JPH0516427Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0516427Y2 JPH0516427Y2 JP4256688U JP4256688U JPH0516427Y2 JP H0516427 Y2 JPH0516427 Y2 JP H0516427Y2 JP 4256688 U JP4256688 U JP 4256688U JP 4256688 U JP4256688 U JP 4256688U JP H0516427 Y2 JPH0516427 Y2 JP H0516427Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- ring
- crankshaft
- torsional damper
- elastic member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案はトーシヨナルダンパに関し、特に、
自動車等のエンジンのクランク軸に連結されて、
クランク軸の捩れ振動を吸収するようになつたト
ーシヨナルダンパに関するものである。
自動車等のエンジンのクランク軸に連結されて、
クランク軸の捩れ振動を吸収するようになつたト
ーシヨナルダンパに関するものである。
一般に、この種のトーシヨナルダンパは、エン
ジンのクランク軸にハブが連結され、このハブの
内側に嵌合されたスリーブに弾性部材を介して内
側振動リングが保持されている。
ジンのクランク軸にハブが連結され、このハブの
内側に嵌合されたスリーブに弾性部材を介して内
側振動リングが保持されている。
そして、エンジンの振動にともなつてクランク
軸が回転すると、クランク軸とともにハブが一体
に回転し、このハブの回転が弾性部材を介して内
側振動リングに伝わり、このとき内側振動リング
は弾性部材を介してハブの捩れ振動の慣性質量と
して作用するため、このトーシヨナルダンパはク
ランク軸の捩れ振動を吸収するようになつてい
る。
軸が回転すると、クランク軸とともにハブが一体
に回転し、このハブの回転が弾性部材を介して内
側振動リングに伝わり、このとき内側振動リング
は弾性部材を介してハブの捩れ振動の慣性質量と
して作用するため、このトーシヨナルダンパはク
ランク軸の捩れ振動を吸収するようになつてい
る。
しかしながら、このような従来のものにあつて
は、クランク軸の回転にともなつて、ハブがその
静止時における中心軸線を外れて回転するような
加振振幅力を受けた場合、弾性部材を介してハブ
に保持された内側振動リングは、ハブの加振振幅
力とは異なる加振振幅力を受けることとなるた
め、回転時におけるハブの中心軸線と内側振動リ
ングの中心軸線とが大きくずれてしまい、トーシ
ヨナルダンパの固有振動数の変化が大きい。
は、クランク軸の回転にともなつて、ハブがその
静止時における中心軸線を外れて回転するような
加振振幅力を受けた場合、弾性部材を介してハブ
に保持された内側振動リングは、ハブの加振振幅
力とは異なる加振振幅力を受けることとなるた
め、回転時におけるハブの中心軸線と内側振動リ
ングの中心軸線とが大きくずれてしまい、トーシ
ヨナルダンパの固有振動数の変化が大きい。
また、内側振動リングは円周方向に均一な重量
配分を有していることが望ましいが、実際にはわ
ずかであつてもアンバランスな重量配分となるこ
とが避けられないため、このようなアンバランス
な重量配分を有する内側振動リングは、クランク
軸の回転が高速になればなるほど大きな遠心力を
受けて、中心軸線がクランク軸およびハブの中心
軸線から偏心してしまう。
配分を有していることが望ましいが、実際にはわ
ずかであつてもアンバランスな重量配分となるこ
とが避けられないため、このようなアンバランス
な重量配分を有する内側振動リングは、クランク
軸の回転が高速になればなるほど大きな遠心力を
受けて、中心軸線がクランク軸およびハブの中心
軸線から偏心してしまう。
しかも、内側振動リングを支える弾性部材は金
属等に比べて耐クリープ性が劣るため、アンバラ
ンスな重量配分を有する内側振動リングの遠心力
による偏心が時間の経過とともに次第に増大する
ことが避けられず、その結果、弾性部材にその強
度を上回る応力がかかつてしまう危険があるとい
う問題点があつた。
属等に比べて耐クリープ性が劣るため、アンバラ
ンスな重量配分を有する内側振動リングの遠心力
による偏心が時間の経過とともに次第に増大する
ことが避けられず、その結果、弾性部材にその強
度を上回る応力がかかつてしまう危険があるとい
う問題点があつた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決して、加振振幅による固有振動数の変化
を低減させるとともに、高速回転における耐遠心
力を向上させることのできるトーシヨナルダンパ
を提供することを目的とするものである。
点を解決して、加振振幅による固有振動数の変化
を低減させるとともに、高速回転における耐遠心
力を向上させることのできるトーシヨナルダンパ
を提供することを目的とするものである。
この考案は前記のような目的を達成するため、
エンジンのクランク軸に連結部で連結されるハブ
と、このハブの軸方向部分の内側に設けられるス
リーブと、前記スリーブに弾性部材を介して設け
