JPH07229129A - ゴム製筒型防舷材 - Google Patents
ゴム製筒型防舷材Info
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- JPH07229129A JPH07229129A JP6045170A JP4517094A JPH07229129A JP H07229129 A JPH07229129 A JP H07229129A JP 6045170 A JP6045170 A JP 6045170A JP 4517094 A JP4517094 A JP 4517094A JP H07229129 A JPH07229129 A JP H07229129A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/30—Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はゴム製筒型防舷材に関するものであ
り、特に圧縮中に座屈現象を起こすゴム製円錐台形筒型
防舷材の改良に係るものである。 【構成】 外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴム
支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受衝部
と、前記ゴム支承部の底面に形成したゴム取付部とより
なり、ゴム支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近接し
た領域に内方に張り出すゴム肉盛部を設け、更にゴム支
承部外面のゴム取付部に近接した領域に周溝を設けたこ
とを特徴とするゴム製筒型防舷材。2‥ゴム支承部、3
‥ゴム取付部、4‥ゴム受衝部、9、91 、92 ‥ゴム
肉盛部、10、11‥周溝、L‥支承部の内面の座屈周
ライン。 【効果】 座屈時の座屈周ライン近傍における空域部を
積極的になくし、反力−歪曲線にあって、反力の低下を
生ずることもない防舷材が提供できる。
り、特に圧縮中に座屈現象を起こすゴム製円錐台形筒型
防舷材の改良に係るものである。 【構成】 外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴム
支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受衝部
と、前記ゴム支承部の底面に形成したゴム取付部とより
なり、ゴム支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近接し
た領域に内方に張り出すゴム肉盛部を設け、更にゴム支
承部外面のゴム取付部に近接した領域に周溝を設けたこ
とを特徴とするゴム製筒型防舷材。2‥ゴム支承部、3
‥ゴム取付部、4‥ゴム受衝部、9、91 、92 ‥ゴム
肉盛部、10、11‥周溝、L‥支承部の内面の座屈周
ライン。 【効果】 座屈時の座屈周ライン近傍における空域部を
積極的になくし、反力−歪曲線にあって、反力の低下を
生ずることもない防舷材が提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム製筒型防舷材に関す
るものであり、特に圧縮中に座屈現象を起こすゴム製円
錐台形筒型防舷材の改良に係るものである。
るものであり、特に圧縮中に座屈現象を起こすゴム製円
錐台形筒型防舷材の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来より用いられているゴム製円
錐台形筒型防舷材の一部切断側面図であり、この防舷材
はゴム支承部12、岸壁との取付部13、受衝部14、
そしてこれらの部位に埋設される鉄板15、16よりな
っている。しかるに、この防舷材の軸線方向に圧縮して
船舶等の接舷エネルギ−を吸収する反力−歪曲線は、図
6に示すように歪の増加と共に反力が増大し、極大点
(A点)に達した後、歪は増加しているにもかかわらず
反力は減少してC点に達し、そして更に歪が加わると反
力は急上昇することとなる。このような特性曲線を持つ
防舷材にあって、実際上の使用範囲はA点の反力と同一
