JPH04156282A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JPH04156282A
JPH04156282A JP2280308A JP28030890A JPH04156282A JP H04156282 A JPH04156282 A JP H04156282A JP 2280308 A JP2280308 A JP 2280308A JP 28030890 A JP28030890 A JP 28030890A JP H04156282 A JPH04156282 A JP H04156282A
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JP
Japan
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vibrator
bending
longitudinal
bending vibration
ultrasonic motor
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Pending
Application number
JP2280308A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takizawa
宏行 滝沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、超音波モータ、詳しくは超音波振動により
駆動力を発生させる超音波モータに関するものである。
[従来の技術] 本出願人は先に、圧電素子を利用した超音波モ−タにつ
いて提案(特願平2−79800号)した。
この超音波モータは 板状もしくは棒状の弾性体と該弾性体に固定された圧電
素子とからなり、該圧電素子に交流電圧を印加すること
により定在波型の屈曲振動を起こす屈曲振動子と、 上記弾性体の表面で上記屈曲振動の節線上に設けられて
いて、上記屈曲振動により該節線を中心として揺動され
、交流電圧を印加されることによって上記屈曲振動の振
幅方向に伸縮する縦振動子と、 この縦振動子の先端面に圧接される移動体と、を具備し
、上記屈曲振動に同期して上記縦振動子を伸縮させるこ
とにより、上記屈曲振動子および縦振動子に対して移動
体を相対移動させるようにしたものである。
[発明が解決しようとする課題〕 ところで、本出願人によって先に出願された上記特願平
2−79800号で提案した超音波モータにおいては、
屈曲振動子を、弾性体に圧電素子または電歪素子等の電
気−機械変換素子を接着剤で接着して構成し、上記電気
−機械変換素子の伸縮動作によって弾性体に屈曲振動を
起こさせていて、圧電素子または電歪素子の横効果を利
用しているため、圧電素子または電歪素子単体の入力電
気エネルギの機械エネルギへの変換効率が低く、圧電素
子または電歪素子と弾性体とで屈曲振動子を製作する場
合、圧電素子または電歪素子の伸縮を接着剤を介して弾
性体の屈曲振動に変えているので、その接着面において
エネルギロス等も発生し、大きな屈曲力が得られずエネ
ルギ変換効率も悪い。
このように圧電素子または電歪素子の横効果を利用した
超音波モータにおいては、大きな駆動力を発生させよう
と被駆動部材と駆動体との圧着力を増加すると、屈曲振
動子の屈曲力が弱いために十分な屈曲振動が起こらなく
なり、従って、圧着力を増やすことができず、その結果
十分な駆動力を得ることができない。
即ち、駆動力を大きくするために圧着力を増加させると
、十分な駆動力が得られる前にモータが動かなくなって
しまうという不具合を有していた。
また、このタイプのモータでは屈曲振動子の節線上に縦
振動子を固着するが、圧電素子または電歪素子の横効果
を利用した屈曲振動子の節線上に取り付ける縦振動子の
屈曲振動の波長方向の取付部の幅が広い場合には、この
縦振動子の剛性の影響によって屈曲振動子の屈曲を妨げ
るようになり、振動振幅に悪影響を与えるという欠点を
