JPH10213925A - 自動原稿搬送装置および方法 - Google Patents

自動原稿搬送装置および方法

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Publication number
JPH10213925A
JPH10213925A JP9016744A JP1674497A JPH10213925A JP H10213925 A JPH10213925 A JP H10213925A JP 9016744 A JP9016744 A JP 9016744A JP 1674497 A JP1674497 A JP 1674497A JP H10213925 A JPH10213925 A JP H10213925A
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JP
Japan
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sheet
original
roller
platen
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Pending
Application number
JP9016744A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Yamazaki
山崎  勝也
Tsutomu Sato
力 佐藤
Takayuki Fujii
隆行 藤井
Yasuo Fukatsu
康男 深津
Yuzo Matsumoto
祐三 松本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9016744A priority Critical patent/JPH10213925A/ja
Publication of JPH10213925A publication Critical patent/JPH10213925A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の搬送速度/搬送モードに応じて、搬送
手段を駆動制御することで、搬送手段の振動による、原
稿読み取り時の画像ブレを抑える。 【解決手段】 原稿をプラテン3上に搬送すると同時
に、該原稿を読み取る動作は、先に説明した流し読み動
作であり、このとき用いる前記幅広ベルトは、ベルトモ
ータ102により駆動されている。ベルトモータ102
にて、原稿トレイ4上に載置されていた原稿を、プラテ
ン3上に搬送し、更にこの原稿を読み取る時の速度が低
い時(200mm/s以下)にはマイクロステップ2W
1−2相励磁方式を用いて、原稿読み取り時の振動を小
さく抑えている。この、原稿読み取り速度が徐々に高く
なると、前記励磁方式は、マイクロステップW1−2相
励磁方式、マイクロステップ1−2励磁方式と切り替え
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿トレイ上に載
置された原稿を、自動給紙する自動原稿搬送装置に関
し、特に原稿搬送手段の駆動手段を、原稿搬送速度によ
り切り替え可能な自動原稿搬送装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動原稿搬送装置においては、原
稿搬送手段にDCモータを用い、またその駆動制御手段
としてはPLL(位相同期制御)を用い、原稿の搬送速
度を制御していた。
【0003】また、別の手段としては、ステッピングモ
ータを用いた原稿の搬送を行っていたが、この場合、ス
テッピングモータの励磁方法は、全ての動作において同
じであり、動作に応じた変更は行っていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動原稿搬送装置においては、DCモータを用いている
ため、原稿搬送中に任意の位置に停止制御ができなかっ
た。
【0005】さらに、ステッピングモータを用いた搬送
手段においては、原稿搬送中に任意の位置に停止制御が
できるものの、原稿を低速度で搬送したい時に、ステッ
ピングモータの機械的な角度による振動が発生し、たと
えば原稿を搬送しながら原稿読み取りを行う時に画像ブ
レとなっていた。
【0006】また、モータ駆動手段の減速比を小さくす
ると、前記振動はより低速域に移動するため、振動問題
は解消されるが、プラテン上の原稿を交換する時のよう
に、原稿を高速度で搬送したい時に、ステッピングモー
タを駆動するための制御信号の周波数が高くなり、制御
系の処理が追い付かなくなるといった問題があった。
【0007】そこで本発明の目的は以上のような問題を
解消した自動原稿搬送装置および方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿トレイ上に載置された原稿
を、画像形成を行うためにプラテン上の所定位置へ移動
搬送する搬送手段と、該搬送手段を、原稿を搬送する速
度に応じて制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0009】また、請求項2の発明は、原稿トレイ上に
載置された原稿を、画像形成を行うためにプラテン上の
所定位置へ移動搬送する搬送手段と、該搬送手段を、原
稿を搬送する搬送モードに応じて制御する制御手段とを
有することを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3の発明は、請求項2にお
いて、前記搬送モードは、前記プラテン上の原稿を画像
読み取り速度で搬送する第一の搬送モードと、前記プラ
テン上の所定位置に原稿を前記画像読み取り速度より高
速で搬送する第二の搬送モードであることを特徴とす
る。
【0011】さらに、請求項4の発明は、請求項1〜3
のいずれかにおいて、前記搬送手段は、ステッピングモ
ータを有し、前記制御手段は、該ステッピングモータの
回転角度を制御することを特徴とする。
【0012】さらに、請求項5の発明は、請求項4にお
いて、前記制御手段は、前記ステッピングモータに流す
電流を制御して前記回転角度を制御することを特徴とす
る。
【0013】さらに、請求項6の発明は、請求項4また
は5において、前記制御手段は、前記原稿トレイ上に載
置された原稿を、低速にて搬送する時は前記ステッピン
グモータの回転角度を小さくし、高速にて搬送する時は
前記ステッピングモータの回転角度を大きくすることを
特徴とする。
【0014】さらに、請求項7の発明は、原稿トレイ上
に載置された原稿を、画像形成を行うためにプラテン上
の所定位置へ移動搬送する搬送手段を、原稿を搬送する
速度に応じて制御することを特徴とする。
【0015】さらに、請求項8の発明は、原稿トレイ上
に載置された原稿を、画像形成を行うためにプラテン上
の所定位置へ移動搬送する搬送手段を、原稿を搬送する
搬送モードに応じて制御することを特徴とする。
【0016】さらに、請求項9の発明は、請求項8にお
いて、前記搬送モードは、前記プラテン上の原稿を画像
読み取り速度で搬送する第一の搬送モードと、前記プラ
テン上の所定位置に原稿を前記画像読み取り速度より高
速で搬送する第二の搬送モードであることを特徴とす
る。
【0017】さらに、請求項10の発明は、請求項7〜
9のいずれかにおいて、前記搬送手段を構成するステッ
ピングモータの回転角度を制御することを特徴とする。
【0018】さらに、請求項11の発明は、請求項10
において、前記ステッピングモータに流す電流を制御し
て前記回転角度を制御することを特徴とする。
【0019】さらに、請求項12の発明は、請求項10
または11において、前記原稿トレイ上に載置された原
稿を、低速にて搬送する時は前記ステッピングモータの
回転角度を小さくし、高速にて搬送する時は前記ステッ
ピングモータの回転角度を大きくすることを特徴とす
る。
【0020】本発明によれば、1.例えば、ステッピン
グモータの回転角度をモータに流す電流を制御すること
で制御し、これによってモータの回転角度を、モータの
機械的な回転角度より小さくし、ステッピングモータの
振動を小さく抑える。
【0021】2.原稿を低速にて移動(搬送)する時、
例えばステッピングモータの回転角度を小さくし、高速
にて移動(搬送)する時はステッピングモータの回転角
度を大きくすることによって、モータによる振動を抑え
ると共に、モータの制御手段の負荷を小さくする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
そって説明する。
【0023】〔装置の説明〕図1,図2においてシート
材搬送装置であるADF(本発明の自動原稿搬送装置)
2は、上方に原稿トレイ4を有し、その下方には駆動ロ
ーラ36及び他ターンローラ37に巻回された幅広ベル
ト7が配置されている。原稿トレイ上に載置されるシー
ト原稿Pは、順次その最上紙から分離され、複写機本体
1のプラテン3に搬送される。
【0024】幅広ベルト7は、プラテン3上に当接して
いて、上記原稿トレイ4から搬送されたシート原稿P
を、プラテン3の上の所定位置に載置したり、プラテン
3上のシート原稿Pを排紙トレイ10上に搬出する。
【0025】複写機本体1は画像入力部200(以下リ
ーダ部という)と画像出力部300(以下プリンタ部と
いう)により構成されている。
【0026】リーダ部200は、シート原稿Pに記録さ
れた画像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像デ
ータとして入力するものであり、プラテン3、ランプ2
02、ミラー203とを有するスキャナーユニット20
4、ミラー205,206、レンズ207、イメージセ
ンサ208等を有している。
【0027】プリンタ部300は周知の画像形成手段で
あり、本発明の趣旨に直接関係しないため詳しい説明を
省略する。
【0028】〔原稿トレイの構成説明〕原稿トレイ4に
は、不図示の1対の幅方向規制板がシート原稿Pの幅方
向にスライド自在に配置されていて、原稿トレイ4に載
置されるシート原稿Pの幅方向を規制して、シート原稿
Pの給送時の安定性が確保されている。
【0029】原稿トレイ4の端部には回動するストッパ
21が配設されており、原稿トレイ4上にセットされた
シート原稿Pは、突出した上記ストッパ21により規制
されて下流に進出できないようになっている(図2参
照)。
【0030】〔トレイ上のセンサの説明〕ストッパ21
の上流部近傍にはシート原稿Pがセットされたことを検
出する透過型の光センサである原稿セット検知センサ4
0a,40bが設けられている(図1参照)。
【0031】さらに、原稿トレイ4の中程にはセットさ
れた原稿がハーフサイズ原稿か否かを判定するための反
射型の光センサである原稿後端検知センサ41が設けら
れている。このセンサはストッパ21から225mmの
距離に位置しており、長手原稿がセットされた場合は後
端検知センサ41がオンするようになっている(図1参
照)。
【0032】原稿セット検知センサ40a,40bと後
端検知センサ41の中間には、反射型の光センサである
最終原稿検知センサ43が設けられており搬送中の原稿
