JPH10202803A - 積層シートの製造方法及び積層シート製造装置 - Google Patents
積層シートの製造方法及び積層シート製造装置Info
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- JPH10202803A JPH10202803A JP783697A JP783697A JPH10202803A JP H10202803 A JPH10202803 A JP H10202803A JP 783697 A JP783697 A JP 783697A JP 783697 A JP783697 A JP 783697A JP H10202803 A JPH10202803 A JP H10202803A
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Abstract
それぞれ予備加熱されているPTFE基材シート(a)
と、熱可塑性樹脂フィルム(b)と、ガラスクロス(c)とを
この順序で積層されるように配置し、(c)側からフィル
ム(b)に向けて熱照射して、PTFEの融点以上の温度
にフィルム(b)及び前記PTFE基材シート(a)のフィル
ム(b)側表面を加熱した後、これらPTFE基材シート
(a)とフィルム(b)とガラスクロス(c)とを圧着する、積
層シートの製造方法および該積層シート用の製造装置。 【効果】 この方法では、耐薬品透過性に優れており、
反応槽、タンク、コンテナ等のライニング材として好適
に使用でき、しかも工業的に連続生産しうるような積層
シートが得られる。
Description
び積層シート製造装置に関し、さらに詳しくは、耐薬品
透過性に優れており、反応槽、タンク、コンテナ等のラ
イニング材として好適に使用でき、しかも工業的に連続
生産しうるような積層シートの製造方法及び積層シート
製造装置に関する。
チレン(PTFE)、四フッ化エチレン−パーフルオロ
アルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、三フッ化塩
化エチレン樹脂(PCTFE)等のフッ素樹脂は、耐薬
品性、耐熱性、非粘着性、電気的特性等に優れているた
め、化学、医薬、塗料、半導体等の種々の工業分野で広
く使用されている。中でもPTFEは、PFAなど他の
フッ素樹脂と比較して耐薬品性、耐熱性などの特性に著
しく優れているため、特に汎用されている。
性に乏しく、通常の方法では、ガラスクロス、金属等を
その表面に固着できず、しかも溶融流動化しないため、
PTFE製シートをタンク等のライニング材として内壁
面などに一体に接着することができない。
スとを熱圧着してなる積層シートも提案されているが、
PTFE基材シートのガラスクロスへの食い込みが少な
く、PTFE基材シートとガラスクロスとの接合力が弱
いという欠点がある。
の熱溶融性フッ素樹脂からなる基材シートを用いた積層
シートも提案されているが、PTFEに比べて、層間剥
離強度には優れるものの耐熱性、耐薬品性、加工性など
が低下してしまう。
−18410号公報には、ポリテトラフルオロエチレン
樹脂製のシート基材と、熱可塑性フッ素樹脂フィルム
と、ガラスクロスとを、各々の巻回ロールより連続的に
繰り出して前記フィルムが中間に挟まれるように重ね合
わせ、次いで連続的に特定圧のヒートロール対間に通し
て前記熱可塑性フッ素樹脂フィルムの融点以上の温度で
加熱圧着することにより、前記のシート基材とこのフィ
ルムとガラスクロスとが一体化された積層物である耐薬
品性シートの製法が提案されている。
品性シートには、耐薬品透過性などが充分でないとの問
題点があった。そこで本発明者らは鋭意検討を重ねたと
ころ、この公報に記載されているように、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂製のシート基材と熱可塑性フッ素樹
脂フィルムとガラスクロスとを一対の加熱ロール間に挿
通させて、熱可塑性フッ素樹脂フィルムの融点以上〜P
TFEの融点未満程度の温度に、急速加熱圧着してもP
TFE接着面が軟化せず、ポリテトラフルオロエチレン
基材とガラスクロスとの層間接着力は不充分となり、層
間剥離強度に優れた積層物は得られず、また該公報の実
施例に示されているように、PTFEの融点を超える温
度(該実施例では380℃)の加熱ロール間に、PTF
Eシート基材と熱可塑性フッ素樹脂フィルムとガラスク
