JPH10203745A - エレベータ遠隔監視システム - Google Patents

エレベータ遠隔監視システム

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JPH10203745A
JPH10203745A JP879397A JP879397A JPH10203745A JP H10203745 A JPH10203745 A JP H10203745A JP 879397 A JP879397 A JP 879397A JP 879397 A JP879397 A JP 879397A JP H10203745 A JPH10203745 A JP H10203745A
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door opening
closing
elevator
remote monitoring
sound
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JP879397A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Seida
尚功 勢田
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア開閉音の異常を遠隔監視装置から確認で
きるようにした。 【解決手段】 このエレベータ遠隔監視システムは、あ
るエレベータの使用者や管理者からドア開閉音に異常が
発生していると通報を受けた時には、監視センタの遠隔
監視装置側で、通報を受けたエレベータの端末装置2に
通信回線3を通じてドア開閉指令を送信する。すると、
このドア開閉指令を受けた端末装置2側では、ドア開閉
制御手段25がエレベータドアの開閉を行い、この際に
インターホンが収集するドア開閉音をドア開閉音送信手
段21が遠隔監視装置に通信回線を通じて送信し、遠隔
監視装置側では端末装置から送られてくるドア開閉音を
再生する。これによって監視センタにいる技術者は、現
地にエレベータ点検に赴く前にエレベータの実際のドア
開閉音を遠隔監視装置で前もって聞いて異常発生の原因
と対策について見当をつけることができ、的確な対応が
できることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータ遠隔監視
システムに関し、特にエレベータドア開閉時に発生する
異常音の遠隔監視を可能とするエレベータ遠隔監視シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠隔各地の建物に設置されたエレ
ベータの運転状態を監視する端末装置と監視センタの遠
隔監視装置とを一般通信回線を介して接続し、双方向通
信によってエレベータ運転状態を遠隔監視するエレベー
タ遠隔監視システムでは、いずれかのエレベータのドア
開閉中に発生する開閉音の異常を自動検出して遠隔監視
装置に通報するものは知られていない。また遠隔監視装
置から特定のエレベータを指定してそのエレベータかご
のドア開閉音をセンタで聞き取る機能を備えたものも知
られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来のエレベー
タ遠隔監視システムでは、いずれかのエレベータのドア
開閉中に異常音が発生するようになった場合、監視セン
タでそのような異常が発生しているのを検知する手段が
なかったため、エレベータの使用者や管理者から異常音
が発生したという通報を受けて技術員が直接現地に赴い
て点検して対策をとる必要があった。また、現地で作業
を始めるまでどんな異常音が発生しているか見当がつけ
にくく、その対応が遅れがちである問題点があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、ドア開閉異常音が発生したと通報を受
けた時に、監視センタにおいて遠隔地のエレベータのド
ア開閉音を直接聞くことができ、現地に赴く前に異常音
に対する対策を前もって立てやすく、的確な対処が可能
となるエレベータ遠隔監視システムを提供することを目
的とする。
【0005】また本発明は、遠隔各地の端末装置側でド
ア開閉異常音の発生を監視し、異常音発生を検出した時
に自動的に遠隔監視装置に通報し、遠隔監視装置ではこ
の自動通報を受けて、監視センタにおいて遠隔地のエレ
ベータのドア開閉音を直接聞くことができるようにした
