JPH10212281A - 3−カランエポキシドの製造法 - Google Patents
3−カランエポキシドの製造法Info
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- JPH10212281A JPH10212281A JP9109626A JP10962697A JPH10212281A JP H10212281 A JPH10212281 A JP H10212281A JP 9109626 A JP9109626 A JP 9109626A JP 10962697 A JP10962697 A JP 10962697A JP H10212281 A JPH10212281 A JP H10212281A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Epoxy Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 害虫忌避剤の製造中間体等として有用な下記
化2の3−カランエポキシドを効率的に製造するこ
と。 【解決手段】 アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、式
化1 【化1】 で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に
過酸化水素を作用させることを特徴とする、式 化2 【化2】
化2の3−カランエポキシドを効率的に製造するこ
と。 【解決手段】 アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、式
化1 【化1】 で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に
過酸化水素を作用させることを特徴とする、式 化2 【化2】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫忌避剤の製造
中間体等として有用な3−カランエポキシドの製造法に
関する。
中間体等として有用な3−カランエポキシドの製造法に
関する。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、特開平8−81402号公報に、3−カレンから3
−カランエポキシドを得る製造法の好ましい態様とし
て、下記式 化3で示される3−カレンおよびアセトニ
トリルの混合物にpHを7.5〜8.0に保ちながら過
酸化水素を加えて下記式 化4で示される3−カランエ
ポキシドとする製造法が記載されているが、該方法も、
pHを比較的狭い範囲内に制御する必要があるという反
応操作性等の点で、3−カランエポキシドの製造法とし
て必ずしも万全とは言いがたく、より簡便な製造法が望
まれる。
来、特開平8−81402号公報に、3−カレンから3
−カランエポキシドを得る製造法の好ましい態様とし
て、下記式 化3で示される3−カレンおよびアセトニ
トリルの混合物にpHを7.5〜8.0に保ちながら過
酸化水素を加えて下記式 化4で示される3−カランエ
ポキシドとする製造法が記載されているが、該方法も、
pHを比較的狭い範囲内に制御する必要があるという反
応操作性等の点で、3−カランエポキシドの製造法とし
て必ずしも万全とは言いがたく、より簡便な製造法が望
まれる。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の
重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、下記式
化3で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混
合物に過酸化水素を作用させることにより、下記式 化
4で示される3−カランエポキシドを効率的に製造する
ことができることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、
式 化3
した結果、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の
重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、下記式
化3で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混
合物に過酸化水素を作用させることにより、下記式 化
4で示される3−カランエポキシドを効率的に製造する
ことができることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、
式 化3
【化3】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化4
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化4
【化4】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法を提供する。
る3−カランエポキシドの製造法を提供する。
【0003】
【発明の実施の形態】本発明において、式 化3の3−
カレンおよび式 化4の3−カランエポキシドにおける
飛楔型表示はシス/トランスの相対立体配置を表し、式
化3の3−カレンおよび式 化4の3−カランエポキ
シドは各々光学活性体でもラセミ体でもよい。本発明の
方法において、式 化3の3−カレンは立体選択的に式
化4の3−カランエポキシドにエポキシ化される。本
発明の方法によれば、良好な収率で目的物を取得するこ
とができるだけでなく、簡便な操作で、しかも比較的短
時間で反応を終了させることができるという点で、工業
的規模の実施においても極めて有利である。
カレンおよび式 化4の3−カランエポキシドにおける
飛楔型表示はシス/トランスの相対立体配置を表し、式
化3の3−カレンおよび式 化4の3−カランエポキ
シドは各々光学活性体でもラセミ体でもよい。本発明の
方法において、式 化3の3−カレンは立体選択的に式
化4の3−カランエポキシドにエポキシ化される。本
発明の方法によれば、良好な収率で目的物を取得するこ
とができるだけでなく、簡便な操作で、しかも比較的短
時間で反応を終了させることができるという点で、工業
的規模の実施においても極めて有利である。
【0004】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。反応は通常、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール溶媒またはこれら