ロスとを挿通させて加熱圧着すると、PTFE基材シー
トはヒートロールの大きな熱的影響を直接受けてしま
い、該基材シートが元来保持していた耐薬品透過性など
は著しく低下してしまうことを見出した。
研究を重ねた結果、本発明者等は、熱可塑性フッ素樹脂
の融点未満の温度にそれぞれ予備加熱されているポリテ
トラフルオロエチレン基材(ポリテトラフルオロエチレ
ン基材シート)と、熱可塑性樹脂フィルムと、ガラスク
ロスとをこの順序で積層されるように配置し、ヒートガ
ン等で、熱可塑性樹脂フィルム側から前記基材シートに
向けて該フィルム上方より熱照射して、ポリテトラフル
オロエチレンの融点以上〜分解温度以下の温度に熱可塑
性樹脂フィルム及び前記基材シートの熱可塑性樹脂フィ
ルム側表面を加熱し、次いでこれらを熱可塑性フッ素樹
脂の融点より低い温度のロール間に挿通させて圧着すれ
ば、耐薬品透過性などに優れた積層シートが得られるこ
となどを見出して本発明を完成するに至った。
問題点を解決しようとするものであって、耐薬品透過性
に優れた積層シートを連続的に工業生産できる積層シー
トの製造方法を提供することを目的としている。
シートを連続的に工業生産しうるような積層シート製造
装置を提供することを目的としている。
熱可塑性フッ素樹脂の融点未満の温度にそれぞれ予備加
熱されているポリテトラフルオロエチレン基材シート
(a)と、熱可塑性樹脂フィルム(b)と、ガラスクロス(c)
とをこの順序((a)/(b)/(c))、好ましくは下側から
上側に向かって(a)/(b)/(c)の順序で積層されるよう
に配置し、ガラスクロス(c)側から熱可塑性樹脂フィル
ム(b)に向けて熱照射して、ポリテトラフルオロエチレ
ンの融点以上の温度に熱可塑性樹脂フィルム(b)及び前
記ポリテトラフルオロエチレン基材シート(a)の熱可塑
性樹脂フィルム側表面を加熱した後、これらポリテトラ
フルオロエチレン基材シート(a)と熱可塑性樹脂フィル
ム(b)とガラスクロス(c)とを圧着することを特徴として
いる。
着は、熱可塑性フッ素樹脂の融点以下の温度のプレスロ
ール間に挿通させて行うことが望ましい。本発明に係る
積層シート製造装置は、ローラからなる案内路に沿って
連続的に送られてくるポリテトラフルオロエチレン基材
シート(a)と熱可塑性樹脂フィルム(b)とガラスクロス
(c)とを搬送路にて搬送しながら、搬送路に沿ってその
周囲に配置されたヒータにて、上記熱可塑性フッ素樹脂
の融点未満の温度にこれら基材シート(a)と樹脂フィル
ム(b)とガラスクロス(c)とを予備加熱する予備加熱手段
(A)と、熱可塑性樹脂フィルム(b)用搬送路とガラス
クロス(c)用搬送路との間に配置され、前記ポリテトラ
フルオロエチレン基材シートに向けて熱照射して、ポリ
テトラフルオロエチレンの融点以上の温度に熱可塑性樹
脂フィルム(b)及び前記基材シート(a)の熱可塑性樹脂フ
ィルム側表面を加熱する本加熱手段(B)と、これらポ
リテトラフルオロエチレン基材シート(a)と熱可塑性樹
脂フィルム(b)とガラスクロス(c)とを圧着する圧着手段
(C)と、を有することを特徴としている。
加熱手段はヒートガンであることが好ましい。また前記
圧着手段は、プレスロールであることが好ましい。本発
明によれば、特に耐薬品透過性に優れており、反応槽、
タンク、コンテナ等のライニング材として好適に使用し
うるような積層シートが得られる。またこの積層シート
製造の際に、上記積層シート製造装置を用いると、効率
よく、耐薬品透過性等に優れた積層シートが連続的に工
業生産できる。
製造方法及び積層シート製造装置について、図面を参照
しつつ具体的に説明する。
製造方法の好ましい態様を示す説明図であり、併せて本
発明で好ましく用いられる積層シート製造装置の概念図
を示す。図3は、図1、図2に示す積層シート製造装置
の要部概念図である。
層シートの製造方法では、例えば図3に示すように、熱
可塑性フッ素樹脂の融点未満の温度にそれぞれ予備加熱
されているポリテトラフルオロエチレン基材シート(基
材シート)2と、熱可塑性樹脂フィルム4と、ガラスク
ロス6(これら3者を併せて「積層シート形成材料」と
も言う)とが、この順序(基材シート2/熱可塑性フッ
素樹脂フィルム4/ガラスクロス6)で積層されるよう
に基材シート2、熱可塑性フッ素樹脂フィルム4及びガ
ラスクロス6をそれぞれ配置している。
間に熱可塑性フッ素樹脂フィルム4、上側にガラスクロ
ス6が配置された態様が示されているが、本発明では、
熱可塑性フッ素樹脂フィルム4がガラスクロス6と基材
