニタリー製品の説明図であって、(A)図は
展開図、(B)図は断面図、(C)図は斜視図である。
【図8】ウイングタイプのサニタリー製品の従来の製造
工程の説明図である。
【符号の説明】 1 サニタリー用品 2 包装フィルム 3 接着剤 4 表面材 5 吸収体 6 裏面材 7 エンボス加工 8 ヒートシール部 100 サニタリー用品製造機 110 サニタリー用品包装機 30 折り畳み部 40 シリコーン塗布機 41 シリコーン塗布液パン 42 版胴 43 圧胴 44 ドクター 45 シリコーン塗布部 50 乾燥部 51 フィルター 52 UVランプ 53 熱風送風機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サニタリー製品を製造するサニタリー用品
    製造機と、シリコーンを塗布する前の帯状フィルムを巻
    取った原反ロールから帯状フィルムを繰り出しながら、
    該帯状フィルムの必要個所にシリコーンを部分塗布し、
    乾燥させ、シリコーン塗布済みフィルムを供給するシリ
    コーン塗布機と、前記サニタリー用品製造機で製造され
    たサニタリー用品を、前記シリコーン塗布機から供給さ
    れたシリコーンを部分的に塗布したフィルムで包装する
    サニタリー用品包装機とからなることを特徴とするサニ
    タリー製品製造設備。
  2. 【請求項2】原反ロールからフィルムの供給を受ける入
    側に設置したシリコーン塗布部と、シリコーン塗布済み
    のフィルムを送り出す出側に設置した乾燥部とからな
    り、前記シリコーン塗布部が、シリコーン塗布液パン
    と、該パンに漬けられた版胴と、該版胴に対向しフィル
    ムを挟む圧胴と、前記版胴に接触させたドクターとから
    なることを特徴とするシリコーン塗布機。
  3. 【請求項3】原反ロールからフィルムの供給を受ける入
    側に設置したシリコーン塗布部と、シリコーン塗布済み
    のフィルムを送り出す出側に設置した乾燥部とからな
    り、前記乾燥部が、フィルムのパスライン下面に設置さ
    れたフィルターと、該フィルターの下方に設置されたU
    Vランプと、前記フィルター上を通過するフィルムに熱
    風を当てる位置に置かれた熱風送風機とからなることを
    特徴とするシリコーン塗布機。
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