JPH102073A - 建家屋根谷部の軒先構造 - Google Patents

建家屋根谷部の軒先構造

Info

Publication number
JPH102073A
JPH102073A JP15417196A JP15417196A JPH102073A JP H102073 A JPH102073 A JP H102073A JP 15417196 A JP15417196 A JP 15417196A JP 15417196 A JP15417196 A JP 15417196A JP H102073 A JPH102073 A JP H102073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
valley
valley gutter
building
gutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15417196A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Furukawa
正典 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP15417196A priority Critical patent/JPH102073A/ja
Publication of JPH102073A publication Critical patent/JPH102073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D13/00Special arrangements or devices in connection with roof coverings; Protection against birds; Roof drainage; Sky-lights
    • E04D13/04Roof drainage; Drainage fittings in flat roofs, balconies or the like
    • E04D13/0404Drainage on the roof surface
    • E04D13/0445Drainage channels
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D13/00Special arrangements or devices in connection with roof coverings; Protection against birds; Roof drainage; Sky-lights
    • E04D13/04Roof drainage; Drainage fittings in flat roofs, balconies or the like
    • E04D13/064Gutters
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D13/00Special arrangements or devices in connection with roof coverings; Protection against birds; Roof drainage; Sky-lights
    • E04D13/04Roof drainage; Drainage fittings in flat roofs, balconies or the like
    • E04D13/0404Drainage on the roof surface
    • E04D13/0445Drainage channels
    • E04D2013/045Drainage channels on inclined roofs
    • E04D2013/0454Drainage channels on inclined roofs at the intersection of roof surfaces, e.g. roof valleys

Abstract

(57)【要約】 【課題】建家屋根谷部の雨水排水に際し、屋根の勾配を
大きくすることなく、谷樋の横方向を拡げることなく、
谷樋の断面を従来よりも大幅に大きくでき、雨水排水能
力の低下を解消し、屋根取合部からの雨漏りの問題・降
雨時に作業員が屋根に上がるといった危険作業の問題の
全てを回避できるようにする。 【解決手段】主柱・屋根トラス取合部a1 などを有する
