JPH10204286A - 溶着用ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
溶着用ポリアミド樹脂組成物Info
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- JPH10204286A JPH10204286A JP9007055A JP705597A JPH10204286A JP H10204286 A JPH10204286 A JP H10204286A JP 9007055 A JP9007055 A JP 9007055A JP 705597 A JP705597 A JP 705597A JP H10204286 A JPH10204286 A JP H10204286A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
耗性、成形製品表面平滑性などナイロン樹脂本来の特性
にも均衡して優れた振動溶着に適したナイロン樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】A)ナイロン樹脂100重量部に対して、
(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜15
0重量部および(C)カルボン酸基、カルボン酸無水物
基、イミド基の中から選ばれた少なくとも1種の官能基
を分子内に有する不飽和化合物またはこれら不飽和化合
物の重合体を溶融混練してなることを特徴とする溶着用
樹脂組成物を提供する。
Description
観、寸法安定性、振動溶着性が均衡して優れた溶着用樹
脂組成物およびその製造方法に関し、更には溶融成形後
の2つ以上の成形部材を振動溶着して得られる中空成形
体などの溶着成形品に関するものである。
性、耐熱性、強靱性、耐オイル・ガソリン性、耐磨耗性
などを利して、自動車、機械部品の分野で射出成形品と
して広範に利用されている。上記分野でのナイロン樹脂
の開発経緯は基本的には金属材料からの代替が主体であ
り、軽量化、防錆化などの利点の多い部品から実用化が
進んできた。更に最近はナイロン樹脂材料の高性能化お
よび成形加工技術の進展に伴って、大型且つ複雑形状
で、従来技術では樹脂化が困難とされてきた部品へのナ
イロン樹脂の適用が検討されるようになっている。この
ような難度の高い部品を樹脂化するためには射出成形や
押し出し成形、ブロー成形などの単独成形技術だけでは
不十分で、切削、接着、溶着などの後加工技術を組み合
わせることが必要となる。しかし、従来のナイロン樹脂
材料の設計はかかる後加工への適用性まで考慮したもの
とは言えず、たとえば2つ以上のパーツからなるガラス
繊維強化ナイロン樹脂成形品を振動溶着法などによって
溶着して用いる場合には特に部品が大型の場合、溶着部
分の強度が不十分であるために使用が制限されるのが現
状であった。
のナイロン樹脂における問題点であった振動溶着性の改
良を課題とし、更に成形性、強靱性、耐オイル・ガソリ
ン性、耐磨耗性、成形品表面平滑性などナイロン樹脂本
来の特性にも均衡して優れた振動溶着に適したナイロン
樹脂組成物を得ることを課題とする。
の課題を解決すべく検討した結果、ガラス繊維強化ナイ
ロン樹脂において特定の不飽和化合物またはこれら不飽
和化合物の重合体を含み、更に含有されるガラス繊維の
長さ分布を特定の範囲に制御することにより目的が達成
されることを見出し本発明に到達した。即ち本発明は、 1.「(A)ナイロン樹脂100重量部に対して、
(B)ガラス繊維10〜150重量部および(C)カル
ボン酸基、カルボン酸無水物基、イミド基の中から選ば
れた少なくとも1種の官能基を分子内に有する不飽和化
合物またはこれら不飽和化合物の重合体含有する溶着用
樹脂組成物。」 2.「ガラス繊維の平均繊維径5〜15μmである前記
の溶着用樹脂組成物。」、 3.「該組成物中のガラス繊維の重量平均繊維長が10
0〜400μmの範囲にあってかつ繊維長が60μm以
下のガラス繊維の割合が全ガラス繊維の10〜50重量
%を占める前記いずれか記載溶着用樹脂組成物。」、 4.「ナイロン樹脂がナイロン6成分98〜80重量%
およびナイロン66成分2〜20重量%からなる共重合
体またはナイロン66成分98〜80重量%およびナイ
ロン6成分2〜20重量%からなる共重合体である前記
いずれかに記載の溶着用樹脂組成物。」、 5.「(A)ナイロン樹脂100重量部に対して、
(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜15
0重量部および(C)カルボン酸基、カルボン酸無水物
基、イミド基の中から選ばれた少なくとも1種の官能基
を分子内に有する不飽和化合物またはこれら不飽和化合
物の重合体0.05〜10重量部を溶融混練することを
特徴とする溶着用樹脂組成物の製造方法。」、 6.「用いるガラス繊維が平均繊維径5〜15μm、ス
トランド長が1mm以上のガラス繊維と平均繊維径5〜
15μm、ストランド長が20〜500μmのガラス繊
維との混合物である前記記載の溶着用樹脂組成物の製造
方法。」、 7.「平均繊維径5〜15μm、ストランド長が1mm