反力B点までの歪範囲とされ、防舷材の吸収エネルギ−
はB点までの歪−反力曲線と横軸とで囲まれる面積で表
されるが、反力が減少した部分、即ち図の破線ABと曲
線A−C−Bとで囲まれた面積の部分Sだけ吸収エネル
ギ−が小さくなる。
錐台形筒型防舷材の一部切断側面図であり、この防舷材
はゴム支承部12、岸壁との取付部13、受衝部14、
そしてこれらの部位に埋設される鉄板15、16よりな
っている。しかるに、この防舷材の軸線方向に圧縮して
船舶等の接舷エネルギ−を吸収する反力−歪曲線は、図
6に示すように歪の増加と共に反力が増大し、極大点
(A点)に達した後、歪は増加しているにもかかわらず
反力は減少してC点に達し、そして更に歪が加わると反
力は急上昇することとなる。このような特性曲線を持つ
防舷材にあって、実際上の使用範囲はA点の反力と同一
反力B点までの歪範囲とされ、防舷材の吸収エネルギ−
はB点までの歪−反力曲線と横軸とで囲まれる面積で表
されるが、反力が減少した部分、即ち図の破線ABと曲
線A−C−Bとで囲まれた面積の部分Sだけ吸収エネル
ギ−が小さくなる。
【0003】この従来の防舷材の欠点を改良するため、
実公平2−30505号にて新たな提案がなされてい
る。この改良された筒型防舷材は、円錐台形の筒型支承
部と、円筒形の受衝部とからなっており、支承部の高さ
と受衝部の高さ、及び受衝部の外径と支承部の底面内径
との関係を特定の関係として吸収エネルギ−のロスを少
なくしようとするものである。この提案によれば、主と
して受衝部の高さを比較的高くすることによって、座屈
した支衝部の外面と船の舷側板とが接触するタイミング
を遅延させ、エネルギ−吸収量を増大させることとして
いるが、受衝部を高くすると、この受衝部の変形が必然
的に生じ、これに伴って図6と同様の反力の落ち込みを
生ずることとなってしまい、エネルギ−効率の面からは
それほど得策でない。
実公平2−30505号にて新たな提案がなされてい
る。この改良された筒型防舷材は、円錐台形の筒型支承
部と、円筒形の受衝部とからなっており、支承部の高さ
と受衝部の高さ、及び受衝部の外径と支承部の底面内径
との関係を特定の関係として吸収エネルギ−のロスを少
なくしようとするものである。この提案によれば、主と
して受衝部の高さを比較的高くすることによって、座屈
した支衝部の外面と船の舷側板とが接触するタイミング
を遅延させ、エネルギ−吸収量を増大させることとして
いるが、受衝部を高くすると、この受衝部の変形が必然
的に生じ、これに伴って図6と同様の反力の落ち込みを
生ずることとなってしまい、エネルギ−効率の面からは
それほど得策でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のように
減少した吸収エネルギ−(S)をできるだけ少なくした
ゴム製筒型防舷材を提供することを目的とし、具体的に
は、ゴム製円錐台形筒型防舷材のゴム支衝部の座屈変形
により発生する反力の落ち込み現象を、筒形内面座屈点
に隣接又は近接するように設けたゴム肉盛部の圧縮によ
り反力の落ち込みを防止した高効率の防舷材を提供する
ものである。
減少した吸収エネルギ−(S)をできるだけ少なくした
ゴム製筒型防舷材を提供することを目的とし、具体的に
は、ゴム製円錐台形筒型防舷材のゴム支衝部の座屈変形
により発生する反力の落ち込み現象を、筒形内面座屈点
に隣接又は近接するように設けたゴム肉盛部の圧縮によ
り反力の落ち込みを防止した高効率の防舷材を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために次の構成としたものである。即ち、本発明
の要旨は、外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴム
支承部と、このゴム支承部の台面に形成したゴム受衝部
と、ゴム支承部の底面に形成したゴム取付部とよりな
り、ゴム支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近接した
領域に内方に張り出すゴム肉盛部を設け、更にゴム支承
部外面のゴム取付部に近接した領域に周溝を設けたこと
を特徴とするゴム製筒型防舷材に係るものである。
