JP3545151B2 - 車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シャシダイナモメータのローラ上に駆動輪を載せて自動車を走行させて、自動車の動的な走行性能試験を室内などにおいて行う実車走行シミュレート運転において、自動車を自動運転する車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の各種モード運転によるエミッションテストは、通常、シャシダイナモメータによって行われ、その運転操作用として車両自動運転装置が用いられる。このような車両自動運転装置においては、イグニッションキーのオン・オフ操作は、モータ駆動されるキーアクチュエータによって行われる。
【0003】
そして、従来の車両自動運転装置においては、試験に供される自動車(以下、試験車両という)におけるイグニッションキーの位置制御を行う手法として、
(1)イグニッションキーのオン、オフ、クランキング(CRANKIG)の3ポジションとも学習して、その学習位置を目標値として位置制御を行う方法、
(2)アクチュエータを駆動するモータの電流変化によってオン位置を学習し、オフ位置からオン位置に至るまでに要する時間を制御する方法、
などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)の手法においては、イグニッションキーのオン、オフ、クランキングの3ポジションとも学習する必要があり、大変煩わしい。また、(2)の手法においては、オン位置学習のシーケンスが複雑であり、プログラムの構造が複雑になるといった問題がある。
【0005】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、イグニッションキーのオン、オフ、クランキングの各位置を全て学習したりする必要がなく、また、イグニッションキーの制御方式を簡単に行うことができる車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置制御方法(以下、単に、イグニッションキーの位置制御方法という)を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明では、イグニッションキーをキーアクチュエータによってオン、オフ、クランキングの各位置に回動するように構成された車両自動運転装置において、前記イグニッションキーをオン位置にセットしてこれにキーアクチェエータを取り付け、または、オフ位置もしくはACC位置でイグニッションキーにキーアクチュエ ータを取り付けて該キーアクチュエータの回転によりイグニッションキーをオン位置にセットし、この状態で前記キーアクチュエータのエンコーダをリセットすることによりオン位置を学習させ、その学習したオン位置を、イグニッションキーの全ての位置制御の原点としたことを特徴とする。
【0007】
この発明のイグニッションキーの位置制御方法においては、イグニッションキーの制御を行うための位置学習がオン位置のみでよく、従来のように、オン、オフ、クランキングの各位置を全て学習したりする必要がないので、この制御を行うためのプログラムもその構造が簡単なものでよく、その設計を短時間で行うことができ、開発コストを低減できる。また、イグニッションキーをオン位置に操作する場合、オフ、ACCと異なる位置からの開始であっても、単にアクチュエータのハンドが原点へ移動するだけであるため、再学習を行う必要がない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細について図を参照しながら説明する。
まず、図3は、イグニッションキーを回動操作する装置の構成を概略的に示す図で、この図3において、1は試験車両(図示してない)の運転席の前側のメータパネル2に形成されたキー孔3(図4参照)に挿・脱着されるイグニッションキーである。4はキーアクチュエータで、その先端にはイグニッションキー1に被せられ、これを保持するハンド5が設けられており、他端側は自在継手6を介して車両自動運転装置(図示してない)のモータ7の出力軸8に接続されている。モータ7としては、例えばステップモータやサーボモータなどがある。
【0009】
9はモータ7の回転方向および回転数を検出するエンコーダ、10はモータ7を保持する支柱、11はエンジン回転センサである。そして、12はコントローラで、後述するイグニッションキーの位置制御のためのプログラムなどが格納されるとともに、このプログラムや、エンコーダ9およびエンジン回転センサ11からの信号に基づいてモータ7やエンコーダ9を制御する。13は試験車両のハンドルである。なお、図4において、符号a〜dはそれぞれオフ位置、ACC位置、オン位置、クランキング位置を示している。
【0010】
そして、前記モータ7がコントローラ12からの指令に基づいて所定の方向に回転することにより、キーアクチュエータ4が所定の方向に回動し、これによってイグニッションキー1が回動される。
【0011】
次に、この発明のイグニッションキーの位置制御方法について、その制御手順の一例を示した図1および図2をも参照しながら説明する。
【0012】
まず、位置学習の手順について説明する。この手順についてはフローチャートには示してない。
1.位置学習の手順
1)試験車両に車両自動運転装置を取り付け、図3に示すように、キーアクチュエータ4のハンド5をイグニッションキー1に被せ、イグニッションキー1をオン位置cにセットする。この場合、イグニッションキー1をオン位置cにセットしてからこれにキーアクチュエータ4を取り付けても、あるいは、オフ位置aまたはACC位置bで先にイグニッションキー1にキーアクチュエータ4を取り付けてそのハンド5をオン位置cまで回転させるようにしてもよい。
【0013】
2)エンコーダ9をリセットし、オン位置cを原点とする。
【0014】
3)キーアクチュエータ4を一定トルクで左方向(オフ位置aの方向)に回転させ、設定トルクを超えるまで回転させ続ける。このとき、イグニッションキー1は、ACC位置bまで戻っている。
【0015】
上記位置学習が完了すると、制御動作に入る。
2.制御動作
1)キーオン指令(ステップS1)によって、キーアクチュエータ4のハンド5がイグニッションキー1を一定トルクで右方向(オン位置c方向)に回転させる(ステップS2)。
【0016】
2)エンコーダ9の原点となる位置まで回転させる(ステップS3)。
【0017】
