JPH10207441A - カーソル表示制御装置 - Google Patents

カーソル表示制御装置

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JPH10207441A
JPH10207441A JP9010926A JP1092697A JPH10207441A JP H10207441 A JPH10207441 A JP H10207441A JP 9010926 A JP9010926 A JP 9010926A JP 1092697 A JP1092697 A JP 1092697A JP H10207441 A JPH10207441 A JP H10207441A
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control device
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JP9010926A
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Shinichiro Koga
真一郎 古賀
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置の高解像度化に伴うカーソルサイズ
の相対的縮小により、カーソルの視認性が低下する。 【解決手段】 マウスの変位量から、カーソルの位置の
みならずその移動速度をも求める(S200)。ユーザ
は、カーソルの位置を把握したい場合には、計算機への
合図動作として、マウスを素早く動かす動作を行う。カ
ーソル表示制御装置は、その移動速度が所定の速度閾値
を超えたことを検知し(S220)、カーソルイメージ
を強調させる表示強調処理を行う(S240)。この強
調処理は、例えば、カーソルの表示サイズを拡大する処
理、若しくは色を背景の補色にする処理、若しくは背景
とカーソルとの輝度差を大きくする処理、又はこれらの
併用によるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機等の表示装
置の画面上で位置を指し示すカーソルの表示を制御する
カーソル表示制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の計算機システムの操作において
は、グラフィックユーザインタフェースの向上により、
ポインティングデバイスを用いて画面上の所望の位置に
カーソルを移動させる操作が大きなウェイトを占めるよ
うになっている。例えば、カーソルをアイコン上に移動
させ、マウスクリック等によりそのアイコンを選択した
り、またそのアイコンをカーソルとともに移動させたり
する操作や、文字入力箇所をカーソルにより指定したり
する操作など、様々な形態でポインティングデバイス及
びそれに連動するカーソルは利用され、マンマシンイン
タフェースが格段に向上した。
【0003】以下、従来のカーソル表示の仕組みを簡単
に説明する。まず、ポインティングデバイスは、ユーザ
の操作によって、画面に対応して一般に二次元的な変位
量を出力する。ポインティングデバイスとしてマウスを
例にとって説明する。マウスを卓面上で移動させると、
マウス下面に設けられたボールの回転等によって、直交
する2方向(X方向、Y方向とする。)それぞれにおけ
る変位量が出力される。この変位量は、マウスが接続さ
れた計算機の中央処理装置(CPU:CentralProcessin
g Unit)に入力される。CPUは、カーソル表示制御処
理プログラムを実行することにより、カーソル表示制御
装置として機能する。
【0004】図3は、従来のカーソル表示制御処理の概
略を示す処理フロー図である。カーソル表示制御装置
は、ポインティングデバイスからの上記変位量を入力さ
れる。X方向の変位量、Y方向の変位量は、それぞれ、
現在のカーソル表示位置を表すX座標、Y座標に加算さ
れ、これによりポインティングデバイスが指定する新し
いカーソル表示位置が決定される(S100)。
【0005】カーソルには、画面上の位置や、計算機の
処理状態によって異なる形状(パターン)がある。例え
ば、カーソルが位置付けられたアプリケーションのウィ
ンドウの属性や、オブジェクトの属性によって、その形
状が例えば“I”型となったり、矢印となったりする。
