JPH10208549A - 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ - Google Patents

誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ

Info

Publication number
JPH10208549A
JPH10208549A JP9014879A JP1487997A JPH10208549A JP H10208549 A JPH10208549 A JP H10208549A JP 9014879 A JP9014879 A JP 9014879A JP 1487997 A JP1487997 A JP 1487997A JP H10208549 A JPH10208549 A JP H10208549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
dielectric
film capacitor
glass
thick film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9014879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3454065B2 (ja
Inventor
Hirotsugu Kawakami
弘倫 川上
Koji Tani
広次 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP01487997A priority Critical patent/JP3454065B2/ja
Priority to CN98104043A priority patent/CN1106651C/zh
Priority to EP98101396A priority patent/EP0856858A3/en
Priority to US09/014,847 priority patent/US6118649A/en
Priority to KR1019980002570A priority patent/KR100242930B1/ko
Publication of JPH10208549A publication Critical patent/JPH10208549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3454065B2 publication Critical patent/JP3454065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/02Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
    • C03C8/10Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing lead
    • C03C8/12Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing lead containing titanium or zirconium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • H01G4/1209Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 870℃以下の低温焼成で緻密な誘電体膜を
形成できる誘電体ペーストを提供する。 【解決手段】 ガラス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合
物からなる誘電体粉末と、有機ビヒクルとを含有する、
誘電体ペーストであって、ガラス粉末は、xBi 2 3
−yPbO−zSiO2 (ただし、x,y,zの単位は
モル%)で表される組成を有し、かつ、その組成比
(x,y,z)が、添付の図1に示す3元組成図におい
て、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
ある。この誘電体ペーストを誘電体膜として用いると、
耐湿信頼性に優れた厚膜コンデンサを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘電体ペースト
およびそれを用いて製造された厚膜コンデンサに関する
もので、特に、セラミック発振子の負荷容量を形成する
ための材料として有用な誘電体ペーストおよびそれを用
いて製造された厚膜コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】厚膜コンデンサは、たとえば厚膜集積回
路などの構成素子として用いられている。このような厚
膜コンデンサのための誘電体としては、チタン酸バリウ
ム系磁器を主成分とし、所望によりガラス成分などを添
加したものが主に用いられている。
【0003】たとえば、特開昭51−48159号公報
には、BaTiO3 −CaSnO3−CaSiO3 系磁
器を誘電体として用いる例が記載されており、特開昭5
1−150097号公報には、BaTiO3 −(Pb,
Sr)(Ti,Sn)O3 とガラスとを誘電体として用
いる例が記載されている。そして、この厚膜コンデンサ
は、上記誘電体粉末と所望によりガラス粉末とを有機ビ
ヒクルに分散させて誘電体ペーストとした後、たとえば
アルミナなどの絶縁基板上にスクリーン印刷法などによ
り付与し、その後、空気中で焼成することにより、得ら
れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルIC技術の
発展に伴い、電子機器の基準信号発生用素子などとし
て、圧電セラミックを用いたセラミック発振子が広く用
いられるようになってきている。そして、通常、このよ
うなセラミック発振子には、発振回路の構成上必要な共
振子温度特性に合わせたコンデンサが負荷容量として接
続されている。また、近年の電子機器の小型化に伴い、
セラミック発振子などの電子部品に対しても小型化の要
求が強くなってきている。
【0005】このため、セラミック発振子に接続する負
荷容量として、ディスクリートタイプのコンデンサの代
わりに、厚膜コンデンサを用いて、コンデンサ内蔵のセ