以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ストラン
ド長が20〜500μmのガラス繊維の繊維径が互いに
少なくとも2μm以上異なるものである前記いずれか記
載の溶着用樹脂組成物の製造方法。」、 8.「ナイロン樹脂がナイロン6成分98〜80重量%
およびナイロン66成分2〜20重量%からなる共重合
体またはナイロン66成分98〜80重量%およびナイ
ロン6成分2〜20重量%からなる共重合体である前記
いずれか記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。」、 9.「2個以上の成形部材を溶着して溶着成形品を製造
する方法であって、少なくとも1個の成形部材が前記い
ずれかに記載の溶着用樹脂組成物の成形体である溶着成
形品の製造方法。」を提供するものである。
する。本発明において「重量」とは「質量」を意味す
る。
ミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主
たる構成成分とするナイロンである。その主要構成成分
の代表例としては、6ーアミノカプロン酸、11ーアミ
ノウンデカン酸、12ーアミノドデカン酸、パラアミノ
メチル安息香酸などのアミノ酸、εーアミノカプロラク
タム、ωーラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメレンジアミン、2ーメチルペン
タメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデ
カメチレンジアミン、2,2,4ー/2,4,4ートリ
メチルヘキサメチレンジアミン、5ーメチルノナメチレ
ンジアミン、メタキシレンジアミン、パラキシリレンジ
アミン、1,3ービス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン、1,4ービス(アミノメチル)シクロヘキサン、1
ーアミノー3ーアミノメチルー3,5,5ートリメチル
シクロヘキサン、ビス(4ーアミノシクロヘキシル)メ
タン、ビス(3ーメチルー4ーアミノシクロヘキシル)
メタン、2,2ービス(4ーアミノシクロヘキシル)プ
ロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエ
チルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミ
ン、およびアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、2ークロロテレフタル酸、2ーメチルテレフタル
酸、5ーメチルイソフタル酸、5ーナトリウムスルホイ
ソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボ
ン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から
誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各
々単独または混合物の形で用いることができる。
脂は、200℃以上の融点を有する耐熱性や強度に優れ
たナイロン樹脂であり、具体的な例としてはポリカプロ
アミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナ
イロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロ
ン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン
612)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサ
メチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/
6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメ
チレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6
I)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチ
レンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタル
アミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリ
キシリレンアジパミド(ナイロンXD6)およびこれら
の混合物ないし共重合体などが挙げられる。
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン6/66
コポリマー、ナイロン6/12コポリマーなどの例を挙
げることができ、更にこれらのナイロン樹脂を成形性、
耐熱性、振動溶着性などの必要特性に応じて混合物とし
て用いることも実用上好適である。これらのなかで、ナ
イロン6/66コポリマーを必須成分とすることが好ま
しく、その6/66の重量比が、98/2〜80/2
0、好ましくは97/3〜90/10の範囲にあるナイ
ロン6を多量成分とするもの、または66/6の重量比