建家屋根谷部の軒先構造において、取合部a1 における
屋根トラス1、2の上弦材20aを略V字状に配設する
ことにより屋根の勾配より大となる部分的な曲折部Aを
設け、この曲折部上面に沿って深溝状の谷樋7を設置
し、谷樋の断面を従来の平板状の谷樋よりも大きくす
る。取合部a1 の上弦材20a・下弦材21a・斜材2
2aの断面を他の部材の断面より1サイズ大きくし、曲
げモーメント・剪断力・軸力等の大きな応力に十分抵抗
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建家屋根谷部に雨
水の排水を行うための谷樋を備えた軒先構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すような隣接する建家
の屋根と屋根の屋根谷部においては屋根トラス1の端部
と屋根トラス2の端部が接合され、かつ接合部分が主柱
3により支持されて主柱・屋根トラス取合部a1 が形成
され、図4に示すような隣接する建家の屋根と外壁の屋
根谷部においては屋根トラス1の端部と外壁4とが接合
されて外壁・屋根トラス取合部a2 が形成されており、
建家屋根面に降り注ぐ雨水は屋根材5、6に付けられた
勾配に沿って流れ、屋根谷部、即ち取合部a1 、a2
設置された谷樋7’、8’にいったん集水される。この
後、雨水は、谷樋下面に一定間隔で設置された集水枡9
・排水管10を介して地面へと流れていく。
【0003】以上が建家屋根面に降り注ぐ雨水の排水方
法であるが、ここで重要となってくることは、大雨時の
雨量にも十分な排水機能を確保するため、谷樋の断面は
可能な限り大きくすることが望ましいということであ
る。従来、隣接する建家の屋根谷部の形状は図3または
図4に示すようにほぼ直線的であり、谷樋7’、8’は
屋根トラス1または2に沿って設置しているため、谷樋
の断面は屋根勾配によって決まることが多い。つまり、
谷樋の断面を大きくするためには、建家屋根勾配を大き
くするか、あるいは谷樋を横方向に拡げればよいことが
わかる。
【0004】しかし、一般に、建家軒先の高さは、内部
の作業スペースによって決定されていることが多く、屋
根勾配を大きくするためには建家の棟を高くするしかな
いが、この方法では、建家の強度・施工面またはコスト
面からも合理的な方法ではない。また、谷樋を横方向に
拡げる方法についても、谷樋を横方向に拡げる分、これ
を支える骨組もそれに合わせて横方向に拡げなければな
らず、かつ、骨組部材および谷樋の厚みも大きくする必
要があるため、コストの面から合理的な方法とはいえな
い。さらに、谷樋は構造強度的に弱い部材であり、これ
を横方向に拡げるということは屋根材としての強度を付
加する必要もあり、技術面・コスト面からも困難な方法
となる。
【0005】以上のように屋根勾配はあまり大きくでき
ず、また、谷樋も横方向に拡げることが困難であるた
め、これに伴い谷樋7’、8’の断面も大きくすること
ができず、この対策として、雨水の漏水を防止すべく、
図3または図4に示すように、谷樋7’、8’の谷樋受
用母屋材11の位置の両側端縁を折り曲げて水返し片1
2を設け、この水返し片12と屋根材5または6との間
にチューブ(防水用役物)13を介在させることで、雨
水の建家内への侵入を防止しているのが現状である。
【0006】雨水の建家内侵入防止対策としては、特開
平1−263348号公報に開示されている防水用役物
があり、家の屋根の谷部分に敷かれた谷樋と屋根材との
間に、軟質合成樹脂やゴム等の柔軟なチューブを配設
し、このチューブ内に合成樹脂、水、あるいは空気など
の充填物を充填してチューブを膨らませた構成である。
【0007】屋根材と谷樋との間に生じる僅かな間隙に
前記チューブが密着し、前記間隙からの雨水の建家内へ
の侵入を防止している。しかしながら、このような防水
用役物を使用しても、みかけ流量の増大または水流の乱
れにより、建家内への侵入防止は完全ではない。
【0008】さらに、建家は長期にわたって使用される
ため、谷樋上面に小鳥の巣等の小枝や枯れ葉等のゴミが
堆積することによって、図3または図4に示すように、
集水枡9に取付けられた防塵金物14が部分的に目詰ま
りを起こし、谷樋断面が小さくなり、設計当所期待して
いた雨水排水能力が低下する。このため、大雨の時に谷
樋受用母屋材11位置での水返し片12の僅かな間隙か
ら雨水が建家内に侵入する。
【0009】雨漏り箇所によっては、緊急措置として降
雨時に作業員が屋根に上がり、小枝等のゴミを除去する
といった危険作業が必要となる。また、この作業を省略