が最終原稿であるか否かを判定できるようになっている
(図1参照)。
【0033】さらに、不図示の1対の幅方向規制板の位
置を検出することにより原稿トレイ4上にセットされた
シート原稿Pの幅方向の長さを検知するシート原稿幅検
知センサ44が原稿トレイ4の下部に設けられている
(図1参照)。
【0034】〔分離部の説明〕原稿トレイ4の上方に
は、図3に示すように、分離搬送ローラ8の回転軸中心
C1に対し揺動する昇降アーム51の前後の支板51
a,51bに貫通支持されるアーム軸51cによって揺
動規制される揺動アーム53,57があり、揺動アーム
53の先端には給紙ローラ5が設けられている。
【0035】通常は、ホームポジションである図3に示
すように、給紙ローラ5は分離上ガイド板52より上方
に退避している位置をとり、原稿セット作業を阻害しな
いようにしている。
【0036】図7は本発明の分離構成の平面図を表した
ものである。昇降アーム51は回転軸中心C1を中心に
回転し、図3の位置から図4の位置に移動可能である。
前述のように、給紙ローラ5は、回転中心軸C1を中心
に回転移動する揺動アーム57,53の先端に設けられ
ている。揺動アーム57,53は昇降アーム51の移動
とともに降下し、給紙ローラ5がシート原稿Pの最上紙
に着地して停止する(図6の位置)。この状態で給紙ロ
ーラ5を回転させることによって最上紙から原稿を順次
搬送可能にしている。
【0037】図6の状態において、揺動アーム57,5
3を支持していたアーム軸51cは、給紙ローラ5がシ
ート原稿上に着地した地点で係合が解除される。この
時、揺動アーム57,53、昇降アーム51の相対的な
位置関係にずれが発生し始める。このずれ量は、図7に
示す揺動アーム57,53の一部分である、第1揺動ア
ームフラッグ54、第2揺動アームフラッグ55、及
び、昇降アーム51に取り付けられた第1揺動位置セン
サ46、第2揺動位置センサ47により、これまでの非
検出状態(図7)が図6のように検出状態になることに
より揺動アーム53,57は停止制御を受ける。
【0038】この状態で、揺動アーム57,53、およ
び、給紙ローラ5は原稿トレイ4上に積載されたシート
原稿Pに自重載置状態になり、シート原稿Pに常に安定
した給送力を付与することが可能である。
【0039】昇降アーム51は後述の揺動モータ103
(ステッピングモータ)で駆動されており、昇降アーム
51は図3と図4の間にある任意の位置(図5の位置)
をとることが可能である。
【0040】分離部上方には透過型の光センサである給
紙ローラホームセンサ45が設けられており、支板51
a(51b)に取り付けられている昇降アームフラグ5
1dが給紙ローラホームセンサ45のセンサ光路を遮光
したときに、昇降アーム51がホームポジションである
待機位置にあると検知している。
【0041】前述したように、昇降アーム51には昇降
アームと一体で動く第1揺動位置センサ46および、第
2揺動センサ47が設けられており、揺動アーム53,
57の降下方向に伸びた、第1揺動アームフラグ54、
第2揺動アームフラグ55を検出できるようにしてい
る。
【0042】前述した図5の状態は、連続給紙時の待避
ポジションであり昇降アーム51及び揺動アーム57,
53はホームポジション(図3の状態)まで戻る必要が
ないので、シート原稿束から給送ローラ5が最低量(3
から5mm程度)離間した位置に中間停止するように制
御される。
【0043】本構成をとることによって、給紙ローラ5
の移動量を最小限に押さえることが可能になり、給紙ロ
ーラ5のシート原稿P上への着地振動が少なくなり給紙
性能向上に寄与する。これとともに、後続の給紙開始ま
での時間を短縮でき給紙間隔を短縮した給紙制御が可能
になる。
【0044】周知のことであるが、給紙ローラ5は、シ
ート原稿P上に着地したときの衝撃によるバウンド状態
で給送動作を開始すると、前後の給送ローラのシート原
稿Pに対する圧力バランスがくずれ、給紙時の斜行を発
生させる可能性が大きくなる。
【0045】図7のように、幅方向に複数個配置された
給紙ローラ5は、各々が独立懸架構成をとり、シート原
稿Pにイコライズしやすくなっているため、給紙性能の
向上を図ることが可能である。
【0046】シャッタ21の搬送方向下流には、周知の
分離ベルト6と分離搬送ローラ8からなる分離部が設け
られており、矢印の方向に回転することによって分離動
作を行う(図3参照)。
【0047】〔搬送パスの説明〕図8に示すように前記
原稿トレイ4から上記プラテン3にかけてシート原稿給
送路(イ),(ロ),(ハ)が構成されており、このシ
ート原稿給送路(イ),(ロ),(ハ)は屈曲してプラ
テン3上の搬送路(ニ)に接続し、シート原稿をプラテ
ン3上に誘導する。
【0048】上記シート原稿給送路(ロ)からは反転給
送路(チ),(ヘ),(リ)が伸びており、原稿をプラ
テン3に搬送する前に原稿の表裏反転ができるようにな
っている。
【0049】反転給送路(チ),(ヘ),(リ)で反転
されたシート原稿はシート原稿給排路(ホ)を通りプラ
テン3に搬送され載置される。
【0050】さらに、前記反転給送路(ヘ)からはシー
ト原稿反転路(ト)が分岐されシート原稿給送路(ロ)
と合流できるようになっており、搬送路(ホ),
(ヘ),(ト),(ハ)を利用して、プラテン3上にあ
るシート原稿を表裏反転し、再びプラテン3に戻すこと
ができるようにしている。
【0051】プラテン3上の原稿は画像読みとりが終了
した後、プラテン上の原稿搬送路(ニ)、原稿排紙路
(ヌ)を通して排紙トレイ10に排出される(図1参
照)。
【0052】ADF2の右側には、開閉式の手差し原稿
トレイ14が設けられており、セットされたシート原稿
(1枚原稿)を手差し搬送路(ル)を通してプラテン3
に給送できるようにしている(図1参照)。
【0053】〔ローラ配置の説明〕シート原稿搬送路
(イ)は、分離部で分離されたシート原稿が分離搬送ロ
ーラ8によって下流方向に搬送される搬送路である。
【0054】シート原稿給送路(イ)と(ロ)の間には
第1給送ローラ16が設けられており、前記分離部6,
8から送られてくる原稿を拘束し分離部による原稿斜行
を防止している。
【0055】また、前記分離搬送ローラ8にはワンウェ
ー機構が備えられており、原稿が第1給送ローラ16に
よって分離部から引き抜かれる時の搬送負荷を軽減して
いる。
【0056】上記シート原稿搬送路(イ)(ロ)(ハ)
とシート原稿反転路(ト)の合流部には第2給送ローラ
9が配設されており、この第2給送ローラ9は、到達し
たシート原稿にループを形成して、シート原稿の斜行を
防止している。
【0057】反転給送路(チ)(ヘ)(リ)には第1反
転ローラ17、および、第2反転ローラ18が設けられ
ており、シート原稿をループ状の反転路に沿って搬送す
る(図1参照)。
【0058】ADF2の右側には、手差し給紙ローラ1
3が設けられており、手差し原稿トレイ14にセットさ
れた原稿を矢印の方向に給紙する。
【0059】手差し給紙ローラ13とプラテン3の間に
は手差しレジストローラ11が設けられており手差し給
紙されたシート原稿にループ形成し斜行を防止してい
る。
【0060】さらに、前記手差しレジストローラ11は
プラテン3からの原稿排紙の中継を行っている。
【0061】原稿排紙路(ヌ)には排紙ローラ12が設
けられており排紙されてきたシート原稿を排紙トレイ1
0に排出する(図1参照)。
【0062】〔パス内フラッパの説明〕図2に搬送路上
のフラッパの位置を示す。
【0063】第2給送ローラ9の搬送方向下流には、反
転給紙フラッパ22が設けられており、前記シート原稿
給送路(ハ)と反転給送路(チ)の切り替えを行ってい
る。前記、反転給送路(チ),(ヘ),(リ)とシート
原稿を搬送する場合は図中実線位置に位置し、シート原
稿給送路(ハ),(ニ)へシート原稿を搬送する場合は
図中鎖線位置に揺動する。
【0064】第2反転ローラ18の搬送方向下流には反
転フラッパ23が設けられており反転給送路(リ)とシ
ート原稿反転路(ト)のパスの切り替えを行っている。
【0065】シート原稿給送路(ロ)反転給送路(チ)
から搬送されてくるシート原稿を表裏反転する場合は反
転フラッパ23は図中実線位置にあり、プラテン3から
の原稿をシート原稿給排路(ホ)、反転給送路(ヘ)、
シート原稿反転路(ト)を通して反転させる場合は、図
中鎖線位置に揺動する。
【0066】第1反転ローラ17の上流近傍にある反転
給送路(チ)とシート原稿給排路(ホ)の合流部には一
方向フラッパ24が設けられており、シート原稿を反転
給送路(チ)から反転給送路(ヘ)へ搬送する際のガイ
ドの役割を果たすとともに、シート原稿をシート原稿反
転路(ト)、反転給送路(ヘ)からシート原稿給排路
(ホ)を通してプラテン3に搬送する場合は、シート原
稿が反転給送路(チ)への遡上を防止している。
【0067】シート原稿給排路(ホ)のプラテン3側に
は反転給紙フラッパ22と連動で動く給排フラッパ25
が設けられており、シート原稿給排路(ホ)からプラテ
ン3にシート原稿を搬送する場合は図中実線位置にあ
り、プラテン3に進入するシート原稿の先端がプラテン
3の端部と衝突するのを防止している。プラテン3から
シート原稿給排路(ホ)にシート原稿Pを搬送する場合
は、図中鎖線の位置に揺動しプラテン3からのシート原
稿をすくい取ることができるようにしている。
【0068】プラテン3の右端と手差しレジストローラ
11の間には排紙フラッパ26が設けられており、手差
し搬送路(ル)からプラテン3にシート原稿を搬送する
場合は図中実線位置にあり、プラテン3に進入するシー
ト原稿の先端がプラテン3の端部と衝突するのを防止し
ている。プラテン3から原稿排紙路(ヌ)にシート原稿
を排出する場合は、図中鎖線位置に揺動しプラテン3か
らのシート原稿をすくい取ることができるようにしてい
る。
【0069】原稿排紙路(ヌ)と手差し搬送路(ル)の
合流部には一方向の手差しフラッパ27が設けられてお
り、プラテン3からシート原稿を排出する際に手差し搬
送路(ル)にシート原稿が入り込むのを防止している。
【0070】手差し給紙ローラ13の搬送方向下流近傍
には手差しシャッタ28が設けられており、複写終了し
たシート原原稿を排出中に手差し原稿トレイ14にセッ
トされた手差しシート原稿が、手差しレジストローラ1
1に進入するのを防止する。この時、手差し給紙ローラ
13とシート原稿がスリップするようにその搬送力は低
く設定されている。
【0071】〔パス内センサ配置〕分離搬送ローラ8と
第1給送ローラ16の間には、透過型の光センサである
分離センサ30が設けられており、分離搬送ローラ8で
搬送されてきたシート原原稿を検出する。また、分離セ
ンサ30と搬送方向に同じ位置で、スラスト方向に所定
距離離れた位置に、同じく透過型の光センサである斜行
検知センサ31が併設されており、分離センサ30と共
同して給送されてきたシート原稿の斜行量を検出できる
ようにしている。
【0072】第1給送ローラ16の下流近傍にはフラグ
移動によってシート原稿を検出する混載検知センサ32
が設けられており、原稿トレイ4上のセンサ41,44
と合わせて原稿搬送中に異なるサイズの原稿がシート原
稿トレイ4にセットされていることを検出できるように
