JPH10205013A - Ssg構法用シーリング材 - Google Patents

Ssg構法用シーリング材

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JPH10205013A
JPH10205013A JP30064297A JP30064297A JPH10205013A JP H10205013 A JPH10205013 A JP H10205013A JP 30064297 A JP30064297 A JP 30064297A JP 30064297 A JP30064297 A JP 30064297A JP H10205013 A JPH10205013 A JP H10205013A
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JP
Japan
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group
sealing material
polymer
saturated hydrocarbon
ssg
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Application number
JP30064297A
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English (en)
Inventor
Makoto Chinami
誠 千波
Toshihiko Okamoto
敏彦 岡本
Masafumi Sakaguchi
雅史 坂口
Junji Takase
純治 高瀬
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコーン系シーリング材をSSG構法に用い
た場合、特に4辺SSG構法の場合、シリコーンに起因
するすじ状の汚れがガラスおよび石材上に付きやすく、
ガラス汚染としてビルの美観を損なうばかりでなく、汚
れをクリーニングするためにゴンドラレールを設計時に
考慮しなくてはならないという設計上の課題も存在す
る。 本発明の目的は、従来のシリコーン系SSG構法
用シーリング材の諸特性を持ち、かつ、ガラス石材汚染
性のない新規なSSG構法用シーリング材料を得ること
にある。 【解決手段】本発明の目的は、下記の成分(A)(B)
(C)および(D)を必須成分としてなるSSG構法用
組成物により解決される。 (A)分子鎖末端に少なくとも1個の加水分解性ケイ素
基を有する飽和炭化水素系重合体(B)光安定剤 (C)硬化触媒 (D)接着性付与剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温では液状であ
り、化学的に架橋硬化し得る飽和炭化水素系重合体を必
須成分としてなるSSG構法用シーリング材に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、SSG構法の概念図を示す。
SSG構法とは、建築物の窓や外壁を構成する板ガラス
をサッシの溝にはめ込んで支持・固定するのではなく、
図1に示すようにシリコーンゴム系等の構造用シーラン
トを板ガラスと支持部材との隙間に充填して構造接着系
を形成し、板ガラスに加わる種々の外力に対して安全に
支持・固定することを目的とした構法である。 SSG
構法における構造用シーラントの役割は、ガラスを構造
的に接着用形材に固定し、ガラスが受ける風荷重を接着
用形材に全て伝達することである。 また、その性能を
長期間にわたって維持し続けることである。 従って構
造用シーラントとしての要求特性としては、以下の項目
が挙げられる。 (接着性) ・接着強度が強いこと ・ガラス・接着用形材への接着性が良いこと ・耐久性が良いこと (物性) ・モジュラスが高いこと ・適度な柔軟性があること (作業性) ・硬化が早く、作業性が良いこと これらの要求特性を満たすシーリング材として、現在シ
リコーン系シーリング材が、一般に使用されている。
【0003】また、防水用シーラントは、構造用シーラ
ントが水に接触して劣化することを防ぐために重要であ
ると一般に認識されている。 この場合、被着体はガラ
スとガラスあるいはガラスとバックアップ材(ポリエチ
レン系、ポリウレタン系の発泡体、およびシリコーン系
のソリッドと発泡体が通常使用される)であり、既用途
にもシリコーン系シーリング材が主として用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シリコーン系シーリン
グ材をSSG構法に用いた場合、シリコーンに起因する
すじ状の汚れがガラス上に付きやすく、ガラス汚染とし
てビルの美観を損なうばかりでなく、汚れをクリーニン
グするためにゴンドラレールを設計時に考慮しなくては
ならないという設計上の課題も存在する。 本発明の目
的は、懸かる現状を鑑み、従来のシリコーン系SSG構
法用シーリング材の諸特性(特にガラス耐候接着性)を
持ち、かつ、ガラス汚染性のないSSG構法用シーリン
グ材料を得ることにある。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】本発明者らは、この目的
を達成する為に検討を重ねた結果、上記諸特性を同時に
満足させる技術を見いだした。 このことにより、前記
目的を達成しうるSSG構法用シーリング材料を得るこ
とができ、本発明を完成するに至った。 すなわち、本
発明は、室温では液状であり、化学的に架橋硬化し得る
飽和炭化水素系重合体を必須成分としてなるSSG構法
用シーリング材に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の飽和炭化水素系重合体の1番目のものと
して、ケイ素原子に結合した加水分解性基を有し、シロ
キサン結合を形成することにより架橋し得るケイ素含有
基、すなわち、反応性ケイ素基を分子鎖末端に少なくと
も1個有する飽和炭化水素系重合体が使用される。 本
発明の飽和炭化水素系重合体は、芳香環以外の炭素ー炭
素不飽和結合を実質的に含有しない重合体であり、たと
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、水素添加ポリブタジエン、水素添加ポリイソプレン
などがあげられる。
【0007】反応性ケイ素基としては、一般式(1)
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1 およびR2 はいずれも炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
炭素数7〜20のアラルキル基または(R’)3 SiO
−(R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、
3個のR’は同じか異なる)で示されるトリオルガノシ
ロキシ基であり、R1 またはR2 が2個以上存在すると
き、それらは同じであってもよく、異なっていてもよい
し、Xは水酸基または加水分解性基であり、2個以上存
在するとき、それらは同じであってもよく、異なってい
てもよい、aは0、1、2または3、bは0、1または
2であって、a+mbは1以上であり、また、m個の
【0010】
【化2】
【0011】におけるbは同じでなくてもよい。mは0
または1〜19の整数)で表される基があげられる。加
水分解性基としては、たとえば、水素原子、アルコキシ
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、ア
ミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオ
キシ基などの一般に使用されている基があげられる。こ
れらのうちでは、アルコキシ基、アミド基、アミノオキ
シ基が好ましいが、加水分解性がマイルドで取り扱い易
いという点から、アルコキシ基がとくに好ましい。 加
水分解性基や水酸基は、1個のケイ素原子に1〜3個の
範囲で結合することができ、(a+mb)は1〜5個の
範囲が好ましい。加水分解性基や水酸基が反応性ケイ素
基中に2個以上結合する場合には、それらは同じであっ
てもよいし、異なってもよい。反応性ケイ素基を形成す
るケイ素原子は1個以上であるが、シロキサン結合など
により連結されたケイ素原子の場合には、20個以下で
あることが好ましい。特に、式
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R2 、X、aは前記と同じ)で表
される反応性ケイ素基が、入手が容易であるので好まし
い。飽和炭化水素系重合体1分子中の反応性ケイ素基は
1個以上であり、1.1〜5個あることが好ましい。分
子中に含まれる反応性ケイ素基の数が1個未満になる
と、硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性が得られな
くなることがある。反応性ケイ素基は、飽和炭化水素系
重合体分子鎖の末端あるいは内部にあってもよいし、ま
た、両方にあってもよい。 とくに、反応性ケイ素基が
分子末端にあるときは、最終的に形成される硬化物に含
まれる飽和炭化水素系重合体成分の有効網目鎖量が多く
なるため、高強度で高伸びのゴム状硬化物が得られやす
くなるなどの点から好ましい。 また、これら反応性ケ
イ素基を有する飽和炭化水素系重合体は単独あるいは2
種以上併用することができる。
【0014】本発明に用いる反応性ケイ素基を有する飽
和炭化水素系重合体の骨格をなす重合体は、(1)エチ
レン、プロピレン、1ーブテン、イソブチレンなどのよ
うな炭素数1〜6のオレフィン系化合物を主モノマーと
して重合させるか、(2)ブタジエン、イソプレンなど
のようなジエン系化合物を単独重合させ、あるいは、上
記オレフィン系化合物とを共重合させた後、水素添加す
るなどの方法により得ることができるが、イソブチレン
系重合体や水添ポリブタジエン系重合体は、末端に官能
基を導入しやすく、分子量を制御しやすいので好まし
い。
【0015】イソブチレン系重合体は、単量体単位のす
べてがイソブチレン単位から形成されていてもよいし、
イソブチレンと共重合体を有する単量体単位をイソブチ
レン系重合体中の好ましくは50%以下(重量%、以下
同じ)、さらに好ましくは30%以下、とくに好ましく
は10%以下の範囲で含有してもよい。 このような単
量体成分としては、たとえば、炭素数4〜12のオレフ
ィン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシ
ラン類、アリルシラン類などがあげられる。このような
共重合体成分としては、たとえば1ーブテン、2ーブテ
ン、2ーメチルー1ーブテン、3ーメチルー1ーブテ
ン、ペンテン、4ーメチルー1ーペンテン、ヘキセン、
ビニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレ
ン、αーメチルスチレン、ジメチルスチレン、モノクロ
ロスチレン、ジクロロスチレン、βーピネン、インデ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジク
ロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメ
チルシラン、1,3−ジビニルー1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、テト
ラビニルシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチ
ルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリ
ルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、
ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、
ジアリルジメチルシラン、γーメタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γーメタクリロイルオキシ
プロピルメチルジメトキシシランなどがあげられる。
【0016】また、イソブチレンと共重合性を有する単
量体として、ビニルシラン類やアリルシラン類を使用す
ると、ケイ素含有量が増加しシランカップリング剤とし
て作用しうる基が多くなり、得られる組成物の接着性が
向上する。 水添ポリブタジエン系重合体や他の飽和炭
化水素系重合体においても、上記イソブチレン系重合体
のばあいと同様に、主成分となる単量体単位の他に他の
単量体単位を含有させてもよい。 また、本発明に用い
る反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素系重合体には、
本発明の目的が達成される範囲で、ブタジエン、イソプ
レンなどのポリエン化合物のような重合後2重結合の残
るような単量体単位を少量、好ましくは10%以下、さ
らには5%以下、とくには1%以下の範囲で含有させて
もよい。
【0017】飽和炭化水素系重合体、好ましくはイソブ
チレン系重合体または水添ポリブタジエン系重合体の数
平均分子量は500〜30,000程度であるのが好ま
しく、とくに1,000〜15,000程度の液状ない
し流動性を有するものが取扱いやすいなどの点から好ま
しい。次に反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素系重合
体の製法について説明する。反応性ケイ素基を有するイ
ソブチレン系重合体のうち、分子鎖末端に反応性ケイ素
基を有するイソブチレン系重合体は、イニファー法と呼
ばれる重合法(イニファーと呼ばれる開始剤と連鎖移動
剤を兼用する特定の化合物を用いるカチオン重合法)で
得られた末端官能型、好ましくは、全末端官能型イソブ
チレン系重合体を用いて製造することができる。 この
ような製造法は、たとえば、特公平4−69659号、
特開昭63−6003号、特開昭63−254149
号、特開昭64−22904号、特開昭64−3840
7号の各明細書などに記載されている。 また、分子鎖
内部に反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体
は、イソブチレンを主体とするモノマー中に反応性ケイ
素基を有するビニルシラン類やアリルシラン類を添加
し、共重合せしめることにより製造される。 さらに、
分子鎖末端に反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重
合体を製造する際の重合に際して、主成分であるイソブ
チレンモノマー以外に反応性ケイ素基を有するビニルシ
ラン類やアリルシラン類などを共重合せしめたのち末端
に反応性ケイ素基を導入することにより、末端および分
子鎖内部に反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重合
体が製造される。 反応性ケイ素基を有するビニルシラ
ン類やアリルシラン類としては、たとえば、ビニルトリ
クロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジ
メチルクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、
ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、
アリルトリクロロシラン、アリルメチルジクロロシラ
ン、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメチルメト
キシシラン、ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメト
キシシラン、γーメタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γーメタクリロイルオキシプロピルメチ
ルジメトキシシランなどがあげられる。 前記水添ポリ
ブタジエン系重合体は、たとえば、まず、末端ヒドロキ
シ水添ポリブタジエン系重合体の水酸基を−ONaや−
OKなどのオキシメタル基にした後、一般式(2): CH2 =CH−R3 −Y (2) (式中、Yは塩素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、R3 は−R4 −、−R4 −OCO−または−R4
CO−(R4 は炭素数1〜20の2価の炭化水素基で、
アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、ア
ラルキレン基が好ましい)で示される2価の有機基で、
−CH2 −、−R”−C6 5 −CH2−(R”は炭素
数1〜10の炭化水素基)より選ばれる2価の基がとく
に好ましい)で示される有機ハロゲン化合物を反応させ
ることにより、末端オレフィン基を有する水添ポリブタ
ジエン系重合体(以下、末端オレフィン水添ポリブタジ
エン系重合体ともいう)が製造される。
【0018】末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合
体の末端水酸基をオキシメタル基にする方法としては、
Na、Kのごときアルカリ金属;NaHのごとき金属水
素化物;NaOCH3 のごとき金属アルコキシド;Na
OH、KOHなどのアルカリ水酸化物などと反応させる
方法があげられる。 前記方法では、出発原料として使
用した末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体とほ
ぼ同じ分子量をもつ末端オレフィン水添ポリブタジエン
系重合体が得られるが、より高分子量の重合体を得たい
場合には、一般式(2)の有機ハロゲン化合物を反応さ
せる前に、塩化メチレン、ビス(クロロメチル)ベンゼ
ン、ビス(クロロメチル)エーテルなどのごとき、1分
子中にハロゲンを2個以上含む多価有機ハロゲン化合物
と反応させれば分子量を増大させることができ、その後
一般式(2)で示される有機ハロゲン化合物と反応させ
れば、より高分子量でかつ末端にオレフィン基を有する
水添ポリブタジエン系重合体をうることができる。
【0019】前記一般式(2)で示される有機ハロゲン
化合物の具体例としては、たとえばアリルクロライド、
アリルブロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、
アリル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチ
ル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリ
ル(クロロメトキシ)ベンゼン、1ーブテニル(クロロ
メチル)エーテル、1ーヘキセニル(クロロメトキシ)
ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンなど
があげられるが、それらに限定されるものではない。こ
れらのうちではアリルクロライドが安価であり、しかも
容易に反応するので好ましい。 前記末端オレフィン水
添ポリブタジエン系重合体への反応性ケイ素基の導入
は、分子鎖末端に反応性ケイ素基を有するイソブチレン
系重合体の場合と同様、たとえば、一般式(1)で表さ
れる基に水素原子が結合したヒドロシラン化合物、好ま
しくは一般式:
【0020】
【化4】
【0021】(式中、R2 、X、aは前記に同じ)で示
される化合物を白金系触媒を用いて付加反応をさせるこ
とにより製造される。前記一般式(1)で表される基に
水素原子が結合したヒドロシラン化合物としては、たと
えば、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメ
チルクロロシラン、フェニルジクロロシランのようなハ
ロゲン化シラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシ
シラン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシ
ラン、フェニルジメトキシシランのようなアルコキシシ
ラン類;メチルジアセトキシシラン、フェニルジアセト
キシシランのようなアシロキシシラン類;ビス(ジメチ
ルケトキシメート)メチルシラン、ビス(シクロヘキシ
ルケトキシメート)メチルシランのようなケトキシメー
トシラン類などがあげられるが、これらに限定されるも
のではない。これらのうちではとくにハロゲン化シラン
類、アルコキシシラン類が好ましい。
【0022】前記のように反応性ケイ素基を有する飽和
炭化水素系重合体が、芳香環でない不飽和結合を分子中
に実質的に含有しない場合には、不飽和結合を有する有
機系重合体やオキシアルキレン系重合体のような従来の
ゴム系重合体よりなるシーリング剤などとくらべて、著
しく耐候性がよくなる。また、該重合体は炭化水素系重
合体であるので湿気遮断性や耐水性がよく、ガラス、ア
ルミなどの各種無機質基材に対して優れた接着性能を有
するとともに、湿気遮断性の低い硬化物になる。
【0023】上記シラノール縮合反応により架橋し得る
飽和炭化水素系重合体の縮合触媒は、シラノール縮合触
媒として従来公知のものである。その具体例としては、
例えば、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタ
ネート等のチタン酸エステル類;ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジアセテート、
オクチル酸錫、ナフテン酸錫等の錫カルボン酸塩類;ジ
ブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物;ジ
ブチル錫ジアセチルアセトナート;アルミニウムトリス
アセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルアセ
トアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルア
セトアセテート等の有機アルミニウム化合物類;ジルコ
ニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラアセ
チルアセトナート等のキレート化合物類;オクチル酸
鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、
ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロ
ピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミ
ン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリ
ン、N−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウ
ンデセン−7(DBU)等のアミン系化合物、あるいは
これらのアミン系化合物のカルボン酸等との塩;過剰の
ポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポリアミ
ド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生
成物;γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン等のアミノ基を有するシランカップリング剤;等
のシラノール複合触媒、さらには他の酸性触媒、塩基性
触媒等の公知のシラノール縮合触媒等が例示できる。こ
れらの触媒は、単独で使用してもよく、2種以上併用し
てもよい。
【0024】このシラノール硬化触媒の配合量は、飽和
炭化水素系重合体100重量部に対して0.1〜20重
量部程度が好ましく、1〜10重量部が更に好ましい。
硬化触媒の配合量がこの範囲を下回ると硬化速度が遅く
なることがあり、また硬化反応が十分に進行し難くなる
場合がある。一方、硬化触媒の配合量がこの範囲を上回
ると硬化時に局部的な発熱や発泡が生じ、良好な硬化物
が得られ難くなるほか、ポットライフが短くなり過ぎ、
作業性の点からも好ましくない。
【0025】さらに2番目の方法として、本発明におけ
るSSG構法用シーリング材は、下記の成分(1)、
(2)、(3)を必須成分としてなる組成物からも得ら
れる。 (1)分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可
能なアルケニル基を含有する飽和炭化水素系重合体 (2)分子中に少なくとも1個のヒドロシリル基を含有
する硬化剤 (3)ヒドロシリル化触媒 (1)成分は、分子中に少なくともヒドロシリル化反応
可能な1個のアルケニル基を有する分子量100000
以下の飽和炭化水素系重合体である。 ここで、飽和炭
化水素系重合体とは、芳香環以外の炭素ー炭素不飽和結
合を実質的に含有しない重合体を意味する概念であり、
該アルケニル基を除く主鎖を構成する繰り返し単位が飽
和炭化水素から構成されることを意味する。 また、ヒ
ドロシリル化反応可能なアルケニル基とは、ヒドロシリ
ル化反応に対して活性のある炭素−炭素2重結合を含む
基であれば特に制限されるものではない。 アルケニル
基としては、ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プ
ロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基ヘキセニル基等
の脂肪族不飽和炭化水素基、シクロプロペニル基、シク
ロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル
基等の環式不飽和炭化水素基が挙げられる。 本発明に
おいては、1分子中にアルケニル基を1〜10個有して
いることが望ましい。 この飽和炭化水素系重合体の骨
格をなす重合体は、前述した通りである。 前記飽和炭
化水素系重合体、好ましくはイソブチレン系重合体、水
添ポリイソプレンまたは水添ポリブタジエン系重合体の
数平均分子量(GPC法、ポリスチレン換算)は500
〜100000程度であるのが好ましく、特に1000
〜40000程度の液状物、流動性を有するものである
のが取り扱いやすさなどの点から好ましい。 また、こ
れらの製造方法としては、P06−291935やP0
6−287241に記載されている。
【0026】(2)成分である硬化剤としては、分子内
に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有するものであ
れば、制限はない。ここで、ヒドロシリル基1個とはS
iH基1個をさす。従って、同一Siに水素原子が2個
結合している場合はヒドロシリル基2個と計算する。
硬化剤としては、オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンが好ましいものの一つに挙げられる。 ここで言うオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンとは、Si原子上
に炭化水素基あるいは水素原子を有するポリシロキサン
を指し、その構造について具体的に示すと、
【0027】
【化5】
【0028】などで示される鎖状、環状のものが挙げら
れる。また、(2)成分としては、オルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン残基を分子内に少なくとも2個含有
する有機系硬化剤も好ましい。ここで言うオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンとは、Si原子上に炭化水素
基あるいは水素原子を有するポリシロキサンを指し、こ
のような有機系硬化剤の好ましい例としては、一般式
(3)で表される有機系硬化剤が挙げられる。 R1 Xa (3) (Xは少なくとも1個のヒドロシリル基を含むオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサン残基、R1 は炭素数2〜
2000の1〜4価の炭化水素基。aは2〜4から選ば
れる整数。) 一般式(3)中、Xは少なくとも1個のヒドロシリル基
を含むオルガノハイドロジェンポリシロキサン残基を表
すが、具体的に例示するならば、
【0029】
【化6】
【0030】などで示される鎖状、環状のものが挙げら
れる。上記の各種のヒドロシリル基含有基のうち、本発
明の(2)成分であるヒドロシリル基含有硬化剤の
(1)成分等の各種有機重合体に対する相溶性を損なう
可能性が少ないという点を考慮すれば、特に下記のもの
が好ましい。
【0031】
【化7】
【0032】また、一般式(3)中、R1 は炭素数2〜
2000の1〜4価の炭化水素基であり制限はないが、
各種有機重合体に対する相溶性、さらにヒドロシリル基
の反応性も考慮すれば、特に飽和炭化水素基などが好ま
しい。また、(2)成分としては分子中にオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサン残基以外の少なくとも2個の
ヒドロシリル基を含有する有機系硬化剤も好ましい。こ
の有機系硬化剤の好ましい例としては、一般式(4)で
表される有機系硬化剤が挙げられる。
【0033】R2 Xb (4) (Xは少なくとも2個のヒドロシリル基を含む、オルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン残基以外の基、R2
炭素数2〜2000の1〜4価の炭化水素基。bは1〜
4から選ばれる整数。) 一般式(4)中、Xを具体的に例示するならば、 −Si(H)n(CH3 3-n 、−Si(H)n(C
2 5 3-n 、 −Si(H)n(C6 5 3-n 、(n=1〜3) −SiH2 (C6 13 ) などのケイ素原子1個だけ含有する基、
【0034】
【化8】
【0035】などのケイ素原子2個以上含む基などが挙
げられる。一般式(4)中、R2 は炭素数2〜2000
の1〜4価の炭化水素基であり、制限はないが、各種有
機重合体に対する相溶性を損なう可能性が少ないという
点、さらにヒドロシリル基の反応性も考慮すれば、特に
飽和炭化水素基などが好ましい。
【0036】一般式(3)、(4)中に含まれるヒドロ
シリル基の個数については少なくとも1分子中に2個あ