シート2との間にサンドイッチされ、ガラスクロス6/
熱可塑性フッ素樹脂フィルム4/基材シート2の構成で
積層される限りこのような配置態様に限定されない。例
えば、基材シート2(上側)/熱可塑性フッ素樹脂フィ
ルム4(中間)/ガラスクロス6(下側)のように上下
面が上記例とは逆に配置されていてもよく、また基材シ
ート2(右側)/熱可塑性フッ素樹脂フィルム4(中
間)/ガラスクロス6(左側)のように積層シート形成
材料が縦に配置されていてもよい(図示せず)。
予備加熱時、本加熱時には、ガラスクロス6上またはポ
リテトラフルオロエチレン基材シート2上、好ましくは
該基材シート2上に載置して、接触させた状態で搬送す
ることが熱可塑性フッ素樹脂フィルムのタルミ防止など
の点で好ましい。
ワーク(加工物)自体の温度として、熱可塑性フッ素樹
脂の融点未満、好ましくは熱可塑性フッ素樹脂の融点未
満〜「融点−77」℃の温度、さらに好ましくは熱可塑
性フッ素樹脂の「融点−47」℃の温度〜「融点−2
7」℃の温度が望ましい。
性フッ素樹脂フィルム、およびガラスクロス(これら3
者をまとめて「積層シート形成材料」とも言う)を予備
加熱しておくと、何れの積層シート形成材料も後述する
本加熱前には溶融流動せず、それぞれの材料の形状を保
持でき、本加熱における熱処理条件の制御が容易であ
り、後述する本加熱により熱可塑性フッ素樹脂に所望の
溶融流動性を付与した後、圧着処理を施すことにより、
ポリテトラフルオロエチレン基材シートの結晶化度が良
好に保持され、PTFEシート本来の優れた耐薬品透過
性が保持された積層シートが得られるため好ましい。
熱温度が熱可塑性フッ素樹脂フィルム用として用いられ
る熱可塑性フッ素樹脂の融点以上の温度では、熱可塑性
フッ素樹脂フィルムが溶融流動し、圧着作業など取扱い
性に劣り、その後の圧着で均一厚みの積層シートを得る
ことが困難となる傾向がある。
ッ素樹脂を混合して用いる場合には、上記熱可塑性フッ
素樹脂の融点は、混合される複数の熱可塑性フッ素樹脂
中で最も低融点のもので示す。
性フッ素樹脂フィルム4には、予め突起物などで孔を満
遍無く開けておくと、熱可塑性フッ素樹脂フィルム4と
基材シート2との間の空気溜まり防止の点で好ましい。
融流動性を示すフッ素樹脂からなるものであれば特に限
定されることなく使用できる。このような熱可塑性フッ
素樹脂フィルムに使用可能な熱可塑性フッ素樹脂として
は、具体的には、例えば、四フッ化エチレン−六フッ化
プロピレン共重合樹脂(FEP)、四フッ化エチレン−
パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PF
A)、三フッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、四フ
ッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)、フッ化
ビニリデン樹脂(PVDF)、四フッ化エチレン−六フ
ッ化プロピレン−パーフルオロアルコキシエチレン3元
共重合体(EPE)、エチレン−三フッ化塩化エチレン
共重合体(ECTFE)、一フッ化エチレン樹脂(ポリ
フッ化ビニル,PVF)等の熱可塑性フッ素樹脂が挙げ
られ、中でもPFA、FEPが好ましく用いられる。
を1種または2種以上組み合わせて用いることができ
る。ガラスクロスとしては、従来より公知のものが用い
られる。
化度ができるだけ高いものを用いることが得られる積層
シートの耐薬品透過性の点から好ましい。PTFE基材
シート2の結晶化度は、その比重と比例関係にあり、高
結晶化度になるほどその成形品の比重は高くなる。従っ
て、結晶化度の目安としては、比重を用いるのが便利で
あり、本法に用いられるPTFE基材シート2の比重
は、平均で2.14以上、好ましくは平均2.16以上
のものが用いられる。上市されているものでは、例え
ば、比重が2.14〜2.20程度のPTFEシートが
挙げられる。
ルオロエチレン基材シート2の厚さは、ライニング性
能、巻回、繰り出しなどの取扱いの利便性を考慮する
と、例えば、1.0〜5.0mm、好ましくは2.0〜
3.0mm厚であり、熱可塑性フッ素樹脂フィルムの厚
さは、接着強度や、加熱後、圧着時のガラスクロスへの
浸透量等を考慮すると0.05〜2mm、好ましくは
0.5〜1mm厚であり、ガラスクロスの厚さは特に限
定されないが、接着強度の点や、加熱後、圧着時にガラ
スクロスへ熱可塑性フッ素樹脂が過度に浸透・拡散せ