また、計算機が処理中でユーザが待ち状態であるときに
は、カーソルとして例えば、砂時計のマークが表示され
る。これらのカーソルパターンは、オペレーティングシ
ステム(OS:Operating System)やアプリケーション
プログラムによって用意されている。カーソル表示制御
装置は、処理S100で求めたカーソル表示位置に対し
てOS等により指定されたカーソルパターンや、計算機
の処理状態に応じたカーソルパターンを選択する(S1
10)。
【0006】各カーソルパターンは二次元的なドットの
集合で表され、カーソル表示制御装置は、カーソル表示
位置に基づいて、カーソルパターンの各ドットの位置、
より具体的にはフレームバッファ等、画像を格納するメ
モリ上で、当該ドットを表すデータを格納する記憶領域
のアドレスを求める。そして、そのアドレスを指定し
て、各ドットデータを例えばフレームバッファに出力
し、格納させる(S120)。フレームバッファには、
画面を表す各ドットのデータが格納されており、ここに
カーソルパターンに対応したカーソルのイメージデータ
を書き込むことにより、カーソルイメージと他の画像イ
メージとが合成される。表示装置は、例えば陰極線管
(CRT:Cathode-Ray Tube)のビーム走査に応じた順
番でアドレスを指定して、フレームバッファからデータ
を読み出して表示を行う。
【0007】カーソル表示制御装置は、ポインティング
デバイスから次の入力があれば、同様の処理を繰り返す
(S130)。ポインティングデバイスとして最も一般
的に用いられているマウスでは、短周期で変位量を出力
するので、マウスを比較的速く移動させても、画面上で
カーソルはマウスの移動に追随してあたかも連続的に表
示される。このことにより、ユーザは一旦、カーソルを
画面上で捕捉すれば、以降、カーソルの移動を目で追い
やすくなる、つまり、カーソルを見失いにくくなるの
で、優れたマンマシンインターフェースが実現される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、表示装置の解像
度には、例えば水平640ピクセル×垂直480ピクセ
ル程度のものから、精細に表示された高画質の画像を提
供できる、例えば水平1280ピクセル×垂直1024
ピクセル、水平2048ピクセル×垂直2048ピクセ
ルといった高解像度のものまで、様々な種類のものがあ
る。
【0009】従来のカーソル表示においては、この表示
装置の解像度の違いは特に考慮されていなかった。つま
り、従来のカーソル表示制御では、上記処理S110の
ように、カーソル表示位置の属性や計算機の処理状態の
違いに応じて、適切なカーソルパターンが選択されてい
たが、このカーソルパターンは表示装置の解像度に関係
なく同一のものが用いられていた。特に、カーソルのサ
イズすなわちカーソルパターンを形成するドットの数
は、画面の解像度や大きさに係わりなく一定であった。
例えば、パーソナルコンピューティング用計算機のOS
として現在、最も普及しているものの一つであるWindow
s(“Windows”は米国マイクロソフト社の登録商標であ
る。)では、カーソルとして縦横それぞれ最大32ドッ
トの大きさのパターンが提供され、どの表示装置もこの
カーソルパターンをそのまま表示していた。
【0010】しかし、上記Windowsのカーソルの大きさ
を例にとって説明すると、水平640ピクセル×垂直4
80ピクセルの解像度では、カーソルは画面の水平方向
の1/20であるため、ディスプレイ上でユーザが容易
に見つけるのに十分な大きさであるが、水平2048ピ
クセル×垂直2048ピクセルの解像度では、カーソル
は水平方向の1/64でしかない。また、高解像度の表
示装置は、概して画面サイズも大きい。例えば、水平2
048ピクセル×垂直2048ピクセルの表示装置は、
28inchディスプレイという大画面を有する。このよう
に画面サイズが大きくなると、通常、計算機を操作する
場合におけるユーザと表示装置との距離では、ユーザは
その視野に画面全体を捉えることができない。
【0011】つまり、従来のカーソル表示制御では、表
示装置の解像度が高いほど、第一に、画面に対するカー
ソルの相対的な大きさが低下するという理由、第二に、
画面サイズの拡大によりユーザが一度に視認できる範囲
が小さくなるという理由によって、ユーザが画面上のカ
ーソルの位置を認識しにくく、見失いやすくなるという