成するために次の構成としたものである。即ち、本発明
の要旨は、外面及び内面が共に略円錐台形をなしたゴム
支承部と、このゴム支承部の台面に形成したゴム受衝部
と、ゴム支承部の底面に形成したゴム取付部とよりな
り、ゴム支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近接した
領域に内方に張り出すゴム肉盛部を設け、更にゴム支承
部外面のゴム取付部に近接した領域に周溝を設けたこと
を特徴とするゴム製筒型防舷材に係るものである。
【0006】そして、一般にはゴム受衝部内に円板状鉄
板及びゴム取付部内に円環状鉄板が埋設されるものであ
る。又、ゴム受衝部内に埋設された円板状鉄板よりゴム
支衝部側の外面に周溝を設けることが好ましい。尚、ゴ
ム受衝部内に埋設された円板状鉄板は円環状鉄板を含む
ことは勿論である。ゴム支衝部内面の座屈周ラインにつ
いて言えば、この取付部からの位置hは、防舷材の高さ
Hに対して、h=0.2H〜0.6Hであり、更に、ゴ
ム肉盛部の長さlは、防舷材の高さHに対して、l<
0.5Hであることが特によい。
板及びゴム取付部内に円環状鉄板が埋設されるものであ
る。又、ゴム受衝部内に埋設された円板状鉄板よりゴム
支衝部側の外面に周溝を設けることが好ましい。尚、ゴ
ム受衝部内に埋設された円板状鉄板は円環状鉄板を含む
ことは勿論である。ゴム支衝部内面の座屈周ラインにつ
いて言えば、この取付部からの位置hは、防舷材の高さ
Hに対して、h=0.2H〜0.6Hであり、更に、ゴ
ム肉盛部の長さlは、防舷材の高さHに対して、l<
0.5Hであることが特によい。
【0007】
【作用】この発明は、座屈型のゴム製筒型防舷材の圧縮
変形の実際を詳細に観察した知見に基づくものである。
従来の防舷材では、歪量が前記した図6のA、Bの間に
ある場合には、歪量が増加するに従い、図7の矢印の如
く変形が進行する。このとき反力は極大点(A点)より
低くなっている。図7の従来形防舷材の変形より分かる
ように、図6のA、B間における反力の落ち込みは座屈
周ラインLを起点とした座屈変形の過程で生じており、
図7の第1及び第2ステップでは座屈周ラインLをはさ
んだ内面で接触していないが、第3ステップではLから
やや離れた点Mで接触している。しかしながら、L−M
間には接触していない空間が残っていることが分かる。
変形の実際を詳細に観察した知見に基づくものである。
従来の防舷材では、歪量が前記した図6のA、Bの間に
ある場合には、歪量が増加するに従い、図7の矢印の如
く変形が進行する。このとき反力は極大点(A点)より
低くなっている。図7の従来形防舷材の変形より分かる
ように、図6のA、B間における反力の落ち込みは座屈
周ラインLを起点とした座屈変形の過程で生じており、
図7の第1及び第2ステップでは座屈周ラインLをはさ
んだ内面で接触していないが、第3ステップではLから
やや離れた点Mで接触している。しかしながら、L−M
間には接触していない空間が残っていることが分かる。
【0008】そこで、本発明にあっては、ゴム支承部の
内面のL−M間の領域にゴム肉盛部9を備え、A−B間
で積極的に接触圧縮域を増やすことにより反力を増やす
こととしたものである。従って、本発明の筒型防舷材は
図8の矢印の順の如く圧縮変形が進行するに従い、座屈
周ラインLをはさんだ内面領域相互が徐々に接触圧縮
し、接触圧縮域が拡大していくことによる圧縮反力で、
A、B間の反力の落ち込みを補償できることとなったの
である。
内面のL−M間の領域にゴム肉盛部9を備え、A−B間
で積極的に接触圧縮域を増やすことにより反力を増やす
こととしたものである。従って、本発明の筒型防舷材は
図8の矢印の順の如く圧縮変形が進行するに従い、座屈
周ラインLをはさんだ内面領域相互が徐々に接触圧縮
し、接触圧縮域が拡大していくことによる圧縮反力で、
A、B間の反力の落ち込みを補償できることとなったの
である。
【0009】本発明のゴム製筒型防舷材にあっては、ゴ
ム支承部の内面に形成したゴム肉盛部9によって座屈周
ラインLが常に一定の位置に特定されるのに対し、従来
の防舷材はこの座屈周ラインLが特定されていないので
製品ロットによって、或いは同一の製品でも圧縮する度