ラミック発振子を得る試みがなされている。しかしなが
ら、前述した従来の誘電体ペーストを用いて製造された
厚膜コンデンサの場合には、次のような問題を有してい
る。
【0006】すなわち、従来の誘電体ペーストにおいて
は、高誘電率を得るために誘電体粉末を高率で含有させ
ているため、得られる誘電体膜の緻密性が劣るという問
題がある。この緻密性の不足を補うためには、900℃
を越える高温での焼成が必要である。しかしながら、こ
のような高温での焼成は、基板上に既に形成されている
厚膜コンデンサのための一方の容量電極など、この焼成
工程前に既に基板上に形成されている他の回路要素に対
して悪影響を及ぼすことがある。たとえば、上述の容量
電極が焼付けで形成される場合、その焼成温度は一般的
に850℃ないし900℃であるため、誘電体ペースト
が900℃を越える温度で焼成されるときには、容量電
極において不所望な拡散や反応等が生じ得る。したがっ
て、誘電体ペーストにあっては、できるだけ低温での焼
成が可能であることが望まれる。
【0007】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し得る誘電体ペーストおよびそれを用いて製造さ
れた厚膜コンデンサを提供しようとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、まず、ガラ
ス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合物からなる誘電体粉
末と、有機ビヒクルとを含有する、誘電体ペーストに向
けられる。この発明において特徴となるのは、ガラス粉
末の組成である。すなわち、この発明では、ガラス粉末
は、xBi2 3 −yPbO−zSiO2 (ただし、
x,y,zの単位はモル%)で表される組成を有し、か
つ、その組成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成
図において、点A(25,5,70)、点B(10,2
0,70)、点C(10,60,30)、点D(35,
60,5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領
域内にあることを特徴としている。
【0009】この発明は、また、上述した誘電体ペース
トを用いた厚膜コンデンサにも向けられる。この厚膜コ
ンデンサは、ガラスと、鉛系ペロブスカイト化合物から
なる誘電体とを含有する膜を誘電体膜とするものであっ
て、ガラスは、前述したガラス粉末の場合と同様、xB
2 3 −yPbO−zSiO2 (ただし、x,y,z
の単位はモル%)で表される組成を有し、かつ、その組
成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成図におい
て、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
あることを特徴としている。
【0010】この発明において、より好ましくは、xB
2 3 −yPbO−zSiO2 で表されるガラスまた
はガラス粉末の組成において、その組成比(x,y,
z)が、図1に示す3元組成図において、点F(15,
30,55)、点G(30,45,25)、点H(4
5,30,25)、および点I(45,5,50)で囲
まれた領域内にあるように選ばれる。
【0011】また、この発明において、好ましくは、誘
電体粉末または誘電体として、キュリー点が120℃な
いし500℃の範囲内にあるものが選ばれる。また、こ
の発明において、好ましくは、ガラス粉末と誘電体粉末
との間での組成比率、またはガラスと誘電体との間での
組成比率に関して、これらガラスと誘電体との合計量に
対して、ガラスが35重量%ないし95重量%の範囲、
誘電体が65重量%ないし5重量%の範囲で含有するよ
うに選ばれる。
【0012】また、この発明において、好ましくは、ガ
ラス粉末またはガラスは、(1)xBi2 3 −yPb
O−zSiO2 で表される組成を有し、かつ、その組成
比(x,y,z)が、添付の図1に示す3元組成図にお
いて、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
ある主成分を80モル%以上と、(2)TiO2 、Zr
2 、BaOおよびSrOからなる群から選ばれた少な
くとも1種の添加成分を全量で20モル%以下とを含有
するようにされる。
【0013】また、この発明に係る厚膜コンデンサは、
正の温度特性を有する共振子で構成されているセラミッ
ク発振子のための負荷容量として特に有利に用いられ
る。
【0014】
【実施例1】図2は、この実施例1で作製しようとす
る、厚膜コンデンサ1を備える厚膜印刷回路装置2を示
す断面図である。厚膜印刷回路装置2は、電気絶縁性材
料からなる基板3を備え、基板3上には、下層導体4、
誘電体膜5、および、誘電体膜5を介して下層導体4と
対向して厚膜コンデンサ1を構成するための上層導体6
が順次形成されている。
【0015】上述の誘電体膜5を形成するため、この発
明に係る誘電体ペーストが用いられる。すなわち、厚膜
コンデンサ1のための一方の容量電極となる下層導体4
を形成した後、この下層導体4上に誘電体ペーストが塗
布され、次いで焼成されることによって、誘電体膜5が
形成され、その後、厚膜コンデンサ1のための他方の容
量電極となる上層電極6が形成される。実施例1では、
後述するように、このようにして得られた厚膜コンデン
サ1について、特性が評価される。
【0016】まず、以下のようにして、誘電体ペースト
を作製した。すなわち、ガラス成分の出発原料として、
Bi2 3 、PbO、およびSiO 2 をそれぞれ準備
し、これらを以下の表1に示すガラス組成(モル%)と
なるように混合した後、得られた混合物を1100℃な
いし1500℃の温度下で溶融させて溶融ガラスを作製
した。その後、この溶融ガラスを純水中に投入して急冷
した後、粉砕してガラス粉末を得た。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示した各試料に係る組成は、図1の
3元組成図においてプロットされている。図1におい
て、丸で囲んだ数字は、表1の試料番号に対応してい
る。他方、280℃のキュリー点を有する(Pb0.97
0.03){(Sb0.5 Sn 0.5 0.05Zr0.46