エレベータ遠隔監視システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、遠隔
地のエレベータの運転状態を監視する端末装置と遠隔監
視装置とを通信回線を介して接続し、双方向通信によっ
てエレベータ運転状態を遠隔監視するエレベータ遠隔監
視システムにおいて、前記端末装置は、エレベータかご
内に設置されたマイクロホンと、このマイクロホンが収
集するドア開閉音を前記通信回線を通じて前記遠隔監視
装置に送信するドア開閉音送信手段と、記遠隔監視装置
から前記通信回線を通じて送られてきたエレベータドア
開閉指令を受信してエレベータドアを開閉するドア開閉
制御手段とを備え、前記遠隔監視装置は、前記端末装置
に前記通信回線を通じて前記ドア開閉指令を送信するド
ア開閉指令送信手段と、前記ドア開閉音送信手段から前
記通信回線を通じて送られてくるドア開閉音を受信、再
生する音声再生手段とを備えたものである。
【0007】この請求項1の発明のエレベータ遠隔監視
システムでは、例えば、あるエレベータの使用者や管理
者からドア開閉音に異常が発生していると通報を受けた
時には、監視センタの遠隔監視装置側で、通報を受けた
エレベータの端末装置に通信回線を通じてドア開閉指令
を送信する。すると、このドア開閉指令を受けた端末装
置側では、ドア開閉制御手段がエレベータドアの開閉を
行い、この際にマイクロホンが収集するドア開閉音をド
ア開閉音送信手段が遠隔監視装置に通信回線を通じて送
信し、遠隔監視装置側では、音声再生手段が端末装置か
ら送られてくるドア開閉音を再生する。
【0008】これによって監視センタにいる技術者は異
常音が発生しているという通報を受けた場合に、現地に
エレベータ点検に赴く前にエレベータの実際のドア開閉
音を遠隔監視装置で前もって聞いて異常発生の原因と対
策について見当をつけることができ、的確な対応ができ
ることになる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のエレベータ
遠隔監視システムにおいて、さらに、前記端末装置が前
記マイクロホンを通じて収集されたドア開閉音を基準音
と比較し、異常音発生の有無を判定する解析手段と、前
記解析手段が異常音発生と判定した時にドア開閉音異常
発生を前記遠隔監視装置に前記通信回線を介して通知す
る異常音発生通知手段とを備え、前記遠隔監視装置が前
記異常音発生通知手段からの異常音発生通知信号の受信
手段と、前記受信手段が前記異常音発生通知信号を受信
した時に該当する前記端末装置に前記通信回線を通じて
前記ドア開閉指令を送信するドア開閉指令送信手段とを
備えたものである。
【0010】この請求項2の発明のエレベータ遠隔監視
システムでは、ある遠隔地のエレベータにおいてドア開
閉音に異常が発生している場合、そのエレベータの端末
装置において解析手段が基準音を超える異常音が発生し
ていると判断すれば、異常音発生通知手段が通信回線を
通じて遠隔監視装置に自動的に通知する。
【0011】そこで遠隔監視装置側では、請求項1の発
明と同様の手段を用いて、ドア開閉音異常発生の通知を
受けたエレベータの端末装置に通信回線を通じてドア開
閉指令を送信し、該当する端末装置側からエレベータド
アの開閉音が送られてくると、それを受信して再生す
る。
【0012】これによって遠隔地のいずれかのエレベー
タにドア開閉音異常が発生した時には、その端末装置か
ら自動的に遠隔監視装置にドア開閉異常音発生を通知す
ることができ、またこの通知を受けた監視センタの技術
者は、現地にエレベータ点検に赴く前にエレベータの実
際のドア開閉音を遠隔監視装置で前もって聞いて異常発
生の原因と対策について見当をつけることができ、的確
な対応ができることになる。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明のエレ
ベータ遠隔監視システムにおいて、さらに、前記端末装
置が前記解析手段が異常音発生と判定した時に前記ドア
開閉を行った階床のデータを保存する異常データ保存手
段と、前記解析手段が異常音発生と判定した時に前記異
常データ保存手段に保存されている過去の異常音発生デ
ータと比較し、同じ階床で異常音が発生していた時に前
記異常音発生通知手段にドア開閉音異常発生を前記遠隔
監視装置に前記通信回線を介して通知させる異常データ
比較手段とを備えたものである。
【0014】この請求項3の発明のエレベータ遠隔監視
システムでは、あるエレベータでドア開閉異常音が発生