のアルコール溶媒と水との混合溶媒(その混合比は容量
比で例えば70:30〜99:1である)中で行い、用
いられる該溶媒の量は、3−カレンに対して、通常1〜
5重量倍であり、反応温度は30〜80℃の範囲が望ま
しく、特に55〜65℃の範囲が望ましく、反応時間は
反応スケール等にもよるが通常3〜20時間である。過
酸化水素としては通常過酸化水素水を用い、該過酸化水
素水としては25〜60%濃度のものを通常用いるが、
特に35〜60%濃度のものを使用するのが良い。用い
られるアルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等があげられ、アルカリ金属の重炭酸
塩としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等があ
げられるが、3−カレンに対して通常過剰量用いる過酸
化水素の反応後の残存率が比較的低い等という点で、炭
酸ナトリウムを用いるのが好ましい。反応剤の使用比率
は、式 化3の3−カレン1モルに対して、アセトニト
リルおよび過酸化水素は各々 1.0〜5.0 モルの割合で用
いるのが良く、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩
は0.05〜0.2 モルの割合で用いるのが良く、特にアセト
ニトリルおよび過酸化水素は各々 1.5〜3.0 モルの割合
用いるのが望ましく、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重
炭酸塩は0.05〜0.15 モルの割合用いるのが望ましい。
反応は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の重
炭酸塩からなる群から選ばれる塩、式 化3の3−カレ
ン、アセトニトリルならびにアルコール溶媒の混合物
に、55〜65℃で過酸化水素水をゆっくり加え、その
後、さらに55〜65℃で反応させるのが好ましい。反
応終了後の反応液は、必要に応じNa2 SO3 、NaO
Cl、Na2 S2 O 3 等で過剰の過酸化水素を分解した
のち、水洗、濃縮等の通常の後処理を行って、目的とす
る式 化4の3−カランエポキシドを単離することがで
きる。
る。反応は通常、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール溶媒またはこれら
のアルコール溶媒と水との混合溶媒(その混合比は容量
比で例えば70:30〜99:1である)中で行い、用
いられる該溶媒の量は、3−カレンに対して、通常1〜
5重量倍であり、反応温度は30〜80℃の範囲が望ま
しく、特に55〜65℃の範囲が望ましく、反応時間は
反応スケール等にもよるが通常3〜20時間である。過
酸化水素としては通常過酸化水素水を用い、該過酸化水
素水としては25〜60%濃度のものを通常用いるが、
特に35〜60%濃度のものを使用するのが良い。用い
られるアルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等があげられ、アルカリ金属の重炭酸
塩としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等があ
げられるが、3−カレンに対して通常過剰量用いる過酸
化水素の反応後の残存率が比較的低い等という点で、炭
酸ナトリウムを用いるのが好ましい。反応剤の使用比率
は、式 化3の3−カレン1モルに対して、アセトニト
リルおよび過酸化水素は各々 1.0〜5.0 モルの割合で用
いるのが良く、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩
は0.05〜0.2 モルの割合で用いるのが良く、特にアセト
ニトリルおよび過酸化水素は各々 1.5〜3.0 モルの割合
用いるのが望ましく、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重
炭酸塩は0.05〜0.15 モルの割合用いるのが望ましい。
反応は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の重
炭酸塩からなる群から選ばれる塩、式 化3の3−カレ
ン、アセトニトリルならびにアルコール溶媒の混合物
に、55〜65℃で過酸化水素水をゆっくり加え、その
後、さらに55〜65℃で反応させるのが好ましい。反
応終了後の反応液は、必要に応じNa2 SO3 、NaO
Cl、Na2 S2 O 3 等で過剰の過酸化水素を分解した
のち、水洗、濃縮等の通常の後処理を行って、目的とす
る式 化4の3−カランエポキシドを単離することがで
きる。
【0005】本発明の方法により得られる式 化4の3
−カランエポキシドは、例えば、特開平8−81402
号公報に記載の方法等に記載の方法にしたがって、害虫
忌避剤等として有用な(特開平5−4901号公報参
照)式 化5
−カランエポキシドは、例えば、特開平8−81402
号公報に記載の方法等に記載の方法にしたがって、害虫
忌避剤等として有用な(特開平5−4901号公報参
照)式 化5
【化5】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3,4−カランジオールに立体選択的に導くことがで
きる。即ち、式 化4の3−カランエポキシドを、加圧
下、含水エタノール中でアルカリ金属水酸化物またはア
ルカリ金属炭酸塩を作用させることにより、式 化5の
3,4−カランジオールに導くことができる。反応は1
00〜200℃の温度範囲で行うことが望ましく、特に
120〜180℃の温度範囲で行うのが良い。反応圧力
は通常5〜15kg/cm2 である。反応時間は通常6〜4
8時間である。用いられるアルカリ金属水酸化物として
は、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等があげられ、アルカリ金属炭酸塩としては、
例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等があげられるが、水酸化ナト
リウムを使うのが望ましい。用いられるエタノール量
は、広範囲で有効であるが、特に全容量の10〜40%
となるように加えるのが望ましい。水の量は、式 化4
の3−カランエポキシド1容量に対し、1〜3容量とい
う少量で目的を達することができるが、3容量以上使用
してもよい。反応終了後の反応液は、水洗、濃縮等の通
常の後処理を行い、必要に応じ精留操作に付すことによ
