JPH10197787A - 対物レンズ - Google Patents

対物レンズ

Info

Publication number
JPH10197787A
JPH10197787A JP8356548A JP35654896A JPH10197787A JP H10197787 A JPH10197787 A JP H10197787A JP 8356548 A JP8356548 A JP 8356548A JP 35654896 A JP35654896 A JP 35654896A JP H10197787 A JPH10197787 A JP H10197787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
group
objective lens
optical element
plano
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8356548A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyuuichirou Ogasawara
秋一郎 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP8356548A priority Critical patent/JPH10197787A/ja
Publication of JPH10197787A publication Critical patent/JPH10197787A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像素子の使用に適したレンズ系にす
るためバックフォーカスを長く、小型で、かつ色再現性
を良くし像面湾曲を良好に補正する等光学性能を良くす
る。 【解決手段】 負の前群と明るさ絞りと正の後群とに
て構成し、前群に2枚の負の屈折力の光学要素を用い又
後群に必要な正のパワーを持たせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックフォーカス
の長い主としてCCDやMOS等の固体撮像素子を含む
コンパクトで広角な内視鏡用のレトロフォーカス型対物
レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バックフォーカスの長い対物レン
ズとしては、次に述べるようなものが知られている。
【0003】まず、バックフォーカスが長く色収差が補
正された対物レンズとして、特開昭63−261213
号公報に記載されたレンズ系が知られている。この対物
レンズは、レトロフォーカスタイプのレンズ系で、絞り
の直前に負レンズと正レンズを貼り合わせた接合レンズ
で、屈折力のほとんどない接合レンズを配置したもの
で、十分長いバックフォーカスを確保しつつ、軸上、軸
外の色収差を良好に補正するようにしたものである。
【0004】又、バックフォーカスが長く、コンパクト
で、広負な内視鏡対物レンズとして、特開平7−140
379号公報に記載されたレンズ系が知られている。こ
のレンズ系は、第1レンズが負レンズであり全体として
正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を持つ
第2レンズ群とにて構成されたテレフォトタイプのある
いはそれに近いタイプのレンズ系であって、それにより
全系の焦点距離に対する全系のレンズ長の割合いを小さ
くすると共にバックフォーカスも確保したレンズ系であ
る。又このレンズ系は、画角が116°〜138°と広
画である。
【0005】又、本発明の対物レンズに類似する構成の
対物レンズとして特開平1−177007号公報に記載
されたレンズ系が知られている。このレンズ系は、複数
のプラスチックレンズを組合わせ、そのうちのいくつか
のレンズを非球面レンズにしてレンズの枚数を少なくし
て小型にしたビデオカメラユニットである。その実施例
の中に正のメニスカスレンズと両凹レンズと両凸の非球
面レンズと正のメニスカスレンズの非球面レンズとの4
枚のレンズにて構成された、画角が87°のレンズ系で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡対物レンズは、
画角が広いことが望まれる。例えば内視鏡により胃内部
を観察する場合、画角が狭いと一度に観察し得る範囲が
狭いために全体を見落しなく観察し病変の有無を確認す
る際、非常に困難である。例えば画角が80°と110
°とでは、一度に観察し得る範囲は、面積で3倍の差異
があり、広角であることが望ましい。また、内視鏡はそ
の挿入部を機械内部や体腔内の患部等に挿入しようとし
ても挿入できないことのないように又は挿入時に患者に
苦痛を与えることのないように、挿入部の外径寸法はで
きる限り小さいことが望ましく、挿入部の細径化の要望
が強い。また、挿入部先端部分の湾曲可動性を向上させ
るために、先端部の硬質部も短くすることが要求され
る。
【0007】一方、内視鏡に用いられるCCD等の固体
撮像素子の画素ピッチは、従来おおよそ10μ程度であ
ったが、近年CCD等の製造技術の向上に伴いより細い
画素ピッチが数μ程度の固体撮像素子を製造し得るよう
になり、CCDの小型化、多画素化が一層進んでいる。
このような、固体撮像素子の小型化、多画素化により、
従来の内視鏡と同程度の画質でさらにコンパクト化をは
かったり、又は従来の内視鏡と同程度の外径で観察像を
より高画質で鮮明にした内視鏡が可能になり、これにと
もない内視鏡用対物レンズも小型化や高性能化が要求さ
れる。
【0008】しかし、CCD等の撮像素子を使用する場
合、撮像素子の前面に受光面の保護とフレア、ゴースト
防止等の目的により、カバーガラスが用いられる。この
カバーガラスは、その目的とする効果をあげるために
は、一定の厚さを必要とし、このカバーガラスを含め
て、撮像光学系に撮像素子を配置し得るスペースが必要
になる。また、ピント合わせのための調整間隔や、CC
Dカバーガラスと対物レンズの物理的接触を避けるため
に対物レンズには長いバックフォーカスが要求される。
上記のカバーガラスの厚みは、CCDのサイズにはほと
んど関係がなく、CCDのサイズが小さい程つまり対物
レンズの焦点距離が小さい程、相対的により長いバック
フォーカスが必要になる。
【0009】また、CCD等の撮像素子は、その感度が
赤外域にまでおよぶために、そのまま使用した場合撮像
した像の色は実際の色と異なるものになるため、赤外光
を除去する必要がある。そのために、対物レンズ中に赤
外線カットフィルターを配置する必要がありそのための
スペースを確保しなければならず、コンパクト化を図る
ことが困難であり、結果として対物レンズの全長が長く
なり、内視鏡先端部の硬質部の長さが長くなる欠点があ
る。しかも技術の進歩にともない撮像素子の小型化は進
んだが、撮像素子の分光感度はあまり変化がなく、色温
度補正フィルターの厚みを薄くすることはできない。そ
のために、撮像素子の小型化の割には、色温度フィルタ
ーの厚みは厚く、内視鏡先端部の硬質部を短くすること
