JPH10194692A - バッテリ式リーチフォークリフト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、油圧配管の取り回しを簡単にし
て圧力損失の低減と組付性の向上を図ることができるバ
ッテリ式リーチフォークリフトを提供することを課題と
する。 【解決手段】 フレーム１内の車両の幅方向の中央部に
オイルタンク２が搭載され、車両の前方に向かってオイ
ルタンク２の左側に荷役モータ５に連結されたオイルポ
ンプ６と電磁式のコントロールバルブ１３が配置され、
コントロールバルブ１３が運転席のインストルメントパ
ネルに配設されているコントロールレバーと電気的に接
続される。オイルタンク２の右側には、コントローラ４
が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリ式リー
チフォークリフトに係り、特にバッテリ式リーチフォー
クリフトにおける油圧系装置の搭載構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図４に示されるようなバッテリ式
リーチフォークリフトにおいては、図５及び図６のよう
に、フレーム１内に車両の前方に向かって右側にオイル
タンク２、中央部にコントロールバルブ３、左側にコン
トローラ４が配置され、さらにコントローラ４の後方
に、荷役モータ５に連結されたオイルポンプ６が配置さ
れている。コントロールバルブ３が中央部に位置するの
は、インストルメントパネルの中央部にコントロールレ
バー７が配設され、このコントロールレバー７の直下に
コントロールバルブ３を配置するためである。

【０００３】また、オイルタンク２、コントロールバル
ブ３及びオイルポンプ６は互いに油圧配管８で連結さ
れ、さらに油圧配管８はコントローラ４の下から下方及
び前方に延びて図示しないリーチシリンダ及びマストシ
リンダに接続されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コント
ロールバルブ３が車両の中央部に位置するために、オイ
ルタンク２とオイルポンプ６とが車両の左右に分離さ
れ、油圧配管８が複雑に取り回されて圧力損失が大き
く、またコントローラ４に接続される電気配線と油圧配
管８との交差もあり、組付性がよくないという問題点が
あった。また、油圧配管８が複雑に配置されているため
に、それだけ余分なスペースを必要とするという問題点
もあった。

【０００５】この発明は、このような従来の問題点を解
消するためになされたもので、油圧配管の取り回しを簡
単にして圧力損失の低減と組付性の向上を図ることがで
きるバッテリ式リーチフォークリフトを提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係るバッテリ
式リーチフォークリフトは、車両のフレーム内にオイル
タンク、コントロールバルブ及びオイルポンプを含む油
圧系装置と電気制御のためのコントローラとが搭載され
たバッテリ式リーチフォークリフトにおいて、フレーム
内の車両幅方向の中央部にオイルタンクを搭載すると共
にオイルタンクの一方の側部にコントロールバルブとオ
イルポンプとを配置し、他方の側部にコントローラを配
置したものである。

【０００７】なお、コントロールバルブとしては、コン
トロールレバーと電気的に接続された電磁式バルブを用
いることができる。あるいは、コントロールバルブをコ
ントロールレバーとリンク機構を介して機械的に連結し
てもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図１にこの発明の実施の形
態に係るバッテリ式リーチフォークリフトにおけるフレ
ーム内の各種装置の配置を示す。フレーム１内の車両の
幅方向の中央部にオイルタンク２が搭載されている。車
両の前方に向かってオイルタンク２の左側にオイルポン
プ６が配置され、このオイルポンプ６の前方にコントロ
ールバルブ１３が配置されている。オイルポンプ６を駆
動するための荷役モータ５はオイルポンプ６の背部に連
結されている。すなわち、車両の前方に向かって左側に
車両の長手方向に荷役モータ５が配置され、この荷役モ
ータ５の前部にオイルポンプ６が連結され、さらにオイ
ルポンプ６の前方にコントロールバルブ１３が配置され
ている。また、車両の前方に向かってオイルタンク２の
右側には、コントローラ４が配置されている。

【０００９】コントロールバルブ１３は、電磁式のバル
ブであり、運転席のインストルメントパネルの中央部に
配設されている図示しないコントロールレバーと電気配
線を介して電気的に接続されている。コントロールレバ
ーは、図１においては、オイルタンク２付近の上方に位
置し、コントロールバルブ１３と位置が離れているが、
電磁式のコントロールバルブ１３を用いているため、電
気配線によりコントロールレバーとコントロールバルブ
１３とを容易に接続することができる。