0.49}O3 で表される鉛系ペロブスカイト化合物の磁
器を粉砕して誘電体粉末を得た。
【0019】次に、これらガラス粉末および誘電体粉末
を、有機ビヒクルとともに、ガラス粉末/誘電体粉末/
有機ビヒクル=35/35/30(重量%)となるよう
に調合し、混練して誘電体ペーストを作製した。なお、
有機ビヒクルとしては、アクリル樹脂をα−テルピネオ
ールに溶解したものを用いた。次に、以上のようにして
得られた誘電体ペーストを誘電体膜5として用いて、図
2に示す厚膜コンデンサ1を備える厚膜印刷回路装置2
を作製した。
【0020】すなわち、基板3としてアルミナ基板を準
備し、その上にAg/Pdペーストをスクリーン印刷
し、850℃で焼成して、直径8mmの下層導体4を形成
した。次いで、先に作製した誘電体ペーストを下層導体
4上にスクリーン印刷し、後の表2に示すような850
℃ないし890℃の各温度で焼成し、下層導体4上に直
径6mmの円板状の誘電体膜5を形成した。次に、熱硬化
性のAgペーストを準備し、これを誘電体膜5上にスク
リーン印刷し、加熱硬化させることにより、誘電体膜5
上に直径4mmの上層導体6を形成した。
【0021】このようにして、厚膜コンデンサ1を備え
る厚膜印刷回路装置2を完成させた。次に、厚膜コンデ
ンサ1の特性、すなわち、以下の表2に示すように、静
電容量、誘電損失、比誘電率、絶縁抵抗、および容量値
温度特性(TCC)の各特性を求めるべく、必要な測定
を実施し、それによって、誘電体膜5の特性を評価し
た。静電容量および誘電損失(tan δ)については、周
波数1MHz、電圧1Vrms、温度25℃の条件で測
定し、また、得られた静電容量と厚膜コンデンサ1の寸
法とから比誘電率(εr )を算出した。また、試料を温
度85℃、相対湿度85%の雰囲気に放置した後、直流
電圧100Vを1分間印加して絶縁抵抗(IR)を測定
した。また、−20℃ないし+80℃での容量値温度特
性(TCC)を周波数1MHz、電圧1Vrmsの条件
下で測定した。
【0022】
【表2】
【0023】表1および表2において、試料1ないし9
がこの発明の範囲内のものである。これら試料1ないし
9は、用いられた誘電体ペーストに含まれていたガラス
粉末または得られた厚膜コンデンサ1の誘電体膜5に含
まれるガラスの組成に関して、xBi2 3 −yPbO
−zSiO2 で表される組成を有しており、その組成比
(x,y,z)が、図1に示す3元組成図において、点
A(25,5,70)、点B(10,20,70)、点
C(10,60,30)、点D(35,60,5)、お
よび点E(90,5,5)で囲まれた領域内に入ってい
る。
【0024】これら試料1ないし9によれば、比誘電率
が25ないし80、誘電損失が1.7%以下、耐湿試験
後の絶縁抵抗(IR)がlog IRに換算して9を越え、
静電容量の温度係数が0.04ないし0.18%/℃の
正の傾きを有する厚膜コンデンサ1を得ることができ
る。また、これら試料1ないし9によれば、870℃以
下の温度での焼成で形成された誘電体膜5をもって、上
述のような特性を有する厚膜コンデンサ1を得ることが
できる。
【0025】上述した試料1ないし9のうち、さらに試
料6ないし9に注目すると、耐湿試験後のlog IRが1
1を越え、耐湿信頼性に関して一層改善されている。こ
れら試料6ないし9は、用いられた誘電体ペーストに含
まれていたガラス粉末または得られた厚膜コンデンサ1
の誘電体膜5に含まれるガラスの組成に関して、xBi
2 3 −yPbO−zSiO2 で表される組成における
組成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成図におい
て、点F(15,30,55)、点G(30,45,2
5)、点H(45,30,25)、および点I(45,
5,50)で囲まれた領域内に入っている。
【0026】また、これら試料6ないし9では、850
℃という比較的低い温度での焼成で誘電体膜5が形成さ
れたことにも注目すべきである。これらに対して、図1
においてSiO2 が多い領域にある試料10では、得ら
れるガラスの軟化点が高くなりすぎて870℃以下の温
度での焼成によっては誘電体膜5が得られ難く、表2に
示したように、890℃の焼成温度が必要である。しか
しながら、890℃の温度で焼成しても、得られた厚膜
コンデンサ1は、20の比誘電率しか有していない。
【0027】また、試料11では、誘電損失が1.9%
と大きく、またlog IRが9未満となり、好ましくな
い。図1において、このような試料11が位置する領域
にあるものは、誘電体膜5の緻密性が劣るためであると
考えられる。また、試料12では、誘電損失が2.3%
と大きく、またlog IRが9未満となり、好ましくな
い。図1において、このような試料12が位置する領域
にあるものは、ガラス化度が低く、誘電体膜5の緻密性
が劣るためであると考えられる。
【0028】また、試料13および試料14に関して
は、表2において、特性値が記載されていないが、これ
らは測定が不可能であったことを意味している。
【0029】
【実施例2】実施例1において用意した試料8に係るガ
ラス粉末と、同じく実施例1で用いた鉛系ペロブスカイ
ト化合物の誘電体粉末とを、以下の表3に示す比率とな
るように混合し、それに有機ビヒクルを、(ガラス粉末
+誘電体粉末)/有機ビヒクル=70/30(重量比)
となるように添加し、混練して誘電体ペーストを作製し
た。なお、有機ビヒクルとしては、実施例1と同様、ア
クリル樹脂をα−テルピネオールに溶解したものを用い
た。
【0030】
【表3】
【0031】次に、上述のようにして得られた誘電体ペ
ーストを用いて、実施例1と同様にして、厚膜コンデン
サ1を作製した。なお、誘電体膜5の形成にあたっての
焼成温度は、850℃とした。その後、実施例1と同
様、得られた厚膜コンデンサ1の特性、すなわち、静電
容量、誘電損失、比誘電率、耐湿試験後の絶縁抵抗、お
よびTCCを求めた。これらの結果が以下の表4に示さ
れている。
【0032】
【表4】
【0033】表3および表4からわかるように、試料2
−7および試料2−8では、誘電損失が2.0%を越
え、また、耐湿試験後の絶縁抵抗(IR)がlog IRに
換算して9未満となり、好ましくない。このことは、こ
の実施例のように、誘電体ペーストの焼成温度が850
℃以下とされたときには、誘電体膜5が緻密な膜として