問題点があった。
【0012】従来は、カーソルを見失った場合、ユーザ
は半ば無意識に、例えばマウスを素早く動かして、カー
ソルを見出そうと試みる。この理由は、一つには静止し
た画像上で動くものは目立つからであり、もう一つに
は、カーソルの背景となる画像が動きを伴う場合であっ
ても、自分のマウス操作に連動した動きは、認識し易い
からであると考えられる。しかし、このような方法によ
るカーソルの捕捉の効果は、表示装置が高解像度となっ
てカーソルのサイズが相対的に小さくなると、十分に発
揮されないという問題があった。
【0013】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、特に高解像度の表示装置においても、ユー
ザがカーソルの位置を容易かつ迅速に視認でき、カーソ
ルを見失いにくくし、マンマシンインターフェースを向
上させるカーソル表示制御装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカーソル表
示制御装置は、ポインティングデバイスからの入力に基
づいて表示装置画面上でのポインティング位置を求め、
当該ポインティング位置にカーソルを表示させるカーソ
ル制御装置であって、ポインティングデバイス操作者に
より行われる所定の合図動作を検知する合図検知手段
と、前記合図動作が検知されると、前記カーソルを強調
して表示する表示強調処理手段とを有するものである。
【0015】本装置によれば、計算機などに接続された
ポインティングデバイスを操作する者、つまりユーザが
カーソルを見失ったときに所定の合図動作を行うと、こ
れが合図動作検知手段によって検知される。すると、表
示強調処理手段が表示装置の画面上でのカーソルの表示
を強調させ、ユーザにカーソルを視認しやすくする。
【0016】本発明に係るカーソル表示制御装置は、連
続的に変位量を出力する前記ポインティングデバイスか
らの当該変位量に基づいて前記カーソルの移動速度を求
めるカーソル移動速度決定手段を有し、前記合図検知手
段は、前記移動速度の変化を少なくとも用いた前記合図
動作を検知することを特徴とする。
【0017】本発明によれば、マウスやトラックボール
などのポインティングデバイスから刻々と連続的に出力
される変位量からカーソルの移動速度が求められ、合図
検知手段に検知される合図動作として、この移動速度の
変化をもたらすユーザによるポインティングデバイスの
操作、又はこれと他の種類の動作との組み合わせが用い
られる。
【0018】本発明の好適な態様は、前記合図検知手段
が、前記移動速度が所定の速度閾値を超えたことを前記
合図動作として検知するものである。本発明では、瞬間
的な移動速度や移動速度の平均値が速度閾値を超えた場
合に、カーソルの表示が強調される。
【0019】本発明の好適な態様は、前記表示強調処理
手段が、前記カーソルの表示サイズを拡大して前記強調
を行うものである。本発明の好適な態様は、前記表示強
調処理手段が、前記カーソルを当該カーソルの背景色の
補色により表示して前記強調を行うものである。本発明
のもう一つの好適な態様は、前記表示強調処理手段が、
前記カーソルと当該カーソルの周囲との輝度差を拡大し
て前記強調を行うものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】[実施形態1]図1は、本実施形態に係る
計算機の構成を示す概略のブロック構成図である。本計
算機は、CPU2がシステムバス4を介して周辺装置と
の通信を行う。CPU2には、システムバス4及びマウ
スインターフェース6を介してマウス8が接続され、ま
た、システムバス4とフレームバッファ及びビデオジェ
ネレータ10とを介してCRTディスプレイ12が接続
されている。つまり、本計算機システムは、ポインティ
ングデバイスとしてマウス8及びマウスインタフェース
6からなる構成を備え、一方、表示装置としてフレーム
バッファ及びビデオジェネレータ10、CRTディスプ
レイ12からなる構成を備えている。
【0022】マウス8を卓面上で移動させると、例え
ば、マウス内のエンコーダが、マウス下面に設けられた
ボールの回転量に応じた数のパルスを生成する。マウス
インターフェース6は、このパルスをカウントし、例え
ば、一定時間間隔ごとにその間のカウント数をデジタル
データに変換して、マウスの変位量としてCPU2に送