られるとともに、前記ハブの内周面と対向する面
を有する内側振動リングとからなるトーシヨナル
ダンパであつて、前記ハブと前記内側振動リング
との対向する面に、互いに同一極性の永久磁石を
それぞれ向かい合わせにして配設するものであ
る。
エンジンのクランク軸に連結部で連結されるハブ
と、このハブの軸方向部分の内側に設けられるス
リーブと、前記スリーブに弾性部材を介して設け
られるとともに、前記ハブの内周面と対向する面
を有する内側振動リングとからなるトーシヨナル
ダンパであつて、前記ハブと前記内側振動リング
との対向する面に、互いに同一極性の永久磁石を
それぞれ向かい合わせにして配設するものであ
る。
この考案は前記のような手段を採用したことに
より、ハブと内側振動リングとに互いに向かい合
わせに配設された永久磁石どうしの反発力によつ
て、ハブの中心軸線と内側振動リングの中心軸線
とは、加振振幅を受けても高速回転下でも、大き
なずれを生じないこととなる。
より、ハブと内側振動リングとに互いに向かい合
わせに配設された永久磁石どうしの反発力によつ
て、ハブの中心軸線と内側振動リングの中心軸線
とは、加振振幅を受けても高速回転下でも、大き
なずれを生じないこととなる。
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
明する。
第１図にはこの考案によるトーシヨナルダンパ
の一実施例が示されおり、このトーシヨナルダン
パは、ハブ１と、外側振動リング（大マス）２
と、内側振動リング（小マス）３とから構成され
ている。
の一実施例が示されおり、このトーシヨナルダン
パは、ハブ１と、外側振動リング（大マス）２
と、内側振動リング（小マス）３とから構成され
ている。
前記ハブ１は、図示しない自動車等のエンジン
のクランク軸に連結される連結部４を具えてい
る。
のクランク軸に連結される連結部４を具えてい
る。
外側振動リング２は、図示しないＶベルトが懸
けられるものであつて、ハブ１の外側に圧入して
嵌合される薄肉スリーブ５に、ゴム製の弾性部材
６を介して保持されている。
けられるものであつて、ハブ１の外側に圧入して
嵌合される薄肉スリーブ５に、ゴム製の弾性部材
６を介して保持されている。
内側振動リング３は、ハブ１の内側に圧入して
嵌合されるスリーブ７に、ゴム製の弾性部材８を
介して保持されている。
嵌合されるスリーブ７に、ゴム製の弾性部材８を
介して保持されている。
そして、ハブ１と内側振動リング３との対向面
には、互いに同一極性の永久磁石９，１０がそれ
ぞれ向かい合わせにして配設され、これらの永久
磁石９，１０は、ハブ１および内側振動リング３
の円周方向に沿つて多数配設されている。
には、互いに同一極性の永久磁石９，１０がそれ
ぞれ向かい合わせにして配設され、これらの永久
磁石９，１０は、ハブ１および内側振動リング３
の円周方向に沿つて多数配設されている。
次に前記のものの作用について説明する。
前記のように構成されたトーシヨナルダンパの
ハブ１の連結部４を自動車等のエンジンのクラン
ク軸に連結しておき、エンジンの作動にともなつ
てクランク軸が回転すると、クランク軸とともに
ハブ１が一体に回転する。
ハブ１の連結部４を自動車等のエンジンのクラン
ク軸に連結しておき、エンジンの作動にともなつ
てクランク軸が回転すると、クランク軸とともに
ハブ１が一体に回転する。
このハブ１の回転は、弾性部材６を介して外側
振動リング２に伝わる一方、弾性部材８を介して
内側振動リング３に伝わるが、このとき両振動リ
ング２，３は弾性部材６，８を介してハブ１の捩
れ振動の慣性質量として作用するため、このトー
シヨナルダンパはクランク軸の捩れ振動を吸収す
ることとなる。
振動リング２に伝わる一方、弾性部材８を介して
内側振動リング３に伝わるが、このとき両振動リ
ング２，３は弾性部材６，８を介してハブ１の捩
れ振動の慣性質量として作用するため、このトー
シヨナルダンパはクランク軸の捩れ振動を吸収す
ることとなる。
また、クランク軸の回転にともなつて、ハブ１
がその静止時における中心軸線を外れて回転する
ような加振振幅力を受けた場合であつても、ハブ
１と内側振動リング３とに互いに向かい合わせに
配設された永久磁石９，１０どうしの反発力によ
つて、ハブ１の中心軸線と内側振動リング３の中
心軸線とは大きくずれることがなく、そのためト
ーシヨナルダンパの固有振動数の変化は小さく抑
えられることとなる。
がその静止時における中心軸線を外れて回転する
ような加振振幅力を受けた場合であつても、ハブ
１と内側振動リング３とに互いに向かい合わせに
配設された永久磁石９，１０どうしの反発力によ
つて、ハブ１の中心軸線と内側振動リング３の中
心軸線とは大きくずれることがなく、そのためト
ーシヨナルダンパの固有振動数の変化は小さく抑
えられることとなる。
さらに、内側振動リング３が、円周方向にわず
かでもアンバランスな重量配分を有していること
に起因して、高速回転にともなう大きな遠心力を
受けた場合であつても、ハブ１と内側振動リング
３とに互いに向かい合わせに配設された永久磁石
９，１０どうしの反発力によつて、ハブ１の中心
軸線は内側振動リング３の中心軸線から大きく偏
心することがなく、弾性部材８にその強度を上回
る応力がかかる危険は未然に回避されることとな
る。