り、式 化5の3,4−カランジオールを単離すること
ができる。式化4の3−カランエポキシドは立体選択的
に式 化5のカランジオールに変換され、含水エタノー
ル中で反応を行うことにより、反応の容積効率も良好な
状態で行うことができる。また、上記の、式 化4の3
−カランエポキシドを式 化5の3,4−カランジオー
ルに導く反応において、エタノールにかえて、イソプロ
パノールを用いることもできる。
る3,4−カランジオールに立体選択的に導くことがで
きる。即ち、式 化4の3−カランエポキシドを、加圧
下、含水エタノール中でアルカリ金属水酸化物またはア
ルカリ金属炭酸塩を作用させることにより、式 化5の
3,4−カランジオールに導くことができる。反応は1
00〜200℃の温度範囲で行うことが望ましく、特に
120〜180℃の温度範囲で行うのが良い。反応圧力
は通常5〜15kg/cm2 である。反応時間は通常6〜4
8時間である。用いられるアルカリ金属水酸化物として
は、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等があげられ、アルカリ金属炭酸塩としては、
例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等があげられるが、水酸化ナト
リウムを使うのが望ましい。用いられるエタノール量
は、広範囲で有効であるが、特に全容量の10〜40%
となるように加えるのが望ましい。水の量は、式 化4
の3−カランエポキシド1容量に対し、1〜3容量とい
う少量で目的を達することができるが、3容量以上使用
してもよい。反応終了後の反応液は、水洗、濃縮等の通
常の後処理を行い、必要に応じ精留操作に付すことによ
り、式 化5の3,4−カランジオールを単離すること
ができる。式化4の3−カランエポキシドは立体選択的
に式 化5のカランジオールに変換され、含水エタノー
ル中で反応を行うことにより、反応の容積効率も良好な
状態で行うことができる。また、上記の、式 化4の3
−カランエポキシドを式 化5の3,4−カランジオー
ルに導く反応において、エタノールにかえて、イソプロ
パノールを用いることもできる。
【0006】
【実施例】以下、実施例等をあげて、本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。尚、反応により得られた目的物の含量分析は下
記条件下のガスクロマトグラフィー(以下、GCと記
す) によった。 <下記の実施例1および比較参考例1についてのGCの
条件> 使用機器:島津14A 又は同等以上の機種 カラム:HRー20M(ULBON製、内径0.53mm×長
さ30m、膜厚1μm) カラム温度:100℃から200℃( 100℃で20分
保持し、その後、5℃/分の割合で200℃まで昇温し
た。) 注入および検出器温度:250℃ 検出法:FID キャリアーガスおよびその流量:ヘリウムガス、5ml
/ 分 内部標準物質:ジメチルスルホキシド また、反応混合物中の過酸化水素残存率は下記滴定法に
よった。NaI 約1gを含む5%硫酸水溶液に反応マス約
0.5gを加えて20分間放置した。その後、N/ 10
チオ硫酸ナトリウム水溶液にて滴定を行い、以下の式に
より過酸化水素含量を算出した。
に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。尚、反応により得られた目的物の含量分析は下
記条件下のガスクロマトグラフィー(以下、GCと記
す) によった。 <下記の実施例1および比較参考例1についてのGCの
条件> 使用機器:島津14A 又は同等以上の機種 カラム:HRー20M(ULBON製、内径0.53mm×長
さ30m、膜厚1μm) カラム温度:100℃から200℃( 100℃で20分
保持し、その後、5℃/分の割合で200℃まで昇温し
た。) 注入および検出器温度:250℃ 検出法:FID キャリアーガスおよびその流量:ヘリウムガス、5ml
/ 分 内部標準物質:ジメチルスルホキシド また、反応混合物中の過酸化水素残存率は下記滴定法に
よった。NaI 約1gを含む5%硫酸水溶液に反応マス約
0.5gを加えて20分間放置した。その後、N/ 10
チオ硫酸ナトリウム水溶液にて滴定を行い、以下の式に
より過酸化水素含量を算出した。
【数1】
【0007】実施例1 2L 容の4つ口フラスコに窒素雰囲気下、( +) −3−
カレン200g( 含量94.5%;1.387モル) 、
アセトニトリル142.37g( 3.468モル) 、炭
酸ナトリウム18.38g( 0.173モル) およびメ
タノール400gを仕込み攪拌した。これに反応温度を
60℃に保ちながら5時間かけて50%過酸化水素水2
35.97g( 3.468モル) を滴下し、その後さら
に60℃にて5時間反応させた〔反応混合物の過酸化水
素残存率は13%(対仕込過酸化水素)であった。〕。
反応混合物をGCにて含量分析したところ、3α−エポ
キシカランの収率は90%であった。その後、反応混合
物を室温まで冷却して、20%亜硫酸ナトリウム水溶液
350g( 0.555モル) を内温が65℃を越えない
ように加えて、残存の過酸化水素を分解した。次に常圧
でメタノールを留去した後、水350gを加えて油層を
水洗してから静置・分液した。更に水40gを加えて油
層を水洗して静置・分液により目的物である粗3αーエ
ポキシカラン198gを得た。この得られた油層をGC
で含量分析したところ、3α−エポキシカランの収率は
86%であった。
カレン200g( 含量94.5%;1.387モル) 、
アセトニトリル142.37g( 3.468モル) 、炭
酸ナトリウム18.38g( 0.173モル) およびメ
タノール400gを仕込み攪拌した。これに反応温度を
60℃に保ちながら5時間かけて50%過酸化水素水2
35.97g( 3.468モル) を滴下し、その後さら
に60℃にて5時間反応させた〔反応混合物の過酸化水
素残存率は13%(対仕込過酸化水素)であった。〕。
反応混合物をGCにて含量分析したところ、3α−エポ
キシカランの収率は90%であった。その後、反応混合
物を室温まで冷却して、20%亜硫酸ナトリウム水溶液
350g( 0.555モル) を内温が65℃を越えない
ように加えて、残存の過酸化水素を分解した。次に常圧
でメタノールを留去した後、水350gを加えて油層を
水洗してから静置・分液した。更に水40gを加えて油
層を水洗して静置・分液により目的物である粗3αーエ
ポキシカラン198gを得た。この得られた油層をGC
で含量分析したところ、3α−エポキシカランの収率は
86%であった。