するために、ある一定間隔にノズルが付いた圧縮空気配
管を谷樋上面に沿って配設し、定期的に前記ノズルより
圧縮空気を谷樋上面に吹き付け、前記谷樋上面に堆積し
たゴミを吹き飛ばす方法もあるが、設備が点検も含めて
大掛かりとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の建家屋根谷部に
おいては、屋根勾配をあまり大きくできず、また谷樋を
横方向に拡げることも困難であるため、谷樋の断面も大
きくとれないのが現状であった。建家屋根谷部は、例え
ば図3に示すように、屋根材5と屋根材6の雨水が合流
する部分であるため、流量が多く、かつ、雨水のぶつか
り合いにより水流が複雑となる部分でもあり、みかけの
流量も1.5倍近くになる。さらに、長期にわたる使用
により、小鳥の巣等の小枝や枯れ葉等のゴミが谷樋に堆
積し、集水枡9に取付けられた防塵金物14が部分的に
目詰まりを起こすことが原因で、谷樋断面が小さくな
り、設計当初期待していた雨水排水能力が低下する。
【0011】このため、大雨の時に谷樋受用母屋材11
での水返しの僅かな間隙から雨水が建家内に侵入し、雨
漏りを生じる原因となっている。さらに、雨漏り箇所に
よっては、緊急措置として降雨時に作業員が屋根に上が
り、ゴミを除去するという非常に危険な行為をとらなけ
ればならないこともある。また、ある一定間隔にノズル
が付いた圧縮空気配管を谷樋上面に沿って配設すること
についても、定期的なメンテナンスのため、作業員が屋
根に上がるといった危険作業を回避することができない
上、配設するためのコストがかなり大きなものとなる。
【0012】前述の特開平1−263348号公報に記
載されている雨水の建家内侵入防止対策についても、谷
樋へのゴミの堆積が原因で、設計当初期待していた雨水
排水能力が低下し、防水用役物であるチューブを配設し
ている位置を上回る流量が生じると、防水用役物を配設
していない屋根材を固定する留具等より雨漏りが生じる
こととなり、雨水の建家内侵入防止の根本的解決にはな
っていない。また、雨漏り箇所によっては、緊急措置と
して降雨時に作業員が屋根に上がり、ゴミを除去すると
いった危険作業についても避けることができなかった。
【0013】以上のことから、谷樋の雨水排水能力を維
持するためには、谷樋の断面を大きくすることが必要不
可欠の要素となってくることがわかる。しかしながら、
谷樋の断面を大きくする方法として、屋根勾配を大きく
することは、建家の棟を高くすることにつながり、建家
の強度・施工面またはコスト面から合理的な方法とはな
らない。また、谷樋を横方向に拡げて谷樋の断面を大き
くする方法についても、谷樋を横方向に拡げる分、これ
を支える骨組もそれに合わせて横方向に拡げなければな
らないため、骨組部材および谷樋の厚みも大きくなる上
に、構造強度的に弱い谷樋に、屋根材としての強度を付
加する必要もあるため、技術面・コスト面からも困難な
方法となるのが現状であった。
【0014】このような理由により、今までの谷樋の形
状は、図3または図4に示すように、断面を大きくする
ように変更されることはなかった。
【0015】本発明は、上記従来技術の問題点に解消す
べくてなされたものであり、その目的は、建家屋根の勾
配を大きくすることなく、また谷樋の横方向を拡げるこ
となく、谷樋の断面を従来よりも大幅に大きくすること
ができ、結果として雨水排水能力の低下を解消し、屋根
取合部からの雨漏りの問題あるいは降雨時に作業員が屋
根に上がるといった危険作業の問題の全てを回避するこ
とのできる建家屋根谷部の軒先構造を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、屋根トラス取合部(主柱・屋根トラス取
合部あるいは外壁・屋根トラス取合部など)を有する建
家屋根谷部の軒先構造において、前記屋根トラス取合部
における屋根トラス上弦材に屋根の勾配より大となる部
分的な曲折部を略V字状に設け、この曲折部上面に沿っ
て深溝状の谷樋を設置したことを特徴とする(請求項
1)。
【0017】屋根トラス取合部の屋根トラスに略V字状
の曲折部を設け、この曲折部に対応した深溝状の谷樋を
設置するため、谷樋の断面が、従来の平板状の谷樋より
も大きくなる。また、建家の屋根の勾配が従来のものと
同じ勾配であっても、大きな谷樋断面が得られるため、
建家の棟を高くする必要がない上、谷樋を横方向に拡げ
る必要もないため、谷樋を支える骨組部材あるいは谷樋
の厚みも大きくする必要がない。さらに、構造強度的に
弱い谷樋に、屋根材としての強度を付加する必要がな
い。
