JP3462124B2 - サニタリー用品包装装置 - Google Patents

サニタリー用品包装装置

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JP3462124B2
JP3462124B2 JP18334399A JP18334399A JP3462124B2 JP 3462124 B2 JP3462124 B2 JP 3462124B2 JP 18334399 A JP18334399 A JP 18334399A JP 18334399 A JP18334399 A JP 18334399A JP 3462124 B2 JP3462124 B2 JP 3462124B2
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国広 田渕
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サニタリー用品包
装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生理用ナプキン、パンティライナー、失
禁用パット等のサニタリー用品を包装フィルムシートで
包装してサニタリー包装体を製造するサニタリー用品包
装装置において、従来、特開平10−215号公報に記
載されるように、コーティング手段により包装フィルム
シートにコーティング皮膜をコーティングした後、その
包装フィルムシートによりサニタリー用品を包装するよ
うにしたものがある。
【0003】このサニタリー用品包装装置は、シリコン
皮膜がコーティングされていない包装フィルムシートを
使用し、コーティング手段により包装フィルムシートに
シリコンを塗布してシリコン皮膜をコーティングし、そ
の後に、この包装フィルムシートのシリコン皮膜のコー
ティング面の所要箇所にズレ防止用粘着剤を塗布して、
そのズレ防止用粘着剤に本体部の裏側が重なるように包
装フィルムシート上に折り畳み状態のサニタリー用品を
供給して、この包装フィルムシートによってサニタリー
用品を包装するようになっている。
【0004】シリコン塗布手段には、従来、シリコン供
給パンに漬けられたコーティングロールと、このコーテ
ィングロールとの間で包装フィルムシートを挟むバック
アップロールと、コーティングロールに接触するドクタ
ーとを備えたものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリコン塗布手
段は、コーティングロールの外周面の余分なシリコンを
ドクターで掻き落としながら、そのコーティングロール
によりシリコンを包装フィルムシートに塗布してコーテ
ィングしているため、包装フィルムシートのシリコン皮
膜の厚さが非常に厚くなり、サニタリー用品包装体の製
造コストがアップする欠点がある。
【0006】即ち、サニタリー用品包装体では、サニタ
リー用品の使用に際し包装袋を開封してサニタリー用品
を取り出した後は、その後の包装袋は廃棄処分するのが
一般的である。従って、包装フィルムシートのシリコン
皮膜のコーティング面は、包装過程でシリコン皮膜のコ
ーティング面に塗布されたズレ防止用粘着剤をサニタリ
ー用品の所定部位に転写でき、また包装袋を開封してサ
ニタリー用品を取り出すまで、そのズレ防止用粘着剤の
粘着力が低下しないように保護できれば良く、そのシリ
コン皮膜は非常に薄いものでも十分である。
【0007】しかし、ドクターでコーティングロールの
外周面の余分なシリコンを掻き落とす構造の従来のシリ
コン塗布手段では、コーティングロールの外周面の凹部
の深さを浅くすれば、コーティングロールの外周面に接
触して摺動するドクターでその凹部内のシリコンを掻き
落とす惧れがあるため、コーティングロールの外周面に
所定深さの凹部を形成しておく必要がある。
【0008】このためシリコンが高価であるにも関わら
ず、包装フィルムシートにコーティングロールで塗布し
たときのシリコン皮膜が必要以上に厚くなって、シリコ
ンの使用量が非常に多くなり、このシリコンの使用量の
増加によってサニタリー用品包装体自体の製造コストが
アップする大きな要因のひとつとなっている。
【0009】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、コー
ティング手段により包装フィルムシートにシリコンを高
速で容易且つ確実に薄く塗布できるサニタリー用品包装
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、包装フィルム
シート13にシリコン皮膜12をコーティングするコーティ
ング手段23と、包装フィルムシート13のシリコン皮膜12
のコーティング面に、サニタリー用品2 の本体部3 に対
応するズレ防止用粘着剤9 及び本体部3 の両側のウイン
グ部4 に対応するズレ防止用粘着剤11を塗布する粘着剤
塗布手段24と、サニタリー用品2 の本体部3 の長手方向
の両端側を表側に折り畳む第1折り畳み手段25と、包装
フィルムシート13の本体部3 用のズレ防止用粘着剤9 上
に折り畳み状態のサニタリー用品2 を重ね合わせて送る
重合送り手段26と、送り中にサニタリー用品2 を内側に
包み込むように包装フィルムシート13の幅方向の両側を
ウイング部4 と一緒に表内側へと折り畳む第2折り畳み
手段27と、サニタリー用品2 を包装フィルムシート13で
包み込んだ状態の両者を上下両側から挟持して送る挟持
送り手段28とを備え、コーティング手段23は、包装フィ
ルムシート13にシリコン皮膜12をコーティングするコー
ティングロール62と、このコーティングロール62との間
で包装フィルムシート13を加圧するバックアップロール
63と、シリコン供給部67からコーティングロール62に供
給されるシリコン61の厚さを調整する1個又は複数個の
ロール64〜66とを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1〜図12は本発明の第1の実
施形態を例示し、その図1〜図6は本発明に係るサニタ
リー用品包装体等を示す。このサニタリー用品包装体1
は、図1及び図2に示すように、サニタリー用品2 の本
体部3 及びウイング部4 を表内側に折り畳んだ後、その
折り畳み状態で包装袋5 により包装されている。
