JP4497680B2 - バルコニー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルコニーに係り、特にデッキ材の出幅を切り詰めた場合に発生する床下への雨漏れを防止し得るようにしたバルコニーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にバルコニーは、建物に固定される床枠組と、この床枠組の外縁部に立設される手摺部と、前記床枠組の上面に敷設されるデッキ材とから主に構成されている。前記デッキ材は、出幅方向に隣接するデッキ材同士を連結する連結溝を有しており、その連結溝で雨水を受けて側方へ排水可能とすることにより、床下への雨漏れを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記バルコニーにおいては、現場の状況例えば敷地の状況等により出幅を切り詰める場合があり、その場合、デッキ材の切り詰めが発生する。
【0004】
しかしながら、前記デッキ材の出幅が切り詰められると、連結溝が切除されるため、水を受けることもできなくなり、床下(バルコニーの下方)への雨漏れが発生する問題があった。
【0005】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、デッキ材の出幅を切り詰めた場合に発生する床下への雨漏れを防止することができるバルコニーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のバルコニーは、建物に固定される床枠組と、該床枠組の外縁部に立設される手摺部と、前記床枠組の上面に敷設されるデッキ材とを備え、前記デッキ材は出幅方向に隣接するデッキ材同士を連結する水受け可能な連結溝を有すると共に、デッキ材の出幅を切り詰めたときにその切断部に取付け可能な水受け材を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態を示すバルコニーの斜視図、図2はバルコニーの床部の枠組構造を示す斜視図、図3はバルコニーの正面側から見た部分的断面図、図4はバルコニーの床材の取付構造を部分的に示す斜視図、図5は床材の横断面図、図6はバルコニーの側面側から見た要部断面図、図7は排水溝を有する床材の端部に装着されるごみ止めキャップを示す斜視図である。
【0008】
これらの図に示すように、バルコニー1は、建物の外壁部(躯体)2に固定される床枠組3と、この床枠組3の外縁部に立設される手摺部4と、前記床枠組3の上面に敷設される床面材であるデッキ材5とを備えている。前記床枠組3は、建物の外壁部2に例えばボルト6により固定される根太掛け7と、この根太掛け7に両側の妻梁8および梁9を介して平行に取付けられる前桁10と、これら根太掛け7と前桁10との間に掛け渡される複数の根太11とから主に構成されている。
【0009】
前記外壁部2には、図6に示すように、根太掛け7の上側に位置させて根太掛けカバー12が固定される。前記床枠組3を構成する根太掛け7等の部材は、金属製であり、例えばアルミニウム合金の押出形材からなっている。前記妻梁8および梁9は、中空に形成されており、建物の外壁部2に突設されたブラケット13,14を内部に通し、ブラケット13,14にボルトで固定されている。
【0010】
前記手摺部4は、前記前桁10の上部に立設された間柱15と、前記妻梁8の基部側上部に立設された壁付け柱16と、これら間柱15および壁付け柱16の上端部に横架された笠木17と、この笠木17の上部に設けられた手摺18とを備えている。また、前記手摺部4の前面(正面)における前桁10と笠木17との間には前面材19aが、側面における妻梁8と笠木17との間には側面材19bがそれぞれ取付けられている。これら前面材19aおよび側面材19bは、図示例では格子パネルからなっているが、これに限定されるものではない。
【0011】
前記デッキ材5は、合成樹脂製であり、例えば塩化ビニルの押出成形品からなっている。デッキ材5は、図4ないし図5に示すように、床枠組の前側(前桁側)にその長手方向に沿って敷設されるスタータ用デッキ材5aと、このスタータ用デッキ材5aから躯体側にバルコニー1の出幅に応じて順次隣接して敷設される中間用デッキ材5bとから構成されている。
【0012】
前記スタータ用デッキ材5aの前側には、その長手方向に沿って雨水を排水するための溝幅の広い排水樋部20が形成されている。また、スタータ用デッキ材5aの躯体側縁部および中間用デッキ材5bの躯体側縁部には、隣接するデッキ材同士を連結するためおよび水受けとしての連結溝21が長手方向に沿って形成されている。中間用デッキ材5bの前側縁部には、前記連結溝21の上部を覆う覆い部22が形成されている。