形成され得ないことを示している。なお、誘電体膜5の
形成にあたっての誘電体ペーストの印刷を1回しか行な
わなかったが、たとえ印刷回数を増やして誘電体膜の厚
みを増しても、初期の絶縁性は向上するが、耐湿試験後
の絶縁性は向上しないと考えられる。
【0034】これに対して、試料2−1ないし試料2−
6では、誘電損失が1.7%以下であり、また、耐湿試
験後の絶縁抵抗(IR)がlog IRに換算して9を越
え、好ましい結果を示している。このことから、誘電体
膜5の形成のために用いられる誘電体ペーストに含有さ
れるガラス粉末と誘電体粉末との比は、これらガラスと
誘電体との合計量に対して、ガラスが35重量%ないし
95重量%の範囲、誘電体が65重量%ないし5重量%
の範囲にあることが好ましい、と言える。
【0035】
【実施例3】図2に示した厚膜コンデンサ1を備える厚
膜印刷回路装置2を作製した。まず、厚膜印刷回路装置
2に備える誘電体膜5を形成するための誘電体ペースト
を、以下のようにして作製した。すなわち、ガラス成分
の出発原料として、Bi2 3 、PbO、SiO2 、T
iO2 、ZrO2 、BaCO3 およびSrOをそれぞれ
準備し、これらを以下の表5に示すガラス組成(モル
%)となるように混合した後、実施例1と同様、得られ
た混合物を1100℃ないし1500℃の温度下で溶融
させて溶融ガラスを作製した。その後、この溶融ガラス
を純水中に投入して急冷した後、粉砕してガラス粉末を
得た。
【0036】
【表5】
【0037】表5において、試料3−1ないし3−9に
係るガラス粉末は、主成分としてのBi2 3 、PbO
およびSiO2 の他、添加成分として、TiO2 、Zr
2、BaOおよびSrOの少なくとも1種を含有して
いる。これら試料3−1ないし3−9において、試料3
−1、3−3、3−5、3−7および3−9では、主成
分が80モル%、添加成分が20モル%含有し、他方、
試料3−2、3−4、3−6および3−8では、主成分
が70モル%、添加成分が30モル%含有している。ま
た、試料3−10に係るガラス粉末は、主成分としての
Bi2 3 、PbOおよびSiO2 のみを含有してい
る。
【0038】他方、誘電体粉末として、実施例1で用い
たものと同様、280℃のキュリー点を有する(Pb
0.97Sr0.03){(Sb0.5 Sn0.5 0.05Zr0.46
0.49}O3 で表される鉛系ペロブスカイト化合物の磁
器を粉砕して得られた誘電体粉末を用意した。また、有
機ビヒクルとして、実施例1で用いたものと同様、アク
リル樹脂をα−テルピネオールに溶解したものを用意し
た。
【0039】次に、これらガラス粉末、誘電体粉末およ
び有機ビヒクルを、実施例1と同様、ガラス粉末/誘電
体粉末/有機ビヒクル=35/35/30(重量%)と
なるように調合し、混練して誘電体ペーストを作製し
た。次いで、以上のようにして得られた誘電体ペースト
を誘電体膜5として用いて、図2に示す厚膜コンデンサ
1を備える厚膜印刷回路装置2を作製した。ここで、下
層導体4上に誘電体膜5を形成するため、下層導体4上
にスクリーン印刷された誘電体ペーストを、すべての試
料につき、850℃の温度で焼成したことを除いて、実
施例1と同様の設計および方法をもって、厚膜コンデン
サ1を備える厚膜印刷回路装置2を完成させた。
【0040】その後、実施例1と同様、得られた厚膜コ
ンデンサ1の特性、すなわち、静電容量、誘電損失、比
誘電率、絶縁抵抗、および容量値温度特性(TCC)の
各特性を求めた。これらの結果が以下の表6に示されて
いる。
【0041】
【表6】
【0042】なお、表6において、試料3−2、3−
4、3−6および3−8については、TCCの測定値が
記載されていないが、これらは求めなかった。表5およ
び表6からわかるように、添加成分として、TiO2
ZrO2 、BaOおよびSrOの少なくとも1種を全量
で20モル%以下含有している試料3−1、3−3、3
−5、3−7および3−9と、同添加成分を20モル%
を超えて含有している試料3−2、3−4、3−6およ
び3−8とを、それぞれ、比較したとき、前者によれ
ば、比誘電率のさらなる向上を図ることができる。
【0043】また、TCCに注目したとき、TiO2
ZrO2 、BaOおよびSrOの少なくとも1種の添加
成分を全量で20モル%以下含有している試料3−1、
3−3、3−5、3−7および3−9の間、さらには、
同添加成分を含有していない試料3−10と試料3−
1、3−3、3−5、3−7および3−9との間で比較
すればわかるように、上述の添加成分を全量で20モル
%以下で含有させることにより、TCCの制御、より特
定的には、TCCを変化させることが比較的容易であ
る。
【0044】他方、添加成分が全量で20モル%を超え
て含有している試料3−2、3−4、3−6および3−
8では、誘電損失(tan δ)および絶縁抵抗の劣化が引
き起こされている。これは、得られたガラスのガラス化
度が悪くなったり、結晶の融解温度が低くなったりし
て、良好な誘電体膜が得られなかったためであると考え
られる。
【0045】
【実施例4】図3は、この実施例4で作製しようとす
る、厚膜コンデンサ11および12を組み込んだセラミ
ック発振子13を示す断面図である。セラミック発振子
13は、電気絶縁性材料からなる基板14を備え、基板
14上には、対称的態様で、下層導体15および16、
誘電体膜17および18、ならびに、誘電体膜17およ
び18を介して下層導体15および16とそれぞれ対向
して厚膜コンデンサ11および12を構成するための上
層導体19および20が順次形成されている。
【0046】上層導体19および20上には、それぞ
れ、導電接着剤21および22が付与され、これら導電
接着剤21および22を介して、圧電セラミックをもっ
て構成される共振子エレメント23が上層導体19およ
び20に対して電気的に接続されるとともに機械的に保
持される。上述の誘電体膜17および18を形成するた
め、この発明に係る誘電体ペーストが用いられる。
【0047】次に、セラミック発振子13の製造方法に
ついて説明する。まず、基板14としてアルミナ基板を
準備し、その上にAg/Pdペーストをスクリーン印刷
し、850℃で焼成して、2.5mm角の正方形状の下層
導体15および16をそれぞれ形成した。次いで、実施
例1における試料9、実施例2における試料2−4およ
び試料2−5、ならびに実施例3における試料3−9に
