JPH10191658A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH10191658A
JPH10191658A JP8320189A JP32018996A JPH10191658A JP H10191658 A JPH10191658 A JP H10191658A JP 8320189 A JP8320189 A JP 8320189A JP 32018996 A JP32018996 A JP 32018996A JP H10191658 A JPH10191658 A JP H10191658A
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JP
Japan
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vibrator
relative motion
vibration actuator
driving force
motion member
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JP8320189A
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Kazuyasu One
一泰 大根
Mina Kobayashi
三奈 小林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/0005Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
    • H02N2/001Driving devices, e.g. vibrators
    • H02N2/003Driving devices, e.g. vibrators using longitudinal or radial modes combined with bending modes
    • H02N2/004Rectangular vibrators
    • HELECTRICITY
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    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/001Driving devices, e.g. vibrators
    • H02N2/0045Driving devices, e.g. vibrators using longitudinal or radial modes combined with torsion or shear modes
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間効率よく安定した駆動を可能にする。 【解決手段】 振動子10Aと、振動子10Aに加圧接
触してその振動子との間で相対運動を行なう相対運動部
材20を含む振動アクチュエータにおいて、振動子10
Aと相対運動部材20の接触面の所定位置に、その接触
面に付着した付着物を除去する付着物除去領域である表
面粗さが大きい部分22を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子と、この振
動子に加圧接触する相対運動部材との間で相対運動を行
なう振動アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、例えば、弾性体に縦
振動と屈曲振動とを調和的に発生させることにより駆動
力を得る縦−屈曲型振動アクチュエータが知られてい
る。
【0003】図12は、縦−屈曲型振動アクチュエータ
の従来例を示す正面図である。この振動子10では、1
次の縦振動と4次の屈曲振動(又は8次の屈曲振動)と
の共振周波数が非常に近い値になるように、弾性体11
が矩形平板形状に設計される。この弾性体11の一方の
平面には、電気機械変換素子である2つの圧電体12
a,12bが接合される。
【0004】この振動子10では、圧電体12a,12
bに2つの共振周波数に近い周波数の交流電圧が2相印
加される。これにより、弾性体11には調和した2つの
振動が発生する。
【0005】弾性体11の他方の平面であって発生する
4次の屈曲振動の腹となる部分には、駆動力取出部11
a,11bが突起状に形成される。これらの駆動力取出
部11a,11bの先端が楕円状に周期的に変位する。
そのため、駆動力取出部11a,11bの先端が相対運
動部材40に加圧接触することにより、駆動力が取り出
されていた。
【0006】これにより、振動子10は、相対運動部材
40が固定されている場合には軌道となる相対運動部材
40上を図面上の右方向又は左方向に自走する。また、
振動子10が固定されている場合には駆動対象物となる
相対運動部材40を図面上の右方向又は左方向に駆動し
ていた。
【0007】これらの駆動力取出部11a,11bの相
対運動部材40との接触面には、相対運動部材40との
摺動抵抗を低減するために、図示しない摺動材等を接着
等により接合していた。また、相対運動部材40の駆動