ず、ガラスクロスとライニングされる缶体(タンク)内面等
との良好な接着性が保持される点などを考慮するとその
坪量が、100〜1000g/m2、好ましくは300
〜800g/m2程度のものが用いられる。
記のように予備加熱されてポリテトラフルオロエチレン
基材シート2/熱可塑性フッ素樹脂フィルム4/ガラス
クロス6の順序で配置されている積層シート形成材料6
0のガラスクロス6側から、例えば図3に示すように、
ヒートガン28等を用いて、熱可塑性樹脂フィルム4に
向けて熱照射28aして、ポリテトラフルオロエチレン
基材シート2を構成するポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)の融点以上の温度、好ましくはPTFEの
融点〜「融点+50」℃の温度、さらに好ましくはPT
FEの「融点+15」℃〜「融点+25」℃の温度に、
熱可塑性樹脂フィルム4及び前記ポリテトラフルオロエ
チレン基材シート2の熱可塑性樹脂フィルム側表面2b
を加熱(「本加熱」とも言う)している。
すると、熱可塑性フッ素樹脂フィルム4は、PTFEの
融点以上の温度に満遍無く(バラツキなく)加熱され溶
融状態となり粘着性が高められ、またポリテトラフルオ
ロエチレン基材シート2では、主としてその上面側2b
のみが上記熱照射により融点以上の温度に加熱されて溶
融状態となり、上記熱可塑性フッ素樹脂フィルム4との
接着性に優れるようになる。しかしながら、基材シート
2の下面側2cでは、熱照射28aの影響を上面側2b
ほどには受けず、PTFEの結晶化度がほとんど低下し
ない。
と熱可塑性フッ素樹脂フィルム4との間から、熱可塑性
フッ素樹脂フィルム4に向けて(すなわちポリテトラフ
ルオロエチレン基材シート2に向けて)熱照射した場合
には、ポリテトラフルオロエチレン基材シート2の上面
側2bは、溶融状態となり、融点以上の温度に加熱され
ている熱可塑性フッ素樹脂フィルム4に対して優れた接
着性を発揮できるが、該基材シート2の下面側2cは、
上記加熱(本加熱)を受けても元の基材シートの結晶化
度がほとんど低下せず、得られた積層シートにおいても
元のポリテトラフルオロエチレン基材シートの結晶化度
は良好に保持され、優れた耐薬品透過性の積層シートが
得られる。
わち、各積層シート形成材料2、4、6は、予備加熱に
より予め、熱可塑性フッ素樹脂の融点近傍の温度にまで
加熱(昇温)されているので、本加熱では、急激で大が
かりな加熱(昇温)を必要とせず、ヒートガンのような
小容量の加熱手段を用いて容易に本加熱温度を制御で
き、このような本加熱により熱可塑性樹脂フィルムの表
裏全体およびPTFE基材シート2の上面2b側のみが
溶融状態となり粘着性を発現し、その下面2c側には粘
着性が現れず、PTFEフィルムの高い結晶化度が良好
に保持されるような条件を設定し得るのであろうと考え
られる。
0の送出速度、ヒートガンの熱容量及びその設置場所、
PTFE基材シートの厚み等により適宜選択され一概に
決定されないが、例えば、上記ガラスクロス及び熱可塑
性樹脂フィルムと共に、数mm厚のPTFE基材シート
を数十cm/分の速度で送り出し積層シートを製造する
場合には、上記のような温度にPTFE基材シート上面
2b側の温度を設定すればよい。また、PTFE基材シ
ート2の厚みが例えば、1mm以下と少ない場合には、
上記範囲で、高速側に設定するなどする必要がある。
(下方の)熱可塑性フッ素樹脂フィルム4に向けて熱照
射してもよいが、このような方法では、上記のようにガ
ラスクロス6と熱可塑性フッ素樹脂フィルム4との間か
ら熱可塑性フッ素樹脂フィルム4に向けて熱照射する場
合に比してあまり効率的でなく、本加熱条件の制御も困
難になる傾向がある。
したようにその結晶化度(平均)すなわち比重ができる
だけ高いもの(例:比重2.16)を用いることが得ら
れる積層シートの耐薬品透過性の点から好ましく、用い
られるPTFE基材シート2の結晶化度すなわち比重が
低下(例:比重2.14)するに連れて、上記予備加熱
および本加熱等を行っても耐薬品透過性に優れた積層シ
ートは得られなくなる傾向がある。
に熱可塑性フッ素樹脂の融点未満の温度に加熱(予備加
熱)されたガラスクロス6と、本加熱によりPTFEの
融点以上の温度に満遍無く(バラツキなく)加熱され溶
融流動性が高められている熱可塑性フッ素樹脂フィルム
4と、ポリテトラフルオロエチレン基材シートの熱可塑
性フッ素樹脂フィルム側表面2bが上記熱照射によりそ