している。
【0073】第2給送ローラ9の上流近傍には、透過型
の光センサである給紙センサ35が配設されていて、シ
ート原稿給送路(イ)(ロ)(ハ)およびシート原稿反
転路(ト)のいずれの搬送路を通過したシート原稿の前
端および後端を検知する。
【0074】また、給送ローラ9の下流には、同じく透
過型の光センサであるレジストセンサ39が配設されて
いて、シート原稿の後端を検出することによってシート
原稿の停止位置を制御する。
【0075】シート原稿給排路(ホ)には、透過型の光
センサである反転センサ38が配設されており、プラテ
ン3から排出されたシート原稿、または、プラテン3に
進入するシート原稿を検出する。
【0076】反転給送路(リ)にはフラグ移動によって
シート原稿を検出する反転検知センサ33が設けられて
おり、反転フラッパ23の切り替えによってシート原稿
が反転給送路(リ)に導かれたことを検出している。
【0077】手差しレジストローラ11の排紙方向下流
近傍には透過型の光センサである手差しレジストセンサ
34が設けられており、手差し搬送路(ル)からのシー
ト原稿を検出するとともに、プラテン3から原稿排出路
(ヌ)へ排出されるシート原稿を検出する。
【0078】手差し給紙ローラ13の手差し原稿トレイ
14側にはフラグ移動によってシート原稿を検出する手
差し原稿検知センサ29が設けられており、手差し原稿
トレイ14にシート原稿がセットされたことを検出す
る。
【0079】〔駆動系統の説明〕次に、本発明の原稿搬
送装置2の駆動系について、図2,図23を用いて説明
する。
【0080】図23は、各搬送ローラおよびフラッパを
駆動するためのモータおよびソレノイド類を示す駆動系
統図を示している。
【0081】符号100は分離モータを示しており、本
実施例ではPLL制御されたDCブラシモータを用いて
ある。分離モータ100のモータ軸上には複数のスリッ
トからなるクロック板100aが設けられており、スリ
ットと透過型の光センサである分離クロックセンサ10
0bによって分離モータ100が回転したときモータ回
転数に比例したクロックパルスが発生する。
【0082】この分離モータ100は分離部である分離
搬送ローラ8と分離ベルト6を図3中矢印方向に駆動す
る。さらに、分離クラッチ106を介して給紙ローラ5
へも駆動を伝えている。
【0083】101は正逆回転可能な搬送モータであり
本実施例ではステッピングモータを用いている。搬送モ
ータ101は、第2給送ローラ9、第1反転ローラ1
7、第2反転ローラ18を駆動する。
【0084】第2給送ローラ9の従動ローラ軸上には、
複数のスリットからなるクロック板101aが設けられ
ており、スリットと透過型の光センサである反転クロッ
クセンサ101bによって搬送モータ101が回転した
ときクロックパルスが発生する。第2給送ローラ9でシ
ート原稿を搬送している際にスリップが発生した場合、
このクロックパルス数と搬送モータ101の駆動クロッ
ク数からスリップ量を計測できるようにしている。
【0085】102は正逆回転可能なベルトモータであ
り、本実施例ではステッピングモータを用いている。ベ
ルトモータ102は、幅広ベルト7を駆動する駆動ロー
ラ36を駆動しており、さらに駆動ローラ36の回転を
幅広ベルト7によってターンローラ37に伝える。
【0086】ターンローラ37からは手差しレジストロ
ーラ11に駆動が伝えられており、プラテン3上のシー
ト原稿の搬送速度と手差しレジストローラ11の搬送速
度は等しくなるようにしてある。
【0087】103は正逆可能な揺動モータであり、本
実施例ではステッピングモータを用いてある。揺動モー
タ103は給紙ローラの揺動アーム53を駆動してい
る。
【0088】104は排紙モータであり、本実施例では
DCモータを用いてある。排紙モータ104のモータ軸
上には、複数のスリットからなるクロック板104aが
設けられており、スリットと透過型の光センサである排
紙クロックセンサ104bによって排紙モータ104が
回転したときモータの回転数に比例したクロックパルス
が発生する。このパルス周波数が基定値になるように排
紙モータ104は制御される。
【0089】排紙モータ104からは排紙ローラ12、
手差し給紙ローラ13に駆動が伝えられている。
【0090】105はシャッタソレノイドであり原稿ト
レイ4の給紙端にあるストッパ21を駆動する。ストッ
パ21はオフ時には図2中実線位置にあり、オン時には
図中鎖線の位置へと揺動する。
【0091】107はパス切り替えソレノイドであり、
反転給紙フラッパ22、給排フラッパ25を駆動する。
ソレノイドがオフしているときは、反転給紙フラッパ2
2、給排フラッパ25はそれぞれ図中の実線位置にあ
り、ソレノイドがオンしているときは、反転給紙フラッ
パ22、給排フラッパ25はそれぞれ図中の鎖線位置に
揺動する。
【0092】108は反転フラッパソレノイドであり反
転フラッパ23を駆動する。ソレノイドがオフしている
ときは反転フラッパ23は図2中実線位置にあり、オン
した場合は図中鎖線位置に揺動する。
【0093】109は排紙フラッパソレノイドであり、
排紙フラッパ26、手差しシャッタ28を駆動する。ソ
レノイドがオフしている時は排紙フラッパ26、手差し
シャッタ28は図2中鎖線の位置にあり、オンしている
ときは、図2中実線位置に揺動する。
【0094】〔読みとり位置の説明〕図9はプラテン3
上の原稿読み取り位置を示した図であり、原稿搬送モー
ド、搬送する原稿サイズにより図のR1,R2,R3の
位置をとる。
【0095】読み取り位置R1は、両面原稿モード時の
読み取り位置であり、この位置に載置された原稿は複写
機本体1のスキャナーの走査によって画像読み取りが行
われる(第1画先)。
【0096】読み取り位置R2は片面原稿モード時のハ
ーフサイズ原稿の読み取り位置であり、この位置では、
複写機本体1のスキャナーユニット204は固定されシ
ート原稿を搬送しながら画像読み取りが行われる(第2
画先)。
【0097】読み取り位置R3は片面原稿モード時のラ
ージサイズ、およびハーフサイズ原稿が縦送りされた場
合のシート原稿の読み取り位置であり、この位置でも、
複写機本体1のスキャナーユニット204は固定されシ
ート原稿を搬送しながら原稿読み取りが行われる(第3
画先)。
【0098】図9において、L1は第2給送ローラ9の
ニップ点からR1間での距離、L2は第2給送ローラ9
のニップ点からR2間での距離、L3は第2給送ローラ
9のニップ点からR3間での距離を示す。
【0099】L4は第1画先R1からプラテン3の左側
に載置されたハーフサイズ原稿の停止位置までの距離を
示し、L5は待機位置に停止した原稿の先端と第2画先
R2間での距離、L6は先行原稿の後端と後続原稿の後
端までの距離(紙間距離)、L7は第1画先R1から手
差しレジストローラ11までの距離を示す。
【0100】ハーフサイズ原稿の搬送方向の長さをLp
hとしたとき L7<[L4+2×L6+Lph] L2>[L5−Lph] となるようにハーフサイズ原稿の停止位置が制御される
ため、図9に示すように、プラテン3上にPn,Pn−
1が停止しているときでも先行する原稿Pn−2の後端
は手差しレジストローラ11のニップを抜け、画像形成
のため待機している原稿Pnの後端は第2給送ローラ9
のニップを抜ける。
【0101】次に、この原稿搬送装置の動作について説
明する。
【0102】〔分離動作説明〕原稿セット検知センサ4
0a,40bによって原稿トレイ4上にあるシート原稿
が検出されると分離前動作が開始され、給紙ローラ5が
降下しシート原稿上に着地する。以後の説明では、原稿
トレイ4上に積載されているシート原稿を上から順に原
稿P1、原稿P2、原稿P3…とする。また、特に原稿
順を指定しない場合は原稿Pとする。
【0103】複写機の操作部で複写条件が入力され、ス
タートキーが押されると、プラテン3上のセンサによっ
て原稿サイズの検出が行われる。さらに、上記ストッパ
21が吸引されてシート原稿の進路が解放され、シート
原稿は給紙ローラ5の給送を受けて最上紙である原稿P
1から下流部へ進出する。
【0104】上記ストッパ21の下流には、分離部を構
成する分離搬送ローラ8および分離ベルト6が配設され
ていて、それぞれ矢印方向に回転(図3参照)して原稿
トレイ4から進出して来た原稿Pを1枚毎に分離してさ
らに下流部に搬送する。
【0105】分離部を通過した原稿Pは、分離センサ3
0、斜行センサ31によって斜行検知が行われた後、第
1給送ローラ16によって拘束搬送される。
【0106】第1給送ローラ16によって原稿搬送が行
われると給紙ローラ5は上昇し、続いて、分離クラッチ
106がオフし分離ベルト6、分離搬送ローラ8の駆動
が切り離され停止する。分離搬送ローラ8はワンウェイ
ローラで構成されているため搬送中の原稿Pの動きに追
従して回転する。
【0107】原稿Pは第1給送ローラ16だけで搬送さ
れ、停止している第2給送ローラ9に突き当てられ周知
の斜行取りが行われる。
【0108】斜行取りが終了すると第1給送ローラ16
と第2給送ローラ9は同時に回転し始めるが、前記2つ
のローラは、その搬送速度が一致するように同期速度制
御されている。
【0109】この先の動作は原稿搬送モードによって異
なるのでモードごとに分けて説明する。
【0110】〔ハーフサイズ片面原稿搬送モード〕図1
0,図11は片面原稿搬送モード時のシート原稿の流れ
を模式化した図である。
【0111】原稿搬送モードが片面原稿搬送モードの場
合は、パス切替ソレノイド107はオフ制御されるの
で、搬送パスはシート原稿給送路(ハ)の側になってお
り、先行原稿P1はプラテン3に進入していく。先行原
稿P1がプラテン3に進入する前には幅広ベルト7の搬
送速度は第2給送ローラの速度と一致するように制御さ
れる。
【0112】先行原稿P1の後端が給紙ローラ5のニッ
プ点を過ぎたところで給送ローラ5は再び降下し後続原
稿P2の給紙動作に備える。
【0113】さらに、先行原稿P1の後端が第1給紙ロ
ーラ5のニップ点を抜けたところで分離クラッチ106
がオンし給紙ローラ5による後続原稿P2の給紙を開始
する。この状態が図10の(a)に示されている。
【0114】先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9の
ニップを抜けたところで第2搬送ローラ9を停止させ
る。後続原稿P2は給紙ローラ5による給紙開始後に急
加速され、第2搬送ローラ9が停止した頃には、給紙セ
ンサ35に到着するように制御されており、後続原稿P
2によって給紙センサ35がオンすると先行原稿P1の
場合と同様に斜行取りのための制御が行われる。
【0115】このとき先行原稿P1はプラテン3上搬送
パス(ニ)に入っており、幅広ベルト7によって単独搬
送され、その後端が給紙センサ35を抜けてから所定距
離進んだところで一旦停止する。
【0116】この時、原稿P1の先端と第2の画像読み
とり位置R2の距離はL5になるように制御されてい
る。また、原稿P1の後端と第2給送ローラのニップ点
の距離L8は L8=L2−L5−搬送原稿サイズ L2:第2画先位置から第2給送ローラまでの距離 で表される距離となり、この値がプラスになるように構