信する。この変位量は、従来同様、二次元的な変位量で
あって、画面の水平、垂直方向にそれぞれ対応するX方
向の変位量と、Y方向の変位量という2成分で表され
る。
【0023】CPU2は、カーソル表示制御処理プログ
ラムを実行することにより、カーソル表示制御装置とし
て機能する。カーソル表示制御処理プログラムは、マウ
ス8から変位量に基づいて処理を行い、カーソルイメー
ジデータ、つまりカーソルを構成する各ピクセルのデー
タをフレームバッファ及びビデオジェネレータ10へ出
力する。このCPU2から出力されたカーソルイメージ
データは、具体的にはピクセルに対応するフレームバッ
ファ上でのアドレスとこのピクセルでの例えばRGB値
といった画素値とからなる。フレームバッファには、表
示装置の画面を構成する各ピクセルの画素値が格納され
ており、これにCPU2が出力するピクセルイメージデ
ータを書き込むことで、アプリケーションプログラム等
が提供するウィンドウ等が表示される画像上にカーソル
が合成される。ビデオジェネレータは、このフレームバ
ッファから所定アドレス順序でデータを読み出してビデ
オ信号を生成し、CRTディスプレイ12に供給する。
【0024】図2は、本実施形態のカーソル表示制御処
理の概略を示す処理フロー図である。カーソル表示制御
装置であるCPU2は、マウスインターフェース6から
の変位量を入力され、その変位量を基にカーソルの位
置、及び移動速度を算定する(S200)。カーソルの
移動先の位置は、従来と同様、X方向の変位量、Y方向
の変位量をそれぞれ、現在のカーソル表示位置を表すX
座標、Y座標に加算することにより決定される。一方、
移動速度に関しては、マウスインターフェース6からの
変位量の出力が一定時間間隔で行われるならば、その変
位量は移動速度に比例するので、改めて時間間隔で除算
することなく、その一周期でのマウス8の変位量そのも
のをカーソルの移動速度とみなすことができる。また、
変位量の出力周期が一定でない場合には、マウスインタ
ーフェース6からの変位量を、対応する時間間隔で除算
した値を移動速度とする。このように、CPU2は、カ
ーソル移動速度決定手段として機能する。
【0025】カーソル表示制御処理は、次に、処理S2
00で求めたカーソルの移動先の位置、及び計算機の処
理状態に応じたカーソルパターンを選択する(S21
0)。これは、従来同様の処理である。
【0026】カーソルパターンが選択されると、次にC
PU2は、ユーザがカーソルを見失ったときに行うこと
とされる所定の合図動作を行っているかどうかを判定す
る。本実施形態では、この合図動作として、マウス8が
素早く動かされていることが設定されており、CPU2
は合図動作検知手段として、カーソル移動速度が所定の
速度閾値以上であるかどうかを判定する(S220)。
例えば、速度閾値は、数百〜千ドット/秒程度に設定さ
れる。
【0027】カーソル移動速度が速度閾値以上であれ
ば、ユーザが合図動作を行っていると判断され、一方、
速度閾値未満であれば、合図動作は行われていないと判
断される。
【0028】合図動作が行われていないと判断された場
合には、処理S210で選択された通常のカーソルパタ
ーンは、従来同様にそのままカーソルイメージデータに
変換され、フレームバッファへ出力される(S23
0)。
【0029】一方、合図検知処理S220において、合
図動作が検知された場合には、処理S210で選択され
たカーソルパターンをカーソルイメージデータに変換す
る際に、表示強調処理が行われる(S240)。本実施
形態では、この表示強調処理は、カーソルが指し示す位
置、つまりカーソルパターンの中心位置を変化させずに
表示サイズを拡大するという処理である。そして、表示
サイズが拡大するように変換されたカーソルイメージデ
ータが、フレームバッファへ出力される(S250)。
カーソルサイズの拡大率が1に近すぎると、カーソルの
表示強調効果が低くなり、カーソルの視認性向上の効果
が小さくなる。一方、拡大率があまりに大きいと、ユー
ザにとって目障りであり、またその中心位置を却って把
握しにくくする欠点がある。よって、例えば、カーソル
サイズは、通常のサイズに比べて、倍程度に拡大される
のがよいであろう。
【0030】以上が一連のカーソル表示制御処理であ
る。この処理は、一般には計算機が起動されている間
中、ループ処理により繰り返して行われる(S26
0)。上記、処理の説明から明らかであるが、カーソル
