JPH10193570A - ウェブ輪転印刷機のインキング機構の温度調節方法および温度調節装置 - Google Patents
ウェブ輪転印刷機のインキング機構の温度調節方法および温度調節装置Info
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- JPH10193570A JPH10193570A JP9351447A JP35144797A JPH10193570A JP H10193570 A JPH10193570 A JP H10193570A JP 9351447 A JP9351447 A JP 9351447A JP 35144797 A JP35144797 A JP 35144797A JP H10193570 A JPH10193570 A JP H10193570A
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- inking mechanism
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- inking
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F31/00—Inking arrangements or devices
- B41F31/002—Heating or cooling of ink or ink rollers
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷機の停止時に有効に機能するインキング
機構用温度調節装置を提供すること。 【解決手段】 特にインキねりローラ5,6,7である
少なくとも1つのインキ移送ローラ5,6,7に対して
温度調節媒体を循環させて、温度調節を実施する温度調
節方法において、印刷機が停止した際には、1つまたは
複数の温度調節された前記インキ移送ローラ5,6,7
に対してゴム被覆されたインキ移送ローラ9,10を接
触した状態で、インキング機構3,4を駆動する。
機構用温度調節装置を提供すること。 【解決手段】 特にインキねりローラ5,6,7である
少なくとも1つのインキ移送ローラ5,6,7に対して
温度調節媒体を循環させて、温度調節を実施する温度調
節方法において、印刷機が停止した際には、1つまたは
複数の温度調節された前記インキ移送ローラ5,6,7
に対してゴム被覆されたインキ移送ローラ9,10を接
触した状態で、インキング機構3,4を駆動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェブ輪転印刷機
が停止した際に、印刷機のインキング機構を温度調節す
るための方法および装置に関する。この方法および装置
においては、少なくとも1つのインキ移送ローラ(Farbt
ransportwalz:独語)、特に少なくとも1つのインキねり
ローラ(Farbreibzylinder:独語)に温度調節媒体を循環
させて、温度調節が可能となる。本発明は、例えばオフ
セット印刷または凸版印刷用の輪転印刷機に適用するこ
とができる。また、ウェブ輪転印刷機と同様に、枚用紙
輪転印刷機に適用することもできる。
が停止した際に、印刷機のインキング機構を温度調節す
るための方法および装置に関する。この方法および装置
においては、少なくとも1つのインキ移送ローラ(Farbt
ransportwalz:独語)、特に少なくとも1つのインキねり
ローラ(Farbreibzylinder:独語)に温度調節媒体を循環
させて、温度調節が可能となる。本発明は、例えばオフ
セット印刷または凸版印刷用の輪転印刷機に適用するこ
とができる。また、ウェブ輪転印刷機と同様に、枚用紙
輪転印刷機に適用することもできる。
【0002】
【従来の技術】輪転印刷機のインキング機構では、印刷
工程中に熱が発生する。このような熱の発生は、インキ
移しローラ、インキ付けローラ、ライダー(Reiterwalz:
独語)等のゴム被覆されたインキ移送ローラの縮絨作用
に起因している。また、インキの擦り込みおよびインキ
の分離等により印刷インキに機械的な負荷がかかる場合
にも熱が放出される。高速運転される輪転印刷機では、
熱の発生はより強くなる。したがって、既に、米国特許
US-PS5,189,960号に記載されるようなインキング機構用
温度調節装置が開発されている。この装置においては、
少なくとも1つのインキローラ(Farbwalz:独語)が、印
刷工程中に内部冷却される。実際には、インキねりロー
ラが好適に内部冷却される。
工程中に熱が発生する。このような熱の発生は、インキ
移しローラ、インキ付けローラ、ライダー(Reiterwalz:
独語)等のゴム被覆されたインキ移送ローラの縮絨作用
に起因している。また、インキの擦り込みおよびインキ
の分離等により印刷インキに機械的な負荷がかかる場合
にも熱が放出される。高速運転される輪転印刷機では、
熱の発生はより強くなる。したがって、既に、米国特許
US-PS5,189,960号に記載されるようなインキング機構用
温度調節装置が開発されている。この装置においては、
少なくとも1つのインキローラ(Farbwalz:独語)が、印
刷工程中に内部冷却される。実際には、インキねりロー
ラが好適に内部冷却される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法は、
印刷機が停止した場合等のようにインキング機構が停止
した状態では、その機能を失うという欠点がある。この
状態では、インキが流れず、また冷却されたねりローラ
に接触してインキローラが回転することがないから、イ
ンキローラに対する冷却はその間において中断される。
その結果、ゴム被覆されたインキローラのゴム部におい
て印刷機の運転中に形成された温度分布は、均一化され
てしまう。連続運転中は、ゴム層の内部で温度が最大と
なるが、印刷機が停止すると、温度分布が均一化され、
すなわちゴム部表面が駆動条件下にあるよりもはるかに
熱くなる。このような高温になった場合には、印刷イン
キを最適な状態に保持する必要がある。しかし、上記の
ように印刷機が停止した場合には、高温になったインキ
ローラ上では、インキから多量の溶媒が蒸発するので、
インキの粘性が変化する。印刷機が停止した後に運転を
再開する際には、インキの粘性が増大するのに応じてそ
の付着性が増大し、この付着性によりウェブが例えばゴ
ム胴等に固着されるので、ウェブが断裂する危険性が生
じる。極端な場合には、インキの分離特性(Spaltfaehig
keit:独語)が消失する。結論的に言えば、インキの粘性
が変化することで、刷り損じが生じることとなる。