【0018】この深溝状谷樋は、例えば従来の谷樋の深
さの2倍以上を有して設置することで、屋根材と屋根材
の雨水が合流し水流が乱れることにより1.5倍近くに
もなるみかけ流量の増大を前記深溝状谷樋内で全て処理
できる。また、ゴミが谷樋に堆積し、集水枡に取付けら
れた防塵金物の目詰まりが部分的に生じたとしても、谷
樋の断面は十分にあるため、全体的な雨水排水能力の低
下もない。これにより、従来に比し大流量が得られ、大
雨の時にも谷樋受用母屋材での水返し片位置まで雨水が
くることはなく、雨水が建家内に侵入することはない
上、雨漏り箇所によっては緊急措置として降雨時に作業
員が屋根に上がり屋根谷部のゴミを除去するといった危
険作業も回避できる。
【0019】また、屋根トラス取合部は、曲げモーメン
ト・剪断力・軸力等の大きな応力が発生する箇所であ
り、特に、屋根谷部の屋根トラス上弦材に屋根トラスの
勾配より大となる部分的な曲折部を設けることで、従来
のトラス構造で発生する応力よりも大きな応力が発生す
る。このため、前記屋根トラス取合部(曲折部)におけ
るトラス構造材を曲げモーメント・剪断力・軸力等の大
きな応力に十分抵抗できる断面(例えば、屋根トラスの
上弦材を構成する部材の断面より1サイズ大きくする)
とする(請求項2)。これにより、前記大きな応力に十
分に抵抗できる構造となる。
【0020】なお、コスト面においては、曲折部や深溝
状谷樋を設け、あるいは断面の大きい部材を使用するこ
とにより、部材重量の若干の増加はあるものの、トータ
ルコストとしては不利にならず、むしろ作業員によって
定期的に谷樋上面のゴミを除去する頻度を少なくするこ
とができるため、将来にわたるメンテナンス費用を削減
でき、有利となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施例に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る建家屋根
谷部の軒先構造を隣接する建家の屋根と屋根の取合部に
適用した例である。図2は隣接する建家の屋根と外壁の
取合部に適用した例である。
【0022】図1において、建家屋根谷部には、屋根ト
ラス1の端部と屋根トラス2の端部が接合され、かつ接
合端部が主柱3に支持されて主柱・屋根トラス取合部a
1 が形成されている。屋根トラス1および2の勾配は従
来と同様に緩やかな勾配とされている。このような取合
部a1 における各部材が交差して種々の応力が生じない
部分に屋根トラス1および2の上弦材20の勾配より大
となる部分的な曲折部Aを設ける。
【0023】即ち、主柱3の両側に位置する一対の上弦
材20aを正面視でV字状となるように斜めに配設する
と共に、この上弦材20a位置の斜材22aを従来より
も密に配設する。また、建家内部の作業スペースに余裕
がある場合には、その余裕がある範囲内で上弦材20a
に対応する一対の下弦材21aを上弦材20aと同じ方
向に必要な分だけ折り曲げるようにしてもよい。
【0024】このような曲折部Aを構成する部材、即ち
トラスの上弦材20a・下弦材21a・斜材22aの断
面を、屋根トラス1および2を構成する他の上弦材・下
弦材・斜材の断面より1サイズ大きくすることによっ
て、曲げモーメント・剪断力・軸力などの曲折部Aで発
生する応力で、従来の構造で発生するものよりも大きな
応力に十分抵抗できる構造となる。
【0025】以上のような曲折部Aの上面に沿って、こ
の曲折部Aに対応した断面略V字形状、即ち深溝形状の
谷樋7を設置する。ここで、この谷樋7の横方向の幅
は、従来の図3の谷樋7’の幅と同寸法となるように
し、その深さは、従来の谷樋7’の深さの2倍以上とる
ようにする。これによって、本発明の谷樋7の断面積
は、従来のものより1.5倍以上の大きさを有すること
になり、屋根材5および6上の雨水が合流し水流が乱れ
ることにより、1.5倍近くにもなるみかけの流量の増
大を本発明の谷樋7内で全て処理することができる。な
お、谷樋7の底部は平坦部として鋭角部を無くしておく
のが好ましい。
【0026】また、ゴミが谷樋7に堆積し、集水枡9に
取付けられた防塵金物14の目詰まりが部分的に生じた
としても、谷樋7の断面は十分にあるため、全体的な雨
水排水能力の低下もない。これにより、従来に比し大流
量が得られるため、大雨の時にも谷樋受用母屋材11で
の水返し片12位置まで雨水がくることはなく、雨水が
建家内に侵入することはない上、雨漏り箇所によっては
緊急措置として降雨時に作業員が屋根に上がり屋根谷部
のゴミを除去するといった危険作業も回避することがで