【0008】次に、実施例1において、炭酸ナトリウム
を存在させるかわりに、水酸化ナトリウムを滴下してp
Hを7.5〜8.0に保ちながら反応させた例を示す。 比較参考例1 500ml容の5つ口フラスコに窒素雰囲気下、(+)
−3−カレン50g(含量94.7%: 0.348モル)
、アセトニトリル35.67g( 0.869モル) お
よびメタノール100gを仕込み攪拌した。これに反応
温度を60℃にpHを7.5から8.0に保ちながら(
5%水酸化ナトリウム水溶液約1gを後記50%過酸化
水素水と同時に滴下して達成) 3時間かけて50%過酸
化水素水59.12g( 0.869モル) を滴下した。
その後、同温度、同pHを保ちながら( 50%水酸化ナ
トリウム水溶液約7gを滴下して達成) 20時間反応さ
せた。反応混合物をGCにて含量分析したところ、3α
−エポキシカランの収率は85%であった。
を存在させるかわりに、水酸化ナトリウムを滴下してp
Hを7.5〜8.0に保ちながら反応させた例を示す。 比較参考例1 500ml容の5つ口フラスコに窒素雰囲気下、(+)
−3−カレン50g(含量94.7%: 0.348モル)
、アセトニトリル35.67g( 0.869モル) お
よびメタノール100gを仕込み攪拌した。これに反応
温度を60℃にpHを7.5から8.0に保ちながら(
5%水酸化ナトリウム水溶液約1gを後記50%過酸化
水素水と同時に滴下して達成) 3時間かけて50%過酸
化水素水59.12g( 0.869モル) を滴下した。
その後、同温度、同pHを保ちながら( 50%水酸化ナ
トリウム水溶液約7gを滴下して達成) 20時間反応さ
せた。反応混合物をGCにて含量分析したところ、3α
−エポキシカランの収率は85%であった。
【0009】次に、式 化4の3−カランエポシキドか
ら式 化5の3,4−カランジオールへの変換例を示
す。 参考例1 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をガスクロマトグラフィー(以下、GC
と記す)にて分析し、1S,3S,4S,6R−カラン
−3,4−ジオール(および少量の1S,3R,4R,
6R−カラン−3,4−ジオール)が生成していること
を確認した。 参考例2 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)200℃( 21kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例3 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)160℃( 8kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例4 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で16時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例5 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で14時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例6 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例7 3αーエポキシカラン30gを300ml容のオートク
レーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)200℃( 21kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例8 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)160℃( 8kg/cm2) で20時間反
応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,
4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の
1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)
が生成していることを確認した。 参考例9 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で16時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例10 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で14時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例11 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液39.38gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例12 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液65.63gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。
ら式 化5の3,4−カランジオールへの変換例を示
す。 参考例1 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をガスクロマトグラフィー(以下、GC
と記す)にて分析し、1S,3S,4S,6R−カラン
−3,4−ジオール(および少量の1S,3R,4R,
6R−カラン−3,4−ジオール)が生成していること
を確認した。 参考例2 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)200℃( 21kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例3 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)160℃( 8kg/cm2) で20時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例4 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で16時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例5 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にエタノール52.5gおよび2%水酸化ナトリウ