は困難であった。
【0010】この欠点を解消するために、対物レンズの
一部を赤外線カットフィルターで形成することが提案さ
れているが、一般に、赤外線カットフィルターは、その
屈折率が低いために、コンパクトなレンズ枚数の少ない
光学系の一部を赤外線カットフィルターにて形成する場
合その配置位置を注意しないと、面の曲率半径が小さく
なりレンズの加工性が悪くなったり、収差の発生をまね
き、光学系の性能劣化になる。
【0011】更に、医療用内視鏡の場合、治療のために
YAGレーザー(波長1.06μm)や半導体レーザー
(波長0.75〜1.2μm程度のうちの特定波長を使
用)等が用いられるが、これらの赤外領域の光に撮像素
子が感光すると、観察の障害になることがある。そのた
めに、対物レンズ中にこれらの特定波長レーザーカット
用のフィルターをも配置する必要がある。
【0012】小型のCCDを用いたコンパクトな撮像光
学系は、結像性能が同程度であれば、できるだけ加工性
や組立性の容易なレンズを用いた方が、コストの低減を
はかる上でも又安定した性能を得る上でも望ましい。
【0013】このように、小型化された固体撮像素子の
メリットを十分に生かすためには、従来並の画角、光学
性能を確保しつつ全長が短くかつバックフォーカスが長
いという相反する要求を満足しかつ加工性の良いレンズ
を用いることが要求される。しかし、先に示された従来
例等は、次に述べるように上記の要求を満足するもので
はない。
【0014】特開平1−177007号公報に記載され
た実施例は、バックフォーカスが0.55mmと短く、
画角も87°程度と内視鏡対物レンズとしては狭角であ
る。また、画角を大にしようとすると正負正負の構成で
あるために、最も物体側の正レンズはほとんど光線を曲
げないためそれ以降のレンズにて光線を発散させる必要
があり最も物体側に配置された正レンズの外径が必然的
に大きくなり、内視鏡用としては好ましくない。また、
赤外線カットフィルター、YAGカットフィルターを配
置するためのスペースを確保できず、内視鏡対物光学系
としては不適当である。
【0015】又特開昭63−261213号公報に記載
されている実施例は、画角が87°程度で、内視鏡用と
しては狭角であり好ましくない。また、この従来例の光
学系を広角化しようとすると、先端に配置された負レン
ズの負のパワーを強くする必要があり、収差が悪化して
光学性能が劣化することが明細書に記載されている。
【0016】又、特開平7−140379号公報に示さ
れている実施例は、全てFナンバーが8であり非常に暗
く負の残存球面収差がみられるのでこれ以上に明るくす
ることは困難である。また接合レンズの凸レンズがメニ
スカスレンズであるためコバ厚を確保しにくい形状であ
るため、超小型のCCDに対しての対応が困難であるば
かりでなく、最後の凹面で光線が大きく光軸から離れる
方向に曲げられるために、CCD面への光線の入射角が
大きく画角が100°以上の場合その角度は数十度と極
めて大きい。そのため広角にした場合周辺光量低下や偏
芯等のバラツキによる性能劣化等が問題になる。さら
に、医療用として使用する場合、このレンズ構成では、
対物光学系とCCDの間に干渉型の特定波長カットフィ
ルターを配置することになる。しかし、干渉型のフィル
ターは、角度依存性を有しているためにこのレンズ構成
では、対物レンズとCCDとの間では光軸付近と周辺部
分とでは入射角度差が大であり、干渉型フィルターによ
るカットする必要のある特定波長の光を十分にカットす
ることが出来ない。
【0017】以上のように、CCD等の固体撮像素子の
小型化および多画素化に伴うメリットを十分に生かすた
めには、従来の対物レンズを単純に縮小しただけでは前
述の要求をすべて満足することはできない。特に、超小
型の撮像素子に対応した焦点距離が1以下、望ましくは
0.7以下の超小型の対物レンズではそれが顕著であ
る。
【0018】本発明は、バックフォーカスが長くしかも
小型であり、かつ色再現性が良く像面湾曲が良好に補正
されている等の光学性能が良好で加工性の良い固体撮像
素子の使用に適した対物レンズを提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の対物レンズは、
物体側より順に、負の屈折力を有する前群と、明るさ絞
りと、正の屈折力を有する後群とよりなり、前群が負の
屈折力を有する一つの光学素子からなる第1群と、負の
屈折力を有する一つの光学要素を含む第2群とにて構成
されたことを特徴とする。尚光学素子とは単レンズもし
くは接合レンズを指し、又光学要素とは単レンズ、平行
平面板、接合レンズを構成する各部分を指す。
【0020】本発明の対物レンズは、レンズ系をコンパ
クトに構成するために構成枚数を少なく抑えかつ良好な
性能を保持するために絞りより前の前群は、負の屈折力
を持つ光学要素を少なくとも2枚配置し、絞りより後ろ
の後群は、正の屈折力を持つ群にて構成して必要な正の
パワーを確保するようにした。また、像面湾曲を補正す
るためには、負のパワーが必要であるが、レンズ枚数を
少なくするとパワー配置の自由度が狭くなる。
【0021】そのために、広角化のために全系の焦点距
離を短く保つためには負のパワーを絞りの前の前群に集
めることが望ましい。像面湾曲の判断に用いるペッツバ
ール和は、面のパワーを屈折率差で割ったものの和をと
ったものである。
【0022】本発明は、前群の第2群に第1群に近接し
て配置された物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する
一つの光学要素を配置することにより後群の正のペッツ
バールの値を第1群の負のペッツバールの値と合わせて
相殺してペッツバール和を小さくして像面湾曲を良好に
保つことが可能になると同時に必要な負のパワーを十分
に確保して、バックフォーカスが長く広角で広い視野を
得つつ前群の各光学素子のパワーを分散して小さくする
ために各面での収差の発生が抑制され各光学素子の片面
を平面にしても十分に収差を補正し得る。その結果、レ
ンズの加工、組立性が向上し小型化に対応し得る。
【0023】又、後群の最も物体側のレンズは、前群を
通過した発散光束を収斂光束に変える役目を有するため
に、強い正のパワーを持たせる必要がある。また一般に
主光線の屈折の大きい面に強いパワーを持たせるとコマ
収差や非点収差の発生が大になり、そのため主光線の屈
折の大きい面には強いパワーを配置しにくい。
【0024】本発明のレンズ系は、後群の最も物体側の
レンズの像側の凸面を主光線の屈折の小さいコンセント
リックに近い面にするために絞り直後に配置している。
そのために、後群の最も物体側のレンズの像側の面に強
い正のパワーを持たせれば収差補正上の問題を発生させ
ずに必要なパワーを得ることが出来る。そのため後群を
2群構成にする場合は、後群の像側の第2群に比べて後
群の物体側の第1群のパワーを同等か強くすることが好
ましい。つまり、後群が下記条件を満足することが望ま
しい。 f31≦f32 ただしf31、f32は後群の物体側のおよび像側の光学素
子の焦点距離である。通常、強い正のパワーを一つのレ