も伴っていた。
本発明の目的は、上述の不具合を解消し高屈曲力の屈曲
振動が得られて強力な駆動力を充分に取り出すことがで
きる超音波モータを提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用]本発明による
超音波モータは、棒状に形成された複数の弾性体と、該
複数の弾性体の延出方向の端面にて挟持される電気−機
械変換素子とからなり、該電気−機械変換素子に交流電
圧を印加することにより、上記弾性体の延出方向に伸び
る波長を有する定在波型の屈曲振動を発生する屈曲振動
子と、 上記弾性体の表面で、上記屈曲振動の節線上に設けられ
ており、上記屈曲振動により該節線を中心として揺動さ
れ、交流電圧を印加されることにより上記屈曲振動の振
幅方向に伸縮する縦振動子と、 上記縦振動子の先端面に圧接される被駆動部材と、 を具備しており、上記屈曲振動しに同期して上記縦振動
子を伸縮させることにより、上記被駆動部材を上記屈曲
振動子および縦振動子に対し、上記屈曲振動の波長方向
に相対移動させることを特徴とし、また上記複数の弾性
体の延出方向の端面にて挟持される電気−機械変換素子
は、上記交流電圧を印加された際に、棒状の弾性体の中
心軸を挾んで変形量が異なるように形成されていること
を特徴とする。そして、また上記縦振動子は、上記屈曲
振動の振幅方向に積層された電気−機械変換素子からな
ることを特徴とし、更に上記電気−機械変換素子は、圧
電素子もしくは電歪素子からなることを特徴とするもの
である。
[実 施 例] 以下、図示の実施例により本発明を説明する。
先ず、本発明の詳細な説明するに先立ち、本発明の基本
原理を述べた後、第2,3図を用いて屈曲振動子と縦振
動子等からなる駆動体の構造。
動作、振動姿態等をそれぞれ説明する。しかるのち、実
施例を説明するが、本実施例は本出願人が先に提案した
特願平2−79800号に開示したリニア型超音波モー
タに対して本発明を適用したものである。
本発明の基本原理を説明すると、本発明による超音波モ
ータは、棒状の弾性体と該弾性体に、電気−機械変換素
子としての圧電素子を挾み込み、屈曲振動の定在波を発
生させる屈曲振動子と、この屈曲振動子から励起される
定在波の節線上に屈曲振動の振幅方向に振動する縦振動
子と、この縦振動子の端面に圧接された被駆動部材とか
らなり、屈曲振動子と縦振動子とを所定の位相差を有す
る交流電圧で駆動することを特徴とするものであって、
屈曲振動子を共振、縦振動子を非共振でそれぞれ使用す
る。このため、屈曲振動子と縦振動子の共振周波数を合
わせ込む必要がなく、生産性がよくなり、また屈曲振動
子は、弾性体と圧電素子を挾み込むだけなので組立性も
よい。さらに屈曲振動子は節をもつので低損失の支持が
可能となる。
その上、本超音波モータの屈曲振動子は圧電素子の縦方
向の振動を弾性体の固有振動数と一致するように共鳴器
を構成し、共振を利用した駆動をしており、この振動は
圧電素子単体の4倍程度となるので、駆動力を得るため
の屈曲変位は充分得られることになる。
次に、本発明の超音波モータに使用される駆動体の構造
、動作、振動姿態を説明する。
第2図(A) 、 (B)は、圧電素子6a、6b、6
c。
6dを含む屈曲振動子1と第1.第2の縦振動子3.4
とからなる駆動体2の正面図と振動状態を示す作用図で
ある。図において、屈曲振動子1を屈曲振動させても変
位のない点が節N、N’であり、この節N、またはN′
を通り紙面に垂直な方向に引かれた線が節線である。ま
た、図中の矢印は分極方向を示している。
上記屈曲振動子1は棒状弾性体7a、7bとこの棒状弾
性体7a、7bにボルト等で分極方向が互いに向き合う
ように、かつ上側と下側で分極が逆方向になるように圧
電素子6a〜6dが挾み込まれるように構成され、また
、屈曲振動子1の節線上に、分極方向が互いに向き合う
ように積層された第1の縦振動子3、第2の縦振動子4
が屈曲振動子表面より突出するように設けられている。
このような構造において、屈曲振動子1が屈曲振動をす
