JP3454065B2 - 誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ - Google Patents

誘電体ペーストおよびそれを用いた厚膜コンデンサ

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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/02Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
    • C03C8/10Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing lead
    • C03C8/12Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing lead containing titanium or zirconium
    • HELECTRICITY
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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘電体ペースト
およびそれを用いて製造された厚膜コンデンサに関する
もので、特に、セラミック発振子の負荷容量を形成する
ための材料として有用な誘電体ペーストおよびそれを用
いて製造された厚膜コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】厚膜コンデンサは、たとえば厚膜集積回
路などの構成素子として用いられている。このような厚
膜コンデンサのための誘電体としては、チタン酸バリウ
ム系磁器を主成分とし、所望によりガラス成分などを添
加したものが主に用いられている。
【0003】たとえば、特開昭51−48159号公報
には、BaTiO3 −CaSnO3−CaSiO3 系磁
器を誘電体として用いる例が記載されており、特開昭5
1−150097号公報には、BaTiO3 −(Pb,
Sr)(Ti,Sn)O3 とガラスとを誘電体として用
いる例が記載されている。そして、この厚膜コンデンサ
は、上記誘電体粉末と所望によりガラス粉末とを有機ビ
ヒクルに分散させて誘電体ペーストとした後、たとえば
アルミナなどの絶縁基板上にスクリーン印刷法などによ
り付与し、その後、空気中で焼成することにより、得ら
れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルIC技術の
発展に伴い、電子機器の基準信号発生用素子などとし
て、圧電セラミックを用いたセラミック発振子が広く用
いられるようになってきている。そして、通常、このよ
うなセラミック発振子には、発振回路の構成上必要な共
振子温度特性に合わせたコンデンサが負荷容量として接
続されている。また、近年の電子機器の小型化に伴い、
セラミック発振子などの電子部品に対しても小型化の要
求が強くなってきている。
【0005】このため、セラミック発振子に接続する負
荷容量として、ディスクリートタイプのコンデンサの代
わりに、厚膜コンデンサを用いて、コンデンサ内蔵のセ
ラミック発振子を得る試みがなされている。しかしなが
ら、前述した従来の誘電体ペーストを用いて製造された
厚膜コンデンサの場合には、次のような問題を有してい
る。
【0006】すなわち、従来の誘電体ペーストにおいて
は、高誘電率を得るために誘電体粉末を高率で含有させ
ているため、得られる誘電体膜の緻密性が劣るという問
題がある。この緻密性の不足を補うためには、900℃
を越える高温での焼成が必要である。しかしながら、こ
のような高温での焼成は、基板上に既に形成されている
厚膜コンデンサのための一方の容量電極など、この焼成
工程前に既に基板上に形成されている他の回路要素に対
して悪影響を及ぼすことがある。たとえば、上述の容量
電極が焼付けで形成される場合、その焼成温度は一般的
に850℃ないし900℃であるため、誘電体ペースト
が900℃を越える温度で焼成されるときには、容量電
極において不所望な拡散や反応等が生じ得る。したがっ
て、誘電体ペーストにあっては、できるだけ低温での焼
成が可能であることが望まれる。
【0007】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し得る誘電体ペーストおよびそれを用いて製造さ
れた厚膜コンデンサを提供しようとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、まず、ガラ
