JP2003314616A - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

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JP2003314616A
JP2003314616A JP2002117368A JP2002117368A JP2003314616A JP 2003314616 A JP2003314616 A JP 2003314616A JP 2002117368 A JP2002117368 A JP 2002117368A JP 2002117368 A JP2002117368 A JP 2002117368A JP 2003314616 A JP2003314616 A JP 2003314616A
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JP
Japan
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mass
mass body
boss
elastic body
dynamic damper
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JP2002117368A
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English (en)
Inventor
Yoichi Urayama
陽一 浦山
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性体と質量体との接着を行わなくても、動
的吸振機能の信頼性が損なわれることがないダイナミッ
クダンパを提供する。 【解決手段】 振動低減対象の回転軸に取り付けられる
ボス1と、その外周側に同心的に配置された環状の質量
体2が、ゴム状弾性材料からなる弾性体3を介して連結
され、質量体2が、弾性体3の外周部に非接着状態で包
蔵され、質量体2及び弾性体3に、円周方向に互いに係
合する係合部21〜23,36〜38が形成され、質量
体2が、弾性体3の第一径方向部32、第二径方向部3
4及び第三径方向部35によって、軸方向移動が阻止さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防音及び防振技術
に係るものであり、回転機器から発生する振動を防止す
るためのダイナミックダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、複写機などの紙送り用
や、プリンタの印字ヘッド及び紙送りのサーボ駆動用と
しては、ステッピングモータが使用されるが、このステ
ッピングモータは、駆動時に振動を発生し、これが機体
に伝達されて、騒音の原因となっていることから、その
回転軸には、振動低減のためにダイナミックダンパが装
着される。
【0003】図4は、従来の技術によるダイナミックダ
ンパを示すもので、(A)は軸心と平行な方向から見た
図、(B)は(A)におけるB−B’線位置において軸
心を通る平面で切断した断面図である。すなわち従来の
ダイナミックダンパは、図4に示されるように、ステッ
ピングモータ等の回転軸に外挿固定されるボス101
と、その外周側に同心的に配置された環状の質量体10
2と、これらボス101及び質量体102の双方に一体
的に加硫接着されたゴム状弾性材料からなる環状の弾性
体103とからなり、振動低減対象の回転軸の振動がボ
ス101から入力された時に、弾性体103と質量体1
02で構成されるばね−質量系(副振動系)が共振し、
その共振による振動が、入力振動と逆位相の振動波形で
生じることによって、動的吸振効果を発揮するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダイナミックダンパによれば、ボス101及び質量体1
02と弾性体103を加硫接着しているため、成形の際
にボス101及び質量体102に接着剤を塗布する工程
を含み、製造コストが高いものとなっていた。また、コ
スト低減を図るために接着工程を廃止した場合は、回転
時のボス101及び質量体102と弾性体103との滑
りの発生によって動的吸振効果が損なわれたり、質量体
102が脱落するおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、弾
性体と質量体との接着を行わなくても、動的吸振機能の
信頼性が損なわれることがないダイナミックダンパを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来の技術的課題を有効
に解決するための手段として、請求項1の発明に係るダ
イナミックダンパは、振動低減対象の部材側に取り付け
られるボスと、その外周側に同心的に配置された環状の
質量体が、ゴム状弾性材料からなる弾性体を介して連結
され、前記質量体及び前記弾性体に、円周方向に互いに
係合する係合部が形成され、前記弾性体に、前記質量体
の軸方向移動を阻止する抜け止め部が形成されものであ
る。このため、前記弾性体に対する前記質量体の相対回
転及び脱落が防止されるので、弾性体との接着が不要に
なる。
【0007】請求項2の発明に係るダイナミックダンパ
は、請求項1に記載の構成において、質量体が、弾性体
の外周部に包蔵されたものである。この場合、質量体に
対する抜け止め部は、質量体の軸方向両側に存在する弾