ると、第2図(B)に示すように屈曲振動の節の部分で
は節N、N’ を中心とした微小回転往復運動を生ずる
。そこで、第1.第2の縦振動子3.4は互いに回転方
向が異なる微小回転往復運動、つまり揺動されることに
なる。また、この縦振動子3,4上に被駆動部材5が圧
接されている。そして、微小回転往復運動のうち往動作
あるいは復動作のうちいずれか一方の動作を被駆動部材
5に作用させるように縦振動子3.4を駆動し、被駆動
部材5を一方向に駆動するようになっている。
ここで第2図において電気−機械変換素子としての圧電
素子である屈曲用圧電セラミックス6a〜6dの挿入位
置は、金属棒の屈曲振動の腹の位置つまり屈曲振動する
金属棒における曲げモーメントが極大となる位置である
。そして、第2図のように屈曲用圧電セラミックス6a
〜6dが屈曲振動子の中央に位置するようにすれば、左
右対称の屈曲振動を励振することができ、効率のよい屈
曲振動子が得られることになる。
次に、圧電素子6a〜6dおよび縦振動子3゜4の分極
方向と積層方法並びに配線方法を第3図に示す。第3図
において、電源31は圧電素子6a〜6dに電圧を印加
する端子板28bと90°移相器30を介して縦振動子
3,4に接続されると共に図示の如く結線されており、
圧電素子6a〜6dおよび縦振動子3,4を構成する積
層圧電素子は、矢印で示す方向に分極されていイそして
、端子板28bに印加される交流電圧がDなら屈曲振動
子1は上に凸状に屈曲し、負なら]に凸状に屈曲する。
また、縦振動子3,4の交が電圧が正なら、第1の縦振
動子3は伸張した状塑になり、第2の縦振動子4は収縮
した状態になおそして、縦振動子3,4の交流電圧が負
なら、賛1の縦振動子3は収縮した状態になり、第20
林振動子4は伸張した状態になる。
次に、第2図(B)を用いて、動作の説明をする屈曲振
動子1と縦振動子3.4とは位相が互いに90@シフト
した交流電源31で駆動されるから第1の縦振動子3が
伸張して被駆動部材5に圧接第2の縦振動子4が収縮し
て被駆動部材5から離脱するのに同期して、第1の縦振
動子3が配置された屈曲振動子1の節Nの位置では、こ
の節Nを中心とした第1の縦振動子3の先端Pの微小な
反時計方向回転P’ −Pが生ずるので、第1の縦振動
子3は被駆動部材5を右から左へ蹴り上げるように作用
し、水平方向の移動力を被駆動部材5に;。  付与す
る。このとき、第2の縦振動子4か配置さ0  れた屈
曲振動子1の節N′の位置では、この節N′を中心とし
た微小な時計方向回転M’ −MがE  生じるが、第
2の縦振動子4は収縮して被駆動部1  材5と接触し
ていないので被駆動部材5に逆方向1゜  の力を付与
することはない。
1    また、第1の縦振動子3が収縮して被駆動部
材5から離脱、第2の縦振動子4が伸張して被駆動部材
5と圧接するのに同期して、第2の縦振動子。  4が
配置された屈曲振動子1の節N′の位置では、この節N
′を中心とした微小な反時計方向回転MN  →M′が
生ずるので、第2の縦振動子4は被駆動、  部材5を
右から左へ蹴り上げるように作用し、水平方向の移動力
を被駆動部材5に付与する。このとき第1の縦振動子3
が配置された屈曲振動子1の節Nの位置では、この節N
を中心とした微小な時計方向回転P→P′を生ずるが、
第1の縦振動子3は収縮して被駆動部材5と接触してい
ないので被駆動部材5に逆方向の力を付与することはな
い。従って、この動作の繰返しにより被駆動部材5が水
平左方向に動くことになる。
被駆動部材5を逆方向に動かすには、屈曲振動子1に対
する第1.第2の縦振動子3,4の伸縮タイミングを逆
にすればよい。即ち、屈曲振動子1または第1.第2の
縦振動子3,4に印加する信号を上記の場合に対して1
80°位相をずらせば、被駆動部材5を上記とは逆の方
向に駆動することができる。
以上が本発明の超音波モータに使用される駆動体の構造
、動作、振動姿態の説明である。次に、本発明の具体的
な実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の第1実施例を示す超音波モータの側