した場合、その端末装置の解析手段がドア開閉異常音が
発生した階床の異常音発生データを保存手段に逐次保存
してゆき、また解析手段が異常音発生と判定した時に
は、異常データ比較手段が異常データ保存手段に保存さ
れている過去の異常音発生データと比較し、同じ階床で
異常音が発生していた時には異常音発生通知手段により
ドア開閉音異常発生を遠隔監視装置に通信回線を介して
通知させる。
【0015】そこで遠隔監視装置側では、請求項2の発
明と同様に、ドア開閉音異常発生の通知を受けたエレベ
ータの端末装置に通信回線を通じてドア開閉指令を送信
し、該当する端末装置側からエレベータドアの開閉音が
送られてくると、それを受信して再生する。
【0016】これによって遠隔地のいずれかのエレベー
タにドア開閉音異常が発生した時には、その端末装置か
ら自動的に遠隔監視装置にドア開閉異常音発生を通知す
ることができ、しかも同じようなドア開閉異常音が過去
にも発生している場合に限って異常音発生を遠隔監視装
置に通知するので、一過性のドア開閉異常音を検知して
遠隔監視装置に通報するのを避けることができ、ドア開
閉異常音発生の自動通報の信頼性を高めることができ
る。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3のエレベ
ータ遠隔監視システムにおいて、前記マイクロホンとし
てエレベータかご内に設置されているインターホンを使
用するようにしたものであり、通常、エレベータに装備
されているインターホンを利用することによって本発明
システムの実現のために必要となる部品点数を少なくす
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1はエレベータ遠隔監視システム
のシステム構成を示しており、遠隔各地に散在する建物
それぞれに設置されているエレベータ装置それぞれの運
転制御を行う制御盤1に端末装置2が接続されている。
そして各端末装置2は電話回線のような通信回線3を介
して監視センタの遠隔監視装置4に接続され、双方向通
信を行うようになっている。エレベータ制御盤1によっ
て昇降制御されるかご5にはドア6が設けられており、
かご5内には外部との連絡のためのインターホン7が設
置されている。そしてこのインターホン7は端末装置2
に接続され、遠隔監視装置4との間で端末装置2と通信
回線3を通じて通話できるようになっている。
【0019】端末装置2はエレベータ制御盤1と通信
し、エレベータ運行データや故障履歴データを保存し、
遠隔監視装置4からの周期的な問合せに対して蓄積した
データを送信し、あるいは自装置側から遠隔監視装置4
に定められた周期で定期的に蓄積したデータを送信し、
また異常発生時には随時、遠隔監視装置4を呼出して異
常情報を送信する働きをするものであるが、本発明の場
合、これらの機能に加えて、図2に示す内部構成によっ
て付加的にドア開閉異常音送信機能をも働かせるように
してある。
【0020】図2を参照して、端末装置2はエレベータ
かご5内のインターホン7を起動し、またインターホン
7からの音声信号を受信するインターホンインタフェー
ス(I/F)21と、エレベータ制御盤1との通信を行
うエレベータインタフェース(I/F)22と、インタ
ーホンインタフェース21にインターホン起動指令を与
える起動部23と、遠隔監視装置4と通信回線3を通じ
てデータ伝送を行うデータ送受信部24と、このデータ
送受信部24を通じて受信したドア開閉指令によってエ
レベータインタフェース22を通じてエレベータ制御盤
1にドア開閉指令を与えるドア開閉制御部25と、通信
回線3との間の接続・切離を制御する網制御部(NC
U)26とを備えている。
【0021】また遠隔監視装置4側には、本発明の関連
する機能構成として図3に示すように、ドア開閉制御指
令を入力するドア開閉指令部41と、各端末装置2と通
信回線3を通じてデータ伝送を行うデータ送受信部42
と、特定の端末装置2から送られてきたドア開閉音を受
信して再生する音声受信再生部43と、網制御部(NC
U)44とを備えている。
【0022】次に、上記構成のエレベータ遠隔監視シス
テムの動作について説明する。遠隔各地に散在する建物
それぞれに設置されているエレベータのいずれかにおい
てエレベータドア開閉時に異音を発するとしてそのエレ
ベータの管理者から監視センタに通報が入ると、次のよ
うにして遠隔監視装置4から通報があったエレベータの
端末装置2を呼出し、エレベータ制御盤1にドア開閉動
