JPH1089414A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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Publication number
JPH1089414A
JPH1089414A JP26363796A JP26363796A JPH1089414A JP H1089414 A JPH1089414 A JP H1089414A JP 26363796 A JP26363796 A JP 26363796A JP 26363796 A JP26363796 A JP 26363796A JP H1089414 A JPH1089414 A JP H1089414A
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JP
Japan
Prior art keywords
connecting member
mass
hub
fitting hole
elastic member
Prior art date
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Pending
Application number
JP26363796A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Matsuda
尚久 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP26363796A priority Critical patent/JPH1089414A/ja
Publication of JPH1089414A publication Critical patent/JPH1089414A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が高く、しかも簡易なものを提供す
る。 【解決手段】 マス3及びハブ2の互いに対応する適宜
位置に取付孔3A、2Aをそれぞれ形成し、筒状の弾性
部材5を外装し基端に取付孔3Aよりも大径のフランジ
部4Aを設けた連結部材4を、マス3の取付孔3Aから
ハブの取付孔2Aまで貫通して設け、ハブ2にマス3を
弾性的に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
エンジンのクランク軸等の回転軸に連結され、この回転
軸の捩じれ振動を吸収することができるダンパ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】回転軸と連結して捩じれ振動を吸収する
ためのダンパとして、例えば図8及び図9に示すよう
に、慣性質量を利用して振動の減衰を行うものが知られ
ている。
【0003】このダンパ100は、略円板状のハブ10
1と、このハブ101の一方面にゴム等の弾性体102
を介して設けた(例えば加硫接着)所定の質量を有する
環状のマス103とを有する構成となっている。
【0004】そしてこのダンパ100は、図10におい
て回転軸105の例えば突出するボルト連結部105A
をハブ101に開口した孔101Bにナット106で固
定して一体に連結させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のダンパにあっては、ハブとマスとを連結する
ゴム等を用いた弾性体が剪断的に使用されているため、
別言すれば弾性体が柔らかいので、高トルク負荷時の耐
久性に問題があり、弾性体破損時のマス脱落の危険があ
る。
【0006】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、耐久性が高く、しかも簡易な脱落防止の構成のダン
パ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この請求項1に記
載の発明は、回転軸と一体に回転するハブと、このハブ
に取り付けるマスとを備え、前記マス及びハブの互いに
対応する適宜位置に取付孔をそれぞれ形成し、筒状の弾
性部材を外装した連結部材を、前記マスの取付孔から前
記ハブの取付孔まで貫通して設け、前記ハブにマスを一
体に取り付けたダンパ装置であって、前記連結部材の基
端部には抜け落ち防止のために前記マスの取付孔よりも
大径のフランジ部を有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な一実施例
について添付図面を参照しながら説明する。図1及び図
2はこの発明に係るダンパ1を示すものであり、このダ
ンパ1は、ハブ2の孔20に図示外の回転軸(例えばエ
ンジンのクランク軸等)側が固定されている。また、こ
の回転軸と一体に回転するハブ2には、連結部材4を介
してマス3を取り付ける構成となっている。
【0009】ハブ2は、薄板円板状のものであって、こ
の実施例では図3に示すように、特定半径Rの周上に等
角的に(90度間隔を保持して)4箇所の取付孔2Aが
開口されている。
【0010】マス3は、所定の質量Wを有する厚肉リン
グ(円環)状に形成されており、ハブ2側の開口された
取付孔2Aと対応する同一位置に4箇所の取付孔3Aが
穿設されている。なお、このハブ2とマス3との各取付
孔2A、3Aはハブ2と連結部材4とを強固に固定する
都合上、図4に示すように取付孔2Aよりも取付孔3A
の方が大径としてある。
【0011】連結部材4は、略円筒状に形成されてお
り、基端部には抜け落ち防止のため取付孔3Aより大径
のフランジ部4Aを有している。また、この連結部材4
は、外周部分にゴム等で形成され取付孔3Aよりも大き
な外径寸法を有する筒状の弾性部材5が装着(例えば加
硫接着)されており、先端部分がマス3の取付孔3Aを
貫通するような状態で圧入されている。さらにこの連結
部材4は、先端部がハブ2の取付孔2Aに挿入されたの
ち、加締められて強固に固定されている。なお、この加
締め以外に、ボルトとナットとによって螺着してもよ
い。
【0012】またこの弾性部材5には、図4に示すよう
に両端部には圧入力を安定させる目的で溝5A、5Bが
周設されているとともに、両端部にはマス3とフランジ
部4Aの干渉並びにマス3とハブ2との干渉を防ぐ(即
ち、両者が当接するのを防止する)目的でフランジ部5
C、5Dが形成されている。なお、溝5AA・5Bを周
設するのは、ゴムが材料的に非圧縮性(体積変化ゼロ)
のものであって、圧入する際に圧入しろのゴムの逃げ場
所を確保しておかないと圧入力が極端に高くなり、圧入
できなくなるからである。また、同時にばね定数も高く
なる。
【0013】従って、この実施例によれば、回転軸が回
転すると、この回転軸とともにハブ2が一体に回転し、
このハブ2の回転動作が連結部材3及び弾性部材5を介
してマス3に伝達するようになっているから、換言すれ
ばマス3は弾性部材5によってハブ2の捩じれ振動に対