成されている(原稿P1の後端が第2給送ローラのニッ
プを過ぎている)。
【0117】一旦停止と同時に複写機本体1に対して、
搬送完了信号を出力し搬送開始信号が入力されるのを待
つ。この時の状態を図10の(b)に示す。
【0118】複写機本体1からの搬送開始信号を受信
し、且つ、後続原稿P2の斜行取り制御が完了したとこ
ろで幅広ベルト7を起動し、先行原稿P1を画像形成速
度で搬送する。
【0119】先行原稿P1の後端と後続原稿P2の先端
の距離(以後紙間距離とする)が所定距離になったとこ
ろで第2給送ローラ9を起動し先行原稿P1と同じく画
像形成速度で搬送する。
【0120】幅広ベルト7と第2給送ローラ9の搬送速
度が一致したところで前述の紙間距離がL3となるよう
に第2給送ローラ9の起動と加速は制御される。
【0121】先行原稿P1が第2画先位置に達すると画
先到達信号を出力する。
【0122】複写機本体1はこれを受けて、先行原稿P
1の画像読みとりを開始する。
【0123】図10の(c)は、原稿P1の画像読みと
り終了後の状態を示したもので、原稿P1は、読みとり
終了してから所定距離(L9)搬送された後に停止して
いる。この時、後続の原稿P2は第2画先位置から距離
L5の位置に停止しており、さらに後続の原稿P3は、
第2給送ローラ9で斜行取りのためのループを維持しな
がら待機している。
【0124】この状態で、複写機本体1から搬送開始信
号が入力されると、原稿P2の為の画像形成が行われ
る。図11の(a)は原稿P2の画像読みとり中の、パ
ス内の原稿位置を示したもので、原稿P1は幅広ベルト
7、手差しレジストローラー11、排紙ローラ12によ
って搬送されている。このとき、幅広ベルト7と手差し
レジストローラ11の搬送速度は等しくなるように構成
されており、排紙ローラ12の搬送速度はこれらの速度
と等速か、若干早めに制御されている。
【0125】図11の(b)は後続原稿P2の読み取り
が終了した時の状態を示したもので、読みとり終了後幅
広ベルト7は停止するため後続の原稿P2,P3はプラ
テン3上で停止している。先行原稿P1の後端は既に手
差しレジストローラ11のニップを抜けているため、排
紙ローラ12により単独搬送され排紙トレイ10に排出
される。
【0126】〔ラージサイズ片面原稿搬送モード〕図1
2,図13はラージサイズ片面原稿搬送モード時の原稿
の流れを模式化した図である。
【0127】スモールサイズの片面原稿搬送モードの場
合と同様に、パス切替ソレノイド107はオフ制御され
るので、搬送パスはシート原稿給送路(ハ)の側になっ
ており、先行原稿P1はプラテン3に進入していき、先
行原稿P1の後端が給紙ローラ5のニップ点を過ぎたと
ころで給送ローラ5は再び降下し後続原稿P2の給紙動
作に備える。
【0128】さらに、先行原稿P1の後端が第1給紙ロ
ーラ5のニップ点を抜けたところで分離クラッチ106
がオンし給紙ローラ5による後続原稿P2の給紙を開始
する。この状態が図12の(a)に示されている。
【0129】先行原稿P1の後端が第2給紙ローラ9の
ニップを抜けたところで第2搬送ローラ9を停止させ
る。後続原稿P2は給紙ローラ5による給紙開始後に急
加速され、第2搬送ローラ9が停止した頃には、給紙セ
ンサ35に到着するように制御されており、後続原稿に
よって給紙センサ35がオンすると先行原稿P1の場合
と同様に斜行取りのための制御が行われる。
【0130】このとき先行原稿P1はプラテン3上搬送
パス(ニ)に入っており、幅広ベルト7によって単独搬
送され、その後端が給紙センサ35を抜けてから所定距
離進んだところで一旦停止する。
【0131】この時、原稿P1の先端と第2の画像読み
とり位置の距離はハーフサイズ原稿の制御と同じくL5
になる。また、原稿P1の後端と第2給送ローラのニッ
プ点の距離L10は L10=L3−L5−搬送原稿サイズ L3:第3画先位置から第2給送ローラまでの距離 で表される距離となり、この値がプラスになるように構
成されている(原稿P1の後端が第2給送ローラのニッ
プを過ぎている)。
【0132】一旦停止と同時に複写機本体1に対して、
搬送完了信号を出力し搬送開始信号が入力されるのを待
つ。この時の状態を図12の(b)に示す。
【0133】複写機本体1からの搬送開始信号を受信
し、かつ、後続原稿P2の斜行取り制御が完了したとこ
ろで幅広ベルト7を起動し、先行原稿P1を画像形成速
度で搬送する。先行原稿P1が第3画先位置に達すると
画先到達信号を出力する。複写機本体1はこれを受け
て、先行原稿P1の画像読みとりを開始する。
【0134】先行原稿P1の後端と後続原稿P2の先端
の距離(以後紙間距離とする)が所定距離になったとこ
ろで第2給送ローラ9を起動し先行原稿P1と同じく画
像形成速度で搬送する。この時、幅広ベルト7と第2給
送ローラ9の搬送速度が一致したところでの前述の紙間
距離がL11となるように第2給送ローラ9の起動と加
速は制御される。この状態を図13の(a)に示す。
【0135】図13の(b)は、原稿P1の画像読みと
り終了後の状態を示したもので、プラテン3上には後続
原稿P2が停止している。紙間距離L11は、後続原稿
P2先端から手差しレジストローラ11のニップ点まで
の距離より大きくなるように設定されているので、後続
原稿P2が停止している時は、先行原稿P1の後端は手
差しレジストローラ11のニップ点を通過しており、原
稿P1は排紙ローラ12によって単独搬送され排出され
る。
【0136】〔ハーフサイズ両面原稿の搬送〕図14〜
図17は両面原稿搬送時の原稿の流れを模式化した図で
ある。なお、第2給送ローラ9と幅広ベルト7の搬送速
度は、特別な場合を除いて等速となるように制御されて
いる。
【0137】原稿搬送モードが両面原稿搬送モードの場
合は、最初、反転給紙フラッパ22、反転フラッパ23
は図1の実線位置にあり、原稿P1は反転給送路(チ)
(ヘ)(リ)の側に導かれる(図14の(a))。
【0138】原稿P1の後端が一方向フラッパ24を通
過したところで原稿P1を逆方向に搬送する。給排フラ
ッパ25は図1の実線の位置にあるため逆転搬送された
原稿P1はプラテン3上の搬送路(ニ)に導かれる(図
14の(b))。
【0139】反転センサ38によって原稿の搬送方向の
後端が検知されてから所定距離搬送したところで幅広ベ
ルト7は停止し、固定読みモード時の画先位置R1に原
稿P1は載置される(図15の(a))。
【0140】原稿P1の載置完了と前後してパス切替ソ
レノイド107はオフするため、反転給紙フラッパ2
2、給排フラッパ25は図1の鎖線の位置に揺動する。
複写機本体1のスキャナーユニット204によって原稿
P1の第2面の走査が完了すると、幅広ベルト7は逆転
し原稿P1はシート原稿給排路(ホ)に搬送される。幅
広ベルト7の逆転と同時に反転フラッパ23が図1の鎖
線の位置に移動しているため原稿P1はシート原稿反転
路(ト)に導かれる(図15の(b))。
【0141】原稿先端が反転センサ38で検出されてか
ら原稿P1が所定距離搬送されたところで、幅広ベルト
7の回転は、一旦停止した後、逆転から正転に変わる。
反転してきた原稿P1の先端がプラテン上の搬送路
(ニ)にさしかかる時には、第2給送ローラ9と幅広ベ
ルト7の搬送速度が一致しているように制御がなされて
いる。
【0142】先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9の
ニップ点を過ぎたところで第2給送ローラ9は停止し、
後続原稿P2の到着を待つ。
【0143】先行原稿P1は幅広ベルト7によって単独
搬送されるが、給紙センサ35によって原稿の後端が検
知されてから所定距離原稿が搬送されたところで幅広ベ
ルト7は停止し、固定読みモード時の画先位置R1に載
置される。
【0144】また、給紙センサ35による先行原稿の後
端検知と前後して後続原稿P2の分離動作が開始され、
第2給送ローラ9で周知の斜行取りを行う。
【0145】複写機本体1のスキャナーユニット204
による原稿P1の第1面の走査中に、後続原稿P2の反
転動作が完了し、後続原稿の先端近傍が第1反転ローラ
17にニップされた状態で待機している(図16の
(a))。
【0146】先行原稿P1の第1面の走査が終了する
と、第1反転ローラ17、第2反転ローラ18の逆転と
幅広ベルト7の正転が開始され、プラテン3上に先行原
稿P1と後続原稿P2が所定の紙間距離(L12)離れ
て載置される(図16の(b))。
【0147】複写機本体1のスキャナーユニット204
による原稿P2の第2面の走査が終了すると、先行原稿
P1の場合と同様に後続原稿P2の反転動作が始まり、
後続原稿P2と先行原稿P1はシート原稿給送路(ホ)
の方向に搬送されるが、紙間距離L12を適切な値にと
ってあるため、先行原稿P1がプラテン3上の搬送パス
(ニ)にある時に幅広ベルト7の回転方向切替が起こ
り、原稿P1と原稿P2は排紙ローラ12の方向に搬送
され、図17の(a)の状態で停止し、原稿P2の第1
面の走査が始まる。この時の原稿P1と原稿P2の紙間
距離はL13となる。また、この時、後続原稿P3は、
図16の(a)に示した原稿P2の場合と同様に第1反
転ローラ17にニップされた状態で待機している。
【0148】原稿P2の第1面目が走査終了すると、第
1反転ローラ17、第2反転ローラ18の逆転と、幅広
ベルト7の正転、排紙ローラ12の回転が開始され、後
続原稿P3、画像読み取りが終了した原稿P2、原稿P
1が同時に搬送される。
【0149】幅広ベルト7が停止し、後続原稿P3の第
2面目の載置が終了した時には、先行原稿P1の後端は
手差しレジストローラ11のニップを抜けており、先行
原稿P1は排紙ローラ11によって単独搬送され排紙ト
レイ10に排出される(図17の(b))。
【0150】以上の動作が連続で行われ、最終原稿Pn
の第1面の走査が終了した時には、プラテン3上には、
最終原稿Pnと最終前原稿Pn−1が並んでおり、幅広
ベルト7の連続動作によって一度に排出される。
【0151】〔フルサイズ両面原稿の搬送〕図18〜図
20はフルサイズ両面原稿搬送時の原稿の流れを模式化
した図である。なお、第2給送ローラ9と幅広ベルト7
の搬送速度は、特別な場合を除いて等速となるように制
御されている。
【0152】原稿搬送モードが両面原稿搬送モードの場
合は、最初、反転給紙フラッパ22、反転フラッパ23
は図1の実線位置にあり、図18の(a)に示すように
原稿Pは反転給送路(チ),(リ),(ヘ)の側に導か
れる。
【0153】原稿の後端が一方向フラッパ24を通過し
たところで原稿P1を逆方向に搬送する。
【0154】給排フラッパ25は図1の実線の位置にあ
るため反転した原稿P1はプラテン3上の搬送路(ニ)
に導かれる。この状態を図18の(b)に示す。
【0155】反転センサ38によって原稿P1の搬送方
向の後端が検知されてから所定距離搬送したところで幅
広ベルト7は停止し、図19の(a)に示すように、固
定読みモード時の停止位置に原稿P1が載置される。
【0156】原稿載置完了と前後してパス切替ソレノイ
ド107はオフしているため、反転給紙フラッパ22、
給排フラッパ25は図1の鎖線の位置に揺動する。複写
機本体1のスキャナーユニット204によって第2面の