ればよいが、2〜15個が好ましく、3〜12個が特に
好ましい。本発明の組成物をヒドロシリル化反応により
硬化させる場合には、該ヒドロシリル基の個数が2より
少ないと、硬化が遅く硬化不良を起こす場合が多い。ま
た、該ヒドロシリル基の個数が30より多くなると、
(2)成分である硬化剤の安定性が悪くなり、その上硬
化後も多量のヒドロシリル基が硬化物中に残存し、ボイ
ドやクラックの原因となる。
【0037】ヒドロシリル化触媒については、特に制限
はなく、任意のものが使用できる。具体的に例示すれ
ば、塩化白金酸、白金の単体、アルミナ、シリカ、カ−
ボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの; 白金ービニルシロキサン錯体{例えば、 Ptn(ViMe2 SiOSiMe2 Vi)n Pt〔(MeViSiO)4 〕m}; 白金ーホスフィン錯体{例えば、 Pt(PPh3 4 、Pt(PBu3 4 }; 白金ーホスファイト錯体{例えば、 Pt〔P(OPh)3 4 、Pt〔P(OBu)3 4 (式中、Meはメチル基、Buはブチル基、Viはビニ
ル基、Phはフェニル基を表 し、n、mは整数を表
す)、Pt(acac)2 、また、アシュビ−(Ash
by) の米国特許第3159601及び315966
2号明細書中に記載された白金−炭化 水素複合体、並
びにラモロ−(Lamoreaux)の米国特許第32
20972号 明細書中に記載された白金アルコラ−ト
触媒も挙げられる。
【0038】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh3 3 、RhCl3 、 Rh/A
2 3 、RuCl3 、IrCl3 、FeCl3 、Al
Cl3、PdCl2 ・2H2 O、NiCl2 、TiCl
4 、等が挙げられる。 これらの触媒は単独で使用して
もよく、2種以上併用しても構わない。触媒活性の点か
ら塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシ
ロキサン錯体、Pt(acac)2 等が好ましい。 触
媒量としては特に制限はないが、(1)成分中のアルケ
ニル基1molに対して10-1 〜10-8 molの範
囲で用いるのがよい。好ましくは10-2 〜10-6
olの範囲で用いるのがよい。 また、ヒドロシリル化
触媒は、一般に高価で腐食性であり、また、水素ガスを
大量に発生して硬化物が発泡してしまう場合があるので
10-1 モル以上用いない方がよい。
【0039】ここで述べる硬化性組成物においては、貴
金属触媒を用いたアルケニル基に対するSi−H基の付
加反応によって硬化性組成物が硬化するので、硬化速度
が非常に速く、ライン生産を行う上で好都合である。さ
らに本硬化性組成物の保存安定性を改良する目的で、保
存安定性改良剤を使用することができる。 この保存安
定性改良剤としては、本発明の(2)成分の保存安定剤
として知られている通常の安定剤であり、所期の目的を
達成するものであればよく、特に限定されるものではな
い。 具体的には、脂肪族不飽和結合を含有する化合
物、有機リン化合物、有機硫黄化合物、窒素含有化合
物、スズ系化合物、有機過酸化物等を好適に用いること
ができる。 さらに具体的には、2−ベンゾチアゾリル
サルファイド、ベンゾチアゾ−ル、チアゾ−ル、ジメチ
ルアセチレンダイカルボキシレ−ト、ジエチルアセチレ
ンダイカルボキシレ−ト、BHT、ブチルヒドロキシア
ニソ−ル、ビタミンE、2−(4−モルフォジニルジチ
オ)ベンゾチアゾ−ル、3−メチル−1−ブテン−3−
オ−ル、アセチレン性不飽和基含有オルガノシロキサ
ン、アセチレンアルコ−ル、3−メチル−1−ブチル−
3−オ−ル、ジアリルフマレ−ト、ジアリルマレエ−
ト、ジエチルフマレ−ト、ジエチルマレエ−ト、ジメチ
ルマレエ−ト、2−ペンテンニトリル、2,3−ジクロ
ロプロペン等が挙げられ、特にポットライフ/速硬化性
の両立という点でチアゾ−ル、ベンゾチアゾ−ルが好ま
しいが、これらに限定されるわけではない。
【0040】また、3番目の方法として、本発明のSS
G構法用シーリング材は、下記の成分(1)、(2)の
混合物、あるいは(3)を必須成分としてなる組成物か
らも得られる。 (1)分子中に1.5〜4.0個の水酸基を有する飽和
炭化水素系重合体 (2)分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイ
ソシアネート化合物 (3)上記(1)と(2)とを反応させてなる分子中に
1個より多くイソシアネート基を含有する飽和炭化水素
系重合体 (1)および(3)の飽和炭化水素系重合体の骨格をな
す重合体は前述した通りであり、好ましくは水添ポリイ
ソプレンまたは水添ポリブタジエン重合体、あるいは両
者の共重合体である。 前記飽和炭化水素系重合体の数
平均分子量は、500〜10000のものが用いられ
る。 数平均分子量が500より小さい場合には、その
水添物を用いて得られる硬化物が良好な物性を有しな
い。 また、10000を超えるばあいには前記重合体
が良好な流動性を示さなくなり、硬化物作成等の操作が
悪くなり好ましくない。 このような事より、重合体の
数平均分子量は上記範囲にあることが好ましく、特に2
000〜5000の範囲にあることが好ましい。
【0041】(2)の成分であるイソシアネート化合物
は、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリ
イソシアネート化合物である。 例えばトリレンジイソ
シアネート、フェニレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、変性ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
等が挙げられる。
【0042】硬化させる場合には、上記2成分(水酸基
含有飽和炭化水素系重合体、イソシアネート化合物)と
を混合して硬化させる方法(ワンショット法)が好まし
い。ワンショット法による上記2成分の混合は、飽和炭
化水素系重合体中の水酸基に対するイソシアネート基の
モル比すなわちNCO/OH比として0.5〜5の範囲
である。 この比が、0.5より小さい場合、硬化物に
十分な強度が得られないし、反対に5を超える場合には
架橋密度が高くなりすぎ十分な弾性を有する硬化物が得
られない。 この比は、好ましくは2〜5の範囲である
のがよい。
【0043】硬化する際にポリイソシアネート化合物の
他にポリオール、ポリアミン化合物を併用することも可
能である。 ポリオール化合物の例としては、1,4−
ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ペンタンジオール等が、ポリアミン化合物とし
ては、トリエチレンジアミン、テトラエチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。 硬化さ
せる場合、これらの化合物は飽和炭化水素系重合体中の
水酸基ポリオール、ポリアミン化合物のいずれの場合に
もその使用量に特に制限はないが、重合体100重量部
に対し1〜250重量部の範囲で用いられる。
【0044】また、(3)の成分であるイソシアネート
基を含有する飽和炭化水素系重合体は、上記水酸基含有
飽和炭化水素系重合体とポリイソシアネート化合物とを
反応させ、イソシアネート基を含有すする重合体としこ
れを硬化剤を用いて硬化する方法(プレポリマー法)が
用い得る。 プレポリマー法による場合、前述のNCO
/OHのモル比は、2.0〜5.0の範囲で行われる。