【0012】サニタリー用品2 は、例えば図3及び図4
に示すように生理用ナプキン、その他であって、その本
体部3 は表面材6 と裏面材7 との間に吸収体8 が介在さ
れ、また本体部3 の長手方向の中央部よりも一端側の左
右両側にウイング部4 が設けられている。ウイング部4
は、表面材6 と裏面材7 とにより構成されている。な
お、表面材6 、裏面材7 及び吸収体8 には公知のものが
使用されている。
【0013】サニタリー用品2 の裏面側には、本体部3
の長手方向の2箇所にズレ防止用粘着剤9,10が、各ウイ
ング部4 にズレ防止用粘着剤11が夫々塗布されている。
各ズレ防止用粘着剤9 〜11は、使用時に下着に貼着して
サニタリー用品2 のズレを防止するためのもので、下着
から容易に剥離できる程度の粘着剤が使用されている。
【0014】ズレ防止用粘着剤9,10は本体部3 の幅方向
の中央部分にあり、そのズレ防止用粘着剤9 は本体部3
の長手方向の略中央部、又は略中央部からウイング部4
側にわたる中央近傍部位の所定範囲に、またズレ防止用
粘着剤10は本体部3 のウイング部4 と反対側の所定範囲
に、夫々本体部3 の長手方向に沿って本体部3 の幅方向
に複数本の筋状に塗布されている。ズレ防止用粘着剤11
は各ウイング部4 の中央部分に、本体部3 の長手方向に
沿って幅方向に複数本の筋状に塗布されている。
【0015】このサニタリー用品2 は、その本体部3 が
図4に一点鎖線で示す第1折り畳み箇所A と第2折り畳
み箇所B との2箇所で表側に三つ折り状に折り畳まれる
と共に、各ウイング部4 が表側に折り畳まれた折り畳み
状態で包装袋5 により包装されている。第1折り畳み箇
所A は、ズレ防止用粘着剤9 とズレ防止用粘着剤10との
中間位置にあり、第2折り畳み箇所B はズレ防止用粘着
剤9 及びウイング部4から外れた位置にある。
【0016】なお、両折り畳み箇所A,B は、図3に示す
ように、本体部3 を第2折り畳み箇所B 側で折り畳んだ
とき、ズレ防止用粘着剤10がその反対側の折り畳み部と
オーバーラップしないような位置になっている。
【0017】包装袋5 には、図5及び図6に示すよう
に、シリコン皮膜12がコーティングされた包装フィルム
シート13が使用されており、この包装フィルムシート13
のシリコン皮膜12のコーティング面を内側にして、折り
畳み状態のサニタリー用品2 を包装フィルムシート13に
より本体部3 の幅方向の両側から包み込むと共に、その
両端縁13a,13b を本体部3 の幅方向の中央部分で上下に
重ね合わせて封印用粘着剤14で封印し、包装フィルムシ
ート13の両端側のシール部15でシールしている。
【0018】なお、包装フィルムシート13には、ポリエ
チレン、ポリオレフィン、塩化ビニル、その他の熱可塑
性樹脂のフィルムが使用されている。また包装フィルム
シート13の重ね合わせ部分には、止めテープ16が貼付さ
れている。
【0019】折り畳み状態のサニタリー用品2 を包装す
る際には、図5及び図6に示すように、サニタリー用品
2 側の各ズレ防止用粘着剤9 〜11の塗布部位に対応させ
て、予め包装フィルムシート13のシリコン皮膜12のコー
ティング面に、各ズレ防止用粘着剤9 〜11を筋状に塗布
すると共に、ズレ防止用粘着剤10と反対の端縁13b 側に
封印用粘着剤14を塗布しておく。
【0020】そして、この包装フィルムシート13の本体
部3 の中央部用のズレ防止用粘着剤9 上に、図5に仮想
線で示すように、三つ折り状態のサニタリー用品2 の本
体部3 の裏側を合わせた後、包装フィルムシート13の封
印用粘着剤14のない端縁13a側を本体部3 の近傍でウイ
ング部4 と一緒に内側に折り畳み、続いて包装フィルム
シート13の封印用粘着剤14のある端縁13b 側を同様に本
体部3 の近傍でウイング部4 と一緒に内側に折り畳ん
で、包装フィルムシート13の端縁13a,13b 同士を上下に
重ね合わせて封印用粘着剤14で封印し、その後、本体部
3 の長手方向の両側のシール部15で包装フィルムシート
13をシールする。
【0021】この包装過程の適宜時点、例えば包装フィ
ルムシート13の両端縁13a,13b を重ね合わせた後の適宜
時点で、包装フィルムシート13及びサニタリー用品2 を
上下方向に押圧すれば、包装フィルムシート13側の各ズ
レ防止用粘着剤9 〜11をサニタリー用品2 の本体部3 及
びウイング部4 の裏側に夫々転写でき、しかもそのズレ
防止用粘着剤9 〜11を包装フィルムシート13のシリコン
皮膜12で剥離可能に確実に保護できる。
【0022】図7は本発明に係るサニタリー用品包装装
置の概略図であり、図8〜図10にその細部を示す。図
7において、20はサニタリー用品2 を製造するサニタリ
ー用品製造装置である。21はサニタリー用品製造装置20
によって製造されたサニタリー用品2 を折り畳んで包装
するサニタリー用品包装装置である。
【0023】サニタリー用品包装装置21は、包装フィル
ムシート13を供給する包装フィルムシート供給手段22
と、この包装フィルムシート供給手段22から供給された
包装フィルムシート13にシリコン皮膜12をコーティング
するコーティング手段23と、包装フィルムシート13のシ
リコン皮膜12のコーティング面に粘着剤9 〜11,14 を塗
布する粘着剤塗布手段24と、サニタリー用品2 の本体部
3 の長手方向の両端側を表側に折り畳む第1折り畳み手
段25と、包装フィルムシート13のズレ防止用粘着剤9 上
に折り畳み状態のサニタリー用品2 を重ね合わせて送る
重合送り手段26と、送り中にサニタリー用品2 を内側に
包み込むように包装フィルムシート13の幅方向の両側を
ウイング部4 と一緒に表内側へと折り畳む第2折り畳み
手段27と、サニタリー用品2 を包装フィルムシート13で
包み込んだ状態の両者を上下両側から挟持して送る挟持
送り手段28と、その包装フィルムシート13を各サニタリ
ー用品2 間で順次シールするシール手段29と、シール後
の包装フィルムシート13をサニタリー用品2 間で順次切
断する切断手段30とを備えている。
【0024】包装フィルムシート供給手段22には、シリ
コン皮膜12のコーティング前の包装フィルムシート13の
原反をロール状に巻いた二個の原反ロール31が装着され
ており、一方の原反ロール31からの包装フィルムシート
13の繰り出し中に、その包装フィルムシート13がなくな
