JPH1021470A - 販売登録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 領収証の発行や発行状況の確認を円滑に行え
ると共に、不正の発生も有効に防止することができる販
売登録装置を提供する。 【解決手段】 ＰＯＳターミナル１は、商品登録用のキ
ーボード２と、このキーボード２にて入力されたデータ
が登録される売上ファイルと、データを印字出力するた
めのプリンタ６とを備え、キーボード２への操作にてプ
リンタ６により領収証を発行するものであって、発行毎
に付与される管理番号と共に領収金額、発行時等の領収
証発行データが保存される領収証管理ファイルと、この
領収証管理ファイルに保存されている領収証発行データ
を、プリンタ６によりレポートとして出力するレポート
出力制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、売り上げられた商
品を登録すると共に、印字手段による領収証の発行を可
能とした販売登録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種販売登録装置は、例えば特公
平８−２３９０８号公報（Ｇ０７Ｇ１／１２）に電子式
のキャッシュレジスタとして示される如く、キー入力に
よって販売商品の売上登録を実行すると共に、取引終了
後は売上ファイルにデータを書き込み、また、サーマル
プリンタなどの印字装置によってレシート（販売商品
名、金額、消費税などが印字されている一般的なレシー
ト。以下、同じ。）の発行を行うよう構成されている。

【０００３】また、近年では取引終了時のキー操作によ
り、上記印字装置によって領収証（宛名及び金額が記載
され、押印されるもの。以下、同じ。）をも発行するも
のが開発されている。この場合、領収証には通常店舗名
などが印字されるが、当該取引における合計金額は印字
されるものと、されないものとがある。金額が印字され
るものは宛名のみを担当者が書き入れて押印するもので
あるが、金額が印字されないものは合わせて金額をも担
当者が書き入れていた。また、領収証を発行した場合に
は、レシートやジャーナルにその旨の記録を残して置く
ものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レシー
トは紛失する危険性が高いと共に、何れの場合にも領収
証の発行状況を後に確認することが極めて面倒な作業と
なっていた。また、レシートと領収証の関連が確認でき
ない、或いは、確認し難いため、レシート発行後相当期
間が経過してから領収証の発行を求められた場合に対処
が極めて困難なものとなると共に、特に金額を担当者が
書き入れるものでは不正（金額）を防止することができ
ない問題があった。

【０００５】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、領収証の発行や発行状況の
確認を円滑に行えると共に、不正の発生も有効に防止す
ることができる販売登録装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の販売登
録装置は、商品登録用の入力手段と、この入力手段にて
入力されたデータが登録される売上ファイルと、データ
を印字出力するための印字手段とを備え、入力手段への
操作にて印字手段により領収証を発行するものであっ
て、発行毎に付与される管理番号と共に領収金額、発行
時等の領収証発行データが保存される領収証管理ファイ
ルと、この領収証管理ファイルに保存されている領収証
発行データを、印字手段によりレポートとして出力する
レポート出力制御手段とを備えているものである。

【０００７】請求項１の発明では、発行毎に付与される
管理番号と共に領収金額、発行時等の領収証発行データ
が保存される領収証管理ファイルと、この領収証管理フ
ァイルに保存されている領収証発行データを、印字手段
によりレポートとして出力するレポート出力制御手段と
を備えているので、領収証に領収金額を印字して不正の
発生を未然に回避しつつ、レポートを出力させて領収証
の発行状況を極めて容易に確認し、厳密に管理すること
ができるようになるものである。

【０００８】請求項２の発明の販売登録装置は、商品登
録用の入力手段と、この入力手段にて入力されたデータ
をレシートとして印字出力するための印字手段と、入力
手段にて入力されたデータがレシートに付与されるレシ
ート番号と共に登録される売上ファイルとを備え、入力
手段への操作にて印字手段により領収証を発行するもの
であって、入力手段から入力されたレシート番号に基づ
いて売上ファイルより当該レシート番号に対応する売上
データを検索し、検索された売上データより領収金額、
発行時等の領収証発行データを生成する領収証発行デー
タ生成手段と、この領収証発行データ生成手段にて生成
された領収証発行データを、印字手段により領収証とし
て印字する領収証印字制御手段とを備えているものであ
る。