原稿走査が完了すると、幅広ベルト7は逆転し原稿1は
シート原稿給排路(ホ)に搬送され、さらに、幅広ベル
ト7の逆転と同時に反転フラッパ23が図1の鎖線の位
置に移動しているため原稿P1はシート原稿反転路
(ト)に導かれる。この状態を図19の(b)に示す。
【0157】原稿先端が反転センサ38で検出されてか
ら原稿P1が所定距離搬送されたところで、幅広ベルト
7の回転は、一旦停止した後、逆転から正転に変わる。
反転してきた原稿P1の先端がプラテン上の搬送路
(ニ)にさしかかる時には、第2給送ローラ9と幅広ベ
ルト7の搬送速度が一致しているように制御がなされて
いる。
【0158】先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9の
ニップ点を過ぎたところで第2給送ローラ9は停止し、
後続原稿P2の到着を待つ。
【0159】先行原稿P1は幅広ベルト7によって単独
搬送されるが、給紙センサ35によって原稿P1の後端
が検知されてから所定距離原稿が搬送されたところで幅
広ベルトは停止し、固定読みモード時の停止位置に原稿
P1が載置される。
【0160】また、給紙センサ35による先行原稿の後
端検知と前後して後続原稿P2の分離動作が開始され、
停止している第2給送ローラで周知の斜行取りを行い、
図20の(a)に示すように反転給送路(チ),
(リ),(ヘ)へ原稿P2を導く。
【0161】複写機本体1のスキャナーユニット204
による第1面の走査中に、先行原稿P1の場合と同様に
後続原稿P2の反転動作が完了し、図20の(b)に示
すように、後続原稿P2の先端近傍が第1反転ローラ1
7にニップされた状態で待機している。この時の先行原
稿P1と待機している後続原稿P2の紙間はL14にな
るように制御されている。
【0162】先行原稿の第1面の走査が終了すると、第
1反転ローラ17、第2反転ローラ18の逆転と幅広ベ
ルト7の正転が同時に開始され、図20の(c)に示す
ように、プラテン3上へ後続原稿P2が載置された時に
は、先行原稿P1の後端が手差しレジストローラ11の
ニップを抜けるように前述のL12の値が決められてい
る。
【0163】以後、これと同様の動作が最終原稿Pnま
で続けられる。
【0164】〔手差し原稿コピー時の原稿搬送〕図2
1,図22は手差し原稿搬送時の原稿の流れを示す図で
ある。
【0165】手差し原稿検知センサ29で原稿Pがセッ
トされたことを検知すると、手差しフラッパ27、手差
しシャッタ28は図1の実線位置に移動し手差し給紙ロ
ーラ13により搬送される。停止している手差しレジス
トローラ11によって斜行とりが行われた後、原稿先端
がプラテン3の第1画先位置R1に到着したところで原
稿は停止する(図21の(a))。この時、手差しフラ
ッパ27、手差しシャッタ28は図1の鎖線の位置に戻
り、次の原稿P2セットを可能にする(図21の
(b))。
【0166】複写機本体1のスキャナーの204による
走査終了後に、原稿P1は排紙ローラ12に向かって排
出される(図22の(a))。ユニット排紙ローラ12
が回転することによって、手差し給紙ローラ13も回転
するが、手差しシャッタ28により原稿P2の先端が規
制されているため手差し給紙ローラ13はスリップし、
先には進まないようにしてある(図22の(a))。原
稿P1の後端が手差しレジストセンサ34によって検出
されると手差しレジストローラ11は停止し、手差しフ
ラッパ27、手差しシャッタ28は図1の実線の位置に
移動する。
【0167】これによって原稿P2が手差しレジストロ
ーラ11側に搬送され、前述の斜行取り終了後プラテン
3に載置される(図22の(b))。
【0168】〔制御回路のブロック説明〕図23は、本
実施例の制御装置の回路構成を示すブロック図であり、
制御回路はマイクロプロセッサ(CPU)401を中心
に構成されており、該CPU401の入出力ポートに
は、各種負荷のドライブ回路およびセンサ信号が接続さ
れる。
【0169】また、制御回路はCPU401の処理実行
のための不図示の電池によりバックアップされるRAM
401Aと、制御シーケンスプログラムの格納されたR
OM401Bを備えている。また、402は、複写機本
体1とのデータ通信を制御するための通信用ICであ
る。
【0170】図23において、分離モータ100(DC
ブラシモータ)はドライバ403とコントローラ403
aによって駆動制御されており、コントローラ403a
には、CPU401からモータ回転数の基準となる基準
クロック、オン、オフ信号などが入力されている。
【0171】搬送モータ101(ステッピングモータ)
はステッピングモータドライバ404によって駆動され
る。同様にして、ベルトモータ102(ステッピングモ
ータ)もステッピングモータドライバ405によって定
電流駆動される。各々のドライバには、CPU401か
ら相励磁信号と、モータ電流制御信号が入力されてい
る。
【0172】揺動モータ103(ステッピングモータ)
はドライバ406によって定電圧駆動されており、排紙
モータ104(DCブラシモータ)はドライバ407と
FGサーボ用のコントローラ407aにより駆動制御さ
れる。
【0173】前記モータ100〜104には、それらモ
ータの回転速度を検出する手段として、各々エンコーダ
および、検出手段を備えている。
【0174】さらに、シャッタソレノイド105はドラ
イバ408によって駆動され、同じ様に、分離クラッチ
106はドライバ409、パス切り替えソレノイド10
7はドライバ410、反転フラッパソレノイド108は
ドライバ411、排紙フラッパソレノイド109はドラ
イバ412で各々駆動される。
【0175】前記ドライバ403〜412はすべて、C
PU401の入出力ポートに接続された信号によって、
その動作を制御されるものである。
【0176】さらに、分離センサ30、斜行検知センサ
31、混載検知センサ32、反転検知センサ33、手差
しレジストセンサ34、給紙センサ35、反転センサ3
8、手差し原稿検知センサ29、レジストセンサ39、
原稿セットセンサ40a,40b、原稿後端検知センサ
41、最終原稿検知センサ43、紙幅センサ44、給紙
ローラホームセンサ45、第1揺動位置センサ46、第
2揺動位置センサ47等の各種センサは、CPU401
の入力ポートに接続されて、装置内における、原稿の挙
動をおよび、可動負荷の挙動をモニターするために用い
られる。
【0177】〔メインフロー〕次に図24に示すメイン
フローチャートに基づいて本実施例の動作説明を行う。
【0178】原稿トレイ4上にシート原稿がセットされ
たか否か原稿セット検知センサ40a,40bで検出
し、図示しない複写機本体1の操作部にあるコピーキー
を押下することで動作開始となる(main1)。この
時、本体から送信されてきた複写モードを判別し(ma
in2)、片面原稿モードであれば(main3)に進
む。(main3)において、原稿後端検知センサ41
がオフしているか否かを判別し、肯定判定であった場合
には、(main4)に進んで、後述する第1流し読み
モードにて一連の複写処理を実行して動作を終了する。
(main3)において、否定判定であった場合は(m
ain5)に進んで、後述する第2流し読みモードにて
一連の複写処理を実行して動作を終了する。また、(m
ain2)において、否定判定であった場合は(mai
n6)に進み、両面原稿モードにて一連の複写処理を実
行して動作を終了する。
【0179】ここで、原稿サイズによるモード選択は、
本制御例では、原稿後端検知センサ41のオン/オフに
よる送り方向のみで選択を規制しているが前述した通
り、図示しない原稿トレイ4下部に備え付けられた紙幅
検知センサ44による原稿幅検知手段との組み合わせに
よって原稿サイズによるモード選択の規制を行ってもよ
い。
【0180】また、手差し原稿トレイ14上にシート原
稿がセットされたか否かを手差し原稿セット検知センサ
29で検知し、図示しない複写機本体1の操作部にある
コピーキーを押下することで(main7)、(mai
n8)に進み、後述する手差しモードにて一連の複写処
理を実行して動作を終了する。
【0181】〔第1流し読みモード〕次に、図25に基
づいて第1流し読みモードについて説明する。
【0182】給紙ローラ5を原稿トレイ4に載置された
紙面上に移動すべく後述のピックアップDOWN処理を
行い(draftmd1)、その後、最上部のシート原
稿を1枚だけ分離すべく後述の分離処理(draftm
d2)、および給紙処理(draftmd3)を行う。
さらに、原稿画像の読み取りを複写機本体1のスキャナ
ーユニット204を所定位置に固定したまま行う原稿流
し読み処理を起動し(draftmd4)、その後、分
離センサ30によりシート原稿の後端が検知されるのを
待ち(draftmd5)、原稿セット検知センサ40
a,40bによって、シート原稿束の区切れを検知して
(draftmd6)、最終原稿でなければ、シート原
稿を排紙トレイ10上に排出すべく後述する排紙処理を
起動しておいて(draftmd7)、(draftm
d2)に戻って処理を繰り返す。また、(draftm
d6)において、最終原稿であった場合は、排紙処理を
行って(draftmd8)、その後、後述のピックア
ップUP処理を行って給紙ローラ5を上限位置に戻して
(draftmd9)、一連の処理を終了する。
【0183】この時、図1に示すように複写機本体1の
スキャナーユニット204は、図9に示した様に原稿の
送り方向の長さをL′mmとした場合、第2給送ローラ
9からL′mm以上、時計回りにおける上流に位置して
いる(図9のR2,R3)。また、このスキャナーユニ
ット204の位置制御は、周知のステッピングモータ制
御によるものでもよし、その他メカ式ストッパ構成によ
るものでも構わない。
【0184】〔第2流し読みモード〕次に、図26に基
づいて第2流し読みモードについて説明する。
【0185】給紙ローラ5を原稿トレイ4に載置された
紙面上に移動すべく後述のピックアップDOWN処理を
行い(draft2md1)、その後、最上部のシート
原稿を1枚だけ分離すべく後述の分離処理(draft
2md2)、および給紙処理(draft2md3)を
行う。さらに、原稿画像の読み取りを複写機本体1のス
キャナーユニット204を所定位置に固定したまま行う
原稿流し読み処理を起動し(draft2md4)と同
時に、スキャナーユニット204の固定位置が排紙部付
近である為、シート原稿を排紙トレイ10上に排出すべ
く後述する排紙処理を起動しておく(draft2md
5)。その後、分離センサ30によりシート原稿の後端
が検知されるのを待ち(draft2md6)、原稿セ
ット検知センサ40a,40bによって、原稿束の区切
れを検知して(draft2md7)、最終原稿でなけ
れば、(draft2md2)に戻って処理を繰り返
す。また、(draft2md7)において、最終原稿
であった場合は、後述のピックアップUP処理を行って
給紙ローラ5を上限位置に戻して(draft2md
8)、一連の処理を終了する。
【0186】この時、図1に示す複写機本体1のスキャ
ナーユニット204は、図9に示したR3の位置にあ
る。
【0187】〔両面原稿モード〕次に、図27に基づい
