JPH10212281A - 3−カランエポキシドの製造法 - Google Patents

3−カランエポキシドの製造法

Info

Publication number
JPH10212281A
JPH10212281A JP9109626A JP10962697A JPH10212281A JP H10212281 A JPH10212281 A JP H10212281A JP 9109626 A JP9109626 A JP 9109626A JP 10962697 A JP10962697 A JP 10962697A JP H10212281 A JPH10212281 A JP H10212281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkali metal
formula
carene
hydrogen peroxide
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9109626A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Yamamoto
登 山本
Akira Maehara
晃 前原
Yoshimi Yamada
好美 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP9109626A priority Critical patent/JPH10212281A/ja
Publication of JPH10212281A publication Critical patent/JPH10212281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 害虫忌避剤の製造中間体等として有用な下記
化2の3−カランエポキシドを効率的に製造するこ
と。 【解決手段】 アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、式
化1 【化1】 で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に
過酸化水素を作用させることを特徴とする、式 化2 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫忌避剤の製造
中間体等として有用な3−カランエポキシドの製造法に
関する。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、特開平8−81402号公報に、3−カレンから3
−カランエポキシドを得る製造法の好ましい態様とし
て、下記式 化3で示される3−カレンおよびアセトニ
トリルの混合物にpHを7.5〜8.0に保ちながら過
酸化水素を加えて下記式 化4で示される3−カランエ
ポキシドとする製造法が記載されているが、該方法も、
pHを比較的狭い範囲内に制御する必要があるという反
応操作性等の点で、3−カランエポキシドの製造法とし
て必ずしも万全とは言いがたく、より簡便な製造法が望
まれる。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の
重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、下記式
化3で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混
合物に過酸化水素を作用させることにより、下記式 化
4で示される3−カランエポキシドを効率的に製造する
ことができることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、
式 化3
【化3】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化4
【化4】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法を提供する。
【0003】
【発明の実施の形態】本発明において、式 化3の3−
カレンおよび式 化4の3−カランエポキシドにおける
飛楔型表示はシス/トランスの相対立体配置を表し、式
化3の3−カレンおよび式 化4の3−カランエポキ
シドは各々光学活性体でもラセミ体でもよい。本発明の
方法において、式 化3の3−カレンは立体選択的に式
化4の3−カランエポキシドにエポキシ化される。本
発明の方法によれば、良好な収率で目的物を取得するこ
とができるだけでなく、簡便な操作で、しかも比較的短
時間で反応を終了させることができるという点で、工業
的規模の実施においても極めて有利である。
【0004】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。反応は通常、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール溶媒またはこれら
のアルコール溶媒と水との混合溶媒(その混合比は容量
比で例えば70:30〜99:1である)中で行い、用
いられる該溶媒の量は、3−カレンに対して、通常1〜
5重量倍であり、反応温度は30〜80℃の範囲が望ま
しく、特に55〜65℃の範囲が望ましく、反応時間は
反応スケール等にもよるが通常3〜20時間である。過
酸化水素としては通常過酸化水素水を用い、該過酸化水
素水としては25〜60%濃度のものを通常用いるが、
特に35〜60%濃度のものを使用するのが良い。用い
られるアルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等があげられ、アルカリ金属の重炭酸
塩としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等があ
げられるが、3−カレンに対して通常過剰量用いる過酸
化水素の反応後の残存率が比較的低い等という点で、炭
酸ナトリウムを用いるのが好ましい。反応剤の使用比率
は、式 化3の3−カレン1モルに対して、アセトニト
リルおよび過酸化水素は各々 1.0〜5.0 モルの割合で用
いるのが良く、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩
は0.05〜0.2 モルの割合で用いるのが良く、特にアセト
ニトリルおよび過酸化水素は各々 1.5〜3.0 モルの割合
用いるのが望ましく、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重
炭酸塩は0.05〜0.15 モルの割合用いるのが望ましい。
反応は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の重
炭酸塩からなる群から選ばれる塩、式 化3の3−カレ