【０００９】請求項２の発明では、入力手段から入力さ
れたレシート番号に基づいて売上ファイルより当該レシ
ート番号に対応する売上データを検索し、検索された売
上データより領収金額、発行時等の領収証発行データを
生成する領収証発行データ生成手段と、この領収証発行
データ生成手段にて生成された領収証発行データを、印
字手段により領収証として印字する領収証印字制御手段
とを備えているので、レシート発行後、相当の期間が経
過した後に領収証の発行を求められた場合には、レシー
ト番号を入力することにより、当該レシートに対応した
領収証が発行されるようになる。

【００１０】従って、レシート発行から長時間経過した
後の領収証の発行を極めて円滑に実現することができる
ようになると共に、この場合における不正の発生なども
未然に防止することができるようになるものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図１は本発明の販売登録装置としての
ＰＯＳターミナル１の斜視図、図２はＰＯＳターミナル
１の機能ブロック図、図３はＰＯＳターミナル１のＲＡ
Ｍ１１内の売上ファイルの構成図である。

【００１２】図１に示すＰＯＳターミナル１は、例えば
レストランなどに設置されるものであり、２は各種商品
毎のキーを有する入力手段としてのキーボード、３はキ
ー操作に対応して商品名、商品価格、合計金額などを表
示するディスプレイ、４はＲＡＭカードを挿入するため
の挿入口、５は業務変更の際に用いられる業務選択用モ
ードキー、６は印字手段としてのレシートジャーナルプ
リンタ（サーマルプリンタ）、７はキャッシュドロアで
ある。

【００１３】尚、モードキー５にて選択される業務とし
ては登録、点検・精算、メンテナンスなどがモードあ
る。上述したＰＯＳターミナル１は、図２に示す如き構
成で、ＣＰＵ（中央処理演算装置）１２と、ＯＳ（オペ
レーティングシステム）や初期設定プログラムなどが記
憶されているＲＯＭ１３と、図３乃至図７に示す各種フ
ァイル、ＰＯＳターミナル１の動作プログラムやマスタ
ーファイルなどを有した読み書き可能なＲＡＭ１４と、
ディスプレイ３を制御する表示回路部１５と、前記キー
ボード２に接続されたキー入力回路部１６と、時計回路
部１７と、モデムや他のＰＯＳターミナルに接続される
シリアルＩ／Ｏ１８と、前記プリンタ６に接続されたパ
ラレルＩ／Ｏ１９と、前記ＲＡＭカードやＦＤとアクセ
スするための外部メディア回路部２０と、前記キャッシ
ュドロア７を制御するドロア回路部２１と、ブザー回路
部２２とよりなるものである。尚、これらはデータバス
にて接続されている。

【００１４】次に、本発明のＰＯＳターミナル１の動作
を説明する。商品の売上登録を行う場合には、先ずモー
ドキー５を回して登録モードとする。次に、担当者名
（番号）や販売登録する商品をキーボード２により入力
して行く。これらの入力項目（オーダー入力）に基づい
てマスターファイルが参照され、商品の金額などの売上
データがディスプレイ３に表示されて行く。

【００１５】そして、最終的にキーボード２の終了キー
を押すことにより、合計金額を積算し、キャッシュドロ
ア７を開くと共に、プリンタ６にてレシートを印字す
る。尚、このレシートにはレシート番号が付与される。
また、一件（売上）分の売上データは、図３の売上ファ
イルに一件毎に登録されるが、この売上データの内容に
は図４に示す担当者ファイルより選択された担当者名、
日時、合計金額、商品番号（ＰＬＵ番号）、数量の他、
レシート番号（Ｎｏ．）も含まれる。

