JPH10197406A - 車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置制御方法 - Google Patents

車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置制御方法

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JPH10197406A
JPH10197406A JP8358933A JP35893396A JPH10197406A JP H10197406 A JPH10197406 A JP H10197406A JP 8358933 A JP8358933 A JP 8358933A JP 35893396 A JP35893396 A JP 35893396A JP H10197406 A JPH10197406 A JP H10197406A
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Takahiro Ogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イグニッションキーのオン、オフ、クランキ
ングの各位置を全て学習したりする必要がなく、また、
イグニッションキーの制御方式を簡単に行うことができ
る車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置
制御方法を提供すること。 【解決手段】 イグニッションキー1をキーアクチュエ
ータ4によって回動するように構成された車両自動運転
装置において、前記イグニッションキー1のオン位置c
を、このイグニッションキー1の全ての位置制御の原点
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャシダイナモ
メータのローラ上に駆動輪を載せて自動車を走行させ
て、自動車の動的な走行性能試験を室内などにおいて行
う実車走行シミュレート運転において、自動車を自動運
転する車両自動運転装置におけるイグニッションキーの
位置制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の各種モード運転によるエミッシ
ョンテストは、通常、シャシダイナモメータによって行
われ、その運転操作用として車両自動運転装置が用いら
れる。このような車両自動運転装置においては、イグニ
ッションキーのオン・オフ操作は、モータ駆動されるキ
ーアクチュエータによって行われる。
【0003】そして、従来の車両自動運転装置において
は、試験に供される自動車(以下、試験車両という)に
おけるイグニッションキーの位置制御を行う手法とし
て、 イグニッションキーのオン、オフ、クランキング
(CRANKIG)の3ポジションとも学習して、その
学習位置を目標値として位置制御を行う方法、 アクチュエータを駆動するモータの電流変化によっ
てオン位置を学習し、オフ位置からオン位置に至るまで
に要する時間を制御する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の手法においては、イグニッションキーのオン、オフ、
クランキングの3ポジションとも学習する必要があり、
大変煩わしい。また、の手法においては、オン位置学
習のシーケンスが複雑であり、プログラムの構造が複雑
になるといった問題がある。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、イグニッションキーのオン、オ
フ、クランキングの各位置を全て学習したりする必要が
なく、また、イグニッションキーの制御方式を簡単に行
うことができる車両自動運転装置におけるイグニッショ
ンキーの位置制御方法(以下、単に、イグニッションキ
ーの位置制御方法という)を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、イグニッションキーをキーアクチュ
エータによって回動するように構成された車両自動運転
装置において、前記イグニッションキーのオン位置を、
このイグニッションキーの全ての位置制御の原点として
いる。
【0007】この発明のイグニッションキーの位置制御
方法においては、イグニッションキーの制御を行うため
の位置学習がオン位置のみでよく、従来のように、オ
ン、オフ、クランキングの各位置を全て学習したりする
必要がないので、この制御を行うためのプログラムもそ
の構造が簡単なものでよく、その設計を短時間で行うこ
とができ、開発コストを低減できる。また、イグニッシ
ョンキーをオン位置に操作する場合、オフ、ACCと異
なる位置からの開始であっても、単にアクチュエータの
ハンドが原点へ移動するだけであるため、再学習を行う
必要がない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細について図
を参照しながら説明する。まず、図3は、イグニッショ
ンキーを回動操作する装置の構成を概略的に示す図で、
この図において、1は試験車両(図示してない)の運転
席の前側のメータパネル2に形成されたキー孔3(図4
参照)に挿・脱着されるイグニッションキーである。4
はキーアクチュエータで、その先端にはイグニッション
キー1に被せられ、これを保持するハンド5が設けられ
ており、他端側は自在継手6を介して車両自動運転装置
(図示してない)のモータ7の出力軸8に接続されてい
る。モータ7としては、例えばステップモータやサーボ
モータなどがある。
【0009】9はモータ7の回転方向および回転数を検
出するエンコーダ、10はモータ7を保持する支柱、1
1はエンジン回転センサである。そして、12はコント
ローラで、後述するイグニッションキーの位置制御のた
めのプログラムなどが格納されるとともに、このプログ
ラムや、エンコーダ9およびエンジン回転センサ11か
らの信号に基づいてモータ7やエンコーダ9を制御す
る。13は試験車両のハンドルである。なお、図4にお
いて、符号a〜dはそれぞれオフ位置、ACC位置、オ
ン位置、クランキング位置を示している。
【0010】そして、前記モータ7がコントローラ12
からの指令に基づいて所定の方向に回転することによ
り、キーアクチュエータ4が所定の方向に回動し、これ
によってイグニッションキー1が回動される。
【0011】次に、この発明のイグニッションキーの位
置制御方法について、その制御手順の一例を示した図1
および図2をも参照しながら説明する。
【0012】まず、位置学習の手順について説明する。
この手順についてはフローチャートには示してない。 1.位置学習の手順 試験車両に車両自動運転装置を取り付け、図3に示