印刷機が停止した場合等のようにインキング機構が停止
した状態では、その機能を失うという欠点がある。この
状態では、インキが流れず、また冷却されたねりローラ
に接触してインキローラが回転することがないから、イ
ンキローラに対する冷却はその間において中断される。
その結果、ゴム被覆されたインキローラのゴム部におい
て印刷機の運転中に形成された温度分布は、均一化され
てしまう。連続運転中は、ゴム層の内部で温度が最大と
なるが、印刷機が停止すると、温度分布が均一化され、
すなわちゴム部表面が駆動条件下にあるよりもはるかに
熱くなる。このような高温になった場合には、印刷イン
キを最適な状態に保持する必要がある。しかし、上記の
ように印刷機が停止した場合には、高温になったインキ
ローラ上では、インキから多量の溶媒が蒸発するので、
インキの粘性が変化する。印刷機が停止した後に運転を
再開する際には、インキの粘性が増大するのに応じてそ
の付着性が増大し、この付着性によりウェブが例えばゴ
ム胴等に固着されるので、ウェブが断裂する危険性が生
じる。極端な場合には、インキの分離特性(Spaltfaehig
keit:独語)が消失する。結論的に言えば、インキの粘性
が変化することで、刷り損じが生じることとなる。
【0004】本願発明は、印刷機の停止時に有効に機能
するインキング機構用温度調節装置を提供することを課
題とする。
するインキング機構用温度調節装置を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、インキン
グ機構について本願発明の請求項1に記載された方法お
よび請求項6に記載された装置を用いることで解決され
る。印刷機の停止時にインキング機構が継続的に運転さ
れるので、冷却されたインキ移送ローラに接触して回転
するゴム被覆されたインキ移送ローラに対して、効果的
な冷却が継続して実施される。これにより、ローラの表
面温度の上昇が防止される。そして、連続印刷の温度水
準に応じて、印刷インキを最善の状態に保持することが
可能となる。このように連続印刷に対して最適化された
インキでは、その乾燥特性が改善される。さらに、印刷
機停止時におけるインキの粘性の変化は、印刷機停止前
と比較してわずかであるので、運転開始時における刷り
損じが低減されるとともに、ウェブ破断の危険性がなく
なる。
グ機構について本願発明の請求項1に記載された方法お
よび請求項6に記載された装置を用いることで解決され
る。印刷機の停止時にインキング機構が継続的に運転さ
れるので、冷却されたインキ移送ローラに接触して回転
するゴム被覆されたインキ移送ローラに対して、効果的
な冷却が継続して実施される。これにより、ローラの表
面温度の上昇が防止される。そして、連続印刷の温度水
準に応じて、印刷インキを最善の状態に保持することが
可能となる。このように連続印刷に対して最適化された
インキでは、その乾燥特性が改善される。さらに、印刷
機停止時におけるインキの粘性の変化は、印刷機停止前
と比較してわずかであるので、運転開始時における刷り
損じが低減されるとともに、ウェブ破断の危険性がなく
なる。
【0006】印刷機の停止に関しては、ウェブの破断ま
たはその他の故障、または印刷製品の交換等の多様な要
因が考察される。本発明においてさらなる有利な手段
は、詳細な説明と関連付けられる従属請求項の記載から
与えられる。
たはその他の故障、または印刷製品の交換等の多様な要
因が考察される。本発明においてさらなる有利な手段
は、詳細な説明と関連付けられる従属請求項の記載から
与えられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明が幾つかの実施の
形態に基づいて詳細に説明される。添付図面の内容は、
以下の通りである。図1は、相応のインキング機構をそ
れぞれ備えた2つの印刷機構を有するオフセット印刷用
の印刷機械を示す図である。図2は、凸版印刷用のイン
キング機構を備えた印刷機構を示す図である。図3は、
アニロクスインキング機構(Aniloxfarbwerk:独語)を備
えたオフセット印刷機構を示す図である。
形態に基づいて詳細に説明される。添付図面の内容は、
以下の通りである。図1は、相応のインキング機構をそ
れぞれ備えた2つの印刷機構を有するオフセット印刷用
の印刷機械を示す図である。図2は、凸版印刷用のイン
キング機構を備えた印刷機構を示す図である。図3は、
アニロクスインキング機構(Aniloxfarbwerk:独語)を備
えたオフセット印刷機構を示す図である。
【0008】図1に示されるオフセット印刷用の印刷機
械は、インキング機構3,4をそれぞれ備えて、ゴム胴
−ゴム胴構造により協働して動作する2つの印刷機構
1,2を有して構成されている。インキング機構3,4
は、3つのねりローラ5,6,7をそれぞれ有して構成
されている。このねりローラ5,6には、版胴8に接触
するインキ付けローラ9が接触されている。さらに、そ
れぞれのインキング機構3,4は、インキローラ10、
フィルムローラ(Filmwalz:独語)11、およびインキ壺
13が付設されたドクターローラ(Duktor:独語)12を
有して構成されている。インキ付けローラ9およびイン
キローラ10はゴム被覆を有してはいるが、いかなる場
合においてもゴムに類似した被覆物を同様に適用するこ
とが可能である。説明を容易にするために、印刷機構
1,2およびインキング機構3,4においては、ほとん
どの場合、同種の部材については同じ参照番号が付され
ている。同じ理由から、複数のインキ付けローラ、イン
キローラ等に関しては、それぞれに異なった参照番号を
与えてはいない。ねりローラ5,6,7のジャーナルに
は、それぞれ平歯車が付設され、これらの平歯車は、中
間歯車(Zwischenrad:独語)を介して、版胴8の円筒歯車
に対して、駆動力が伝達されるように連結されている。
説明を容易にするために、歯車のすべてには参照番号が
付されず、歯車のピッチ円を示す一点鎖線により歯車が
示されている。なお、表示上の理由から、ピッチ円の直
径はやや拡大されている場合もあれば、縮小されている
場合もある。印刷胴8,14がそれぞれのジャーナルに
付設された平歯車(円筒歯車)を介して係合されている
印刷機械に対する駆動力は、例えば主軸から伝達される
か、または印刷胴8,14のうちの一方の印刷胴がモー
タと連動されることにより伝達される。
械は、インキング機構3,4をそれぞれ備えて、ゴム胴
−ゴム胴構造により協働して動作する2つの印刷機構
1,2を有して構成されている。インキング機構3,4
は、3つのねりローラ5,6,7をそれぞれ有して構成
されている。このねりローラ5,6には、版胴8に接触