った時に、接続器32でその包装フィルムシート13の後端
側に他方の原反ロール31の包装フィルムシート13を接続
して繰り出すように構成されている。
【0025】なお、包装フィルムシート供給手段22から
供給された包装フィルムシート13は、コーティング手段
23から粘着剤塗布手段24、重合送り手段26、第2折り畳
み手段27、シール手段29、及びその間の案内経路を経て
所定速度で矢示方向へと走行するようになっている。
【0026】コーティング手段23は、コーティング室33
内にシリコン塗布部34とシリコン乾燥部35とを備え、走
行中の包装フィルムシート13にシリコン塗布部34でシリ
コン61を塗布してコーティングし、そのシリコン61をシ
リコン乾燥部35で乾燥させてシリコン皮膜12をコーティ
ングするようになっている。
【0027】コーティング手段23は、図8及び図10に
示すように、コーティングロール62と、このコーティン
グロール62の上側に配置されたバックアップロール63
と、コーティングロール62の側方に直列状に配置された
トランスファーロール64、メータリングロール65及びア
プリケートロール66と、シリコン供給部67と、シリコン
受けパン68とを有する。
【0028】コーティングロール62は包装フィルムシー
ト13にシリコン61を塗布するためのもので、金属ロール
等により構成され、軸受箱等を介して固定枠69に回転自
在に支持されている。バックアップロール63は、これに
巻き掛けられた包装フィルムシート13をコーティングロ
ール62側に押圧するためのもので、ゴムロール等の弾性
体ロールにより構成され、軸受箱70等を介して回転自在
に支持されている。
【0029】バックアップロール63は軸受箱70、ガイド
機構71等を介して固定枠69に対して上下方向に昇降自在
に支持され、固定枠69側の駆動手段72により上下調整可
能である。なお、バックアップロール63は、コーティン
グロール62と順方向(連れ廻り方向)に回転するよう
に、図外のギヤー機構等を介して駆動源により矢示方向
に駆動されている。
【0030】トランスファーロール64及びメータリング
ロール65は、シリコン61を順次薄く延伸しながらコーテ
ィングロール62に供給する延伸用であり、アプリケート
ロール66は、シリコン供給部67でメータリングロール65
の外周に塗布されるシリコン61を所定厚さ以下に1次調
整するためのものであって、これらのロール64〜66はコ
ーティングロール62に対して水平方向の一直線上に転接
状態で直列に配置されている。
【0031】トランスファーロール64, メータリングロ
ール65は、コーティングロール62に対して順次順方向
(連れ廻り方向)に、またアプリケートロール66はメー
タリングロール65に対して逆方向に夫々回転するよう
に、図外のギヤー機構等を介して駆動源により矢示方向
に駆動され、シリコン供給部67から供給されるシリコン
61の厚さを各ロール66,65,、65,64 、64,62 相互間で順
次制御しながらコーティングロール62へと供給するよう
になっている。
【0032】シリコン供給部67は、シリコンガン73等に
より構成され、メータリングロール65とアプリケートロ
ール66との上部側に設けられている。従って、シリコン
塗布部34は、シリコン供給部67から供給されるシリコン
61の厚さをメータリングロール65とアプリケートロール
66との間で1次調整し、メータリングロール65とトラン
スファーロール64との間で2次調整し、トランスファー
ロール64とコーティングロール62との間で3次調整しな
がら、シリコン供給部67からコーティングロール62へと
供給し、この複数段階の各調整を経て包装フィルムシー
ト13のシリコン皮膜12の厚さを数ミクロン〜十数ミクロ
ン程度の厚さにするようになっている。
【0033】トランスファーロール64、メータリングロ
ール65及びアプリケートロール66は、軸受箱等を含む支
持枠74〜76により軸心廻りに回転自在に支持され、コー
ティングロール62を基準として各駆動手段77〜79により
ロール相互間の間隔を調整可能である。
【0034】トランスファーロール64の支持枠74は、コ
ーティングロール62との間隔を調整できるように、ガイ
ド機構80等を介して固定枠69に対して水平方向に摺動自
在に支持され、固定枠69側の駆動手段77により調整可能
である。またメータリングロール65の支持枠75は、トラ
ンスファーロール64との間隔を調整できるように、ガイ
ド機構81等を介して支持枠74に対して水平方向に摺動自
在に支持され、支持枠74側の駆動手段78により調整可能
である。更にアプリケートロール66の支持枠76は、メー
タリングロール65との間隔を調整できるように、ガイド
機構82等を介して支持枠75に対して水平方向に摺動自在
に支持され、支持枠75側の駆動手段79により調整可能で
ある。
【0035】なお、トランスファーロール64、アプリケ
ートロール66は、ゴムロール等の弾性体ロールにより構
成され、メータリングロール65は金属ロール等により構
成されている。
【0036】各駆動手段72,77 〜79は、隣り合うロール
62〜66が互いに所定の押圧力で転接するように、その間
隔及び/又は押圧力を調整するためのもので、例えばシ
リンダ又はモータ等により構成されている。シリコン受
けパン68は、ロール62〜66側から落下するシリコン61を
受けて回収するためのものである。
【0037】シリコン乾燥部35は、紫外線乾燥方式を採
用しており、UVランプとその付属機器等から構成され
ている。なお、このシリコン乾燥部35には従来公知のも
のが使用されている。
【0038】粘着剤塗布手段24は、包装フィルムシート
13の幅方向に配置された粘着剤塗布ノズル38を備え、包
装フィルムシート13によりサニタリー用品2 を包装する
ときの包装ピッチに対応する所定ピッチで、包装フィル
ムシート13のシリコン皮膜12のコーティング面にズレ防
止用粘着剤9 〜11を噴射して走行方向の筋状に塗布する
と共に、包装フィルムシート13の幅方向の一方の端縁13
b 側に封印用粘着剤14を噴射して走行方向の全長又は必
要部分に筋状に塗布するように構成されている。各ズレ
防止用粘着剤9 〜11は、幅方向に複数本塗布することは
言うまでもない。
【0039】なお、包装フィルムシート13側のズレ防止
