JP3037712U - 庇 - Google Patents

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JP3037712U
JP3037712U JP1996012169U JP1216996U JP3037712U JP 3037712 U JP3037712 U JP 3037712U JP 1996012169 U JP1996012169 U JP 1996012169U JP 1216996 U JP1216996 U JP 1216996U JP 3037712 U JP3037712 U JP 3037712U
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JP1996012169U
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Inventor
敬一 山木
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有限会社山木工業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り付け作業が簡単で、且つ、雨仕舞が良好
な構造であると共に、耐久性に富んだ玄関口等の庇を開
発する。 【構成】 本案庇は、庇をスライド自在にボルト締めす
るための長穴を穿設させ支柱に取付可能な梁部材10
と、該梁部材10に載せる庇の隆起に合せた山形のフレ
ーム20と、数条の隆状堤31aと谷部31bから成る
央部31を形成すると共にその周囲に谷部より深底とな
る排水溝32を形成し、該排水溝外縁に水切り用の外縁
部33を周設し、排水溝32の連通口に樋35を連設さ
せた庇部材30とから成り、上記梁部材10にフレーム
20と組合わせた庇部材30を取り付けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビルやマンション、アパート、事務所、工場等の主に玄関口に設け る庇に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビルやマンション等の玄関口の庇は、W型の金属トタン製ないし無機質 ボード製であり、その取り付けは、木造の場合には、骨組みした後、たる木を渡 して表面をトタン板で覆い、側脇に雨樋を取り付ける等の作業を現場で行なうの が主であり、又、鉄骨の場合は、寸断した鉄骨を現場で溶接して組み立てるか、 或いは、予め骨組を工場で製造し、それを現場に搬送して溶接しているのが現状 である。
【0003】 しかし、斯かる手段では、現場での裁断や組み立てが面倒で作業効率が悪く、 又、鉄骨の場合は重量物となるので搬送が面倒であり、溶接組み立てする際にも 支持が困難である。
【0004】 又、単にW型に形成した庇材の下端に樋を配した構造は、雨仕舞が充分でなく 、風雨が強い場合には脇や上端から雨水が洩れることがあり、庇としての防水機 能が充分でなかった。
【0005】 更に、多量の降雪があった場合や台風等の暴風雨があった場合等には、耐荷重 性,耐圧性等の物理的強度が充分でなく、又、外観も悪い等の欠点が残されてい た。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記実情に基づいて、取り付け作業が簡単で、且つ、雨仕舞が良好 な構造であると共に、耐久性に富んだ玄関口等の庇を開発せんとするものである 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本案庇は、庇をスライド自在にボルト締めするための長穴を穿設させ支柱に取 付可能な梁部材と、該梁部材に載せる庇の隆起に合せた山形のフレームと、数条 の隆状堤と谷部から成る央部を形成すると共にその周囲に谷部より深底となる排 水溝を形成し、該排水溝外縁に水切り用の外縁部を周設し、排水溝の連通口に樋 を連設させた庇部材とから成り、上記梁部材にフレームと組合わせた庇部材を取 り付けて構成される。
【0008】 該庇は前方を隆起させた傾斜状に形成するのが望ましい。
【0009】 又、連通口は排水溝より低部に打抜き可能な肉薄に形成し、そこに樋を嵌合さ せるのが望ましい。
【0010】
【作用】
