JP2605157Y2 - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JP2605157Y2
JP2605157Y2 JP1993020804U JP2080493U JP2605157Y2 JP 2605157 Y2 JP2605157 Y2 JP 2605157Y2 JP 1993020804 U JP1993020804 U JP 1993020804U JP 2080493 U JP2080493 U JP 2080493U JP 2605157 Y2 JP2605157 Y2 JP 2605157Y2
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convolution
gap
damper
elastic body
axial direction
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JP1993020804U
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Inventor
勝 木下
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車エンジン等の回
転駆動系に装着され、クランクシャフト等の回転シャフ
トに生起される振動を吸収減衰するダンパの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダンパの一種として、図3に
示すように、ハブ1の外周側に質量体2を同心的に離間
配置し、このハブ1と質量体2の対向部の間隙3に弾性
体4を軸方向一方から圧入した嵌合タイプのトーショナ
ルダンパが知られている。またこのダンパには、ハブ1
の外周面に山なり断面の凸部6を設けるとともに質量体
2の内周面にこの凸部6に対応した凹部7を設けること
によって、弾性体4を間隙3から抜け止めするコンボリ
ューション部5が設けられている。尚、ハブ1と質量体
2はそれぞれ所定の金属、弾性体4は所定のゴム状弾性
材によって成形されており、各部品1,2,4は間隙
3、凸部6および凹部7を含めてそれぞれ環状である。
【0003】上記ダンパにおいて、ハブ1と質量体2の
間の間隙3の幅は、コンボリューション部5の中央部
(山の頂部)においてこれをA、コンボリューション部
5の側部(山の裾野部)においてこれをB、間隙3の開
口部(軸方向端部)においてこれをCとして A=B=C に設定され、すなわち間隙3の軸方向一方の開口部から
他方の開口部まで均一な値に設定されている。一方、弾
性体4は圧入前の自由状態において、その径方向幅(肉
厚)を間隙3の幅より大とした単純な円筒形である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術には、次の問題がある。すなわち、弾性体4の圧入
後、ハブ1と質量体2の軸方向相対位置が僅かではある
が、ずれるために、質量体2の軸方向振れに大きなもの
が発生し、この軸方向振れによって当該ダンパの吸振特
性に支障が生じている。またこの軸方向振れの大きさに
製品毎のばらつきがあるために、製品の品質が一定しな
い問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、請求項1に
示すように、ハブと質量体の対向部に凹凸を組み合わせ
たコンボリューション部を設け、前記対向部の間隙に弾
性体を圧入した嵌合タイプのダンパにおいて、前記間隙
の幅を、前記コンボリューション部の中央部において
A、前記コンボリューション部の側部においてB、前記
間隙の開口部においてCとして A>B<Cとし、前記コンボリューション部の側部で前記弾性体を
他の部分より強く圧縮して前記コンボリューション部を
軸方向両側から締め付けるようにした。
【0006】またコンボリューション部が複数ある場合
には、請求項2に示すように、ハブと質量体の対向部に
凹凸を組み合わせた複数のコンボリューション部を設
け、前記対向部の間隙に弾性体を圧入した嵌合タイプの
ダンパにおいて、前記間隙の幅を、前記各コンボリュー
ション部の外側の側部においてD、前記各コンボリュ
ーション部の内側の側部においてD、前記間隙の開口
部においてEとして E>Dまたは E>Dまたは E>D、D とし、前記コンボリューション部の外側の側部または内
側の側部で前記弾性体を他の部分より強く圧縮して前記
コンボリューション部を軸方向に締め付けるようにし
た。
【0007】
【作用】上記構成を備えた本考案の請求項1によるダン
パは、間隙の幅をコンボリューション部の側部で他の部
分より小さくしたものであって、この側部において謂わ
ばピンポイント的に弾性体を強く圧縮してコンボリュー
ション部を軸方向両側から締め付ける。 また、請求項2
によるダンパは、間隙の幅をコンボリューション部の外
側の側 部または内側の側部で他の部分より小さくしたも
のであって、この何れかの側部においてピンポイント的
に弾性体を強く圧縮してコンボリューション部を軸方向
に締め付ける。
【0008】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0009】図1のダンパは上記従来技術に係る図3の
ダンパに対応してコンボリューション部5を一つ設けた
ものであって、図3のダンパに対して次の特徴を有して
いる。すなわち、図示したように、ハブ1と質量体2の
間の間隙3の幅が、コンボリューション部5の中央部
(山の頂部)においてこれをA、コンボリューション部
5の側部(山の裾野部)においてこれをB、間隙3の開
口部(軸方向端部)においてこれをCとして A>B<C、A≒C に設定され、すなわち間隙3の幅がコンボリューション
部5の側部において他の部分より小さくなっている。し
たがってこの間隙3に、自由状態において単純な円筒形
の弾性体4が圧入されると、弾性体4がこの側部におい