ス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合物からなる誘電体粉
末と、有機ビヒクルとを含有する、誘電体ペーストに向
けられる。この発明において特徴となるのは、ガラス粉
末の組成である。すなわち、この発明では、ガラス粉末
は、xBi2 3 −yPbO−zSiO2 (ただし、
x,y,zの単位はモル%)で表される組成を有し、か
つ、その組成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成
図において、点A(25,5,70)、点B(10,2
0,70)、点C(10,60,30)、点D(35,
60,5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領
域内にあることを特徴としている。
【0009】この発明は、また、上述した誘電体ペース
トを用いた厚膜コンデンサにも向けられる。この厚膜コ
ンデンサは、ガラスと、鉛系ペロブスカイト化合物から
なる誘電体とを含有する膜を誘電体膜とするものであっ
て、ガラスは、前述したガラス粉末の場合と同様、xB
2 3 −yPbO−zSiO2 (ただし、x,y,z
の単位はモル%)で表される組成を有し、かつ、その組
成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成図におい
て、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
あることを特徴としている。
【0010】この発明において、より好ましくは、xB
2 3 −yPbO−zSiO2 で表されるガラスまた
はガラス粉末の組成において、その組成比(x,y,
z)が、図1に示す3元組成図において、点F(15,
30,55)、点G(30,45,25)、点H(4
5,30,25)、および点I(45,5,50)で囲
まれた領域内にあるように選ばれる。
【0011】また、この発明において、好ましくは、誘
電体粉末または誘電体として、キュリー点が120℃な
いし500℃の範囲内にあるものが選ばれる。また、こ
の発明において、ガラス粉末と誘電体粉末との間での組
成比率、またはガラスと誘電体との間での組成比率に関
して、これらガラスと誘電体との合計量に対して、ガラ
スが35重量%ないし95重量%の範囲、誘電体が65
重量%ないし5重量%の範囲で含有するように選ばれ
る。
【0012】また、この発明において、好ましくは、ガ
ラス粉末またはガラスは、(1)xBi2 3 −yPb
O−zSiO2 で表される組成を有し、かつ、その組成
比(x,y,z)が、添付の図1に示す3元組成図にお
いて、点A(25,5,70)、点B(10,20,7
0)、点C(10,60,30)、点D(35,60,
5)、および点E(90,5,5)で囲まれた領域内に
ある主成分を80モル%以上と、(2)TiO2 、Zr
2 、BaOおよびSrOからなる群から選ばれた少な
くとも1種の添加成分を全量で20モル%以下とを含有
するようにされる。
【0013】また、この発明に係る厚膜コンデンサは、
正の温度特性を有する共振子で構成されているセラミッ
ク発振子のための負荷容量として特に有利に用いられ
る。
【0014】
【実施例1】図2は、この実施例1で作製しようとす
る、厚膜コンデンサ1を備える厚膜印刷回路装置2を示
す断面図である。厚膜印刷回路装置2は、電気絶縁性材
料からなる基板3を備え、基板3上には、下層導体4、
誘電体膜5、および、誘電体膜5を介して下層導体4と
対向して厚膜コンデンサ1を構成するための上層導体6
が順次形成されている。
【0015】上述の誘電体膜5を形成するため、この発
明に係る誘電体ペーストが用いられる。すなわち、厚膜
コンデンサ1のための一方の容量電極となる下層導体4
を形成した後、この下層導体4上に誘電体ペーストが塗
布され、次いで焼成されることによって、誘電体膜5が
形成され、その後、厚膜コンデンサ1のための他方の容
量電極となる上層電極6が形成される。実施例1では、
後述するように、このようにして得られた厚膜コンデン
サ1について、特性が評価される。
【0016】まず、以下のようにして、誘電体ペースト
を作製した。すなわち、ガラス成分の出発原料として、
Bi2 3 、PbO、およびSiO 2 をそれぞれ準備
し、これらを以下の表1に示すガラス組成(モル%)と
なるように混合した後、得られた混合物を1100℃な
いし1500℃の温度下で溶融させて溶融ガラスを作製
した。その後、この溶融ガラスを純水中に投入して急冷
した後、粉砕してガラス粉末を得た。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示した各試料に係る組成は、図1の