降雨で雨水が庇部材に注ぐと、隆状堤に遮られて谷部に流れ、又、左右端の雨 水は外縁の排水溝側に流れ、排水溝の下端に溜まり、連通口から樋を伝って配水 管等に流れる。このとき、背高の外縁部によって注いだ雨水が内部に取り込まれ 、且つ、周囲に囲僥した排水溝によってどんな方向からの雨水も排水でき、雨仕 舞が万全となる。
【0011】 下方に突状リブを形成する排水溝を外周縁全体に形成したので、U字状のリブ 効果が発揮されて耐荷重性が向上し、捩れや湾曲にも強い。
【0012】 取付工事にあっては、FRP製の庇材自体は工場生産できるので、これを現場 に搬送し、階段の支柱部材を縦桟に連結させれば良く、飛躍的に省力的となる。 このとき、取り付けには、玄関口等の支柱に梁部材を固定し、フレームをボルト 締めし、庇部材をフレームの突起に結合させれば良いので、極めて簡単である。 且つ、梁部材には長穴を形成したので、外壁材の厚みに合せてフレーム及び庇材 の位置を調整できる。
【0013】 FRPで継ぎはぎのない一体的に形成した庇は、デザイン上の工夫が自由で、 外観性に優れた庇となり建築物としての体裁性にも貢献する。
【0014】
【実施の形態】
本案庇は、玄関口等の両脇に立設された支柱Sに固着可能な梁部材10と、該 梁部材に載せる庇の隆起に合せた山形のフレーム20と、該梁部材にフレームと 組合わせて取り付ける庇部材30とから成る。
【0015】 該梁部材10は、玄関口等の両脇に立てられた支柱Sに固着させるもので、断 面コの字型の鋼材11で、その端部に結合用の孔12aを穿設した取付板12を 溶接等で連設し、該孔12aにボルトナット13を介して支柱Sに結合する。 該梁部材10の鋼材11には、後述の庇部材30の隆条堤31aに合せる山形 頭部を有するフレーム20を取着するため前後スライド用の長穴11aを穿設す る(図4参照)。
【0016】 該フレーム20は、庇部材30の隆条堤31aに合せるよう山形をなし、該山 形の頭部21に庇部材30を固定するための突起22を形成し、下側には梁部材 10に結合するためのナット23を突設する(図6,図7参照)。
【0017】 庇部材30は、玄関口等を覆う方形で、素材は繊維強化プラスチック(FRP )が最適である。 方形の中央を央部31とし、該央部31は数条の隆状堤31aと谷部31bか ら成る央部31を形成し、隆状堤31aは例えば幅115,高さ50mm程度に 形成してリブ効果を発揮させると共に、谷部31bを幅150mm程度に保って 降り注ぐ雨水の流路形成による排水を兼ねる構成とする(図5参照)。
【0018】 そして、該央部31の周囲には、上記谷部31bより深底となる排水溝32を 側脇及び下端部に沿って周設すると共にその外側に水切りを兼ねた『型の外縁部 33を形成する。該排水溝32は、庇上に注いだ雨水等の排水を図るのが主たる 目的で、地域による降雨、降雪の量に適合するよう大きさを決定するが、該排水 溝32は庇全体の強度の増強にも配慮する。即ち、庇部材30の周縁に渡ってU 字型の凹部、つまり下方に向っての凸部を形成し、庇全体が風雨や降雪に対し強 い物理的強度を発揮する凸状のリブとする(図2,図3,図5参照)。
【0019】 又、庇部材30の下端部には、前記排水溝32を連続させて周縁からの雨水を 収集すると共に、左右いずれか一方又は双方に該雨水を排水する為の樋35との 連通口34を配設する。該連通口34は、排水溝32の底部より若干低めに樋3 5が嵌合可能な大きさとし、結合の際に打抜きが容易な肉薄に形成する(図8参 照)。
【0020】 上記左右の外縁部33と隆状堤31aの頂部との間には、庇全体の捩れや屈曲 に抗するための連結杆36を渡架し、外縁部33と隆状堤31aとを結合する。
【0021】 又、庇部材30は、前方を隆起させた傾斜状に形成するのが雨水を連通口34 に集中させる上で望ましく、梁部材を傾斜させると共に庇部材30の排水溝32 内にウレタンフォーム等を前方に厚く施す(図6,図7参照)。 尚、37は外壁からの流水を排水溝32に導く水切板である。
【0022】 次に、本実施の形態の作用を説明する。先ず、本案玄関口用庇を取り付けるに は、玄関口の両脇に立設された支柱Sに梁部材10の取付板12との結合の孔を 所定の位置に穿設させておき、該孔に梁部材の取付板12の孔12aを合せてボ ルトナット13で結合する。 次に、該梁部材10の上にフレーム20を載置し、長穴11aにナットを掛け おき、但し、未だ締めつけずにスライド自在としておく。