の融点以上の温度に加熱されて溶融状態となり粘着性が
高められたこの基材シート2とを(好ましくは直ちに)
圧着している。
オロエチレン基材シート2の上面側2bが融点以上の温
度に加熱されて、粘着性を失わないうちに行われる。こ
のようにPTFE上面側2bが溶融状態にあり粘着性を
失わないうちに(好ましくは直ちに)圧着すると、積層
シート形成材料を構成するガラスクロス6と熱可塑性フ
ッ素樹脂フィルム4と該基材シート2とは良好に接着
(熱融着)され、しかも、該基材シート2の上記熱可塑
性フッ素樹脂フィルム4側(上面側)2bに比して、熱
照射の影響のより少ない熱照射源と反対側の面(該基材
シート下面側)2cではその結晶化度の低下が極めて少
なく、耐薬品透過性等に優れた積層シート1が得られ
る。
圧着する際の温度(プレスロール温度)は、好ましくは
熱可塑性フッ素樹脂フィルム4用の熱可塑性フッ素樹脂
の融点より低い温度、さらに好ましくは熱可塑性フッ素
樹脂の融点より30〜50℃程度低い温度であることが
好ましい。
る熱可塑性フッ素樹脂の種類や加熱温度、ガラスクロス
の坪量等にもより異なり一概に決定されないが、通常
0.5〜20kg重/cm2、好ましくは2〜6kg重
/cm2程度の圧力が採用される。
で予備加熱された坪量300〜800g/m2のガラス
クロスと、本加熱温度330〜350℃に本加熱された
厚さ0.1〜0.5mmのPFAと、厚さ1.0〜4m
mのPTFEとを圧着して、積層シートを得る場合に
は、圧力2〜6kg重/cm2が採用される。
シートを製造する際に、好ましく用いられる積層シート
製造装置について、次に、詳説する。
すように積層シート形成材料を送り出す送出部10、積
層シート形成材料を予備加熱した後本加熱する加熱部2
0、本加熱後、積層シート形成材料を加圧接着する圧着
部(加圧部)30、加圧接着して得られた積層シートの
湾曲を防止する湾曲防止部40及びクリーナ・巻取部5
0を備えており、このクリーナ・巻取部50は、静電気
を除去する除電バー、並びに付着ゴミを除去するクリー
ナーを備え、さらには積層シート用保護フィルム被着部
を備えている。
製造装置100では、まず、長尺で何れも同程度の幅、
例えば、10〜200cm程度の幅のポリテトラフルオ
ロエチレン基材シート2と、熱可塑性フッ素樹脂フィル
ム4と、ガラスクロス6とを、それぞれ巻回ロール2
a,4a,6aより連続的に繰出し、案内路としてのガ
イドローラ部8を経て、加熱部20へ搬送している。
形成材料2、4、6は、それぞれテンションローラ8a
等にて適度のテンションを掛けて加熱部20へ送り出さ
れる。
6からなる積層シート形成材料60の送り出し速度(搬
送速度)は、積層シート形成材料の種類や厚み、加熱炉
長、予備加熱温度等にもより異なり一概に決定されない
が、例えば、後述するような条件下では、各積層シート
形成材料は、0.01〜2m/分、好ましくは0.05
〜1m/分程度の送り出し速度に設定される。
は、図1に示すように、送出部10においてポリテトラ
フルオロエチレン基材シート2上に載置(接触)された
状態で、加熱部20へ搬送されると、本加熱部20bで
の熱照射28aによる熱可塑性フッ素樹脂フィルム4及
びポリテトラフルオロエチレン基材シート2の照射源2
8側表面2bの昇温効率が良くなるため好ましい。
ガイドローラ部8に、図1に示すように一部、熱可塑性
フッ素樹脂フィルムへの穴開け用の突起を有する穴開け
ローラ8bが設けられていると、熱可塑性フッ素樹脂フ
ィルム4と基材シート2との間の空気溜まり防止効果が
得られる。 [加熱部] <予備加熱手段(A)>上記の送出部10に続く加熱部
20は、予備加熱手段(予備加熱部)20aとそれに続
く本加熱手段(本加熱部、急速加熱部)20bとを備
え、通常、図1に示すようにこれら全体が一つの加熱炉
20c内に収容され、高い加熱効率を保持できるように
なっている。本発明では、加熱炉は、このような態様に
限定されず、例えば、予備加熱部用の加熱炉と、本加熱
用の加熱炉とが別体に構成されていても良い(図示せ
ず)。
送ローラ22よりなる下側搬送路Xと上側搬送路Yの上
下2列の搬送路X,Yと、これらの搬送路X,Yに沿っ
てその上側および/または下側に配設されるヒータ24
とを備え、しかもその好ましい態様においては炉内天井
に設けた扇風機26により、ヒータ24からの熱気を強
制的に循環して効率よく積層シート形成材料60に当
て、予備加熱するようになっている。この予備加熱部2
0aの雰囲気温度(炉内予備加熱部温度)は、積層シー