て両面原稿モードについて説明する。
【0188】給紙ローラ5を原稿トレイ4に載置された
紙面上に移動すべく後述のピックアップDOWN処理を
行い(doublemd1)、その後、最上部のシート
原稿を1枚だけ分離すべく後述の分離処理(doubl
emd2)を行う。さらに、分離されたシート原稿を表
裏面反転し原稿第2面がプラテンと接し、プラテン上の
左端部に載置すべく後述のプリ反転処理(double
md3)を行う。その後、原稿画像の読み取りを複写機
本体1のスキャナーユニット204を移動しながら行う
光学系移動原稿読み取り処理を行って(doublem
d4)、完了したならば、再度表裏面反転をすべく反転
処理を行い(doublemd5)、光学系移動原稿読
み取り処理を行って(doublemd6)第1面の原
稿画像読み取りも完了する。前記読み取り処理を行って
いる間、原稿セット検知センサ40a,40bによって
原稿束の区切れを検知して(doublemd7)、最
終原稿でなければ、シート原稿を排紙トレイ10に排出
すべく後述する排紙処理を起動しておいて(doubl
emd8)、(doublemd2)に戻って処理を繰
り返す。また、(doublemd7)において、最終
原稿であった場合は、排紙処理を行って(double
md9)、その後、後述のピックアップUP処理を行っ
て給紙ローラ5を上限位置に戻して(doublemd
10)、一連の処理を終了する。
【0189】〔手差しモード〕次に、図38に基づいて
手差しモードについて説明する。
【0190】手差し給紙部にセットされたシート原稿を
複写機本体1のプラテン3上に搬送すべく手差し給紙処
理を行う(manualmd1)。その後、原稿画像の
読み取りを複写機本体1のスキャナーユニット204を
移動しながら行うスキャナーユニット204移動原稿読
み取り処理を行って(manualmd2)、完了した
ならば、シート原稿を排紙トレイ10に排出すべく排紙
処理を起動し(manualmd3)、その後、手差し
レジストセンサ34によりシート原稿の後端が検知され
るのを待ち(manualmd4)、手差し原稿検知セ
ンサ29によって、次原稿の有無を検知して、次原稿が
有る場合は、(manualmd5)に戻って処理を繰
り返す。また、次原稿が無い場合は、手差し排紙処理を
行って一連の処理を終了する。
【0191】〔ピックアップDOWN処理〕次に、図2
8に基づいてピックアップDOWN処理について説明す
る。
【0192】給紙ローラ5を給紙ローラホームセンサ4
5がオンしている図3の位置から原稿トレイに載置され
た原稿束上に下降させるべく、揺動モータ103を駆動
して(pickupdwn1)、昇降アーム51および
揺動アーム53を下降させる。給紙ローラホームセンサ
45がオフすることで、給紙ローラ5が下降したのを確
認した(pickupdwn2)後、第1揺動位置セン
サ46と第2揺動位置センサ47のオンにより、給紙ロ
ーラ5が紙面上に落下したことを検知すると(pick
updwn3)、揺動モータ103の駆動を止める(p
ickupdwn4)。
【0193】〔ピックアップUP処理〕次に、図29に
基づいてピックアップUP処理について説明する。
【0194】給紙ローラ5を図3の位置まで上昇させる
べく、揺動モータ103を駆動する(pickupup
1)。給紙ローラホームセンサ45のオンにより、上限
位置まで達したことを検知すると(pickupup
2)、揺動モータ103の駆動を止める(pickup
up3)。この時の揺動モータ103の回転方向は、ピ
ックアップDOWN処理時と逆方向である。
【0195】〔分離処理〕次に、図30に基づいて分離
処理について説明する。
【0196】分離モータ100をオンし(sepa
1)、原稿束P上に落下している給紙ローラ5、分離ベ
ルト6、分離搬送ローラ8、第1給送ローラ16をそれ
ぞれ回転させることで、原稿束Pの最上部のシート原稿
を一枚のみ分離し、シート原稿給送路(イ)内を搬送さ
れる。その後、分離センサ30がオンすることでシート
原稿先端を検知したら(sepa2)、予め決められた
所定時間範囲内に分離処理が終了する様、第2給送ロー
ラ9に原稿先端を突き当ててループ形成されるまでの残
りの搬送距離と分離センサ30がオンするまでの経過時
間から分離モータ100の速度制御を行う(sepa
3)。その後、給紙センサ35がオンすることでシート
原稿先端を検知したら(sepa4)、分離クロックか
ら入力するクロック信号によってカウントする分離ルー
プカウンタをスタートし(sepa5)、この設定カウ
ント終了後(sepa6)分離モータ100をオフする
ことで(sepa7)、原稿は第2給送ローラ9のニッ
プ部に先端を突き当てられ、所定量のループが形成され
た状態で停止する。これにより、分離時に斜行が発生し
た場合でもこれを矯正する作用をなす。
【0197】〔給紙処理〕次に、図31に基づいて給紙
処理について説明する。
【0198】反転給紙フラッパ22は図2の実線に示す
よう通常、パス切り替えソレノイド107がオフの状態
では、反転給送路(チ)に原稿搬送されるよう付勢され
ていることから、パス切り替えソレノイド107をオン
して反転給紙フラッパ22を図2鎖線に示す位置に切り
換えて(ent1)、第2給送ローラ9に先端を突き当
てられ、第1給送ローラ16にニップされた状態にある
シート原稿をシート原稿給送路(ハ)〜(ニ)に搬送さ
せるべく、分離モータ100、搬送モータ101、ベル
トモータ102をオンして(ent2)、第1給送ロー
ラ16、第2給送ローラ9、幅広ベルト7を駆動する。
それと同時に、反転クロックから入力するクロック信号
によってカウントするサイズチェックカウンタをスター
トさせる(ent3)。そして、レジストセンサ39で
原稿先端を検知することでシート原稿がシート原稿給送
路(ハ)に搬送されたことを確認する(ent4)。そ
の後、分離センサ30を原稿後端が通過したことを検知
すると(ent5)、分離クロックセンサ100bから
入力するクロック信号によってカウントする分離オフカ
ウンタをスタートさせる(ent6)。そして、第1給
送ローラ16から分離センサ30までの距離分だけのカ
ウントが完了すると(ent7)、シート原稿は第1給
送ローラ16から後端が抜けていることから、分離モー
タ100をオフして第1給送ローラ16の駆動を止める
(ent8)。その後、給紙センサ35を原稿後端が通
過したことを検知すると(ent9)、前記サイズチェ
ックカウンタをストップし(ent10)、そのデータ
に基づいて図36に示すサイズチェック処理(ent1
1)を行う。また、これと同時に、原稿をプラテン3上
の所定位置に停止するべくベルト励磁クロックによって
カウントされるレジストカウンタをスタートさせる(e
nt12)。その後、給紙センサ35から第2給送ロー
ラ9までの距離分だけカウントした時点で(ent1
3)、搬送モータ101をオフし(ent14)、前記
スタートしたレジストカウンタが終了した時点で(en
t15)、ベルトモータ102をオフする(ent1
6)。そして、パス切り替えソレノイド107をオフす
る(ent17)。
【0199】〔プリ反転処理〕次に、図32に基づいて
プリ反転処理について説明する。
【0200】反転給紙フラッパ22は図2の実線に示す
ように、パス切り替えソレノイド107がオフの状態で
反転給送路(チ)に原稿搬送されるよう付勢されている
ことから、第2給送ローラ9に先端を突き当てられ、第
1給送ローラ16にニップされた状態にあるシート原稿
を反転給送路(チ)に搬送させるべく、分離モータ10
0、搬送モータ101をオンして(pretrn1)、
第1給送ローラ16、第2給送ローラ9、第1反転ロー
ラ17、第2反転ローラ18を駆動する。それと同時
に、反転クロックセンサ101bから入力するクロック
信号によってカウントするサイズチェックカウンタをス
タートさせる(pretrn2)。そして、レジストセ
ンサ39で原稿先端を検知することでシート原稿が反転
給送路(チ)に搬送されたことを確認する(pretr
n3)。その後、分離センサ30を原稿後端が通過した
ことを検知すると(pretrn4)、分離クロックセ
ンサ100bから入力するクロック信号によってカウン
トする分離オフカウンタをスタートさせる(pretr
n5)。そして、第1給送ローラ16から分離センサ3
0までの距離分だけのカウントが完了すると(pret
rn6)、シート原稿は第1給送ローラ16から後端が
抜けていることから、分離モータ100をオフして第1
給送ローラの駆動を止める(pretrn7)。その
後、給紙センサ35が原稿後端が通過したことを検知す
ると(pretrn8)、前記サイズチェックカウンタ
をストップし(pretrn9)、そのデータに基づい
て図36に示すサイズチェック処理(pretrn1
0)を行う。そして、レジストセンサ39を原稿後端が
通過したことを検知すると(pretrn11)、原稿
後端が反転給送路(チ)を抜けた所定位置に停止するべ
く反転励磁クロックによってカウントされるプレ反転カ
ウンタをスタートさせる(pretrn12)。この
時、反転フラッパ23は図2の実線に示すよう反転給送
路(リ)に原稿搬送されるように付勢されている。前記
スタートしたプレ反転カウンタが終了した時点で(pr
etrn13)、搬送モータ101をオフする(pre
trn14)。所定時間モータをオフした後、搬送モー
タ101逆転およびベルトモータ102をオンして(p
retrn15)、シート原稿給排路(ホ)にシート原
稿を搬送し、反転センサ38を原稿先端が通過したこと
を検知することで(pretrn16)シート原稿給排
路(ホ)に搬送されたことを確認する。さらに、反転セ
ンサ38を原稿後端が通過したことを検知すると(pr
etrn17)、搬送モータ101をオフすると(pr
etrn18)同時に、シート原稿をプラテン上の所定
位置に停止すべくベルト励磁クロックによってカウント
されるプリ給紙カウンタをスタートさせる(pretr
n19)。上記スタートしたプリ給紙カウンタが終了し
た時点で(pretrn20)、ベルトモータ102を
オフする(pretrn21)。
【0201】〔反転処理〕次に、図33に基づいて反転
処理について説明する。
【0202】反転フラッパ23は図2の実線に示すよう
反転フラッパソレノイド108がオフの状態では、反転
給送路(リ)に原稿搬送されるよう付勢されていること
から、反転フラッパソレノイド108をオンして反転フ
ラッパ23を図2の実線位置に示す位置に切り換えてお
く。さらに、反転給紙フラッパ22と給排フラッパ25
をそれぞれ図2の鎖線に示す位置に切り換えるようパス
切り替えフラッパソレノイド107をオンする(trn
1)。プラテン3上のシート原稿をシート原稿給排路
(ホ)に搬送させるべく、ベルトモータ102、搬送モ
ータ101をオンして(trn2)、幅広ベルト7、第
2給送ローラ9、第1反転ローラ17、第2反転ローラ
18を駆動する。反転センサ38を原稿先端が通過した
ことを検知すると(trn3)、原稿先端が反転給送路
(ヘ)〜(ト)内の所定位置に達したところでベルトモ
ータ102を停止/逆転するべくベルト励磁クロックに
よってカウントされる反転カウンタをスタートさせる