3元組成図においてプロットされている。図1におい
て、丸で囲んだ数字は、表1の試料番号に対応してい
る。他方、280℃のキュリー点を有する(Pb0.97
0.03){(Sb0.5 Sn 0.5 0.05Zr0.46
0.49}O3 で表される鉛系ペロブスカイト化合物の磁
器を粉砕して誘電体粉末を得た。
【0019】次に、これらガラス粉末および誘電体粉末
を、有機ビヒクルとともに、ガラス粉末/誘電体粉末/
有機ビヒクル=35/35/30(重量%)となるよう
に調合し、混練して誘電体ペーストを作製した。なお、
有機ビヒクルとしては、アクリル樹脂をα−テルピネオ
ールに溶解したものを用いた。次に、以上のようにして
得られた誘電体ペーストを誘電体膜5として用いて、図
2に示す厚膜コンデンサ1を備える厚膜印刷回路装置2
を作製した。
【0020】すなわち、基板3としてアルミナ基板を準
備し、その上にAg/Pdペーストをスクリーン印刷
し、850℃で焼成して、直径8mmの下層導体4を形成
した。次いで、先に作製した誘電体ペーストを下層導体
4上にスクリーン印刷し、後の表2に示すような850
℃ないし890℃の各温度で焼成し、下層導体4上に直
径6mmの円板状の誘電体膜5を形成した。次に、熱硬化
性のAgペーストを準備し、これを誘電体膜5上にスク
リーン印刷し、加熱硬化させることにより、誘電体膜5
上に直径4mmの上層導体6を形成した。
【0021】このようにして、厚膜コンデンサ1を備え
る厚膜印刷回路装置2を完成させた。次に、厚膜コンデ
ンサ1の特性、すなわち、以下の表2に示すように、静
電容量、誘電損失、比誘電率、絶縁抵抗、および容量値
温度特性(TCC)の各特性を求めるべく、必要な測定
を実施し、それによって、誘電体膜5の特性を評価し
た。静電容量および誘電損失(tan δ)については、周
波数1MHz、電圧1Vrms、温度25℃の条件で測
定し、また、得られた静電容量と厚膜コンデンサ1の寸
法とから比誘電率(εr )を算出した。また、試料を温
度85℃、相対湿度85%の雰囲気に放置した後、直流
電圧100Vを1分間印加して絶縁抵抗(IR)を測定
した。また、−20℃ないし+80℃での容量値温度特
性(TCC)を周波数1MHz、電圧1Vrmsの条件
下で測定した。
【0022】
【表2】
【0023】表1および表2において、試料1ないし9
がこの発明の範囲内のものである。これら試料1ないし
9は、用いられた誘電体ペーストに含まれていたガラス
粉末または得られた厚膜コンデンサ1の誘電体膜5に含
まれるガラスの組成に関して、xBi2 3 −yPbO
−zSiO2 で表される組成を有しており、その組成比
(x,y,z)が、図1に示す3元組成図において、点
A(25,5,70)、点B(10,20,70)、点
C(10,60,30)、点D(35,60,5)、お
よび点E(90,5,5)で囲まれた領域内に入ってい
る。
【0024】これら試料1ないし9によれば、比誘電率
が25ないし80、誘電損失が1.7%以下、耐湿試験
後の絶縁抵抗(IR)がlog IRに換算して9を越え、
静電容量の温度係数が0.04ないし0.18%/℃の
正の傾きを有する厚膜コンデンサ1を得ることができ
る。また、これら試料1ないし9によれば、870℃以
下の温度での焼成で形成された誘電体膜5をもって、上
述のような特性を有する厚膜コンデンサ1を得ることが
できる。
【0025】上述した試料1ないし9のうち、さらに試
料6ないし9に注目すると、耐湿試験後のlog IRが1
1を越え、耐湿信頼性に関して一層改善されている。こ
れら試料6ないし9は、用いられた誘電体ペーストに含
まれていたガラス粉末または得られた厚膜コンデンサ1
の誘電体膜5に含まれるガラスの組成に関して、xBi
2 3 −yPbO−zSiO2 で表される組成における
組成比(x,y,z)が、図1に示す3元組成図におい
て、点F(15,30,55)、点G(30,45,2
5)、点H(45,30,25)、および点I(45,
5,50)で囲まれた領域内に入っている。
【0026】また、これら試料6ないし9では、850
℃という比較的低い温度での焼成で誘電体膜5が形成さ
れたことにも注目すべきである。これらに対して、図1
においてSiO2 が多い領域にある試料10では、得ら
れるガラスの軟化点が高くなりすぎて870℃以下の温
度での焼成によっては誘電体膜5が得られ難く、表2に
示したように、890℃の焼成温度が必要である。しか
しながら、890℃の温度で焼成しても、得られた厚膜
コンデンサ1は、20の比誘電率しか有していない。
【0027】また、試料11では、誘電損失が1.9%
