JPH0723639Y2 - トーショナルダンパ - Google Patents

トーショナルダンパ

Info

Publication number
JPH0723639Y2
JPH0723639Y2 JP1988118232U JP11823288U JPH0723639Y2 JP H0723639 Y2 JPH0723639 Y2 JP H0723639Y2 JP 1988118232 U JP1988118232 U JP 1988118232U JP 11823288 U JP11823288 U JP 11823288U JP H0723639 Y2 JPH0723639 Y2 JP H0723639Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
mass
boss
elastic member
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988118232U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0240143U (ja
Inventor
健一 亀高
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 filed Critical エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
Priority to JP1988118232U priority Critical patent/JPH0723639Y2/ja
Publication of JPH0240143U publication Critical patent/JPH0240143U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0723639Y2 publication Critical patent/JPH0723639Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトーショナルダンパに関し、特に、捩り振動
と曲げ振動との減衰作用を有したトーショナルダンパに
関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
従来のトーショナルダンパは、第2図に示すように構成
されていて、回転軸であるクランクシャフト(図示せ
ず)に取付けられて一体に回転するハブ22は円板状をな
すとともに、その外周部分がクランクシャフトを囲むよ
うに起立して筒状をなして形成されており、この筒状部
外周には環状のゴム24を介して、捩り振動減衰用の環状
のマス23が取付けられ、また、前記筒状部の内側には前
記クランクシャフトを囲むように環状の曲げ振動減衰用
のマス28が位置し、このマス28は、それが対向している
前記ハブ22の円板状の部分にゴム29を介して取付けられ
ている。
そして、上記のように構成したトーショナルダンパにあ
っては、前記クランクシャフトに捩り振動が加わった場
合、前記マス23がハブ22に対して慣性質量として作用
し、前記マス23と前記ハブ22とが前記ゴム24で連結され
ているので捩り振動が減衰され、また、前記クランクシ
ャフトに曲げ振動が加わった場合、前記マス28が前記ハ
ブ22に対して慣性質量として作用し、前記マス28と前記
ハブ22とが前記ゴム29で連結されているので曲げ振動が
減衰されることとなる。
しかし、上記のものにあっては、捩り振動減衰用のマス
23の他に、曲げ振動減衰用のマス28が必要となるために
製造コストが高く、また、曲げ振動減衰用のマス28はハ
ブ22とクランクシャフトとの間の狭い空間内に配設され
ているために大きくできず、このため慣性質量を大きく
とれないので曲げ振動に対して充分な減衰効果が得られ
ないといった問題点を有していた。
本考案は上記の問題点を解決したものであって、製造コ
ストが安くて、捩り振動および曲げ振動に対して充分な
減衰効果を有するトーショナルダンパを提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために本考案は、回転軸に取付
けられて一体に回転するとともに、径方向部と軸方向部
とを有するボスと、該ボスの径方向部の側面に弾性部材
を介して緊締部材により軸線方向から取付けられるとと
もに、内周面が前記ボスの軸方向部の外周傾斜面に摺動
接触する環状のハブと、該ハブの外周部に弾性部材を介
して連結される環状のマスとを具えた手段を採用したも
のである。
〔作用〕
本考案は上記のような手段を採用したことにより、回転
軸に発生する捩じり振動は、マスがハブに対して慣性質
量として作用し、このときマスとハブが弾性部材で連結
されていることにより、減衰されることになる。また、
回転軸に発生する曲げ振動は、ハブの内周面がボスの軸
方向部の外周傾斜面上を摺動することにより、ハブがボ
スの外周傾斜面上で揺動し、このときハブ、ハブとマス
との間の弾性部材、およびマスがボスに対して慣性質量
として作用し、ボスとハブとの間が弾性部材で連結され
ていることにより、減衰されることになる。さらに、ボ
スとハブとの間に介在している弾性部材は、緊締手段の
締付け具合を調整することにより、固有振動数を変化さ
せることができることになる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案の実施例について説明する。
第1図には、本考案によるトーショナルダンパの一実施
例が示されていて、この実施例に示すトーショナルダン
パは、クランクシャフト等の回転軸(図示せず)に取付
けられて一体に回転する環状のボス1と、このボス1に
緊締部材であるボルト7によって取付けられるととも
に、内周面がボス1の周面上を摺動接触する環状のハブ
2と、このハブ2と前記ボス1との間に装着されるとと
もに、前記ボルト7の締付け具合に応じた固有振動数が
得られる弾性部材である筒状のゴムブッシュ5と、前記
ハブ2の周面に嵌合される環状のスリーブ6と、このス
