JPH0642116Y2 - ダンパー - Google Patents

ダンパー

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JPH0642116Y2
JPH0642116Y2 JP307389U JP307389U JPH0642116Y2 JP H0642116 Y2 JPH0642116 Y2 JP H0642116Y2 JP 307389 U JP307389 U JP 307389U JP 307389 U JP307389 U JP 307389U JP H0642116 Y2 JPH0642116 Y2 JP H0642116Y2
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JP
Japan
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rubber
mass
hub
damper
rotating shaft
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JP307389U
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JPH0293546U (ja
Inventor
康 綱
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はダンパーに関し、特に、自動車エンジンのクラ
ンク軸等の回転軸に連結されて、回転軸の捩れ振動およ
び曲げ振動を吸収するダンパーに関するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
従来のこの種のダンパーは、第3図(a)(b)(c)
に示すようなものが知られている。
第3図(a)に示すダンパーは、クランク軸等の回転軸
(図示せず)に連結されて一体に回転するハブ11が、回
転軸に連結する筒状の連結部11aと、その外側の外筒部1
1bと、前記連結部11aと外筒部11bとを径方向に連結する
薄板状のアーム部11cとから構成され、このハブ11の前
記外筒部11bの内側に、ゴム12を介してマス13を保持し
たスリーブ14がマス13をハブ11のアーム部11c側に位置
した状態で圧入して嵌合されており、また、前記外筒部
11bの外側に、ゴム15を介して外側マス16を保持した薄
肉スリーブ17が圧入して嵌合されている。
また、第3図(b)に示すダンパーは、前記第3図
(a)に示したダンパーにおいて、前記マス13がスリー
ブ14に対しハブ11のアーム部11cと反対側に位置した状
態で圧入して嵌合されている以外は同様な構成である。
第3図(c)に示すダンパーは、前記第3図(a)に示
したダンパーにおいて、前記マス13がスリーブ14を用い
ることなくゴム12により直接ハブ11のアーム部11cに加
硫接着により一体に固着されており、このゴム12はハブ
11のアーム部11cに設けられた複数の孔11dの内部にも充
填されてその固着力を強化するようになっていて、それ
以外は同様な構成である。
上記のように構成されるダンパーにおいて、前記第3図
(a)(b)に示したダンパーでは、前記スリーブ14と
マス13との間をゴム12により加硫接着して一体に固着
し、このスリーブ14がハブ11に嵌合取付けされて、ハブ
11がマス13をゴム12を介して保持するものであり、ま
た、前記第3図(c)に示したダンパーでは、前記ハブ
11とマス13との間をゴム12により直接に加硫接着して一
体に固着し、ハブ11がマス13をゴム12を介して保持する
ものである。
そして、上記のように構成されるダンパーにあっては、
回転軸が回転するとこの回転軸とともにハブ11が一体に
回転し、このハブ11の回転が前記ゴム12を介してマス13
に伝わり、このときマス13はゴム12を介してハブ11の捩
れ振動および曲げ振動の慣性質量として作用し、このダ
ンパーは回転軸の軸心を中心とする円周方向の捩れ振動
および回転軸の軸心を通る径方向の曲げ振動を減衰する
ようになっている。
しかしながら、このような従来のものにあっては、ダン
パーの固有振動数を調整するには、ゴム硬度を調整した
ゴム生地によって加硫成形を行なわなければならないた
めに、固有振動数の調整に手間がかかり、ダンパーの製
造に時間とコストがかかるという問題点に加え、前記ハ
ブとマスとの間に介在するゴムが一つであるため、ダン
パーにおける回転軸の軸心を中心とする円周方向に作用
する捩れ振動および回転軸の軸心を通る径方向に作用す
る曲げ振動のそれぞれの固有振動数を別々には調整する
ことができないという問題点を有していた。
本考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決し
たものであって、製造が容易であるとともに、回転軸の
軸心を中心とする円周方向に作用する捩れ振動の固有振
動数を高くし、一方、回転軸の軸心を通る径方向に作用
する曲げ振動の固有振動数を低くできて前記捩れ振動お
よび曲げ振動に対する固有振動数を別々に設定できるダ
ンパーを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、回転軸と一体に
回転するハブにゴムを介して環状のマスを設け、回転軸
の回転時に前記マスが一体に回転して、回転軸の捩れ振
動および曲げ振動を減衰するようになったダンパーにお
いて、該ダンパーは、前記マスにその軸心を中心とする
同一円周上に中心を持つ複数の孔を穿設し、この各複数
の孔の内部にゴムを充填するとともにこのゴムに長円孔
を穿設し、この長円孔に、挿入した連結ピンを介してハ
ブにマスを一体に固着し、前記長円孔内の連結ピンは、
円周方向では前記ゴムと接触し、径方向では前記ゴムと
接触しない構成を有している。
〔作用〕
本考案は上記の構成を採用したことにより、マスがハブ
に対してその軸心の円周方向には接触し、径方向には空
隙をおいて保持されているので、ハブの軸心を中心とす
る円周方向に作用する捩れ振動に対する固有振動数が高
くなり、ハブの軸心を通る径方向に作用する曲げ振動に
対する固有振動数が低くなることとなる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図には本考案によるダンパーの一実施例が示されて
いて、このダンパーは、クランク軸等の回転軸(図示せ
ず)に連結されて一体に回転するハブ1が、回転軸に連
結する筒状の連結部1aと、その外側の外筒部1bと、前記
連結部1aと外筒部1bとを径方向に連結する薄板状のアー
ム部1cとから構成され、このハブ1の前記外筒部1bの内
側のアーム部1cに連結ピン4、ゴム2を介して環状のマ
ス3が保持されている。
前記マス3は、第2図に示すように、その軸心を中心と
した同一円周上に中心を持つ複数の孔3aが等配(図面で
は4つのみを示しその他は省略)に穿設され、この各複
数の孔3aの内部にゴム2が圧入またはマス3と一体に加
硫接着されて充填され、さらに、このゴム2にはマス3
の軸心を通る径方向に長い楕円形状の長円孔2aが設けら
れている。
さらにまた、この長円孔2aにはプレート5に一端を固着
した連結ピン4が挿入されてその連結ピン4の他端を前
記ハブ1のアーム部1cに設けた孔1dに挿通してねじ止め
され、ハブ1と連結ピン4とが一体に固着されている。
ここで、前記長円孔2a内の連結ピン4は、前記マス3の
軸心を中心とする円周方向では前記ゴム2と接触してい
るが、中心軸を通る径方向では前記ゴム2と接触しない
空隙を有した状態となっている。
第1図において示したマス3は、第2図のI−I線で切
断したものである。
また、前記プレート5とマス3との間およびマス3とハ
ブ1のアーム部1cとの間にはテフロン板等からなる軸受
6が配設されている。
また、前記外筒部1bの外側に、ゴム7を介して外側マス
8を保持した薄肉スリーブ9が圧入して嵌合されてい
る。
次に前記のものの作用について説明する。
上記のように構成された本考案によるダンパーにあって
は、回転軸が回転するとこの回転軸とともにハブ1が一
体に回転し、このハブ1の回転が前記ゴム2を介してマ
ス3に伝わり、このときマス3はゴム2を介してハブ1
の捩れ振動および曲げ振動の慣性質量として作用し、こ
のダンパーは回転軸の軸心を中心とする円周方向の捩れ
振動Aおよび回転軸の軸心を通る径方向の曲げ振動Bを
減衰することとなる。
そして、本考案においては、前記ようにマス3がハブ1
に対してゴム2と連結ピン4を介して円周方向には接触
し、径方向には空隙をおいて保持されているので、本考
案によるダンパーのハブ1の軸心を通る径方向に作用す
る曲げ振動Bに対しては、ハブ1に固着された連結ピン
4とマス3と一体に形成されるゴム2との間のあそびに
より、径方向のばねが柔らかく固有振動数が低くなり、
また、一方、ハブ1の軸心を中心とする円周方向に作用
する捩れ振動Aに対しては、ハブ1に固着された連結ピ
ン4とマス3と一体に形成されるゴム2との間に空隙が
なく、ゴム2そのものの弾性が作用し固有振動数が高く
なることとなる。
なお、上記の実施例ではゴムに設けた長円孔の形状を楕
円形状としたが、これに限定されず、長円形状であれば
よく、また、その長円の長手方向は厳密に軸心方向であ
る必要がなく、連結ピンとゴムとの間に円周方向には接
触し、径方向には空隙を有していればよい。さらにま
た、この長円孔の数、形状、長円の長手方向等を調整す
ることにより、径方向に作用する曲げ振動および円周方
向に作用する捩れ振動のそれぞれの固有振動数を調整で
きる。
また、上記の実施例では前記連結ピンとハブのアーム部
との連結をねじ止めで固着したが、連結ピンの先端部を
かしめてハブのアーム部に固着してもよい。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように構成したので、マスがハブに対し
て径方向には接触せず、円周方向には接触して保持され
ているので、ハブの軸心を通る径方向に作用する曲げ振
動に対する固有振動数を低くでき、ハブの軸心を中心と
する円周方向に作用する捩れ振動に対する固有振動数を
高くでき、曲げ振動および捩れ振動に対してそれぞれ別
々に固有振動数を設定できることとなるととともに、そ
の製造も容易であり、汎用性があるなるなどのすぐれた
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるダンパーの断面説明図、第2図は
本考案によるダンパーのマスの正面説明図、第3図
(a)(b)(c)はそれぞれ従来のダンパーを示す断
面説明図である。 1、11……ハブ 1a、11a……連結部 1b、11b……外筒部 1c、11c……アーム部 1d、11d……孔 2、7、12、15……ゴム 2a……長円孔 3、13……マス 3a……孔 4……連結ピン 5……プレート 6……軸受 8、16……外側マス 9、17……薄肉スリーブ A……捩れ振動 B……曲げ振動