するインキ付けローラ9が接触されている。さらに、そ
れぞれのインキング機構3,4は、インキローラ10、
フィルムローラ(Filmwalz:独語)11、およびインキ壺
13が付設されたドクターローラ(Duktor:独語)12を
有して構成されている。インキ付けローラ9およびイン
キローラ10はゴム被覆を有してはいるが、いかなる場
合においてもゴムに類似した被覆物を同様に適用するこ
とが可能である。説明を容易にするために、印刷機構
1,2およびインキング機構3,4においては、ほとん
どの場合、同種の部材については同じ参照番号が付され
ている。同じ理由から、複数のインキ付けローラ、イン
キローラ等に関しては、それぞれに異なった参照番号を
与えてはいない。ねりローラ5,6,7のジャーナルに
は、それぞれ平歯車が付設され、これらの平歯車は、中
間歯車(Zwischenrad:独語)を介して、版胴8の円筒歯車
に対して、駆動力が伝達されるように連結されている。
説明を容易にするために、歯車のすべてには参照番号が
付されず、歯車のピッチ円を示す一点鎖線により歯車が
示されている。なお、表示上の理由から、ピッチ円の直
径はやや拡大されている場合もあれば、縮小されている
場合もある。印刷胴8,14がそれぞれのジャーナルに
付設された平歯車(円筒歯車)を介して係合されている
印刷機械に対する駆動力は、例えば主軸から伝達される
か、または印刷胴8,14のうちの一方の印刷胴がモー
タと連動されることにより伝達される。
【0009】ねりローラ5,6,7には、それぞれ内部
温度調節装置が付設されており、これらの内部温度調節
装置は、すべての実施の形態において、中心部に斜線を
施すことにより示されている。図に示された構造は、当
業者には周知のものとなっている。このような温度調節
装置の一例が、ドイツ特許公報DE44,31,188A1号に開示
されており、この公報における保護範囲は、本願明細書
に属するものとみなされる。印刷工程中においては、そ
れぞれのインキング機構におけるねりローラ5,6,7
は、版胴8により駆動される。印刷機の停止時には、ウ
ェブ45に対して印刷を実施するゴム胴14、およびゴ
ム胴と歯車連結されている版胴8は静止状態にある。イ
ンキング機構3,4の継続的な運転を可能とするため
に、これらインキング機構は駆動力の伝達について版胴
8から解放される。この実施の形態においては、連結器
15が設けられており、中間歯車16を用いてこの連結
器15により、版胴8とねりローラ6との間に作られた
駆動力の伝達機構が中断される。当業者にとって、駆動
力の伝達機構を中断する方法は公知のものであり、例え
ば中間歯車16を軸方向に移動させて、これにより版胴
8の円筒歯車との係合を解放する方法等がある。本実施
の形態においては、インキング機構3,4は、駆動力の
伝達について、互いに連結されている。図1において
は、このような構造を実現するために、チェーン駆動装
置17が設けられている。このチェーン駆動装置におい
ては、連結器46を用いて、チェーン歯車(Kettenrad:
独語)18が中間歯車16と駆動力の伝達について連結
される。この際、中間歯車16は、ねりローラ6の平歯
車と係合している。前記円筒歯車から解放された中間歯
車16に関しては、移動する際に、チェーン歯車18に
連結された歯車に係合可能となる構造であるのが好適で
ある。別のチェーン歯車19は、例えば中間歯車16の
移動により切り換えられるかみあいクラッチ等の連結器
47を用いて、下方の中間歯車16に連結される。この
実施の形態においては、両方のインキング機構がモータ
21により駆動される。このモータは、いずれか一方の
インキング機構に設けられた1つの歯車を駆動するよう
に設置されるのが好適である。この場合、ねりローラ
5,6,7の平歯車に係合している中間歯車20が駆動
されるのが好適である。インキング機構3,4の駆動速
度は、任意に選定される。この駆動速度に応じて、モー
タ21が選定され、そして駆動される。駆動速度の設定
に関しては、可能な最大印刷速度未満の速度、例えばク
リーニング速度とエッジパラメータ( Randparameter:独
語)に応じたウェブ引き込み速度との間の速度が設定さ
れるのが好適である。そして、電気モータまたは油圧モ
ータを使用するのが好適である。
温度調節装置が付設されており、これらの内部温度調節
装置は、すべての実施の形態において、中心部に斜線を
施すことにより示されている。図に示された構造は、当
業者には周知のものとなっている。このような温度調節
装置の一例が、ドイツ特許公報DE44,31,188A1号に開示
されており、この公報における保護範囲は、本願明細書
に属するものとみなされる。印刷工程中においては、そ
れぞれのインキング機構におけるねりローラ5,6,7
は、版胴8により駆動される。印刷機の停止時には、ウ
ェブ45に対して印刷を実施するゴム胴14、およびゴ
ム胴と歯車連結されている版胴8は静止状態にある。イ
ンキング機構3,4の継続的な運転を可能とするため
に、これらインキング機構は駆動力の伝達について版胴
8から解放される。この実施の形態においては、連結器
15が設けられており、中間歯車16を用いてこの連結
器15により、版胴8とねりローラ6との間に作られた
駆動力の伝達機構が中断される。当業者にとって、駆動
力の伝達機構を中断する方法は公知のものであり、例え
ば中間歯車16を軸方向に移動させて、これにより版胴
8の円筒歯車との係合を解放する方法等がある。本実施
の形態においては、インキング機構3,4は、駆動力の
伝達について、互いに連結されている。図1において
は、このような構造を実現するために、チェーン駆動装
置17が設けられている。このチェーン駆動装置におい
ては、連結器46を用いて、チェーン歯車(Kettenrad:
独語)18が中間歯車16と駆動力の伝達について連結
される。この際、中間歯車16は、ねりローラ6の平歯
車と係合している。前記円筒歯車から解放された中間歯
車16に関しては、移動する際に、チェーン歯車18に
連結された歯車に係合可能となる構造であるのが好適で
ある。別のチェーン歯車19は、例えば中間歯車16の
移動により切り換えられるかみあいクラッチ等の連結器
47を用いて、下方の中間歯車16に連結される。この
実施の形態においては、両方のインキング機構がモータ
21により駆動される。このモータは、いずれか一方の
インキング機構に設けられた1つの歯車を駆動するよう
に設置されるのが好適である。この場合、ねりローラ
5,6,7の平歯車に係合している中間歯車20が駆動
されるのが好適である。インキング機構3,4の駆動速
度は、任意に選定される。この駆動速度に応じて、モー
タ21が選定され、そして駆動される。駆動速度の設定