ン、アセトニトリルならびにアルコール溶媒の混合物
に、55〜65℃で過酸化水素水をゆっくり加え、その
後、さらに55〜65℃で反応させるのが好ましい。反
応終了後の反応液は、必要に応じNa2 SO3 、NaO
Cl、Na2 2 3 等で過剰の過酸化水素を分解した
のち、水洗、濃縮等の通常の後処理を行って、目的とす
る式 化4の3−カランエポキシドを単離することがで
きる。
【0005】本発明の方法により得られる式 化4の3
−カランエポキシドは、例えば、特開平8−81402
号公報に記載の方法等に記載の方法にしたがって、害虫
忌避剤等として有用な(特開平5−4901号公報参
照)式 化5
【化5】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3,4−カランジオールに立体選択的に導くことがで
きる。即ち、式 化4の3−カランエポキシドを、加圧
下、含水エタノール中でアルカリ金属水酸化物またはア
ルカリ金属炭酸塩を作用させることにより、式 化5の
3,4−カランジオールに導くことができる。反応は1
00〜200℃の温度範囲で行うことが望ましく、特に
120〜180℃の温度範囲で行うのが良い。反応圧力
は通常5〜15kg/cm2 である。反応時間は通常6〜4
8時間である。用いられるアルカリ金属水酸化物として
は、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等があげられ、アルカリ金属炭酸塩としては、
例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等があげられるが、水酸化ナト
リウムを使うのが望ましい。用いられるエタノール量
は、広範囲で有効であるが、特に全容量の10〜40%
となるように加えるのが望ましい。水の量は、式 化4
の3−カランエポキシド1容量に対し、1〜3容量とい
う少量で目的を達することができるが、3容量以上使用
してもよい。反応終了後の反応液は、水洗、濃縮等の通
常の後処理を行い、必要に応じ精留操作に付すことによ
り、式 化5の3,4−カランジオールを単離すること
ができる。式化4の3−カランエポキシドは立体選択的
に式 化5のカランジオールに変換され、含水エタノー
ル中で反応を行うことにより、反応の容積効率も良好な
状態で行うことができる。また、上記の、式 化4の3
−カランエポキシドを式 化5の3,4−カランジオー
ルに導く反応において、エタノールにかえて、イソプロ
パノールを用いることもできる。
【0006】
【実施例】以下、実施例等をあげて、本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。尚、反応により得られた目的物の含量分析は下
記条件下のガスクロマトグラフィー(以下、GCと記
す) によった。 <下記の実施例1および比較参考例1についてのGCの
条件> 使用機器:島津14A 又は同等以上の機種 カラム:HRー20M(ULBON製、内径0.53mm×長
さ30m、膜厚1μm) カラム温度:100℃から200℃( 100℃で20分
保持し、その後、5℃/分の割合で200℃まで昇温し
た。) 注入および検出器温度:250℃ 検出法:FID キャリアーガスおよびその流量:ヘリウムガス、5ml
/ 分 内部標準物質:ジメチルスルホキシド また、反応混合物中の過酸化水素残存率は下記滴定法に
よった。NaI 約1gを含む5%硫酸水溶液に反応マス約
0.5gを加えて20分間放置した。その後、N/ 10
チオ硫酸ナトリウム水溶液にて滴定を行い、以下の式に
より過酸化水素含量を算出した。
【数1】
【0007】実施例1 2L 容の4つ口フラスコに窒素雰囲気下、( +) −3−
カレン200g( 含量94.5%;1.387モル) 、
アセトニトリル142.37g( 3.468モル) 、炭
酸ナトリウム18.38g( 0.173モル) およびメ
タノール400gを仕込み攪拌した。これに反応温度を
60℃に保ちながら5時間かけて50%過酸化水素水2
35.97g( 3.468モル) を滴下し、その後さら
に60℃にて5時間反応させた〔反応混合物の過酸化水
素残存率は13%(対仕込過酸化水素)であった。〕。
反応混合物をGCにて含量分析したところ、3α−エポ
キシカランの収率は90%であった。その後、反応混合
物を室温まで冷却して、20%亜硫酸ナトリウム水溶液
350g( 0.555モル) を内温が65℃を越えない
ように加えて、残存の過酸化水素を分解した。次に常圧
でメタノールを留去した後、水350gを加えて油層を
水洗してから静置・分液した。更に水40gを加えて油
層を水洗して静置・分液により目的物である粗3αーエ
ポキシカラン198gを得た。この得られた油層をGC
で含量分析したところ、3α−エポキシカランの収率は
86%であった。
【0008】次に、実施例1において、炭酸ナトリウム
を存在させるかわりに、水酸化ナトリウムを滴下してp
Hを7.5〜8.0に保ちながら反応させた例を示す。 比較参考例1 500ml容の5つ口フラスコに窒素雰囲気下、(+)
−3−カレン50g(含量94.7%: 0.348モル)
、アセトニトリル35.67g( 0.869モル) お
よびメタノール100gを仕込み攪拌した。これに反応
温度を60℃にpHを7.5から8.0に保ちながら(
5%水酸化ナトリウム水溶液約1gを後記50%過酸化
水素水と同時に滴下して達成) 3時間かけて50%過酸
化水素水59.12g( 0.869モル) を滴下した。
その後、同温度、同pHを保ちながら( 50%水酸化ナ
トリウム水溶液約7gを滴下して達成) 20時間反応さ
せた。反応混合物をGCにて含量分析したところ、3α
−エポキシカランの収率は85%であった。
【0009】次に、式 化4の3−カランエポシキドか
ら式 化5の3,4−カランジオールへの変換例を示
す。 参考例1 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をガスクロマトグラフィー(以下、GC
と記す)にて分析し、1S,3S,4S,6R−カラン
−3,4−ジオール(および少量の1S,3R,4R,
6R−カラン−3,4−ジオール)が生成していること
を確認した。 参考例2 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)200℃( 21kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例3 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)160℃( 8kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例4 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で16時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例5 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で14時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例6 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例7 3αーエポキシカラン30gを300ml容のオートク
レーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)200℃( 21kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例8 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)160℃( 8kg/cm2) で20時間反
応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,
4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の
1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)
が生成していることを確認した。 参考例9 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で16時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例10 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で14時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例11 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液39.38gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例12 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液65.63gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化2
【化2】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の
重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、下記式
化3で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混
合物に過酸化水素を作用させることにより、下記式 化
4で示される3−カランエポキシドを効率的に製造する
ことができることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、
式 化3
【化3】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化4
【化4】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法を提供する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属
    の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、式
    化1 【化1】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
    る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
    素を作用させることを特徴とする、式 化2 【化2】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
    る3−カランエポキシドの製造法。
  2. 【請求項2】アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属
    の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩が炭酸ナトリウム
    である請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】3−カレン1モルに対し、アセトニトリル
    および過酸化水素の各々を 1.5〜3.0 モルの割合で用
    い、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の重炭酸
    塩からなる群から選ばれる塩を0.05〜0.2 モルの割合で
    用いる、請求項1または2記載の製造法。
  4. 【請求項4】アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属
    の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩、3−カレン、ア
    セトニトリルならびにアルコール溶媒の混合物に、55
    〜65℃で過酸化水素水をゆっくり加え、その後、さら
    に55〜65℃で反応させる、請求項1、2または3記
    載の製造法。
JP9109626A 1996-11-26 1997-04-25 3−カランエポキシドの製造法 Pending JPH10212281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9109626A JPH10212281A (ja) 1996-11-26 1997-04-25 3−カランエポキシドの製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-314645 1996-11-26
JP31464596 1996-11-26
JP9109626A JPH10212281A (ja) 1996-11-26 1997-04-25 3−カランエポキシドの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10212281A true JPH10212281A (ja) 1998-08-11

Family

