JPH0724678Y2 - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JPH0724678Y2
JPH0724678Y2 JP1989012592U JP1259289U JPH0724678Y2 JP H0724678 Y2 JPH0724678 Y2 JP H0724678Y2 JP 1989012592 U JP1989012592 U JP 1989012592U JP 1259289 U JP1259289 U JP 1259289U JP H0724678 Y2 JPH0724678 Y2 JP H0724678Y2
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JP
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elastic body
mass
hub
mass body
damper
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JP1989012592U
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Inventor
克人 宮沢
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車エンジンのプロペラシャフト等、各種
の回転軸系に発生する振動を吸収抑制するダンパの改良
に関する。
〔従来の技術〕
従来から、第7図および第8図に示すように、自動車エ
ンジンのプロペラシャフトに取着される円環形のハブ
(11)を有し、このハブ(11)の外周側に同じく円環形
の質量体(12、振動リングとも称する)を同心的に離間
配置し、このハブ(11)と質量体(12)とを弾性体(1
3)を介して接続したダイナミックダンパ(ティルガー
または動的吸振機とも称する)が知られている。ハブ
(11)と質量体(12)はそれぞれ所定の金属、弾性体
(13)はゴムによって形成され、このゴムを質量体(1
2)とスリーブ(14)の間に加硫接着して3層構造のブ
ッシュとし、このブッシュをスリーブ(14)をもってハ
ブ(11)の外周側に嵌着している。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構成のダンパは、プロペラシャフトに対して一種の
共振系を構成してこのプロペラシャフトに発生する振動
を吸収するものであるが、質量体(12)の慣性質量と弾
性体(13)のばね定数とによって定められる特定の固有
振動数を持つ1組の共振系を有するに過ぎないことか
ら、1個のダンパによっては特定周波数の振動しか吸収
することができず、使用状況によっては甚だ不便を来す
場合がある。例えば、振動を騒音として把えた場合、排
気量2000cc、直列4気筒ディーゼルエンジン、4WDのワ
ゴン車においては、プロペラシャフトの回転数が700〜9
00rpmのときに4輪駆動時におけるガーガー音(周波数2
4〜30Hz)が発生し、回転数が1500rpm前後のときにデフ
ノイズ(周波数300Hz前後)が発生して、この2種類の
騒音をそれぞれ抑える必要があるが、上記ダンパによる
と、このうち1種類の騒音しか抑えることができない。
このため、従来は、上記ダンパを2個使って2種類の騒
音を抑えたり、あるいはダブルマス型と称して2組の質
量体と弾性体を1個のハブに接続したものを使って2種
類の騒音を抑えたりしているが、何れの場合もダンパや
質量体の数を増やすのに伴って占有スペースが著しく拡
大する問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問題
を解消する目的をもって案出されたものであって、この
目的を達成するため、請求項1に示すように、ハブ、ゴ
ム状弾性材製の弾性体および円周方向に複数個に分割さ
れた質量体を軸線方向に並べて直列に接続し、前記質量
体の外周側に第2の弾性体を設け、前記第2の弾性体の
外周側に接触壁部を設け、前記質量体と前記第2の弾性
体の間または前記第2の弾性体と前記接触壁部の間に所
定の間隔を設けることにした。また請求項2に示すよう
に、前記第2の弾性体を、前記ハブと前記質量体に間に
介装した前記弾性体に対して一体成形することにした。
〔作用〕
上記構成を備えるダンパは、軸線方向に並べたハブ、弾
性体および質量体によって先ず、基本的な1組の共振系
を構成し、この共振系の固有振動数を低速回転域におけ
る振動(上記4WDワゴン車のガーガー音に相当する)の
周波数に合わせてこの振動を吸収する。質量体は円周方
向に複数個に分割されており、回転数の上昇に伴う遠心
力の増大によって外周方向に拡がるようになっている。
そして、この質量体の外周側に第2の弾性体と所定の間
隔を介して接触壁部が設けられており、質量体が遠心力
の増大によって外周方向へ拡がると、この質量体と接触
壁部とによって第2の弾性体が径方向に挟縮される。し
たがってこれにより、この第2の弾性体が新たに共振系
に加わってばね定数が変更され、これに伴って固有振動
数が変更される。したがってこの新たな固有振動数を高
速回転域における振動(上記4WDワゴン車のデフノイズ
に相当する)の周波数に合わせることによりこの振動を
吸収することができる。請求項2は、2つの弾性体を一
体成形することとして製造上の便宜を図ったものであ
る。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例に係る第1図および第2図において、符号
(1)は自動車エンジンのプロペラシャフトに取着され
る円環形のハブを示し、このハブ(1)は、板金をプレ
ス加工する等して、径方向に拡がるフランジ部(1a)と
このフランジ部(1a)の外周縁に連なる円筒形の接触壁
部(1b)を有する断面L字形に成形されている。フラン
ジ部(1a)に対して、軸線方向に離間して鋳鉄製の質量
体(2)が同心的に配置されており、このフランジ部