用粘着剤9 〜11の塗布領域は、次の通りである。サニタ
リー用品2 の本体部3 の中央近傍の塗布領域に対応する
ズレ防止用粘着剤9 は、包装フィルムシート13の幅方向
の略中央に塗布されている。また各ウイング部4 の塗布
領域に対応するズレ防止用粘着剤11はズレ防止用粘着剤
9 の両側近傍に塗布され、本体部3 の折り畳み部側の塗
布領域に対応するズレ防止用粘着剤10は、ズレ防止用粘
着剤11よりも外側に塗布されており、これらのズレ防止
用粘着剤10,11 は折り畳んだときに、本体部3 の折り畳
み部及びウイング部4 に夫々対応するようになってい
る。
【0040】第1折り畳み手段25は、横方向に配置され
た第1送り手段39と第2送り手段40との間に設けられ且
つ上側に湾曲する湾曲送り手段41と、第1送り手段39か
ら送られるサニタリー用品2 を前側の第1折り畳み箇所
A で折り畳んで湾曲送り手段41側に挿入する第1折り畳
み具42と、湾曲送り手段41により送られるサニタリー用
品2 の後側の第2折り畳み箇所B で折り畳んで第2送り
手段40側に挿入する第2折り畳み具43とを備えている。
【0041】第1送り手段39は、サニタリー用品製造装
置20で製造されたサニタリー用品2を、その表を下側に
した状態で上下両側から挟んで横方向に送るようになっ
ている。第2送り手段40は、本体部3 が三つ折り状態に
なったサニタリー用品2 を上下両側から挟んで重合送り
手段26側へと横方向に送るようになっている。
【0042】湾曲送り手段41は、図9に示すように、送
り経路が上側に湾曲する下向きの略U字状になってお
り、その下端側の始端部が第1送り手段39の終端側に、
終端部が第2送り手段40の始端側に対して夫々略直角又
は直角に近い角度となるように配置されている。
【0043】この湾曲送り手段41は、案内ドラム44に巻
き掛けられた内送りベルト45と、この内送りベルト45の
始端側に配置された始端側送りベルト46と、内送りベル
ト45の終端側に配置された終端側送りベルト47と、案内
ドラム44の上側で始端側送りベルト46と終端側送りベル
ト47間に配置された中間送りベルト48とを備え、これら
で二つ折り状のサニタリー用品2 を挟んで送るようにな
っている。なお、湾曲送り手段41は、図9に例示以外の
構造でも良い。
【0044】各折り畳み具42,43 は回転式であって、回
転軸49,50 の先端に固定されており、サニタリー用品2
の送り速度に同期して回転駆動手段51,52 により駆動さ
れるようになっている。なお、各折り畳み具42,43 は、
図11に示すように左右に一対設けられている。
【0045】第1折り畳み具42は、サニタリー用品2 の
前側の第1折り畳み箇所A が第1送り手段39の終端より
も突出したときに、その第1折り畳み箇所A に湾曲送り
手段41と反対から当接して、サニタリー用品2 の本体部
3 を表側に二つ折り状に折り畳んで内送りベルト45と始
端側送りベルト46との間に挿入するように構成されてい
る。
【0046】第2折り畳み具43は、サニタリー用品2 の
後側の第2折り畳み箇所B が湾曲送り手段41の内送りベ
ルト45と終端側送りベルト47との間から突出したとき
に、その第2折り畳み箇所B に第2送り手段40と反対側
から当接して、二つ折り状のサニタリー用品2 を第2折
り畳み箇所B で更に表側に二つ折り状に折り畳んで第2
送り手段40の間に挿入するように構成されている。な
お、折り畳み具42,43 は、揺動運動式、往復運動式でも
良い。
【0047】重合送り手段26は、その始端側の供給重合
位置C の近傍に配置された上下一対の挟圧ロール53,54
と、この挟圧ロール53,54 の近傍から第2折り畳み手段
27に亘って配置された送りベルト56とを備え、供給重合
位置C で包装フィルムシート13のズレ防止用粘着剤9 上
に三つ折り状態のサニタリー用品2 が供給された直後
に、その包装フィルムシート13とサニタリー用品2 とを
一対の挟圧ロール53,54で上下両側から挟圧し、次いで
送りベルト56で両者を第2折り畳み手段27へと送るよう
に構成されている。
【0048】第2折り畳み手段27は、図11に示すよう
に、折り畳み案内手段27a と、この折り畳み案内手段27
a の上手側近傍に配置された巻き込みロール55とを備え
ている。巻き込みロール55はサニタリー用品2 の本体部
3 の幅と略同程度の幅であって、三つ折り状態のサニタ
リー用品2 の本体部3 の上側から包装フィルムシート13
を下方に押圧して、サニタリー用品2 のウイング部4 と
包装フィルムシート13の左右の耳部側とを本体部3 の近
傍から立ち上がらせるようになっている。
【0049】折り畳み案内手段27a は、送りベルト56の
左右両側に相対向して配置されたコの字状等の一対の折
り畳み案内具57,58 を備え、巻き込みロール55により耳
部が立ち上がった後の包装フィルムシート13を案内し
て、その一方の折り畳み案内具57で包装フィルムシート
13の封印用粘着剤14のない端縁13a 側を本体部3 の近傍
でウイング部4 と一緒に内側に折り畳み、続いて他方の
折り畳み案内具58で包装フィルムシート13の封印用粘着
剤14のある端縁13b 側を本体部3 の近傍でウイング部4
と一緒に内側に折り畳んで、この包装フィルムシート13
により三つ折り状態のサニタリー用品2 を内側に包み込
むように構成されている。
【0050】挟持送り手段28は、サニタリー用品2 を包
装フィルムシート13で包み込んだ状態の両者を上下両側
から挟持してシール手段29側へと送ると共に、その送り
中の挟持力によってシール前に包装フィルムシート13側
のズレ防止用粘着剤10を本体部3 の折り畳み部の上側
に、ズレ防止用粘着剤11をウイング部4 側に夫々転写す
ると共に、包装フィルムシート13の端縁13a,13b 同士を
上下に押圧して封印用粘着剤14で封印するためのもので
ある。
【0051】シール手段29は、三つ折り状態のサニタリ
ー用品2 を包装フィルムシート13で包み込んだ後に、そ
の走行方向に隣合うサニタリー用品2 間で包装フィルム
シート13を順次シールするためのものである。なお、挟
持送り手段28の途中には、包装フィルムシート13の端縁
13a,13b の重ね合わせ部分に止めテープ16を貼付するテ
ープ貼付手段59が設けられている。