が、98/2〜80/20、好ましくは97/3〜90
/10の範囲にあるナイロン66を多量成分とするもの
が好ましい。
限がなく、1%濃度で98%濃硫酸溶液中、25℃で測
定した相対粘度が、1.5〜5.0の範囲、特に2.0
〜4.0の範囲のものが好ましい。
れるガラス繊維はナイロン樹脂との溶融混練後の状態、
すなわち溶着用樹脂組成物の内部で、重量平均繊維長1
00〜400μm、且つ繊維長60μm以下のガラス繊
維の割合が全ガラス繊維中15〜50重量%の範囲に制
御されていることが好ましい。なぜならば繊維長60μ
m以下のガラス繊維が特定量存在することによりナイロ
ン樹脂組成物の成形品を振動溶着させた場合に高い溶着
強度が得られるからである。この理由は必ずしも明確で
はないが、摩擦熱で溶融したナイロン樹脂層中のガラス
繊維の振動による配向挙動に影響を与えることが一因と
考えられる。ガラス繊維の好ましい重量平均繊維長およ
び60μm以下のガラス繊維の割合は各々120〜30
0μmおよび20〜40重量%の範囲である。ガラス繊
維の重量平均繊維長が上記の範囲より短いと樹脂組成物
の強度が低下するの傾向がある。一方上記範囲より長い
と成形品外観、振動溶着性が低下する傾向がある。ま
た、60μm以下のガラス繊維の割合が上記範囲より少
ないと振動溶着性の低下を招き、逆に上記範囲より多い
と機械強度への悪影響が出る傾向がある。かかる繊維長
分布を有するガラス繊維強化ナイロン樹脂組成物を1回
の溶融混練工程で得ることが生産効率上好ましく、それ
を実現するための効率的な方法の一例としてストランド
長1mm以上のガラス繊維と繊維長20〜500μmの
ガラス繊維を適正な割合の混合物として原料に使用する
方法を挙げることができる。また、ストランド長の異な
るガラス繊維を2種以上併用する際には、用いるガラス
繊維の平均径が2μm以上異なる種類のものを使用する
ことも好ましい方法である。本発明の樹脂組成物中の全
ガラス繊維含有量はナイロン樹脂100重量部に対して
10〜150重量部の範囲であり、20〜80重量部の
範囲が更に好ましい。
ボン酸基、カルボン酸無水物基、イミド基の中から選ば
れた少なくとも1種の官能基を分子内に有する不飽和化
合物はそのカルボニル基の存在によって効果を発揮し、
その具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコン酸、無
水アコニット酸、マレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミドが挙
げられる。また重合体としてはこれらの重合物が例示さ
れる。重合体は不飽和化合物の単量体を含んでいてもよ
く、重合体の数平均重合度としては、1を超え100以
下、さらに50以下、さらに20以下の範囲が好まし
い。また重合体には本発明の効果を損なわない範囲で他
の単量体を共重合させることができる。
合物の重合体の添加量の和は、ナイロン樹脂100重量
部に対して0.05〜10重量部が求められ、さらに
0.1〜5重量部の範囲であることが好ましい。不飽和
化合物の添加量が0.05重量部に満たないと溶着強度
が不足となる傾向があり、逆に10重量部を超える量の
添加では得られる組成物の流動性が低下し、成形性が損
なわれることになる。
以外にも繊維状/非繊維状無機強化材を添加することも
可能であり、それら強化剤の具体例としては、炭素繊
維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、硼酸ア
ルミウィスカ、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素
繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、
金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナイト、ゼオラ
イト、セリサイト、カオリン、マイカ、クレー、パイロ
フィライト、ベントナイト、アスベスト、タルク、アル
ミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化
鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビ
ーズ、セラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素および
シリカなどの非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空
であってもよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併
用することも可能である。また、これら繊維状/非繊維
状充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合
物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、エ
ポキシ化合物などのカップリング剤で予備処理して使用
することは、より優れた機械的強度を得る意味において
好ましい。