【００１０】オイルタンク２とオイルポンプ６との間が
短い油圧配管１８で連結され、オイルポンプ６にコント
ロールバルブ１３が直接あるいは短い油圧配管を用いて
連結されている。また、コントロールバルブ１３から前
方へ油圧配管１９が引き出され、この油圧配管１９が図
示しないリーチシリンダ及びマストシリンダに接続され
ている。また、荷役モータ５がコントローラ４に電気配
線を介して電気的に接続されている。

【００１１】このように、オイルタンク２とオイルポン
プ６とコントロールバルブ１３とを車両の前方に向かっ
て左側に集中配置したために、無駄なスペースを必要と
せず、極めて短い油圧配管で且つ非常に簡単な取り回し
でこれらを互いに接続することができる。また、コント
ローラ４から引き出される電気配線と油圧配管とが交差
することも回避できる。

【００１２】さらに、コントロールバルブ１３を電磁式
にして、コントロールレバーとコントロールバルブ１３
とを電気配線により接続したので、コントロールレバー
の操作力を低減することができると共に運転席における
インストルメントパネルの高さ及びコントロールレバー
の配置位置を自由に設定することができ、インストルメ
ントパネルのレイアウト上の自由度が向上する。

【００１３】上記の実施の形態においては、電磁式のコ
ントロールバルブ１３を用いてコントロールバルブ１３
とコントロールレバーとを電気的に接続したが、これに
限るものではなく、図６に示したような従来のコントロ
ールバルブ３を電磁式のコントロールバルブ１３の代わ
りにフレーム１内の車両前方に向かって左側に配置して
もよい。ただし、コントロールバルブ３とコントロール
レバーとが互いに離れているため、図３に示されるよう
に、コントロールバルブ３とコントロールレバー７とを
リンク機構２０を介して機械的に連結することが必要で
ある。

【００１４】なお、上述した各実施の形態では、フレー
ム１内の中央部にオイルタンク２を搭載し、車両の前方
に向かってオイルタンク２の左側にオイルポンプ６とコ
ントロールバルブ１３または３を配置すると共にコント
ローラ４をオイルポンプ６の右側に配置したが、オイル
タンク２とオイルポンプ６とコントロールバルブ１３ま
たは３を集中配置することができれば、逆にオイルタン
ク２の右側にオイルポンプ６とコントロールバルブ１３
または３を配置し、コントローラ４をオイルポンプ６の
左側に配置してもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オイルタンクとオイルポンプとコントロールバルブ
とが集中配置されるので、短い油圧配管で且つ簡単な取
り回しでこれらを互いに接続することができ、圧力損失
の低減を図ると共に組付性及びサービス性の向上を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態に係るバッテリ式リーチ
フォークリフトにおけるフレーム内の各種装置の配置を
示す平面図である。

【図２】実施の形態に係るバッテリ式リーチフォークリ
フトにおけるフレーム内の各種装置の配置を示す斜視図
である。

【図３】他の実施の形態において使用されるリンク機構
を示す斜視図である。

【図４】バッテリ式リーチフォークリフトを示す斜視図
である。

【図５】従来のバッテリ式リーチフォークリフトにおけ
るフレーム内の各種装置の配置を示す平面図である。

【図６】従来のバッテリ式リーチフォークリフトにおけ
るフレーム内の油圧系装置の連結の様子を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ フレーム ２ オイルタンク ３，１３ コントロールバルブ ４ コントローラ ５ 荷役モータ ６ オイルポンプ ７ コントロールレバー １８，１９ 油圧配管 ２０ リンク機構

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のフレーム内にオイルタンク、コン
   トロールバルブ及びオイルポンプを含む油圧系装置と電
   気制御のためのコントローラとが搭載されたバッテリ式
   リーチフォークリフトにおいて、 フレーム内の車両幅方向の中央部にオイルタンクを搭載
   すると共にオイルタンクの一方の側部にコントロールバ
   ルブとオイルポンプとを配置し、他方の側部にコントロ
   ーラを配置することを特徴とするバッテリ式リーチフォ
   ークリフト。
2. 【請求項２】 前記コントロールバルブは、コントロー
   ルレバーと電気的に接続された電磁式バルブであること
   を特徴とする請求項１に記載のバッテリ式リーチフォー
   クリフト。
3. 【請求項３】 前記コントロールバルブは、コントロー
   ルレバーとリンク機構を介して機械的に連結されている
   ことを特徴とする請求項１に記載のバッテリ式リーチフ
   ォークリフト。