すように、キーアクチュエータ4のハンド5をイグニッ
ションキー1に被せ、イグニッションキー1をオン位置
cにセットする。この場合、イグニッションキー1をオ
ン位置cにセットしてからこれにキーアクチュエータ4
を取り付けても、あるいは、オフ位置aまたはACC位
置bで先にイグニッションキー1にキーアクチュエータ
4を取り付けてそのハンド5をオン位置cまで回転させ
るようにしてもよい。
【0013】 エンコーダ9をリセットし、オン位置
cを原点とする。
【0014】 キーアクチュエータ4を一定トルクで
左方向(オフ位置aの方向)に回転させ、設定トルクを
超えるまで回転させ続ける。このとき、イグニッション
キー1は、ACC位置bまで戻っている。
【0015】上記位置学習が完了すると、制御動作に入
る。 2.制御動作 (1)キーオン指令(ステップS1)によって、キーア
クチュエータ4のハンド5がイグニッションキー1を一
定トルクで右方向(オン位置c方向)に回転させる(ス
テップS2)。
【0016】(2)エンコーダ9の原点となる位置まで
回転させる(ステップS3)。
【0017】(3)エンコーダ9が原点に到達した場
合、ステップS3においてYESの方向に進み、制御を
止める。この位置がイグニッションキー1のキーオンの
位置となる(ステップS4)。
【0018】次いで、エンジンオン指令(ステップS
5)によって、ハンド5を一定トルクで右方向に回転さ
せ(ステップS6)、イグニッションキー1をオン方向
に回転させる。これによって、イグニッションキー1が
クランキング位置dに到達し、エンジンがクランキング
を開始する。
【0019】そして、エンジン回転数が予め設定してお
いた回転数N1 (設定変更可能)以上になることを検出
するまで、イグニッションキー1を右方向に回転させる
(ステップS7〜S9)。そして、エンジン回転数が回
転数N1 以上であることを検出して後、タイマーカウン
トを初期化(0にリセットする)して、エンジン回転数
が回転数N1 以上を時間T1 以上継続するまで、さらに
イグニッションキー1をオン方向に回転させる(ステッ
プS8〜S12)。
【0020】エンジン回転が検出されると、ステップS
10でYESの方向に進み、ハンド5を左方向(オフ位
置a方向)に回転させ、イグニッションキー1をオフ方
向に回転させる(ステップS13)。
【0021】エンコーダ9の位置が原点まできたら、ス
テップS14においてYESの方向に進み、制御を止め
る。この位置がイグニッションキー1のキーオンの位置
となる(ステップS14)。
【0022】そして、エンジンをオフする場合、エンジ
ンオフ指令によって、ハンド5を一定トルクで左方向に
回転させ、イグニッションキー1をオフ方向に回転させ
る。
【0023】エンジン回転が検出されなくなり、この状
態が時間T2 以上継続したらモータ7の回転を止める
(ステップS15)。そして、少しの時間だけハンド5
をオン方向に回転させる。この位置がACC位置bとな
る。
【0024】上述の説明から理解されるように、この発
明のイグニッションキーの位置制御方法は、始めにイグ
ニッションキー1をオン位置cにセットしてキーアクチ
ュエータ4に取り付けるか、あるいは、キーアクチュエ
ータ4をイグニッションキー1にセットした状態でキー
アクチュエータ4のハンド5をオン位置cまで回転させ
た後、キーアクチュエータ4のエンコーダ9をリセット
して、オン位置cを原点として学習するようにし、オフ
位置aおよびクランキング位置dについては学習しない
のである。
【0025】そして、実際にイグニッションキー1を制
御(操作)する場合、モータ7を一定トルクに保ちなが
ら、キーアクチュエータ4のハンド5を右方向に回転さ
せる。この回転はエンジン回転を検出するまで回転し続
ける。
【0026】逆に、エンジンをオフする場合には、前記
ハンド5を左方向に回転させ、エンジン回転が検出され
なくなるまで回転し続けるのである。
【0027】なお、上述の場合、モータ7のトルクは、
イグニッションキー1がクランキングオフ位置に到達し
たとき、取り付けられたキーアクチュエータ4が動かな
いこと、および、モータ7によってエンジンがクランキ
ングできるだけのトルクを設定しておくのが好ましい。
また、オフ位置a→オン位置cに、あるいはクランキン
グ位置d→オン位置cにそれぞれ制御する場合には、ハ
ンド5をエンコーダ9の原点まで回転させるようにす
る。
【0028】上述の説明では、制御に際して、モータ7
のトルクを用いているが、これに代えて、モータ7の電
流を用いるようにしてもよく、さらには、モータ7の電
流に相当する電圧を用いるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
【0030】この発明によれば、イグニッションキーの
制御を行うための位置学習がオン位置のみでよく、従来
のように、オン、オフ、クランキングの各位置を全て学
習したりする必要がない。
【0031】そして、イグニッションキーをオン位置に
操作する場合、オフ位置、ACC位置と異なる位置から
の開始であっても、単にキーアクチュエータのハンドが
原点への移動のみであるため、再学習する必要がない。
【0032】また、この発明のイグニッションキーの位
置制御方法を実現するためのプログラムの構造が簡単
で、プログラム作成の量も少なくて済むため、プログラ
ム設計が短時間に行え、その開発コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のイグニッションキーの位置制御方法
を実施するためのフローチャートの一部を示し、特に、
位置学習に関するフローチャートの一例である。
【図2】前記イグニッションキーの位置制御方法を実施
するためのフローチャートの一部を示し、特に、図1に
示したフローチャートに続く部分を示すものである。
【図3】イグニッションキーを回動操作する装置の構成
を概略的に示す図である。
【図4】キー孔における各位置の状態を示す図である。
【符号の説明】
1…イグニッションキー、4…キーアクチュエータ、c
…イグニッションキーのオン位置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッションキーをキーアクチュエー
    タによって回動するように構成された車両自動運転装置
    において、前記イグニッションキーのオン位置を、この
    イグニッションキーの全ての位置制御の原点としたこと
    を特徴とするイグニッションキーの位置制御方法。
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