JPH10193149A - レーザー溶接方法 - Google Patents

レーザー溶接方法

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JPH10193149A
JPH10193149A JP9038276A JP3827697A JPH10193149A JP H10193149 A JPH10193149 A JP H10193149A JP 9038276 A JP9038276 A JP 9038276A JP 3827697 A JP3827697 A JP 3827697A JP H10193149 A JPH10193149 A JP H10193149A
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JP
Japan
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gas
welded
coating film
resin coating
discharge conduit
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Pending
Application number
JP9038276A
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English (en)
Inventor
Junji Tokita
淳次 時田
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Hitachi Lighting Ltd
Original Assignee
Hitachi Lighting Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂製塗装皮膜3a・3c・4a・4cが施さ
れた金属板3・4であっても、良好な溶接仕上がりとな
るレーザー溶接方法を提供する。 【解決手段】樹脂製塗装皮膜3a・3cが施された金属
板3とこれに溶接する他の金属板4とを相互の板面が重
なるように接合する。接合面範囲内の溶接予定箇所5に
レーザービーム2を投射する。金属板3・4相互を溶融
して溶接する。前記接合面に溶接予定箇所5の少なくと
も近傍から始まり、そこから外部にまで連通するガス放
出導路6を形成する。レーザービーム2投射時に溶接予
定箇所5の樹脂製塗装皮膜3c・4aが熱分解して生ず
るガス9をガス放出導路6を介して外部へ排出する。そ
れによって、ガス9の溶融金属8の状態に及ぼす影響を
緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂製塗装皮膜が施
された金属板を含む一対の金属板相互を溶接するための
レーザー溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のレーザー溶接方法は図8
・図9のような要領でなされる。図8のように、金属板
3・4を相互の板面が重なるように接合する。該接合面
範囲内の溶接予定箇所に加工ヘッド1を向け、レーザー
ビーム2を投射する。それにより、図9のような溶融金
属8を形成して金属板3・4相互を溶接する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8・図9のように、
金属板3・4の少なくとも一方が樹脂製塗装皮膜3a・
3c・4a・4cが施された塗装金属板である場合は、
良好な溶接仕上がりにならない場合がある。その原因は
次のように理解される。レーザービーム2の投射によ
り、金属層3b・4bが溶けて溶融金属8を形成する。
そこに樹脂製塗装皮膜3c・4aが熱分解して生ずるガ
ス9が混じり、溶融金属8のきれいな姿での固化を妨げ
る。ガス圧はガス9排出量がガス9発生量に見合うレベ
ルとなるまで高まるが、それが過剰であればガス9の一
部が溶融金属8内に侵入し、ひどい場合は図10のよう
に溶融金属8の一部ないしは大部分を飛散させ、溶接そ
のものを不可とする。本発明の目的は樹脂製塗装皮膜が
施された金属板であっても、良好な溶接仕上がりとなる
レーザー溶接方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は樹脂製塗装皮膜
が施された金属板とこれに溶接する他の金属板とを相互
の板面が重なるように接合し、該接合面範囲内の溶接予
定箇所に向けてレーザービームを投射し、前記金属板相
互を溶融して溶接するレーザー溶接方法を前提とする。
本発明においては、前記接合面に前記溶接予定箇所の少
なくとも近傍から始まり、そこから外部にまで連通する
ガス放出導路を予め形成する。レーザービームを投射す
ると、溶接予定箇所の樹脂製塗装皮膜が熱分解してガス
を生ずるが、そのガスはガス放出導路を介して外部へ排
出される。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜図3を用いて本発明の実施
形態について説明する。3・4は溶接対象となる金属板
である。金属板3は金属層3bの両面に樹脂製塗装皮膜
3a・3cが施された塗装金属板である。金属板4も金
属層4bの両面に樹脂製塗装皮膜4a・4cが施された
塗装金属板である。金属板3・4の例はメラミン樹脂あ
るいはアクリル樹脂を焼き付け塗装した塗装鋼板であ
る。金属板3・4を相互の板面が重なるように接合す
る。この接合面に樹脂製塗装皮膜3c・4aが介在す
る。その接合面範囲内の溶接予定箇所5に加工ヘッド1
を向け、レーザービーム2を投射する。それによって、
金属層3b・4bを溶融し溶接する。本発明において
は、接合面にガス放出導路6を形成する。それは溶接予
定箇所5の少なくとも近傍から始まり、そこから外部に
まで連通するガス放出導路6である。レーザービーム2
の投射により、接合面側の樹脂製塗装皮膜3c・4aが
熱分解してガス9を生ずるが、それをガス放出導路6を
介して外部へ排出する。ガス放出導路6がないと、常圧