に座屈周ラインLの位置が異なり、反力特性がばらつく
ことがある。このように本発明のゴム肉盛部)の形成は
反力のばらつきも小さくするものである。
ム支承部の内面に形成したゴム肉盛部9によって座屈周
ラインLが常に一定の位置に特定されるのに対し、従来
の防舷材はこの座屈周ラインLが特定されていないので
製品ロットによって、或いは同一の製品でも圧縮する度
に座屈周ラインLの位置が異なり、反力特性がばらつく
ことがある。このように本発明のゴム肉盛部)の形成は
反力のばらつきも小さくするものである。
【0010】本発明の筒型防舷材にあっては、ゴム支承
部の内面にゴム肉盛部を形成して積極的に座屈周ライン
Lを設けたものといえるが、ゴム支承部の外面の所定位
置にも周溝を形成して、エネルギ−的に効率のよい座屈
をさせるものであって、耐久性の向上と共に、常に所定
の反力を得ることができるようにされたものである。即
ち、筒型防舷材として、ゴム受衝部の取付、岸壁面への
取付に供されるゴム中に埋設された鉄板の埋設部位より
も遠隔部にこの周溝10、11を形成することにより、
座屈の際にこの周溝10、11に座屈を集中させること
によって、ゴム中に埋設された鉄板に応力が集中するの
を防止でき、鉄板とゴムとの接着面の剥離やゴム切れが
防止され、耐久性の向上が図られることとなったのであ
る。
部の内面にゴム肉盛部を形成して積極的に座屈周ライン
Lを設けたものといえるが、ゴム支承部の外面の所定位
置にも周溝を形成して、エネルギ−的に効率のよい座屈
をさせるものであって、耐久性の向上と共に、常に所定
の反力を得ることができるようにされたものである。即
ち、筒型防舷材として、ゴム受衝部の取付、岸壁面への
取付に供されるゴム中に埋設された鉄板の埋設部位より
も遠隔部にこの周溝10、11を形成することにより、
座屈の際にこの周溝10、11に座屈を集中させること
によって、ゴム中に埋設された鉄板に応力が集中するの
を防止でき、鉄板とゴムとの接着面の剥離やゴム切れが
防止され、耐久性の向上が図られることとなったのであ
る。
【0011】尚、ゴム肉盛部9の起点(即ち座屈周ライ
ンLとなる部位)は、ゴム支承部の傾き角度やゴム受衝
部の高さ、更にはゴム支承部の外面に形成される周溝1
0、11の位置等によって異なるが、通常はh=0.2
H〜0.6Hの範囲が好ましい。又、ゴム肉盛部9の長
さlを余り長くすると、変位量が多く取れなくなり、反
力が早く増加に転ずるので好ましくなく、通常はl<
0.5Hの範囲である。ゴム肉盛部9の高さは防舷材の
大きさ、ゴム肉盛部9の長さ、ゴム支承部の厚さ等によ
って適宜選択されることとなる。
ンLとなる部位)は、ゴム支承部の傾き角度やゴム受衝
部の高さ、更にはゴム支承部の外面に形成される周溝1
0、11の位置等によって異なるが、通常はh=0.2
H〜0.6Hの範囲が好ましい。又、ゴム肉盛部9の長
さlを余り長くすると、変位量が多く取れなくなり、反
力が早く増加に転ずるので好ましくなく、通常はl<
0.5Hの範囲である。ゴム肉盛部9の高さは防舷材の
大きさ、ゴム肉盛部9の長さ、ゴム支承部の厚さ等によ
って適宜選択されることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のゴム製の筒型防舷材を図面を
もって更に詳細に説明する。図1は本発明の実施例をな
す筒型防舷材1の半裁断面図であって、2は内外面共に
円錐台形をなす防舷材の本体であるゴム支承部、3は岸
壁等へ固定するためのゴム取付部、4は船舶の方へ突き
出すゴム受衝部である。そして、このゴム受衝部4には
直接船舶の接舷を受ける受衝板(図示せず)を固定する
ものである。又、ゴム受衝部4には補強をなす鉄板5及
びこの鉄板5に雌ねじ6が刻設されており、これを利用
して受衝板が固着されることとなる。そして、前記ゴム
取付部3にはこれ又補強をなす鉄板7が埋設されてお
り、これには岸壁等から突出するボルト(図示せず)が
貫通して固定に供されるボルト孔8が設けられている。
もって更に詳細に説明する。図1は本発明の実施例をな
す筒型防舷材1の半裁断面図であって、2は内外面共に
円錐台形をなす防舷材の本体であるゴム支承部、3は岸