係る各誘電体ペーストを下層導体15および16上にス
クリーン印刷し、850℃の温度で焼成し、下層導体1
5および16上に2.0mm角の誘電体膜17および18
をそれぞれ形成した。次に、熱硬化性のAgペーストを
準備し、これを誘電体膜17および18上にスクリーン
印刷し、加熱硬化させることにより、誘電体膜17およ
び18上に1.5mm角の上層導体19および20を形成
した。さらに、上層導体19および20上に、導電接着
剤21および22を介して、PZT圧電セラミックをも
って構成される共振子エレメント23を固着させた。
【0048】このようにして、厚膜コンデンサ11およ
び12を組み込んだセラミック発振子13を完成させ
た。次に、得られたセラミック発振子13について、発
振周波数の初期偏差、発振周波数の温度特性(−40℃
ないし+125℃)、および共振抵抗を求めた。それら
の結果を以下の表7に示す。
【0049】
【表7】
【0050】表7に示すとおり、この発明に係る誘電体
ペーストをもって構成された厚膜コンデンサ11および
12を用いることにより、発振周波数の変動の少ない発
振子13を得ることができる。また、セラミック発振子
13の負荷容量として、厚膜コンデンサ11および12
を用いることができるため、セラミック発振子13を低
背かつ小型にすることができる。
【0051】
【他の実施例】上記実施例では、鉛系ペロブスカイト化
合物からなる誘電体として、(Pb0. 97Sr0.03
{(Sb0.5 Sn0.5 0.05Zr0.46Ti0.49}O3
用いたが、これに限定されるものではない。その他、た
とえば、PbTiO3 系、PbTiO3 −Pb(Mg
1/3 Nb2/3 )O3 系、PbTiO3 −Pb(Mg1/2
1/2)O3 系、PbTiO3 −Pb(Zn1/3 Nb
2/3 )O3 系、PbZrO3 系、PbZrO3 −Pb
(Mg1/3 Nb2/3 )O3 系、PbZrO3 −Pb(M
1/ 2 1/2 )O3 系、PbZrO3 −Pb(Ni1/2
1/2 )O3 系、PbZrO 3 −Pb(Zr1/3 Nb
2/3 )O3 系、Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 系などの
種々の鉛系ペロブスカイト化合物を用いることができ
る。そして、キュリー点が120℃ないし500℃の範
囲内のものを選ぶことにより、静電容量の温度係数が正
特性を示す厚膜コンデンサを得ることができる。
【0052】また、上記実施例では、誘電体ペースト用
の有機ビヒクルとして、アクリル樹脂をα−テルピネオ
ールに溶解したものを用いたが、これに限定されるもの
ではない。その他、たとえば、樹脂成分としては、エチ
ルセルロース系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ブチラ
ール系樹脂などを、また、溶剤成分としては、ブチルカ
ルビトールなどのアルコール系溶剤、ブチルカルビトー
ルアセテートや酢酸エステルなどのエステル系溶剤、あ
るいはケロシンなどを、適宜用いることができる。さら
に、用途に応じて、フタル酸エステルなどの可塑剤を添
加することも可能である。
【0053】また、この発明に係る誘電体ペーストは、
上記実施例のように、アルミナ基板のような絶縁性基板
上に形成される厚膜コンデンサを得る場合だけでなく、
たとえば多層セラミック基板等の誘電体基板上にコンデ
ンサを形成する場合にも適用することができる。また、
上記実施例においては、厚膜コンデンサ1または11お
よび12の一方の容量電極としての下層導体4または1
5および16が、焼付けによるAg/Pdで構成され、
他方の容量電極としての上層導体6または19および2
0が、熱硬化型Agペーストをもって形成されたが、こ
れらに限定されるものではない。その他、下層導体とし
ては、たとえば、Ag、Ag/Pt、Auなどの焼付け
型の導体を、また、上層導体としては、たとえば、A
g、Ag/Pt、Au、Ag/Pd、Cuなどの焼付け
型あるいは熱硬化型の導体をそれぞれ用いることができ
る。
【0054】
【発明の効果】このように、この発明に係る誘電体ペー
ストによれば、ガラス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合
物からなる誘電体粉末とを含有し、ガラス粉末は、xB
2 3 −yPbO−zSiO2 (ただし、x,y,z
の単位はモル%)で表される組成を有し、かつ、その組
成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成図におい
て、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
あるように選ばれているので、たとえば870℃以下と
いった比較的低温の焼成であっても、緻密な誘電体膜を
得ることができる。したがって、この発明に係る誘電体
ペーストを用いることにより、耐湿性などの信頼性に優
れた厚膜コンデンサを得ることができる。
【0055】また、この発明に係る厚膜コンデンサによ
れば、その誘電体膜が、上述した誘電体ペーストを焼成
して得られるものであって、ガラスと、鉛系ペロブスカ
イト化合物からなる誘電体とを含有し、ガラスは、xB
2 3 −yPbO−zSiO2 (ただし、x,y,z
の単位はモル%)で表される組成を有し、かつ、その組
成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成図におい
て、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
あるので、この厚膜コンデンサを、ディスクリートタイ
プのコンデンサの代わりに、セラミック発振子などの電
子部品に組み込むことにより、電子部品の小型化ないし
は薄型化を図ることができる。たとえば、この発明に係
る厚膜コンデンサをセラミック発振子の負荷容量として
用いると、発振周波数の変動の少ない発振子を得ること
ができるとともに、この厚膜コンデンサをセラミック発
振子に内蔵すれば、セラミック発振子を低背かつ小型に
することができる。
【0056】この発明において、xBi2 3 −yPb
O−zSiO2 で表されるガラスまたはガラス粉末の組
成において、その組成比(x,y,z)が、図1に示す
3元組成図において、点F(15,30,55)、点G
(30,45,25)、点H(45,30,25)、お
