JPH10212169A - 吹付け用不定形耐火物 - Google Patents
吹付け用不定形耐火物Info
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- JPH10212169A JPH10212169A JP9029803A JP2980397A JPH10212169A JP H10212169 A JPH10212169 A JP H10212169A JP 9029803 A JP9029803 A JP 9029803A JP 2980397 A JP2980397 A JP 2980397A JP H10212169 A JPH10212169 A JP H10212169A
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- Pending
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Abstract
工体の流落現象を抑制することが可能な吹付け用不定形
耐火物を提供する。 【解決手段】 耐火骨材に対して、粉末珪酸ナトリウム
及び弱酸性リン酸ナトリウムを、その含有率がそれぞれ 粉末珪酸ナトリウム :0.1〜5.0重量% 弱酸性リン酸ナトリウム:0.1〜5.0重量% となるような割合で添加する。
Description
火物に関し、詳しくは、主樋、混銑車、取鍋、転炉、電
気炉、RH真空脱ガス装置、タンディッシュなどの補修
に用いられる、常温及び熱間のいずれの条件下において
も施工することが可能な吹付け用不定形耐火物に関す
る。
により損傷部分の補修を行なう吹付け補修法は施工が容
易で、施工人員の削減、炉寿命の延長などを図ることが
できるという特徴を有しており、近年、主樋、混銑車、
取鍋、転炉、電気炉、RH真空脱ガス装置、タンディッ
シュなどの補修に広く用いられている。
下「吹付け材」ともいう)は、その用途や用法に関連し
て、 溶融金属・スラグに対する耐食性が良好であること、 使用時に剥離がなく、母材との接着性に優れているこ
と、 吹付け施工時のリバウンドロスや付き落ちの発生が少
なく、付着性に優れていること、 急加熱された場合にも施工体の爆裂がないこと、 などの特性を有していることが要求される。
ているような、リン酸ナトリウムを主結合剤とし、消石
灰若しくはアルミナセメントを硬化助剤とする吹付け用
不定形耐火物は、熱間吹付けにおいては、母材との付着
性に優れているが、施工体が層状に剥離し易く、また、
急加熱時に爆裂するという問題点がある。
石灰若しくはアルミナセメントを硬化助剤とする吹付け
用不定形耐火物は、施工体が十分な強度を有しており、
また、急加熱による耐爆裂性にも優れているが、熱間
(800℃以上)での付着性に劣るという問題点があ
る。
あり、熱間での付着性や耐爆裂性に優れ、かつ、施工体
の流落現象を抑制することが可能な吹付け用不定形耐火
物を提供することを目的とする。
に、本発明の吹付け用不定形耐火物は、耐火骨材に対し
て、粉末珪酸ナトリウム及び弱酸性リン酸ナトリウム
を、その含有率がそれぞれ 粉末珪酸ナトリウム :0.1〜5.0重量% 弱酸性リン酸ナトリウム:0.1〜5.0重量% となるような割合で添加したことを特徴としている。
は、粉末珪酸ナトリウムを0.1〜5.0重量%、弱酸
性リン酸ナトリウムを0.1〜5.0重量%の範囲で添
加するようにしており、この粉末珪酸ナトリウムと弱酸
性リン酸ナトリウムが結合剤、硬化剤、及び接着剤とし
て機能し、熱間での付着性や耐爆裂性を向上させること
が可能になるとともに、施工体の流落を抑制することが
可能になる。
5.0重量%の範囲としたのは、粉末珪酸ナトリウムの
添加量が0.1重量%未満になると、母材との接着性が
不十分で接着強度が低下し、施工体自体の強度が低くな
るととも、粉末珪酸ナトリウムと弱酸性リン酸ナトリウ
ムの反応性が乏しく硬化時間が遅くなり、5.0重量%
を越えると耐食性が低下することによる。特に、粉末珪
酸ナトリウムと弱酸性リン酸ナトリウムの添加量の合計
が10重量%を越えると耐食性の低下が著しくなる。
に、粉末珪酸ナトリウム1号、粉末珪酸ナトリウム2
号、粉末珪酸ナトリウム3号、珪酸ナトリウムシルボン
130、珪酸ナトリウムシルボン330(以上、日本化
学工業株式会社製)が知られており、本発明においても
これらの粉末珪酸ナトリウムを用いることができる。
を0.1〜5.0重量%の範囲としたのは、弱酸性リン
酸ナトリウムの添加量が0.1重量%未満になると、母
材との接着性が不十分で接着強度が低下し、施工体自体
の強度が低くなるとともに、粉末珪酸ナトリウムと弱酸
性リン酸ナトリウムの反応性が乏しく硬化が遅くなり、
5.0重量%を越えると、施工体の耐食性が低下するこ
とによる。特に、粉末珪酸ナトリウムと弱酸性リン酸ナ
トリウムの合計の添加量が10重量%を越えると耐食性
の低下が著しくなる。
リウムとは1%水溶液でpHが2.5〜5.5となるよ
うな弱酸性のリン酸ナトリウムを意味する。このような
1%水溶液のpHが2.5〜5.5の弱酸性リン酸ナト
リウムとしては、第一リン酸ナトリウム(無水)、酸性
ピロリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウ
ムなどを例示することができる。
えて、1%水溶液のpHが5.5を越えるリン酸ナトリ
ウムを用いた場合(例えば、ヘキサメタリン酸ソーダ
(pH6.5)あるいはテトラポリリン酸ナトリウム
(pH8.4)と、上記の粉末珪酸ナトリウムを併用し
た場合)、リン酸ナトリウムと珪酸ナトリウムの反応性
(酸とアルカリの反応)が乏しく硬化(ゲル化)が遅く
なるという問題点がある。
ン酸ナトリウムを用いた場合(例えば、ウルトラポリリ
ン酸ナトリウム(pH1.9)と上記の粉末珪酸ナトリ
ウムを併用した場合)は、リン酸ナトリウムの解膠作用
が強く、吹付け時に施工体が流落する現象(いわゆるダ
レ現象)が発生するという問題点がある。
いては、耐火骨材として、マグネシア、アルミナ、シリ
カ、炭化珪素、黒鉛、耐火粘土、金属シリコンなどを種
々の割合で配合した材料を用いることが可能であり、さ
らに他の材料を用いることも可能である。さらに、本発
明の吹付け用不定形耐火物においては、その他の微量添
加材を添加することも可能である。
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。表1
に示すような割合で、アルミナ系の耐火骨材に、珪酸ナ
トリウム1号(粉末珪酸ナトリウム)、及び1%水溶液
のpHが4.1の酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム(弱
酸性リン酸ナトリウム)の両方を本発明の範囲内で添加