壁等へ固定するためのゴム取付部、4は船舶の方へ突き
出すゴム受衝部である。そして、このゴム受衝部4には
直接船舶の接舷を受ける受衝板(図示せず)を固定する
ものである。又、ゴム受衝部4には補強をなす鉄板5及
びこの鉄板5に雌ねじ6が刻設されており、これを利用
して受衝板が固着されることとなる。そして、前記ゴム
取付部3にはこれ又補強をなす鉄板7が埋設されてお
り、これには岸壁等から突出するボルト(図示せず)が
貫通して固定に供されるボルト孔8が設けられている。
【0013】ゴム支承部2の内面に形成した座屈周ライ
ンLは、受衝板に接舷等の負荷がかかった際の座屈部で
あり、この例における防舷材1の寸法的に言えば、防舷
材1の高さをHとすると、座屈周ラインLの位置hは取
付部3よりほぼ0.3H〜0.4の部位にあって、この
座屈周ラインLが座屈の起点となりゴム支承部2が外方
に大きく膨らみ、座屈を起こして負荷を吸収することと
なる。
ンLは、受衝板に接舷等の負荷がかかった際の座屈部で
あり、この例における防舷材1の寸法的に言えば、防舷
材1の高さをHとすると、座屈周ラインLの位置hは取
付部3よりほぼ0.3H〜0.4の部位にあって、この
座屈周ラインLが座屈の起点となりゴム支承部2が外方
に大きく膨らみ、座屈を起こして負荷を吸収することと
なる。
【0014】さて、かかる防舷材1にあって、この座屈
周ラインLに隣接した領域の片側(この例では受衝部
側)にゴム肉盛部9を設けたものである。従って、かか
る防舷材1が接舷等の荷重を受けて圧縮変形し、この座
屈周ラインLにて折れ曲がる如く変形した場合、ゴム肉
盛部9が設けられているため、座屈周ラインLをはさん
だ両側の面が従来の防舷材では接触し得なかった部分で
前記した図8にて示したように接触し、有効な反力を発
生することとなる。即ち、図6に示した歪−反力曲線に
おいて、本発明の防舷材1は歪A、B間での反力の落ち
込みが少なく、これがほぼ水平に推移(破線)するの
で、吸収エネルギ−の増大が図れることとなったのであ
る。
周ラインLに隣接した領域の片側(この例では受衝部
側)にゴム肉盛部9を設けたものである。従って、かか
る防舷材1が接舷等の荷重を受けて圧縮変形し、この座
屈周ラインLにて折れ曲がる如く変形した場合、ゴム肉
盛部9が設けられているため、座屈周ラインLをはさん
だ両側の面が従来の防舷材では接触し得なかった部分で
前記した図8にて示したように接触し、有効な反力を発
生することとなる。即ち、図6に示した歪−反力曲線に
おいて、本発明の防舷材1は歪A、B間での反力の落ち
込みが少なく、これがほぼ水平に推移(破線)するの
で、吸収エネルギ−の増大が図れることとなったのであ
る。
【0015】本発明の筒型防舷材のゴム支承部2の外面
には、ゴム取付部3の近傍にあっては周溝10を形成し
たもので、好ましくは、ゴム受衝部4の近傍にも同様の
周溝11を形成したものである。尚、図1にあっては周
溝10、11はいずれも曲面をもって形成した例であ
る。これらの周溝10、11は、いずれも補強のための
鉄板5、7が埋設された部位よりやゝ内側に形成したも
ので、夫々の周溝10、11はゴム支承部2の内面の座
屈周ラインLと共働して防舷材1の座屈時にゴム支承部
2の座屈起点をなし、埋設された鉄板5、7とゴムとの
接触面の剥離やゴム切れの防止能が発揮されるものであ
る。
には、ゴム取付部3の近傍にあっては周溝10を形成し
たもので、好ましくは、ゴム受衝部4の近傍にも同様の
周溝11を形成したものである。尚、図1にあっては周
溝10、11はいずれも曲面をもって形成した例であ
る。これらの周溝10、11は、いずれも補強のための
鉄板5、7が埋設された部位よりやゝ内側に形成したも
ので、夫々の周溝10、11はゴム支承部2の内面の座
屈周ラインLと共働して防舷材1の座屈時にゴム支承部
2の座屈起点をなし、埋設された鉄板5、7とゴムとの
接触面の剥離やゴム切れの防止能が発揮されるものであ
る。
【0016】防舷材1のゴム支承部2の内面に形成され
るゴム肉盛部9は、図1にあっては座屈周ラインLに隣
接した一方側領域にのみ形成した例を示したが、この座
屈周ラインLの両側に設けてもよいことは勿論であり、
又、その断面形状も特別制限はない。図2〜図4は本発