サイズは、カーソル移動速度が速度閾値を超えている間
のみ拡大され、速度閾値を下回ると、再び通常サイズの
カーソルが表示される。よって、マウス8操作を止め
て、例えばキーボードからの入力を行おうとする場合
に、カーソルが拡大されたままで、目障りであるといっ
た問題は起きない。また、マウス8を用いて細かな位置
指定や移動操作を行う場合には、通常マウス8をゆっく
り移動させる。このような場合もカーソルは拡大されな
いので、これら細かな操作を支障なく行うことができ
る。
【0031】既に述べたように、処理S230及び処理
S250においてCPU2から出力されたカーソルイメ
ージデータは、フレームバッファに格納され、他の画像
データと合成される。この合成された画像データをビデ
オジェネレータがCRTディスプレイ12に表示する
と、画面上にはカーソルが表示されることとなる。特
に、処理S250で生成されたカーソルイメージデータ
を合成された画像データを表示すると、画面上には、通
常よりもサイズが大きく目立つカーソルが表示される。
つまり、ユーザは合図動作を行うと、カーソルを画面上
で大きく表示させることができ、これにより画面上でカ
ーソルの位置を容易に視認することができる。また、本
実施形態のようにカーソルを素早く動かす動作を合図動
作とすると、カーソルの動きによる視認性の向上と、本
発明の特徴であるカーソルサイズの拡大による視認性の
向上との相乗効果が得られる。
【0032】なお、カーソル移動速度を、上述のように
マウス8の一回の変位量に基づいて定めてもよいが、連
続する過去数回の変位量を平均してカーソル移動速度と
してもよい。また、合図検知処理S220において、移
動速度が速度閾値を超えたことだけでなく、所定の移動
距離以上を移動したこともAND条件で判定することと
すれば、ユーザの合図動作の意志をより明確に確認する
ことができ、誤まってカーソルの表示強調が行われるこ
とが抑制される。また、移動速度は、正確には実際の移
動方向についての値を求めるべきであるが、このカーソ
ル表示制御では、その正確性はさほど問題とされないの
で、処理S220を、X方向の速度成分又はY方向の速
度成分いずれか大きい方を速度閾値と比較する簡単な処
理として、CPU2の処理負荷を軽減することができ
る。上述した移動速度を用いた合図動作は、マウス8の
代わりにトラッキングボールなど他の連続的に変位量を
出力するポインティングデバイスを用いた場合に同様に
適用することができる。
【0033】[実施形態2]本実施形態は、図2の表示
強調処理S240として、カーソルサイズの拡大の代わ
りに、又はそれと併せて、カーソルの表示輝度とカーソ
ルの周囲の輝度との差を通常時よりも拡大する処理を用
いたものである。本実施形態の計算機の構成は、図1と
同様であるので説明を省略する。本実施形態の処理フロ
ーは、表示強調処理S240の具体的内容が上記実施形
態と異なるのみで、処理の概略の流れは図2に示す実施
形態1の場合と同様である。
【0034】以下、本実施形態の表示強調処理S240
を説明する。処理S200で求めたカーソルの表示位置
に基づいて、その周辺のピクセルに対応するフレームバ
ッファのアドレスが算定される。そして、CPU2は、
この周辺ピクセルのアドレスの画像データをフレームバ
ッファから読み出し、カーソルの背景となる画像の輝度
値を、例えば、読み出された周辺ピクセルの輝度値の平
均値や周辺ピクセルの輝度値の最大値若しくは最小値か
ら定める。次に、カーソルの表示輝度とその背景の輝度
値との差が通常の状態よりも大きくなるように、カーソ
ルの表示輝度が定められる。例えば、背景の輝度値に所
定値を加えた値をカーソルの表示輝度とする。また、背
景が明るい場合には、逆に所定値を引いた値をカーソル
の表示輝度とし、周辺を明るく、カーソルを暗く表示し
て輝度差を強調してもよい。
【0035】なお、上述したようなフレームバッファか
ら読み出した背景とカーソルとの「輝度」との違いを強
調することによる表示強調処理の代わりに、又はそれと
併せて、背景とカーソルとの「色」の違いを強調するこ
とによる表示強調処理を行うこともできる。この色の違
いの強調は、例えば、フレームバッファから読み出した
背景のRGB値に基づいて、カーソルの色を背景の補色
とするように定めるような処理で実現される。
【0036】また、上記実施形態では、合図検知処理S