ト形成材料の種類や厚さ、炉の長さなどにもよるが、何
れにしても積層シート形成材料60の搬送過程で、熱可
塑性フッ素樹脂フィルム4用樹脂がその融点未満の温度
に加熱されるように、通常、250〜327℃、好まし
くは280〜300℃程度の温度に設定される。
うに予備加熱された積層シート形成材料のうちの熱可塑
性フッ素樹脂フィルム4と、ポリテトラフルオロエチレ
ン基材シート2の上面側2bは、本加熱部20bにおい
て、通常、図1(図3)に示すように、ガラスクロス6
と、熱可塑性フッ素樹脂フィルム4との間に配設される
加熱手段(放熱器)28によりポリテトラフルオロエチ
レンの前述したような融点以上の温度に加熱される。
に限定されず、例えば、熱可塑性フッ素樹脂フィルム4
の幅と同程度の幅を有する1個〜複数個のスリット状放
熱孔を備えた放熱器であってもよく、放熱孔28bが小
孔1個〜複数個のガン状放熱器(ヒートガン)であって
もよい。また該加熱手段は、回動自在でも、固定されて
いてもよい。何れにしても、本発明では、積層シート形
成材料60の予備加熱を行っているため、本加熱用の放
熱器28は小型、軽量化可能であり、熱処理制御も容易
となる。
積層シート形成材料の圧着時に、熱可塑性フッ素樹脂フ
ィルム4及びポリテトラフルオロエチレン基材シートの
上面側2bが幅方向に一様な温度に加熱されている限り
特に限定されないが、通常では、放熱孔28bが熱可塑
性フッ素樹脂フィルム4表面側4bに向き、さらに好ま
しくは、該フィルム4の進行方向と放熱孔28bの向き
(熱照射28bの方向)とが鋭角(好ましくは垂直に近
い鋭角)となるように放熱孔28bが向き、かつ該フィ
ルム4の幅方向に放熱孔28bが1列〜複数列、好まし
くは1列となるように放熱器28はセットされる[図
1、図3は放熱孔28bがフィルム4の幅方向に1列に
配列された態様を示す]。
率よく熱可塑性フッ素樹脂フィルム4およびポリテトラ
フルオロエチレン基材シート2の表面2bをPTFEの
溶融温度以上に加熱できる。
は上述したように、ガラスクロス6と、熱可塑性フッ素
樹脂フィルム4との間に配置されるが、このような配置
態様に限定されず、例えば、搬送される熱可塑性フッ素
樹脂フィルム4の横方向斜め上から該フィルム4に向か
って放熱するようにしてもよい(図示せず)。
されずドライヤー(ニクロム線等からなる発熱部と、こ
の熱を放熱孔より外部に放出する送風機とを備えたも
の)、高エネルギー線(例:レーザ)など、従来より公
知の種々の放熱機構のものを用いることができる。
は、基材シート2を挟んで放熱器28と対向するように
冷風機を配設し、あるいは冷却パイプ、冷却ロールなど
の冷却器を基材シート2の下面側2cに設けて、基材シ
ート下面2c側を冷却し、本加熱によりPTFE基材シ
ート2の結晶化度が低下しないようにしても良い(図示
せず)。
に加熱炉20c内で加熱された積層シート形成材料60
は、圧着部(加圧部)30において圧着される。この圧
着部30は、積層シート形成材料進行方向[図1〜2
中、矢印(→)で示すように、紙面に向かって左から右
の方向]に沿って加熱炉20c終端部から加熱炉外部に
かけて設けられ、あるいは加熱炉20cの出口29に隣
接して積層シート形成材料進行方向に沿って設けられ
る。
るだけ隣接(近接)して設けると、積層シート形成材料
は良好に圧着される。圧着部30は、通常、積層シート
形成材料の進行方向に沿って該積層シート形成材料をサ
ンドイッチするように配設された1対以上(例:図1で
は2対)のプレスロール32からなっている。また本発
明の好ましい態様においては、該圧着部30は、図1、
図3に示すように、保温用カバー34にて被覆されてい
ることがエネルギー効率や、積層シート冷却時に外部環
境の影響を受けにくいため好ましい。
ト形成材料はプレスロール32により、通常0.5〜2
0kg重/cm2、好ましくは2〜6kg重/cm2の圧
力を加えられ、積層シート1になる。
2は、熱可塑性フッ素樹脂フィルム4の溶融温度未満の
温度、好ましくは「融点−30」℃〜融点未満の温度
(例:PFAフィルムでは、280〜300℃)に保持
される。
は特に限定はなく、例えば直径(φ)100〜200m
m程度のステンレス製のものが用いられる。上記のよう
にして積層シート形成材料60を圧着部30にて圧着す
ると、耐薬品透過性などに優れた本発明の積層シート1
が得られる。
ート1は、好ましくは図2に示すように、圧着部30に
続けて設けられた湾曲防止部40、クリーナ・巻取部5