に関しては、可能な最大印刷速度未満の速度、例えばク
リーニング速度とエッジパラメータ( Randparameter:独
語)に応じたウェブ引き込み速度との間の速度が設定さ
れるのが好適である。そして、電気モータまたは油圧モ
ータを使用するのが好適である。
【0010】インキング機構3,4は、インキ付けロー
ラ9が離間された状態で駆動される。すなわち、周知の
方法を用いて、インキ付けローラ9は、版胴8から離間
されるとともに、インキねりローラ5,6に接触された
状態を維持する。このような離間移動は、インキねりロ
ーラ5,6の回転軸を中心とした回転移動として与えら
れるのが好適である。さらに、インキの供給経路も中断
される。すなわち、フィルムローラ11が、ドクターロ
ーラ12から離間するように旋回される。しかし、イン
キの供給を停止する必要性はない。フィルムローラ11
を用いずに、ドクターローラ12から移しローラ(Hebe
r:独語)を用いて、インキを移すことも可能である。2
つのインキング機構を駆動力が伝達されるように連結す
るためには、上記のチェーン駆動装置17に代えて、カ
ルダン軸(Kardanwelle:独語)、または複数の中間歯車か
ら構成される歯車列等の他の手段を用いることも可能で
ある。また、両方のインキング機構を駆動力の伝達につ
いて連結しないで、それぞれのインキング機構3,4に
対して、個別に駆動モータ21を設置することもでき
る。また、版胴8とゴム胴14とが駆動力の伝達につい
て連結されていない場合、またはこのような連結が解除
可能である場合には、インキング機構3,4が駆動され
る際に版胴8がともに回転されることが有り得る。全て
の版胴8およびゴム胴14に対して個別に駆動モータが
設置されている場合には、版胴8とインキング機構3ま
たは4との間の駆動力の伝達についての連結はそのまま
維持され、版胴8が駆動されることでインキング機構
3,4が駆動されるから、モータ21およびチェーン駆
動装置17は不要となる。この場合、ゴム胴14は、印
刷機が停止されている間において、それぞれ版胴8から
離間される。印刷胴8,14の駆動方法については、当
業者には周知のものとなっているとともに、例えばドイ
ツ特許DE44,30,693A1号に開示されており、この公報に
おける保護範囲は本願明細書に属するものとみなされ
る。
ラ9が離間された状態で駆動される。すなわち、周知の
方法を用いて、インキ付けローラ9は、版胴8から離間
されるとともに、インキねりローラ5,6に接触された
状態を維持する。このような離間移動は、インキねりロ
ーラ5,6の回転軸を中心とした回転移動として与えら
れるのが好適である。さらに、インキの供給経路も中断
される。すなわち、フィルムローラ11が、ドクターロ
ーラ12から離間するように旋回される。しかし、イン
キの供給を停止する必要性はない。フィルムローラ11
を用いずに、ドクターローラ12から移しローラ(Hebe
r:独語)を用いて、インキを移すことも可能である。2
つのインキング機構を駆動力が伝達されるように連結す
るためには、上記のチェーン駆動装置17に代えて、カ
ルダン軸(Kardanwelle:独語)、または複数の中間歯車か
ら構成される歯車列等の他の手段を用いることも可能で
ある。また、両方のインキング機構を駆動力の伝達につ
いて連結しないで、それぞれのインキング機構3,4に
対して、個別に駆動モータ21を設置することもでき
る。また、版胴8とゴム胴14とが駆動力の伝達につい
て連結されていない場合、またはこのような連結が解除
可能である場合には、インキング機構3,4が駆動され
る際に版胴8がともに回転されることが有り得る。全て
の版胴8およびゴム胴14に対して個別に駆動モータが
設置されている場合には、版胴8とインキング機構3ま
たは4との間の駆動力の伝達についての連結はそのまま
維持され、版胴8が駆動されることでインキング機構
3,4が駆動されるから、モータ21およびチェーン駆
動装置17は不要となる。この場合、ゴム胴14は、印
刷機が停止されている間において、それぞれ版胴8から
離間される。印刷胴8,14の駆動方法については、当
業者には周知のものとなっているとともに、例えばドイ
ツ特許DE44,30,693A1号に開示されており、この公報に
おける保護範囲は本願明細書に属するものとみなされ
る。
【0011】ゴム被覆されたインキ付けローラ9および
インキローラ10は、印刷機が高速で比較的長時間印刷
を実施した後に停止された場合でも、例えば本実施の形
態においては冷却されたインキねりローラ5,6,7で
あるような温度調節されたローラに対して接触しながら
回転されるので、充分に冷却される。例えば水等の温度
調節媒体は、温度調節ユニットから供給される。ローラ
9,10の温度調節は、インキング機構3,4の温度が
設定温度を下回らないように、好適に実施される。この
ために、1つまたは複数のローラ9,10の温度が、U
Vセンサ等の温度センサを用いて検出される。1つまた
は複数の温度センサからの信号は設定値と比較され、こ
の比較による差異信号に基づいて、ねりローラ5,6,
7への温度調節媒体の供給量が制御されるか、または場
合によってはインキング機構が停止される。温度調節シ
ステムは、印刷の準備段階において、印刷機構1,2を
予熱するためにも使用することが可能である。このため
に、まずインキねりローラ5,6,7に対して相応に加
熱された温度調節媒体が供給される。温度調節のために
使用される制御回路は、既に引用されているドイツ特許
DE44,31,188A1号に開示されている。
インキローラ10は、印刷機が高速で比較的長時間印刷
を実施した後に停止された場合でも、例えば本実施の形
態においては冷却されたインキねりローラ5,6,7で
あるような温度調節されたローラに対して接触しながら
回転されるので、充分に冷却される。例えば水等の温度
調節媒体は、温度調節ユニットから供給される。ローラ
9,10の温度調節は、インキング機構3,4の温度が
設定温度を下回らないように、好適に実施される。この
ために、1つまたは複数のローラ9,10の温度が、U
Vセンサ等の温度センサを用いて検出される。1つまた
は複数の温度センサからの信号は設定値と比較され、こ
の比較による差異信号に基づいて、ねりローラ5,6,
7への温度調節媒体の供給量が制御されるか、または場
合によってはインキング機構が停止される。温度調節シ
ステムは、印刷の準備段階において、印刷機構1,2を
予熱するためにも使用することが可能である。このため
に、まずインキねりローラ5,6,7に対して相応に加
熱された温度調節媒体が供給される。温度調節のために
使用される制御回路は、既に引用されているドイツ特許