下でのガス9排出が困難となり、高いガス圧を形成す
る。ガス放出導路6の役割はガス圧の高まりを軽減する
ことである。図1〜図3の場合のガス放出導路6は一方
の金属板3の片面に設けた一対の突条62によって形成
される。それによるガス放出導路6は溶接予定箇所5を
含み、そこから金属板3・4の一方の端縁まで延在し、
外部へ連通する。各突条62の高さは0.2mmであ
り、それによって0.2mm間隔のガス放出導路6を形
成する。ちなみに各金属板3・4の厚みは0.6mmで
ある。0.2mm間隔のガス放出導路6があっても、そ
の溶接箇所(5)は溶融金属8によって埋められるの
で、溶接強度上は問題がない。ガス放出導路6は0.1
mm程度の間隔であっても構わないが、あまり狭すぎる
と塞がって、ガス放出導路6として機能しなくなる。図
3のようにレーザービーム2を投射すると、金属層3b
・4bが溶け混ざった溶融金属8が広がる。また、接合
面側の樹脂製塗装皮膜3c・4aが熱分解してガス9が
生ずる。金属層3b・4bの溶融温度よりも樹脂製塗装
皮膜3c・4aの熱分解温度の方が低いため、溶接予定
箇所(レーザービーム2投射箇所)5を中心とする熱分
解領域が先に広がり、溶融金属8領域が追いかけて広が
る経過となるが、発生するガス9はガス放出導路6を介
して速やかに排出され停滞しないので、高いガス圧は生
じない。このため、ガス9は溶融金属8の状況に全くあ
るいはほとんど影響を及ぼさない。そのようにすると、
溶融金属8の飛散はなく内部に巣も生じないため、それ
が固化した後の溶接仕上がりは良好となり、溶接強度の
点でも良好となる。図3のようにレーザービーム2を投
射すると、投射側表面の樹脂製塗装皮膜3aの一部はい
ち早く蒸発する。この場合はガス圧の問題はないが、そ
の跡に溶融金属8の固化後の地肌が現れる。一方、非投
射側表面の樹脂製塗装皮膜4cについては、それを無傷
のままに温存させることができる。このため、溶接後の
金属板3・4をその溶接箇所5の見え方が問題となるよ
うな用途に用いる場合は、樹脂製塗装皮膜3a側を裏側
とし、樹脂製塗装皮膜4c側を表側とする使用法が適当
である。また、この場合のガス放出導路6形成用の各突
条62等は裏側となるべき金属板3の方に工作すること
が望ましい。つまり、各突条62等がある鉄板3の方か
らレーザービーム2を投射することが望ましい。
【0006】図4・図5の実施形態について説明する。
ここに前記図1〜図3の部品符合をなるべくそのまま転
用し、重複する説明を適宜に割愛する。図4・図5の場
合のガス放出導路6は一方の金属板3の片面に設けた一
対の点状突起64によって形成される。各突起64は溶
接予定箇所5の近傍にあり、広域形のガス放出導路6を
作る。一対の点状突起64から離れた箇所のどこかで、
金属板3・4は触れ合うかもしれないが、ガス放出導路
6の全体が密閉度の高い密閉空間にならなければ問題は
ない。図6・図7の実施形態について説明する。この場
合のガス放出導路6は一方の金属板3の片面に形成した
単一突起66によって作られる。単一突起66は溶接予
定箇所5の位置にあり、その近傍から広がるガス放出導
路6を作る。単一突起66から離れた筒所のどこかで、
金属板3・4は触れ合うかもしれないが、ガス放出導路
6の全体が密閉度の高い密閉空間にならなければ問題は
ない。単一突起66は溶接予定箇所5に位置するので、
その頂部(下向きに突出する頂部)は溶接の際に溶けて
消滅する。これにともないガス放出導路6も消滅し、金
属板3・4相互が密着する。このため、かかる密着が要
請される用途に好適である。
【0007】
【発明の効果】本発明においては、金属板の接合面に溶
接予定箇所の少なくとも近傍から始まり、そこから外部
にまで連通するガス放出導路を形成し、このガス放出導
路を介して樹脂製塗装皮膜が熱分解して生ずるガスを外
部へ排出する。このため、樹脂製塗装皮膜による悪影響
が緩和され、良好な溶接仕上がりとなり、所要の溶接強
度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレーザー溶接方法を示す平面図
である。
【図2】 その横断面図である。
【図3】 その要部拡大縦断面図である。
【図4】 本発明に係る他のレーザー溶接方法を示す平
面図である。
【図5】 その横断面図である。
【図6】 本発明に係る別のレーザー溶接方法を示す平
面図である。
【図7】 その横断面図である。
【図8】 従来の本発明に係るレーザー溶接方法を示す
平面図である。
【図9】 その溶接途上の状況を示す断面図である。
【図10】 図9同様の別の状況を示す断面図である。
【符号の説明】
1 :加工ヘッド 2 :レーザービーム 3 :金属板 3a:樹脂製塗装皮膜 3b:金属層 3c:樹脂製塗装皮膜 4 :金属板 4a:樹脂製塗装皮膜 4b:金属層 4c:樹脂製塗装皮膜 5 :溶接予定箇所 6 :ガス放出導路 62:突条 64:点状突起 66:単一突起 8 :溶融金属 9 :ガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製塗装皮膜が施された金属板とこれに
    溶接する他の金属板とを相互の板面が重なるように接合
    し、該接合面範囲内の溶接予定箇所に向けてレーザービ
    ームを投射し、前記金属板相互を溶融して溶接するレー
    ザー溶接方法において、 前記接合面に前記溶接予定箇所の少なくとも近傍から始
    まり、そこから外部にまで連通するガス放出導路を予め
    形成し、 前記レーザービーム投射時に前記溶接予定箇所の前記樹
    脂製塗装皮膜が熱分解して生ずるガスを前記ガス放出導
    路を介して外部へ排出することを特徴とするレーザー溶
    接方法。
JP9038276A 1997-01-16 1997-01-16 レーザー溶接方法 Pending JPH10193149A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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