性体の一部によって構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るダイナミッ
クダンパの好ましい実施の形態を示すもので、(A)は
軸心と平行な方向から見た図、(B)は(A)における
B−B’線位置において軸心を通る平面で切断した断面
図である。この図1に示されるように、本形態のダイナ
ミックダンパは、ステッピングモータ等の回転軸に外挿
して取り付けられるボス1と、その外周側に同心的に配
置された質量体2が、弾性体3を介して連結された構造
を有する。
【0009】ボス1及び質量体2は、金属からなるもの
である。このうち、ボス1は内周にステッピングモータ
等の回転軸を挿通可能な円筒状に形成されており、質量
体2は、動的吸振効果を得るための所要の質量を有する
ものであって、内径がボス1の外径よりも適宜大径の環
状に形成されている。
【0010】図2及び図3は、質量体2をそれぞれ異な
る方向から見た斜視図である。これら図2及び図3にも
示されるように、質量体2の外周面には、軸方向に延び
る峰部21と、軸方向に延びる谷部22が、円周方向交
互に形成された波面状の係合部となっている。また、質
量体2の一端面2aには、円周方向等間隔で係合部とし
ての小径の円形凹部23が形成されており、他端面2b
には、円周方向に連続した環状凸部24が形成されてい
る。
【0011】弾性体3は、ゴム状弾性材料からなるもの
であって、図1に示されるように、外周部に質量体2を
包蔵した状態で環状に成形されており、その内周面が、
ボス1の外周面に一体的に接着されている。すなわちこ
の弾性体3は、ボス1と質量体2の間に位置して径方向
及び軸方向に対して所定の肉厚に形成された本体部31
と、この本体部31における軸方向一端外周から延びて
質量体2の一端面2aを覆うように形成された第一径方
向部32と、その外周端から軸方向へ延びて質量体2の
波面状外周面を覆うように形成された外周部33と、こ
の外周部33における第一径方向部32と反対側の端部
から内周側へ延びて質量体2の他端面2bにおける環状
凸部24の外周側を覆うように形成された第二径方向部
34と、本体部31における軸方向他端外周から延びて
質量体2の他端面2bにおける環状凸部24の内周側を
覆うように形成された第三径方向部35とを有し、質量
体2とは非接着である。
【0012】弾性体3と質量体2は、動的吸振効果を発
揮するばね−質量系(副振動系)を構成している。すな
わち、弾性体3の本体部31は、回転軸の駆動に伴う振
動がボス1を介して入力されることによって、相対変位
されるボス1と質量体2との間で変形を受けて、前記ば
ね−質量系におけるばね機能を奏する主体となる部分で
あり、質量体2と、弾性体3の第一径方向部32、外周
部33、第二径方向部34、第三径方向部35は、前記
ばね−質量系における質量部となるものである。そして
このばね−質量系の共振周波数は、弾性体3における本
体部31のばね定数と、質量体2を含む質量部の慣性質
量とによって、低減対象の振動周波数域、例えばステッ
ピングモータの回転軸における捩り振動の振幅が最大と
なる周波数域に設定されている。
【0013】弾性体3の第一径方向部32におけるゴム
状弾性材料の一部は、質量体2の一端面2aに形成され
た各円形凹部23に入り込んでこの円形凹部23との係
合部としての円形凸部36をなしている。また、弾性体
3の外周部33は、外周面33aが質量体2の外接円よ
りも大径の円筒面状をなしており、その内側面は、質量
体2の外周面における峰部21と対応した内向き谷部3
7と、質量体2の外周面における谷部22と対応した内
向き峰部38が、円周方向交互に形成された波面状の係
合部となっている。また、第一径方向部32、第二径方
向部34及び第三径方向部35は、質量体2の軸方向両
側でこの質量体2に対する抜け止め部として機能するも
のである。
【0014】上述の構成を備えるダイナミックダンパの
製作に際しては、弾性体3の外面形状と対応する環状の
成形用キャビティを有する図示されていない金型を用
い、まず、この金型のキャビティ内にボス1及び質量体
2を同心的に配置する。このとき、質量体2の端面2b
に形成された環状凸部24は、キャビティの一方の内側
端面に当接される。また、ボス1は、予め表面に加硫接
着のための接着剤を塗布して乾燥させたものを用いる。
そして、キャビティの内面と質量体2の外面との間に形
成された空間に成形用ゴム材料を充填する。
【0015】ここで、キャビティ内を、質量体2の一端
面2a側へ廻り込んだ成形用ゴム材料の一部は、前記一
端面2aに形成された各円形凹部23内に入り込むこと
によって、円形凸部36となる。また、前記一端面2a
側から質量体2の外周側へ廻り込んだ成形用ゴム材料
は、質量体2の外周面に円周方向交互に形成された峰部
21及び谷部22に倣うように賦形されることによっ
て、これら峰部21及び谷部22と対応した内向き谷部
37及び内向き峰部38が形成される。このため、図1
のように、本体部31の内周面がボス1の外周面に加硫
接着され、外周側に質量体2を包蔵した円環状の弾性体
3を加硫成形することができる。
【0016】また、上述した弾性体3の成形において、
質量体2の表面には加硫接着のための接着剤は塗布しな
いため、工程が削減され、製造コストが低減される。
【0017】本形態のダイナミックダンパは、例えば複
写機のステッピングモータの回転軸に、この回転軸の振
動を低減する目的で装着される。回転軸の駆動に伴って