した吹付け用不定形耐火物(実施例1〜3)を作成し
た。
合で原料を配合して、以下の吹付け用不定形耐火物(比
較例1〜6)を作成した。
リン酸ナトリウムを添加していない吹付け用不定形耐火
物 比較例2:粉末珪酸ナトリウムのみを添加した吹付け用
不定形耐火物 比較例3:酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム(弱酸性リ
ン酸ナトリウム)のみを添加した吹付け用不定形耐火物 比較例4:粉末珪酸ナトリウム及び酸性ヘキサメタリン
酸ナトリウム(弱酸性リン酸ナトリウム)の両方を本発
明の範囲を超えて添加した吹付け用不定形耐火物 比較例5:1%水溶液のpHが1.9のウルトラポリリ
ン酸ナトリウムを使用した吹付け用不定形耐火物 比較例6:1%水溶液のpHが8.4のテトラポリリン
酸ナトリウムを使用した吹付け用不定形耐火物
比較例1〜6)について、1500℃で3時間焼成した
後の常温曲げ強さ、吹付け実験における、熱間での付着
率、吹付け時の流落(ダレ)、施工体の層状度合い(層
状剥離の程度)、実炉試験における剥離発生の程度、耐
用性などを調べた。その結果を、表1及び表2に併せて
示す。
での付着率が低いという結果になっている。また、比較
例3は熱間での付着率は良好であるが、施工体の層状度
合いが激しく、しかも、実炉試験における使用時の剥離
が大きく、耐用性も不十分であった。また、比較例4
は、熱間での付着率が良好で、実炉試験における使用時
の剥離も認められなかったが、溶損が大きく耐用性が不
十分であった。また、比較例5、6は、吹付け時に施工
体流落現象(ダレ)が認められた。
は、表1に示すように、いずれも、熱間での付着率が9
0%以上と高く、吹付け時に施工体のダレも認められな
かった。さらに、施工体が層状にならず、また、なった
としても軽微であった。さらに、実炉試験における使用
時の剥離もないか又は軽微で、耐用性も良好であること
が確認された。
キサメタリン酸ナトリウムの代わりに、酸性ピロリン酸
ナトリウムを使用した場合にも上記実施例の場合と同様
の耐用性が得られた。
上記実施形態に限定されるものではなく、耐火骨材の種
類や配合比やその他の微量添加物の添加の有無や添加量
などに関し、発明の要旨の範囲内においての応用、変形
を加えることが可能である。
耐火物は、耐火骨材に対して、粉末珪酸ナトリウムを
0.1〜5.0重量%、弱酸性リン酸ナトリウムを0.
1〜5.0重量%の割合で添加しているので、熱間での
付着率を向上させるとともに、使用時の剥離を抑制し、
耐用性を向上させることが可能になる。
物を用いることにより、原単位の低減や吹付け回数の低
減による稼働率の向上を図ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】耐火骨材に対して、粉末珪酸ナトリウム及
び弱酸性リン酸ナトリウムを、その含有率がそれぞれ 粉末珪酸ナトリウム :0.1〜5.0重量% 弱酸性リン酸ナトリウム:0.1〜5.0重量% となるような割合で添加したことを特徴とする吹付け用
不定形耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9029803A JPH10212169A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 吹付け用不定形耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9029803A JPH10212169A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 吹付け用不定形耐火物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10212169A true JPH10212169A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=12286185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9029803A Pending JPH10212169A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 吹付け用不定形耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10212169A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7182891B2 (en) * | 2002-11-25 | 2007-02-27 | Refractory Intellectual Property Gmbh & Co. Kg | Non-basic refractory compound as well as its uses |
JP2007155215A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Kurosaki Harima Corp | 不定形耐火物の吹付け施工方法とそれに使用する吹付け材料 |
JP4565079B1 (ja) * | 2009-08-14 | 2010-10-20 | 株式会社サードニックス | 溶解含有させた断熱添加成分塗料及び塗膜と製造法 |
-
1997
- 1997-01-28 JP JP9029803A patent/JPH10212169A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7182891B2 (en) * | 2002-11-25 | 2007-02-27 | Refractory Intellectual Property Gmbh & Co. Kg | Non-basic refractory compound as well as its uses |
JP2007155215A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Kurosaki Harima Corp | 不定形耐火物の吹付け施工方法とそれに使用する吹付け材料 |
JP4565079B1 (ja) * | 2009-08-14 | 2010-10-20 | 株式会社サードニックス | 溶解含有させた断熱添加成分塗料及び塗膜と製造法 |
JP2011038065A (ja) * | 2009-08-14 | 2011-02-24 | Sardonyx:Kk | 溶解含有させた断熱添加成分塗料及び塗膜と製造法 |
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