リーブ6の外側に所定の間隔おいて位置する環状のマス
3と、このマス3と前記スリーブ6との間に設けられ、
両者間を加硫接着等により一体に連結する弾性部材であ
る環状のゴム4とを具えている。
前記ボス1の周面には、径方向外方に環状に張り出る径
方向部1bが一体に形成されているとともに、この径方向
部1bには軸線方向に貫通するねじ部1aが周方向に向かっ
て所定の間隔ごとに複数螺設され、このねじ部1aにボル
ト7を螺合させることで、前記ハブ2が前記径方向部1b
に取付けられるようになっている。また、前記径方向部
1bの図中右側の部分には、周面が全周に渡って所定の傾
斜面(この実施例では前記ボス1の軸線を中心とする球
面)に形成される軸方向部1cが一体に設けられ、この軸
方向部1cの周面に前記ハブ2の内周部分2bの内周面が摺
動接触するようになっている。
前記ハブ2は、円板状をなす本体部2cの中心部に軸線方
向に貫通する孔を穿設するとともに、この孔の周縁部を
軸線方向に所定の角度で屈曲させて、その部分に内周面
が前記ボス1の軸方向部1cの周面に摺動接触する内周部
分2bを形成し、さらに、本体部2cの外周縁部を軸線方向
に屈曲させてその部分に筒状の外周部分2dを形成したも
のであって、前記本体部2cには周方向に向かって所定の
間隔ごとに軸線方向に貫通する孔2aが穿設され、この孔
2a内に前記ゴムブッシュ5が挿着されるとともに、ゴム
ブッシュ5の中心部に前記ボルト7を挿通させて前記ボ
ス1の径方向部1bのねじ部1aに螺合させることで、前記
ハブ2が前記ボス1の径方向部1bに軸線方向から取付け
られるようになっている。
前記ハブ2の外周部分2dには前記スリーブ6が嵌合され
るとともに、その外側には前記ゴム4を介して前記マス
3が一体に連結されるようになっている。
次に上記のものの作用について説明する。
まず、クランクシャフトに捩り振動が加わった場合、前
記マス3が前記ハブ2に対して慣性質量として作用し、
このマス3とハブ2とが前記ゴム4で連結されているこ
とにより、入力する捩じり振動が減衰される。また、前
記クランクシャフトに曲げ振動が加わった場合、前記ハ
ブ2の内周部分2bの内周面が前記ボス1の軸方向部1cの
周面上を摺動し、ハブ2がボス1の軸方向部1cの周面上
で揺動することにより、前記ハブ2前記スリーブ6、前
記ゴム4および前記マス3がボス1に対して慣性質量と
して作用し、このとき、ボス1とハブ2との間が前記ゴ
ムブッシュ5で連結されていることにより、曲げ振動が
減衰されることになる。
本考案は上記のように構成したことによって、ハブはボ
スの側方にゴムブッシュを介して取付けられているた
め、クランクシャフトに曲げ振動が加わった際には前記
ハブと、このハブの外周に取付けられているマス、ゴム
およびスリーブとが前記ボスに対して慣性質量として作
用することとなるので、従来のものと比較して、曲げ振
動減衰用のマスを捩り振動減衰用のマスと別に設ける必
要がないため、製造コストを下げることができ、また、
慣性質量を大きくとれるので、捩り振動および曲げ振動
に対して充分な減衰効果が得られることとなる。
〔考案の効果〕
本考案は前記のように構成したことにより、捩じり振動
に対してはマスが弾性部材を介して慣性質量として作用
することにより、入力する振動を減衰でき、曲げ振動に
対してはハブ、ゴムおよびマスが弾性部材を介して慣性
質量として作用することにより、入力する振動を減衰す
ることができる。したがって、曲げ振動に捩じり振動用
の弾性部材およびマスを兼用することができ、慣性質量
を大きくすることができるとともに、製造コストを低く
抑えることができる。また、緊締部材の締付け具合を調
整することにより弾性部材の固有振動数を変えることが
できるので、広範囲の曲げ振動に対して良好な減衰効果
を発揮することができることになる等のすぐれた効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるトーショナルダンパを示す概略拡
大断面図、第2図は従来のトーショナルダンパを示す概
略拡大断面図である。 1……ボス 1a……ねじ部 2、22……ハブ 2a……孔 3、23、28……マス 4、24、29……ゴム(弾性部材) 5……ゴムブッシュ(弾性部材) 6……スリーブ 7……ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に取付けられて一体に回転するとと
    もに、径方向部(1b)と軸方向部(1c)とを有するボス
    (1)と、該ボス(1)の径方向部(1b)の側面に弾性
    部材(5)を介して緊締部材(7)により軸線方向から
    取付けられるとともに、内周面が前記ボス(1)の軸方
    向部(1c)の外周傾斜面に摺動接触する環状のハブ
    (2)と、該ハブ(2)の外周部に弾性部材(4)を介
    して連結される環状のマス(3)とを具えたことを特徴
    とするトーショナルダンパ。
JP1988118232U 1988-09-08 1988-09-08 トーショナルダンパ Expired - Lifetime JPH0723639Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988118232U JPH0723639Y2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 トーショナルダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988118232U JPH0723639Y2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 トーショナルダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0240143U JPH0240143U (ja) 1990-03-19
JPH0723639Y2 true JPH0723639Y2 (ja) 1995-05-31