ID=26449362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9109626A Pending JPH10212281A (ja) 1996-11-26 1997-04-25 3−カランエポキシドの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10212281A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523204A (ja) * 2003-03-04 2006-10-12 フイルメニツヒ ソシエテ アノニム ラクトンまたはエポキシドの製造方法
JP2008500967A (ja) * 2004-04-13 2008-01-17 カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ アルケンからのエポキシドの調製用の改善された触媒性の工程
JP2009256260A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Daiso Co Ltd エポキシアルコールの製造方法
WO2011078091A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 昭和電工株式会社 エポキシ化合物の製造方法
WO2012018114A1 (ja) 2010-08-05 2012-02-09 ナガセケムテックス株式会社 酸化法によるエポキシ化合物の製造方法
JP2019149997A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 曽田香料株式会社 果実風味改善剤

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523204A (ja) * 2003-03-04 2006-10-12 フイルメニツヒ ソシエテ アノニム ラクトンまたはエポキシドの製造方法
JP4733109B2 (ja) * 2004-03-31 2011-07-27 カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ アルケンからのエポキシドの調製用の改善された触媒性の工程
JP2008500967A (ja) * 2004-04-13 2008-01-17 カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ アルケンからのエポキシドの調製用の改善された触媒性の工程
JP2009256260A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Daiso Co Ltd エポキシアルコールの製造方法
WO2011078091A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 昭和電工株式会社 エポキシ化合物の製造方法
CN102666519A (zh) * 2009-12-24 2012-09-12 昭和电工株式会社 环氧化合物的制造方法
US8993791B2 (en) 2009-12-24 2015-03-31 Showa Denko K.K. Process for producing epoxy compounds
JP5787770B2 (ja) * 2009-12-24 2015-09-30 昭和電工株式会社 エポキシ化合物の製造方法
WO2012018114A1 (ja) 2010-08-05 2012-02-09 ナガセケムテックス株式会社 酸化法によるエポキシ化合物の製造方法
JP2012036115A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Nagase Chemtex Corp 酸化法によるエポキシ化合物の製造方法
JP2019149997A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 曽田香料株式会社 果実風味改善剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bravo et al. New fluorinated chiral synthons
JP3085722B2 (ja) アルキレンカーボネートの製造法
JP2014208666A (ja) 合成ネーブルオレンジ虫のフェロモン組成物および同一物の生産に関連する方法
JPH10212281A (ja) 3−カランエポキシドの製造法
US6410808B1 (en) Method for producing a fluoroalcohol
JP5262623B2 (ja) スルホンアミド化合物の製造方法
JP4143810B2 (ja) 含フッ素フルオロスルホニルアルキルビニルエーテルの製造方法
WO2010114144A1 (en) Trichloro-trifluoro-propylene oxide and method for producing trichloro-trifluoro-propylene oxide
JP2936044B2 (ja) トリフルオロプロピレンカーボナート及びその製造法
JP3613635B2 (ja) 3,4−カランジオールの製造法
JP5375273B2 (ja) 1,3−ジクロロ−1,2,3,3−テトラフルオロ酸化プロピレン及びその製造方法
US6207847B1 (en) Manufacture of optically active halohydrin trialkylsilyl ethers
JP4318803B2 (ja) ビス(パーフルオロアルキルスルホニル)メタンの製造方法
JP2005314356A (ja) フルオロアルキルフルオロアルカンスルホネートの製造方法
KR19980080497A (ko) 트리플루오로메틸 옥시란의 향상된 제조방법
JPH0892143A (ja) 3,4−カランジオールの製造法
JPH0672987A (ja) メタンスルホニルフルオライド誘導体の製造方法
JP3184646B2 (ja) ジブロモジフルオロメタンの回収方法
JP4759177B2 (ja) メバロラクトンの製造方法
JPH03275683A (ja) ベンゾ―1,3―ジオキソールの製造方法
JP3757592B2 (ja) 光学活性脂環式ケトンの製造法
EP2738164A1 (en) Synthesis of an intermediate of an antiviral compound
JP6156696B2 (ja) 1−ブロモ−1−フルオロビス(フェニルスルホニル)メタン、その製造方法並びにそれを用いた1−フルオロビス(フェニルスルホニル)メタンの製造方法
KR0133484B1 (ko) 광학 활성 2차 알코올의 제조방법
JPH01216965A (ja) 2−アルコキシブロピオン酸アミド誘導体の製造方法