断面図、第4図、第5図、第6図は第1実施例の超音波
モータにおける駆動体の詳細を示している。なお、上記
第2図および第3図の説明では、屈曲振動子や縦振動子
が固定されていて、被駆動部材を移動するとしていたが
、この第1実施例では、上記被駆動部材に相当するリニ
アレールが固定されていて、屈曲振動子や縦振動子等か
らなる駆動体2を移動するものとして説明する。
屈曲振動子1は、ステンレス、黄銅、リン青銅。
アルミニウム、ジュラルミン、チタン等からなる2体の
棒状体でなり、対向する端面の中心部にタップが切っで
ある棒状弾性体7aと7bの間に、第6図(B)に示す
ような半月状の圧電素子6a〜6dを、第1図のように
分極方向が互いに向き合うように、かつ上下で逆になる
ように挾み、更に第6図(A)に示すように各圧電素子
6a〜6dの電力供給用のリング状端子板28 a〜2
8cを各圧電素子間に挾み込んで上記棒状弾性体内部に
形成されたタップ部にボルト29を螺合させて加圧、結
合させて、ランジュバン屈曲振動子を構成している。
この屈曲振動子〕に屈曲振動を励起すると振動の節がで
きるが、この節の位置に、第4図、第5図に示すように
厚み方向に分極された複数の圧電素子板を積層してなる
第1.第2の縦振動子3゜4が接着されており、その縦
振動子3.4の先端面は、第1図に示す如く、リニアレ
ール8の摺動面8aに直交する方向に圧接されている。
ここで第1.第2の縦振動子3,4は同一の分極構造を
持っている。また本実施例での弾性体7a、7bは丸棒
状をしているが、上記縦振動子3.4の固着部は平面に
形成されている。
なお、本実施例では、第1.第2の縦振動子3゜4の下
面つまり、屈曲振動子1との接着面に絶縁層9を設けて
いる。この絶縁層9が必要になるのは、圧電体を積層し
た第1.第2の縦振動子3゜4の上面のリニアレール摺
動面8aへの接触部が正の電極になる場合である。しか
し、リニアレール摺動面8aへの接触部が負の電極の場
合には、リニアレール8を接地すればよく、この場合絶
縁層9は不要になる。そして、この縦振動子3.4の上
面つまり、リニアレール8の摺動面8aとの接触面に高
分子材料、セラミックス、複合材料等の絶縁性及び耐摩
耗性のある摩擦材27を張り付ければ、縦振動子3,4
に印加された電圧がリニアレール8へ漏れるのを防止で
きると共に、耐久性のあるモータにすることができる。
また、本実施例では摩擦材27の先端面は蒲鉾状の部分
円柱形をしているが、これは第2図(B)のように屈曲
振動子1が屈曲振動を起こすと節の部分では節を中心と
した微小回転往復運動をしているため、縦振動子3.4
の先端が円弧を描くことになる。摩擦材27の先端面つ
まりリニアレール8との接触面が角型だと、リニアレー
ル8への接触箇所が角−平面一角と接触していくため接
触状態が不安定となり、リニアレール8に対しての移動
速度に斑が発生する。そこで、摩擦材27の先端面、つ
まりリニアレール8との接触面を部分円柱状にすること
により、摩擦材27の先端面とリニアレール8は常に安
定した接触状態になる。
そして、摩擦材27の部分円柱部のRは、第2図(B)
を例にとると、縦振動子3.4と摩擦材27の合計高さ
、つまり摩擦材の先端P′から節Nまでの長さP’ N
にするのが望ましい。
更に、摩擦材27を張り付けることにより、摩擦材27
の厚みを調整することや圧電素子と上記摩擦材27を一
体成形した後に摩擦材を研磨することによって、縦振動
子3,4のリニアレール摺動面8aとこのリニアレール
8との接触を最良の状態にすることができる。
この屈曲振動子1の上記各々の節の位置には弾性体の両
幅方向の側面に4個の支持ビン10a。
10b、10c、10dが取り付けられた構成になって
いる。
駆動体2を形成している弾性体7a、7bの側面から出
ている4個の支持ビン10a、10b。
10c、10dは、屈曲振動によって生ずる節の微小回
転往復運動を妨げないように短円柱体で形成されており
、支持台取付板11に固定された支持台12で支持され