DE44,31,188A1号に開示されている。
【0012】図1に示された実施の形態においては、湿
し機構が設けられてはいないから、インキング機構3,
4については、無水オフセット印刷に対する使用が考察
されている。しかし、湿し機構を追加的に設けるととも
に、通常のオフセット印刷用のインキング機構に対する
温度調節装置を使用することも可能である。また、湿し
機構を有しない状態において、凸版印刷の手法に基づい
て印刷を行なうことも可能である。
し機構が設けられてはいないから、インキング機構3,
4については、無水オフセット印刷に対する使用が考察
されている。しかし、湿し機構を追加的に設けるととも
に、通常のオフセット印刷用のインキング機構に対する
温度調節装置を使用することも可能である。また、湿し
機構を有しない状態において、凸版印刷の手法に基づい
て印刷を行なうことも可能である。
【0013】図1には、インキング機構の温度調節を実
施するためにインキング機構3を駆動するさらに別の方
法が示されている。この別の方法を説明するために、関
連する構成要素には、符号”’”が付されている。イン
キング機構の駆動のためには、ドクターローラ12のモ
ータ53’が使用され、この場合、モータ21は不要と
なる。ドクターローラ12の軸に付設された平歯車5
4’は、2つの中間歯車55’、56’を介して、ねり
ローラ7の平歯車と駆動力の伝達について連結されてい
る。このような駆動力の伝達経路は、連結器57’によ
り、中断可能となっている。連結器57’としては、中
間歯車55’をスライド歯車として形成し、中間歯車5
5’をスライド移動させることで平歯車54’との係合
が解放されるような構造を採用することができる。
施するためにインキング機構3を駆動するさらに別の方
法が示されている。この別の方法を説明するために、関
連する構成要素には、符号”’”が付されている。イン
キング機構の駆動のためには、ドクターローラ12のモ
ータ53’が使用され、この場合、モータ21は不要と
なる。ドクターローラ12の軸に付設された平歯車5
4’は、2つの中間歯車55’、56’を介して、ねり
ローラ7の平歯車と駆動力の伝達について連結されてい
る。このような駆動力の伝達経路は、連結器57’によ
り、中断可能となっている。連結器57’としては、中
間歯車55’をスライド歯車として形成し、中間歯車5
5’をスライド移動させることで平歯車54’との係合
が解放されるような構造を採用することができる。
【0014】印刷機の停止時にインキング機構の温度調
節を実施するために、連結器15を用いて、インキング
機構3,4と版胴8との連結状態が解放される。これに
続いて、中間歯車55’がスライド移動されて、平歯車
54’および中間歯車56’に係合される。本実施の形
態においては、インキング機構3がモータ53’により
駆動される。この場合、ドクターローラ12について
も、モータ53’からの連結を解放することが可能とな
っている。これ以外の動作形態に関しては、モータ21
を用いたインキング機構3の駆動形態と同様である。
節を実施するために、連結器15を用いて、インキング
機構3,4と版胴8との連結状態が解放される。これに
続いて、中間歯車55’がスライド移動されて、平歯車
54’および中間歯車56’に係合される。本実施の形
態においては、インキング機構3がモータ53’により
駆動される。この場合、ドクターローラ12について
も、モータ53’からの連結を解放することが可能とな
っている。これ以外の動作形態に関しては、モータ21
を用いたインキング機構3の駆動形態と同様である。
【0015】本来的に固有の駆動装置を有するか、また
はそれぞれのねりローラが固有の駆動モータにより駆動
されているインキング機構に対しても、上記の温度調節
機構を好適に適用することが可能である。それぞれのね
りローラが固有の駆動モータにより駆動される場合が、
図2に示される凸版印刷を実施する印刷機構のためのイ
ンキング機構の実施の形態により示されている。この印
刷機構は、版胴22を有して構成され、この版胴22
は、圧胴23に接触してウェブ24の印刷を行なう。イ
ンキング機構25は、それぞれがモータ28,29を備
えている2つのねりローラ26,27、2つのインキ付
けローラ30、インキローラ31、フィルムローラ3
2、およびインキ壺34を備えたドクターローラ33を
有して構成されている。版胴22と圧胴23とは、駆動
力の伝達について連結され、モータ35により駆動され
るが、主軸による駆動等の他の従来の駆動方法も用いる
ことが可能である。
はそれぞれのねりローラが固有の駆動モータにより駆動
されているインキング機構に対しても、上記の温度調節
機構を好適に適用することが可能である。それぞれのね
りローラが固有の駆動モータにより駆動される場合が、
図2に示される凸版印刷を実施する印刷機構のためのイ
ンキング機構の実施の形態により示されている。この印
刷機構は、版胴22を有して構成され、この版胴22
は、圧胴23に接触してウェブ24の印刷を行なう。イ
ンキング機構25は、それぞれがモータ28,29を備
えている2つのねりローラ26,27、2つのインキ付
けローラ30、インキローラ31、フィルムローラ3
2、およびインキ壺34を備えたドクターローラ33を
有して構成されている。版胴22と圧胴23とは、駆動
力の伝達について連結され、モータ35により駆動され
るが、主軸による駆動等の他の従来の駆動方法も用いる
ことが可能である。
【0016】印刷機の停止時においては、版胴22およ
び圧胴23が停止する。インキ付けローラ30は、通常
の手段を用いて、版胴22から離間され、ねりローラ2
7に対して接触される。フィルムローラ32がドクター
ローラ33から離間されるために、インキの供給は中断
される。本実施の形態においては、ねりローラ26,2
7が、モータ28,29により駆動されるとともに、イ
ンキ付けローラ30およびインキローラ31を冷却す
る。
び圧胴23が停止する。インキ付けローラ30は、通常
の手段を用いて、版胴22から離間され、ねりローラ2
7に対して接触される。フィルムローラ32がドクター
ローラ33から離間されるために、インキの供給は中断
される。本実施の形態においては、ねりローラ26,2
7が、モータ28,29により駆動されるとともに、イ
ンキ付けローラ30およびインキローラ31を冷却す
る。
【0017】図3には、アニロクスインキング機構36
を備えたオフセット印刷機構が示されている。この図に
おいては、通常ゴム胴−ゴム胴構造で協働するように配
置されている対向する印刷機構が省略されている。ゴム
胴37は、別の印刷機構の同種のゴム胴43と協働して
ウェブ38を印刷する。ゴム胴37には版胴39が接触
