JP2009067562A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】荷役用電動モータ11と、この電動モータ11に駆動される油圧ポンプ12と、油圧ポンプ12および電動モータ11を収容する車体本体2と、油圧ポンプ12により加圧される作動油によって作動するリフト装置とを備える。車体本体2には、運転者が搭乗する運転部7が設けられている。油圧ポンプ12は、車体本体2の走行方向において、運転部7よりも前方に配置され、電動モータ11は、車体本体2の走行方向に直交する車幅方向において、運転部7の側方に配置されている。
【選択図】図3
Description
このリーチフォークリフトのリフト装置は、作動油によって上下に伸縮するリフトシリンダと、このリフトシリンダによって昇降するフォーク爪とを有して構成されている。
電動モータによって油圧ポンプが駆動されると、オイルタンクの作動油が油圧ポンプによって加圧されてC/Vに送られる。C/Vは、リフトシリンダ等の可動部へ送る圧油の流量を調整し、または、流れの方向を切換えることによって、可動部の動作を制御することができる。このC/Vは、運転部に設けられる操作レバーに連結されており、運転者によって、操作されるようになっている。
従来のように、荷役用電動モータと油圧ポンプとが運転部の側方に配置されていると、油圧ポンプと制御弁とを接続する管路が多数の曲がり部を形成せざるを得ず、圧損が大きくなるという問題があった。
これに対して、本発明によれば、管路の曲がり部分を少なくすることができるので、管路による作動液体の圧損を軽減することができるとともに、管路が複雑にならず、単純化できて管路スペースを小さくできる。
図1は、本実施形態に係る作業車両としてのリーチフォークリフト1の全体を示す斜視図である。図1において、リーチフォークリフト1は、内部に走行用電動モータ、荷役用電動モータ、および荷役用電動モータによって駆動される油圧ポンプ等が収容されている車体本体2と、車体本体2の前方に装着されて当該油圧ポンプからの圧油で駆動されるリフト装置3と、車体本体2から上方に延設されてオペレータ(運転者)の頭上を覆うヘッドガード4とを備えている。
前後仕切壁21よりも前方には、車体本体2を上下に仕切る水平な上下仕切板25が、前後仕切壁21と、左右の側面壁22,23とに接合される。また、前後仕切壁21よりも前方の下部には、一対のリーチレッグ5の基端部が、前後仕切壁21と、左右の側面壁22,23とに固定される。
縦アーム53と前後仕切壁21との間には、着脱可能な着脱カバー52が取り付けられる。着脱カバー52は、車体本体2の内部と運転部7とを仕切る仕切板となっている。
背面壁24の上方には、側面壁23の後部と着脱カバー52の後部との間を覆うカバー部材51が設けられる。カバー部材51は、ヒンジ部材511によって、側面壁23に対して開閉自在に支持される。
前後仕切壁21の上部には、前後仕切壁21の前後の空間を連通する切欠部211が形成される。この切欠部211には、第1ブラケット27が水平に接合される。また、左の側面壁23の上方内面において、前後仕切壁21の後方には、第2ブラケット28が水平に接合される。これらの第1ブラケット27および第2ブラケット28には、荷役用電動モータ11(図3中)が支持されるようになっている。
第2ブラケット28は、細長い板状で、一端が湾曲して形成されている。第2ブラケット28は、湾曲した一端が車体本体2の走行方向の後方となるように、かつ、板面が水平方向になるように、側面壁23内面に接合される。また、第2ブラケット28の湾曲した一端には、モータ固定用のボルト孔281が1箇所形成される。これらのブラケット27,28は、車体本体2の略同じ高さに、互いに長手方向が直交するように配置される。
図3において、車体本体2の前後仕切壁21よりも後方(図中の下方)には、荷役用電動モータ11が、当該モータ11の回転軸が走行方向に沿うように配置される。荷役用電動モータ11の回転軸の端部には、油圧ポンプ12が直結される。油圧ポンプ12は、前後仕切壁21より前方に配置され、上下に設けられた接続口121,122(図4)を有する。油圧ポンプ12の吸込側の接続口121は下向きに、吐出側の接続口122は上向きに設けられる。
運転部7の前方位置には、作動油を貯留するオイルタンク14が、C/V13に隣接して、上下仕切板25上に固定される。オイルタンク14は、隣接するC/V13を支持金具等で支持している。このように、油圧ポンプ12とC/V13とオイルタンク14とは、車体本体2の車幅方向に沿って略一直線上に並んで配置される。