ている。そして、この支持台12の上面は、支持ビン]
、Oa、10b、10c。
10dとの接触部であり、支持ビンと同様屈曲振動子の
屈曲振動を妨げないことと位置決めが必要であるため、
V字型の溝になっている。また、この支持台12は駆動
体2で発生する不要な振動を支持台取付板11の方へ漏
れないように、クランク状の薄肉部を有していると共に
、駆動体2が屈曲振動子1の振動方向と垂直方向にずれ
ないように、支持ビン10a、10b、10c、10d
の短円柱部に段差が設けられており、すれようとすると
支持台12に当て付くようになっている。
支持台取付板11には、同取付板11の中心部に支持用
ボルト18の先端部が通るような孔が設けられている。
また、上下のバネ押え14.16でガイドされた圧力調
整用バネ15とバネ圧調整ナツト17がボルト18に通
され、このボルト18の上方先端部が支持台取付板11
の中心部の孔に嵌合されている。そして、このバネ圧調
整ナツト17は、ボルト18のネジ部に噛合しているの
で、このバネ圧調整ナツト17を回すことによって、図
の上方に圧力調整用バネ15を移動調整することができ
る。そして、支持台取付板11が上方へ移動し、弾性体
に取り付けられた縦振動子3.4の各々の端部を、リニ
アレール8の摺動面8aに圧接するようになっている。
下板19の中央には、ネジ孔が切られており、上記ボル
ト18の下方が下板19に螺着されてぃる。そして、ボ
ルト18の下部は円板状になっており、この円板の下面
が下板19の上面に接するため、ボルト18はガタがな
く固定されている。
そして、リニアレール8の摺動面8bには、軸23に挿
通されたベアリング26に取り付けられ回転自在の車輪
22が載置されている。
上板21と下板19は、左右の両側板20(−方は図示
されず)で固定されており、上板21゜下板191両側
板20は剛体で形成されている。
そして、第1図に示すように両側板20の中心部の上方
に上記車輪22を通した軸23が固定されている。上記
支持台取付板11の両側面には、第1図の手前側と奥側
に各1本の取付板ガイド棒25が埋設されていて、この
取付板ガイド棒25は側板20の壁面中央の上下方向に
穿設された溝24にガイドされるようになっている。こ
れによって、上記リニアレール摺動面8aと縦振動子3
゜4との接触圧の調整時に上下する支持台取付板11が
、ガタつかないようになっている。
このように構成された上記第1実施例において、屈曲振
動子1が屈曲する作用を第7図(A)(B)によって説
明し、またリニアレール8以外の移動対象をリニアレー
ルに沿って第1図の矢印Aのように右方向に移動する方
法を、第8図、第9図により以下に説明する。
第7図に棒状弾性体7g、7bに挾まれた圧電素子6a
〜6dに交流電圧が印加されたときの作用を示す。第7
図(A)は端子板28bに正の電圧が印加された場合、
第7図(B)は端子板28bに負の電圧が印加された場
合の圧電素子6a〜6dの伸縮状態をそれぞれ示してい
る。なお、弾性体7a、7bをGNDとしている。
今、第7図(A)のように端子板28bに正の電圧が印
加されたときには、図の上方の圧電素子6a、6bは、
それぞれ矢印で示した圧電素子の厚み方向で分極方向に
伸び、また図の下方の圧電素子6c、6dは矢印で示し
た圧電素子の厚み方向で分極方向に縮む。その結果、屈
曲振動子1は上に凸の屈曲を起こすことになる。
次に第7図(B)のように端子板28bに負の電圧が印
加されたときには、図の上方の圧電素子6a、6bはそ
れぞれ矢印で示した圧電素子の厚み方向で分極方向とは
逆に縮み、また、図の下方の圧電素子6c、6dは矢印
で示した圧電素子の厚み方向で分極方向とは逆に伸びる
ことになる。
従って、端子板28bに交流電圧を印加すると、上記第
7図(A)と(B)の動作をくり返すことになり屈曲振
動子1に屈曲振動が起こることになる。
次に、リニアレール8以外の移動対象をリニアレール8
に沿って第1図の矢印Aのように右方向に移動する方法
を説明する。
屈曲振動子1に、第8図(A)に示すような振幅■。で