よび点I(45,5,50)で囲まれた領域内にあるよ
うに選ばれていると、耐湿信頼性をさらに優れたものと
することができる。
【0057】また、この発明において、誘電体粉末また
は誘電体として、キュリー点が120℃ないし500℃
の範囲内にあるものが選ばれると、静電容量の温度係数
が正特性を示す厚膜コンデンサを得ることができ、この
厚膜コンデンサを正の温度特性を有する共振子をもって
構成されたセラミック発振子の負荷容量として有利に用
いることができる。
【0058】また、この発明において、ガラス粉末と誘
電体粉末との間での組成比率、またはガラスと誘電体と
の間での組成比率に関して、これらガラスと誘電体との
合計量に対して、ガラスが35重量%ないし95重量%
の範囲、誘電体が65重量%ないし5重量%の範囲で含
有するように選ばれると、誘電体ペーストの焼成温度が
850℃以下といった、さらに低温でも、誘電体膜を緻
密な膜として形成することができる。
【0059】また、この発明において、上述したような
xBi2 3 −yPbO−zSiO 2 で表される組成を
有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1
に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
点B(10,20,70)、点C(10,60,3
0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
5,5)で囲まれた領域内にあるものを主成分として8
0モル%以上含有し、これに加えて添加成分としてTi
2 、ZrO2 、BaOおよびSrOからなる群から選
ばれた少なくとも1種を全量で20モル%以下含有する
ものを、ガラス粉末またはガラスとすると、当該ガラス
粉末を含む誘電体ペーストから得られた誘電体膜または
当該ガラスを含む誘電体膜の比誘電率のさらなる向上を
図ることができるとともに、たとえば厚膜コンデンサに
おける容量値温度特性(TCC)の制御を容易にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る誘電体ペーストに含まれるガラ
ス粉末の好ましい組成範囲を示す、xBi2 3 −yP
bO−zSiO2 の3元組成図である。
【図2】この発明の実施例1ないし3で作製した、厚膜
コンデンサ1を備える厚膜印刷回路装置2を示す断面図
である。
【図3】この発明の実施例4で作製した、厚膜コンデン
サ11および12を組み込んだセラミック発振子13を
示す断面図である。
【符号の説明】
1,11,12 厚膜コンデンサ 4,15,16 下層導体 5,17,18 誘電体膜 6,19,20 上層導体 13 セラミック発振子 23 共振子エレメント

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合
    物からなる誘電体粉末と、有機ビヒクルとを含有する、
    誘電体ペーストであって、 ガラス粉末は、xBi2 3 −yPbO−zSiO
    2 (ただし、x,y,zの単位はモル%)で表される組
    成を有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の
    図1に示す3元組成図において、点A(25,5,7
    0)、点B(10,20,70)、点C(10,60,
    30)、点D(35,60,5)、および点E(90,
    5,5)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、誘
    電体ペースト。
  2. 【請求項2】 xBi2 3 −yPbO−zSiO2
    表されるガラス粉末の組成において、その組成比(x,
    y,z)が、添付の図1に示す3元組成図において、点
    F(15,30,55)、点G(30,45,25)、
    点H(45,30,25)、および点I(45,5,5
    0)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、請求項
    1に記載の誘電体ペースト。
  3. 【請求項3】 誘電体粉末のキュリー点は、120℃な
    いし500℃の範囲内にあることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の誘電体ペースト。
  4. 【請求項4】 ガラス粉末と誘電体粉末との合計量に対
    して、ガラス粉末が35重量%ないし95重量%の範
    囲、誘電体粉末が65重量%ないし5重量%の範囲で含
    有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか
    に記載の誘電体ペースト。
  5. 【請求項5】 ガラス粉末は、 xBi2 3 −yPbO−zSiO2 で表される組成を
    有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1
    に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
    点B(10,20,70)、点C(10,60,3
    0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
    5,5)で囲まれた領域内にある主成分を80モル%以
    上と、 TiO2 、ZrO2 、BaOおよびSrOからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の添加成分を全量で20モル
    %以下とを含有することを特徴とする、請求項1ないし
    4のいずれかに記載の誘電体ペースト。
  6. 【請求項6】 ガラスと、鉛系ペロブスカイト化合物か
    らなる誘電体とを含有する膜を誘電体膜とする、厚膜コ
    ンデンサであって、 ガラスは、xBi2 3 −yPbO−zSiO2 (ただ
    し、x,y,zの単位はモル%)で表される組成を有
    し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1に
    示す3元組成図において、点A(25,5,70)、点
    B(10,20,70)、点C(10,60,30)、