【0052】切断手段30は、シール手段29でシール後の
シール部15を順次切断するためのものであり、この切断
手段30で包装フィルムシート13のシール部15を切断する
ことによって、三つ折り状態のサニタリー用品2 を包装
袋5 により包装したサニタリー用品包装体1 を得ること
ができる。60は包装体排出手段である。
【0053】このサニタリー用品包装装置21において、
包装フィルムシート13によりサニタリー用品2 を包装す
る場合には、次のように行う。サニタリー用品製造装置
20において製造されたサニタリー用品2 は、図11に示
すように、その表を下側にした状態で第1送り手段39に
より送られて来る。そして、そのサニタリー用品2 の第
1折り畳み箇所A が第1送りベルトから突出すると、そ
れに同期して左右一対の第1折り畳み具42がサニタリー
用品2 の第1折り畳み箇所A に当接して、この第1折り
畳み箇所A でサニタリー用品2 を表側へと二つ折り状に
折り畳みながら、湾曲送り手段41の始端側の内送りベル
ト45と始端側送りベルト46との間に挿入する。
【0054】内送りベルト45と始端側送りベルト46との
間に挿入されたサニタリー用品2 は、図9及び図11に
示すように、案内ドラム44の上側を経て湾曲送り手段41
により終端側へと送られて行く。そして、そのサニタリ
ー用品2 の第2折り畳み箇所B が湾曲送り手段41の終端
側から突出すると、それに同期して左右一対の第2折り
畳み具43がサニタリー用品2 の第2折り畳み箇所B に当
接して、この第2折り畳み箇所B でサニタリー用品2 を
表側へと更に二つ折り状に折り畳みながら、第2送り手
段40の始端側に挿入する。
【0055】第2送り手段40側では、サニタリー用品2
は、図11に示すように、本体部3が2か所の折り畳み
箇所A,B で表側に三つ折り状に折り畳まれた状態となっ
ており、その本体部3 の長手方向の中央部分の裏側が下
側となり、両側の折り畳み部が上側になった状態で上下
両側から挟持されて供給重合位置C へと送られる。
【0056】従って、第1送り手段39から湾曲送り手段
41を経て第2送り手段40に到達する間に、サニタリー用
品2 を3つ折り状に折り畳み、しかもその上下を反転さ
せることができる。このため、供給重合位置C におい
て、包装フィルムシート13のズレ防止用粘着剤9 上にサ
ニタリー用品2 を容易に供給し重合させることができ
る。またサニタリー用品2 の三つ折り過程で湾曲送り手
段41により上下を反転させるので、三つ折り後に反転さ
せる場合に比較して、この部分の装置の構造を簡単に構
成できると共に、装置の長さを短く構成できる。
【0057】一方、包装フィルムシート供給手段22の原
反ロール31から包装フィルムシート13をコーティング手
段23に送り、このコーティング手段23で包装フィルムシ
ート13にシリコン皮膜12をコーティングする。この場
合、図10に示すように、シリコン供給部67のシリコン
ガン73からシリコン61を供給し、メータリングロール65
とアプリケートロール66との間でシリコン61の厚さの1
次調整を行い、またメータリングロール65とトランスフ
ァーロール64との間でシリコン61の厚さの2次調整を行
いながら、メータリングロール65によりトランスファー
ロール64へと供給する。
【0058】更にこのトランスファーロール64とコーテ
ィングロール62との間で3次調整を行いながら、トラン
スファーロール64からコーティングロール62へとシリコ
ン61を供給し、このコーティングロール62から、バック
アップロール63に巻き掛けられて走行する包装フィルム
シート13に塗布する。
【0059】このためメータリングロール65の外周に付
着した余分なシリコン61は、先ずアプリケートロール66
との間で除去できる。そして、メータリングロール65の
外周に付着したシリコン61は、メータリングロール65と
トランスファーロール64との間、及びトランスファーロ
ール64とコーティングロール62との間で夫々薄く延伸さ
れ、これによって夫々の部分で余分なシリコン61を除去
できる。
【0060】従って、最終的にコーティングロール62の
外周に供給されるシリコン61の厚さを非常に薄くするこ
とができ、シリコン61の無駄を極力防止できる。しか
も、ロール方式を採用して順次余分なシリコン61を除去
するようにしているので、高速で包装フィルムシート13
にシリコン61を塗布できると共に、シリコン61を包装フ
ィルムシート13に塗布したときの塗布むら等を防止で
き、包装フィルムシート13に高速で能率的に略均一にシ
リコン皮膜12をコーティングできる。
【0061】コーティングロール62で塗布したシリコン
皮膜12は、シリコン乾燥部35を通過するときに、UVラ
ンプの紫外線により急速に乾燥する。従って、シリコン
61の塗布の高能率化と相俟って、包装フィルムシート13
がコーティング室33を通過する間に、シリコン61の塗布
から乾燥までのシリコン皮膜12のコーティングに関する
一切の作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【0062】包装フィルムシート13のシリコン皮膜12の
コーティングが完了すると、その包装フィルムシート13
を粘着剤塗布手段24に送り、この粘着剤塗布手段24の粘
着剤塗布ノズル38により、図11に示すように、包装フ
ィルムシート13のシリコン皮膜12のコーティング面にズ
レ防止用粘着剤9 〜11及び封印用粘着剤14を夫々塗布す
る。各ズレ防止用粘着剤9 〜11は、その走行方向に沿っ
て幅方向に複数本の筋状に塗布する。
【0063】このため、所定領域の全面にズレ防止用粘
着剤9 〜11を塗布する場合に比較して、粘着剤の使用量
を少なくできると同時に、その各ズレ防止用粘着剤9 〜
11の筋の長さ、幅、本数等によって、サニタリー用品2
の使用時の下着に対する粘着力を適宜調整することがで
きる。またズレ防止用粘着剤9 〜11及び封印用粘着剤14
は、包装フィルムシート13の走行方向の筋状であるた
め、走行状態の包装フィルムシート13に対して容易に粘
着剤9 〜11,14 を塗布できる。
【0064】ズレ防止用粘着剤9 〜11及び封印用粘着剤
14が塗布された包装フィルムシート13は、下側の挟圧ロ
ール54へと走行する。そして、図11に示すように、包