と大きく、またlog IRが9未満となり、好ましくな
い。図1において、このような試料11が位置する領域
にあるものは、誘電体膜5の緻密性が劣るためであると
考えられる。また、試料12では、誘電損失が2.3%
と大きく、またlog IRが9未満となり、好ましくな
い。図1において、このような試料12が位置する領域
にあるものは、ガラス化度が低く、誘電体膜5の緻密性
が劣るためであると考えられる。
【0028】また、試料13および試料14に関して
は、表2において、特性値が記載されていないが、これ
らは測定が不可能であったことを意味している。
【0029】
【実施例2】実施例1において用意した試料8に係るガ
ラス粉末と、同じく実施例1で用いた鉛系ペロブスカイ
ト化合物の誘電体粉末とを、以下の表3に示す比率とな
るように混合し、それに有機ビヒクルを、(ガラス粉末
+誘電体粉末)/有機ビヒクル=70/30(重量比)
となるように添加し、混練して誘電体ペーストを作製し
た。なお、有機ビヒクルとしては、実施例1と同様、ア
クリル樹脂をα−テルピネオールに溶解したものを用い
た。
【0030】
【表3】
【0031】次に、上述のようにして得られた誘電体ペ
ーストを用いて、実施例1と同様にして、厚膜コンデン
サ1を作製した。なお、誘電体膜5の形成にあたっての
焼成温度は、850℃とした。その後、実施例1と同
様、得られた厚膜コンデンサ1の特性、すなわち、静電
容量、誘電損失、比誘電率、耐湿試験後の絶縁抵抗、お
よびTCCを求めた。これらの結果が以下の表4に示さ
れている。
【0032】
【表4】
【0033】表3および表4からわかるように、試料2
−7および試料2−8では、誘電損失が2.0%を越
え、また、耐湿試験後の絶縁抵抗(IR)がlog IRに
換算して9未満となり、好ましくない。このことは、こ
の実施例のように、誘電体ペーストの焼成温度が850
℃以下とされたときには、誘電体膜5が緻密な膜として
形成され得ないことを示している。なお、誘電体膜5の
形成にあたっての誘電体ペーストの印刷を1回しか行な
わなかったが、たとえ印刷回数を増やして誘電体膜の厚
みを増しても、初期の絶縁性は向上するが、耐湿試験後
の絶縁性は向上しないと考えられる。
【0034】これに対して、試料2−1ないし試料2−
6では、誘電損失が1.7%以下であり、また、耐湿試
験後の絶縁抵抗(IR)がlog IRに換算して9を越
え、好ましい結果を示している。このことから、誘電体
膜5の形成のために用いられる誘電体ペーストに含有さ
れるガラス粉末と誘電体粉末との比は、これらガラスと
誘電体との合計量に対して、ガラスが35重量%ないし
95重量%の範囲、誘電体が65重量%ないし5重量%
の範囲にあることが好ましい、と言える。
【0035】
【実施例3】図2に示した厚膜コンデンサ1を備える厚
膜印刷回路装置2を作製した。まず、厚膜印刷回路装置
2に備える誘電体膜5を形成するための誘電体ペースト
を、以下のようにして作製した。すなわち、ガラス成分
の出発原料として、Bi2 3 、PbO、SiO2 、T
iO2 、ZrO2 、BaCO3 およびSrOをそれぞれ
準備し、これらを以下の表5に示すガラス組成(モル
%)となるように混合した後、実施例1と同様、得られ
た混合物を1100℃ないし1500℃の温度下で溶融
させて溶融ガラスを作製した。その後、この溶融ガラス
を純水中に投入して急冷した後、粉砕してガラス粉末を
得た。
【0036】
【表5】
【0037】表5において、試料3−1ないし3−9に
係るガラス粉末は、主成分としてのBi2 3 、PbO
およびSiO2 の他、添加成分として、TiO2 、Zr
2、BaOおよびSrOの少なくとも1種を含有して
いる。これら試料3−1ないし3−9において、試料3
−1、3−3、3−5、3−7および3−9では、主成
分が80モル%、添加成分が20モル%含有し、他方、
試料3−2、3−4、3−6および3−8では、主成分
が70モル%、添加成分が30モル%含有している。ま
た、試料3−10に係るガラス粉末は、主成分としての
Bi2 3 、PbOおよびSiO2 のみを含有してい
る。
【0038】他方、誘電体粉末として、実施例1で用い
たものと同様、280℃のキュリー点を有する(Pb
0.97Sr0.03){(Sb0.5 Sn0.5 0.05Zr0.46
0.49}O3 で表される鉛系ペロブスカイト化合物の磁
器を粉砕して得られた誘電体粉末を用意した。また、有
機ビヒクルとして、実施例1で用いたものと同様、アク
リル樹脂をα−テルピネオールに溶解したものを用意し
た。
【0039】次に、これらガラス粉末、誘電体粉末およ
び有機ビヒクルを、実施例1と同様、ガラス粉末/誘電