し、この版胴39にはインキ付けローラ40によりイン
キが付着される。インキ付けローラ40には、アニロク
スローラ41によりインキが供給され、アニロクスロー
ラ41にはチャンバドクター42によりインキが付着さ
れる。アニロクスローラ41には、温度調節媒体が循環
されている。アニロクス印刷機構36(図1の印刷機構
1または2も同様)は、圧胴を追加することで、いわゆ
る三胴型印刷機構に変換することが可能である。
を備えたオフセット印刷機構が示されている。この図に
おいては、通常ゴム胴−ゴム胴構造で協働するように配
置されている対向する印刷機構が省略されている。ゴム
胴37は、別の印刷機構の同種のゴム胴43と協働して
ウェブ38を印刷する。ゴム胴37には版胴39が接触
し、この版胴39にはインキ付けローラ40によりイン
キが付着される。インキ付けローラ40には、アニロク
スローラ41によりインキが供給され、アニロクスロー
ラ41にはチャンバドクター42によりインキが付着さ
れる。アニロクスローラ41には、温度調節媒体が循環
されている。アニロクス印刷機構36(図1の印刷機構
1または2も同様)は、圧胴を追加することで、いわゆ
る三胴型印刷機構に変換することが可能である。
【0018】ゴム胴37、版胴39、インキ付けローラ
40、およびアニロクスローラ41は、図示されない円
筒歯車を介して、駆動力の伝達について連結されてい
る。駆動力は、例えばゴム胴37の円筒歯車と係合状態
にある円筒歯車を備えたゴム胴43に対して与えられ
る。したがって、アニロクスインキング機構36の駆動
は、版胴39を介して、ゴム胴37により直接的に実施
される。印刷機の停止時、すなわちゴム胴37および版
胴39の停止時においては、インキ付けローラ40は版
胴39から離間され、この際、インキ付けローラ40
は、アニロクスローラ41と接触するとともに駆動力の
伝達について連結される。この位置は、破線により示さ
れている。さらに、版胴39に対するインキ付けローラ
40の駆動力の伝達についての連結は、連結器48を解
放することで外され、そして、チャンバドクター42を
移動させることで、アニロクスローラ41に対するイン
キの供給が選択的に中断される。本実施の形態において
は、アニロクスローラ41と連結されたモータ44が駆
動され、これにより、アニロクスローラ41およびイン
キ付けローラ40が共に駆動される。印刷機が高速で比
較的長時間印刷を実施してから停止した場合において
も、インキ付けローラ40は、アニロクスローラ41に
接触しながら回転することで冷却される。アニロクスロ
ーラ41が、インキの移送機能の他にも適正量を塗布す
る配分機能をも有することは自明である。ゴム胴37と
版胴39との間で駆動力の伝達についての連結が解除可
能である場合には、印刷機の停止時において、シリンダ
39から41の駆動力の伝達についての連結を維持する
とともに、インキ付けローラを版胴39およびアニロク
スローラ41に接触させた状態で、版胴39、インキ付
けローラ40、およびアニロクスローラ41を駆動する
ことが可能である。なお、この駆動は、インキの供給が
停止された際には強制的ではないのが好適である。この
場合、版胴39が固有の駆動モータを有している場合に
は、モータ44は不要となる。
40、およびアニロクスローラ41は、図示されない円
筒歯車を介して、駆動力の伝達について連結されてい
る。駆動力は、例えばゴム胴37の円筒歯車と係合状態
にある円筒歯車を備えたゴム胴43に対して与えられ
る。したがって、アニロクスインキング機構36の駆動
は、版胴39を介して、ゴム胴37により直接的に実施
される。印刷機の停止時、すなわちゴム胴37および版
胴39の停止時においては、インキ付けローラ40は版
胴39から離間され、この際、インキ付けローラ40
は、アニロクスローラ41と接触するとともに駆動力の
伝達について連結される。この位置は、破線により示さ
れている。さらに、版胴39に対するインキ付けローラ
40の駆動力の伝達についての連結は、連結器48を解
放することで外され、そして、チャンバドクター42を
移動させることで、アニロクスローラ41に対するイン
キの供給が選択的に中断される。本実施の形態において
は、アニロクスローラ41と連結されたモータ44が駆
動され、これにより、アニロクスローラ41およびイン
キ付けローラ40が共に駆動される。印刷機が高速で比
較的長時間印刷を実施してから停止した場合において
も、インキ付けローラ40は、アニロクスローラ41に
接触しながら回転することで冷却される。アニロクスロ
ーラ41が、インキの移送機能の他にも適正量を塗布す
る配分機能をも有することは自明である。ゴム胴37と
版胴39との間で駆動力の伝達についての連結が解除可
能である場合には、印刷機の停止時において、シリンダ
39から41の駆動力の伝達についての連結を維持する
とともに、インキ付けローラを版胴39およびアニロク
スローラ41に接触させた状態で、版胴39、インキ付
けローラ40、およびアニロクスローラ41を駆動する
ことが可能である。なお、この駆動は、インキの供給が
停止された際には強制的ではないのが好適である。この
場合、版胴39が固有の駆動モータを有している場合に
は、モータ44は不要となる。
【0019】印刷機の停止時においては、それぞれのイ
ンキング機構3,4,25,36の駆動は、手動または
機械制御により開始される。
ンキング機構3,4,25,36の駆動は、手動または
機械制御により開始される。
【0020】図3においては、インキ付けローラ40に
向けて温度センサ49が設置され、温度センサ49の出
力部は制御装置50に接続されている。温度センサ49
は、(図1および図2に示されるように)インキ移送ロ
ーラが多数設けられている場合には、これら多数のゴム
被覆されたインキ移送ローラ全体を把握するように配置
できる。さらに、複数のゴム被覆されたインキ移送ロー
ラに対して、複数の温度センサを配備することも可能で
ある。制御装置50は、モータ44に接続されている。
向けて温度センサ49が設置され、温度センサ49の出
力部は制御装置50に接続されている。温度センサ49
は、(図1および図2に示されるように)インキ移送ロ
ーラが多数設けられている場合には、これら多数のゴム
被覆されたインキ移送ローラ全体を把握するように配置
できる。さらに、複数のゴム被覆されたインキ移送ロー
ラに対して、複数の温度センサを配備することも可能で
ある。制御装置50は、モータ44に接続されている。
【0021】インキ付けローラ40の温度に応じて温度
センサ49から出力される信号は、制御装置50におい
て基準値と比較される。検出された温度が、インキ付け
ローラ40の外部温度基準値より低い場合には、制御装