力取出部11a,11bとの摺動面は、同様に摺動抵抗
を低減するために鏡面ラップ処理が行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の振動アクチュエータは、長時間駆動した場合に、弾性
体11と相対運動部材40との接触面に、摺動による磨
耗粉等が付着する。この摩耗粉の付着は、駆動力等が低
下する原因となる。そのため、短時間しか安定した駆動
を行うことができないという課題があった。
【0009】また、振動子10が往復運動する場合は、
相対運動部材40の摺動面における折り返し位置及びそ
の近傍での摩耗粉の堆積が著しい。そのため、折り返し
位置において、振動子10が停止してしまうという課題
があった。振動子10が固定され相対運動部材40が往
復運動する場合も同様であり、相対運動部材40の摺動
面における相対運動部材40の折り返し位置での摩耗粉
の堆積が著しい。そのため、最悪の場合には、折り返し
位置において相対運動部材40が停止してしまうという
課題があった。
【0010】さらに、相対運動部材40の摺動面には鏡
面ラップ処理が施されていたため、摩耗粉が、鏡面ラッ
プ処理面の非常に細かい傷の中に入り込んでしまい、こ
びり付き易いという課題があった。
【0011】本発明は、長時間効率的に安定した駆動を
行うことができる振動アクチュエータを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、振動子と、この振動子に加圧接
触して振動子との間で相対運動を行なう相対運動部材を
含む振動アクチュエータにおいて、振動子と相対運動部
材の接触面の双方又は一方の所定位置に、その接触面に
付着した付着物を除去する付着物除去領域を形成したこ
とを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、相対運動が往復運動である場
合には、付着物除去領域が、相対運動部材の両端部に設
けられていることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、付着物除去領域が、振動子の
駆動力取出部に部分的に接触することを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、付着物除去領域が、相対運動部材の他の部分と表面
粗さが異なることを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、付着物除去領域が、接触面に対して研磨加工が可能
な表面を有することを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、付着物除去領域が、砂摺りにより形成されることを
特徴とする。
【0018】請求項7の発明は、請求項2から請求項6
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、往復運動を行う振動子の折り返し位置は、可変であ
ることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面等を参照して、実施形態を
あげて、本発明を詳細に説明する。なお、以下に説明す
る各実施形態では、前述した従来例と同様な機能を果た
す部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜
省略する。また、以降の各実施形態の説明は、振動アク
チュエータとして超音波の振動域を利用する超音波アク
チュエータを例にとって、行う。
【0020】図1は、本発明による超音波アクチュエー
タの第1実施形態を示す平面図及び正面図である。本実
施形態の超音波アクチュエータは、1次の縦振動と4次
の屈曲振動とを調和的に発生させ、その縮退により、所
定の位置から駆動力を取り出す超音波アクチュエータで
ある。この超音波アクチュエータは、振動子10Aと相
対運動部材20とを備える。
【0021】振動子10Aは、弾性体11と、この弾性
体11の一方の平面に接合された4つの圧電体12a〜
12dとを有する。圧電体12a,12bは、駆動用圧
電体であり、圧電効果(二次のモードの効果)によっ
て、弾性体11に縦振動及び屈曲振動を発生させる。ま
た、圧電体12c,12dは、弾性体11に発生する振
動の状態をモニタするためのモニタ用圧電体であり、そ
の出力は、制御回路(不図示)に接続される。さらに、
弾性体11には、本体中央部の駆動面側にGND線とな
る電極14が接着される。
【0022】この振動子10Aは、圧電体12a,12
bに電気的に位相が90度異なる交流電圧を印加するこ
とにより、弾性体11に1次の縦振動及び4次の屈曲振
動を発生させる。そして、弾性体11の他方の平面であ
って発生する4次の屈曲振動の腹となる部分には、駆動
力取出部11a,11bが突起状に形成される。そし
て、駆動力取出部11a,11bの先端が楕円運動する
ことにより駆動力が発生する。これにより、振動子10
Aは、直線の軌道となる相対運動部材20の上を自走す
ることができる。駆動力取出部11a,11bの先端に
は、摺動材13a,13bが貼付される。
【0023】本実施形態では、相対運動部材20は、鏡