装フィルムシート13のズレ防止用粘着剤9 の塗布位置が
供給重合位置C に到達する毎に、それに同期して第2送
り手段40の終端側から包装フィルムシート13のズレ防止
用粘着剤9 上に三つ折り状態のサニタリー用品2 が順次
供給されて行く。
【0065】そして、ズレ防止用粘着剤9 上に三つ折り
状態のサニタリー用品2 が供給されると、直ちに上下一
対の挟圧ロール53,54 間に進入して、包装フィルムシー
ト13とサニタリー用品2 とが一対の挟圧ロール53,54 に
より上下両側から挟圧された後、送りベルト56により第
2折り畳み手段27へと移動する。
【0066】従って、包装フィルムシート13のズレ防止
用粘着剤9 上に供給され重合したサニタリー用品2 を、
そのズレ防止用粘着剤9 を介して包装フィルムシート13
に確実に貼着でき、その後の工程でのサニタリー用品2
の位置ズレ等を防止できる。
【0067】第2折り畳み手段27では、巻き込みロール
55により三つ折り状態のサニタリー用品2 の本体部3 の
上側から包装フィルムシート13を下方に押圧して、サニ
タリー用品2 のウイング部4 と包装フィルムシート13の
左右の耳部側とを本体部3 の近傍から立ち上がらせて行
く。
【0068】その後に折り畳み案内手段27a の左右一対
の折り畳み案内具57,58 により包装フィルムシート13の
両端縁13a,13b 側を案内しながら、包装フィルムシート
13で三つ折り状態のサニタリー用品2 を包み込むよう
に、包装フィルムシート13の両端縁13a,13b をサニタリ
ー用品2 の両側から上側へと折り畳んで行く。
【0069】この場合、先ず一方の折り畳み案内具57で
包装フィルムシート13の封印用粘着剤14のない端縁13a
側を本体部3 の近傍でウイング部4 と一緒に内側に折り
畳み、続いて他方の折り畳み案内具58で包装フィルムシ
ート13の封印用粘着剤14のある端縁13b 側を本体部3 の
近傍でウイング部4 と一緒に内側に折り畳む。
【0070】そして、包装フィルムシート13により三つ
折り状態のサニタリー用品2 を内側に包み込むと、包装
フィルムシート13のズレ防止用粘着剤10が本体部3 の折
り畳み部の裏側に、各ズレ防止用粘着剤11が各ウイング
部4 の裏側に夫々対応するので、挟持送り手段28により
上下両側から挟持して押圧しながらシール手段29へと送
る。このときに包装フィルムシート13のコーティング面
側の各ズレ防止用粘着剤10,11 が本体部3 の折り畳み部
及びウイング部4 の裏側に夫々貼着され、また包装フィ
ルムシート13の端縁13a,13b 同士が封印用粘着剤14を介
して封印される。
【0071】従って、包装フィルムシート13のシリコン
皮膜12のコーティング面にズレ防止用粘着剤9 〜11を塗
布することにより、包装フィルムシート13によるサニタ
リー用品2 の包装過程でそのズレ防止用粘着剤9 〜11を
サニタリー用品2 側に転写でき、包装前にサニタリー用
品2 側に予めズレ防止用粘着剤9 〜11を塗布しておく必
要がない。
【0072】特に包装フィルムシート13を折り畳む際
に、本体部3 の近傍からウイング部4を一緒に内側に折
り畳むことによって、ウイング部4 付きのサニタリー用
品2 において、そのウイング部4 にズレ防止用粘着剤11
を転写できるので、従来の剥離紙が一切不要である。こ
のため剥離紙を使用する無駄がなく、ゴミの発生を極力
少なくできると共に、剥離紙を介在する手段等が不要に
なり、装置全体を小型化できると共に、サニタリー用品
包装体1 を少ない作業工程数で能率的に容易且つ安価に
製造できる。
【0073】その後、図12に示すように、テープ貼付
手段59で止めテープ16を貼付し、シール手段29でシール
部15をシールし、切断手段30でシール部15の中間を切断
することによって、サニタリー用品包装体1 を製造でき
る。
【0074】図13は本発明の第2の実施形態を例示
し、浸漬式のシリコン供給部67を採用したものである。
シリコン供給部67は、シリコン供給パン83内にシリコン
61を貯留し、そのシリコン61にアプリケートロール66の
下部が浸漬するようになっている。そして、アプリケー
トロール66に付着した余分なシリコン61をドクター84で
除去するようにしている。
【0075】この場合には、アプリケートロール66、メ
ータリングロール65、トランスファーロール64及びコー
ティングロール62が夫々順方向に回転して、その各ロー
ル66,65 、65,64 、64,62 間で順次シリコン61を延伸し
ながら、シリコン供給部67からコーティングロール62へ
とシリコン61を供給する。従って、前述と同様に包装フ
ィルムシート13に高速で能率的にシリコン皮膜12を薄く
均一にコーティングできる。
【0076】図14は本発明の第3の実施形態を例示
し、コーティングロール62とアプリケートロール66との
下部をシリコン供給パン83内のシリコン61に浸漬したも
のである。
【0077】このシリコン塗布部34は、コーティングロ
ール62とアプリケートロール66とが逆方向に回転し、シ
リコン供給パン83内のシリコン61に浸漬するコーティン
グロール62の外周に付着した余分なシリコン61をアプリ
ケートロール66で除去しながら、包装フィルムシート13
の走行方向と逆方向に回転するコーティングロール62に
より、包装フィルムシート13にシリコン61を塗布するよ
うになっている。なお、アプリケートロール66に付着し
たシリコン61は、ドクター84で除去する。
【0078】図15は本発明の第4の実施形態を例示す
る。このシリコン塗布部34では、下部がシリコン供給パ
ン83のシリコン61に浸漬するアプリケートロール66によ
りコーティングロール62にシリコン61を供給し、そのコ
ーティングロール62の余分なシリコン61をメータリング
ロール64により除去する。またアプリケートロール66に
付着したシリコン61は、ドクター84で除去する。アプリ
ケートロール66とコーティングロール62は逆方向に回転
し、コーティングロール62とメータリングロール64は順
方向に回転する。
【0079】図16は本発明の第5の実施形態を例示
し、第4の実施形態のメータリングロール64を省略した
ものである。コーティングロール62とアプリケートロー
ル66は順方向に回転し、シリコン供給パン83内のシリコ