【0023】 そして、庇部材30をフレーム20の突起22に嵌め込み、次いで、外壁材K の厚みに合せて前後にスライドさせる。これは、建築物によって外壁材Kの厚み が異なるので、外壁材との間に隙間なく庇部材30を取り付けるためである。こ のとき、梁部材10に穿設した長穴11aによってフレーム20が前後にスライ ド自在で、連れて庇部材30もスライドする。
【0024】 このとき、庇部材30は、FRP製の庇材自体は工場生産できるので、これを 現場に搬送し、合成樹脂で軽量なのでクレーン付き自動車で吊り下げでき、一人 でも搬送と作業が可能であり、従来の庇に比較すると飛躍的に省力的となる。
【0025】 そして、取り付けが完了し、玄関口等に本案庇が装着されると、降雨で雨水が 庇部材30に注いでも、庇部材30では庇中央部では隆状堤31aに遮られ、そ れが上下方向に伸びた谷部31bに流れ、傾斜に沿って流下して下端の排水溝3 2に溜まる。又、左右端の隆状堤31aより外側に注いだ雨水は外縁の排水溝3 2側に流れ、同様に傾斜に沿って流下し、排水溝32の下端に溜まり、連通口3 4から樋35を伝って排水管等に流出される。 このとき、背高の外縁部33によって注いだ雨水が内部に取込まれ、且つ、深 底の排水溝32によって多量の排水量が確保されるので、降雨量が多い場合でも 排水を完全とすることができ、雨仕舞が万全となる。
【0026】 又、庇部材30を傾斜状に傾斜させると、注いだ雨は谷部31b及び排水溝3 2に沿って傾斜庇30側に流れ、このとき傾斜と反対方向からの雨の場合でも、 上端部に排水溝32が配設されているので、いずれの方向からの雨を受けても周 囲を囲僥した排水溝32に流れ、排水される。
【0027】 更に、下方に突状リブを形成する排水溝32を外周縁全体に形成したので、U 字状のリブ効果が発揮され、且つ、その外縁部が連結杆36によって隆状堤31 aと相互に連結され、全体が一体化して捩れや湾曲に強い抗力を発揮する。
【0028】 又、連通口34を排水溝32より低部に打抜き可能な肉薄に形成したので、容 易に樋35を嵌合させることができ、且つ、左右いずれか一方の連通口34を選 択して流出させる配水管等の位置に対応することができる。
【0029】 且つ、FRPで継ぎはぎのない一体的に形成した庇は、デザイン上の工夫が自 由で、外観性に優れた庇となり建築物としての体裁性にも貢献する。
【0030】
【考案の効果】
以上の構成及び作用に係わる本考案は、周囲に形成した排水溝が排水性に優れ と共にリブ効果で物理的強度が向上し、工事の際の取り付けが極めて簡単で、外 壁に合せて位置の調整も自在であり、且つ、外観性に富む等従来の庇材にない幾 多の機能を備えた優れた考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案庇を玄関口に取り付けた状態の全体斜視
図。
【図2】本案庇の平面図。
【図3】本案庇の正面図。
【図4】本案庇を支柱に取り付けた状態の一部裁断側面
図。
【図5】本案庇部材を示す縦断側面図。
【図6】本案梁部材を支柱に取付けた状態の縦断側面
図。
【図7】同上一部縦断側面図。
【図8】樋を嵌合させた状態の傾斜庇の連通口の縦断側
面図。
【符号の説明】
10 梁部材 11 鋼材 11a 孔 12 取付板 12a 孔 13 ボルトナット 20 フレーム 21 頭部 22 突起 23 ボルトナット 30 庇部材 31 央部 31a 隆状堤 31b 谷部 32 排水溝 33 外縁部 34 連通口 35 樋 36 連結杆

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庇をスライド自在にボルト締めするため
    の長穴を穿設させ支柱に取付可能な梁部材と、 該梁部材に載せる庇の隆起に合せた山形のフレームと、 数条の隆状堤と谷部から成る央部を形成すると共にその
    周囲に谷部より深底となる排水溝を形成し、該排水溝外
    縁に水切り用の外縁部を周設し、排水溝の連通口に樋を
    連設させた庇部材とから成り、 上記梁部材にフレームと組合わせた庇部材を取り付ける
    ことを特徴とする庇。
  2. 【請求項2】 庇を前方を隆起させた傾斜状に形成した
    請求項1記載の庇。
  3. 【請求項3】 連通口を排水溝より低部に打抜き可能な
    肉薄に形成し、そこに樋を嵌合させた請求項1記載の
    庇。
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