面加工された部分(以下、鏡面部分)21と、鏡面部分
21の両側に形成された、表面粗さを大きく加工した部
分(以下、表面粗さが大きい部分)22とからなる。振
動子10Aは、表面粗さが大きい部分22を通過するこ
とにより、摺動材13a,13bに付着した磨耗粉等が
粗さの作用によって除去される。
【0024】本実施形態の相対運動部材20の特徴は、
振動子10Aが自走する直線軌道となる鏡面部分21の
両端に、表面粗さが大きい部分22を配置したことであ
る。この位置に表面粗さが大きい部分22が配置され
る。そのため、振動子10Aは、通常走行時には鏡面部
分21上を走行でき、駆動には何ら支障はない。一方、
停止して方向転換する両端の位置において、表面粗さが
大きい部分22を通過することより、磨耗粉等が捕捉さ
れることにより除去される。
【0025】図2(A)〜図2(E)は、第1実施形態
に係る振動アクチュエータを構成する相対運動部材の変
形形態を示す図である。図1に示す実施形態では、表面
粗さが大きい部分22は、鏡面部分21の両端側に設定
した。しかし、図2(A)に示すように中央部であって
もよいし、図2(B)に示すように内部側の2か所、若
しくは図2(C)に示すように内部側の3か所又は4か
所以上であってもよい。なお、表面粗さが大きい部分2
2を複数か所設ける場合には、振動子10の駆動力取出
部11a,11bが同時に載らないピッチに配置するこ
とが好ましい。
【0026】さらに、表面粗さが大きい部分22は、図
2(D)及び図2(E)に示すように、相対運動部材2
0の長手方向に対して斜めとなる向きに配置してもよ
い。このように配置することにより、振動子10の駆動
力取出部11a,11bの先端が、表面粗さが大きい部
分22に全部乗ってしまうことが解消される。そのた
め、駆動効率が一時的に極端に低下する領域が解消され
る。
【0027】なお、この表面粗さが大きい部分22は、
鏡面部分21と段差を生じないように、ラッピングペー
パ等を貼付することにより形成してもよい。
【0028】(第2実施形態)図3は、本発明による振
動アクチュエータの第2実施形態を示す図である。本実
施形態は、振動子10Aが自走するのではなく、ローラ
状の相対運動部材30を駆動する場合を示している。
【0029】この相対運動部材30では、円周上のある
決まった位置に、表面粗さが大きい部分32が形成され
る。表面粗さが大きい部分32は、1回転する毎に、振
動子10Aの駆動力取出部11a,11bを、必ず1回
だけ通過することが可能となる。
【0030】なお、相対運動部材30は、第1実施形態
の変形形態である図2に示す各種形態であり、表面粗さ
が大きい部分32を形成することも可能である。また、
相対的に移動することができるものであれば、ローラ状
に限定されず、如何なる形状であってもよい。
【0031】(第3実施形態)図4は、本発明による振
動アクチュエータの第3実施形態を示す断面図であり、
図5は、図4の振動アクチュエータの振動子を示した斜
視図であり、さらに、図6は、図5の振動アクチュエー
タの振動子を抜き出して示した図である。
【0032】振動子50は、弾性体52,53と、圧電
体54,55とを備える。弾性体52,53は、厚肉の
円筒体を縦に2分割した形状の部材であり、その分割面
には圧電体54,55が挟み込まれる。
【0033】圧電体54,55は、電気エネルギーを機
械的変位に変換する電気機械変換素子である。圧電体5
4,55は、駆動信号により励振し、弾性体52,53
に1次の縦振動と1次の捩じり振動とを発生することに
より、弾性体52,53の駆動面Dに駆動力を発生させ
る。
【0034】圧電体54,55は、合計4層から成る。
4層のうちの2層の圧電体54は、圧電定数d15を用い
る捩じり振動用圧電体である。一方、残り2層の圧電体
55は、圧電定数d31を用いる縦振動用圧電体である。
【0035】弾性体52,53は、図5に示すように、
高さ方向の略中心に、圧電体54,55の積層方向と平
行に貫通孔52b,53bが形成される。弾性体52,
53は、これらの貫通孔52b,53bにボルト58a
を貫通させてナット58bを締結することにより、圧電
体54,55を挟み込んだ状態で固定される。また、ボ
ルト58aは、弾性体52,53の軸方向の中心に挿入
された固定軸57に、ネジ止めされることにより、固定
される。
【0036】相対運動部材60は、移動子母材61と、
移動子母材61の一方の端面に貼付されて振動子50の
駆動面Dに接触する摺動材62とから構成される。相対
運動部材60は、移動子母材61の内周部に嵌合された
ベアリング等の位置決め部材59aにより、固定軸57
に対して位置決めされる。
【0037】また、相対運動部材60は、本実施形態で
は加圧部材である皿バネ59cによって、振動子50の
駆動面Dに加圧接触させられている。なお、加圧部材と
しては、他にコイルバネや板バネ等を例示することがで
きる。
【0038】固定軸57は、弾性体52,53の軸方向
に形成された中空部52a,53aに貫通した状態で装
着される。固定軸57は、弾性体52,53等からなる
振動子50を固定するとともに、相対運動部材60を半
径方向に位置決めする。固定軸57は、その先端部近傍