ン61に浸漬するアプリケートロール66の外周に付着した
余分なシリコン61をドクター84で除去した後、このアプ
リケートロール66とコーティングロール62との間で延伸
しながらコーティングロール62に供給する。
【0080】この第2〜第5の各実施形態に例示するよ
うに、ロール方式を採用するシリコン塗布部34には種々
の形式のものがあり、その何れを採用することも可能で
ある。従って、シリコン塗布部34のロールの配置、ロー
ルの数等は、コーティング手段23全体の構成との関係で
適宜決定すれば良い。また隣り合う各ロールの回転方向
も適宜決定すれば良い。シリコン供給部67の形式も、ガ
ン形式、浸漬形式の何れを採用することも可能である。
【0081】なお、図7、図8等では、本発明の理解を
容易にするために、サニタリー用品包装装置21及びコー
ティング手段23を簡略化して、その基本的な構成を例示
している。従って、各手段には、実施形態に例示の構造
以外のものを採用することも可能である。
【0082】サニタリー用品2 は、生理用ナプキンに限
定されるものではなく、本発明は、ウイング部4 付きの
サニタリー用品2 全般に採用できることは言うまでもな
い。また包装フィルムシート13の材料等は、必要に応じ
て適宜選択すれば良い。従って、薄手の紙等を使用する
こともできる。
【0083】サニタリー用品2 の本体部3 は、実施形態
の位置以外の折り畳み箇所で折り畳んでも良い。またサ
ニタリー用品2 は、折り畳み状態の大きさ、嵩張り等を
考慮すれば三つ折りが最も好ましいが、二つ折り、又は
四つ折り等でも良い。またそれに応じて本体部3 側のズ
レ防止用粘着剤9,10の箇所も適宜変更すれば良い。
【0084】また実施形態では、サニタリー用品製造装
置20に接続した形式のサニタリー用品包装装置21を例示
しているが、このサニタリー用品包装装置21はサニタリ
ー用品製造装置20から分離した状態で実施することも可
能である。
【0085】
【発明の効果】本発明では、包装フィルムシート13にシ
リコン皮膜12をコーティングするコーティング手段23
と、包装フィルムシート13のシリコン皮膜12のコーティ
ング面に、サニタリー用品2 の本体部3 に対応するズレ
防止用粘着剤9 及び本体部3 の両側のウイング部4 に対
応するズレ防止用粘着剤11を塗布する粘着剤塗布手段24
と、サニタリー用品2 の本体部3 の長手方向の両端側を
表側に折り畳む第1折り畳み手段25と、包装フィルムシ
ート13の本体部3 用のズレ防止用粘着剤9 上に折り畳み
状態のサニタリー用品2 を重ね合わせて送る重合送り手
段26と、送り中にサニタリー用品2 を内側に包み込むよ
うに包装フィルムシート13の幅方向の両側をウイング部
4 と一緒に表内側へと折り畳む第2折り畳み手段27と、
サニタリー用品2 を包装フィルムシート13で包み込んだ
状態の両者を上下両側から挟持して送る挟持送り手段28
とを備え、コーティング手段23は、包装フィルムシート
13にシリコン皮膜12をコーティングするコーティングロ
ール62と、このコーティングロール62との間で包装フィ
ルムシート13を加圧するバックアップロール63と、シリ
コン供給部67からコーティングロール62に供給されるシ
リコン61の厚さを調整する1個又は複数個のロール64〜
66とを備えているので、装置全体を小型化できると共
に、サニタリー用品包装体を少ない作業工程で能率的に
容易且つ安価に製造でき、しかもコーティングロール62
により包装フィルムシート13にシリコン61を高速で容易
且つ確実に薄く塗布できる利点がある。
【0086】またシリコン供給部67とコーティングロー
ル62との間に1個又は複数個の延伸用ロール64〜66を設
け、シリコン供給部67から延伸用ロール64〜66を経てシ
リコン61の厚さを調整しながらコーティングロール62に
供給するようにしているので、シリコン61の厚さを無理
なく薄くできる。
【0087】更にコーティングロール62に転接するトラ
ンスファーロール64と、このトランスファーロール64に
転接するメータリングロール65と、このメータリングロ
ール65に転接するアプリケートロール66とを直列状に備
え、メータリングロール65とアプリケートロール66との
上部側をシリコン供給部67としているので、各ロール相
互間でシリコン61を3段階に延伸でき、しかも装置全体
を小型化できる。
【0088】またコーティングロール62側からシリコン
供給部67側へと直列状に配置された複数個のロール62,6
4 〜66を支持する支持枠74〜76を備え、コーティングロ
ール62に近い側のロール62,64,65を支持する支持枠69,7
4,75により、該ロール62,64,65に隣接し且つ該ロール6
2,64,65よりもコーティングロール62に遠い側のロール6
4〜66を支持する支持枠74〜76をその遠近方向に摺動自
在に設け、隣接する各支持枠69,74 〜76相互間に駆動手
段77〜79を設けているので、各ロール62,64 〜66相互間
の調整を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すサニタリー用品
包装体の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すサニタリー用品
包装体の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示すサニタリー用品
包装体の展開状態の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示すサニタリー用品
の平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す粘着剤塗布状態
の包装フィルムシートの平面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す粘着剤塗布状態
の包装フィルムシートの断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示すサニタリー用品
包装装置の概略図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示すコーティング手
段の正面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す第1折り畳み手