(trn4)。前記スタートした反転カウンタが終了し
た時点で(trn5)、ベルトモータ102をオフし
(trn6)、所定時間モータをオフした後、ベルトモ
ータ102を逆転する(trn7)。この間、搬送モー
タ101はオンしていることからシート原稿がニップさ
れている第1反転ローラ17、第2反転ローラ18、第
2給送ローラ9は駆動されているので、原稿反転路
(ヘ)〜(ト)を搬送されている。そして、給紙センサ
35を原稿先端が通過したことを検知することで(tr
n8)、シート原稿反転路(ト)を搬送されていること
を確認し、レジストセンサ39を原稿後端が通過したと
ころで(trn9)搬送モータ101をオフする(tr
n10)。それと同時に、シート原稿をプラテン上の所
定位置に停止すべくベルト励磁クロックによってカウン
トされる反転給紙カウンタをスタートさせる(trn1
1)。上記スタートした反転給紙カウンタが終了した時
点で(trn12)、ベルトモータ102をオフし(t
rn13)、反転フラッパソレノイド108をオフして
反転フラッパ23を図2の実線に示すように位置へ、ま
たパス切り替えソレノイド107をオフして反転給紙フ
ラッパ22および給排フラッパ25を図2の実線に示す
位置へ戻す(trn14)。
【0203】(trn7)では、シート原稿が第1反転
ローラ17と幅広ベルト7でシート原稿を逆方向に引っ
張り合うが、第1反転ローラ17のニップ力の方が強い
為にシート原稿は反転ローラに追従して搬送される。但
し、送り方向の長い原稿の場合、幅広ベルト7内部の押
圧コロとプラテンとのニップ力の影響を大きく受ける
為、第1反転ローラ17に追従しなくなる。このような
ことから、ベルトモータ102を停止して、逆転するタ
イミングすなわち前記反転カウンタの値は、原稿の送り
方向長さにより異なるよう制御を行う。
【0204】〔排紙処理〕次に、図34に基づいて排紙
処理について説明する。
【0205】排紙フラッパソレノイド109がオフして
いる状態で、排紙フラッパ26は図2の鎖線に示すよう
に、フラッパ先端部がプラテン3より低い位置に付勢さ
れていて、プラテン3上のシート原稿を原稿排紙路
(ニ)〜(ヌ)に搬送させるべく、ベルトモータ10
2、排紙モータ104をオンして(ejct1)、幅広
ベルト7、手差し給紙ローラ13、排紙ローラ12を駆
動する。手差しレジストセンサ34を原稿先端が通過し
たことを検知することで(ejct2)、シート原稿が
原稿排紙路(ヌ)を搬送されていることを確認し、手差
しレジストセンサ34を原稿後端が通過したところで
(ejct3)、ベルトモータ102をオフする(ej
ct4)。同時に、排紙クロックセンサ104bから入
力するクロック信号によってカウントする排紙カウンタ
をスタートし(ejct5)、この設定カウント終了後
(ejct6)排紙モータ104をオフすることで(e
jct7)、シート原稿は原稿排紙路(ヌ)を通過し排
紙ローラ12を抜けて排紙トレイ10上に排出されてい
る。
【0206】〔手差し給紙処理〕次に、図37に基づい
て排紙処理について説明する。
【0207】排紙フラッパソレノイド109がオフして
いる状態で、排紙フラッパ26および手差しシャッタ2
8は図2の実線位置に示すように、排紙フラッパ先端部
がプラテン3より低い位置に付勢されていて、手差しフ
ラッパ26は手差し給紙部にセットされたシート原稿の
先端が突き当てられた状態にある。よって、排紙フラッ
パ109をオンして図2鎖線位置に示す位置に手差しシ
ャッタ28、排紙フラッパ26を切り換える(ment
1)。そして、排紙モータ104をオンし(ment
2)、手差し給紙ローラ13を回転させることでシート
原稿が手差し搬送路(ル)内を搬送させる。その後、手
差しレジストセンサ34がオンすることで原稿先端を検
知したら(ment3)、排紙クロックセンサ104b
から入力するクロック信号によってカウントされる手差
しループカウンタをスタートし(ment4)、この設
定カウント終了後(ment5)排紙モータ104をオ
フすることで(ment6)、シート原稿は手差しレジ
ストローラ11のニップ部に先端を突き当てられ、所定
量のループが形成された状態で停止する。これにより、
手差し給紙ローラ13での搬送中に斜行が発生した場合
でもこれを矯正する作用をなす。その後、所定時間モー
タをオフした後、シート原稿を手差し搬送路(ル)〜
(ニ)に搬送すべく排紙モータ104およびベルトモー
タ102をオンし(ment7)、手差し給紙ローラ1
3、手差しレジストローラ11、幅広ベルト7を駆動す
る。それと同時に、ベルトクロックから入力するクロッ
ク信号によってカウントするサイズチェックカウンタを
スタートさせる(ment8)。さらに、プラテン3上
の所定位置(R1)に停止するべくベルト励磁クロック
によってカウントされるベルトレジストカウンタをスタ
ートさせる(ment9)。そして、手差しレジストセ
ンサ34がオフして原稿後端が通過したことを検知する
と(ment10)、前記サイズチェックカウンタをス
トップし、そのデータに基づいて図36に示すサイズチ
ェック処理(ment11)を行う。またこれと同時
に、原稿後端が手差し給紙ローラ13を抜けていること
から排紙モータ104をオフする(ment12)。そ
の後、前記スタートした手差しレジストカウンタが終了
した時点で(ment13)、ベルトモータ102をオ
フする(ment14)。そして、排紙フラッパソレノ
イド109をオフする(ment15)。
【0208】〔原稿流し読み処理〕次に、図35に基づ
いて原稿流し読み処理について説明する。
【0209】シート原稿の画像を固定した複写機本体1
のスキャナーユニット204にて読み取るべく、ベルト
モータ102をオンして(move1)、幅広ベルト7
を駆動する。これと同時に、原稿先端が所定位置に達し
たところで画先信号をオンするべくベルト励磁クロック
によってカウントさせる画先オンカウンタをスタートさ
せる(move2)。この時のベルトモータ速度は複写
機本体1から受信した流し読み速度データ(V)に基づ
いて励磁クロック信号を出力することで定速制御を行
う。その後、前記スタートした画先オンカウンタが終了
した時点で(move3)、画先信号をオン(複写機本
体1へ送信)する(move4)。複写機本体1は、こ
の画先信号を受信した後、流し読み時のスキャナーユニ
ット204固定位置(R2,R3)に原稿先端が到達す
るまでの時間を演算制御し実際の画像読み取りを行うこ
とになる。前記画先信号は、所定時間経過した後にオフ
される(move5,6,7)。その後、原稿後端が読
み取り位置を通過したところで、ベルトモータ102を
オフする(move8)。
【0210】また、前記流し読み速度データ(V)は、
スキャナーユニット204移動時の読み取り速度(V
1)と等しくしてもよいし、異なってもよい。特に、V
>V1と設定された時は通常のスキャナーユニット20
4移動読み取りよりも短時間で原稿画像が読み取り完了
するので、本発明の原稿搬送装置を使用したことにより
複写速度が向上する。
【0211】〔サイズチェック処理〕次に、図36に基
づいてサイズチェック処理について説明する。
【0212】このサイズチェック処理では、原稿サイズ
の判定手段として前記サイズチェックカウンタデータに
第2給送ローラ9のニップ位置から給紙センサ35まで
の距離分を加えて補正したものが真の原稿サイズ(送り
方向長さ)となる(sizeck1)。この時、シート
原稿は第2給送ローラ35と幅広ベルト7によって搬送
されており、その送り量とベルト励磁クロックによるカ
ウント値は確実に一致する。以後、補正されたサイズデ
ータによってA4,B5,B5R,A4R,B4,A3
等のサイズ判定を行う(sizeck2〜14)。
【0213】〔本発明(モータ制御)の実施例〕 〔図の説明〕図39〜図42は原稿トレイ4上に載置さ
れたシート原稿を搬送する手段として、2相ステッピン
グモータをもちいて駆動するときの駆動パターンであ
り、それぞれ、基準CLKが以下のモードに応じて相信
号(A,B,*A,*B)に変換される。
【0214】図39は、モータの相を2相ずつ励磁す
る、2相励磁方式であり、励起周期は基準CLK換算で
4パルスである。
【0215】図40は、モータの相を1相−2相−1相
…と励磁する、1−2相励磁方式であり、励磁周期は基
準CLK換算で8パルスである。
【0216】図41は、前記1−2相励磁方式に、相に
流す電流も順次ステップ状に切り替える制御を加えた、
マイクロステップ1−2相励磁方式であり、励磁周期は
基準CLK換算で8パルスである。
【0217】図42は、前記マイクロステップ1−2相
励磁方式をさらに発展させたもので、相に流す電流をさ
らに小さいステップ状で切り替える、マイクロステップ
2W1−2相励磁方式であり、励磁周期は基準CLK換
算で32パルスである。
【0218】また、これら駆動方式の違いによるモータ
の振動は、同一回転数で比較すると、一般に2相励磁方
式が最も大きく、これらのなかでは、マイクロステップ
2W1−2相励磁方式が最も小さくなる。
【0219】〔第一の搬送モード(流し読み)の時〕次
に、これら駆動方式をもちいて、シート原稿をプラテン
3上に搬送すると同時に、該シート原稿を読み取るとき
の幅広ベルト7の駆動について説明する。
【0220】シート原稿をプラテン3上に搬送すると同
時に、該シート原稿を読み取る動作は、先に説明した流
し読み動作であり、このとき用いる前記幅広ベルト7
は、ベルトモータ102により駆動されている。
【0221】図23のベルトモータ102は、ドライバ
405とCPU401により、その回転速度が制御され
るものであり、CPU401はドライバ405に対し
て、原稿読み取り速度に応じて、基準CLKと励磁方式
を決定するためのモード信号を出力する。
【0222】ドライバ405は、図39〜図42に示す
様に、モード信号に応じて、基準CLKを相信号(A,
B,*A,*B)に展開すると共に、相に流す電流値を
きめるものである。
【0223】本発明においては、ベルトモータ102に
て、原稿トレイ4上に載置されていたシート原稿を、プ
ラテン3上に搬送し、更にこのシート原稿を読み取る時
の速度が低い時(200mm/s以下)にはマイクロス
テップ2W1−2相励磁方式を用いて、原稿読み取り時
の振動を小さく抑えている。
【0224】この、原稿読み取り速度が徐々に高くなる
と、前記励磁方式は、マイクロステップW1−2相励磁
方式、マイクロステップ1−2励磁方式と切り替えられ
る。例えば読み取り速度が 〜200mm/sの時 マイクロステップ2W1−2相
励磁方式 〜400mm/sの時 マイクロステップW1−2相励
磁方式 〜600mm/sの時 マイクロステップ1−2相励磁
方式 といったように、励磁方式を切り替えることで、原稿読
み取り時の振動を抑え、画像ブレを防止している。
【0225】更に、プラテン3上のシート原稿を入れ替
える時など、搬送速度が速いときには2相励磁方式を用
いて、ドライバ405の制御手段であるCPU401の
基準CLK周波数を低く抑え、CPU401の処理の増
加を抑えている。
【0226】このとき、モータによる振動は、モータの
イナーシャやその他の慣性負荷によって十分小さく抑え