図3〜図5に示すように、荷役用電動モータ11の回転軸に沿って油圧ポンプ12側の端部および油圧ポンプ12の反対側の端部には、それぞれ第1取付金具31、第2取付金具32が固定される。
図6にも示すように、第1取付金具31は、油圧ポンプ12の下方に配置された板状の本体部311と、この本体部311の両端部に形成されたフランジ部312とを有して構成される。本体部311は、油圧ポンプ12の幅方向の寸法よりも長く形成され、荷役用電動モータ11の油圧ポンプ12側の端部に図示しないボルトで固定される。
荷役用電動モータ11は、当該モータ11に固定された第1取付金具31のフランジ部312が第1ブラケット27に対して平行になるように配置され、フランジ部312と第1ブラケット27との間にゴムマウント33が介在された状態で、第1ブラケット27にボルト締結される。ゴムマウント33は略円筒状に形成され、貫通孔331を有する。ボルトは、フランジ部312の切欠部313と、ゴムマウント33の貫通孔331と、第1ブラケット27のボルト孔271とに挿通される。このように、荷役用電動モータ11は、第1取付金具31によって車体本体2の車幅方向に沿った油圧ポンプ12を挟む2箇所で、第1ブラケット27に締結固定される。
このように、荷役用電動モータ11は、第1取付金具31を介して2箇所で第1ブラケット27に固定され、また、第2取付金具32を介して1箇所で第2ブラケット28に固定されている。
油圧ポンプ12の吸込側の接続口121には、一端がオイルタンク14に接続された油圧ホース41の他端が接続される。油圧ポンプ12の吐出側の接続口122には、油圧ホース41よりも小径の油圧ホース42の一端が接続され、油圧ホース42の一端は、C/V13に接続される。この油圧ホース42によって、油圧ポンプ12とC/V13とを接続する管路が構成される。C/V13には、リフトシリンダ等の可動部に一端が接続された複数の油圧ホース43の他端が接続される。また、C/V13には、オイルタンク14に作動油を戻すための油圧ホース44も接続される。
油圧ポンプ12は、荷役用電動モータ11によって駆動され、オイルタンク14の作動油を油圧ホース41を介して吸込側の接続口121から吸い込み、吐出側の接続口122から油圧ホース42を介してC/V13に圧送する。
運転者が操作レバー17を動かすと、C/V13内のスプールが移動して、C/V13からリフトシリンダ等への圧油の流量が変わり、または、圧油の流れの方向が切換わって、リフトシリンダ等の動作を制御することができる。
このようにして、油圧ポンプ12からの油圧でリフトシリンダ等が伸縮し、フォーク爪10が動作することによって荷役作業が実施される。
リーチシリンダ、チルトシリンダ等の他のシリンダについてもリフトシリンダと同様の動作となるように構成される。
例えば、前記実施形態のリーチフォークリフト1では、車体本体2が開閉可能なカバー部材51を備えているが、本発明では、これに限らずカバー部材の変わりに背面壁を上方に延設してもよい。この場合、背面壁に第2ブラケットを固定してもよい。
Claims (3)
- 荷役用電動モータと、この荷役用電動モータに駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプおよび荷役用電動モータを収容する車体本体と、前記油圧ポンプにより加圧される作動流体によって作動する可動部と、を備えて構成され、前記車体本体には、運転者が搭乗する運転部が設けられている作業車両であって、
前記油圧ポンプは、前記車体本体の走行方向において、前記運転部よりも前方に配置され、
前記荷役用電動モータは、前記車体本体の走行方向に直交する車幅方向において、前記運転部よりも側方に配置されていることを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両において、
前記荷役用電動モータは、当該荷役用電動モータの回転軸が前記走行方向に略平行となるように、配置されていることを特徴とする作業車両。 - 請求項1または請求項2に記載の作業車両において、
前記運転部よりも前記走行方向の前方には、前記作動流体の流れを制御する制御弁と、前記油圧ポンプと制御弁とを接続する管路と、が設けられ、
前記油圧ポンプおよび制御弁は、前記走行方向に直交する車幅方向に沿って配置されていることを特徴とする作業車両。
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