JPH10196722A - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JPH10196722A
JPH10196722A JP1596097A JP1596097A JPH10196722A JP H10196722 A JPH10196722 A JP H10196722A JP 1596097 A JP1596097 A JP 1596097A JP 1596097 A JP1596097 A JP 1596097A JP H10196722 A JPH10196722 A JP H10196722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial direction
mass
elastic body
mass body
parts
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1596097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Takatsusa
孝良 高津佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Megulastik Co Ltd filed Critical Nok Megulastik Co Ltd
Priority to JP1596097A priority Critical patent/JPH10196722A/ja
Publication of JPH10196722A publication Critical patent/JPH10196722A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロスファクターを増大させることができると
ともに温度依存性が比較的小さく、もって優れた性能
(振動低減効果)を発揮することが可能なダンパを提供
する。 【解決手段】 軸11の外周に固定される軸方向端部
2,3および軸方向端部2,3の間の円筒部4を備えた
ゴム状弾性材製の弾性体1と、円筒部4に埋設された質
量体8とを有し、質量体8が軸方向に複数に分割されて
いることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンまたはそ
の他の機器のドライブシャフト等、各種の回転駆動系に
生起される振動を吸収抑制するダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から図3に示すように、円筒形を呈
するゴム状弾性材製の弾性体51の肉厚内に同じく円筒
形を呈する金属製の質量体52を埋設したダイナミック
ダンパが知られており、このダイナミックダンパは、図
示するようにエンジンまたはその他の機器のドライブシ
ャフト53の外周に装着されて振動を吸収抑制するもの
である。
【0003】この種のダイナミックダンパの性能(振動
低減効果)を大きく左右する特性として固有振動数とと
もにロスファクター(tanδ)があり、このロスファ
クターを増大させることによりダイナミックダンパの性
能を向上させることが可能であるが、従来は、弾性体5
1のゴム材料を変更することによりロスファクターを増
大させていた。
【0004】しかしながらゴム材料の特性として一般的
に、ロスファクターを増大させると温度依存性が大きく
なり、特に低温域で固有振動数が急激に上昇することが
あるために、ダイナミックダンパの性能が低下する欠点
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ロスファクターを増大させることができるとともに
温度依存性が比較的小さく、もって優れた性能(振動低
減効果)を発揮することが可能なダンパを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるダンパは、軸の外周に固定
される軸方向端部および前記軸方向端部の間の円筒部を
備えたゴム状弾性材製の弾性体と、前記円筒部に埋設さ
れた質量体とを有し、前記質量体が軸方向に複数に分割
されていることにした。
【0007】また本発明の請求項2によるダンパは、軸
の外周に固定される軸方向端部および前記軸方向端部の
間の円筒部を備えたゴム状弾性材製の弾性体と、前記円
筒部に埋設された質量体とを有し、前記質量体が軸方向
に複数並べられていることにした。
【0008】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ダンパのように、ゴム状弾性材製の弾性体の円筒部に埋
設された質量体が軸方向に複数に分割されていると、ド
ライブシャフト用ダイナミックダンパの振動方向である
ラジアル方向に質量体が振動したときに、軸方向中央部
の質量体分割片の変位量が軸方向端部の質量体分割片の
変位量より大きくなって、分割片同士がラジアル方向に
相対変位する。したがってこの相対変位に伴って弾性体
が弾性変形して弾性体に内部減衰が発生するために、特
に温度依存性が大きなゴム材料を使用しなくても、ロス
ファクターを増大させることが可能となる。
【0009】質量体が軸方向に複数に分割されていると
(請求項1)、見方によっては、質量体が軸方向に複数
並べられていることになる(請求項2)。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0011】図1に示すように、所定のゴム状弾性材に
よって略円筒形を呈する弾性体1が成形されており、こ
の弾性体1が、軸の一種であるドライブシャフト11の
外周に固定される環状を呈する一対の軸方向端部2,3
と、この一対の軸方向端部2,3の間に形成された円筒
部4と、軸方向端部2,3と円筒部4との間にそれぞれ
形成されたテーパ状の斜面部5,6とを一体に備えてい
る。
【0012】軸方向端部2,3の外周面にそれぞれ、こ
の軸方向端部2,3をドライブシャフト11の外周に固
定する緊締バンド9,10を嵌着するための環状の装着
溝2a,3aが設けられており、この軸方向端部2,3
に対して、円筒部4がその内径寸法および外径寸法とも
大径に形成されている。したがって弾性体1が一対の軸
方向端部2,3をもってドライブシャフト11の外周に
固定されると、円筒部4および一対の斜面部5,6の内
周側に環状の空間部7が設けられることになる。
【0013】弾性体1の円筒部4の肉厚内に、基本的に
円筒形を呈する金属製の質量体(振動リングまたはマス
とも称する)8が埋設されており、この質量体8が輪切
り状に軸方向に複数(図上六分割)に分割されて、環状
を呈する複数の質量体分割片8aが軸方向に並べられて
いる。また分割片8a同士の間に所定の間隙8bが設定
されており、この間隙8bに円筒部4のゴムの一部4a
が充填されている。分割片8aの断面はそれぞれ略矩形
であって、この矩形の四隅がそれぞれ弾性体1を傷付け
ることがないように面取りされている。
【0014】上記構成を備えたダイナミックダンパは、
図示したようにドライブシャフト11の外周に装着さ
れ、ドライブシャフト11に生起される振動を吸収抑制
するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏
する点に特徴を有している。
【0015】すなわち、ゴム状弾性材製の弾性体1の円
筒部4に埋設された質量体8が軸方向に複数に分割され
ているために、図2に示すように、質量体8を弾性体1
内にモールディングしたドライブシャフト用ダイナミッ
クダンパの振動方向であるラジアル方向に質量体8が振
動(共振)したときに、軸方向中央部の質量体分割片8
aのラジアル方向変位量が軸方向端部の質量体分割片8
aのラジアル方向変位量より大きくなって、分割片8a
同士がラジアル方向に相対変位する。したがってこの相
対変位に伴って弾性体1が弾性変形して弾性体1に内部
減衰が発生するために、特に温度依存性が大きなゴム材
料を使用しなくても、ロスファクターを増大させること
が可能である。したがってこれによりロスファクターを
増大させることができるとともに温度依存性が比較的小
さく、もって優れた性能(振動低減効果)を発揮するダ
イナミックダンパを提供することができる。
【0016】尚、図2は質量体分割片8a同士の相対変
位を誇張して描いており、実際の相対変位量は、円筒部
4の軸方向中央部の180度対称位置における内周面が
ドライブシャフト11の周面に接触しないように、実寸
で0.1〜0.2mm程度である。
【0017】また上記したように、質量体8が軸方向に
複数に分割されていると言うことは、所定の慣性質量を
備えた質量体が軸方向に複数並べられていると換言する
ことが可能であって、環状の取付部である軸方向端部
2,3からそれぞれの質量体の距離に対応した固有振動
数を有する振動系が複数形成されることになる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0019】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項1によるダンパにおいては、ゴム状弾性材製の弾性体
の円筒部に埋設された質量体が軸方向に複数に分割され
ているために、ドライブシャフト用ダイナミックダンパ
の振動方向であるラジアル方向に質量体が振動したとき
に、軸方向中央部の質量体分割片の変位量が軸方向端部
の質量体分割片の変位量より大きくなって、分割片同士
がラジアル方向に相対変位する。したがってこの相対変
位に伴って弾性体が弾性変形して弾性体に内部減衰が発
生するために、特に温度依存性が大きなゴム材料を使用
しなくても、ロスファクターを増大させることが可能で
ある。したがってこれによりロスファクターを増大させ
ることができるとともに温度依存性が比較的小さく、も
って優れた性能(振動低減効果)を発揮するダンパを提
供することができる。
【0020】また上記構成を備えた本発明の請求項2に
よるダンパにおいては、ゴム状弾性材製の弾性体の円筒
部に埋設された質量体が軸方向に複数並べられているた
めに、ドライブシャフト用ダイナミックダンパの振動方
向であるラジアル方向に質量体が振動したときに、軸方
向中央部の質量体の変位量が軸方向端部の質量体の変位
量より大きくなって、質量体同士がラジアル方向に相対
変位する。したがってこの相対変位に伴って弾性体が弾
性変形して弾性体に内部減衰が発生するために、特に温
度依存性が大きなゴム材料を使用しなくても、ロスファ
クターを増大させることが可能である。したがってこれ
によりロスファクターを増大させることができるととも
に温度依存性が比較的小さく、もって優れた性能(振動
低減効果)を発揮するダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るダンパの断面図
【図2】同ダンパの作動状態を示す半裁断面図
【図3】従来例に係るダンパの装着状態を示す半裁断面
【符号の説明】
1 弾性体 2,3 軸方向端部 2a,3a 装着溝 4 円筒部 4a 一部 5,6 斜面部 7 空間部 8 質量体 8a 質量体分割片 8b 間隙 9,10緊締バンド 11 ドライブシャフト(軸)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸(11)の外周に固定される軸方向端
    部(2)(3)および前記軸方向端部(2)(3)の間
    の円筒部(4)を備えたゴム状弾性材製の弾性体(1)
    と、前記円筒部(4)に埋設された質量体(8)とを有
    し、前記質量体(8)が軸方向に複数に分割されている
    ことを特徴とするダンパ。
  2. 【請求項2】 軸(11)の外周に固定される軸方向端
    部(2)(3)および前記軸方向端部(2)(3)の間
    の円筒部(4)を備えたゴム状弾性材製の弾性体(1)
    と、前記円筒部(4)に埋設された質量体(8)とを有
    し、前記質量体(8)が軸方向に複数並べられているこ
    とを特徴とするダンパ。
JP1596097A 1997-01-14 1997-01-14 ダンパ Withdrawn JPH10196722A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1596097A JPH10196722A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 ダンパ

Applications Claiming Priority (1)

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JP1596097A JPH10196722A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 ダンパ

Publications (1)

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JPH10196722A true JPH10196722A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11903306

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JP1596097A Withdrawn JPH10196722A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 ダンパ

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JP (1) JPH10196722A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5182419B2 (ja) * 2009-10-01 2013-04-17 トヨタ自動車株式会社 回転軸の振動減衰機構
US10302171B2 (en) 2016-01-18 2019-05-28 Hyundai Motor Company Dual mode tuning type dynamic damper and drive shaft device and vehicle thereby

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Effective date: 20040406