体粉末/有機ビヒクル=35/35/30(重量%)と
なるように調合し、混練して誘電体ペーストを作製し
た。次いで、以上のようにして得られた誘電体ペースト
を誘電体膜5として用いて、図2に示す厚膜コンデンサ
1を備える厚膜印刷回路装置2を作製した。ここで、下
層導体4上に誘電体膜5を形成するため、下層導体4上
にスクリーン印刷された誘電体ペーストを、すべての試
料につき、850℃の温度で焼成したことを除いて、実
施例1と同様の設計および方法をもって、厚膜コンデン
サ1を備える厚膜印刷回路装置2を完成させた。
【0040】その後、実施例1と同様、得られた厚膜コ
ンデンサ1の特性、すなわち、静電容量、誘電損失、比
誘電率、絶縁抵抗、および容量値温度特性(TCC)の
各特性を求めた。これらの結果が以下の表6に示されて
いる。
【0041】
【表6】
【0042】なお、表6において、試料3−2、3−
4、3−6および3−8については、TCCの測定値が
記載されていないが、これらは求めなかった。表5およ
び表6からわかるように、添加成分として、TiO2
ZrO2 、BaOおよびSrOの少なくとも1種を全量
で20モル%以下含有している試料3−1、3−3、3
−5、3−7および3−9と、同添加成分を20モル%
を超えて含有している試料3−2、3−4、3−6およ
び3−8とを、それぞれ、比較したとき、前者によれ
ば、比誘電率のさらなる向上を図ることができる。
【0043】また、TCCに注目したとき、TiO2
ZrO2 、BaOおよびSrOの少なくとも1種の添加
成分を全量で20モル%以下含有している試料3−1、
3−3、3−5、3−7および3−9の間、さらには、
同添加成分を含有していない試料3−10と試料3−
1、3−3、3−5、3−7および3−9との間で比較
すればわかるように、上述の添加成分を全量で20モル
%以下で含有させることにより、TCCの制御、より特
定的には、TCCを変化させることが比較的容易であ
る。
【0044】他方、添加成分が全量で20モル%を超え
て含有している試料3−2、3−4、3−6および3−
8では、誘電損失(tan δ)および絶縁抵抗の劣化が引
き起こされている。これは、得られたガラスのガラス化
度が悪くなったり、結晶の融解温度が低くなったりし
て、良好な誘電体膜が得られなかったためであると考え
られる。
【0045】
【実施例4】図3は、この実施例4で作製しようとす
る、厚膜コンデンサ11および12を組み込んだセラミ
ック発振子13を示す断面図である。セラミック発振子
13は、電気絶縁性材料からなる基板14を備え、基板
14上には、対称的態様で、下層導体15および16、
誘電体膜17および18、ならびに、誘電体膜17およ
び18を介して下層導体15および16とそれぞれ対向
して厚膜コンデンサ11および12を構成するための上
層導体19および20が順次形成されている。
【0046】上層導体19および20上には、それぞ
れ、導電接着剤21および22が付与され、これら導電
接着剤21および22を介して、圧電セラミックをもっ
て構成される共振子エレメント23が上層導体19およ
び20に対して電気的に接続されるとともに機械的に保
持される。上述の誘電体膜17および18を形成するた
め、この発明に係る誘電体ペーストが用いられる。
【0047】次に、セラミック発振子13の製造方法に
ついて説明する。まず、基板14としてアルミナ基板を
準備し、その上にAg/Pdペーストをスクリーン印刷
し、850℃で焼成して、2.5mm角の正方形状の下層
導体15および16をそれぞれ形成した。次いで、実施
例1における試料9、実施例2における試料2−4およ
び試料2−5、ならびに実施例3における試料3−9に
係る各誘電体ペーストを下層導体15および16上にス
クリーン印刷し、850℃の温度で焼成し、下層導体1
5および16上に2.0mm角の誘電体膜17および18
をそれぞれ形成した。次に、熱硬化性のAgペーストを
準備し、これを誘電体膜17および18上にスクリーン
印刷し、加熱硬化させることにより、誘電体膜17およ
び18上に1.5mm角の上層導体19および20を形成
した。さらに、上層導体19および20上に、導電接着
剤21および22を介して、PZT圧電セラミックをも
って構成される共振子エレメント23を固着させた。
【0048】このようにして、厚膜コンデンサ11およ
び12を組み込んだセラミック発振子13を完成させ
た。次に、得られたセラミック発振子13について、発
振周波数の初期偏差、発振周波数の温度特性(−40℃
ないし+125℃)、および共振抵抗を求めた。それら
の結果を以下の表7に示す。
【0049】
【表7】
【0050】表7に示すとおり、この発明に係る誘電体