置50からモータ44を停止するための信号が出力され
る。これにより、インキ付けローラ40のアニロクスロ
ーラ41に対しての接触しながらの回転が停止されるの
で、インキ付けローラ40はそれ以上冷却されない。上
記の制御方法の他に、追加的に設定可能な制御方法が、
図3に概略的に示されている。この方法は、制御装置5
0の出力部から、アニロクスローラ41を内部冷却する
ための温度調節媒体を(供給管路52を介して)供給す
るための制御機構51へと接続される配線により実現さ
れる。設定温度に対する要求に応じて、温度調節媒体の
供給量が調節され、インキ付けローラ40の温度が下限
値に到達した場合には、供給が完全に遮断される。ま
た、温度調節媒体の温度を調節することも可能である。
このような実施の形態は、既に図1について説明されて
いる。
センサ49から出力される信号は、制御装置50におい
て基準値と比較される。検出された温度が、インキ付け
ローラ40の外部温度基準値より低い場合には、制御装
置50からモータ44を停止するための信号が出力され
る。これにより、インキ付けローラ40のアニロクスロ
ーラ41に対しての接触しながらの回転が停止されるの
で、インキ付けローラ40はそれ以上冷却されない。上
記の制御方法の他に、追加的に設定可能な制御方法が、
図3に概略的に示されている。この方法は、制御装置5
0の出力部から、アニロクスローラ41を内部冷却する
ための温度調節媒体を(供給管路52を介して)供給す
るための制御機構51へと接続される配線により実現さ
れる。設定温度に対する要求に応じて、温度調節媒体の
供給量が調節され、インキ付けローラ40の温度が下限
値に到達した場合には、供給が完全に遮断される。ま
た、温度調節媒体の温度を調節することも可能である。
このような実施の形態は、既に図1について説明されて
いる。
【図1】 相応のインキング機構をそれぞれ備えた2つ
の印刷機構を有するオフセット印刷用の印刷機械を示す
図である。
の印刷機構を有するオフセット印刷用の印刷機械を示す
図である。
【図2】 凸版印刷用のインキング機構を備えた印刷機
構を示す図である。
構を示す図である。
【図3】 アニロクスインキング機構を備えたオフセッ
ト印刷機構を示す図である。
ト印刷機構を示す図である。
3,4,25,36 インキング機構 5,6,7,26,27 インキねりローラ(インキ移
送ローラ) 8,39 版胴 9,30,40 インキ付けローラ(インキ移送ロー
ラ) 10,31 インキローラ(インキ移送ローラ) 12 ドクターローラ 14,37 ゴム胴(印刷胴) 21,28,29,44,53’ モータ 41 アニロクスローラ(インキ移送ローラ) 45 ウェブ
送ローラ) 8,39 版胴 9,30,40 インキ付けローラ(インキ移送ロー
ラ) 10,31 インキローラ(インキ移送ローラ) 12 ドクターローラ 14,37 ゴム胴(印刷胴) 21,28,29,44,53’ モータ 41 アニロクスローラ(インキ移送ローラ) 45 ウェブ
Claims (15)
- 【請求項1】 特にインキねりローラ(5,6,7,2
6,27)である少なくとも1つのインキ移送ローラ
(5,6,7,26,27,41)に対して温度調節媒
体を循環させて、温度調節を実施し、 印刷機が停止した際には、1つまたは複数の温度調節さ
れた前記インキ移送ローラ(5,6,7,26,27,
41)に対してゴム被覆されたインキ移送ローラ(9,
10,30,31,40)を接触した状態で、インキン
グ機構(3,4,25,36)を駆動することを特徴と
する、輪転印刷機のインキング機構(3,4,25,3
6)の温度調節方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の温度調節方法において、 印刷機の停止時に、前記インキング機構(3,4,2
5,36)へのインキの供給を中断することを特徴とす
る温度調節方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された温
度調節方法において、 前記インキング機構(3,4,25,36)が、可能な
最大印刷速度未満の速度で駆動されることを特徴とする
温度調節方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の温度調節方法において、 前記インキング機構(3,4,25,36)が、クリー
ニング速度とウェブの引き込み速度との間の速度で駆動
されることを特徴とする温度調節方法。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
記載された温度調節方法において、 前記ゴム被覆されたインキ移送ローラ(9,10,3
0,31,40)の温度調節が、前記インキング機構
(3,4,25,36)に対して予め設定された温度を
下回らないように制御されることを特徴とする温度調節
方法。 - 【請求項6】 特にインキねりローラ(5,6,7,2
6,27)である少なくとも1つのインキ移送ローラ
(5,6,7,26,27,41)に対して温度調節媒
体が循環される、輪転印刷機のインキング機構(3,
4,25,36)の温度調節装置において、 印刷機が停止した際には、1つまたは複数の温度調節さ
れた前記インキ移送ローラ(5,6,7,26,27,
41)に対してゴム被覆されたインキ移送ローラ(9,
10,30,31,40)が接触された状態で、少なく
とも1つのモータ(21,28,29,44,53’)
を用いて、前記インキング機構(3,4,25,36)
が駆動されることを特徴とする温度調節装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の温度調節装置において、 前記インキング機構(3,4,36)が、印刷材料に対
して印刷を行なう印刷胴(14,37)と、分離可能に
駆動力の伝達について連結され、 前記印刷胴(14,37)から駆動力の伝達について分
離された前記インキング機構(3,4,25,36)を
駆動するためのモータ(21,44,53’)が設けら
れていることを特徴とする温度調節装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の温度調節装置において、 前記インキング機構(3,4)のドクターローラ(1
2)を駆動するためのモータ(53’)が、前記印刷胴
(14)から駆動力の伝達について分離された前記イン
キング機構(3,4)に連結可能であることを特徴とす
る温度調節装置。 - 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載された温
度調節装置において、 印刷機械には、ウェブ(45)を印刷するための2つの
印刷機構(1,2)が設けられ、 前記2つの印刷機構(1,2)のそれぞれの前記インキ
ング機構(3,4)が駆動力の伝達について伝達媒体
(17)を介して連結可能であり、 前記インキング機構(3,4)が、モータ(21)によ
り駆動可能であることを特徴とする温度調節装置。 - 【請求項10】 請求項7から請求項9のいずれか1項
に記載された温度調節装置において、 版胴(8,39)により駆動されるインキング機構
(3,4,36)が、前記版胴との連結を分離可能であ
ることを特徴とする温度調節装置。 - 【請求項11】 請求項7から請求項9のいずれか1項
に記載された温度調節装置において、 版胴(8,39)により駆動可能である前記インキング
機構(3,4,36)が、前記版胴(8,39)が駆動
力の伝達についてゴム胴(14,37)から分離された
際に、前記版胴(8)とともに駆動されることを特徴と
する温度調節装置。 - 【請求項12】 請求項11記載の温度調節装置におい
て、 前記インキング機構(36)が、アニロクスローラ(4
1)およびインキ付けローラ(40)を有して構成さ
れ、 前記インキング機構(36)が、前記版胴(39)およ
び前記アニロクスローラ(41)に接触するインキ付け
ローラ(40)において駆動されることを特徴とする温
度調節装置。 - 【請求項13】 請求項6記載の温度調節装置におい
て、 それぞれの温度調節されたインキ移送ローラ(26,2
7)が、固有のモータ(28,29)により駆動される
ことを特徴とする温度調節装置。 - 【請求項14】 請求項6から請求項13のいずれか1
項に記載された温度調節装置において、 前記インキング機構(25)が、凸版印刷工程において
動作させられることを特徴とする温度調節装置。 - 【請求項15】 請求項6から請求項13のいずれか1
項に記載された温度調節装置において、 前記インキング機構(3,4,36)が、オフセット印
刷工程において動作させられることを特徴とする温度調
節装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19654060.7 | 1996-12-23 | ||
DE19654060 | 1996-12-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193570A true JPH10193570A (ja) | 1998-07-28 |
JP2885771B2 JP2885771B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=7816042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9351447A Expired - Lifetime JP2885771B2 (ja) | 1996-12-23 | 1997-12-19 | ウェブ輪転印刷機のインキング機構の温度調節方法および温度調節装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6378427B1 (ja) |
JP (1) | JP2885771B2 (ja) |
DE (1) | DE19753931C2 (ja) |
FR (1) | FR2757445B1 (ja) |
GB (1) | GB2320464B (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6829991B1 (en) * | 2003-10-29 | 2004-12-14 | Goss International Americas, Inc. | Inker driven shaftless unit |
EP1728628A1 (en) * | 2005-06-01 | 2006-12-06 | Kba-Giori S.A. | Typographic printing machine with independent drive means |
CN1939721B (zh) | 2005-09-27 | 2010-12-15 | 海德堡印刷机械股份公司 | 用于对印刷机调节温度的方法 |
DE102006040746B4 (de) * | 2005-09-27 | 2017-04-27 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Verfahren zum Temperieren einer Druckmaschine |
DE102008062027B4 (de) * | 2008-01-31 | 2018-05-17 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Druckmaschine mit einem Anilox-Farbwerk mit zugehöriger Wascheinrichtung |
DE102008000257B4 (de) * | 2008-02-08 | 2010-05-12 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Farbwerk einer Druckmaschine |
DE102008001979A1 (de) * | 2008-05-26 | 2009-12-24 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Antrieb einer Druckeinheit einer Druckmaschine |
DE102009001218B4 (de) * | 2009-02-27 | 2013-02-07 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Verfahren zur Temperierung wenigstens eines Zylinders oder einer Walze eines Druckwerkes einer Druckmaschine |
DE102009001475B4 (de) | 2009-03-11 | 2011-05-12 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Druckeinheit einer Druckmaschine mit mindestens einem Druckwerk |
Family Cites Families (23)
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