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と一体に回転するハブ(1)にゴム
    (2)を介して環状のマス(3)を設け、回転軸の回転
    時に前記マス(3)が一体に回転して、回転軸の捩れ振
    動および曲げ振動を減衰するようになったダンパーにお
    いて、該ダンパーは、前記マス(3)にその軸心を中心
    とする同一円周上に中心を持つ複数の孔(3a)を穿設
    し、この各複数の孔(3a)の内部にゴム(2)を充填す
    るとともにこのゴム(2)に長円孔(2a)を穿設し、こ
    の長円孔(2a)に、挿入した連結ピン(4)を介してハ
    ブ(1)にマス(3)を一体に固着し、前記長円孔(2
    a)内の連結ピン(4)は、円周方向では前記ゴム
    (2)と接触し、径方向では前記ゴム(2)と接触しな
    いことを特徴とするダンパー。
JP307389U 1989-01-13 1989-01-13 ダンパー Expired - Lifetime JPH0642116Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP307389U JPH0642116Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 ダンパー

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP307389U JPH0642116Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 ダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0293546U JPH0293546U (ja) 1990-07-25
JPH0642116Y2 true JPH0642116Y2 (ja) 1994-11-02

Family

ID=31204386

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JP307389U Expired - Lifetime JPH0642116Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 ダンパー

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