ペーストをもって構成された厚膜コンデンサ11および
12を用いることにより、発振周波数の変動の少ない発
振子13を得ることができる。また、セラミック発振子
13の負荷容量として、厚膜コンデンサ11および12
を用いることができるため、セラミック発振子13を低
背かつ小型にすることができる。
【0051】
【他の実施例】上記実施例では、鉛系ペロブスカイト化
合物からなる誘電体として、(Pb0. 97Sr0.03
{(Sb0.5 Sn0.5 0.05Zr0.46Ti0.49}O3
用いたが、これに限定されるものではない。その他、た
とえば、PbTiO3 系、PbTiO3 −Pb(Mg
1/3 Nb2/3 )O3 系、PbTiO3 −Pb(Mg1/2
1/2)O3 系、PbTiO3 −Pb(Zn1/3 Nb
2/3 )O3 系、PbZrO3 系、PbZrO3 −Pb
(Mg1/3 Nb2/3 )O3 系、PbZrO3 −Pb(M
1/ 2 1/2 )O3 系、PbZrO3 −Pb(Ni1/2
1/2 )O3 系、PbZrO 3 −Pb(Zr1/3 Nb
2/3 )O3 系、Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 系などの
種々の鉛系ペロブスカイト化合物を用いることができ
る。そして、キュリー点が120℃ないし500℃の範
囲内のものを選ぶことにより、静電容量の温度係数が正
特性を示す厚膜コンデンサを得ることができる。
【0052】また、上記実施例では、誘電体ペースト用
の有機ビヒクルとして、アクリル樹脂をα−テルピネオ
ールに溶解したものを用いたが、これに限定されるもの
ではない。その他、たとえば、樹脂成分としては、エチ
ルセルロース系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ブチラ
ール系樹脂などを、また、溶剤成分としては、ブチルカ
ルビトールなどのアルコール系溶剤、ブチルカルビトー
ルアセテートや酢酸エステルなどのエステル系溶剤、あ
るいはケロシンなどを、適宜用いることができる。さら
に、用途に応じて、フタル酸エステルなどの可塑剤を添
加することも可能である。
【0053】また、この発明に係る誘電体ペーストは、
上記実施例のように、アルミナ基板のような絶縁性基板
上に形成される厚膜コンデンサを得る場合だけでなく、
たとえば多層セラミック基板等の誘電体基板上にコンデ
ンサを形成する場合にも適用することができる。また、
上記実施例においては、厚膜コンデンサ1または11お
よび12の一方の容量電極としての下層導体4または1
5および16が、焼付けによるAg/Pdで構成され、
他方の容量電極としての上層導体6または19および2
0が、熱硬化型Agペーストをもって形成されたが、こ
れらに限定されるものではない。その他、下層導体とし
ては、たとえば、Ag、Ag/Pt、Auなどの焼付け
型の導体を、また、上層導体としては、たとえば、A
g、Ag/Pt、Au、Ag/Pd、Cuなどの焼付け
型あるいは熱硬化型の導体をそれぞれ用いることができ
る。
【0054】
【発明の効果】このように、この発明に係る誘電体ペー
ストによれば、ガラス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合
物からなる誘電体粉末とを含有し、ガラス粉末と誘電体
粉末との合計量に対して、ガラス粉末が35重量%ない
し95重量%の範囲、誘電体粉末が65重量%ないし5
重量%の範囲で含有し、ガラス粉末は、xBi2 3
yPbO−zSiO2 (ただし、x,y,zの単位はモ
ル%)で表される組成を有し、かつ、その組成比(x,
y,z)が、図1に示す3元組成図において、点A(2
5,5,70)、点B(10,20,70)、点C(1
0,60,30)、点D(35,60,5)、および点
E(90,5,5)で囲まれた領域内にあるように選ば
れているので、たとえば850℃以下といった比較的低
温の焼成であっても、緻密な誘電体膜を得ることができ
る。したがって、この発明に係る誘電体ペーストを用い
ることにより、耐湿性などの信頼性に優れた厚膜コンデ
ンサを得ることができる。
【0055】また、この発明に係る厚膜コンデンサによ
れば、その誘電体膜が、上述した誘電体ペーストを焼成
して得られるものであって、ガラスと、鉛系ペロブスカ
イト化合物からなる誘電体とを含有し、ガラスと誘電体
との合計量に対して、ガラスが35重量%ないし95重
量%の範囲、誘電体が65重量%ないし5重量%の範囲
で含有し、ガラスは、xBi2 3 −yPbO−zSi
2 (ただし、x,y,zの単位はモル%)で表される
組成を有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、図1