作を制御させ、エレベータドア6を実際に開閉させ、そ
の際にインターホン7を通じてドア開閉音を聞き出し、
端末装置2から遠隔監視装置4に送信させ、遠隔監視装
置4側で再生させ、ドア開閉音を技術者が聞けるように
する。
【0023】そのために、監視センタの技術者は、ドア
開閉指令部41によって通報のあったエレベータの端末
装置2の電話番号を発呼し、通信回線3が閉結すれば階
床を指定したドア開閉指令信号とドア開閉音収集起動信
号とをデータ送受信部42、NCU44を通じて端末装
置2に送信する。
【0024】端末装置2側では、通信回線3を通じて送
られてきたドア開閉指令信号をNCU26を経てデータ
送受信部24で受信してドア開閉制御部25に渡す。ド
ア開閉制御部25はドア開閉指令信号を受け取ると、エ
レベータインタフェース22にドア開閉指令を与え、ま
た起動部23にインターホン起動指令を与える。エレベ
ータインタフェース22はドア開閉指令信号を受けると
エレベータ制御盤1に送信し、エレベータ制御盤1によ
って指定された階床までエレベータかごを移動させてド
ア開閉制御を実行させる。
【0025】これと同時に、起動部23がインタフェー
スインタフェース21を通じてインターホン7を起動
し、ドア開閉動作時にドアから発せられるドア開閉音を
収集し、これをインターホンインタフェース21とNC
U26を通じて通信回線3に送出し、遠隔監視装置4に
送信する。遠隔監視装置4側ではドア開閉音をNCU4
4を通じて音声受信再生部43で受信し、再生して技術
者に聞かせる。
【0026】監視センタの技術者は、この遠隔監視装置
4の音声受信再生部43の再生するドア開閉音を聞き、
その異常の有無を判断し、さらに異常であればその異常
の種類や必要な対応策などの見当をつけ、必要な部品を
調達してドア開閉音異常を発しているエレベータの現地
に赴くことになる。
【0027】このようにしてこの第1の実施の形態で
は、あるエレベータのドア開閉音に異常が発生していて
その管理者から通報を受けた時には、技術者は遠隔監視
装置側で通報を受けたエレベータのドア開閉を実際に行
わせ、かつインターホンを利用して収集したドア開閉音
も遠隔監視装置側に自動的に送信させて再生し、実際に
ドア開閉音を聞いて異常の有無、また異常の種類や必要
な対策を判断することができ、的確な対応がとれるよう
になる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。第2の実施の形態のエレベータ遠隔監視システムの
システム構成は図1に示した第1の実施の形態と同じで
ある。そして各エレベータ制御盤1に接続されている端
末装置2の内部機能構成は図4に示すようになってい
る。エレベータかご5内に設置されているインターホン
7とのインタフェースをなすインターホンインタフェー
ス(I/F)21と、エレベータ制御盤1との通信を行
うエレベータインタフェース(ELI/F)22と、イ
ンターホンインタフェース21にインターホン起動指令
を与える起動部23と、遠隔監視装置4と通信回線3を
通じてデータ伝送を行うデータ送受信部24と、このデ
ータ送受信部24を通じて受信したドア開閉指令によっ
てエレベータインタフェース22を通じてエレベータ制
御盤1にドア開閉指令を与えるドア開閉制御部25と、
通信回線3との間の接続・切離を制御する網制御部(N
CU)26とを備えている。これらは図2に示した第1
の実施の形態の端末装置2と同じである。
【0029】そしてこの第2の実施の形態の端末装置2
の特徴部分として、さらに、インターホン7で収集した
ドア開閉音のアナログ信号をディジタル信号に変換する
A/D変換部27と、このA/D変換部27でディジタ
ル信号に変換されたドア開閉音信号を電話音声信号とな
るアナログ信号に変換し、NCU26を通じて通信回線
3に送出するD/A変換部28を備えている。
【0030】端末装置2はさらに、エレベータドア6の
開閉制御信号が出力されてからの時間を監視するタイマ
29と、正常時のドア開閉音データを基準データとして
保存している基準データ部210と、A/D変換部27
でディジタル信号に変換されたドア開閉音データを基準
データ部210に保存されているドア開閉音基準データ
と比較し、基準データを上回るドア開閉音が出ているか
どうかを解析し、基準データを上回るドア開閉音が出て
いると判断した時に異常音発生時のタイマ29の計時値
と開閉音レベルとを出力する解析部211と、この解析
部211から出力される異常音発生時のタイマ29の計