明の別例を示す筒型防舷材1の半裁断面図であり、図2
は座屈周ラインLのゴム受衝部4側に角ばったゴム肉盛
部9を形成した例、図3は座屈周ラインLのゴム取付部
3側にゴム肉盛部9を形成した例、図4は座屈周ライン
Lの両側にゴム肉盛部91 、92 を形成した例を示すも
のである。
るゴム肉盛部9は、図1にあっては座屈周ラインLに隣
接した一方側領域にのみ形成した例を示したが、この座
屈周ラインLの両側に設けてもよいことは勿論であり、
又、その断面形状も特別制限はない。図2〜図4は本発
明の別例を示す筒型防舷材1の半裁断面図であり、図2
は座屈周ラインLのゴム受衝部4側に角ばったゴム肉盛
部9を形成した例、図3は座屈周ラインLのゴム取付部
3側にゴム肉盛部9を形成した例、図4は座屈周ライン
Lの両側にゴム肉盛部91 、92 を形成した例を示すも
のである。
【0017】更に、防舷材1のゴム支承部2の外面に形
成される周溝10、11も又その断面形状は特に制限さ
れず、図2〜図4にあっては、図1の場合と異なり、周
溝10、11は断面V字状の周溝とした例である。
成される周溝10、11も又その断面形状は特に制限さ
れず、図2〜図4にあっては、図1の場合と異なり、周
溝10、11は断面V字状の周溝とした例である。
【0018】
【発明の効果】本発明にあって、座屈時の座屈周ライン
近傍における空域部を積極的になくすものであって、こ
のため、反力−歪曲線にあって、反力の低下を生ずるこ
ともなくなり、すぐれた防舷材が提供できることとなっ
たものである。
近傍における空域部を積極的になくすものであって、こ
のため、反力−歪曲線にあって、反力の低下を生ずるこ
ともなくなり、すぐれた防舷材が提供できることとなっ
たものである。
【図1】図1は本発明の第1実施例をなす筒型防舷材の
半裁断面図である。
半裁断面図である。
【図2】図2は本発明の第2実施例をなす筒型防舷材の
半裁断面図である。
半裁断面図である。
【図3】図3は本発明の第3実施例をなす筒型防舷材の
半裁断面図である。
半裁断面図である。
【図4】図4は本発明の第4実施例をなす筒型防舷材の
半裁断面図である。
半裁断面図である。
【図5】図5は従来の筒型防舷材の半裁断面図である。
【図6】図6は本発明及び従来の筒型防舷材の反力−歪
曲線である。
曲線である。
【図7】図7は従来の筒型防舷材の座屈点近傍の断面図
である。
である。
【図8】図8は本発明の筒型防舷材の座屈点近傍の断面
図である。
図である。
1‥‥筒型防舷材、 2‥‥ゴム支承部、 3‥‥ゴム取付部、 4‥‥ゴム受衝部、 5‥‥ゴム受衝部に埋設される鉄板、 6‥‥鉄板に設けられた雌ねじ、 7‥‥ゴム取付部に埋設される鉄板、 8‥‥ボルト孔、 9、91 、92 ‥‥ゴム肉盛部、 10、11‥‥周溝、 H‥‥防舷材の高さ、 h‥‥座屈周ラインの位置、 L‥‥支承部の内面の座屈周ライン。
Claims (6)
- 【請求項1】 外面及び内面が共に略円錐台形をなした
ゴム支承部と、当該ゴム支承部の台面に形成したゴム受
衝部と、前記ゴム支承部の底面に形成したゴム取付部と
よりなり、ゴム支承部内面の座屈周ラインに隣接又は近
接した領域に内方に張り出すゴム肉盛部を設け、更にゴ
ム支承部外面のゴム取付部に近接した領域に周溝を設け
たことを特徴とするゴム製筒型防舷材。 - 【請求項2】 ゴム受衝部内に円板状鉄板が埋設された
請求項第1項記載のゴム製筒型防舷材。 - 【請求項3】 ゴム取付部内に円環状鉄板が埋設されて
いる請求項第1項記載のゴム製筒型防舷材。 - 【請求項4】 ゴム受衝部内に埋設された円板状鉄板よ
りゴム支衝部側の外面に周溝を設けたことを特徴とする
請求項第1項記載のゴム製筒型防舷材。 - 【請求項5】 ゴム支衝部内面の座屈周ラインのゴム取
付部からの位置hは、防舷材の高さHに対して、h=
0.2H〜0.6Hである請求項第1項記載のゴム製筒
型防舷材。 - 【請求項6】 ゴム肉盛部の長さlは、防舷材の高さH
に対して、l<0.5Hである請求項第1項記載のゴム
製筒型防舷材。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6045170A JPH07229129A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ゴム製筒型防舷材 |