にネジ部が形成されており、加圧部材59cの加圧力を
調整する加圧力調整部材であるナット59dが設けられ
ている。
【0039】第3実施形態では、弾性体52の駆動面D
の中心寄りに、ラッピング部材56が設けられる。この
ラッピング部材56は、その表面が駆動面Dと同一面と
なる位置に形成される。ラッピング部材56は、接触す
る摺動材62の表面をラッピングすることにより、付着
物を除去する作用を奏する。
【0040】ラッピング部材56は、図6に2点鎖線で
示したように、駆動に有効に寄与している領域D1,D
2を外した位置に配置することが駆動効率の低下をでき
るだけ抑制するためには望ましい。
【0041】図7は、第3実施形態に係る振動アクチュ
エータの振動子の変形形態を示す図である。この振動子
50Aは、圧電体54,55の上面が少し窪むようにし
て、その窪みにラッピング部材56Aを取り付けて構成
してある。このような構成によれば、振動子50Aの組
み立てが容易になる。
【0042】(第4実施形態)本実施形態では、図1に
おける表面粗さが大きい部分22を、グリーンシリコン
カーバイド((株)フジミインコーポレーテッド製 G
C♯800 砥粒直径1.40μm)と鋳鉄製錠盤とを
用いて湿式研磨を行うことにより、形成した。
【0043】表面粗さが大きい部分22の中心線平均粗
さは、0.16μmであった。駆動力取出部11a,1
1bの端面に貼付された摺動材13a,13bに付着し
た摩耗粉や、相対運動部材20の摺動面に付着しており
摺動材13a,13bによって掻き出された摩耗粉等
が、表面粗さが大きい部分22を通過することにより捕
捉されることが確認された。
【0044】さらに、図2における表面粗さが大きい部
分22A〜22E,図3における表面粗さが大きい部分
32,図4〜図7における表面粗さが大きい部分56等
を、全く同様の手段により、形成した。その結果、駆動
に伴って発生する摩耗粉が捕捉されることが確認され
た。
【0045】(第5実施形態)本実施形態では、図8〜
図11に示すように、相対運動部材20の両端部側に、
ピッチL1及びL2の2段階で、又はピッチL1の1段
階で、フォトカプラ70a,70b,70c,70dを
設置した。そして、相対運動部材20上を移動する振動
子10Aがフォトカプラ70a〜70dからの出力光を
遮光する度に、振動子10Aが反転する回路を用いて、
超音波アクチュエータを連続運転し、停止するまでの駆
動時間を測定した。
【0046】図8,図9は、ともに、相対運動部材20
の両端部側に表面粗さが大きい部分を備える本発明例で
ある。図8に示す例では、両端部側それぞれに設置され
る2基のフォトカプラ70a〜70dは、表面粗さが大
きい部分22にかかる位置に設置される。図9に示す例
では、外側の2基のフォトカプラ70a,70dが表面
粗さの大きい部分22にかかる位置に設置され、内側の
2基のフォトカプラ70b,70cは鏡面部分21にか
かる位置に設置される。
【0047】一方、図10,図11は、ともに、相対運
動部材20に表面粗さが大きい部分を有さない比較例で
ある。なお、本発明例及び比較例ともに、摺動材13
a,13bは、ポリフロン(ダイキン工業(株)製)に
より製作した。
【0048】図8,図9に示す本発明例と図10に示す
比較例とでは、フォトカプラ70a〜70dが、相対運
動部材20の両側に2基ずつ合計4基設置される。そし
て、内側の2基のフォトカプラ70b,70c(ピッ
チ:L1)の間を、振動子10Aが10万往復したら、
外側の2基のフォトカプラ70a,70d(ピッチ:L
2)の間を10往復し、その後内側の2基のフォトカプ
ラ70b,70cの間を往復するという動作を繰り返し
行う。このように、図8,図9に示す本発明例と図10
に示す比較例とでは、往復運動を行う振動子10Aの折
り返し位置は、可変である。
【0049】また、図11に示す比較例では、繰り返し
を行うように、回路を用いて制御した。図11は、2基
のフォトカプラ70a,70d(ピッチ:L1)の間
を、振動子10Aが往復運動する。往復運動を行う振動
子10Aの折り返し位置は、固定である。
【0050】このような連続運転を行うことにより、振
動子10Aが摩耗粉の堆積により停止した時までの往復
数を測定することにより、超音波アクチュエータの連続
運転に関する耐久性を調べた。
【0051】その結果、図8に示す本発明例では150
0万往復であり、図9に示す本発明例では1000万往
復であった。これに対し、図10に示す比較例では20
0万往復であり、図11に示す比較例では40万往復で
あった。
【0052】以上の結果から、本発明によれば、従来の
超音波アクチュエータの耐久性を、約40倍にも増加す
ることができたことがわかる。すなわち、本発明は、一
見極めて簡単な構成であるにもかかわらず、極めて実用
的意義の大きな発明であることが明らかである。
【0053】また、図8に示す本発明例と、図9に示す
本発明例とを比較すると、図8に示す本発明例のほうが
1.5倍程度耐久性が優れる。これは、図8に示す例で
は、表面粗さが大きい部分22のうちの略2か所(フォ
トカプラ70a〜70dの設置位置により決定される振
動子10Aの往復位置)を中心に、摩耗粉が表面粗さが