に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
点B(10,20,70)、点C(10,60,3
0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
5,5)で囲まれた領域内にあるので、この厚膜コンデ
ンサを、ディスクリートタイプのコンデンサの代わり
に、セラミック発振子などの電子部品に組み込むことに
より、電子部品の小型化ないしは薄型化を図ることがで
きる。たとえば、この発明に係る厚膜コンデンサをセラ
ミック発振子の負荷容量として用いると、発振周波数の
変動の少ない発振子を得ることができるとともに、この
厚膜コンデンサをセラミック発振子に内蔵すれば、セラ
ミック発振子を低背かつ小型にすることができる。
【0056】この発明において、xBi2 3 −yPb
O−zSiO2 で表されるガラスまたはガラス粉末の組
成において、その組成比(x,y,z)が、図1に示す
3元組成図において、点F(15,30,55)、点G
(30,45,25)、点H(45,30,25)、お
よび点I(45,5,50)で囲まれた領域内にあるよ
うに選ばれていると、耐湿信頼性をさらに優れたものと
することができる。
【0057】また、この発明において、誘電体粉末また
は誘電体として、キュリー点が120℃ないし500℃
の範囲内にあるものが選ばれると、静電容量の温度係数
が正特性を示す厚膜コンデンサを得ることができ、この
厚膜コンデンサを正の温度特性を有する共振子をもって
構成されたセラミック発振子の負荷容量として有利に用
いることができる。
【0058】
【0059】また、この発明において、上述したような
xBi2 3 −yPbO−zSiO 2 で表される組成を
有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1
に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
点B(10,20,70)、点C(10,60,3
0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
5,5)で囲まれた領域内にあるものを主成分として8
0モル%以上含有し、これに加えて添加成分としてTi
2 、ZrO2 、BaOおよびSrOからなる群から選
ばれた少なくとも1種を全量で20モル%以下含有する
ものを、ガラス粉末またはガラスとすると、当該ガラス
粉末を含む誘電体ペーストから得られた誘電体膜または
当該ガラスを含む誘電体膜の比誘電率のさらなる向上を
図ることができるとともに、たとえば厚膜コンデンサに
おける容量値温度特性(TCC)の制御を容易にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る誘電体ペーストに含まれるガラ
ス粉末の好ましい組成範囲を示す、xBi2 3 −yP
bO−zSiO2 の3元組成図である。
【図2】この発明の実施例1ないし3で作製した、厚膜
コンデンサ1を備える厚膜印刷回路装置2を示す断面図
である。
【図3】この発明の実施例4で作製した、厚膜コンデン
サ11および12を組み込んだセラミック発振子13を
示す断面図である。
【符号の説明】
1,11,12 厚膜コンデンサ 4,15,16 下層導体 5,17,18 誘電体膜 6,19,20 上層導体 13 セラミック発振子 23 共振子エレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 3/02 C03C 3/102 C03C 8/20 H01G 4/08 H01G 4/33

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス粉末と、鉛系ペロブスカイト化合
    物からなる誘電体粉末と、有機ビヒクルとを含有する、
    誘電体ペーストであって、ガラス粉末と誘電体粉末との合計量に対して、ガラス粉
    末が35重量%ないし95重量%の範囲、誘電体粉末が
    65重量%ないし5重量%の範囲で含有し、 ガラス粉末は、xBi2 3 −yPbO−zSiO
    2 (ただし、x,y,zの単位はモル%)で表される組
    成を有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の
    図1に示す3元組成図において、点A(25,5,7
    0)、点B(10,20,70)、点C(10,60,
    30)、点D(35,60,5)、および点E(90,