Family

ID=31362404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988118232U Expired - Lifetime JPH0723639Y2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 トーショナルダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0723639Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131642U (ja) * 1983-02-23 1984-09-04 エヌ・オ−・ケ−・メグラステイツク株式会社 ダンパ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0240143U (ja) 1990-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5503043A (en) Torsional vibration canceler
JPS591607B2 (ja) 自動車の駆動系における振動減衰装置
ES2024705B3 (es) Amortiguador de oscilaciones de torsion con un eje de rotacion
US3126760A (en) Dynamic damper
JPH0723639Y2 (ja) トーショナルダンパ
KR20050013495A (ko) 회전 진동 댐퍼
JP3962905B2 (ja) ダイナミックダンパー
JP2960087B2 (ja) トーショナルダンパー
JPH0642117Y2 (ja) トーショナルダンパ
JPH11351247A (ja) プロペラシャフトの防振構造
JP3532612B2 (ja) トーショナルダンパ
JPH055307Y2 (ja)
JPH0729327Y2 (ja) トーショナルダンパ
JPH0735196A (ja) ダブルマスダンパープーリ
JPH0642116Y2 (ja) ダンパー
JPH1089414A (ja) ダンパ装置
JPH0729326Y2 (ja) トーショナルダンパ
JP2569775Y2 (ja) エンコーダ本体の弾性支持構造
JP3627769B2 (ja) ダンパ
JPH0728436Y2 (ja) トーショナルダンパ
JPH077640Y2 (ja) トーショナルダンパ
KR960706036A (ko) 이중 댐퍼 플라이휠(double damper flywheel)
JPH0921446A (ja) トーショナルダンパ
JPS607940Y2 (ja) プロペラシヤフトのダイナミツクダンパ
JPS631076Y2 (ja)