ンズに持たせるために曲率を強くすると正レンズはレン
ズのコバ厚が少なくなるため、特に微小な内視鏡対物レ
ンズでは製造、加工が不可能又は困難であり、高価にな
る。一方加工可能なコバ厚を確保するために肉厚をより
厚くすると光学系全体が大型化し、コンパクトになし得
ない。
【0025】本発明の対物レンズは、最も強い正のパワ
ーを有する絞り直後の正レンズをほぼ半球の平凸レンズ
にできるためにボールレンズから容易に加工でき一層小
型にしやすい形状である。
【0026】本発明の対物レンズは、以上のような構成
にすることによって、十分なパワーを確保しつつ全ての
レンズをレンズの片面を平面にすることが可能であり、
レンズの加工性、組立性を向上でき、コストの低減や安
定した性能になし得る。
【0027】本発明のレンズ系において、前群の第1群
が単レンズ、第2群が単レンズ又は接合レンズであり、
又後群は少なくとも一つの単レンズにて構成することが
望ましい。各群は単レズ又は接合レンズにて構成するこ
とが可能であるが、前群の第1群、第2群と後群を共に
単レンズにすることが望ましい。また、色収差を補正す
るために接合レンズを用いる場合には、前群の第2群を
接合レンズにするか、後群に接合レンズを配置すること
が望ましい。
【0028】本発明のレンズ系において、前群の第1群
を単レンズにした場合、倍率の色収差の発生を極力抑え
るためにこのレンズのアッベ数を40以上にすることが
望ましい。又前群の第2群を単レンズで構成する場合、
第1群におけると同様の理由から硝材のアッベ数を40
以上にすることが望ましい。また前群の第2群を接合レ
ンズで構成する場合、倍率の色収差を補正するために負
レンズのアッベ数を正レンズのアッベ数よりも大にして
その差を15以上にするのが望ましい。更に後群を単レ
ズにて構成する場合、倍率の色収差と軸上色収差の発生
を極力抑えるために硝材のアッベ数を40以上にするこ
とが望ましい。後群にさらに接合レンズを配置する場
合、倍率の色収差と軸上色収差を補正するためには正レ
ンズのアッベ数を負レンズのアッベ数よりも大にするこ
とが望ましく、又その差を15以上にすることが望まし
い。
【0029】又、本発明のレンズ系において、非球面を
用いれば、更に諸収差を良好に補正できる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に本発明の対物レンズの実施の
形態を説明する。
【0031】本発明の対物レンズの実施例1乃至実施例
4は、夫々図1乃至図4に示す通りの構成で、下記デー
タを有する。 実施例1 物体距離=8.49,像高=0.50,焦点距離=0.61,画角=116.7 ° Fナンバー=4.99,PS=0.09,Bf=1.23,光学系全長=3.34 r1 =∞ d1 =0.3019 n1 =1.88300 ν1 =40.78 r2 =1.6465 d2 =0.2817 r3 =-0.9218 d3 =0.5272 n2 =1.51400 ν2 =75.00 r4 =∞ d4 =0.0283 r5 =∞(絞り) d5 =0.6591 n3 =1.88300 ν3 =40.78 r6 =-0.6305 d6 =0.7460 r7 =∞ d7 =0.8000 n4 =1.51633 ν4 =64.15 r8 =∞
【0032】実施例2 物体距離=8.49,像高=0.50,焦点距離=0.57,画角=132.2 ° Fナンバー=5.01,PS=0.11,Bf=0.83,光学系全長=3.54 r1 =∞ d1 =0.3019 n1 =1.88300 ν1 =40.78 r2 =1.1831 d2 =0.2516 r3 =-1.0466 d3 =0.4903 n2 =1.51400 ν2 =75.00 r4 =∞(絞り) d4 =0.0283 r5 =∞ d5 =0.6826 n3 =1.88300 ν3 =40.78 r6 =-0.6707 d6 =0.0660 r7 =∞ d7 =0.5849 n4 =1.51400 ν4 =75.00 r8 =-2.6654 d8 =0.3383 r9 =∞ d9 =0.8000 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r10=∞ fa =0.76,fb =5.19
【0033】実施例3 物体距離=8.49,像高=0.50,焦点距離=0.57,画角=131.1 ° Fナンバー=5.05,PS=0.11,Bf=0.83,光学系全長=3.61 r1 =∞ d1 =0.3019 n1 =1.88300 ν1 =40.78 r2 =1.1831 d2 =0.2516 r3 =-1.0466 d3 =0.1602 n2 =1.51400 ν2 =75.00 r4 =∞ d4 =0.4028 n3 =1.84666 ν3 =23.78 r5 =∞(絞り) d5 =0.0283 r6 =∞ d6 =0.6826 n4 =1.88300 ν4 =40.78 r7 =-0.6707 d7 =0.0660 r8 =∞ d8 =0.5849 n5 =1.51400 ν5 =75.00 r9 =-2.6654 d9 =0.3283 r10=∞ d10=0.8000 n6 =1.51633 ν6 =64.15 r11=∞ fa =0.76,fb =5.19
【0034】実施例4 物体距離=8.49,像高=0.50,焦点距離=0.59,画角=115.4 ° Fナンバー=4.85,PS=0.15,Bf=0.97,光学系全長=3.24 r1 =∞ d1 =0.3019 n1 =1.88300 ν1 =40.78 r2 =1.0773 d2 =0.2558 r3 =-0.9232 d3 =0.2114 n2 =1.51633 ν2 =64.15 r4 =0.4195 d4 =0.3750 n3 =1.84666 ν3 =23.78 r5 =∞(絞り) d5 =0.0283 r6 =∞ d6 =0.6440 n4 =1.88300 ν4 =40.78 r7 =-0.6994 d7 =0.0660 r8 =∞ d8 =0.3774 n5 =1.51400 ν5 =75.00 r9 =∞ d9 =0.1763 r10=∞ d10=0.8000 n6 =1.51633 ν6 =64.15 r11=∞ ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・
は各レンズのアッベ数である。
【0035】本発明の実施例1は最小の構成のレンズ系
で、図1に示すように互いに凹面を向かい合わせた二つ
の平凹レンズL1 ,L2 (第1群,第2群)とよりなる
前群と、第2の平凹レンズL2 の像側の面に接着固定さ
れたリン青銅板の明るさ絞りSと、ほぼ半球の平凸レン
ズL3 の後群とよりなり、3枚のレンズよりなってい
る。ここで前群の2枚の平凹レンズL1,L2合わせて前
述の一つの光学素子、又後群の平凸レンズL3が一つの
光学要素を構成している。尚CはCCDカバーガラスで
ある。又第2の平凹レンズL2 (前群の第2群)は、赤
外吸収特性を有する硝材にて形成され、色温度補正の働
きを有する。又第2群L2 の像側の平面にはYAGレー