比が、2.0よりも小さい場合には、未反応の水酸基
が残留し、反応中に著しい粘度の上昇あるいは硬化が起
こったり、貯蔵安定性が悪くなる(ゲル化する)等の問
題を生じ好ましくない。 反対に5.0を超える場合に
は、硬化物のゴム弾性を失う。 場合によってはこれよ
り多くのイソシアネート化合物を用い反応を行った後、
減圧脱揮、溶媒留去等の方法にて過剰のイソシアネート
化合物を除去する方法を用いてもよい。 プレポリマー
法におけるイソシアネート基導入反応は、常温〜200
℃、反応時間として0.1〜50時間の範囲で行われ
る。 このとき、錫・鉛等の化合物を触媒として用いる
ことも可能である。 プレポリマー法によって得られる
イソシアネート基を含有する飽和炭化水素系重合体は、
水・ポリオール化合物・ポリアミン化合物等を用いて、
架橋硬化して用いられる。 これらを架橋剤として用い
る場合、その使用量はイソシアネート基に対し水酸基も
しくはアミノ基のモル比(OHまたはNH2/NCO)
が0.5〜5.0の範囲で用いられる。
【0045】ここで、プレポリマー法においても、上記
ワンショット法の時と同様に前述のポリオール化合物お
よびポリアミン化合物を用いることができる。本発明の
シーリング材の硬化条件としては、ワンショット法、プ
レポリマー法いずれの場合においても、常温〜200
℃、好ましくは80〜150℃の温度で0.1〜20時
間の間で行われる。
【0046】また、本発明のシーリング材には、日光が
直接あるいは間接的にあたる部分に用いられる場合、特
に耐候接着性が要求されるため、光安定剤を配合しても
よい。このうち光安定剤として、好ましいのはニッケル
系光安定剤として市販のものである。 その具体例とし
ては、例えば、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、
ジエチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジブチルジチオ
カルバミン酸ニッケル等のニッケルジチオカーバメート
塩類、 [2,2‘−チオビス(4−t−オクチルフェノ
ラート)]−n−ブチルアミンニッケル、[2,2‘−チ
オビス(4−t−オクチルフェノラート)]−2−エチ
ルヘキシルアミンニッケル、[2,2‘−チオビス(4
−t−オクチルフェノラート)]−トリエタノールアミ
ンニッケル等のニッケル錯体、ニッケルビス(オクチル
フェニル)スルフィド、イソプロピルキサントゲン酸ニ
ッケル、等のニッケル化合物が例示できる。これらの光
安定剤は、単独で使用してもよく、2種以上併用しても
よい。 この光安定剤の配合量は、飽和炭化水素系重合
体100重量部に対して0.1〜20重量部程度が好ま
しく、1〜10重量部が更に好ましい。光安定剤の配合
量がこの範囲を下回るとガラスに対する耐候接着性が発
現できなくなる場合がある。一方、この範囲を上回る
と、配合物の物性、及び作業性が低下する可能性があ
り、また、コスト面からも好ましくない。
【0047】その他、前述の3つ全ての方法のSSG構
法用シーリング剤においても、補強剤や充填剤として一
般的に使用されている無機系のものが使用でき、必要に
応じてその他の充填剤、接着性付与剤、酸化防止剤、可
塑剤、紫外線吸収剤、顔料、界面活性剤等を適宜添加す
ることができる。この充填剤の具体例としては、例えば
炭酸カルシウム、クレ−、タルク、酸化チタン、亜鉛
華、ケイソウ土、硫酸バリウム、カ−ボンブラック等を
挙げることができる。
【0048】このうち、可塑剤は流動特性を調整し、作
業性をよくするためのものであり、一般的に使用されて
いる可塑剤が使用できるが、本発明に用いる飽和炭化水
素系重合体と相溶性のよいものが好ましい。 相溶性の
よい可塑剤の具体例としては、例えばポリブテン、水添
ポリブテン、α−メチルスチレンオリゴマ−、液状ポリ
ブタジエン、水添液状ポリブタジエン、パラフィン油、
ナフテン油、アタクチックポリプロピレン等が挙げられ
るが、その中でも好ましくは不飽和結合を含まない水添
ポリブテン、水添液状ポリブタジエン、パラフィン油、
ナフテン油、アタクチックポリプロピレンなどの炭化水
素系化合物類が好ましい。 これらの可塑剤は、単独で
使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。 さ
らに単独では相溶性が悪い可塑剤についても、上記炭化
水素系化合物類との併用により相溶性を良好にすれば使
用できる。
【0049】本発明には、必要に応じ接着付与剤を添加
してもよい。 この代表例としては、シランカップリン
グ剤を挙げることができる。 但しシランカップリング
剤以外の接着性付与剤も用いることができる。シランカ
ップリング剤は、加水分解性基が結合したケイ素原子を
含む基(以下加水分解性ケイ素基という)及びそれ以外
の官能基を有する化合物である。 具体的には、加水分
解性基として既に例示した基を挙げることができるが、
メトキシ基、エトキシ基等が加水分解速度の速い点から
好ましい。 加水分解性基の個数は、2個以上、特に3
個以上が好ましい。 加水分解性ケイ素基以外の官能基
としては、1級、2級、3級のアミノ基、メルカプト
基、エポキシ基、カルボキシル基、ビニル基、イソシア
ネート基、イソシアヌレート、ハロゲン等を例示でき
る。 これらの内、1級、2級、3級のアミノ基、エポ
キシ基、イソシアネート基、イソシアヌレート等が好ま
しく、イソシアネート基、エポキシ基が特に好ましい。
シランカップリング剤の具体例としては、γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
ウレイドプロピルプロピルトリメトキシシラン、n−β
−(n−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリ
メトキシシラン等のアミノ基含有シラン類;γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
エトキシシラン等のメルカプト基含有シラン類;γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等のエポ
キシ基含有シラン類;β−カルボキシエチルトリエトキ
シシラン、β−カルボキシエチルフェニルビス(2−メ
トキシエトキシ)シラン、n−β−(n−カルボキシメ
チルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン等のカルボキシシラン類;ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイル
オキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクロイ
ルオキシプロピルメチルトリエトキシシラン等のビニル
型不飽和基含有シラン類;γクロロプロピルトリメトキ
シシラン等のハロゲン含有シラン類;トリス(トリメト
キシシリル)イソシアヌレート等のイソシアヌレートシ
ラン類;γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等
のイソシアネートキ含有シラン類等を挙げることができ
る。 また、これらを変性した誘導体である、アミノ変
性シリルポリマー、シリル化アミノポリマー、不飽和ア
ミノシラン錯体、ブロックイソシアネートシラン、フェ
ニルアミノ長鎖アルキルシラン、アミノシリル化シリコ
ーン、シリル化ポリエステル等もシランカップリング剤
として用いることができる。
【0050】また、シランカップリング剤以外の接着性
付与剤として、分子中にエポキシ基やイソシアネート基