かでもアンバランスな重量配分を有していること
に起因して、高速回転にともなう大きな遠心力を
受けた場合であつても、ハブ１と内側振動リング
３とに互いに向かい合わせに配設された永久磁石
９，１０どうしの反発力によつて、ハブ１の中心
軸線は内側振動リング３の中心軸線から大きく偏
心することがなく、弾性部材８にその強度を上回
る応力がかかる危険は未然に回避されることとな
る。
この考案は前記のように構成したことにより、
自動車等のエンジンのクランク軸に連結されて、
クランク軸の捩れ振動を吸収することができ、し
かも、クランク軸の回転にともなつて、ハブがそ
の静止時における中心軸線を外れて回転するよう
な加振振幅力を受けた場合であつても、ハブと内
側振動リングとに互いに向かい合わせに配設され
た永久磁石どうしの反発力によつて、ハブの中心
軸線と内側振動リングの中心軸線とは大きくずれ
ることがなく、そのため加振振幅による固有振動
数の変化を低減させることができ、また内側振動
リングが円周方向にわずかでもアンバランスな重
量配分を有していることに起因して、高速回転に
ともなう大きな遠心力を受ける場合であつても、
ハブと内側振動リングとに互いに向かい合わせに
配設された永久磁石どうしの反発力によつて、ハ
ブの中心軸線は内側振動リングの中心軸線から大
きく偏心することがなく、そのため高速回転にお
ける耐遠心力を向上させることができるなどのす
ぐれた効果を有するものである。
自動車等のエンジンのクランク軸に連結されて、
クランク軸の捩れ振動を吸収することができ、し
かも、クランク軸の回転にともなつて、ハブがそ
の静止時における中心軸線を外れて回転するよう
な加振振幅力を受けた場合であつても、ハブと内
側振動リングとに互いに向かい合わせに配設され
た永久磁石どうしの反発力によつて、ハブの中心
軸線と内側振動リングの中心軸線とは大きくずれ
ることがなく、そのため加振振幅による固有振動
数の変化を低減させることができ、また内側振動
リングが円周方向にわずかでもアンバランスな重
量配分を有していることに起因して、高速回転に
ともなう大きな遠心力を受ける場合であつても、
ハブと内側振動リングとに互いに向かい合わせに
配設された永久磁石どうしの反発力によつて、ハ
ブの中心軸線は内側振動リングの中心軸線から大
きく偏心することがなく、そのため高速回転にお
ける耐遠心力を向上させることができるなどのす
ぐれた効果を有するものである。
第１図はこの考案によるトーシヨナルダンパの
一実施例を示す要部の断面図である。 １……ハブ、２……外側振動リング（大マス）、
３……内側振動リング（小マス）、４……連結部、
５……薄肉スリーブ、６……弾性部材、７……ス
リーブ、８……弾性部材、９，１０……永久磁
石。
一実施例を示す要部の断面図である。 １……ハブ、２……外側振動リング（大マス）、
３……内側振動リング（小マス）、４……連結部、
５……薄肉スリーブ、６……弾性部材、７……ス
リーブ、８……弾性部材、９，１０……永久磁
石。
Claims (1)
- エンジンのクランク軸に連結部４で連結される
ハブ１と、該ハブ１の軸方向部分の内側に設けら
れるスリーブ７と、前記スリーブ７に弾性部材８
を介して設けられるとともに、前記ハブ１の内周
面と対向する面を有する内側振動リング３とから
なるトーシヨナルダンパであつて、前記ハブ１と
前記内側振動リング３との対向する面に、互いに
同一極性の永久磁石９，１０をそれぞれ向かい合
わせにして配設したことを特徴とするトーシヨナ
ルダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4256688U JPH0516427Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4256688U JPH0516427Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01144544U JPH01144544U (ja) | 1989-10-04 |
| JPH0516427Y2 true JPH0516427Y2 (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=31268978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4256688U Expired - Lifetime JPH0516427Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0516427Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7013315B2 (ja) * | 2017-07-19 | 2022-01-31 | Nok株式会社 | 曲げダンパ付きトーショナルダンパ |
-
1988
- 1988-03-30 JP JP4256688U patent/JPH0516427Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01144544U (ja) | 1989-10-04 |
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