きる。また、谷樋の断面積を大きくするために、従来考
えられていた方法である、建家にとっては構造・施工・
コスト的な弱点となる屋根勾配を大きくする、あるいは
谷樋を横方向に拡げる、といった方法を採用せずに、本
発明では、谷樋の断面積を容易に大きくすることができ
る。
【0027】なお、谷樋7の両端縁部は、立ち上げた
後、谷樋受用母屋材11側へ折り曲げて水返し片12を
形成し、前記深溝形状よりも更に深い形状とする。谷樋
7の固定は、水返し片12の先端を屋根材5および6と
谷樋受用母屋材11との間に深く差し込み、フックボル
ト・ナット15により行い、谷樋7を屋根材5・6およ
び谷樋受用母屋材11に対して固定する。また、本発明
では水返し片12の先端位置を上回る流量が生じないの
で、従来のチューブ13は不要となる。必要に応じて水
返し片12と屋根材5および6との間にシール材を配設
してもよい。
【0028】次に、図2においては、屋根トラス1の端
部と外壁4とが接合されて外壁・屋根トラス取合部a2
が形成されており、この場合には、この取合部a2 にお
ける屋根トラス1の接合端部の上弦材20aを斜めに配
設して図1の曲折部の半分の曲折部Aを形成する。谷樋
8は、従来の図4の谷樋8’の形状に対して中央部に断
面略レ字形状の突出部を形成した形状となる。なお、外
壁4側の水返し片12は従来と同様に外装材16にフッ
クボルト・ナット15により固定している。その他の構
成は、図1の場合と同様であり、得られる作用・効果も
図1の場合と同様である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、屋根トラス取合部における屋
根トラスの上弦材に部分的な曲折部を略V字状に設け、
この曲折部上面に沿って深溝状の谷樋を設置するように
したため、次のような効果を奏する。
【0030】(1) 谷樋の断面を従来よりも大幅に大きく
することができ、雨水が合流し水流が乱れることによる
みかけ流量が増大を谷樋内で全て処理でき、また小枝や
枯れ葉等が谷樋に堆積した場合にも雨水排水能力の低下
がなく、雨水が建家内へ侵入するのを確実に防止するこ
とができる。
【0031】(2) 建家屋根の勾配を大きくすることな
く、また谷樋の横方向を拡げることなく、谷樋の断面を
容易に大きくすることができ、比較的低コストで雨水排
水能力を向上させることができる。
【0032】(3) 雨水の建家内への侵入を解消できるこ
とから、雨漏り箇所によっては緊急措置として降雨時に
作業員が屋根に上がるといった危険作業も解消できる
上、メンテナンス回数も従来の半分の頻度で実施するだ
けでよい。
【0033】(4) 防水用役物についても、これが配設さ
れている位置を上回る流量が生じないため、従来のチュ
ーブ内に充填物を充填するなどの防水用役物の配設を省
略することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建家屋根谷部の軒先構造を隣接す
る建家の屋根と屋根の取合部に適用した実施例を示す正
面図である。
【図2】本発明に係る建家屋根谷部の軒先構造を隣接す
る建家の屋根と外壁の取合部に適用した実施例を示す正
面図である。
【図3】従来における隣接する建家の屋根と屋根の取合
部を示す正面図である。
【図4】従来における隣接する建家の屋根と外壁の取合
部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 …主柱・屋根トラス取合部 a2 …外壁・屋根トラス取合部 A…曲折部 1…屋根トラス 2…屋根トラス 3…主柱 4…外壁 5…屋根材 6…屋根材 7…谷樋 8…谷樋 9…集水枡 10…排水管 11…谷樋受用母屋材 12…水返し片 13…チューブ(防水用役物) 14…防塵金物 15…フックボルト・ナット 16…外装材 20…上弦材 21…下弦材 22…斜材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根トラス取合部を有する建家屋根谷部
    の軒先構造において、前記屋根トラス取合部における屋
    根トラス上弦材に屋根の勾配より大となる部分的な曲折
    部を略V字状に設け、この曲折部上面に沿って深溝状の
    谷樋を設置したことを特徴とする建家屋根谷部の軒先構
    造。
  2. 【請求項2】 屋根トラス取合部を有する建家屋根谷部
    の軒先構造において、前記屋根トラス取合部における屋
    根トラス上弦材に屋根の勾配より大となる部分的な曲折
    部を略V字状に設け、この曲折部上面に沿って深溝状の