0を経て製品とされる。
通しうる僅かな間隙を開けて平行に配設された2枚の板
状体42a、42bからなり、積層シート1の湾曲を防
止している。この2枚の板状体のうち、下側の板状体4
2bは通常固定され、上側の板状体42aは適度な間隙
(例:積層シート厚+10mm)を設定可能なように、
上下方向に移動可能にセットされる。
〜500cm、好ましくは60〜200cm程度に設定
される。クリーナ・巻取部50は、積層シート1の静電
気を除去する除電バー52、積層シート1に付着してい
る塵埃を除去する塵埃クリーナ54並びに、保護フィル
ム被着部56などを備えている。保護フィルム被着部5
6は、積層シート1を輸送・保管し缶体(タンク)内部など
にセットするまでの間、積層シート1を外部の衝撃など
から保護するための保護フィルム56cを積層シート1
のPTFE側表面1bに被着するものである。
を連続的に製造するに好適な態様について説明したが、
本発明はかかる態様に限定されず、例えば、3種の積層
シート形成材料は、それぞれ別の搬送ローラに載置して
予備加熱部を通過した後、本加熱部にて上記のように本
加熱されるようにしてもよい。
に代えて2枚の圧着板を備えたプレス機を用いて、予備
加熱部より搬送されてくる積層シート形成材料を順次圧
着して次工程(例:湾曲防止部、クリーナ・巻取り部)
に送り出すようにしてもよい。
トは、耐薬品性、耐薬品透過性、非粘着性、耐熱性、電
気的特性、低摩擦特性等が求められる、反応槽、貯蔵タ
ンク、コンテナ、配管、食器、調理器具等のライニング
材として、化学、塗料、医薬品、工業薬品、半導体、什
器、医療機械器具等の種々の工業分野で広く好適に使用
可能である。
れば、特に耐薬品透過性に優れ、しかも層間接着強度、
曲げ等の加工性、耐熱性、非粘着性、電気的特性などに
優れ、反応槽、タンク、コンテナ等の被着物のライニン
グ材として使用すれば被着物と積層シートのガラスクロ
ス側表面との接着性(耐剥離強度)に優れ、これらの用
途に好適に使用しうるような積層シートが得られる。し
かも上記の方法では、このような積層シートを連続的に
工業生産できる。
と、上記の積層シートを工業的に効率よく連続生産でき
る。
に具体的に説明するが本発明は、係る実施例により何等
限定されるものではない。
を用いて以下のようにして積層シートを製造した。
TFE基材シート(a)と、厚さ0.25mm、幅130
cmのPFAフィルム(b)と、坪量520g/m2のガラ
スクロス(c)とを、この順序で積層(下側(a)/中間(b)
/上側(c))されるように、10cm/分の速度で送り
出し、ガラスクロス搬送ラインYと、PFAフィルムが
載置されたPTFE基材シート搬送ラインXとに載せ
て、炉内温度300℃に保持した加熱炉を通過させ、同
温度(300℃)に予備加熱した。
けたヒートガン(設定温度600℃、容量48キロワッ
ト)を用いて、ガラスクロスとPFAの間からPFAに
向けて熱照射し、局所的にPFA及びPTFEの上側面
をPTFEの融点以上の温度350℃に本加熱した。
対のステンレス製ローラ間を通過させ、4.6kg/c
m2の圧力でプレスした。次いで、湾曲防止部、クリー
ナ・巻取部を経て積層シート[ガラスクロス層/PFA
層/PTFE層=0.5mm/0.1mm/2mm]を
得た。
て、70℃に加熱した35W/W%の塩酸に300日間
浸漬して耐薬品透過性テストを行ったところ、試験開始
後100日目では2g/m2、200日目では4g/
m2、300日目では8g/m2の塩酸透過量となった。
上であった。結果を併せて表1に示す。
ート(厚さ2mm、幅130cm)と、PFAフィルム
(厚さ0.25mm、幅130cm)と、ガラスクロス
(坪量520g/m2)とを、10cm/分の速度で送
り出し、ヒートロール間に挿通させて、ロール温度38
0℃で、5kg重/cm2の圧力で熱プレスして一体化
し積層シートを得た。
て、70℃に加熱した35W/W%の塩酸に300日間
浸漬して耐薬品透過性テストを行ったところ、試験開始
後100日目では10g/m2、200日目では40g
/m2、300日目では60g/m2の塩酸透過量となっ
た。
上であった。結果を併せて表1に示す。
70℃。
好ましい態様を示す説明図(一部)であり、併せて本発
明で好ましく用いられる積層シート製造装置の概念図
(一部)である。
好ましい態様を示す説明図(一部)であり、併せて本発
明で好ましく用いられる積層シート製造装置の概念図
(一部)を示す。