ザー光をカットするための干渉型コーティングAが施さ
れている。又後群のレンズL3 (第3群)の物体側の平
面にもYAGレーザー光をカットするために干渉型コー
ティングAとは異なる特性の干渉型コーティングBが施
されている。つまり干渉型コーティングAは、図5に示
すようなコーティング面に対し斜めに入射するYAGレ
ーザー光をカットするのに最適な特性で、コーティング
Bは、図6に示すようなコーティング面に対し垂直に入
射するYAGレーザー光をカットするのに最適な特性で
ある。
【0036】このように、異なる特性のコーティングを
施すことによって角度依存性のある干渉型コーティング
の欠点を補なうことができる。つまり、図7に示すよう
に軸上から軸外までの視野全面にわたって十分にYAG
光をカットし良好な画像を得ることができる。またYA
Gカットコーティングを絞りの近傍に配置することによ
り反射したYAG光のほとんどが前群の第1群L1 より
光学系の外に射出され、光学系内のレンズ保持枠などの
多重反射による明るさ絞りも像側の光学系へ再入射する
ことを防止し、また多重反射を繰り返すYAG光ほどコ
ーティング直前に配置された赤外吸収特性を有する第2
群L2 を透過する長さが長くなるために一層吸収効果が
働き、YAG光の迷光による悪影響を実用上問題のない
レベルまでに抑制できる。
【0037】なお、このコーティングはYAG光に特定
されるものではなく、半導体レーザー等の特定波長領域
の光でも、それに対応したコーティングを施すことによ
り上記と同様の効果を得ることができる。
【0038】この実施例1の対物レンズは、加工性を考
慮して平凹レンズ、平凸レンズのみにて構成したが、各
レンズの平面に曲率を設けることによりさらに光学性能
を向上させ得る。尚絞りを第2群L2 の平面ではなく後
群のレンズL3 (第3群)の平面に接着固定してもよ
い。
【0039】実施例2は、図2に示す通りの構成で、実
施例1の対物レンズを広角化し又色温度補正フィルター
を厚肉化したものである。つまり図2に示すように互い
に凹面を向かい合わせた二つの平凹レンズの第1群L1
と第2群L2 よりなる前群と、明るさ絞りと、その直後
に配置されたほぼ半球の平凸レンズの後群の第3レンズ
31(第3群L3 の物体側のレンズL31)物体側に平面
を向けた平凸レンズの第4レンズL32(第3群L3 の像
側のレンズL32)の4枚のレンズよりなっている。この
実施例2は前群は実施例1と同様一つの光学素子(平凹
レンズL1,L2)、後群は二つの光学素子(第3、第4
レンズ)より構成されている。平凹レンズの前群の第2
群L2 と平凸レンズの後群の第3群の第4レンズL32
赤外吸収特性を有する硝材より形成され色温度補正を行
なっている。また前群の第2群L2 の像側の平面にYA
Gレーザー光をカットする干渉型コーティングBが施さ
れている。又後群の第3群L3 の第3レンズL31の物体
側の平面に明るさ絞りが蒸着により形成されている。又
後群第3群L3 の第4レンズL32の物体側の平面には半
導体レーザー光(波長810nm)をカットするための干
渉型のコーティングCが施されている。このように実施
例2の対物レンズは、第2レンズL2 と第4レンズL32
とに異なる波長に対応するコーティングを施すことによ
り810nmと1060nmのレーザー光の両方を使用する
ことができる。ここで、第2レンズL2 (第2群)に設
けたコーティングは、コーティングBであるため、これ
に斜入射するYAG光が透過することによる迷光等によ
り悪影響を受けるおそれがある。しかしこの実施例2
は、第2レンズL2 、第4レンズL32(後群の第3群の
像側のレンズ)を色温度補正用の赤外吸収特性を有する
硝材にて形成したので、干渉型コーティングに入射する
YAG光は第2レンズL2 で吸収されてその強度は弱め
られ、更に干渉型コーティングを透過したYAG光は第
4レンズL32(第3群の像側のレンズ)にとっても吸収
されるので最終的に撮像面に達するYAG光の強度は、
実用上問題にならないレベルに抑制される。
【0040】一方、半導体レーザーカット用のコーティ
ングCは光線の入射角度が垂直に近い第4レンズL
32(第3群の像側のレンズ)の平面に形成したため1面
のみでその効果を十分発揮でき迷光等により悪影響を実
用上問題ないレベルに抑制できる。
【0041】更に、実施例2の対物レンズは、第2レン
ズL2 第4レンズL32(第3群の像側のレンズ)に赤外
吸収素材を用いているため全長約3.54mmの光学系
に、最大で約1.1mmもの厚さの色温度補正能力を備え
ることが可能になる。これにより、対物レンズに組合わ
せるCCD等の固体撮像素子の選択の幅が広がるばかり
でなく、赤外吸収素材の部分を普通の同一屈折率の硝材
におきかえて異なるCCDを使用した複数のシステム間
で使用する対物レンズのレンズやレンズ保持部材等の多
くの部品を流用することが出来、原価を低減することが
可能であり、光学系をコンパクトにししかも良好な光学
性能の対物レンズを実現し得る。
【0042】この実施例2の対物レンズは、バックフォ
ーカスが実施例1の対物レンズよりも短いが、最終の第
4レンズL4 のパワーが弱く、低屈折率の硝材を用いて
も第4レンズL32(第3群の像側のレンズ)の面の曲率
半径はそれほど小さくならない。したがって第4レンズ
32(第3群の像側のレンズ)は、フィルターに緩い曲
率の面を設けたもので、実施例1の対物レンズのレンズ
系と像面との間に赤外吸収フィルターを配置したとのと
実質的に同じであって、実質上必要なバックフォーカス
は、実施例1の対物レンズと同等のレベルである。
【0043】この実施例2で用いる半導体レーザーの波
長は810nmに限定されるものではなく他の波長であっ
てもよい。
【0044】実施例3は、図3に示す通りの構成の対物
レンズで、実施例2のレンズ系において倍率の色収差を
若干改善したものである。つまりこの実施例3は、前群
が平凹レンズL1と平凹レンズL21と平行平面ガラスL
22とを接合した凹平形状の接合レンズL2よりなりレン
ズL1と接合レンズL2とにて一つの光学素子を構成して
いる。又後群は実施例2と同様レンズL31とL32の二つ
の光学要素にて構成されている。この実施例3のレンズ
系は、図3のように実施例2のレンズ系の絞り直前の第
2レンズL2 を物体側より順にアッベ数の異なる凹レン
ズL21と平行平面ガラスL22とに分割し、平行平面ガラ
スL22の屈折面に倍率の色収差を補正する役割を持たせ
たものである。またこれら平凹レンズL21と平行平面ガ
ラスL22とは密着もしくは接着配置され、平行平面ガラ
スL22の像側の平面にYAGレーザー光をカットするた
めの干渉型のコーティングBが施されている。
【0045】以上のほかは、実施例2の対物レンズと同
じ構成である。
【0046】この実施例3では、第2レンズL2 の平凹
レンズL21と平行平面ガラスL22のアッベ数を夫々ν
2 、ν3 とする時、下記の条件を満足することが望まし
い。 ν2 >ν3
【0047】又、倍率の色収差を一層良好に補正するた
めには、上記アッベ数ν2 、ν3が下記条件を満足する
ことが望ましい。 ν2 −ν3 ≧15