【0013】
また、前記スタータ用デッキ材5aおよび中間用デッキ材5bには、幅方向中間部に水受け用の中間溝23が形成され、この中間溝23には、カバー材24が着脱自在に取付けられている。前記連結溝21および前記中間溝23は、前記排水樋部20と同様に長手方向に沿って雨水を排水し得るように形成されている。
【0014】
前記床枠組3における前記スタータ用デッキ材5aおよび中間用デッキ材5bの長手方向両端部が位置する部分には、図3にも示すように、妻梁8の内側に沿って雨樋25が設けられ、デッキ材5上に降り注いだ雨水が前記排水樋部20、連結溝21や中間溝23に受けられ、これらから雨樋25に排水されるようになっている。そして、前記雨樋25からは、図示しない排水パイプを介して雨水が下方に排水されるようになっている。前記雨樋25の上部には、雨樋カバー26が着脱可能に取付けられており、この雨樋カバー26を取外すことにより雨樋25を容易に掃除でき、雨樋詰りおよび雨樋詰りによる漏水を抑制ないし防止することができるようになっている。
【0015】
ところで、前記バルコニー1においては、例えば敷地の状況等により出幅を切り詰める場合があり、その場合、床枠組3等の切り詰めと共にデッキ材5の切り詰めが発生する。通常、デッキ材5の切り詰めは、最躯体側に位置する中間用デッキ材5bの躯体側不要部分27を図5の切断線28で示すように切断、除去することにより行われる。しかしながら、前記デッキ材5の切り詰めにより躯体側の連結溝21が切除されるため、水を受けることができなくなり、床下への雨漏れが発生する問題がある。そこで、この問題を解決するために、前記バルコニー1は、図6に示すように、デッキ材5の出幅を切り詰めたときにその切断部29に取付け可能な水受け材30を有している。この水受け材30は、バルコニー1の構成部材と共に梱包、出荷されることが好ましいが、バルコニー1の構成部材とは別に梱包、出荷、販売等されてもよい。
【0016】
前記水受け材30は、上部が開口した断面U字状ないし溝状の溝形材として形成されていると共に、前記デッキ材5と同じ長手方向の長さに形材からなっている。この水受材30は、金属製例えばアルミニウム合金の押出形材からなることが好ましいが、合成樹脂製であってもよい。
【0017】
また、前記切り詰めにより、デッキ材5の切断部29には、躯体側に臨んで開口した断面U字状の係合溝(係合部)31が形成され、この係合溝31に前記水受け材30の幅方向の一部が係合して取付けられることが好ましい。また、前記水受け材30は、前記係合溝31に接着手段例えば接着剤や両面テープ32で接着固定されることが好ましい。なお、水受け材30は、デッキ材5の切断部29に固着具例えばネジで固着するようにしてもよい。前記水受け材30は、根太掛けカバー12内に収容され、根太掛けカバー12によって覆われ、外部に露出しない方が、外観上(意匠上)好ましい。
【0018】
一方、前記スタータ用デッキ材5aの排水樋部20の長手方向両端部には、排水樋部20からごみが雨樋25に入らないようにして雨樋詰りを抑制するためのごみ止めキャップ33が装着されることが好ましい。このごみ止めキャップ33は、図7の(a)ないし(b)に示すように、スタータ用デッキ材5aの排水樋部20の下部に形成された中空部34に嵌合する嵌合部35と、排水樋部20の端部を塞ぐ塞ぎ板部36と、この塞ぎ板部36に形成された複数の排水孔37とを備えている。ごみ止めキャップ33が脱落しないように、前記嵌合部35には、接着剤を塗布することが好ましい。
【0019】
次に、以上の構成からなるバルコニーの作用を述べる。敷地の状況等によりバルコニー1の出幅を切り詰める必要が生じた場合、床枠組3やデッキ材5の切り詰めが行われる。この切り詰めによりデッキ材5の連結溝21が切除され、その部分で雨水を受けることができなくなるため、床下への雨漏れが発生する場合がある。そこで、デッキ材5の切り詰めを行った場合には、デッキ材5の切断部29に水受け材30を取付け、これにより床下への雨漏れを防止することができる。
【0020】
このように本実施の形態のバルコニー1によれば、建物の外壁部2に固定される床枠組3と、この床枠組3の外縁部に立設される手摺部4と、前記床枠組3の上面に敷設されるデッキ材5とを備え、前記デッキ材5は出幅方向に隣接するデッキ材同士を連結する水受け可能な連結溝21を有すると共に、デッキ材5の出幅を切り詰めたときにその切断部29に取付け可能な水受け材30を有するため、デッキ材5の出幅を切り詰めた場合に発生する床下への雨漏れを防止することができる。