ム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に(500
回転/分)180℃( 14kg/cm2) で14時間反応させ
た。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,4S,
6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の1S,
3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)が生成
していることを確認した。 参考例6 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例7 3αーエポキシカラン30gを300ml容のオートク
レーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)200℃( 21kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例8 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)160℃( 8kg/cm2) で20時間反
応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3S,
4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少量の
1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール)
が生成していることを確認した。 参考例9 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で16時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例10 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液52.5gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で14時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例11 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液39.38gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。 参考例12 粗3αーエポキシカラン30gを300ml容のオート
クレーブ装置( 材質:ハステロイC;高圧化学株式会社
製) にイソプロパノール52.5gおよび2%水酸化ナ
トリウム水溶液65.63gとともに仕込み、攪拌下に
(500回転/分)180℃( 14kg/cm2) で20時間
反応させた。反応混合物をGCにて分析し、1S,3
S,4S,6R−カラン−3,4−ジオール(および少
量の1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオー
ル)が生成していることを確認した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化2
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化2
【化2】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法。
る3−カランエポキシドの製造法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の
重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、下記式
化3で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混
合物に過酸化水素を作用させることにより、下記式 化
4で示される3−カランエポキシドを効率的に製造する
ことができることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、
式 化3
した結果、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の
重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、下記式
化3で示される3−カレンおよびアセトニトリルの混
合物に過酸化水素を作用させることにより、下記式 化
4で示される3−カランエポキシドを効率的に製造する
ことができることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金
属の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、
式 化3
【化3】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化4
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化4
【化4】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法を提供する。
る3−カランエポキシドの製造法を提供する。
Claims (4)
- 【請求項1】アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属
の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩の存在下に、式
化1 【化1】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カレンおよびアセトニトリルの混合物に過酸化水
素を作用させることを特徴とする、式 化2 【化2】 〔式中、飛楔型表示は相対立体配置を表す。〕で示され
る3−カランエポキシドの製造法。 - 【請求項2】アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属
の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩が炭酸ナトリウム