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基、ウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種の官
能基を有するアルコキシシランの添加は、機械的強度、
靱性などの向上に有効である。かかる化合物の具体例と
しては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシランなどのエポキシ基含有アルコキシシラン化
合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどのメルカ
プト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウレイドプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメ
トキシシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシランなどのウレイド基含有アルコ
キシシラン化合物、γ−イソシアナトプロピルトリエト
キシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシランなどの
イソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランな
どのアミノ基含有アルコキシシラン化合物、γ−ヒドロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−ヒドロキシプロ
ピルトリエトキシシランなどの水酸基含有アルコキシシ
ラン化合物などなどが挙げられる。
は、タルク、カオリン、有機リン化合物、ポリエーテル
エーテルケトンなどの結晶核剤、次亜リン酸塩などの着
色防止剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミンな
どの酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防止剤、着色
剤、などの添加剤を添加することができる。
特定の方法に限定されないが、具体的且つ効率的な例と
して原料のナイロン樹脂およびガラス繊維の混合物を単
軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダ
ーおよびミキシングロールなど公知の溶融混練機に供給
して用いるナイロン樹脂の融点に応じて220〜330
℃の温度で溶融混練する方法などを挙げることができ
る。
維長分布を実現するためには、たとえば2軸押し出し機
で溶融混練する場合にガラス繊維の一部を樹脂原料フィ
ーダーからナイロン樹脂と共に供給し、残りのガラス繊
維を押し出し機の先端部分のサイドフィーダーから供給
してガラス繊維の受けるせん断履歴を制御する方法や原
料として用いるガラス繊維を異なる繊維長のものとする
方法などが挙げられる。
樹脂組成物は、成形品表面外観、寸法安定性、振動溶着
性が均衡して優れたものであり、射出成形や押し出し成
形、ブロー成形で成形部材を得て、少なくともひとつの
部材、好ましくは溶着するもの同士の部材を振動溶着法
などによって溶着して、溶着成形品を製造することがで
きる。、この利点を生かして、たとえば自動車のインテ
ークマニホールドなどの吸気系部品、オイルタンクなど
の複雑な形状の部品や中空形状部品用などに好適に使用
できる。
例中に示された配合割合は全て重量%である。
動性、成形品表面平滑性、振動溶着強度の評価は、次の
方法により行った。 [繊維長分布]樹脂組成物約1gを電気炉中で燃焼させ
て樹脂成分を除去し、得られたガラス繊維を顕微鏡写真
で撮影し、各々のガラス短繊維の長さを測定することに
よって求めた。 [材料強度]以下の標準方法に従って測定した。
し、得られた成形品表面で蛍光灯の反射像の鮮明度を肉
眼観察し、平滑性の指標とした。 ◎:蛍光灯の反射像が明瞭に観察される。 ○:蛍光灯の反射像が不明瞭ながらも観察される。 △:蛍光灯の反射像が観察できない。 [振動溶着強度測定]図1に示す平面形状で厚さ10m
mの試験片を射出成形で成形し、この成形部材2つをブ
ランソン社製2850型振動溶着装置を用いて以下の条
件で溶着した後引っ張り試験を行い、溶着部分の強度を
測定した。
飽和化合物の重合体の溶融混練は日本製鋼所製TEX3
0型2軸押し出し機を用いて行った。相対粘度2.70
のナイロン6樹脂70%、繊維径13μm、ストランド
長1.5mmのガラス繊維10%およびナイロン樹脂1
00重量部に対して0.5重量部の無水マレイン酸をド
ライブレンドしてシリンダー温度250℃、スクリュー
回転数150rpmの条件で運転中の押し出し機のフィ
ーダーに供給し、ついで押し出し機先端部のサイドフィ
ーダーから繊維径9μm、ストランド長3.0mmのガ
ラス繊維20%を供給して溶融混練を行い、押し出しガ
ットを冷却後ペレタイザーでペレット化し樹脂組成物を
得た。
の重量平均繊維長は290μm、繊維長60μm以下の
ガラス繊維の割合は全ガラス繊維中20%であり、これ
を種々の試験片に射出成形して流動性、表面平滑性、材
料強度、溶着強度などを測定した結果は表1に示すとお
りであった。
した方法と全く同様に混練、ペレット化、射出成形、物