【0048】もし、ν2 <ν3 であると逆にこの第2レ
ンズL2 にて倍率の色収差が発生する。又ν2 =ν3
場合、1枚のレンズと同じになり第2レンズL2 を分割
した意味がなくなる。又ν2 −ν3 ≧15の条件を満足
しないと、倍率の色収差を補正し得るがその効果は十分
には期待し得ない。
【0049】上記実施例2,3のレンズ系は、いずれも
後群の第3群がほぼ半球状のレンズL31と弱いパワーの
正レンズのL32とにて構成されている。このように第3
群を二つのレンズにて構成する場合下記条件を満足する
ことが望ましい。 f31≦f32 ただし、f31はレンズL31の焦点距離、f31はレンズL
32の焦点距離である。
【0050】実施例4は、図4に示す通りの構成の対物
レンズであって、倍率の色収差をより良好に補正ししか
も最小のレンズ枚数にて構成した実施例である。
【0051】この実施例4は、図4のように物体側より
順に、平凹レンズの第1レンズL1 (第1群)と物体側
に凹面を向けた接合レンズの第2レンズL2 (第2群)
とよりなる前群と、明るさ絞りと、ほぼ半球の平凸レン
ズの第3レンズL3 (第3群)の後群とよりなる3群4
枚構成のレンズ系である。つまり前群は平凹レンズL1
と凹平形状の接合レンズL2とにて一つの光学素子を又
後群はレンズL3の一つの光学要素にて構成されてい
る。尚Fはフィルター、CはCCDカバーガラスであ
る。又前群の第2群L2 の接合レンズは、物体側より順
に凹レンズ(両凹レンズ)L21と平凸レンズL22とより
なり、後群の第3群L3 は平凸レンズと赤外吸収特性を
有する硝材よりなる平行平面ガラスFよりなり、平凸レ
ンズL3 の物体側を向いた平面にYAGレーザー光をカ
ットするための干渉型コーティングAが施され、平行平
面ガラスの物体側の面にはYAGレーザー光をカットす
るための干渉型のコーティングBが像側の面には不要と
なる赤外領域の光をカットするための干渉型のコーティ
ングDが施されている。
【0052】また、明るさ絞りは、リン青銅板により形
成され、第2群L2 と第3群L3とにて挟まれ、密着固
定される。干渉型コーティングDは、実施例4のレンズ
系における色温度補正用の赤外吸収フィルターの厚さを
補うためのものであり、赤外吸収フィルターを透過して
くる赤外光のほとんどを反射するように構成されてい
る。これにより反射された赤外光は、撮像面に達するた
めに再度赤外吸収フィルターを通過しなければならな
い。そのためにほとんどの赤外光は、光学系に入射して
以後少なくとも3回は赤外吸収フィルターを通過しなけ
ればならず、結果的に、実際に配置されている赤外吸収
フィルターの3倍の厚さに相当する赤外光を吸収する作
用を有することになる。また角依存性のある干渉型のコ
ーティングDは、光線が比較的垂直に入射する部分に配
置されているため、斜入射して透過する不要な赤外光
は、実用上問題にならないレベル以下に抑制される。
【0053】また、前群の第2群L2 に配置した接合レ
ンズは物体側の両凹レンズL21のアッベ数をν2 、像側
の平凸レンズのアッベ数をν3 とした時、少なくとも下
記の関係を満足することが望ましい。 ν2 >ν1
【0054】又倍率の色収差をより良好に補正するため
には、下記の条件を満足することが望ましい。 ν2 −ν3 ≧15
【0055】上記条件を満足しないと倍率の色収差の補
正は可能であってもより良好に補正することが難しくな
る。又ν2 <ν1 の場合、逆に第2群にて倍率の色収差
が発生するため好ましくなく、又ν2 =ν3 の場合に
は、第2群が1枚のレンズにて構成される場合と変りな
く接合レンズにしたことの意味がなくなる。更に下記条
件を満足すればより望ましい。 ν2 −ν3 ≧25
【0056】この接合レンズ(第2群)を形成する平凸
レンズL22は曲率半径が小さく、加工性やレンズの像な
どでのフレアの発生等が一見すると心配になるが、前述
のようにこの平凸レンズはほぼ半球状であるために、ボ
ールレンズから容易に加工できかつ一層の小型化に対応
できるので、加工性は問題にならない。更に、第2群は
絞りの近傍であるので、像を形成する有効な光線は比較
的光線高が低く有効光線がレンズの像等でけられるおそ
れもない。
【0057】尚、第2群L2 の接合レンズを形成する物
体側の凹レンズL21を赤外吸収特性を有する硝材で形成
してもよい。
【0058】以上述べた各実施例のうち、図1,2に示
す実施利1,2は、前群の第1群、第2群L1 ,L2
後群の第3群L3 のいずれも単レンズにて構成したもの
である。このように各群共に単レンズにて構成すると倍
率の色収差を補正する要因がないために、各レンズのア
ッベ数を大にしても倍率の色収差の残存が大である。し
かし医療用内視鏡の場合、被写体が生体内でありそのス
ペクトルは暖色系にかたよっている。そのため色収差に
よるコントラストの低下は小さく実用上問題にならず、
また、焦点距離fが小さい光学系の場合、収差の発生量
そのものが相対的に小さく、実用上への影響は極めて少
ない。これら実施例1,2は、加工原価が高く接合に手
間のかかる接合レンズを用いていないばかりか、各レン
ズ共一方の面が平面で構成されているため加工性、組立
性が良く原価を低く抑えられまた片面が平面であるため
に一層小型になし得る。
【0059】一般に、外径の小さいレンズは、研磨や加
工が難しく、撮像光学系を構成する凹レンズ、凸レンズ
の両面の差異を識別することが困難であり、両面共に同
一の曲率半径にするか、各面を容易に判別し得るように
しなければならない。これら実施例1,2のように平凸
レンズと平凹レンズにて構成すれば面の識別が極めて簡
単である。
【0060】本発明の対物レンズは、レンズ系を構成す
る各レンズが前述のような平凸レンズ、平凹レンズに限
るものではなく、両面が曲面のレンズや、非球面レン
ズ、回折型光学素子、屈折率分布型光学素子等を用いた
球面レンズと同等の効果をもつ光学素子にておきかえる
こともできる。
【0061】又、本発明の対物レンズにおいて、スコー
プ外径の細径化を目的に、少なくとも一つの光学要素の
外形状を視野形状に相似な形状である略長方形等の形状
にしてもよい。その際、光線高が光軸から最も遠くなる
最も物体側に配置したレンズもしくは第1群や前群等を
構成するレンズを前記の構成にすることが細径化や組立
性の点で望ましい。
【0062】又、レンズ面に明るさ絞りを形成する手段
として、蒸着のほかそれと同等の遮光性を有する他の表
面処理をもちいてもよい。
【0063】図8乃至図11は、本発明の実施例1乃至
実施例4(図1乃至図4)の対物レンズを実際に鏡枠に
組込んだ構成を示す図である。実施例1の対物レンズを
示す図8は、対物レンズを一つのレンズ保持枠1にて保
持し、CCDユニット2と保持枠とを嵌合させた構造で
ある。対物レンズの第1群と第2群との間、およびCC
DカバーガラスCの直前には不要な光線をカットするた
めのフレア絞りFSが設けられている。
【0064】又図9,図11は、夫々実施例2,4の対
物レンズで、実施例1と同様に対物レンズを一つのレン
ズ保持枠1にて保持し、フレア絞りSFが適所に配置さ
れている。