【００１６】次に、図８のフローチャートを参照しなが
ら、ＰＯＳターミナル１による領収証発行動作を説明す
る。この領収証の発行は売上登録終了直後、即ち、レシ
ート発行直後、若しくは、発行後相当の期間経過後に行
われるものとする。先ず、担当者がキーボード２の領収
証発行キーを押すと、ディスプレイ３に「直前の売上を
領収証にするか」のメッセージが表示される（ステップ
Ｓ１）。このとき、直前の売上に関して領収証を発行す
る場合には、前記領収証キーをもう一度押す（ステップ
Ｓ２）と、ステップＳ３からステップＳ４に進んで図６
の管理番号ファイルより図５の領収証管理ファイル内に
管理番号をコピーし、管理番号ファイルには「１」を加
えてセーブする。

【００１７】次に、売上ファイル（図３）に最後に登録
された（直前の）売上データより担当者（番号）、レシ
ート番号、合計金額などの必要事項と日時を領収証管理
ファイルに書き込み（ステップＳ５）、収入印紙マスタ
ーファイル（図７）を参照して合計金額から収入印紙金
額を算出して領収証管理ファイルに書き込む（ステップ
Ｓ６）。

【００１８】このようにして領収証管理ファイル内に領
収証発行データ（管理番号、担当者番号、レシート番
号、発行日時、合計金額、収入印紙金額、フラグから成
る）を生成した後、図９の如きフォーマットでプリンタ
６により領収証を発行する（ステップＳ７）。この場
合、領収証には領収金額や所要の表示項目の他、レシー
ト番号及び領収証の管理番号が印字される。

【００１９】このように、本発明では領収証発行データ
をレシート番号に対応して生成し、領収証をレシートに
対応して発行すると共に、領収金額をも同時に印字する
ので、不正の発生を防止することができるようになる。
次に、相当の期間が経過した後に領収証の発行を求めら
れた場合には、ステップＳ２でキーボード２の預／現計
キーを押す。この場合には、ステップＳ３からステップ
Ｓ８に進み、ディスプレイ３に「レシート番号を入力し
て下さい」のメッセージが表示される。

【００２０】担当者によりキーボード２からレシート番
号が入力されると（ステップＳ９）、当該レシート番号
から売上ファイル内の該当する売上データを検索する
（ステップＳ１０）。そして、ステップＳ４に進み、前
述同様に図６の管理番号ファイルより図５の領収証管理
ファイル内に管理番号をコピーすると共に、管理番号フ
ァイルには「１」を加えてセーブする。

【００２１】次に、ステップＳ１０において検索された
売上ファイル（図３）内の売上データより担当者（番
号）、レシート番号、合計金額などの必要事項と日時を
領収証管理ファイルに書き込み（ステップＳ５）、収入
印紙マスターファイル（図７）を参照して合計金額から
収入印紙金額を算出して領収証管理ファイルに書き込む
（ステップＳ６）。

【００２２】このようにして領収証管理ファイル内に領
収証発行データ（管理番号、担当者番号、レシート番
号、発行日時、合計金額、収入印紙金額、フラグから成
る）を生成した後、同様に図９の如きフォーマットでプ
リンタ６により領収証を発行する（ステップＳ７）。
尚、この場合の担当者番号は領収証を発行する担当者と
なる。

【００２３】ここで、二以上のレシートを合算して領収
証を発行する場合には、ステップＳ９のキー入力の過程
で、合算する領収証発行データのフラグをセット（１）
する。この場合、ステップＳ７における領収証の発行の
際には、当該フラグのセットされた複数の領収証発行デ
ータの金額が合算されて印字されることになる。このよ
うに、本発明ではレシート発行後、相当の期間が経過し
た後に領収証の発行を求められた場合にも、当該レシー
トの番号に基づいて領収証管理ファイルに領収証発行デ
ータを生成し、印字するので、係る場合の領収証の発行
を極めて円滑に行えるようになる。

【００２４】次に、ＰＯＳターミナル１が点検・精算モ
ードとされ、点検若しくは一日の精算を行う際、ＰＯＳ
ターミナル１はプリンタ６により、領収証管理ファイル
（図５）内の各領収証発行データを領収証管理レポート
として印字する（図１０）。このレポートには管理番号
に対応して担当者名、レシート番号、発行時間、売上金
額、収入印紙金額が印字される。尚、前述の如く複数の
レシートを合算して領収証とする場合には図１０の下方
の如きフォーマットとなる。