られている。
【0227】
【発明の効果】このように、本発明によれば、シート原
稿の搬送速度/搬送モードに応じて、搬送手段を駆動制
御することで、搬送手段の振動による、原稿読み取り時
の画像ブレを抑えると共に、シート原稿の高速搬送時に
おける制御回路(CPU)の負荷の増加を抑えることを
可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のADFの断面図である。
【図2】本発明のADFの駆動系統図である。
【図3】本発明のADFの分離部を示す図である。
【図4】本発明のADFの分離部を示す図である。
【図5】本発明のADFの分離部を示す図である。
【図6】本発明のADFの分離部を示す図である。
【図7】本発明のADFの分離部を示す図である。
【図8】本発明の分離・搬送パスを示す図である。
【図9】原稿読み取り位置を説明する図である。
【図10】片面原稿搬送モードのハーフサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図11】片面原稿搬送モードのハーフサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図12】片面原稿搬送モードのラージサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図13】片面原稿搬送モードのラージサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図14】両面原稿搬送モードのハーフサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図15】両面原稿搬送モードのハーフサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図16】両面原稿搬送モードのハーフサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図17】両面原稿搬送モードのハーフサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図18】両面原稿搬送モードのラージサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図19】両面原稿搬送モードのラージサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図20】両面原稿搬送モードのラージサイズ原稿の流
れを示す図である。
【図21】手差し原稿搬送時の原稿の流れを示す図であ
る。
【図22】手差し原稿搬送時の原稿の流れを示す図であ
る。
【図23】本発明の制御装置の回路構成を示すブロック
図である。
【図24】本発明のメインフロー図である。
【図25】第1流し読みモードのフロー図である。
【図26】第2流し読みモードのフロー図である。
【図27】両面原稿モードのフロー図である。
【図28】給紙ローラ降下制御のフロー図である。
【図29】給紙ローラ上昇制御のフロー図である。
【図30】分離制御のフロー図である。
【図31】給紙制御のフロー図である。
【図32】原稿事前反転処理のフロー図である。
【図33】反転処理のフロー図である。
【図34】排紙処理のフロー図である。
【図35】原稿流し読み処理を示す図である。
【図36】サイズチェック処理を示す図である。
【図37】手差し給紙処理のフロー図である。
【図38】手差し原稿モードのフロー図である。
【図39】モータの駆動パターンを示す図である。
【図40】モータの駆動パターンを示す図である。
【図41】モータの駆動パターンを示す図である。
【図42】モータの駆動パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 複写機 2 ADF 3 プラテン 4 原稿トレイ 5 給紙ローラ 6 分離ベルト 7 幅広ベルト 8 分離搬送ローラ 9 第2給送ローラ 10 排紙トレイ 11 手差しレジストローラ 12 排紙ローラ 13 手差し給紙ローラ 14 手差し原稿トレイ 16 第1給送ローラ 17 第1反転ローラ 18 第2反転ローラ 21 ストッパ 22 反転給紙フラッパ 23 反転フラッパ 24 一方向フラッパ 25 給排フラッパ 26 排紙フラッパ 27 手差しフラッパ 28 手差しシャッタ 29 手差し原稿検知センサ 30 分離センサ 31 斜行センサ 32 混載検知センサ 33 反転検知センサ 34 手差しレジストセンサ 35 給紙センサ 36 駆動ローラ 37 ターンローラ 38 反転センサ 39 レジストセンサ 40a,40b 原稿セット検知センサ 41 原稿後端検知センサ 43 最終原稿検知センサ 44 シート原稿幅検知センサ 45 給紙ローラホームセンサ 46 第1揺動位置センサ 47 第2揺動位置センサ 51 昇降アーム 51a 昇降アーム後支板 51b 昇降アーム前支板 51c 昇降アーム軸 51d 昇降アームフラグ 52 分離上ガイド板 53,57 揺動アーム 54 第1揺動アームフラグ 55 第2揺動アームフラグ 56 固定支板 100 分離モータ 100a クロック板 100b 分離クロックセンサ 101 搬送モータ 101a クロック板 101b 反転クロックセンサ 102 ベルトモータ 103 揺動モータ 104 排紙モータ 104a クロック板 104b 排紙クロックセンサ 105 シャッタソレノイド 106 分離クラッチ 107 パス切り替えソレノイド 108 反転フラッパソレノイド 109 排紙フラッパソレノイド 200 リーダ部 202 ランプ 203 第1ミラー 204 スキャナーユニット 205 第2ミラー 206 第3ミラー 207 レンズ 208 イメージセンサ 300 プリンタ部 (イ),(ロ),(ハ) シート原稿給送路 (ニ) プラテン3上の原稿搬送路 (ホ) シート原稿給排路 (ト) シート原稿反転路 (チ),(ヘ),(リ) 反転給送路 (ヌ) 原稿排紙路 (ル) 手差し搬送路 401 CPU 402 IPC 403 ドライバ 403a コントローラ 404 ステッピングモータドライバ 405 ステッピングモータドライバ 406 ドライバ 407 ドライバ 407a コントローラ 408 ドライバ 409 ドライバ 410 ドライバ 411 ドライバ 412 ドライバ R1 第一画先 R2 第二画先 R3 第三画先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深津 康男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松本 祐三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿トレイ上に載置された原稿を、画像
    形成を行うためにプラテン上の所定位置へ移動搬送する
    搬送手段と、該搬送手段を、原稿を搬送する速度に応じ
    て制御する制御手段とを有することを特徴とする自動原
    稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 原稿トレイ上に載置された原稿を、画像
    形成を行うためにプラテン上の所定位置へ移動搬送する
    搬送手段と、該搬送手段を、原稿を搬送する搬送モード
    に応じて制御する制御手段とを有することを特徴とする
    自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記搬送モードは、前記プラテン上の原稿を画像読み取
    り速度で搬送する第一の搬送モードと、前記プラテン上
    の所定位置に原稿を前記画像読み取り速度より高速で搬
    送する第二の搬送モードであることを特徴とする自動原
    稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記搬送手段は、ステッピングモータを有し、前記制御
    手段は、該ステッピングモータの回転角度を制御するこ
    とを特徴とする自動原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記制御手段は、前記ステッピングモータに流す電流を
    制御して前記回転角度を制御することを特徴とする自動
    原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記制御手段は、前記原稿トレイ上に載置された原稿
    を、低速にて搬送する時は前記ステッピングモータの回
    転角度を小さくし、高速にて搬送する時は前記ステッピ
    ングモータの回転角度を大きくすることを特徴とする自
    動原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 原稿トレイ上に載置された原稿を、画像
    形成を行うためにプラテン上の所定位置へ移動搬送する
    搬送手段を、原稿を搬送する速度に応じて制御すること
    を特徴とする自動原稿搬送方法。
  8. 【請求項8】 原稿トレイ上に載置された原稿を、画像
    形成を行うためにプラテン上の所定位置へ移動搬送する
    搬送手段を、原稿を搬送する搬送モードに応じて制御す
    ることを特徴とする自動原稿搬送方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記搬送モードは、前記プラテン上の原稿を画像読み取
    り速度で搬送する第一の搬送モードと、前記プラテン上
    の所定位置に原稿を前記画像読み取り速度より高速で搬
    送する第二の搬送モードであることを特徴とする自動原
    稿搬送方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかにおいて、 前記搬送手段を構成するステッピングモータの回転角度
    を制御することを特徴とする自動原稿搬送方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記ステッピングモータに流す電流を制御して前記回転
    角度を制御することを特徴とする自動原稿搬送方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、 前記原稿トレイ上に載置された原稿を、低速にて搬送す
    る時は前記ステッピングモータの回転角度を小さくし、
    高速にて搬送する時は前記ステッピングモータの回転角
    度を大きくすることを特徴とする自動原稿搬送方法。
JP9016744A 1997-01-30 1997-01-30 自動原稿搬送装置および方法 Pending JPH10213925A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005063407A (ja) * 2003-07-18 2005-03-10 Ricoh Co Ltd ベルト駆動制御装置及び画像形成装置

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