【0065】図10は、実施例3の対物レンズで、他の
実施例1,2,4とは異なり、対物レンズを構成するレ
ンズ系の前群と後群とが別のレンズ保持枠1F、1Rに
て保持されている2体構造であると共に互いに嵌合され
CCD保持枠と嵌合される構造である。又フレア絞りF
Sが適所に配置されている。
【0066】以上述べた本発明の目的を達成し得る対物
レンズは、特許請求の範囲に記載するものの他、次の各
項に示すレンズ系等がある。
【0067】(1)特許請求の範囲の請求項2に記載す
るレンズ系で、4枚以下の屈折力を有する光学要素より
なることを特徴とする対物レンズ。
【0068】(2)特許請求の範囲の請求項1に記載す
るレンズ系で、前群の第1群が負の屈折力の単体の光学
素子よりなり、前記後群が少なくとも一つの正の屈折力
の光学要素よりなり、かつ全体で4枚以下の光学要素よ
りなることを特徴とする対物レンズ。
【0069】(3)前記の(2)の項に記載するレンズ
系で、前群の第2群が第1群に近接配置されていて物体
側に凹面を向けた負の屈折力の光学要素を含むことを特
徴とする対物レンズ。
【0070】(4)特許請求の範囲の請求項1に記載す
るレンズ系で、内視鏡に用いられる対物レンズ。
【0071】(5)特許請求の範囲の請求項1に記載す
るレンズ系で前群の第1群が単体の凹レンズにて構成さ
れたことを特徴とする対物レンズ。
【0072】(6)前記の(5)の項に記載するレンズ
系で、前記凹レンズのアッベ数が40以上であることを
特徴とする対物レンズ。
【0073】(7)特許請求の範囲の請求項2あるいは
前記の(2)の項に記載するレンズ系で、前群の第2群
が単体の負の屈折力の光学素子にて構成されることを特
徴とする対物レンズ。
【0074】(8)前記の(7)の項に記載するレンズ
系で、第2群が凹レンズであることを特徴とする対物レ
ンズ。
【0075】(9)前記の(8)の項に記載するレンズ
系で、前記凹レンズのアッベ数が40以上であることを
特徴とする対物レンズ。
【0076】(10)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、前群の第2
群が物体側より順に、第1の光学要素と第2の光学要素
とにて構成され、第1の光学要素が負の屈折力を有する
ことを特徴とする対物レンズ。
【0077】(11)前記の(10)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第2の光学要素が正の屈折力を有し、第
1,第2の光学要素のアッベ数を夫々ν1 ,ν2 とする
とき、下記の関係を満足することを特徴とする対物レン
ズ。 ν1 >ν2
【0078】(12)前記の(11)の項に記載するレ
ンズ系で前記第1の光学要素が凹レンズであることを特
徴とする対物レンズ。
【0079】(13)前記の(11)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第2の光学要素が凸レンズであることを
特徴とする対物レンズ。
【0080】(14)前記の(13)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第2の光学要素が物体側に凸面を向けた
凸平レンズであることを特徴とする対物レンズ。
【0081】(15)前記の(11)の項に記載するレ
ンズ系で下記条件を満足する対物レンズ。 ν1 −ν2 ≧15
【0082】(16)前記の(10)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第1の光学要素と第2の光学要素とが密
着あるいは貼合わせた構成であることを特徴とする対物
レンズ。
【0083】(17)前記の(10)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第1のレンズ要素と第2のレンズ要素の
アッベ数ν1 ,ν2 が下記関係を満足することを特徴と
する対物レンズ。 ν1 >ν2
【0084】(18)前記の(17)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第1の光学要素が凹レンズであり前記第
2の光学要素が平行平面ガラスであることを特徴とする
対物レンズ。
【0085】(19)前記の(17)の項に記載するレ
ンズ系で、下記条件を満足する対物レンズ。 ν1 −ν2 ≧15
【0086】(20)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、後群が正の
屈折力を有する一つの光学素子よりなることを特徴とす
る対物レンズ。
【0087】(21)前記の(20)の項に記載するレ
ンズ系で、前記後群の光学素子が単体の凸レンズである
ことを特徴とする対物レンズ。
【0088】(22)前記の(21)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズが像側に凸面を向けた平凸レン
ズであることを特徴とする対物レンズ。
【0089】(23)前記の(22)の項に記載するレ
ンズ系で、前記平凸レンズがほぼ半球形状であることを
特徴とする対物レンズ。
【0090】(24)前記の(21)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズの屈折率が1.6以上であるこ
とを特徴とする対物レンズ。
【0091】(25)前記の(21)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズが明るさ絞りの直後に配置され
たことを特徴とする対物レンズ。
【0092】(26)前記の(25)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズと絞りとが密着又は貼り合わせ
た構成であることを特徴とする対物レンズ。
【0093】(27)前記の(21)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズのアッベ数が40以上であるこ
とを特徴とする対物レンズ。
【0094】(28)前記の(20)の項に記載するレ
ンズ系で、後群の光学素子が物体側より第1の光学要
素、第2の光学要素にて構成されていることを特徴とす
る対物レンズ。
【0095】(29)前記の(28)の項に記載するレ
ンズ系で、第1,第2の光学要素が密着あるいは貼合わ
せにて構成されていることを特徴とする対物レンズ。
【0096】(30)前記の(28)の項に記載するレ
ンズ系で、前記第1の光学要素と第2の光学要素のアッ
ベ数ν31,ν32が下記条件を満足することを特徴とする
対物レンズ。 |ν31−ν32|≧15
【0097】(31)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、後群が正の
屈折力を有する二つの光学素子にて構成されていること
を特徴とする対物レンズ。
【0098】(32)前記の(31)の項に記載するレ
ンズ系で、前記光学素子がいずれも単体の凸レンズであ
ることを特徴とする対物レンズ。