【0021】
デッキ材5を切り詰めたときに、その切断部29に躯体側に臨んで開口した係合部31が形成される構造とし、その係合溝31に水受け材30を係合により取付ける構造とすれば、水受け材30の取付けが容易になり、施工性の向上が図れる。また、前記デッキ材5においては、前側に溝幅の広い排水樋部20が形成されているため、雨水等の排水性の向上が図れる。しかも、排水樋部20の長手方向両端部には、ごみ止めキャップ33が取付けられているため、排水樋部20から雨樋25にごみが入らないようにすることができ、雨樋詰りを抑制ないし防止することができ、また、ごみ止めキャップ33に溜まったごみを容易に除去することができる。
【0022】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、本発明のバルコニーは、柱なし型、柱付き型、屋根置き型の何れのタイプにも適用可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上要するに本発明のバルコニーによれば、建物に固定される床枠組と、該床枠組の外縁部に立設される手摺部と、前記床枠組の上面に敷設されるデッキ材とを備え、前記デッキ材は出幅方向に隣接するデッキ材同士を連結する水受け可能な連結溝を有すると共に、デッキ材の出幅を切り詰めたときにその切断部に取付け可能な水受け材を有するため、デッキ材の出幅を切り詰めた場合に発生する床下への雨漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すバルコニーの斜視図である。
【図2】バルコニーの床部の枠組構造を示す斜視図である。
【図3】バルコニーの正面側から見た部分的断面図である。
【図4】バルコニーの床材の取付構造を部分的に示す斜視図である。
【図5】床材の横断面図である。
【図6】バルコニーの側面側から見た要部断面図である。
【図7】排水溝を有する床材の端部に装着されるごみ止めキャップを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 バルコニー
2 外壁部
3 床枠組
4 手摺部
5 デッキ材
29 切断部
30 水受け材
Claims (1)
- 建物に固定される床枠組と、該床枠組の外縁部に立設される手摺部と、前記床枠組の上面に敷設されるデッキ材とを備え、前記デッキ材は出幅方向に隣接するデッキ材同士を連結する水受け可能な連結溝を有すると共に、デッキ材の出幅を切り詰めたときにその切断部に取付け可能な水受け材を有することを特徴とするバルコニー。
Priority Applications (1)
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JP2000255188A JP4497680B2 (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | バルコニー |
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JP2002070146A JP2002070146A (ja) | 2002-03-08 |
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ID=18744021
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4497680B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54131314A (en) * | 1978-04-03 | 1979-10-12 | Nikkei Hokusei Jutaku Kenk | Drainage of balcony |
-
2000
- 2000-08-25 JP JP2000255188A patent/JP4497680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS54131314A (en) * | 1978-04-03 | 1979-10-12 | Nikkei Hokusei Jutaku Kenk | Drainage of balcony |
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