JPH101927A - ゴム製防舷材 - Google Patents
ゴム製防舷材Info
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- JPH101927A JPH101927A JP8174145A JP17414596A JPH101927A JP H101927 A JPH101927 A JP H101927A JP 8174145 A JP8174145 A JP 8174145A JP 17414596 A JP17414596 A JP 17414596A JP H101927 A JPH101927 A JP H101927A
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02B—HYDRAULIC ENGINEERING
- E02B3/00—Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
- E02B3/20—Equipment for shipping on coasts, in harbours or on other fixed marine structures, e.g. bollards
- E02B3/26—Fenders
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/42—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by the mode of stressing
- F16F1/422—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by the mode of stressing the stressing resulting in flexion of the spring
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/30—Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways
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Abstract
(57)【要約】
【課題】船舶の接岸の際のエネルギ−を吸収するゴム製
筒型防舷材やV型防舷材にて代表される圧縮中に座屈現
象を起こす座屈型防舷材の改良に係る。 【解決手段】外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴ
ム支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受衝
部と、前記ゴム支承部の底面に形成される取付部よりな
り、ゴム支承部外面の座屈周ラインに隣接又は近接した
領域の一方又は両側に外方に張り出すゴム肉盛部を設け
たことを特徴とするゴム製防舷材。 1‥筒型防舷材、2‥ゴム支承部、3‥ゴム取付部、4
‥ゴム受衝部、5‥ゴム受衝部に埋設される鉄板、7‥
ゴム取付部に埋設される鉄板、8‥ボルト孔、9、90
‥ゴム肉盛部、H‥防舷材の高さ、h1 、h2 ‥座屈周
ラインの位置、l1 、l2 ‥ゴム肉盛部の長さ、L、P
‥座屈周ライン。
筒型防舷材やV型防舷材にて代表される圧縮中に座屈現
象を起こす座屈型防舷材の改良に係る。 【解決手段】外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴ
ム支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受衝
部と、前記ゴム支承部の底面に形成される取付部よりな
り、ゴム支承部外面の座屈周ラインに隣接又は近接した
領域の一方又は両側に外方に張り出すゴム肉盛部を設け
たことを特徴とするゴム製防舷材。 1‥筒型防舷材、2‥ゴム支承部、3‥ゴム取付部、4
‥ゴム受衝部、5‥ゴム受衝部に埋設される鉄板、7‥
ゴム取付部に埋設される鉄板、8‥ボルト孔、9、90
‥ゴム肉盛部、H‥防舷材の高さ、h1 、h2 ‥座屈周
ラインの位置、l1 、l2 ‥ゴム肉盛部の長さ、L、P
‥座屈周ライン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶の接岸の際のエ
ネルギ−を吸収するゴム製筒型防舷材やV型防舷材にて
代表される圧縮中に座屈現象を起こす座屈型防舷材の改
良に係るものである。
ネルギ−を吸収するゴム製筒型防舷材やV型防舷材にて
代表される圧縮中に座屈現象を起こす座屈型防舷材の改
良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図1は従来より用いられているゴム製円
錐台形筒型防舷材の一部切断側面図であり、この防舷材
はゴム支承部12、岸壁との取付部13、受衝部14、
そしてこれらの部位に埋設される鉄板15、16よりな
っている。しかるに、この防舷材の軸線方向に圧縮して
船舶等の接舷エネルギ−を吸収する反力−歪曲線は、図
2に示すように歪の増加と共に反力が増大し、極大点
(A点)に達した後、歪は増加しているにもかかわらず
反力は減少してC点に達し、そして更に歪が加わると反
力は急上昇することとなる。このような特性曲線を持つ
防舷材にあって、実際上の使用範囲はA点の反力と同一
反力B点までの歪範囲とされ、防舷材の吸収エネルギ−
はB点までの歪−反力曲線と横軸とで囲まれる面積で表
されるが、反力が減少した部分、即ち図の破線ABと曲
線A−C−Bとで囲まれた面積の部分Sだけ吸収エネル
ギ−ロスとなっている。
錐台形筒型防舷材の一部切断側面図であり、この防舷材
はゴム支承部12、岸壁との取付部13、受衝部14、
そしてこれらの部位に埋設される鉄板15、16よりな
っている。しかるに、この防舷材の軸線方向に圧縮して
船舶等の接舷エネルギ−を吸収する反力−歪曲線は、図
2に示すように歪の増加と共に反力が増大し、極大点
(A点)に達した後、歪は増加しているにもかかわらず
反力は減少してC点に達し、そして更に歪が加わると反
力は急上昇することとなる。このような特性曲線を持つ
防舷材にあって、実際上の使用範囲はA点の反力と同一
反力B点までの歪範囲とされ、防舷材の吸収エネルギ−
はB点までの歪−反力曲線と横軸とで囲まれる面積で表
されるが、反力が減少した部分、即ち図の破線ABと曲
線A−C−Bとで囲まれた面積の部分Sだけ吸収エネル
ギ−ロスとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のように
減少した吸収エネルギ−(S)をできるだけ少なくした
ゴム製防舷材を提供することを目的とし、具体的には、
ゴム製防舷材のゴム支衝部の座屈変形により発生する反
力の落ち込み現象を支衝部の外面座屈ラインに隣接又は
近接するように設けたゴム肉盛部の圧縮により反力の落
ち込みを防止した高効率の防舷材を提供するものであ
る。
減少した吸収エネルギ−(S)をできるだけ少なくした
ゴム製防舷材を提供することを目的とし、具体的には、
ゴム製防舷材のゴム支衝部の座屈変形により発生する反
力の落ち込み現象を支衝部の外面座屈ラインに隣接又は
近接するように設けたゴム肉盛部の圧縮により反力の落
ち込みを防止した高効率の防舷材を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために次の構成としたものである。即ち、本発明
の要旨は、外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴム
支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受衝部
と、前記ゴム支承部の底面より取付面に沿って伸びるゴ
ム取付部とよりなり、ゴム支承部外面の座屈周ラインに
隣接又は近接した領域の一方又は両側に外方に張り出す
ゴム肉盛部を設けたことを特徴とするゴム製防舷材にか
かるものである。そして、好ましくは、これに更にゴム
支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近接した領域に内
方に張り出すゴム肉盛部を設けるのがよく、更に、前記
ゴム支承部の少なくとも外表面が取付面に向かって末広
がり状に拡径した曲面で構成された防舷材であるのがよ
い。
成するために次の構成としたものである。即ち、本発明
の要旨は、外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴム
支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受衝部
と、前記ゴム支承部の底面より取付面に沿って伸びるゴ
ム取付部とよりなり、ゴム支承部外面の座屈周ラインに
隣接又は近接した領域の一方又は両側に外方に張り出す
ゴム肉盛部を設けたことを特徴とするゴム製防舷材にか
かるものである。そして、好ましくは、これに更にゴム
支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近接した領域に内
方に張り出すゴム肉盛部を設けるのがよく、更に、前記
ゴム支承部の少なくとも外表面が取付面に向かって末広
がり状に拡径した曲面で構成された防舷材であるのがよ
い。
【0005】そして、一般にはゴム受衝部内に円板状若
しくは円環状剛性板材が、そして、ゴム取付部内に円環
状剛性板材がこれ又埋設されるものがよく、ゴム受衝部
内に埋設された円板状鉄板よりゴム支衝部側の外面に座
屈周ラインを設けるべきである。
しくは円環状剛性板材が、そして、ゴム取付部内に円環
状剛性板材がこれ又埋設されるものがよく、ゴム受衝部
内に埋設された円板状鉄板よりゴム支衝部側の外面に座
屈周ラインを設けるべきである。
【0006】ゴム支衝部外面の座屈周ラインについて言
えば、ゴム取付部からの位置h1 は、防舷材の高さHに
対して、h1 =0.6H〜0.95Hであり、更に、ゴ
ム肉盛部の長さl1 は、防舷材の高さHに対して、l1
<0.5Hであることが特によい。一方、ゴム支承部内
面の座屈周ラインの取付部からの位置h2 は、h2 =
0.2H〜0.6Hであり、この部位の肉盛部の長さl
2 はl2 <0.75Hとされるのがよい。
えば、ゴム取付部からの位置h1 は、防舷材の高さHに
対して、h1 =0.6H〜0.95Hであり、更に、ゴ
ム肉盛部の長さl1 は、防舷材の高さHに対して、l1
<0.5Hであることが特によい。一方、ゴム支承部内
面の座屈周ラインの取付部からの位置h2 は、h2 =
0.2H〜0.6Hであり、この部位の肉盛部の長さl
2 はl2 <0.75Hとされるのがよい。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明は、座屈型の例えばゴム
製筒型防舷材の圧縮変形の実際を詳細に観察した知見に
基づくものである。従来の防舷材では、歪量が前記した
図2のA、Bの間にある場合には、歪量が増加するに従
い、図3の矢印の如く変形が進行する。このとき反力は
一旦ピ−ク(極大点・A点)に達した後、B点に至るま
でに大きく落ち込むことになる。図3の従来形の防舷材
の変形より分かるように、図2のA、B間における反力
の落ち込みは外面の座屈周ラインP(更には内面座屈周
ラインLとの共同によって)における座屈変形の過程で
生じており、図3の第1及び第2ステップでは座屈周ラ
インPをはさんだ支衝部外面で接触していないことが分
かる。
製筒型防舷材の圧縮変形の実際を詳細に観察した知見に
基づくものである。従来の防舷材では、歪量が前記した
図2のA、Bの間にある場合には、歪量が増加するに従
い、図3の矢印の如く変形が進行する。このとき反力は
一旦ピ−ク(極大点・A点)に達した後、B点に至るま
でに大きく落ち込むことになる。図3の従来形の防舷材
の変形より分かるように、図2のA、B間における反力
の落ち込みは外面の座屈周ラインP(更には内面座屈周
ラインLとの共同によって)における座屈変形の過程で
生じており、図3の第1及び第2ステップでは座屈周ラ
インPをはさんだ支衝部外面で接触していないことが分
かる。
【0008】そこで、本発明にあっては、ゴム支承部の
外面の座屈周ラインPをはさんだ領域の一方若しくは両
方にゴム肉盛部9を備え、A−B間で積極的に接触圧縮
域を増やすことにより反力を増やすこととしたものであ
る。従って、本発明の筒型防舷材は図4の矢印の順の如
く圧縮変形が進行するに従い、座屈周ラインPをはさん
だ外面領域相互が徐々に接触圧縮し、接触圧縮域が拡大
していくことによる圧縮反力で、A、B間の反力の落ち
込みを補償できることとなったのである。
外面の座屈周ラインPをはさんだ領域の一方若しくは両
方にゴム肉盛部9を備え、A−B間で積極的に接触圧縮
域を増やすことにより反力を増やすこととしたものであ
る。従って、本発明の筒型防舷材は図4の矢印の順の如
く圧縮変形が進行するに従い、座屈周ラインPをはさん
だ外面領域相互が徐々に接触圧縮し、接触圧縮域が拡大
していくことによる圧縮反力で、A、B間の反力の落ち
込みを補償できることとなったのである。
【0009】本発明のゴム製防舷材にあっては、ゴム支
承部の外面に形成したゴム肉盛部9によって外面の座屈
周ラインPが常に一定の位置に特定されるのに対し、従
来の防舷材はこの座屈周ラインPが特定されていないケ
−スがあり、このため製品ロットによって或いは同一の
製品でも圧縮する度に座屈周ラインPの位置が異なり反
力特性がばらつくことがある。本発明のゴム肉盛部9の
形成はこの欠点をなくしたものであり、反力のばらつき
も小さくするものである。
承部の外面に形成したゴム肉盛部9によって外面の座屈
周ラインPが常に一定の位置に特定されるのに対し、従
来の防舷材はこの座屈周ラインPが特定されていないケ
−スがあり、このため製品ロットによって或いは同一の
製品でも圧縮する度に座屈周ラインPの位置が異なり反
力特性がばらつくことがある。本発明のゴム肉盛部9の
形成はこの欠点をなくしたものであり、反力のばらつき
も小さくするものである。
【0010】又、本発明の防舷材にあっては、ゴム支承
部の外面にゴム肉盛部9を形成して積極的に座屈周ライ
ンPを設けたものであるが、岸壁面への取付に供される
ゴム中に埋設された鉄板の埋設部位よりも遠隔部にこの
座屈周ラインPを形成することにより、ゴム中に埋設さ
れた鉄板に応力が集中するのを防止でき、鉄板とゴムと
の接着面の剥離やゴム切れが防止され耐久性の向上が図
られることとなる。
部の外面にゴム肉盛部9を形成して積極的に座屈周ライ
ンPを設けたものであるが、岸壁面への取付に供される
ゴム中に埋設された鉄板の埋設部位よりも遠隔部にこの
座屈周ラインPを形成することにより、ゴム中に埋設さ
れた鉄板に応力が集中するのを防止でき、鉄板とゴムと
の接着面の剥離やゴム切れが防止され耐久性の向上が図
られることとなる。
【0011】尚、ゴム肉盛部9の起点(即ち座屈周ライ
ンPとなる部位)は、ゴム支承部の傾き角度やゴム受衝
部の高さ等によって異なるが、通常はh1 =0.6H〜
0.95Hの範囲が好ましい。又、ゴム肉盛部9の長さ
l1 を余り長くすると、変位量が多く取れなくなり、反
力が早く増加に転ずるので好ましくなく、通常はl1<
0.5Hの範囲である。ゴム肉盛部9の高さは防舷材の
大きさ、ゴム肉盛部9の長さ、ゴム支承部の厚さ等によ
って適宜選択されることとなる。一方、ゴム支承部内面
の座屈周ラインLに肉盛部を形成する場合にはこの座屈
周ラインLの取付部からの位置h2 は、h2 =0.2H
〜0.6Hであり、この部位の肉盛部の長さl2 はl2
<0.75Hとされるのがよい。
ンPとなる部位)は、ゴム支承部の傾き角度やゴム受衝
部の高さ等によって異なるが、通常はh1 =0.6H〜
0.95Hの範囲が好ましい。又、ゴム肉盛部9の長さ
l1 を余り長くすると、変位量が多く取れなくなり、反
力が早く増加に転ずるので好ましくなく、通常はl1<
0.5Hの範囲である。ゴム肉盛部9の高さは防舷材の
大きさ、ゴム肉盛部9の長さ、ゴム支承部の厚さ等によ
って適宜選択されることとなる。一方、ゴム支承部内面
の座屈周ラインLに肉盛部を形成する場合にはこの座屈
周ラインLの取付部からの位置h2 は、h2 =0.2H
〜0.6Hであり、この部位の肉盛部の長さl2 はl2
<0.75Hとされるのがよい。
【0012】
【実施例】以下、本発明のゴム製の筒型防舷材を図面を
もって更に詳細に説明する。図5は本発明の実施例をな
す筒型防舷材1の半裁断面図であって、2は内外面共に
円錐台形をなす防舷材の本体であるゴム支承部、3は岸
壁等へ固定するためのゴム取付部、4は船舶の方へ突き
出すゴム受衝部である。そして、このゴム受衝部4には
直接船舶の接舷を受ける受衝板(図示せず)を固定する
ものである。又、ゴム受衝部4には補強をなす円環状の
鉄板5が埋設されており、これに図示しない雌ねじが刻
設され、これを利用して受衝板が固着されることとな
る。そして、前記ゴム取付部3にはこれを補強する円環
状の鉄板7が埋設されており、これには岸壁等へ固定さ
れるボルト或いはアンカ−(図示せず)が貫通するため
のして固定に供されるボルト孔8が設けられている。
もって更に詳細に説明する。図5は本発明の実施例をな
す筒型防舷材1の半裁断面図であって、2は内外面共に
円錐台形をなす防舷材の本体であるゴム支承部、3は岸
壁等へ固定するためのゴム取付部、4は船舶の方へ突き
出すゴム受衝部である。そして、このゴム受衝部4には
直接船舶の接舷を受ける受衝板(図示せず)を固定する
ものである。又、ゴム受衝部4には補強をなす円環状の
鉄板5が埋設されており、これに図示しない雌ねじが刻
設され、これを利用して受衝板が固着されることとな
る。そして、前記ゴム取付部3にはこれを補強する円環
状の鉄板7が埋設されており、これには岸壁等へ固定さ
れるボルト或いはアンカ−(図示せず)が貫通するため
のして固定に供されるボルト孔8が設けられている。
【0013】ゴム支承部2の外面に形成した座屈周ライ
ンPは、受衝板に接舷等の負荷がかかった際の座屈部で
あり、この例における防舷材1の寸法的に言えば、防舷
材1の高さをHとすると、座屈周ラインPの位置h1 は
取付部3よりほぼ0.8Hの部位にあって、この座屈周
ラインPが座屈の起点となりゴム支承部2が外方に大き
く膨らみ、座屈を起こして負荷を吸収することとなる。
尚、座屈周ラインPは上下に2個所発生する。
ンPは、受衝板に接舷等の負荷がかかった際の座屈部で
あり、この例における防舷材1の寸法的に言えば、防舷
材1の高さをHとすると、座屈周ラインPの位置h1 は
取付部3よりほぼ0.8Hの部位にあって、この座屈周
ラインPが座屈の起点となりゴム支承部2が外方に大き
く膨らみ、座屈を起こして負荷を吸収することとなる。
尚、座屈周ラインPは上下に2個所発生する。
【0014】さて、かかる防舷材1にあって、この座屈
周ラインPに隣接した領域の片側にゴム肉盛部9(l1
=1/3・H)を設けたものである。従って、かかる防
舷材1が接舷等の荷重を受けて圧縮変形し、この座屈周
ラインPにて折れ曲がる如く変形した場合、ゴム肉盛部
9が設けられているため、座屈周ラインPをはさんだ両
側の面が従来の防舷材では接触し得なかった部分で前記
した図4にて示したように接触し、有効な反力を発生す
ることとなる。即ち、図2に示した歪−反力曲線におい
て、本発明の防舷材1は歪A、B間での反力の落ち込み
が少なく、これがほぼ水平に推移(破線)するので、吸
収エネルギ−の増大が図れることとなったのである。
尚、この例では上方に位置する座屈周ラインPの片側に
肉盛部9を形成したが、下方に位置する座屈周ラインP
にも同様に肉盛部を形成することができることは当然で
あるし、場合によっては、これらの座屈周ラインPをは
さんで両側に肉盛部9を形成することもできる。
周ラインPに隣接した領域の片側にゴム肉盛部9(l1
=1/3・H)を設けたものである。従って、かかる防
舷材1が接舷等の荷重を受けて圧縮変形し、この座屈周
ラインPにて折れ曲がる如く変形した場合、ゴム肉盛部
9が設けられているため、座屈周ラインPをはさんだ両
側の面が従来の防舷材では接触し得なかった部分で前記
した図4にて示したように接触し、有効な反力を発生す
ることとなる。即ち、図2に示した歪−反力曲線におい
て、本発明の防舷材1は歪A、B間での反力の落ち込み
が少なく、これがほぼ水平に推移(破線)するので、吸
収エネルギ−の増大が図れることとなったのである。
尚、この例では上方に位置する座屈周ラインPの片側に
肉盛部9を形成したが、下方に位置する座屈周ラインP
にも同様に肉盛部を形成することができることは当然で
あるし、場合によっては、これらの座屈周ラインPをは
さんで両側に肉盛部9を形成することもできる。
【0015】尚、この座屈周ラインPは補強のための鉄
板5、7が埋設された部位よりやゝ内側に形成したもの
で、座屈周ラインPはゴム支承部2の内面の座屈周ライ
ンLと共働して防舷材1の座屈起点をなし、埋設された
鉄板5、7とゴムとの接触面の剥離やゴム切れの防止能
が発揮されるものである。
板5、7が埋設された部位よりやゝ内側に形成したもの
で、座屈周ラインPはゴム支承部2の内面の座屈周ライ
ンLと共働して防舷材1の座屈起点をなし、埋設された
鉄板5、7とゴムとの接触面の剥離やゴム切れの防止能
が発揮されるものである。
【0016】図6は本発明の第2の実施例をなす筒型防
舷材1の半裁断面図であって、符号1〜9、P等は上記
例と同じ意味を示すためここでは省略する。さて、ゴム
支承部2の内面には座屈周ラインLが生じるが、この座
屈周ラインLをはさんで前記の肉盛部9と同様に肉盛部
90 を形成した例である。尚、この座屈周ラインLにお
けるh2 は1/3・H、肉盛部90 におけるl2 は0.
5Hであった。
舷材1の半裁断面図であって、符号1〜9、P等は上記
例と同じ意味を示すためここでは省略する。さて、ゴム
支承部2の内面には座屈周ラインLが生じるが、この座
屈周ラインLをはさんで前記の肉盛部9と同様に肉盛部
90 を形成した例である。尚、この座屈周ラインLにお
けるh2 は1/3・H、肉盛部90 におけるl2 は0.
5Hであった。
【0017】この実施例の防舷材にあっては、受衝時に
図7に示すように各座屈周ラインP、Lにおける座屈に
対しても空間を生じることがなくほぼ全面で接触するこ
ととなり、図2で言う面積Sが極めて小さくなり、エネ
ルギ−ロスが著しく改良されたものとなった。
図7に示すように各座屈周ラインP、Lにおける座屈に
対しても空間を生じることがなくほぼ全面で接触するこ
ととなり、図2で言う面積Sが極めて小さくなり、エネ
ルギ−ロスが著しく改良されたものとなった。
【0018】
【発明の効果】本発明にあって、座屈時の座屈周ライン
P近傍における空域部を積極的になくすものであって、
このため、反力−歪曲線にあって反力の低下を生ずるこ
ともなくなりすぐれた防舷材が提供できることとなった
ものである。
P近傍における空域部を積極的になくすものであって、
このため、反力−歪曲線にあって反力の低下を生ずるこ
ともなくなりすぐれた防舷材が提供できることとなった
ものである。
【図1】図1は従来の筒型防舷材の半裁断面図である。
【図2】図2は本発明及び従来の筒型防舷材の反力−歪
曲線である。
曲線である。
【図3】図3は従来の筒型防舷材の座屈点近傍の断面図
である。
である。
【図4】図4は本発明の筒型防舷材の座屈点近傍の断面
図である。
図である。
【図5】図5は本発明の第1実施例をなす筒型防舷材の
半裁断面図である。
半裁断面図である。
【図6】図6は本発明の第2実施例をなす筒型防舷材の
半裁断面図である。
半裁断面図である。
【図7】図7は本発明の第2実施例の防舷材の座屈時の
断面図である。
断面図である。
1‥‥筒型防舷材、 2‥‥ゴム支承部、 3‥‥ゴム取付部、 4‥‥ゴム受衝部、 5‥‥ゴム受衝部に埋設される鉄板、 7‥‥ゴム取付部に埋設される鉄板、 8‥‥ボルト孔、 9、90 ‥‥ゴム肉盛部、 H‥‥防舷材の高さ、 h1 、h2 ‥‥座屈周ラインの位置、 l1 、l2 ‥‥ゴム肉盛部の長さ、 L、P‥‥座屈周ライン。
Claims (6)
- 【請求項1】 外面及び内面が共に略円錐台形をなした
ゴム支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受
衝部と、前記ゴム支承部の底面に形成される取付部より
なり、ゴム支承部外面の座屈周ラインに隣接又は近接し
た領域の一方又は両側に外方に張り出すゴム肉盛部を設
けたことを特徴とするゴム製防舷材。 - 【請求項2】 ゴム支承部内面の座屈周ラインに隣接又
は近接した領域に内方に張り出すゴム肉盛部を設けた請
求項第1項記載のゴム製防舷材。 - 【請求項3】 ゴム支承部の少なくとも外表面が取付面
に向かって末広がり状に拡径した曲面で構成された請求
項第1項記載のゴム製防舷材。 - 【請求項4】 ゴム受衝部内に円板状若しくは円環状剛
性板材が埋設され、ゴム取付部内に円環状剛性板材が埋
設された請求項第1項記載のゴム製防舷材。 - 【請求項5】 ゴム支衝部外面の座屈周ラインのゴム取
付部からの位置h1 は、防舷材の高さHに対して、h1
=0.6H〜0.95Hであり、肉盛部の長さl1 はl
1 <0.5Hである請求項第1項記載のゴム製防舷材。 - 【請求項6】 ゴム支承部内面の座屈周ラインの取付部
からの位置h2 は、h2 =0.2H〜0.6Hであり、
肉盛部の長さl2 はl2 <0.75Hである請求項第2
項記載のゴム製防舷材。
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