【0099】(33)前記の(32)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズのアッベ数が40以上であるこ
とを特徴とする対物レンズ。
【0100】(34)前記の(32)の項に記載するレ
ンズ系で、前記凸レンズが平凸レンズであることを特徴
とする対物レンズ。
【0101】(35)前記の(31)の項に記載するレ
ンズ系で、前記二つの光学素子のうちの少なくとも一つ
が接合レンズであることを特徴とする対物レンズ。
【0102】(36)前記の(31)の項に記載するレ
ンズ系で、前記二つの光学要素の物体側および像側の光
学要素の焦点距離f31,f32が下記条件を満足すること
を特徴とする対物レンズ。 f31≦f32
【0103】(37)前記の(2)の項に記載するレン
ズ系で、レンズ系を構成する光学要素のうちの少なくと
も一つが赤外線吸収特性を有する硝材にて構成されてい
ることを特徴とする対物レンズ。
【0104】(38)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(37)の項に記載するレンズ系で、前記赤外
線吸収特性を有する硝材がその厚みが1mmのときの特定
波長領域の透過率が5%以下であることを特徴とする対
物レンズ。
【0105】(39)前記の(38)の項に記載するレ
ンズ系で、前記特定波長領域が750nm〜1200nmの
範囲に含まれることを特徴とする対物レンズ。
【0106】(40)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(37)の項に記載するレンズ系で、前記光学
要素がレンズであることを特徴とする対物レンズ。
【0107】(41)前記の(40)の項に記載するレ
ンズ系で、前記レンズが一方の面が平面であることを特
徴とする対物レンズ。
【0108】(42)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、特定波長領
域の光を反射する干渉型フィルターを前記レンズ系内の
少なくとも1面に形成したことを特徴とする対物レン
ズ。
【0109】(43)前記の(42)の項に記載するレ
ンズ系で、前記干渉型フィルターが明るさ絞りに近接配
置したことを特徴とする対物レンズ。
【0110】(44)前記の(42)の項に記載するレ
ンズ系で、前記干渉型フィルターが最も像側に配置され
ているレンズ面に形成されていることを特徴とする対物
レンズ。
【0111】(45)前記の(42)の項に記載するレ
ンズ系で、前記特定波長領域が750nm以上の波長領域
であることを特徴とする対物レンズ。
【0112】(46)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、異なる特性
を持つ少なくとも2種類以上の特定波長領域を反射する
干渉型フィルターをレンズ系内に少なくとも夫々1面形
成したことを特徴とする対物レンズ。
【0113】(47)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、画面に表示
される最大画角が90°以上であることを特徴とする対
物レンズ。
【0114】(48)前記の(47)の項に記載するレ
ンズ系で、最大画角が100°以上であることを特徴と
する対物レンズ。
【0115】(49)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、焦点距離f
が下記条件を満足することを特徴とする対物レンズ。 f≦0.8
【0116】(50)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、レンズ系を
構成する屈折力を有する光学要素の少なくとも一つの面
が非球面であることを特徴とする対物レンズ。
【0117】(51)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、レンズ系を
構成する光学要素の少なくとも一つの外形がほぼ四角形
であることを特徴とする対物レンズ。
【0118】(52)前記の(51)の項に記載するレ
ンズ系で、前記外形がほぼ四角形である光学要素が前群
中に含まれていることを特徴とする対物レンズ。
【0119】(53)前記の(51)の項に記載するレ
ンズ系で、前記外形がほぼ四角形の光学要素がレンズ系
の最も物体側に配置されていることを特徴とする対物レ
ンズ。
【0120】(54)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、明るさ絞り
が光学要素の面に遮光性の表面処理により形成されたこ
とを特徴とする対物レンズ。
【0121】(55)前記の(54)の項に記載するレ
ンズ系で、表面処理を蒸着により行なったことを特徴と
する対物レンズ。
【0122】(56)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)の項に記載するレンズ系で、片面が平面
のレンズのみにて構成されたことを特徴とする対物レン
ズ。
【0123】(57)特許請求の範囲の請求項2あるい
は前記の(2)項に記載するレンズ系で、第1群が単レ
ンズ、第2群が単レンズもしくは接合レンズ、後群が少
なくとも一つの単レンズにて構成されたことを特徴とす
る対物レンズ。
【0124】(58)特許請求の範囲の請求項1に記載
するレンズ系で、光学素子が単レンズもしくは接合レン
ズであることを特徴とする対物レンズ。
【0125】(59)特許請求の範囲の請求項1に記載
するレンズ系で、光学要素が単レンズ、平行平面板もし
くは接合レンズを構成する1つのレンズであることを特
徴とする対物レンズ。
【0126】
【発明の効果】本発明の対物レンズは、バックフォーカ
スが長く、コンパクトで、色再現性がよく、しかも広角
でかつ像面湾曲が良好に補正され、レンズ加工性が良い
固体撮像素子を使用する光学系に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図
【図2】本発明の実施例2の断面図
【図3】本発明の実施例3の断面図
【図4】本発明の実施例4の断面図
【図5】本発明のレンズ系中に用いられる干渉型フィル
ターAの分光特性を示す図
【図6】本発明のレンズ系中に用いられる他の干渉型フ
ィルターBの分光特性を示す図
【図7】干渉型フィルターのA,Bを組み合わせた分光
特性を示す図
【図8】本発明の実施例1のレンズ系を鏡枠に組込んだ
状態を示す図
【図9】本発明の実施例2のレンズ系を鏡枠に組込んだ
状態を示す図
【図10】本発明の実施例3のレンズ系を鏡枠に組込ん
だ状態を示す図
【図11】本発明の実施例4のレンズ系を鏡枠に組込ん
だ状態を示す図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、負の屈折力の前群と、明
    るさ絞りと、正の屈折力の後群とよりなり、前記前群が
    負の屈折力を有する一つの光学素子からなる第1群と、
    負の屈折力を有する光学要素を含む第2群とよりなるこ
    とを特徴とする対物レンズ。