の要部概念図である。
回ロール、 2b・・・・ポリテトラフルオロエチレン基材シートの
熱照射源側表面(熱可塑性フッ素樹脂フィルム側表面、
上面)、 2c・・・・ポリテトラフルオロエチレン基材シートの
熱照射源と反対側表面(下面)、 4・・・・熱可塑性フッ素樹脂フィルム、 4a・・・・熱可塑性フッ素樹脂フィルム巻回ロール、 4b・・・・熱可塑性フッ素樹脂フィルムのガラスクロ
ス側表面、 4c・・・・熱可塑性フッ素樹脂フィルムのPTFE基
材シート側表面、 6・・・・ガラスクロス、 6a・・・・ガラスクロス巻回ロール、 6b・・・・ガラスクロスの表面(上面)、 6c・・・・ガラスクロスの熱可塑性フッ素樹脂フィル
ム側表面、 8・・・・ガイドローラ部、 8a・・・・テンションローラ、 8b・・・・穴開けローラ、 10・・・・積層シート形成材料を送り出す送出部(ガ
イドローラ部)、 20・・・・積層シート形成材料を予備加熱した後に本
加熱する加熱部、 20a・・・・予備加熱部(予備加熱手段)、 20b・・・・本加熱部(本加熱手段、急速加熱部)、 20c・・・・加熱炉、 22・・・・搬送ローラ、 X、Y・・・・搬送路、 24・・・・予備加熱ヒータ(ヒータ)、 26・・・・扇風機(熱気攪拌手段)、 28・・・・熱照射源(ヒートガン、加熱手段、放熱
器)、 28a・・・・照射熱、 28b・・・・放熱孔、 29・・・・加熱炉の出口(終端部)、 30・・・・圧着部(加圧部)、 32・・・・プレスロール、 34・・・・保温用カバー、 40・・・・湾曲防止部、 42a、42b・・・・湾曲防止用板状体、 50・・・・クリーナ・巻取部、 52・・・・除電バー、 54・・・・塵埃クリーナ、 56・・・・保護フィルム被着部、 56c・・・・保護フィルム、 60・・・・積層シート形成材料(ポリテトラフルオロ
エチレン基材シート、熱可塑性フッ素樹脂フィルム、ガ
ラスクロス)、 100・・・・積層シート製造装置。
Claims (5)
- 【請求項1】熱可塑性フッ素樹脂の融点未満の温度にそ
れぞれ予備加熱されているポリテトラフルオロエチレン
基材シート(a)と、熱可塑性樹脂フィルム(b)と、ガラス
クロス(c)とをこの順序で積層されるように配置し、 ガラスクロス(c)側から熱可塑性樹脂フィルム(b)に向け
て熱照射して、ポリテトラフルオロエチレンの融点以上
の温度に熱可塑性樹脂フィルム(b)及び前記ポリテトラ
フルオロエチレン基材シート(a)の熱可塑性樹脂フィル
ム側表面を加熱した後、 これらポリテトラフルオロエチレン基材シート(a)と熱
可塑性樹脂フィルム(b)とガラスクロス(c)とを圧着する
ことを特徴とする積層シートの製造方法。 - 【請求項2】前記圧着は、プレスロール間に挿通させて
行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】ローラからなる案内路に沿って連続的に送
られてくるポリテトラフルオロエチレン基材シート(a)
と、熱可塑性樹脂フィルム(b)と、ガラスクロス(c)と
を、搬送路にて搬送しながら、搬送路に沿ってその周囲
に配置されたヒータにて、上記熱可塑性フッ素樹脂の融
点未満の温度にこれら基材シート(a)と樹脂フィルム(b)
とガラスクロス(c)とを予備加熱する予備加熱手段
(A)と、 熱可塑性樹脂フィルム(b)用搬送路とガラスクロス(c)用
搬送路との間に配置され、前記ポリテトラフルオロエチ
レン基材シート(a)に向けて熱照射して、熱可塑性樹脂
フィルム(b)及び前記基材シート(a)の熱可塑性樹脂フィ
ルム側表面をポリテトラフルオロエチレンの融点以上の
温度に加熱する本加熱手段(B)と、 これらポリテトラフルオロエチレン基材シート(a)と熱
可塑性樹脂フィルム(b)とガラスクロス(c)とを圧着する
圧着手段(C)と、 を有することを特徴とする積層シート製造装置。 - 【請求項4】前記本加熱手段が、ヒートガンであること
を特徴とする請求項3に記載の装置。 - 【請求項5】前記圧着手段が、プレスロールであること
を特徴とする請求項3〜4に記載の装置。
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-
1997
- 1997-01-20 JP JP783697A patent/JP3793305B2/ja not_active Expired - Fee Related
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