    5,5)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、誘
    電体ペースト。
  2. 【請求項2】 xBi2 3 −yPbO−zSiO2
    表されるガラス粉末の組成において、その組成比(x,
    y,z)が、添付の図1に示す3元組成図において、点
    F(15,30,55)、点G(30,45,25)、
    点H(45,30,25)、および点I(45,5,5
    0)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、請求項
    1に記載の誘電体ペースト。
  3. 【請求項3】 誘電体粉末のキュリー点は、120℃な
    いし500℃の範囲内にあることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の誘電体ペースト。
  4. 【請求項4】 ガラス粉末は、 xBi2 3 −yPbO−zSiO2 で表される組成を
    有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1
    に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
    点B(10,20,70)、点C(10,60,3
    0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
    5,5)で囲まれた領域内にある主成分を80モル%以
    上と、 TiO2 、ZrO2 、BaOおよびSrOからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の添加成分を全量で20モル
    %以下とを含有することを特徴とする、請求項1ないし
    のいずれかに記載の誘電体ペースト。
  5. 【請求項5】 ガラスと、鉛系ペロブスカイト化合物か
    らなる誘電体とを含有する膜を誘電体膜とする、厚膜コ
    ンデンサであって、ガラスと誘電体との合計量に対して、ガラスが35重量
    %ないし95重量%の範囲、誘電体が65重量%ないし
    5重量%の範囲で含有し、 ガラスは、xBi2 3 −yPbO−zSiO2 (ただ
    し、x,y,zの単位はモル%)で表される組成を有
    し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1に
    示す3元組成図において、点A(25,5,70)、点
    B(10,20,70)、点C(10,60,30)、
    点D(35,60,5)、および点E(90,5,5)
    で囲まれた領域内にあることを特徴とする、厚膜コンデ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 xBi2 3 −yPbO−zSiO2
    表されるガラスの組成において、その組成比(x,y,
    z)が、添付の図1に示す3元組成図において、点F
    (15,30,55)、点G(30,45,25)、点
    H(45,30,25)、および点I(45,5,5
    0)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、請求項
    に記載の厚膜コンデンサ。
  7. 【請求項7】 誘電体のキュリー点は、120℃ないし
    500℃の範囲内にあることを特徴とする、請求項
    たはに記載の厚膜コンデンサ。
  8. 【請求項8】 ガラスは、 xBi2 3 −yPbO−zSiO2 で表される組成を
    有し、かつ、その組成比(x,y,z)が、添付の図1
    に示す3元組成図において、点A(25,5,70)、
    点B(10,20,70)、点C(10,60,3
    0)、点D(35,60,5)、および点E(90,
    5,5)で囲まれた領域内にある主成分を80モル%以
    上と、 TiO2 、ZrO2 、BaOおよびSrOからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の添加成分を全量で20モル
    %以下とを含有することを特徴とする、請求項ないし
    のいずれかに記載の厚膜コンデンサ。
  9. 【請求項9】 正の温度特性を有する共振子をもって構
    成されているセラミック発振子のための負荷容量として
    用いられる、請求項ないしのいずれかに記載の厚膜
    コンデンサ。
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