3)エンコーダ9が原点に到達した場合、ステップS3においてYESの方向に進み、制御を止める。この位置がイグニッションキー1のキーオンの位置となる(ステップS4)。
【0018】
次いで、エンジンオン指令(ステップS5)によって、ハンド5を一定トルクで右方向に回転させ(ステップS6)、イグニッションキー1をオン方向に回転させる。これによって、イグニッションキー1がクランキング位置dに到達し、エンジンがクランキングを開始する。
【0019】
そして、エンジン回転数が予め設定しておいた回転数N1 (設定変更可能)以上になることを検出するまで、イグニッションキー1を右方向に回転させる(ステップS7〜S9)。そして、エンジン回転数が回転数N1 以上であることを検出して後、タイマーカウントを初期化(0にリセットする)して、エンジン回転数が回転数N1 以上を時間T1 以上継続するまで、さらにイグニッションキー1をオン方向に回転させる(ステップS8〜S12)。
【0020】
エンジン回転が検出されると、ステップS10でYESの方向に進み、ハンド5を左方向(オフ位置a方向)に回転させ、イグニッションキー1をオフ方向に回転させる(ステップS13)。
【0021】
エンコーダ9の位置が原点まできたら、ステップS14においてYESの方向に進み、制御を止める。この位置がイグニッションキー1のキーオンの位置となる(ステップS14)。
【0022】
そして、エンジンをオフする場合、エンジンオフ指令によって、ハンド5を一定トルクで左方向に回転させ、イグニッションキー1をオフ方向に回転させる。
【0023】
エンジン回転が検出されなくなり、この状態が時間T2 以上継続したらモータ7の回転を止める(ステップS15)。そして、少しの時間だけハンド5をオン方向に回転させる。この位置がACC位置bとなる。
【0024】
上述の説明からも理解されるように、この発明のイグニッションキーの位置制御方法は、始めにイグニッションキー1をオン位置cにセットしてキーアクチュエータ4に取り付けるか、あるいは、キーアクチュエータ4をイグニッションキー1にセットした状態でキーアクチュエータ4のハンド5をオン位置cまで回転させた後、キーアクチュエータ4のエンコーダ9をリセットして、オン位置cを原点として学習するようにし、オフ位置aおよびクランキング位置dについては学習しないのである。
【0025】
そして、実際にイグニッションキー1を制御(操作)する場合、モータ7を一定トルクに保ちながら、キーアクチュエータ4のハンド5を右方向に回転させる。この回転はエンジン回転を検出するまで回転し続ける。
【0026】
逆に、エンジンをオフする場合には、前記ハンド5を左方向に回転させ、エンジン回転が検出されなくなるまで回転し続けるのである。
【0027】
なお、上述の場合、モータ7のトルクは、イグニッションキー1がクランキングオフ位置に到達したとき、取り付けられたキーアクチュエータ4が動かないこと、および、モータ7によってエンジンがクランキングできるだけのトルクを設定しておくのが好ましい。また、オフ位置a→オン位置cに、あるいはクランキング位置d→オン位置cにそれぞれ制御する場合には、ハンド5をエンコーダ9の原点まで回転させるようにする。
【0028】
上述の説明では、制御に際して、モータ7のトルクを用いているが、これに代えて、モータ7の電流を用いるようにしてもよく、さらには、モータ7の電流に相当する電圧を用いるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
この発明は、以上のような形態で実施され、以下のような効果を奏する。
【0030】
この発明によれば、イグニッションキーの制御を行うための位置学習がオン位置のみでよく、従来のように、オン、オフ、クランキングの各位置を全て学習したりする必要がない。
【0031】
そして、イグニッションキーをオン位置に操作する場合、オフ位置、ACC位置と異なる位置からの開始であっても、単にキーアクチュエータのハンドが原点への移動のみであるため、再学習する必要がない。
【0032】
また、この発明のイグニッションキーの位置制御方法を実現するためのプログラムの構造が簡単で、プログラム作成の量も少なくて済むため、プログラム設計が短時間に行え、その開発コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のイグニッションキーの位置制御方法を実施するためのフローチャートの一部を示し、特に、位置学習に関するフローチャートの一例である。
【図2】前記イグニッションキーの位置制御方法を実施するためのフローチャートの一部を示し、特に、図1に示したフローチャートに続く部分を示すものである。
【図3】イグニッションキーを回動操作する装置の構成を概略的に示す図である。
【図4】キー孔における各位置の状態を示す図である。
【符号の説明】
1…イグニッションキー、4…キーアクチュエータ、a…イグニッションキーのオフ位置、b…イグニッションキーのACC位置、c…イグニッションキーのオン位置、d…イグニッションキーのクランキング位置。
Claims (1)
- イグニッションキーをキーアクチュエータによってオン、オフ、クランキングの各位置に回動するように構成された車両自動運転装置において、前記イグニッションキーをオン位置にセットしてこれにキーアクチェエータを取り付け、または、オフ位置もしくはACC位置でイグニッションキーにキーアクチュエータを取り付けて該キーアクチュエータの回転によりイグニッションキーをオン位置にセットし、この状態で前記キーアクチュエータのエンコーダをリセットすることによりオン位置を学習させ、その学習したオン位置を、イグニッションキーの全ての位置制御の原点としたことを特徴とするイグニッションキーの位置制御方法。
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JP35893396A JP3545151B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 車両自動運転装置におけるイグニッションキーの位置制御方法 |
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JPH10197406A JPH10197406A (ja) | 1998-07-31 |
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1996
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