AU57868/94A AU664794B2 (en) | 1993-03-29 | 1994-03-18 | Marine fenders |
EP94302086A EP0622495B1 (en) | 1993-03-29 | 1994-03-23 | Marine fenders |
KR1019940006288A KR100309057B1 (ko) | 1993-03-29 | 1994-03-28 | 방현재 |
US08/218,176 US5458077A (en) | 1993-03-29 | 1994-03-28 | Marine fenders |
CN94103765A CN1034647C (zh) | 1993-03-29 | 1994-03-29 | 船用缓冲装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6045170A JPH07229129A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ゴム製筒型防舷材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07229129A true JPH07229129A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12711799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6045170A Pending JPH07229129A (ja) | 1993-03-29 | 1994-02-18 | ゴム製筒型防舷材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07229129A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572307B2 (en) | 1999-12-20 | 2003-06-03 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Fender with step and/or projection |
JP2008051135A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Kurashiki Kako Co Ltd | 緩衝器 |
CN108528659A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-09-14 | 上海海事大学 | 一种趸船用橡胶护舷装置及其安装方法 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP6045170A patent/JPH07229129A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572307B2 (en) | 1999-12-20 | 2003-06-03 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Fender with step and/or projection |
JP2008051135A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Kurashiki Kako Co Ltd | 緩衝器 |
CN108528659A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-09-14 | 上海海事大学 | 一种趸船用橡胶护舷装置及其安装方法 |
CN108528659B (zh) * | 2018-05-23 | 2024-03-12 | 上海海事大学 | 一种趸船用橡胶护舷装置及其安装方法 |
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