時値と開閉音レベルデータとを逐次保存するデータ保存
部212と、同じく解析部211から出力があった時
に、データ保存部212から前回の同じ階床にて収集し
たドア開閉音データの保存データを呼出し、解析部21
1によって今回新たに異常音と判定したドア開閉音デー
タとを比較する比較部213とを備えており、この比較
部213での処理結果が異常と判定された場合にデータ
送受信部24で判定結果をデータ化し、通信回線3を通
じて遠隔監視装置4に送信するようになっている。
【0031】図5に示すように遠隔監視装置4側の内部
機能構成は、第1の実施の形態と同様にドア開閉指令部
41と、データ送受信部42と、音声受信再生部43
と、NCU44とを備えている。そして第2の実施の形
態の特徴部分として、データ送受信部42で警報出力指
令を受けた時に警報を出力する警報部45と、データ送
受信部42で受信したドア開閉音異常に関するデータを
表示する表示部46とを備えている。
【0032】次に、上記構成の第2の実施の形態のエレ
ベータ遠隔監視システムの動作について説明する。エレ
ベータ制御盤1よりドア開指令あるいはドア閉指令を出
力したことをエレベータインタフェース22にて検出す
ると、開閉音収集起動部23よりインターホンインタフ
ェース21にデータ収集起動信号を出力し、インターホ
ン7よりドア開閉音を収集する。同時にエレベータドア
開指令あるいはドア閉指令をエレベータインタフェース
22によって検出すると、タイマ29を動作させて時間
データを収集する。
【0033】インターホンインタフェース21によって
収集されたドア開閉音はA/D変換部27でディジタル
信号に変換され、データ解析部211に与えられる。デ
ータ解析部211では、基準データ部210に保存され
ているドア開閉音基準データと入力されるドア開閉音デ
ータとを比較し、基準データを上回るデータを検出した
場合には異常音発生の時間データをタイマ29から取り
込み、ドア開閉音のレベル、階床と共にデータ保存部2
12に保存する。
【0034】以上の動作はエレベータ運行中、エレベー
タが各階床に停止してドア開閉動作をする度に繰り返
し、ドア開閉音異常を判定した時には上述したようにド
ア開閉音のレベル、ドア開閉指令から異常音発生までの
時間、異常音発生階床と共にデータ保存部212に逐次
保存していく。
【0035】そして、データ解析部211でドア開閉音
異常を判定した時には、上記のデータ保存処理と並行し
て、ドア開閉音のレベル、階床データを比較部213に
も出力する。比較部213ではこの異常音データを受け
取ると、同じ階床で、かつ同じタイミングで発生した過
去の異常音データがないかどうかデータ保存部212を
検索し、同じ階床、同じタイミングで異常音が発生した
ことを示す過去のデータを見いだした時にはデータに整
合性があり、したがって確かにドア開閉音異常が発生し
ているものと見なし、データ解析部211が出力した最
新のドア開閉音レベル、タイマの計測時間、階床データ
をデータ送受信部24に渡し、遠隔監視装置4に送信さ
せる。
【0036】遠隔監視装置4側では、ある端末装置2か
らドア開閉音異常発生を知らせるデータをデータ送受信
部42で受信すると、警報部44で警報出力し、また表
示部45に端末装置2の識別情報と共に、ドア開閉音異
常、そのレベル、異常音発生タイミング、階床情報を表
示して技術者に知らせる。
【0037】技術者はこのドア開閉音異常発生を確認す
ると、ドア開閉指令部41を通じて該当する端末装置2
にドア開閉制御指令とドア開閉音収集起動指令とを送信
する。これに対して該当する端末装置2では、第1の実
施の形態の場合と同様に、通信回線3を通じて送られて
きたドア開閉指令信号をNCU26を経てデータ送受信
部24で受信してドア開閉制御部25に渡す。ドア開閉
制御部25はドア開閉指令信号を受け取ると、エレベー
タインタフェース22にドア開閉指令を与え、また起動
部23にインターホン起動指令を与える。エレベータイ
ンタフェース22はドア開閉指令信号を受けるとエレベ
ータ制御盤1に送信し、エレベータ制御盤1によって該
当する階床でドア開閉制御を実行させる。
【0038】これと同時に、起動部23がインタフェー
スインタフェース21を通じてインターホン7を起動
し、ドア開閉動作時にドアから発せられるドア開閉音を
収集し、これをインターホンインタフェース21とNC
U26を通じて通信回線3に送出し、遠隔監視装置4に
送信する。遠隔監視装置4側ではドア開閉音をNCU4