(1a)と質量体(2)の間に両者を接続するゴム状弾性
材製の弾性体(3)が介装されている。弾性体(3)は
加硫成形され、フランジ部(1a)と質量体(2)に対し
てそれぞれ加硫接着されている。質量体(2)は、1つ
の円環体を基調として第2図に示すように円周方向に分
割されて、複数個のブロック(2a)を等配状に並べてい
る。ブロック(2a)相互の間には若干の間隙(a)が設
定されているが、この間隙(a)を設定するか否か、ま
た間隙(a)を設定する場合にこの間隙(a)にゴムを
充填するか否かについては任意とされる。質量体(2)
の外周側に円環形を呈する第2の弾性体(4)が接着さ
れ、前記ハブ(1)の接触壁部(1b)と所定の間隙
(b)をもって径方向に対向している。この第2の弾性
体(4)は、フランジ部(1a)と質量体(2)の間に介
装された弾性体(3)と同種のゴムによって成形され、
この後者の弾性体(3)と同時に加硫成形されて一部に
おいて一体に繋がっている。
上記構成を備えるダンパは、軸線方向に接続したハブ
(1)、弾性体(3)および質量体(2)によって1組
の共振系を構成し、この共振系によって先ず、低速回転
域で問題となっている特定の振動を吸収する。円周方向
に複数に分割された質量体(2)は遠心力によって外周
方向へ拡がるようになるが、低速域における遠心力はそ
れほど大きなものではなく、第2の弾性体(4)は接触
壁部(1b)に対して非接触の状態に保たれている。
回転数の上昇に伴って遠心力が増大すると、質量体
(2)が更に外周方向へ拡がって第2の弾性体(4)を
接触壁部(1b)に接触させる。当初においてこの接触は
スリップを伴う程度の弱いものであるが、回転数の上昇
に伴う遠心力の増大によって徐々に強いものとなり、遂
には、質量体(2)と接触壁部(1b)とを第2の弾性体
(4)を介して接続したと同じような強い挟縮状態を生
じる。これにより共振系にこの第2の弾性体(4)が加
わって上方修正された新たな固有振動数が設定され、高
速回転域で問題となっている特定の(2種類目の)振動
を吸収することができる。
上記ダンパについては、以下のように構成を付加変更す
ることが可能である。
接触壁部(1b)をハブ(1)と別体に製作して両部材
を接続固定する。
第2の弾性体(4)を、ハブ(1)と質量体(2)の
間に介装した弾性体(3)と別体に成形する。ゴムの種
類について異同は問わない。
第2の弾性体(4)を接触壁部(1b)の内周側に加硫
接着し、この弾性体(4)と質量体(2)の間に所定の
間隔(b)を設定する。
第3図に示すように、質量体(2)と接触壁部(1b)
の間にベアリング(5)を介装して、高速回転時におけ
る第2の弾性体(4)の狭縮量に上限を設定する。これ
によりこの弾性体(4)のばね定数を安定化させること
ができ、質量体(2)の捩れ廻りを抑えてバランス性を
向上させることができる。
第4図に示すように、接触壁部(1b)の外周側に、質
量体(6)、スリーブ(7)および弾性体(8)を備え
るブッシュを嵌着して第2の共振系を追加する。これに
より、3種類目の振動を抑えることができる。
第5図および第6図に示すように、第2の弾性体
(4)に所要数の凹凸や襞を設けてこの弾性体(4)の
ばね定数を調整する。
〔考案の効果〕
本考案のダンパは以上説明したように、1組の共振系の
固有振動数を回転数の高低に応じて可変にしたもので、
占有スペースを大きく拡大することなく、複数種類の振
動に対処することができる。また2つの弾性体を同時に
成形し得るようにしたことに伴って製造上の手間隙を省
くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るダンパの断面図、第
2図は第1図におけるA方向矢視図、第3図は本考案の
第2実施例に係るダンパの半裁断面図、第4図は本考案
の第3実施例に係るダンパの半裁断面図、第5図は本考
案の第4実施例に係るダンパの断面図、第6図は第5図
におけるB方向矢視図、第7図は従来例に係るダンパの
断面図、第8図は第7図におけるC方向矢視図である。 (1)ハブ、(1a)フランジ部、(1b)接触壁部、
(2)(6)質量体、(2a)ブロック、(3)(4)
(8)弾性体、(5)ベアリング、(7)スリーブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ(1)、ゴム状弾性材製の弾性体
    (3)および円周方向に複数個に分割された質量体
    (2)を軸線方向に並べて直列に接続し、前記質量体
    (2)の外周側に第2の弾性体(4)を設け、前記第2
    の弾性体(4)の外周側に接触壁部(1b)を設け、前記
    質量体(2)と前記第2の弾性体(4)の間または前記
    第2の弾性体(4)と前記接触壁部(1b)の間に所定の
    間隔(b)を設けたダンパ。
  2. 【請求項2】前記第2の弾性体(4)を、前記ハブ
    (1)と前記質量体(2)に間に介装した前記弾性体
    (3)に対して一体成形したことを特徴とする第1項記
    載のダンパ。
JP1989012592U 1989-02-07 1989-02-07 ダンパ Expired - Lifetime JPH0724678Y2 (ja)

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JP1989012592U JPH0724678Y2 (ja) 1989-02-07 1989-02-07 ダンパ

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JPH02103544U JPH02103544U (ja) 1990-08-17
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JPH02103544U (ja) 1990-08-17

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