【００２５】このように本発明によれば領収証管理レポ
ートを出力させることができるので、領収証の発行状況
を極めて容易に確認し、厳密に管理することができるよ
うになる。

【００２６】

【発明の効果】以上詳述した如く請求項１の発明では、
発行毎に付与される管理番号と共に領収金額、発行時等
の領収証発行データが保存される領収証管理ファイル
と、この領収証管理ファイルに保存されている領収証発
行データを、印字手段によりレポートとして出力するレ
ポート出力制御手段とを備えているので、領収証に領収
金額を印字して不正の発生を未然に回避しつつ、レポー
トを出力させて領収証の発行状況を極めて容易に確認
し、厳密に管理することができるようになるものであ
る。

【００２７】また、請求項２の発明では、入力手段から
入力されたレシート番号に基づいて売上ファイルより当
該レシート番号に対応する売上データを検索し、検索さ
れた売上データより領収金額、発行時等の領収証発行デ
ータを生成する領収証発行データ生成手段と、この領収
証発行データ生成手段にて生成された領収証発行データ
を、印字手段により領収証として印字する領収証印字制
御手段とを備えているので、レシート発行後、相当の期
間が経過した後に領収証の発行を求められた場合には、
レシート番号を入力することにより、当該レシートに対
応した領収証が発行されるようになる。

【００２８】従って、レシート発行から長時間経過した
後の領収証の発行を極めて円滑に実現することができる
ようになると共に、この場合における不正の発生なども
未然に防止することができるようになるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の販売登録装置としてのＰＯＳターミナ
ルの斜視図である。

【図２】図１のＰＯＳターミナルの機能ブロック図であ
る。

【図３】図２のＲＡＭ内の売上ファイルの構成図であ
る。

【図４】図２のＲＡＭ内の担当者ファイルの構成図であ
る。

【図５】図２のＲＡＭ内の領収証管理ファイルの構成図
である。

【図６】図２のＲＡＭ内の管理番号ファイルの構成図で
ある。

【図７】図２のＲＡＭ内の収入印紙マスターファイルの
構成図である。

【図８】図１のＰＯＳターミナルの領収証発行動作の流
れを説明するフローチャートである。

【図９】プリンタにて印字される領収証の正面図であ
る。

【図１０】プリンタにて印字される領収証管理レポート
の正面図である。

【符号の説明】

１ ＰＯＳターミナル（販売登録装置） ２ キーボード ３ ディスプレイ ６ レシートジャーナルプリンタ １２ ＣＰＵ １３ ＲＯＭ １４ ＲＡＭ

【手続補正書】

【提出日】平成８年７月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図５

【補正方法】変更

【補正内容】

【図５】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６

【補正方法】変更

【補正内容】

【図６】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品登録用の入力手段と、この入力手段
   にて入力されたデータが登録される売上ファイルと、デ
   ータを印字出力するための印字手段とを備え、前記入力
   手段への操作にて前記印字手段により領収証を発行する
   販売登録装置において、 発行毎に付与される管理番号と共に領収金額、発行時等
   の領収証発行データが保存される領収証管理ファイル
   と、この領収証管理ファイルに保存されている領収証発
   行データを、前記印字手段によりレポートとして出力す
   るレポート出力制御手段とを備えたことを特徴とする販
   売登録装置。
2. 【請求項２】 商品登録用の入力手段と、この入力手段
   にて入力されたデータをレシートとして印字出力するた
   めの印字手段と、前記入力手段にて入力されたデータが
   前記レシートに付与されるレシート番号と共に登録され
   る売上ファイルとを備え、前記入力手段への操作にて前
   記印字手段により領収証を発行する販売登録装置におい
   て、 前記入力手段から入力されたレシート番号に基づいて前
   記売上ファイルより当該レシート番号に対応する売上デ
   ータを検索し、検索された売上データより領収金額、発
   行時等の領収証発行データを生成する領収証発行データ
   生成手段と、この領収証発行データ生成手段にて生成さ
   れた領収証発行データを、前記印字手段により領収証と
   して印字する領収証印字制御手段とを備えたことを特徴
   とする販売登録装置。