4を通じて音声受信再生部43で受信し、再生して技術
者に聞かせる。そこで監視センタの技術者は、この遠隔
監視装置4の音声受信再生部43の再生するドア開閉音
を聞き、その異常の有無を判断し、さらに異常であれば
その異常の種類や必要な対応策などの見当をつけ、必要
な部品を調達してドア開閉音異常を発しているエレベー
タの現地に赴くことになる。
【0039】このようにしてこの第2の実施の形態で
は、あるエレベータのドア開閉音に異常が発生している
場合、その端末装置2から自動的にドア開閉音異常を判
定して遠隔監視装置4側に通報することができ、また遠
隔監視装置4側ではドア開閉音異常の通報を受ければ技
術者が遠隔監視装置側で通報を受けたエレベータのドア
開閉を実際に行わせ、かつインターホンを利用して収集
したドア開閉音も遠隔監視装置側に自動的に送信させて
再生し、実際にドア開閉音を聞いて異常の有無、また異
常の種類や必要な対策を判断することができ、的確な対
応がとれるようになる。
【0040】なお、上記の第2の実施の形態ではドア開
閉音異常の判定を同じ階床で2回発生した場合に行うよ
うにしたが、これによって一過性の突発的なドア開閉音
異常に対して直ちに遠隔監視装置に通報するよりも異常
通報の信頼性を高くするためである。しかしながら、本
発明の場合、これに限定されず、端末装置2のデータ解
析部211でいずれかの階床でドア開閉音異常を検出す
ればデータ送受信部24により直ちに遠隔監視装置4に
通報するという簡易な仕組みにすることもできる。
【0041】また上記の各実施の形態ではインターホン
を利用してドア開閉音の収集を行うことにしているが、
これによって通常、エレベータにはすでに装備されてい
るインターホンを利用してドア開閉音の収集ができてコ
ストアップを抑えられることになる。しかしながら、こ
のインターホンに代えてドア開閉音を収集する専用のマ
イクロホンをエレベータかご内に設置することもでき
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
あるエレベータの管理者からドア開閉音に異常が発生し
ていると通報を受けた時には、監視センタの遠隔監視装
置側で通報を受けたエレベータの端末装置に通信回線を
通じてドア開閉指令を送信し、端末装置側でエレベータ
ドアを実際に開閉させ、その際にマイクロホンが収集す
るドア開閉音を収集して遠隔監視装置側に通信回線を通
じて送信し、遠隔監視装置側でそのドア開閉音を再生す
ることができるようにしたので、監視センタにいる技術
者は異常音が発生しているという通報を受けた場合に、
現地にエレベータ点検に赴く前にエレベータの実際のド
ア開閉音を監視センタ側で前もって聞いて異常発生の原
因と対策について見当をつけることができ、的確な対応
ができることになる。
【0043】請求項2の発明によれば、ある遠隔地のエ
レベータにおいてドア開閉音に異常が発生している場
合、そのエレベータの端末装置において基準音を超える
異常音が発生していると判断すれば、通信回線を通じて
遠隔監視装置に自動的に通知し、遠隔監視装置側では、
請求項1の発明と同様の手段を用いて、ドア開閉音異常
発生の通知を受けたエレベータの端末装置に通信回線を
通じてドア開閉指令を送信し、該当する端末装置側から
エレベータドアの開閉音が送られてくるとそのドア開閉
音を受信して再生することができるようにしたので、遠
隔地のいずれかのエレベータでドア開閉音異常が発生し
た時には、その端末装置から自動的に遠隔監視装置にド
ア開閉異常音発生を通知することができ、またこの通知
を受けた監視センタの技術者は、現地にエレベータ点検
に赴く前にエレベータの実際のドア開閉音を遠隔監視装
置で前もって聞いて異常発生の原因と対策について見当
をつけることができ、的確な対応ができることになる。
【0044】請求項3の発明によれば、あるエレベータ
でドア開閉異常音が発生した場合、過去の異常音発生デ
ータと比較し、同じ階床で異常音が発生していた時にド
ア開閉音異常発生を遠隔監視装置に通信回線を介して通
知させるようにしたので、一過性のドア開閉異常音を検
知して遠隔監視装置に通報するのを避けることができ、
ドア開閉異常音発生の自動通報の信頼性を高めることが
できる。
【0045】請求項4の発明によれば、ドア開閉音収集
のためのマイクロホンとしてエレベータかご内に設置さ
れているインターホンを使用するようにしたので、通
常、エレベータに装備されているインターホンを利用す
ることによって本発明システムの実現のために必要とな