    点D(35,60,5)、および点E(90,5,5)
    で囲まれた領域内にあることを特徴とする、厚膜コンデ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 xBi2 3 −yPbO−zSiO2
    表されるガラスの組成において、その組成比(x,y,
    z)が、添付の図1に示す3元組成図において、点F
    (15,30,55)、点G(30,45,25)、点
    H(45,30,25)、および点I(45,5,5
    0)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、請求項
    6に記載の厚膜コンデンサ。
  8. 【請求項8】 誘電体のキュリー点は、120℃ないし
    500℃の範囲内にあることを特徴とする、請求項6ま
    たは7に記載の厚膜コンデンサ。
  9. 【請求項9】 ガラスと誘電体との合計量に対して、ガ
    ラスが35重量%ないし95重量%の範囲、誘電体が6
    5重量%ないし5重量%の範囲で含有することを特徴と
    する、請求項6ないし8のいずれかに記載の厚膜コンデ
    ンサ。
  10. 【請求項10】 ガラスは、 xBi2 3 −yPbO−zSiO2 で表される組成を
    有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1
    に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
    点B(10,20,70)、点C(10,60,3
    0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
    5,5)で囲まれた領域内にある主成分を80モル%以
    上と、 TiO2 、ZrO2 、BaOおよびSrOからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の添加成分を全量で20モル
    %以下とを含有することを特徴とする、請求項6ないし
    9のいずれかに記載の厚膜コンデンサ。
  11. 【請求項11】 正の温度特性を有する共振子をもって
    構成されているセラミック発振子のための負荷容量とし
    て用いられる、請求項6ないし10のいずれかに記載の
    厚膜コンデンサ。
JP01487997A 1997-01-29 1997-01-29 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ Expired - Fee Related JP3454065B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01487997A JP3454065B2 (ja) 1997-01-29 1997-01-29 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ
CN98104043A CN1106651C (zh) 1997-01-29 1998-01-23 介质膏及使用介质膏的厚膜电容器
EP98101396A EP0856858A3 (en) 1997-01-29 1998-01-27 Dielectric paste and thin film capacitor using the same
US09/014,847 US6118649A (en) 1997-01-29 1998-01-28 Dielectric paste and thick film capacitor using the same
KR1019980002570A KR100242930B1 (ko) 1997-01-29 1998-01-30 유전체 페이스트와 이것을 이용한 후막 커패시터

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01487997A JP3454065B2 (ja) 1997-01-29 1997-01-29 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10208549A true JPH10208549A (ja) 1998-08-07
JP3454065B2 JP3454065B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=11873310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01487997A Expired - Fee Related JP3454065B2 (ja) 1997-01-29 1997-01-29 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6118649A (ja)
EP (1) EP0856858A3 (ja)
JP (1) JP3454065B2 (ja)
KR (1) KR100242930B1 (ja)
CN (1) CN1106651C (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3407716B2 (ja) * 2000-06-08 2003-05-19 株式会社村田製作所 複合積層電子部品

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1646891B2 (de) * 1966-02-04 1972-01-27 E I Du Pont de Nemours and Co , Wilmington, Del (V St A ) Keramisches dielektrikum
US4027209A (en) * 1975-10-02 1977-05-31 Sprague Electric Company Ceramic capacitor having a silver doped dielectric of (Pb,La)(Zr,Ti)O3
US4377840A (en) * 1981-07-16 1983-03-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Screen-printable dielectric composition