て他の部分より強く挟持されることになって軸方向に弾
性変形しにくくなるために、質量体2とハブ1が軸方向
にずれにくくなる。また弾性体4がコンボリューション
部5の側部において強く圧縮されてその反力によってコ
ンボリューション部5を軸方向の両側から締め付けるた
めに、質量体2とハブ1が軸方向にずれにくくなるもの
である。尚、BはAまたはCに対して10〜25%程度
の減とする。
【0010】また図2のダンパはコンボリューション部
5を二つ、軸方向に並べたものであって、次の構成を有
している。すなわち、図示したように、ハブ1と質量体
2の間の間隙3の幅が、各コンボリューション部5の外
側(二つのコンボリューション部5が向かい合ったのと
は反対の側)の側部(山の裾野部)においてこれを
、各コンボリューション部5の内側(二つのコンボ
リューション部5が向かい合った側)の側部(山の裾野
部)においてこれをD、間隙3の開口部(軸方向端
部)においてこれをEとして E>Dまたは E>Dまたは E>D、D に設定されており、図1のダンパと同様に質量体2とハ
ブ1を軸方向にずれにくくすることができる。また図1
のダンパおよび図2のダンパには共通して、質量体2の
ハブ1に対する矢示する向きの揺れ(以下、首振りまた
は首振り運動とも称する)を抑える効果があるが、この
図2のダンパにおいてはこの効果が特に大きい。
【0011】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。
【0012】 すなわち先ず、上記構成を備えた本考案の
請求項1によるダンパにおいては、ハブと質量体の間の
間隙の幅をコンボリューション部の側部で他の部分より
小さく設定し、この側部においてピンポイントで弾性体
を強く圧縮してコンボリューション部をその軸方向両側
から締め付けるようにしたために、質量体の軸方向振れ
を有効に抑えることができる。
【0013】 また、コンボリューション部の中央部の幅
を側部の幅より大きく設定したために、この中央部の両
側すなわちコンボリューション部の両側部に弾性体を強
く圧縮する部分が形成され、この弾性体を強く圧縮する
部分が軸方向に2箇所設定される。したがって回転に伴
って質量体が首振り運動しようとすると弾性体がこの軸
方向2箇所の部分で質量体を軸方向両側から支えるため
に、質量体の首振りを有効に抑えることができる。
【0014】 また、コンボリューション部の中央部の幅
が側部の幅より大きければ、当該ダ ンパの製作時に弾性
体をハブと質量体の間の間隙に圧入し易い。
【0015】 また、上記構成を備えた本考案の請求項2
によるダンパにおいては、ハブと質量体の間の間隙の幅
を複数のコンボリューション部の外側の側部または内側
の側部で他の部分より小さく設定し、この何れかの側部
においてピンポイントで弾性体を強く圧縮してコンボリ
ューション部を軸方向に締め付けるようにしたために、
質量体の軸方向振れを有効に抑えることができる。
【0016】 また、請求項1に係るダンパと同様に、弾
性体を強く圧縮する部分が軸方向に2箇所設定されるた
めに、回転に伴って質量体が首振り運動しようとすると
弾性体がこの軸方向2箇所の部分で質量体を軸方向両側
から支えることになり、これにより質量体の首振りを有
効に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係るダンパの半裁断面図
【図2】本考案の第二実施例に係るダンパの要部断面図
【図3】従来例に係るダンパの半裁断面図
【符号の説明】
1 ハブ 2 質量体 3 間隙 4 弾性体 5 コンボリューション部 6 凸部 7 凹部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(1)と質量体(2)の対向部に凹
    凸を組み合わせたコンボリューション部(5)を設け、
    前記対向部の間隙(3)に弾性体(4)を圧入した嵌合
    タイプのダンパにおいて、 前記間隙(3)の幅を、前記コンボリューション部
    (5)の中央部においてA、前記コンボリューション部
    (5)の側部においてB、前記間隙(3)の開口部にお
    いてCとして A>B<Cとし、前記コンボリューション部(5)の側部で前記弾
    性体(4)を他の部分より強く圧縮して前記コンボリュ
    ーション部(5)を軸方向両側から締め付けるようにし
    ことを特徴とするダンパ。
  2. 【請求項2】 ハブ(1)と質量体(2)の対向部に凹
    凸を組み合わせた複数のコンボリューション部(5)を
    設け、前記対向部の間隙(3)に弾性体(4)を圧入し
    た嵌合タイプのダンパにおいて、 前記間隙(3)の幅を、前記各コンボリューション部
    (5)の外側の側部においてD、前記各コンボリュー
    ション部(5)の内側の側部においてD、前記間隙
    (3)の開口部においてEとして E>Dまたは E>Dまたは E>D、D とし、前記コンボリューション部(5)の外側の側部ま
    たは内側の側部で前記弾性体(4)を他の部分より強く
    圧縮して前記コンボリューション部(5)を軸方向に締
    め付けるようにした ことを特徴とするダンパ。
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KR101345411B1 (ko) * 2013-07-24 2013-12-30 주식회사 그린테크 개량된 조립구조를 갖는 터보차저용 압축부 하우징
US9506523B2 (en) * 2014-06-12 2016-11-29 Dayco Ip Holdings, Llc Torsional vibration damper
JP6895319B2 (ja) * 2017-06-08 2021-06-30 Nok株式会社 トーショナルダンパ

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