JPH0231621Y2 - - Google Patents

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JPH0231621Y2
JPH0231621Y2 JP1984090155U JP9015584U JPH0231621Y2 JP H0231621 Y2 JPH0231621 Y2 JP H0231621Y2 JP 1984090155 U JP1984090155 U JP 1984090155U JP 9015584 U JP9015584 U JP 9015584U JP H0231621 Y2 JPH0231621 Y2 JP H0231621Y2
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JP
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hub
rubber material
damper
vibration
cylindrical portion
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JP1984090155U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、機器の回転シヤフトに発生する振動
を吸収するダンパの改良に関するものである。
(従来の技術ならびにその問題点) 従来から、この種ダンパとして、第5図に示す
ように、機器のプロペラシヤフトa,aのフラン
ジb,b間に、断面略T字形を呈するハブcの内
周端を挟着するとともに、該ハブcの外周に環状
ゴムdを介して振動リングeを取着したものや、
あるいは機器のクランクシヤフトfの端部にハブ
gの内周端を固着し、該ハブgの径方向に延びる
外周端部の両面に環状ゴムh,hを介して大小の
振動リングi+iを取着したものが知られてい
る。
上記構成になるダンパは、プロペラシヤフトa
やクランクシヤフトfの回転に生じる捩り方向
(円周方向)、軸方向または径方向の振動を、所要
の質量を備えた前記各振動リングe,iの慣性モ
ーメントと所要のばね定数を備えた環状ゴムd,
hの弾性とを利用して吸収し、シヤフトa,fの
回転をスムーズにする機能を営むものであるが、
各ハブc,gがシヤフトa,fに対して、直接、
固定されているために、シヤフトa,fに生じる
振動が、そのまま、ハブc,gに伝達され、騒音
の放射面積が広くなつて大きな騒音(振動音)を
生じるほか、ハブc,gと振動リングe,iと
が、第5図のダンパにおいては径方向にのみ、第
6図のダンパにおいては軸方向にのみ向き合う構
造となつているために、両ダンパは、それぞれの
振動吸収効果が捩り方向の振動に対するものか、
あるいは曲げ方向(軸方向および径方向)に対す
るものか、いずれか一方に片寄つてしまい、充分
な振動吸収効果を有するものとは断言し難いもの
であつた。
本考案は、従来技術における上記問題に鑑みて
案出されたものであつて、騒音が小さく、かつ捩
り振動と曲げ振動の双方に対して同じように優れ
た吸収効果を奏するように構成したダンパを提供
せんとするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案のダンパは、
シヤフトの外周に嵌着される第1のゴム材と、該
ゴム材の外周に嵌着される円筒部と該円筒部の軸
方向一端から略外径方向へ屈曲形成されたフラン
ジ部とよりなる断面略L字形のハブと、前記フラ
ンジ部の軸方向一面に接合される第2のゴム材
と、該第2のゴム材を介して前記ハブに取着さ
れ、前記円筒部の外周に配置される振動リングと
よりなる構成になるものとした。
(作用) 上記構成になる本考案ダンパは、第1に、シヤ
フトに対して第1のゴム材を介してハブを嵌着す
るように構成したため、シヤフトからハブへ向け
ての騒音の伝達が該環状ゴムにより遮断され、該
騒音を小さくすることができる。また振動リング
がハブのフランジ部に対して軸方向に向き合うと
ともに、振動リング、第2のゴム材およびハブの
3部材が第1のゴム材を介してシヤフトに対し径
方向に向き合うようになり、このため、捩り振動
と曲げ振動の双方に対処し得る。
(実施例) 以下、本考案ダンパの実施例を図面にしたがつ
て説明する。
第1図に示すダンパは、第1の実施例に係り、
仮想線で描いたプロペラシヤフト1の外周に、第
1のゴム材2が嵌着されるようになり、該第1の
ゴム材2の外周に、略筒状を呈する円筒部3aと
該円筒部3aの軸方向一端(図上右端)から略外
径方向へ屈曲形成された環状のフランジ部3bと
よりなる断面略L字形のハブ3が嵌着されてい
る。前記フランジ部3bの、円筒部3a外周側に
向いた面3cには、環状を呈する第2のゴム材4
が加硫接着されており、該第2のゴム材4に抱持
されるごとく、環状の振動リング5が取着されて
いる。
上記構成になるダンパは、振動リング5が、第
2のゴム材4を介してハブ3のフランジ部3bに
対して軸方向に向き合い、主に、捩り振動を吸収
する向きに備えられるとともに、該振動リング5
と第2のゴム材4およびハブ3の3部材が、該3
部材を一体として、第1のゴム材2を介してシヤ
フト1に対して径方向に向き合い、主に、曲げ振
動を吸収する向きに備えられている。したがつ
て、捩り振動に対しては、前記振動リング5の質
量と第2のゴム材4のばね定数を調整し、曲げ振
動に対しては、振動リング5、第2のゴム材4お
よびハブ3の合計質量と第1のゴム材2のばね定
数を調整することにより、該両振動に対するダン
パ効果(振動減衰効果)を、それぞれに分担する
ごとくして、奏するようになり、両振動を等しく
同じように低減させることができる。
また併せて、当該ダンパは、いわゆるダブルマ
スタイプのダンパの構造を呈し、同機能を有する
ものである。すなわち、前述したように、当該ダ
ンパは、捩り振動に対してダンパ効果を奏する部
分と曲げ振動に対してダンパ効果を奏する部分と
を別別に構成し、一応、その働きを分担させてな
るが、たとえば曲げ振動に対し、ハブ3のフラン