を持つ化合物(イソシアネートの多量体も含む)も勿論
使用することに何ら差し支えない。 本発明に用いる接
着性付与剤は、反応性珪素基含有飽和炭化水素系重合体
100部(重量部、以下同様)に対し、0.01〜20
部の範囲で使用される。特に、0.1〜10部の範囲で
使用するのが好ましい。上記接着性付与剤は1種類のみ
で使用しても良いし、2種類以上混合使用しても良い。
また、アルコキシシリル基の加水分解縮合反応の有用
な触媒とされるTi−O−C結合を有する有機チタン化
合物の添加も、接着性を発現させることができる。具体
例としては、テトライソプロポキシチタン、テトラブト
キシチタン等のテトラアルコキシチタンのほか、オキシ
酢酸やエチレングリコール等の残基を有するものなど一
般的なチタネートカップリング剤が使用できる。
【0051】粘着性付与剤としては、各種粘着性付与樹
脂が使用できるが、本発明の飽和炭化水素系重合体との
相溶性を考慮すると、テルペン系、テルペンフェノール
系、さらに水素添加された脂環族系石油樹脂、脂肪族系
石油樹脂、芳香族系石油樹脂が好ましい。 これらの粘
着付与樹脂は、もちろん単体でも2種以上の混合物とし
て添加してもよい。
【0052】さらに、必要に応じ硬化物の耐熱・耐候性
を向上させるために種々の酸化防止剤・紫外線吸収剤等
の添加剤を加えてもよい。本発明の組成物においては、
1液組成物及び2液組成物のいずれも可能である。本発
明の組成物は主にSSG構法用シーリング材として有用
であり、構造用シーリング材のみならず防水用シーリン
グ材としても使用することができる。 本発明の組成物
はノンプライマーで被着体に対して強固に自着するが、
さらに、プライマー等を使用することにより、ガラス、
石材、セラミック、木材、合成樹脂、金属等のような広
範囲の基材に強固に接着するため、種々のタイプのSS
G構法用シーリング材として使用することが可能であ
る。
【0053】以下に、実施例に基づき本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受ける
ものではない。
【0054】
【実施例】
製造例1 飽和炭化水素系重合体の製造 1Lの耐圧ガラス製オートクレーブにP−DCC(下記
化合物A)7.5mmoleを入れ、撹拌用羽根、三方
コック及び真空ラインを取り付けた後、内部を窒素置換
した。
【0055】その後、三方コックの一方から窒素を流し
ながら、注射器を用いてオ−トクレ−ブにモレキュラ−
シ−ブ処理によって乾燥させた溶媒、トルエン330m
L、ヘキサン141mLを導入した。次いで添加剤α−
ピコリン3.0mmolを添加した。次に、酸化バリウ
ムを充填したカラムを通過させることにより脱水したイ
ソブチレンが113g入っているニ−ドルバルブ付耐圧
ガラス製液化ガス採取管を三方コックに接続した後、容
器本体を−70℃のドライアイスーアセトンバスに浸積
し、重合器内部を撹拌しながら1時間冷却した。冷却
後、真空ラインにより内部を減圧した後、ニ−ドルバル
ブを開け、イソブチレンを耐圧ガラス製液化ガス採取管
から重合容器に導入した。その後三方コックの一方から
窒素を流すことにより常圧に戻した。
【0056】次に、重合容器内が−70℃で安定してい
ることを確認し、TiCl4 7.18g(3.8mmo
l)を注射器を用いて三方コックから添加して重合を開
始させ、2時間経過した時点で、アリルトリメチルシラ
ン2.57g(22.5mmole)を添加した。さら
に1時間反応させた後、反応混合物を水に注ぎ込むこと
により触媒を失活させた。次に有機層を純水により3回
洗浄した後分液し、溶剤を減圧留去することにより、ア
リル末端のイソブチレンポリマ−を得た。
【0057】尚、化合物Aの構造は下記に示す通りであ
る。
【0058】
【化9】
【0059】次いで、こうして得られたアリル末端のイ
ソブチレンポリマ−100gを、n−ヘプタン50mL
に溶解し、約70℃まで昇温した後、メチルジメトキシ
シラン1.2[eq./アリル基]、白金(ビニルシロ
キサン)錯体1×10-4 [eq./アリル基]を添加
し、ヒドロシリル化反応を行った。FT−IRにより反
応追跡を行い、約4時間で1640cm-1 のオレフィ
ン由来の吸収が消失したのを確認し、反応を停止した。
【0060】反応溶液を減圧濃縮することにより、目的
とする両末端に反応性ケイ素を有するイソブチレンポリ
マーが得られた。こうして得られたポリマ−の収量より
収率を算出するとともに、Mn及びMw/MnをGPC
法により、また末端構造を300MHz 1H−NMR分
析により各構造に帰属するプロトン(開始剤由来のプロ
トン:6.5〜7.5ppm、ポリマ−末端由来のケイ
素原子に結合したメチルプロトン:0.0〜0.1pp
m及びメトキシプロトン:3.5〜3.4)の共鳴信号
の強度を測定、比較することにより求めた。 ポリマー
の分析値は、Mn=11416、Mn/Mw=1.4
7、Fn(シリル)=1.95であった(数平均分子量
はポリスチレン換算、末端シリル官能基数はイソブチレ
ンポリマー1分子当たりの個数)。
【0061】重合体の構造は次のとうりである。
【0062】
【化10】
【0063】実施例1および比較例1 製造例1で得られた重合体100部に対し、パラフィン
基プロセスオイル(出光興産(株)製、商品名ダイアナ
プロセスPS−32)90部、重質炭酸カルシウム(丸
尾カルシウム(株)製、商品名スノーライトSS)30
部、膠質炭酸カルシウム(白石工業(株)製、商品名E
DS−D10A)100部、タルク(丸尾カルシウム
(株)製、商品名LMR)100部、芒硝(Na2 SO
4 ・10H2O)5部、老化防止剤(チバガイギー
(株)製、商品名イルガノックス1010)1部、(チ
バガイギー(株)製、商品名チヌビン327)1部、
(三共(株)製、商品名サノールLS−770)1部、
光安定剤(三新化学(株)製、商品名サンダントNB
C)3部、(ACC(株)製、商品名CYASORB
UV−1084)3部、光硬化性樹脂(東亞合成(株)
製、商品名アロニクスM400)3部、チクソ性付与剤
(楠本化成(株)製、商品名ディスパロン#305)3
部、シランカップリング剤(日本ユニカー(株)製、商
品名Y−9030)4部、(日本ユニカー(株)製、商
品名A−187)2部を加え、三本ペイントロールでよ
く混練し主剤とした。また、パラフィン基プロセスオイ
ル(出光興産(株)製、商品名ダイアナプロセスPS−
32)10部、重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム
(株)製、商品名スノーライトss)20部、硬化触媒
(日東化成(株)製、商品名U−220)4部、カーボ
ンブラック(三菱化成(株)製、商品名CB#30)を
ディスポーザルカップ中で手混ぜ混練した後、日本精機
製作所(株)製のエクセル・オート・ホモジナイザーを
用いて、回転数10000rpmで10分間撹拌する操
作を3回行うことにより硬化剤を調整した。引張試験用
サンプルは、JIS A 5758-1992規定の引張接着性試験体
の作製方法に従って、ガラス、あるいはアルミ基材をH
型に組み、上記の主剤と、硬化剤を12:1の重量比に
なるように秤量し、充分混練した後、配合物を充填した
後、オーブン中で硬化させた。 養生条件はいずれも、
23℃×7日+50℃×7日。
【0064】H型引張試験用に用いた基材は、 JIS A 5
758-1992に準拠したフロートガラス(広苑社製:日本シ
ーリング材工業会指定、寸法:3×5×0.5cm)、
JISA 5758-1992に準拠した陽極酸化アルミ(広苑社
製:日本シーリング材工業会指定、寸法:5×5×0.