US4511601A (en) * 1983-05-13 1985-04-16 North American Philips Corporation Copper metallization for dielectric materials
JPS63142707A (ja) * 1986-12-04 1988-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミツク発振子
US4906405A (en) * 1987-05-19 1990-03-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Conductor composition and method of manufacturing a multilayered ceramic body using the composition
US5055958A (en) * 1989-03-31 1991-10-08 Tdk Corporation Surface-reinforced glass and magnetic head having surface-reinforced glass
US5011803A (en) * 1990-01-10 1991-04-30 Kemet Electronics Corporation Lead magnesium niobate ceramic dielectrics having low sintering temperatures
JP3046436B2 (ja) * 1990-12-17 2000-05-29 株式会社東芝 セラミックコンデンサ
JP2711618B2 (ja) * 1992-06-30 1998-02-10 ティーディーケイ株式会社 誘電体組成物、多層配線基板および積層セラミックコンデンサ
US5344592A (en) * 1993-02-16 1994-09-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Organic vehicle for electronic composition
JPH07161223A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Murata Mfg Co Ltd 導電性ペーストおよび積層セラミックコンデンサ
DE4406812C1 (de) * 1994-03-02 1995-07-06 Fraunhofer Ges Forschung Niedrig sinternde keramische Dielektrika mit hohen DK-Werten für Green-Tape-Systeme
JP3327045B2 (ja) * 1995-04-28 2002-09-24 株式会社村田製作所 誘電体ペースト及びそれを用いた厚膜コンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
EP0856858A2 (en) 1998-08-05
JP3454065B2 (ja) 2003-10-06
US6118649A (en) 2000-09-12
KR19980070947A (ko) 1998-10-26
KR100242930B1 (ko) 2000-02-01
CN1190245A (zh) 1998-08-12
CN1106651C (zh) 2003-04-23
EP0856858A3 (en) 1999-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100324722B1 (ko) 유전체 세라믹 조성물 및 이를 이용한 적층 세라믹 커패시터
JP3334607B2 (ja) 誘電体磁器組成物および積層セラミックコンデンサ
US5757610A (en) Dielectric ceramic and monolithic ceramic electronic part using the same
EP0814486B1 (en) Dielectric ceramic composition and monolithic ceramic capacitor using same
JP3327045B2 (ja) 誘電体ペースト及びそれを用いた厚膜コンデンサ
JP3471839B2 (ja) 誘電体磁器組成物
US6121174A (en) Dielectric material with low temperature coefficient and high quality
JP2001015374A (ja) 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法
JP2608288B2 (ja) セラミツク及びこれを用いた回路基体と電子回路基体
JP2568204B2 (ja) セラミツク及びこれを用いた回路基体と電子回路基体
JPH0832242A (ja) コンデンサ内蔵多層配線基板
JP3454065B2 (ja) 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ
JP2006104044A (ja) 誘電材料およびこれを調製する方法
US6007900A (en) Dielectric paste and thick-film capacitor using same
JP2000072477A (ja) 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ
JP3435039B2 (ja) 誘電体磁器および積層セラミックコンデンサ
JP3158568B2 (ja) 非還元性誘電体磁器組成物
JPS6227028B2 (ja)
JP3071627B2 (ja) 半導体装置
JP2622291B2 (ja) 誘電体ペースト
JP2622292B2 (ja) 誘電体ペースト
JP2642390B2 (ja) 厚膜コンデンサ
JP2683144B2 (ja) 誘電体ペースト
JPH11251755A (ja) 多層配線基板
JP3158569B2 (ja) 非還元性誘電体磁器組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees