JP2775388B2 - 防舷材 - Google Patents
防舷材Info
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- JP2775388B2 JP2775388B2 JP5337353A JP33735393A JP2775388B2 JP 2775388 B2 JP2775388 B2 JP 2775388B2 JP 5337353 A JP5337353 A JP 5337353A JP 33735393 A JP33735393 A JP 33735393A JP 2775388 B2 JP2775388 B2 JP 2775388B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/30—Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways
Landscapes
- Vibration Dampers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全体としてゴムもしく
はゴム状弾性体よりなる防舷材において、その支承部中
心に中空部が形成されて、接舷荷重負荷時に、前記支承
部外周面が外方へ膨出変形することができる防舷材に関
するものである。
はゴム状弾性体よりなる防舷材において、その支承部中
心に中空部が形成されて、接舷荷重負荷時に、前記支承
部外周面が外方へ膨出変形することができる防舷材に関
するものである。
【0002】
【従来技術】従来、図7に示すような防舷材が多く用い
られている。この防舷材01は、ゴムもしくはゴム状弾
性体からなり、中空の円筒状支承部02の両端に、それ
ぞれ受衝部03および取付け部04が一体に形成されて
おり、受衝部03および取り付け部04は、それぞれボ
ルト(図示されず)により受衝板(図示せず)および接
舷施設の表面(図示せず)に取付け、受衝板を接舷する
船舶の舷側に対向させる。従って、接舷荷重は、矢印a
で示すよう円筒状支承部02の軸線方向に作用する。ま
た支承部02の両端部よりわずかに内側の外周面に断面
形状が弧状をなす環状溝05が設けられている。
られている。この防舷材01は、ゴムもしくはゴム状弾
性体からなり、中空の円筒状支承部02の両端に、それ
ぞれ受衝部03および取付け部04が一体に形成されて
おり、受衝部03および取り付け部04は、それぞれボ
ルト(図示されず)により受衝板(図示せず)および接
舷施設の表面(図示せず)に取付け、受衝板を接舷する
船舶の舷側に対向させる。従って、接舷荷重は、矢印a
で示すよう円筒状支承部02の軸線方向に作用する。ま
た支承部02の両端部よりわずかに内側の外周面に断面
形状が弧状をなす環状溝05が設けられている。
【0003】接舷荷重が増加するにつれて中空の円筒状
支承部02の弾性体は、図7(a)の無荷重時の断面状
態より図7(b)〜(c)の断面図に示すように中央部
が外周面側に膨出していくが、この弾性変形により接舷
エネルギーを吸収する。この吸収エネルギーが大きい程
優れた防舷材となる。
支承部02の弾性体は、図7(a)の無荷重時の断面状
態より図7(b)〜(c)の断面図に示すように中央部
が外周面側に膨出していくが、この弾性変形により接舷
エネルギーを吸収する。この吸収エネルギーが大きい程
優れた防舷材となる。
【0004】図7(a)に示すように円筒状支承部02
の弾性体の肉厚がほぼ均一な防舷材の性能を示す圧縮変
位〜反力の関係を図6(a)の曲線Aで示した。この曲
線Aにおいて、圧縮変位がゼロのときの図7(a)の状
態より大きくなるにつれて反力が漸増し最初のピークX
に達する。このときの防舷材の圧縮変形状態は図7
(b)に相当する。さらに接舷荷重の増加とともに圧縮
変位も大きくなり、反力は漸減後、漸増し最初のピーク
Xと同じ反力レベルYに達するがこのときの防舷材の圧
縮変形状態は図7(c)に相当し支承部02の内面どう
しが接触し、弾性体の逃げ場がほとんどない状態になっ
ている。ここで曲線Aが横軸と交差するY点を最大変位
と称し設計上の使用可能変位としている。Y点を越える
と支承部02の内面どうしの接触部分がさらに増えるた
め弾性体逃げ場がほとんどなくなるため反力は急激に増
大する。またY点までの曲線Aに囲まれる面積が吸収エ
ネルギーに相当し、このエネルギーの大きい防舷材が求
められているが図7(a)や図8のような支承部02の
弾性体の肉厚がほぼ均一な断面形状を有する従来の防舷
材では吸収エネルギーを増加せしめるのに限界があっ
た。
の弾性体の肉厚がほぼ均一な防舷材の性能を示す圧縮変
位〜反力の関係を図6(a)の曲線Aで示した。この曲
線Aにおいて、圧縮変位がゼロのときの図7(a)の状
態より大きくなるにつれて反力が漸増し最初のピークX
に達する。このときの防舷材の圧縮変形状態は図7
(b)に相当する。さらに接舷荷重の増加とともに圧縮
変位も大きくなり、反力は漸減後、漸増し最初のピーク
Xと同じ反力レベルYに達するがこのときの防舷材の圧
縮変形状態は図7(c)に相当し支承部02の内面どう
しが接触し、弾性体の逃げ場がほとんどない状態になっ
ている。ここで曲線Aが横軸と交差するY点を最大変位
と称し設計上の使用可能変位としている。Y点を越える
と支承部02の内面どうしの接触部分がさらに増えるた
め弾性体逃げ場がほとんどなくなるため反力は急激に増
大する。またY点までの曲線Aに囲まれる面積が吸収エ
ネルギーに相当し、このエネルギーの大きい防舷材が求
められているが図7(a)や図8のような支承部02の
弾性体の肉厚がほぼ均一な断面形状を有する従来の防舷
材では吸収エネルギーを増加せしめるのに限界があっ
た。
【0005】この吸収エネルギーを増加せしめるために
は最大変位をできるだけ大きくするか、もしくは反力を
増加させる必要がある。そのために図7(a)の従来の
防舷材において、単に支承部02の弾性体の肉厚を均一
に厚くすると図6(b)の圧縮変位〜反力関係図の曲線
Cに示すように従来の防舷材の曲線Aにたいし、反力は
増加するが最大変位yが小さくなるため吸収エネルギー
の増加(斜線部の面積−斜線部の面積に相当する)
は大きくはない。
は最大変位をできるだけ大きくするか、もしくは反力を
増加させる必要がある。そのために図7(a)の従来の
防舷材において、単に支承部02の弾性体の肉厚を均一
に厚くすると図6(b)の圧縮変位〜反力関係図の曲線
Cに示すように従来の防舷材の曲線Aにたいし、反力は
増加するが最大変位yが小さくなるため吸収エネルギー
の増加(斜線部の面積−斜線部の面積に相当する)
は大きくはない。
【0006】一方、逆に肉厚を薄くすると、圧縮変位は
大きくなるが、反面反力が低下するので同様に吸収エネ
ルギーの増加は見込めない。
大きくなるが、反面反力が低下するので同様に吸収エネ
ルギーの増加は見込めない。
【0007】また従来の防舷材では、中空の円筒状支承
部02の外周面の膨出部の表面には引張り方向の歪みが
発生し、小さな外力による衝撃、例えば、荷役中の落下
物等により、容易に亀裂が生じ、この亀裂が繰り返し歪
みにより、成長し破損に至る場合がある。
部02の外周面の膨出部の表面には引張り方向の歪みが
発生し、小さな外力による衝撃、例えば、荷役中の落下
物等により、容易に亀裂が生じ、この亀裂が繰り返し歪
みにより、成長し破損に至る場合がある。
【0008】さらに紫外線、オゾン、日光等により発生
した微小な亀裂が、前記の繰り返し歪みにより、成長し
破損に至るおそれもある。
した微小な亀裂が、前記の繰り返し歪みにより、成長し
破損に至るおそれもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】肉厚がほぼ均一な断面
形状を有する従来の防舷材では吸収エネルギーを増加せ
しめるには前述のように限界がある。また従来の防舷材
では、中空の円筒状支承部02の外周面の膨出部の表面
には引張り方向の歪みが発生し、小さな外力による衝
撃、例えば、荷役中の落下物等により、容易に亀裂が生
じ、この亀裂が繰り返し歪みにより、成長し破損に至る
場合があるし、さらに紫外線、オゾン、日光等により発
生した微小な亀裂が、前記の繰り返し歪みにより、成長
し破損に至るおそれもある。また設計上の使用可能範囲
を越えたり、設計条件を越えた傾斜や剪断を伴う複合圧
縮を受けた場合に支承部02の外周面の膨出部表面が受
衝部03および取り付け部04に設けられているボルト
(図示せず)に接触するため、外傷が発生し、やがては
破損に至る場合が有り、防舷材の耐久性が損なわれる。
形状を有する従来の防舷材では吸収エネルギーを増加せ
しめるには前述のように限界がある。また従来の防舷材
では、中空の円筒状支承部02の外周面の膨出部の表面
には引張り方向の歪みが発生し、小さな外力による衝
撃、例えば、荷役中の落下物等により、容易に亀裂が生
じ、この亀裂が繰り返し歪みにより、成長し破損に至る
場合があるし、さらに紫外線、オゾン、日光等により発
生した微小な亀裂が、前記の繰り返し歪みにより、成長
し破損に至るおそれもある。また設計上の使用可能範囲
を越えたり、設計条件を越えた傾斜や剪断を伴う複合圧
縮を受けた場合に支承部02の外周面の膨出部表面が受
衝部03および取り付け部04に設けられているボルト
(図示せず)に接触するため、外傷が発生し、やがては
破損に至る場合が有り、防舷材の耐久性が損なわれる。
【0010】従って、本発明は従来の防舷材対比、大幅
に吸収エネルギーを増大せしめると共に耐外傷性および
耐候性を改良し、耐久性を工場する防舷材を提供するこ
とを目的とする。
に吸収エネルギーを増大せしめると共に耐外傷性および
耐候性を改良し、耐久性を工場する防舷材を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および効果】請求項1記載
の発明は、全体としてゴムもしくはゴム状弾性体よりな
る防舷材であって、受衝板等の受衝部材を取付ける受衝
部が、前記防舷材の支承部の先端に形成されるととも
に、接舷施設の表面に取り付けられる取り付け部が、前
記防舷材の支承部の基端に形成され、前記防舷材に接舷
荷重が加わった場合に、該防舷材の支承部外周面が、外
方へ膨出変形することができるように、前記防舷材の受
衝面中心を通る軸線とその周囲に、該軸線に沿って前記
防舷材の支承部中心に中空部が形成された防舷材におい
て、該防舷材の支承部の外周面の全周にわたり、前記支
承部の膨出変形を拘束する変形拘束部が形成されたこと
を特徴とするものである。
の発明は、全体としてゴムもしくはゴム状弾性体よりな
る防舷材であって、受衝板等の受衝部材を取付ける受衝
部が、前記防舷材の支承部の先端に形成されるととも
に、接舷施設の表面に取り付けられる取り付け部が、前
記防舷材の支承部の基端に形成され、前記防舷材に接舷
荷重が加わった場合に、該防舷材の支承部外周面が、外
方へ膨出変形することができるように、前記防舷材の受
衝面中心を通る軸線とその周囲に、該軸線に沿って前記
防舷材の支承部中心に中空部が形成された防舷材におい
て、該防舷材の支承部の外周面の全周にわたり、前記支
承部の膨出変形を拘束する変形拘束部が形成されたこと
を特徴とするものである。
【0012】請求項1記載の発明は、前記したように構
成されているので、前記防舷材に接舷荷重が加わり、該
防舷材の支承部外周面が、外方へ膨出変形した場合に、
該支承部の膨出変形が前記変形拘束部でもって拘束さ
れ、前記支承部の長さ、太さおよび肉厚を増大させず
に、大きな接舷反力が得られ、接舷吸収エネルギーが大
幅に増加する。
成されているので、前記防舷材に接舷荷重が加わり、該
防舷材の支承部外周面が、外方へ膨出変形した場合に、
該支承部の膨出変形が前記変形拘束部でもって拘束さ
れ、前記支承部の長さ、太さおよび肉厚を増大させず
に、大きな接舷反力が得られ、接舷吸収エネルギーが大
幅に増加する。
【0013】また前記防舷材の支承部の膨出変形によ
り、該支承部の外周面に大きな引張り歪みが発生し、荷
役中の落下物との衝突等の大きな衝撃力や、前記支承部
の軸方向に対し斜めに働く接舷力で該支承部の大きな曲
げ変形により受衝部または取り付け部のボルトに接触す
る際の局部な大きな集中荷重を受けた際に、大きな引張
り歪み下の衝撃力により、前記支承部の外周面に亀裂が
生じ易いが、前記支承部外周面に形成された変形拘束部
で、この衝撃力や集中荷重が負担されて、前記支承部の
外周面の亀裂発生が未然に防止される。
り、該支承部の外周面に大きな引張り歪みが発生し、荷
役中の落下物との衝突等の大きな衝撃力や、前記支承部
の軸方向に対し斜めに働く接舷力で該支承部の大きな曲
げ変形により受衝部または取り付け部のボルトに接触す
る際の局部な大きな集中荷重を受けた際に、大きな引張
り歪み下の衝撃力により、前記支承部の外周面に亀裂が
生じ易いが、前記支承部外周面に形成された変形拘束部
で、この衝撃力や集中荷重が負担されて、前記支承部の
外周面の亀裂発生が未然に防止される。
【0014】さらに、前記変形拘束部が前記支承部と別
体に構成された場合には、該変形拘束部が大きな衝撃力
等により亀裂や損傷を生じても、新しい正常な変形拘束
と交換することにより、防舷材を元の状態に復帰させ
て、耐用数を延長することができる。
体に構成された場合には、該変形拘束部が大きな衝撃力
等により亀裂や損傷を生じても、新しい正常な変形拘束
と交換することにより、防舷材を元の状態に復帰させ
て、耐用数を延長することができる。
【0015】そして、前記支承部外周面が、前記変形拘
束部で覆われているため、日光、紫外線、オゾン、海水
等の劣化外因を前記支承部外周面が受けないように、前
記変形拘束部により保護され、防舷材の耐久性が大巾に
向上する。
束部で覆われているため、日光、紫外線、オゾン、海水
等の劣化外因を前記支承部外周面が受けないように、前
記変形拘束部により保護され、防舷材の耐久性が大巾に
向上する。
【0016】また、請求項2記載の発明は、前記変形拘
束部の厚さが、該変形拘束部の巾中央部分で厚く、受衝
部および取り付け部に接近した線部分で薄く形成された
ことを特徴とする請求項1記載の防舷材である。
束部の厚さが、該変形拘束部の巾中央部分で厚く、受衝
部および取り付け部に接近した線部分で薄く形成された
ことを特徴とする請求項1記載の防舷材である。
【0017】請求項2記載の発明は、前記したように構
成されているので、前記支承部の外方膨出変形に伴う前
記変形拘束部材の周方向引張り拘束力が、該変形拘束部
材の巾中心から両側縁に接近するにつれて緩やかに減少
し、その結果、前記支承部の外周面近傍における周方向
引張り応力が、前記変形拘束部材両側縁の近くで急激に
変化せずに緩やかに変化し、周方向引張り応力の急激な
変化による前記支承部外周面の損傷が未然に阻止され
る。
成されているので、前記支承部の外方膨出変形に伴う前
記変形拘束部材の周方向引張り拘束力が、該変形拘束部
材の巾中心から両側縁に接近するにつれて緩やかに減少
し、その結果、前記支承部の外周面近傍における周方向
引張り応力が、前記変形拘束部材両側縁の近くで急激に
変化せずに緩やかに変化し、周方向引張り応力の急激な
変化による前記支承部外周面の損傷が未然に阻止され
る。
【0018】図1、図2は本発明の一実施例に係る防舷
材1の側面図である。これらの防舷材1は全体としてゴ
ムもしくはゴム状の弾性体より作られており、円筒状の
中空の支承部2の両端にそれぞれ受衝部3と、取り付け
部4が形成され、これらの支承部2の外周面上の周方向
に、それぞれ適宜な幅と厚みを有し、断面形状としてそ
れぞれ台形形状と、円弧状を有する変形拘束部たる帯状
突起体の一本6,6aが連続上に一体化されている。こ
れらの帯状突起体は支承部2に使用されている弾性材料
より優れた伸張性、耐候性を有している。また、これら
の帯状突起体は支承部2の両端部よりわずかに内側の外
周面に断面形状が弧状をなす環状溝5,5の間の外周面
上に設けられ、かつその帯状突起体の周方向の中心線は
軸線aと交差する支承部2の中心点の外周線と合致する
ように一体化されている。
材1の側面図である。これらの防舷材1は全体としてゴ
ムもしくはゴム状の弾性体より作られており、円筒状の
中空の支承部2の両端にそれぞれ受衝部3と、取り付け
部4が形成され、これらの支承部2の外周面上の周方向
に、それぞれ適宜な幅と厚みを有し、断面形状としてそ
れぞれ台形形状と、円弧状を有する変形拘束部たる帯状
突起体の一本6,6aが連続上に一体化されている。こ
れらの帯状突起体は支承部2に使用されている弾性材料
より優れた伸張性、耐候性を有している。また、これら
の帯状突起体は支承部2の両端部よりわずかに内側の外
周面に断面形状が弧状をなす環状溝5,5の間の外周面
上に設けられ、かつその帯状突起体の周方向の中心線は
軸線aと交差する支承部2の中心点の外周線と合致する
ように一体化されている。
【0019】なお、これらの突起体6,6aは成形され
た未加硫の円筒状の支承部2の外周面上の適宜な位置
に、適当な状態に押し出すため適当な口金を取り付けた
押し出し装置より押し出された未加硫弾性体を巻つける
か、もしくはラミネート装置により適当な形状の未加硫
弾性体シートを順次巻つけ成形した後、または注入装置
によって直接モールド内にゴムを充填した後、適宜なモ
ールドを備えた加硫装置によって加硫することによって
容易に得られる。
た未加硫の円筒状の支承部2の外周面上の適宜な位置
に、適当な状態に押し出すため適当な口金を取り付けた
押し出し装置より押し出された未加硫弾性体を巻つける
か、もしくはラミネート装置により適当な形状の未加硫
弾性体シートを順次巻つけ成形した後、または注入装置
によって直接モールド内にゴムを充填した後、適宜なモ
ールドを備えた加硫装置によって加硫することによって
容易に得られる。
【0020】図2の本発明の防舷材において圧縮変位が
増加するにつれてその断面形状が変化していく様子を図
5(a)〜(c)に示した。その変化していく様子は図
7(a)〜(c)に示した従来の防舷材と同様であるが
その圧縮変位〜反力の関係を図6(a)の曲線Bとして
示した。図7(a)の帯状突起体のない従来の防舷材の
曲線Aと比較し同じ圧縮変位でも軸線方向に対する支承
部2の剛性が増加するため常に反力が増加し最大変位
Y,Y’までの斜線で示された面積の部分が増大した吸
収エネルギーに相当し、その吸収エネルギーは増加は非
常に大きく優れた性能を有する防舷材を提供することが
明白である。
増加するにつれてその断面形状が変化していく様子を図
5(a)〜(c)に示した。その変化していく様子は図
7(a)〜(c)に示した従来の防舷材と同様であるが
その圧縮変位〜反力の関係を図6(a)の曲線Bとして
示した。図7(a)の帯状突起体のない従来の防舷材の
曲線Aと比較し同じ圧縮変位でも軸線方向に対する支承
部2の剛性が増加するため常に反力が増加し最大変位
Y,Y’までの斜線で示された面積の部分が増大した吸
収エネルギーに相当し、その吸収エネルギーは増加は非
常に大きく優れた性能を有する防舷材を提供することが
明白である。
【0021】図1,図2のように配置されているゴムも
しくはゴム状の弾性体よりなる帯状の突起体6,6a
は、支承部2に使用されているゴムもしくはゴム状の弾
性体より、伸長性に富み、破壊強度が高く、耐外傷性と
耐候性に優れているため、接舷圧縮荷重による支承部2
の外周面の帯状突起部6もしくは6aの表面に引っ張り
方向の歪みが発生し、外力による衝撃例えば、荷役中の
落下物等による外傷にも強く、かつ耐オゾン性等にも良
好なので、かかる防舷材1の製品寿命は著しく改善され
る。
しくはゴム状の弾性体よりなる帯状の突起体6,6a
は、支承部2に使用されているゴムもしくはゴム状の弾
性体より、伸長性に富み、破壊強度が高く、耐外傷性と
耐候性に優れているため、接舷圧縮荷重による支承部2
の外周面の帯状突起部6もしくは6aの表面に引っ張り
方向の歪みが発生し、外力による衝撃例えば、荷役中の
落下物等による外傷にも強く、かつ耐オゾン性等にも良
好なので、かかる防舷材1の製品寿命は著しく改善され
る。
【0022】図3〜図4に本発明の他の実施例を示し、
円筒状の支承部2の外周面上の周方向に、断面形状とし
て円弧状で、おのおの厚みと幅が異なる帯状突起体6b
および6cを軸線方向に適宜な間隔を置いて一体に配置
したものである。この図3では中央部の広幅の帯状突起
体6bの周方向の中心線は支承部2の中心点の外周線と
合致するように設けられ、また、この帯状突起体6bの
上下には突起体6bの周方向中心線より対称的に狭幅の
帯状突起体6cを配置したもので、この狭幅の帯状突起
体6cは、支承部2が課題な圧縮変形を受けた時、両端
の受衝板3もしくは取り付け部4にある金属製ボルトと
接触する位置をもカバーするように設けられているの
で、この帯状突起体6b,6cの有する優れた耐外傷性
と耐候性等のため、支承部2を保護司防舷材1の製品寿
命を向上できる。
円筒状の支承部2の外周面上の周方向に、断面形状とし
て円弧状で、おのおの厚みと幅が異なる帯状突起体6b
および6cを軸線方向に適宜な間隔を置いて一体に配置
したものである。この図3では中央部の広幅の帯状突起
体6bの周方向の中心線は支承部2の中心点の外周線と
合致するように設けられ、また、この帯状突起体6bの
上下には突起体6bの周方向中心線より対称的に狭幅の
帯状突起体6cを配置したもので、この狭幅の帯状突起
体6cは、支承部2が課題な圧縮変形を受けた時、両端
の受衝板3もしくは取り付け部4にある金属製ボルトと
接触する位置をもカバーするように設けられているの
で、この帯状突起体6b,6cの有する優れた耐外傷性
と耐候性等のため、支承部2を保護司防舷材1の製品寿
命を向上できる。
【0023】図4は断面が円錐台形状の防舷材1で軸線
方向に圧縮変位を受けた時、支承部2の外面方向の膨径
部全域を十分にカバーするように断面形状が円錐台形状
のゴムもしくはゴム状の弾性体よりなる適宜な幅、厚み
を有する一本の帯状突起体6eを周方向に連続上に一体
化したものである。
方向に圧縮変位を受けた時、支承部2の外面方向の膨径
部全域を十分にカバーするように断面形状が円錐台形状
のゴムもしくはゴム状の弾性体よりなる適宜な幅、厚み
を有する一本の帯状突起体6eを周方向に連続上に一体
化したものである。
【0024】なおゴムもしくはゴム状の弾性体よりなる
本発明の帯状の突起体6,6a,6b,6c,6dの断
面形状は、ここに例示された形状に限定されるものでは
ない。また本発明のこれらの帯状突起体6,6a,6
b,6c,6dが適用される防舷材1の側面図もしくは
断面図はここに例示された形状に限定されるものではな
い。
本発明の帯状の突起体6,6a,6b,6c,6dの断
面形状は、ここに例示された形状に限定されるものでは
ない。また本発明のこれらの帯状突起体6,6a,6
b,6c,6dが適用される防舷材1の側面図もしくは
断面図はここに例示された形状に限定されるものではな
い。
【0025】前記実施例では、膨出拘束部材たる突起体
6,6a,6b,6cは防舷材1の支承部2に使用され
ているゴムもしくはゴム状の弾性体より、伸長性に富
み、破壊強度が高く、耐外傷性と耐候性に優れた特性を
有する材料よりなっているが、該突起体6,6a,6
b,6cは、防舷材1の支承部2と同一の材質の材料で
もよい。
6,6a,6b,6cは防舷材1の支承部2に使用され
ているゴムもしくはゴム状の弾性体より、伸長性に富
み、破壊強度が高く、耐外傷性と耐候性に優れた特性を
有する材料よりなっているが、該突起体6,6a,6
b,6cは、防舷材1の支承部2と同一の材質の材料で
もよい。
【0026】また図1および図2に図示の前記実施例に
おいては、突起体6,6aは、支承部2の外周面上に、
未加硫状態で巻付けられ、支承部2とともに加硫される
ようになっているが、所要の寸法および形状に形成され
た突起体6,6aを支承部2とは別個に予め加硫してお
き、接着材によって支承部2の外周面上に該加硫突起体
6,6aを一体に接着してもよく、このような構造で
は、この帯状突起体6,6aが外傷等を受けた時、この
帯状突起体6,6aのみを交換することができ、経済的
である。
おいては、突起体6,6aは、支承部2の外周面上に、
未加硫状態で巻付けられ、支承部2とともに加硫される
ようになっているが、所要の寸法および形状に形成され
た突起体6,6aを支承部2とは別個に予め加硫してお
き、接着材によって支承部2の外周面上に該加硫突起体
6,6aを一体に接着してもよく、このような構造で
は、この帯状突起体6,6aが外傷等を受けた時、この
帯状突起体6,6aのみを交換することができ、経済的
である。
【図1】本発明の一実施例を示した側面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示した側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示した側面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示した側面図である。
【図5】
【図2】の防舷材が圧縮変位を受けた時の変形状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】防舷材の圧縮変位〜反力の関係を示す。
【図7】従来の防舷材が圧縮変位を受けたときの変形状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図8】従来の防舷材の他の例を示す断面図である。
a 軸線 Y,Y’,y 最大変位 A 従来の防舷材の圧縮変位〜反力の関係を示す曲線。 B 本発明の防舷材の圧縮変位〜反力の関係を示す曲
線。 C 従来の防舷材の支承部の弾性体の厚みを均一に増し
た防舷材が圧縮変位を受けた時の変形状態を示す断面図
である。 1,01 防舷材 2,02 支承部 3,03 受衝部 4,04 取り付け部 5,05 環状部 6,6a,6b,6c,6d 帯状突起体
線。 C 従来の防舷材の支承部の弾性体の厚みを均一に増し
た防舷材が圧縮変位を受けた時の変形状態を示す断面図
である。 1,01 防舷材 2,02 支承部 3,03 受衝部 4,04 取り付け部 5,05 環状部 6,6a,6b,6c,6d 帯状突起体
Claims (2)
- 【請求項1】 全体としてゴムもしくはゴム状弾性体よ
りなる防舷材であって、受衝板等の受衝部材を取付ける
受衝部が、前記防舷材の支承部の先端に形成されるとと
もに、接舷施設の表面に取り付けられる取り付け部が、
前記防舷材の支承部の基端に形成され、 前記防舷材に接舷荷重が加わった場合に、該防舷材の支
承部外周面が、外方へ膨出変形することができるよう
に、前記防舷材の受衝面中心を通る軸線とその周囲に、
該軸線に沿って前記防舷材の支承部中心に中空部が形成
された防舷材において、 該防舷材の支承部の外周面の全周にわたり、前記支承部
の膨出変形を拘束する変形拘束部が形成されたことを特
徴とする防舷材。 - 【請求項2】 前記変形拘束部の厚さが、該変形拘束部
の巾中央部分で厚く、受衝部および取り付け部に接近し
た線部分で薄く形成されたことを特徴とする請求項1記
載の防舷材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337353A JP2775388B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 防舷材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337353A JP2775388B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 防舷材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07197430A JPH07197430A (ja) | 1995-08-01 |
JP2775388B2 true JP2775388B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=18307825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5337353A Expired - Fee Related JP2775388B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 防舷材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775388B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100419739B1 (ko) * | 1995-10-23 | 2004-04-30 | 이상춘 | 방현재 |
JP6326943B2 (ja) * | 2014-04-30 | 2018-05-23 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム支承体 |
KR102416551B1 (ko) * | 2022-01-27 | 2022-07-05 | (주)동양기업 | 변곡부를 구비한 스풀타입 방현재 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340132Y2 (ja) * | 1972-05-31 | 1978-09-28 | ||
JPS5851567A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-26 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JPS5953402A (ja) * | 1982-09-21 | 1984-03-28 | Sumitomo Chem Co Ltd | フエニトロチオン水和剤 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5337353A patent/JP2775388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07197430A (ja) | 1995-08-01 |
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