生じる捩り振動はボス1を介して入力され、その振幅が
最大となる周波数付近の周波数域では、弾性体3と質量
体2によって構成されるばね−質量系が共振する。そし
て、その共振による振動波形は入力振動による振動波形
と逆位相となり、すなわち入力振動によるトルクを相殺
する方向に生じるので、回転軸の振幅のピークを有効に
低減する動的吸振効果を発揮する。
【0018】また、弾性体3と質量体2は非接着である
が、回転軸の起動による初期トルクや、捩り振動のトル
クによって、質量体2と弾性体3に相対的な滑りを生じ
ることはない。これは、質量体2の外周面に円周方向交
互に形成された峰部21及び谷部22と、これに対応し
て弾性体3の外周部33の内周面に形成された内向き谷
部37及び内向き峰部38が、円周方向に互いに係合し
た状態にあり、かつ質量体2の一端面2aに形成された
複数の円系凹部23と、これに対応して弾性体3の第一
径方向部32に形成された円形凸部36が、円周方向に
互いに係合した状態にあるからである。したがって、質
量体2と弾性体3の相対的な滑りによって動的吸振効果
が損なわれることがない。
【0019】また、質量体2は、弾性体3における第一
径方向部32、第二径方向部34及び第三径方向部35
によって軸方向に抜け止めされているので、弾性体3か
ら脱落してしまうようなこともない。
【0020】なお、本発明は図示された実施の形態によ
って限定されるものではない。例えば、質量体2に形成
する円周方向の係合部は、峰部21及び谷部22からな
る波面状である必要はなく、質量体2と弾性体3との種
々の咬合形状によって実現することができる。また、質
量体2の環状凸部24に代えて、円周方向に断続した凸
部とすれば、弾性体3における第二径方向部34と第三
径方向部35が径方向に互いに連続した構造とすること
ができるので、一層強固に質量体2の抜け止めを図るこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明に係るダイナミックダン
パによれば、弾性体と質量体の接着を行わなくても、弾
性体に対する質量体の相対回転及び脱落が防止された構
造となるので、優れた動的吸振性能が確保できる。ま
た、弾性体の成形に際して、質量体との接着工程を必要
としないので、製造コストが削減されると共に、生産性
を向上することができる。
【0022】請求項2の発明に係るダイナミックダンパ
によれば、質量体が、弾性体の外周部に包蔵されている
ので、接着によらずに、この質量体を確実に保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイナミックダンパの好ましい実
施の形態を示すもので、(A)は軸心と平行な方向から
見た図、(B)は(A)におけるB−B’線位置におい
て軸心を通る平面で切断した断面図である。
【図2】本形態のダイナミックダンパにおける質量体を
示す斜視図である。
【図3】本形態のダイナミックダンパにおける質量体を
図2と反対側から見た斜視図である。
【図4】従来の技術によるダイナミックダンパを示すも
ので、(A)は軸心と平行な方向から見た図、(B)は
(A)におけるB−B’線 位置において軸心を通る平
面で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 ボス 2 質量体 2a 一端部 2b 他端部 21 峰部(係合部) 22 谷部(係合部) 23 円形凹部(係合部) 24 環状凸部 3 弾性体 31 本体部 32 第一径方向部(抜け止め部) 33 外周部 34 第二径方向部(抜け止め部) 35 第三径方向部(抜け止め部) 36 円形凸部(係合部) 37 内向き谷部(係合部) 38 内向き峰部(係合部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動低減対象の部材側に取り付けられる
    ボス(1)と、その外周側に同心的に配置された環状の
    質量体(2)が、ゴム状弾性材料からなる弾性体(3)
    を介して連結され、前記質量体(2)及び前記弾性体
    (3)に、円周方向に互いに係合する係合部(21〜2
    3,36〜38)が形成され、前記弾性体(3)に、前
    記質量体(2)の軸方向移動を阻止する抜け止め部(3
    2,34,35)が形成されたことを特徴とするダイナ
    ミックダンパ。
  2. 【請求項2】 質量体(2)が、弾性体(3)の外周部
    に包蔵されたことを特徴とする請求項1に記載のダイナ
    ミックダンパ。
JP2002117368A 2002-04-19 2002-04-19 ダイナミックダンパ Withdrawn JP2003314616A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241029A (ja) * 2007-02-27 2008-10-09 Nabeya Bi-Tech Kk 軸継手の製造方法及びそれに用いる中間体
JP2016086542A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 ミネベア株式会社 ダンパーおよびそれを用いたステッピングモータ
WO2018155722A1 (ja) 2017-02-27 2018-08-30 三ツ星ベルト株式会社 伝動ベルト

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