である請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】3−カレン1モルに対し、アセトニトリル
および過酸化水素の各々を 1.5〜3.0 モルの割合で用
い、アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属の重炭酸
塩からなる群から選ばれる塩を0.05〜0.2 モルの割合で
用いる、請求項1または2記載の製造法。 - 【請求項4】アルカリ金属の炭酸塩およびアルカリ金属
の重炭酸塩からなる群から選ばれる塩、3−カレン、ア
セトニトリルならびにアルコール溶媒の混合物に、55
〜65℃で過酸化水素水をゆっくり加え、その後、さら
に55〜65℃で反応させる、請求項1、2または3記
載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9109626A JPH10212281A (ja) | 1996-11-26 | 1997-04-25 | 3−カランエポキシドの製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-314645 | 1996-11-26 | ||
JP31464596 | 1996-11-26 | ||
JP9109626A JPH10212281A (ja) | 1996-11-26 | 1997-04-25 | 3−カランエポキシドの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10212281A true JPH10212281A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=26449362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9109626A Pending JPH10212281A (ja) | 1996-11-26 | 1997-04-25 | 3−カランエポキシドの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10212281A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523204A (ja) * | 2003-03-04 | 2006-10-12 | フイルメニツヒ ソシエテ アノニム | ラクトンまたはエポキシドの製造方法 |
JP2008500967A (ja) * | 2004-04-13 | 2008-01-17 | カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | アルケンからのエポキシドの調製用の改善された触媒性の工程 |
JP2009256260A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Daiso Co Ltd | エポキシアルコールの製造方法 |
WO2011078091A1 (ja) * | 2009-12-24 | 2011-06-30 | 昭和電工株式会社 | エポキシ化合物の製造方法 |
WO2012018114A1 (ja) | 2010-08-05 | 2012-02-09 | ナガセケムテックス株式会社 | 酸化法によるエポキシ化合物の製造方法 |
JP2019149997A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 曽田香料株式会社 | 果実風味改善剤 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP9109626A patent/JPH10212281A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523204A (ja) * | 2003-03-04 | 2006-10-12 | フイルメニツヒ ソシエテ アノニム | ラクトンまたはエポキシドの製造方法 |
JP4733109B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2011-07-27 | カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | アルケンからのエポキシドの調製用の改善された触媒性の工程 |
JP2008500967A (ja) * | 2004-04-13 | 2008-01-17 | カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | アルケンからのエポキシドの調製用の改善された触媒性の工程 |
JP2009256260A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Daiso Co Ltd | エポキシアルコールの製造方法 |
WO2011078091A1 (ja) * | 2009-12-24 | 2011-06-30 | 昭和電工株式会社 | エポキシ化合物の製造方法 |
CN102666519A (zh) * | 2009-12-24 | 2012-09-12 | 昭和电工株式会社 | 环氧化合物的制造方法 |
US8993791B2 (en) | 2009-12-24 | 2015-03-31 | Showa Denko K.K. | Process for producing epoxy compounds |
JP5787770B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2015-09-30 | 昭和電工株式会社 | エポキシ化合物の製造方法 |
WO2012018114A1 (ja) | 2010-08-05 | 2012-02-09 | ナガセケムテックス株式会社 | 酸化法によるエポキシ化合物の製造方法 |
JP2012036115A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Nagase Chemtex Corp | 酸化法によるエポキシ化合物の製造方法 |
JP2019149997A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 曽田香料株式会社 | 果実風味改善剤 |
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