する慣性質量として作用するから、このマス3によって
捩じれ振動を有効に減衰・吸収することができる。
【0014】また、この実施例によれば、高トルクの負
荷時には圧縮的なバネとして作用するから、耐久性が向
上する。即ち、この実施例のブッシュ埋設タイプもの
は、捩じりばね定数kr (N・m/rad )が、次式で示
すような回転半径R(m)の2次関数で与えられる。 kr =4・kd ・R2 (但し、ここでkd はブッシュの軸直ばね定数) 即ち、図6のトルク・回転角度に関する(T−θ)線図
において、破線Xで示すような、捩じりトルクTが撓み
角度θ(rad)について線形に変化する従来のデイス
クタイプのものにくらべて、図6において実線Yで示す
ように、T−θ線図が滑らかに立ち上がり、マス3の変
位を有効に抑えるため、耐久性に優れるものである。
【0015】また、この実施例によれば、連結部材4に
は取付孔3Aよりも大径のフランジ4Aが設けてあるか
ら、例えば自動車が高速走行中にかりに弾性部材5が破
損した場合であっても、連結部材4の抜け落ち防止が図
れる。
【0016】しかも、この実施例によれば、弾性部材5
にもフランジ部5Dを設け、このフランジ部5Dによっ
てハブ2とマス3との間に微妙な隙間を弾性的に確保し
ているから、わざわざスペーサ等を付設しなくともハブ
2とマス3とが接触して異音を発生させたり、破損する
といったトラブルを有効に防止できる。
【0017】なお、この弾性部材としては、例えば図5
に示すように、連結部材4に装着させた弾性部材5′の
さらにその外周面に適宜の金属材料で円筒状に形成した
スリーブ6を圧入により環着させてもよい。また、この
場合の弾性部材5′には、先の実施例の物とは異なり溝
は周設させていないが、両端部にはフランジ部5A′、
5B′を有している。また、さらに、図7に示すよう
に、インナースリーブ6′を追設してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、マス及びハブの互いに対応する適宜位置に取付孔を
それぞれ形成し、一端にフランジ部を有し、かつ筒状の
弾性部材を外挿した連結部材を、マスの取付孔からハブ
の取付孔まで貫通して設け、ハブにマスを一体に取り付
けたものであり、マスは弾性部材によってハブ側の捩じ
れ振動に対する慣性質量として作用し、その捩じれ振動
を効果的に吸収することができる。
【0019】またこの発明によれば、連結部材とマスと
の間に介在する弾性部材は圧縮変形するようになってい
るから、特に高トルクの負荷時には従来の剪断的に作用
していたものに比べ、耐久性が大幅に向上する効果があ
る。さらにまた、この発明によれば、連結部材には取付
孔よりも大径のフランジが設けてあるから、例えば自動
車が高速走行中にかりに弾性部材が破損した場合であっ
ても、連結部材の抜け落ち防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るダンパ装置を示す概略平面図。
【図2】同ダンパ装置を示す概略断面図。
【図3】同ダンパ装置の分解斜視図。
【図4】同ダンパ装置の要部断面図。
【図5】同ダンパ装置の変形例を示す要部断面図。
【図6】同ダンパ装置と従来例とのばね特性の比較を示
す加重撓み線図。
【図7】同ダンパ装置の他の変形例を示す要部断面図。
【図8】従来のダンパ装置を示す概略平面図。
【図9】同概略断面図。
【図10】クランク軸等との取り付け状態を示す説明
図。
【符号の説明】
1 ダンパ 2 ハブ 2A 取付孔 3 マス 3A 取付孔 4 連結部材 4A フランジ部 5 弾性部材 5C、5D フランジ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と一体に回転するハブ(2)と、
    このハブ(2)に取り付けるマス(3)とを備え、前記
    マス(3)及びハブ(2)の互いに対応する適宜位置に
    取付孔(3A・2A)をそれぞれ形成し、筒状の弾性部
    材(5)を外装した連結部材(4)を前記マス(3)の
    取付孔(3A)から前記ハブ(2)の取付孔(2A)ま
    で貫通して設け、前記ハブ(2)にマス(3)を一体に
    取り付けたダンパ装置であって、 前記連結部材(4)の基端部には抜け落ち防止のために
    前記マス(3)の取付孔(3A)よりも大径のフランジ
    部(4A)を有することを特徴とするダンパ装置。
JP26363796A 1996-09-12 1996-09-12 ダンパ装置 Pending JPH1089414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26363796A JPH1089414A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 ダンパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26363796A JPH1089414A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 ダンパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1089414A true JPH1089414A (ja) 1998-04-07

Family

ID=17392268

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26363796A Pending JPH1089414A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 ダンパ装置

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JP (1) JPH1089414A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6345420B1 (en) 1999-04-15 2002-02-12 Bridgestone Corporation Mounting structure for energy absorber
JP2015212555A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 Nok株式会社 回転体の防振構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6345420B1 (en) 1999-04-15 2002-02-12 Bridgestone Corporation Mounting structure for energy absorber
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

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