5cm)、またはJIS H 4000に準拠した純アルミニウム
(太佑基材製:A 1100 P、寸法:5×5×0.2c
m)、熱線反射ガラス(商品名:KL、寸法:5×5×
0.6cm)、熱線反射ガラス(商品名:KLS、寸
法:5×5×0.6cm)、熱線反射ガラス(商品名:
SGY−32,TCB−35,寸法:5×5×0.6c
m)の7種である。 これらの被着体は、配合物を充填
する前に、メチルエチルケトン(和光純薬製:特級)で
洗浄し、清浄な綿布でふいた。先述の方法で作製した
H型引張試験サンプルは、JIS A 5758-1992規定の引張
接着性試験方法に従って、温度23℃、湿度65±5%
の恒温室中、引張速度50mm/minの条件で行っ
た。 表中の凝集破壊(CF)・薄層破壊(TCF)・界面破
壊(AF)の割合は、引張試験後の破断面を目視にて評価
した割合である。
【0065】
【表1】
【0066】表1よりわかるとおり、PIBを用いた実
施例1、比較例1共に、全ての被着体に凝集破壊とな
り、良好な接着性を示していることが確認された。実施
例2および比較例2実施例1で作成したH型接着性試験
サンプルおよびシリコーン系SSG構法用シーリング材
(T社製、商品名SE−9500)にて実施例と同一の
基材を用い耐候接着性試験を行った結果をそれぞれ実施
例2および比較例2として表2に示す。 耐候接着性試
験は、光源にサンシャインカーボンを用い、ブラックパ
ネル温度を63℃に設定したスガ試験機株式会社製サン
シャイン・スーパーロングライフ・ウェザーメーターWE
L-SUN-HC中にH型引張試験用サンプルを入れ、1000
時間後に取り出し、H型機械特性を測定した。
【0067】
【表2】
【0068】表2よりわかるとおり、シリコーン系SS
G構法用シーリング材を用いた比較例2と同様に、PI
Bを用いた実施例2でも、全ての被着体に対し凝集破壊
の傾向を示し、良好な耐候接着性を有することが確認さ
れた。 実施例3および比較例3 実施例1で作成した配合物およびシリコーン系SSG構
法用シーリング材(T社製、商品名SE−9500)を
用い、それぞれ5ミリ厚のシート状サンプルを作製し
た。 試験用サンプルは、上記の主剤と硬化剤を、実施
例においては12:1の重量比、比較例においては1
0:1の重量比になるように秤量し、充分混練した。
配合物を充填した後、オーブン中で硬化させた。 養生
条件はいずれも、23℃×7日+50℃×7日。 次い
で、兵庫県神戸市兵庫区地方において、屋外(南面45
度傾斜)に曝露後の、試験片の埃付着性を観察した結果
を表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】実施例4および比較例4 実施例1で作成した配合物およびシリコーン系SSG構
法用シーリング材(T社製、商品名SE−9500)を
用い、それぞれ幅20ミリ×深さ10ミリの目地に充填
した。 試験用サンプルは、上記の主剤と硬化剤を、実
施例においては12:1の重量比、比較例においては1
0:1の重量比になるように秤量し、充分混練した。
配合物を充填した後、オーブン中で硬化させた。 養生
条件はいずれも、23℃×7日+50℃×7日。 被着
体は、御影石(ポーチョン(韓国産)、30cm×30
cm×2cm)、大理石(リンカーンホワイト(米国
産、20cm×20cm×2cm)およびビアンコカラ
ーラ(イタリア産)20cm×20cm×2cm)の3
種類である。 次いで、兵庫県神戸市兵庫区地方におい
て、屋外(南面45度傾斜)に曝露後の、試験片周囲の
汚染状態を観察した結果を表4に示す。
【0071】
【表4】
【0072】実施例5および比較例5 実施例1で作成した配合物およびシリコーン系SSG構
法用シーリング材(T社製、商品名SE−9500)を
用い、それぞれ幅20ミリ×深さ6ミリの目地に充填し
た。 試験用サンプルは、上記の主剤と硬化剤を、実施
例においては12:1の重量比、比較例においては1
0:1の重量比になるように秤量し、充分混練した。
配合物を充填した後、オーブン中で硬化させた。 養生
条件はいずれも、23℃×7日+50℃×7日。 被着
体は、フロートガラス(25cm×25cm×2c
m)、熱線反射ガラス(C社製、商品名スカイレック
ス、25cm×15cm×1.2cm)の2種類であ
る。 、兵庫県神戸市兵庫区地方において、屋外(南面
45度傾斜)に曝露後の、試験片周囲の汚染状態を観察
した結果を表5に示す。
【0073】
【表5】
【0074】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物を、SSG用途に
用いた場合、その適用されるガラスである、フロートガ
ラス、表面処理された各種熱線反射ガラス等の被着体に
対して長期間にわたり安定した接着性を発現する。 本
発明の組成物が硬化することによって得られるゴム状物
は、ガラスに対する汚染が無く、耐候性、耐候接着性、
耐熱性、耐水接着性が従来のシリコーン系シーリング材
並に良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】はSSG構法の概念図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温では液状であり、化学的に架橋硬化
    し得る飽和炭化水素系重合体を含有するSSG構法用シ
    ーリング材。
  2. 【請求項2】 SSG構法用シーリング材が、SSG構
    法における防水用シーリング材である請求項1記載のS
    SG構法用シーリング材。
  3. 【請求項3】 飽和炭化水素系重合体が、シラノール縮
    合反応、ヒドロシリル化反応あるいはウレタン結合によ
    って架橋する飽和炭化水素系重合体である請求項1記載
    のSSG構法用シーリング材。
  4. 【請求項4】 飽和炭化水素系重合体が一般式(1)で
    表される基を有するシラノール縮合反応により架橋する
    重合体である請求項3記載のSSG構法用シーリング
    材。
  5. 【請求項5】 飽和炭化水素系重合体が、ヒドロシリル
    化反応により架橋する重合体である請求項3記載のSS
    G構法用シーリング材。
  6. 【請求項6】 光安定剤としてNi化合物を含有する請
    求項1記載のSSG構法用シーリング材。
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