る部品点数を少なくすることができ、コストアップを抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステム構成を示
すブロック図。
【図2】上記第1の実施の形態の端末装置の機能構成を
示すブロック図。
【図3】上記第1の実施の形態の遠隔監視装置の機能構
成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の端末装置の機能構
成を示すブロック図。
【図5】上記第2の実施の形態の遠隔監視装置の機能構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 エレベータ制御盤 2 端末装置 3 通信回線 4 遠隔監視装置 5 エレベータかご 6 ドア 7 インターホン 21 インターホンインタフェース 22 エレベータインタフェース 23 起動部 24 データ送受信部 25 ドア開閉制御部 26 網制御部(NCU) 27 A/D変換部 28 D/A変換部 29 タイマ 210 基準データ部 211 解析部 212 データ保存部 213 比較部 41 ドア開閉指令部 42 データ送受信部 43 音声受信再生部 44 網制御部(NCU) 45 警報部 46 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04M 9/00 H04M 9/00 D 11/00 301 11/00 301 H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301C 311 311K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔地のエレベータの運転状態を監視す
    る端末装置と遠隔監視装置とを通信回線を介して接続
    し、双方向通信によってエレベータ運転状態を遠隔監視
    するエレベータ遠隔監視システムにおいて、 前記端末装置は、 エレベータかご内に設置されたマイクロホンと、 このマイクロホンが収集するドア開閉音を前記通信回線
    を通じて前記遠隔監視装置に送信するドア開閉音送信手
    段と、 前記遠隔監視装置から前記通信回線を通じて送られてき
    たエレベータドア開閉指令を受信してエレベータドアを
    開閉するドア開閉制御手段とを備え、 前記遠隔監視装置は、 前記端末装置に前記通信回線を通じて前記ドア開閉指令
    を送信するドア開閉指令送信手段と、 前記ドア開閉音送信手段から前記通信回線を通じて送ら
    れてくるドア開閉音を受信、再生する音声再生手段とを
    備えて成るエレベータ遠隔監視システム。
  2. 【請求項2】 前記端末装置は、前記マイクロホンを通
    じて収集されたドア開閉音を基準音と比較し、異常音発
    生の有無を判定する解析手段と、前記解析手段が異常音
    発生と判定した時にドア開閉音異常発生を前記遠隔監視
    装置に前記通信回線を介して通知する異常音発生通知手
    段とを備え、前記遠隔監視装置は、前記異常音発生通知
    手段からの異常音発生通知信号の受信手段を備えて成る
    請求項1に記載のエレベータ遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 前記端末装置は、前記解析手段が異常音
    発生と判定した時に前記ドア開閉を行った階床のデータ
    を保存する異常データ保存手段と、前記解析手段が異常
    音発生と判定した時に前記異常データ保存手段に保存さ
    れている過去の異常音発生データと比較し、同じ階床で
    異常音が発生していた時に前記異常音発生通知手段にド
    ア開閉音異常発生を前記遠隔監視装置に前記通信回線を
    介して通知させる異常データ比較手段とを備えて成る請
    求項2に記載のエレベータ遠隔監視システム。
  4. 【請求項4】 前記マイクロホンとしてエレベータかご
    内に設置されているインターホンを使用することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータ遠隔
    監視システム。
JP879397A 1997-01-21 1997-01-21 エレベータ遠隔監視システム Pending JPH10203745A (ja)

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