性測定を行った。その結果は表1に示すとおりであり、
ここで得られた組成物は溶着強度が実施例1に示す本発
明の組成物に比べて不足であった。
び不飽和化合物の種類と配合量を変えた以外は実施例1
に記載した方法と全く同様の方法で溶融混練、ペレット
化、射出成形、物性測定を行い、表1に示す結果を得
た。ここで得られた組成物も流動性、表面平滑性、溶着
強度の優れた実用価値の高いものであった。特に良好な
溶着強度を持つ信頼性の高い製品を与える。
ナイロン樹脂組成物は、成形製品表面外観、寸法安定
性、溶着強度が均衡して優れたもの成形品を提供し、射
出成形や押し出し成形、ブロー成形で得られた成形部材
を振動溶着法などによって溶着して用いる場合に特に有
用であり、この利点を生かしてたとえば自動車のインテ
ークマニホールドなどの吸気系部品、オイルタンクなど
の中空形状部品用などに好適に用いることができる。
を示す平面図。
Claims (9)
- 【請求項1】(A)ナイロン樹脂100重量部に対し
て、(B)ガラス繊維10〜150重量部および(C)
カルボン酸基、カルボン酸無水物基、イミド基の中から
選ばれた少なくとも1種の官能基を分子内に有する不飽
和化合物またはこれら不飽和化合物の重合体含有する溶
着用樹脂組成物。 - 【請求項2】ガラス繊維の平均繊維径が5〜15μmで
ある請求項1記載の溶着用樹脂組成物。 - 【請求項3】該組成物中のガラス繊維の重量平均繊維長
が100〜400μmの範囲にあってかつ繊維長が60
μm以下のガラス繊維の割合が全ガラス繊維の10〜5
0重量%を占める請求項1または2記載の溶着用樹脂組
成物。 - 【請求項4】ナイロン樹脂がナイロン6成分98〜80
重量%およびナイロン66成分2〜20重量%からなる
共重合体またはナイロン66成分98〜80重量%およ
びナイロン6成分2〜20重量%からなる共重合体であ
る請求項1〜3いずれかに記載の溶着用樹脂組成物。 - 【請求項5】(A)ナイロン樹脂100重量部に対し
て、(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜
150重量部および(C)カルボン酸基、カルボン酸無
水物基、イミド基の中から選ばれた少なくとも1種の官
能基を分子内に有する不飽和化合物またはこれら不飽和
化合物の重合体0.05〜10重量部を溶融混練するこ
とを特徴とする溶着用樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項6】用いるガラス繊維が平均繊維径5〜15μ
m、ストランド長が1mm以上のガラス繊維と平均繊維
径5〜15μm、ストランド長が20〜500μmのガ
ラス繊維との混合物である請求項5記載の溶着用樹脂組
成物の製造方法。 - 【請求項7】平均繊維径5〜15μm、ストランド長が
1mm以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ス
トランド長が20〜500μmのガラス繊維の繊維径が
互いに少なくとも2μm以上異なるものである請求項6
記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項8】ナイロン樹脂がナイロン6成分98〜80
重量%およびナイロン66成分2〜20重量%からなる
共重合体またはナイロン66成分98〜80重量%およ
びナイロン6成分2〜20重量%からなる共重合体であ
る請求項5〜7いずれかに記載の溶着用樹脂組成物の製
造方法。 - 【請求項9】2個以上の成形部材を溶着して溶着成形品
を製造する方法であって、少なくとも1個の成形部材が
請求項1〜4いずれかに記載の溶着用樹脂組成物の成形
体である溶着成形品の製造方法。
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---|---|---|---|
JP00705597A JP3551674B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 溶着用ポリアミド樹脂組成物 |
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JP00705597A JP3551674B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 溶着用ポリアミド樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10204286A true JPH10204286A (ja) | 1998-08-04 |
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JP00705597A Expired - Fee Related JP3551674B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 溶着用ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3551674B2 (ja) |
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