ジ部3bに第2のゴム材4を介して取着された振
動リング5が、まつたくダンパ効果を奏さないも
のではなく、比較(効果の大小)の問題に過ぎな
い。したがつて、その効果の大小はあるものの、
曲げ振動に対し、2段のダンパ構造が設定される
ことになり、総じて、該振動に対するダンパ能力
を向上させることができる。これは、捩り振動に
ついても同様である。
また当該ダンパは、前記シヤフト1に対して第
1のゴム材2を嵌着し、該ゴム材2を介してハブ
3を取り付けるものであり、このため、シヤフト
1に生じる騒音のハブ3への伝播を該ゴム材2に
よつて遮断し、その拡大を防止することができ
る。
なお、上記実施例については、つぎに列記する
ように、構成の追加変更をしてもよい。
第2図に示すように、振動リング5の外周面
にVベルト係合用の溝7を周設し、当該ダンパ
を、前記プロペラシヤフト1に代えてクランク
シヤフト6に嵌着するものとする。
第3図に示すように、ハブ3の円筒部3aの
内周面に、凹部3dと凸部3eを交互に形成
し、かかるハブ3とシヤフト1,6の間に、周
方向に均一な厚さになる第1のゴム材2を介装
する。当該構成によると、前記凸部3e内周に
位置するゴム材2の部分が圧縮されて“きつい
嵌合部”が形成され、周方向に総じて、捩り方
向に硬く、曲げ方向に軟かい特性を有するよう
になる。これにより捩り方向の特性に悪影響を
与えることなく、曲げ振動を低減することがで
きる。
第4図に示すように、第1のゴム材2の少な
くとも軸方向一端2aをハブ3の円筒部3aの
端部から外へはみ出させるように両部材2,3
の長さを設定し、当該ダンパが、シヤフト1,
6から抜落しないように抜け防止効果を高め
る。
〔考案の効果〕
本考案のダンパは、以上説明したように、各種
シヤフトの外周に第1のゴム材を介して断面略L
字形を呈するハブを嵌着し、該ハブのフランジ部
に対し、第2のゴム材を介して振動リングを軸方
向に対向すべく取着してなり、2つのバネ系を有
し、シヤフトに生じる捩り振動と曲げ振動の双方
を分担吸収する特性を有するものである。また当
該ダンパは、シヤフトの外周に、前記第1のゴム
材を圧挿嵌着するものであるためシヤフトに生じ
る騒音の拡大を該ゴム材により遮断することがで
きるほか、シヤフトの任意の位置にこれを装着す
ることができ、逆に、シヤフトに当該ダンパを装
着するための特殊な加工を一切要しない。また当
該ダンパは、既述のとうり、いわゆるダブルマス
タイプとしての機能を併有するほか、コンパクト
な構造を呈し、シヤフトに対する接着加硫工程を
要しない等の特徴を有し、本考案の実用的効果は
きわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第4図は、それぞれ、本
考案の実施例に係るダンパの半裁断面図、第3図
は同要部断面図、第5図および第6図は従来のダ
ンパの装着状態を示す半裁断面図である。 1,6……シヤフト、2……第1のゴム材、3
……ハブ、3a……円筒部、3b……フランジ
部、4……第2のゴム材、5……振動リング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフト1の外周に嵌着される第1のゴム部材
    2と、前記ゴム部材2の外周に嵌着される円筒部
    3aと該円筒部3aの軸方向一端から略外径方向
    へ屈曲形成されたフランジ部3bとよりなる断面
    略L字形のハブ3と、前記フランジ部3bの軸方
    向一面に接合される第2のゴム材4と、該第2の
    ゴム材4を介して前記ハブ3に取着され、前記円
    筒部3aの外周に配置される振動リング5とより
    なることを特徴とするダンパ。
JP9015584U 1984-06-19 1984-06-19 ダンパ Granted JPS616047U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9015584U JPS616047U (ja) 1984-06-19 1984-06-19 ダンパ

Applications Claiming Priority (1)

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JP9015584U JPS616047U (ja) 1984-06-19 1984-06-19 ダンパ

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JPS616047U JPS616047U (ja) 1986-01-14
JPH0231621Y2 true JPH0231621Y2 (ja) 1990-08-27

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JP9015584U Granted JPS616047U (ja) 1984-06-19 1984-06-19 ダンパ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583944U (ja) * 1981-06-29 1983-01-11 遠藤 重治 砂利の再洗機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927562Y2 (ja) * 1979-04-19 1984-08-09 日産デイ−ゼル工業株式会社 ト−シヨナルダンパ
JPS57160438U (ja) * 1981-04-03 1982-10-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583944U (ja) * 1981-06-29 1983-01-11 遠藤 重治 砂利の再洗機

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JPS616047U (ja) 1986-01-14

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