    谷樋を設置し、前記屋根トラス取合部におけるトラス構
    造材を曲げモーメント・剪断力・軸力等の大きな応力に
    十分抵抗できる断面としたことを特徴とする建家屋根谷
    部の軒先構造。
JP15417196A 1996-06-14 1996-06-14 建家屋根谷部の軒先構造 Pending JPH102073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15417196A JPH102073A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 建家屋根谷部の軒先構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15417196A JPH102073A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 建家屋根谷部の軒先構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH102073A true JPH102073A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15578393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15417196A Pending JPH102073A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 建家屋根谷部の軒先構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH102073A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163581A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築物における雨水の排水構造及び雨水再利用機構
CN104594573A (zh) * 2014-11-28 2015-05-06 郑秋锁 金属排水槽及其在坡屋面阴脊防水中的应用和施工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163581A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築物における雨水の排水構造及び雨水再利用機構
CN104594573A (zh) * 2014-11-28 2015-05-06 郑秋锁 金属排水槽及其在坡屋面阴脊防水中的应用和施工方法
CN104594573B (zh) * 2014-11-28 2017-02-22 郑秋锁 利用金属排水槽进行坡屋面阴脊防水的施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101144709B1 (ko) 건물의 빗물배수장치
US20060150532A1 (en) Gutter assembly and method for making same
JPH102073A (ja) 建家屋根谷部の軒先構造
JP3706221B2 (ja) 屋根構造
JPH11100953A (ja) 樋装置
CN208534077U (zh) 一种建筑顶面临边防护装置
JP3414711B2 (ja) 太陽電池パネル付バルコニー
JP2002097760A (ja) 陸屋根構造
JPH0248575Y2 (ja)
JP4467735B2 (ja) 建物の排水構造
JP4090586B2 (ja) 樋の設置構造
JP3562845B2 (ja) ユニット式建物の排水構造
JP3000196B2 (ja) アプローチ等組立建物における排水装置
JP2742010B2 (ja) 金属屋根材の葺設構造
GB2276643A (en) Roof guttering
JP4497680B2 (ja) バルコニー
JP3037712U (ja)
JPH0473354A (ja) 内樋式屋根ユニット
JPS6328724Y2 (ja)
JPS6340593Y2 (ja)
JPH046414Y2 (ja)
JP4675136B2 (ja) 多孔板フェンス及びその構築方法
JP3105288U (ja) 外部工事用枠組足場における防雨雪養生枠
JP3089353B2 (ja) 雨垂れ防止樋及び雨垂れ防止ブロック
JP3839293B2 (ja) 建物付設物の防水構造