220で検知される合図動作は、マウス8の移動速度が
速度閾値を超えるような動作、すなわちマウス8の素早
い移動動作であった。しかし、この合図動作は、ユーザ
が計算機操作時に容易に行いうる動作であれば基本的に
は何でもよい。但し、カーソル位置を把握しようとする
場合以外にカーソルサイズが拡大されるのは目障りな感
じをユーザに与えるおそれがあるので、できれば、計算
機に対する他のユーザ操作とは一致しない動作、又はユ
ーザが区別して行える動作であることが望ましいと思わ
れる。
【0037】合図動作の他の例として、カーソルの移動
速度の所定の変化パターンを生じるようなマウス8の移
動動作がある。具体的には、例えば、マウス8を左右に
振り動かす動作が挙げられる。合図検知処理S220
は、X方向の移動速度が正負に繰り返し反転することを
以て、この動作を検知する。この場合に、移動速度が各
ストロークで速度閾値以上となるという条件を課しても
よい。この動作も、マウス8の代わりにトラッキングボ
ールなど他の連続的に変位量を出力するポインティング
デバイスを用いた場合に同様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明のカーソル表示制御装置によれ
ば、カーソルの視認性が向上するという効果が得られ
る。特に、本発明によれば、表示装置が高解像度であっ
て、通常時のカーソルの大きさが画面サイズに対して極
めて小さい場合であっても、所定のポインティングデバ
イス操作者による所定の合図動作によりカーソル表示が
強調されるので、容易に画面上でカーソルを見出すこと
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る計算機の構成を示す概略の
ブロック構成図である。
【図2】 本実施形態のカーソル表示制御処理の概略を
示す処理フロー図である。
【図3】 従来のカーソル表示制御処理の概略を示す処
理フロー図である。
【符号の説明】
2 CPU、4 システムバス、6 マウスインターフ
ェース、8 マウス、10 フレームバッファ及びビデ
オジェネレータ、12 CRTディスプレイ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポインティングデバイスからの入力に基
    づいて表示装置画面上でのポインティング位置を求め、
    当該ポインティング位置にカーソルを表示させるカーソ
    ル制御装置であって、 ポインティングデバイス操作者により行われる所定の合
    図動作を検知する合図検知手段と、 前記合図動作が検知されると、前記カーソルを強調して
    表示する表示強調処理手段と、 を有することを特徴とするカーソル表示制御装置。
  2. 【請求項2】 連続的に変位量を出力する前記ポインテ
    ィングデバイスからの当該変位量に基づいて前記カーソ
    ルの移動速度を求めるカーソル移動速度決定手段を有
    し、 前記合図検知手段は、前記移動速度の変化を少なくとも
    用いた前記合図動作を検知すること、を特徴とする請求
    項1記載のカーソル表示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記合図検知手段は、前記移動速度が所
    定の速度閾値を超えたことを前記合図動作として検知す
    ることを特徴とする請求項2記載のカーソル表示制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記表示強調処理手段は、前記カーソル
    の表示サイズを拡大して前記強調を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のカーソル表示制御装置。
  5. 【請求項5】 前記表示強調処理手段は、前記カーソル
    を当該カーソルの背景色の補色により表示して前記強調
    を行うことを特徴とする請求項1記載のカーソル表示制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記表示強調処理手段は、前記カーソル
    と当該カーソルの周囲との輝度差を拡大して前記強調を
    行うことを特徴とする請求項1記載のカーソル表示制御
    装置。
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