  2. 【請求項2】前記第2群が前記第1群に近接配置された
    物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する光学要素を含
    むことを特徴とする対物レンズ。
  3. 【請求項3】対物レンズを構成する光学要素のうち少な
    くとも一つが赤外線線吸収特性を有する素材にて構成さ
    れていることを特徴とする請求項2の対物レンズ。
JP8356548A 1996-12-27 1996-12-27 対物レンズ Withdrawn JPH10197787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8356548A JPH10197787A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 対物レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8356548A JPH10197787A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 対物レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10197787A true JPH10197787A (ja) 1998-07-31

Family

ID=18449583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8356548A Withdrawn JPH10197787A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 対物レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10197787A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301222A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nidec Copal Corp 超広角レンズ
JP2011103009A (ja) * 2005-02-21 2011-05-26 Fujifilm Corp 広角撮像レンズおよび光学装置
WO2013172395A1 (ja) 2012-05-17 2013-11-21 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡対物光学系
WO2014175038A1 (ja) 2013-04-22 2014-10-30 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 広角対物光学系
US9575310B2 (en) 2012-12-27 2017-02-21 Canon Kabushiki Kaisha Optical system for endoscope and endoscope

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011103009A (ja) * 2005-02-21 2011-05-26 Fujifilm Corp 広角撮像レンズおよび光学装置
JP2006301222A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nidec Copal Corp 超広角レンズ
JP4744184B2 (ja) * 2005-04-20 2011-08-10 日本電産コパル株式会社 超広角レンズ
WO2013172395A1 (ja) 2012-05-17 2013-11-21 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡対物光学系
JP5450909B1 (ja) * 2012-05-17 2014-03-26 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡対物光学系
CN103765280A (zh) * 2012-05-17 2014-04-30 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜物镜光学系统
US8786955B2 (en) 2012-05-17 2014-07-22 Olympus Medical Systems Corp. Endoscope objective optical system
US9575310B2 (en) 2012-12-27 2017-02-21 Canon Kabushiki Kaisha Optical system for endoscope and endoscope
WO2014175038A1 (ja) 2013-04-22 2014-10-30 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 広角対物光学系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3585297B2 (ja) 対物レンズ
JP3765500B2 (ja) 内視鏡用対物レンズ
JP3573575B2 (ja) 光学系
JPH0827429B2 (ja) 内視鏡用対物レンズ
JP3548331B2 (ja) レンズ系
JP4274602B2 (ja) 対物光学系
CN109416459B (zh) 内窥镜物镜光学系统
JP2009103874A (ja) 撮影光学系
JP2008158413A (ja) 撮影レンズ及びそれを有する撮像装置
JP4981466B2 (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置
JP5000577B2 (ja) カメラヘッド光学系
JP3652179B2 (ja) ズームレンズ
JP3359092B2 (ja) 内視鏡対物レンズ
JP3140841B2 (ja) 内視鏡用対物光学系
JPH10170821A (ja) 内視鏡対物レンズ
JP2582144B2 (ja) 撮影レンズ
JP3746849B2 (ja) 内視鏡対物レンズ
JPH10197787A (ja) 対物レンズ
JP2001133684A (ja) 撮影レンズ
JPH07318797A (ja) 赤外線用レンズ
JP4838899B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP5006627B2 (ja) 光学系及びそれを有する光学機器
JP2008191231A (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置
JPH1090598A (ja) 組合わせレンズ
JPH05288985A (ja) 内視鏡用対物レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302