段の拡大図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示すコーティング
手段の拡大断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示す包装過程の斜
視図である。
【図12】本発明の第1の実施形態を示す包装過程の斜
視図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示すコーティング
手段の拡大断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態を示すコーティング
手段の拡大断面図である。
【図15】本発明の第4の実施形態を示すコーティング
手段の拡大断面図である。
【図16】本発明の第5の実施形態を示すコーティング
手段の拡大断面図である。
【符号の説明】
2 サニタリー用品 9,10 ズレ防止用粘着剤 12 シリコン皮膜 13 包装フィルムシート 23 コーティング手段 24 粘着剤塗布手段 61 シリコン 62 コーティングロール 63 バックアップロール 64 トランスファーロール 65 メータリングロール 66 アプリケートロール 67 シリコン供給部 69 固定枠 74〜76 支持枠 77〜79 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−215(JP,A) 特開 平5−96219(JP,A) 特開 平10−323596(JP,A) 特開 平10−290819(JP,A) 実開 平3−66664(JP,U) 国際公開99/23984(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 11/00 - 11/58 B65B 65/06 A61F 13/15 B05C 1/02 B05C 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装フィルムシート(13)にシリコン皮膜
    (12)をコーティングするコーティング手段(23)と、包装
    フィルムシート(13)のシリコン皮膜(12)のコーティング
    面に、サニタリー用品(2) の本体部(3) に対応するズレ
    防止用粘着剤(9) 及び本体部(3) の両側のウイング部
    (4) に対応するズレ防止用粘着剤(11)を塗布する粘着剤
    塗布手段(24)と、サニタリー用品(2) の本体部(3) の長
    手方向の両端側を表側に折り畳む第1折り畳み手段(25)
    と、包装フィルムシート(13)の本体部(3) 用のズレ防止
    用粘着剤(9) 上に折り畳み状態のサニタリー用品(2) を
    重ね合わせて送る重合送り手段(26)と、送り中にサニタ
    リー用品(2) を内側に包み込むように包装フィルムシー
    ト(13)の幅方向の両側をウイング部(4) と一緒に表内側
    へと折り畳む第2折り畳み手段(27)と、サニタリー用品
    (2) を包装フィルムシート(13)で包み込んだ状態の両者
    を上下両側から挟持して送る挟持送り手段(28)とを備
    、コーティング手段(23)は、包装フィルムシート(13)
    にシリコン皮膜(12)をコーティングするコーティングロ
    ール(62)と、このコーティングロール(62)との間で包装
    フィルムシート(13)を加圧するバックアップロール(63)
    と、シリコン供給部(67)からコーティングロール(62)に
    供給されるシリコン(61)の厚さを調整する1個又は複数
    個のロール(64)〜(66)とを備えたことを特徴とするサニ
    タリー用品包装装置。
  2. 【請求項2】 シリコン供給部(67)とコーティングロー
    ル(62)との間に1個又は複数個の延伸用ロール(64)〜(6
    6)を設け、シリコン供給部(67)から延伸用ロール(64)〜
    (66)を経てシリコン(61)の厚さを調整しながらコーティ
    ングロール(62)に供給するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のサニタリー用品包装装置。
  3. 【請求項3】 コーティングロール(62)に転接するトラ
    ンスファーロール(64)と、このトランスファーロール(6
    4)に転接するメータリングロール(65)と、このメータリ
    ングロール(65)に転接するアプリケートロール(66)とを
    直列状に備え、メータリングロール(65)とアプリケート
    ロール(66)との上部側をシリコン供給部(67)としたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のサニタリー用品包
    装装置。
  4. 【請求項4】 コーティングロール(62)側からシリコン
    供給部(67)側へと直列状に配置された複数個のロール(6
    2)(64)〜(66)を支持する支持枠(74)〜(76)を備え、コー
    ティングロール(62)に近い側のロール(62)(64)(65)を支
    持する支持枠(69)(74)(75)により、該ロール(62)(64)(6
    5)に隣接し且つ該ロール(62)(64)(65)よりもコーティン
    グロール(62)に遠い側のロール(64)〜(66)を支持する支
    持枠(74)〜(76)をその遠近方向に摺動自在に設け、隣接
    する各支持枠(69)(74)〜(76)相互間に駆動手段(77)〜(7
    9)を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載のサニタリー用品包装装置。
  5. 【請求項5】 包装フィルムシート(13)のシリコン皮膜
    (12)のコーティング面に、サニタリー用品(2) に転写す
    るズレ防止用粘着剤(9) 〜(10)を塗布する粘着剤塗布手
    段(24)を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載のサニタリー用品包装装置。
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