大きい部分22に均等に堆積する。
【0054】これに対し、図9に示す本発明例では、ピ
ッチL1で往復運動している場合には、摩耗粉は鏡面部
分21の縁部に堆積し、往復運動のピッチをL2に変更
すると、鏡面部分21の縁部に堆積した摩耗粉とその後
に発生する摩耗粉とが一緒にフォトカプラ70a,70
dの設置位置付近に堆積してしまう。そのため、いわ
ば、表面粗さが大きい部分22の一部に摩耗粉が偏った
状態で堆積することになり、その分だけ、図8に示す本
発明例よりも耐久性が低下したものと考えられる。
【0055】さらに、比較例同士の比較にはなるが、図
10に示す比較例と、図11に示す比較例との耐久性に
も大きな差がある。これは、超音波アクチュエータを往
復する際に、相対運動の振幅(折り返しのピッチ)を適
当なタイミングで変更することにより、摩耗粉の堆積部
分が分散される。これにより、超音波アクチュエータの
耐久性が向上するものと考えれる。
【0056】したがって、本発明のように、摩耗粉を表
面粗さが粗い部分で捕捉する場合には、往復運動を行う
相対運動部材の折り返し点を適宜手段により可変とする
ことにより、超音波アクチュエータの耐久性を向上する
ことができる。
【0057】
【発明の効果】以上に示すとおりに、本発明によれば、
振動子と、その振動子に接触して相対運動を行なう相対
運動部材との、双方又は一方の接触面に、その接触面に
付着した付着物を除去する付着物除去領域を形成したの
で、長時間効率よく駆動することができるという効果が
ある。
【0058】さらに、その付着物除去領域を砂摺りによ
り形成することにより、効率的に付着物を除去すること
ができる。また、往復運動を行う振動子(又は相対運動
部材)の折り返し位置を可変とすることにより、振動ア
クチュエータの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動アクチュエータの第1実施形
態を示す平面図及び正面図である。
【図2】第1実施形態に係る振動アクチュエータの相対
運動部材の変形形態を示す図である。
【図3】本発明による振動アクチュエータの第2実施形
態を示す図である。
【図4】本発明による振動アクチュエータの第3実施形
態を示す断面図である。
【図5】第3実施形態に係る振動アクチュエータの振動
子を示した斜視図である。
【図6】第3実施形態にかかる振動アクチュエータの振
動子を抜き出して示した図である。
【図7】第3実施形態にかかる振動アクチュエータの振
動子の変形形態を示した図である。
【図8】第5実施形態における本発明例を示す説明図で
ある。
【図9】第5実施形態における他の本発明例を示す説明
図である。
【図10】第5実施形態における比較例を示す説明図で
ある。
【図11】第5実施形態における他の比較例を示す説明
図である。
【図12】縦−屈曲型振動アクチュエータの従来例を示
す正面図である。
【符号の説明】
10,10A 振動子 11 弾性体 12a〜12d 圧電体 13a,13b 摺動材 20 相対運動部材 21 鏡面部分 22 表面粗さが大きい部分 50 振動子 52,53 弾性体 54,55 圧電体 56 ラッピング部材 57 固定軸 60 相対運動部材 70a〜70d フォトカプラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、前記振動子に加圧接触してそ
    の振動子との間で相対運動を行なう相対運動部材を含む
    振動アクチュエータにおいて、 前記振動子と前記相対運動部材の接触面の双方又は一方
    の所定位置に、その接触面に付着した付着物を除去する
    付着物除去領域を形成したことを特徴とする振動アクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
    おいて、 前記相対運動が往復運動である場合には、 前記付着物除去領域は、前記相対運動部材の両端部に設
    けられていることを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
    おいて、 前記付着物除去領域は、前記振動子の駆動力取出部に部
    分的に接触することを特徴とする振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記付着物除去領域は、前記相対運動部材の他の部分と
    表面粗さが異なることを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記付着物除去領域は、前記接触面に対して研磨加工が
    可能な表面を有することを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記付着物除去領域は、砂摺りにより形成されることを
    特徴とする振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記往復運動を行う前記振動子の折り返し位置は、可変
    であることを特徴とする振動アクチュエータ。
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