角周波数ωの正弦波形g1の交流電圧voS1nωtを
印加する。また、Mlの縦振動子3に第8図(B)に示
すような上記正弦波形p1より90″位相が進んだ正弦
波形i12の交流電圧を印加する。そして、第2の縦振
動子4に第8図(C)に示すように第1の縦振動子3に
加えた正弦波形fI2と180”位相の異なる正弦波形
g3の交流電圧を印加すると、第9図(A)〜(D)に
示すように第1の縦振動子3が伸張、第2の縦振動子4
が収縮するのに同期して屈曲振動子1が駆動され、縦振
動子3,4がハの字型から逆/−の字型になる屈曲振動
をする。すると、摺動面8aに第1の縦振動子3が圧接
し、第2の縦振動子4が離れる。そこで、上記駆動体2
は、第1の縦振動子3がリニアレール8の摺動面8aを
右から左に蹴り上げることになり、その結果、駆動体2
が右方向に移動する。
次に、第9図(E)〜()I)において第1の縦振動子
3が収縮、第2の縦振動子4が伸張するのに同期して屈
曲振動子1が駆動され、縦振動子3.4が逆ハの字型か
らハの字型になる屈曲振動をする。
すると、摺動面8aと第2の縦振動子4が圧接し、第1
の縦振動子3は離れるので、駆動体2は第2の縦振動子
4が摺動面8aを右から左に蹴り上げることになり、そ
の結果、駆動体2が右方向に移動する。
そして、上記作動の連続により駆動体2は屈曲振動子1
の屈曲に伴って移動する。これと共に、上下側板で一体
となった移動対象がリニアレール8の摺動面8b上の車
輪22を回動しながら右側へ走行する。尚、リニアレー
ル以外の移動対象を左側へ走行させる場合には、屈曲振
動子に対する縦振動子3,4の伸縮タイミングを逆にす
ればよい。つまり、屈曲振動子1または縦振動子3,4
に印加する信号を上記の場合に対して180°位相をず
らせば、第1図におけるリニアレール8以外の移動対象
を矢印Aとは逆の方向に駆動することができる。
この第1実施例における移動対象の移動速度と駆動力は
、屈曲振動子1の屈曲振動振幅と縦振動子3.4の振動
振幅との振幅比に関係することになるので、第10図に
よりこれを説明する。第10図(A) 、 (B)は縦
振動子の振動振幅が零で屈曲振動子の屈曲振動のみが発
生しているときの駆動体の動作を示す作用図である。ま
た、第10図(C) 、 (D)は屈曲振動子1の屈曲
振動振幅と縦振動子3,4の振動振幅が合成された場合
の縦振動子3.4の先端T(第10図(^)、(B)参
照)の軌跡を示す線図である。この第10図において、
(A)。
(のは屈曲振動子1の振動振幅が大きい場合を、(B)
 、 (D)は小さい場合をそれぞれ示している。第1
0図(C)、(D)において、縦振動子3,4の振動振
幅UNは同じである。これは、縦振動子3.4に印加す
る電圧振幅を一定に保つことによって実現できる。この
ときの縦振動子の振幅は移動子との接触面の面精度以上
の値であることが必要で、実用的には0.1μm以上の
振幅を必要とする。また、縦振動子3,4の発生力は縦
振動子に印加する電圧に比例し、移動子への圧接力に抗
して上述の必要な振幅0.1μm以上を発生させるだけ
の値が必要である。移動子への圧接力はモータの駆動力
に比例し、駆動力を大きくする場合は圧接力を大きく、
かつ縦振動子への印加電圧を高くすればよい。
次に、移動速度は第10図で屈曲振動子1の屈曲振動に
よって生ずる水平方向成分Uvl”v2に比例し、これ
は屈曲振動子1と一体の圧電体に印加する電圧に比例す
る。即ち、縦振動子3,4のみ駆動し、屈曲振動子1を
駆動しない場合は、移動速度は零で移動体5は動かない
。その状態から徐々に屈曲振動子1への振幅を増してゆ
くと、移動速度はそれに比例して速くなる。屈曲振動子
1の振幅を変化させるには上述の印加電圧を変化する方
法の他、屈曲振動子1の駆動周波数を共振点から変化さ
せる方法、屈曲振動子に印加する高周波電圧をバースト
信号として間欠的にする方法等がある。これらの方法を
用いて速度0から縦振動子と移動体との接触面間に滑り
の発生しない最大の速度まで無段階に速度を変えること
ができる。
第11図は、本発明の第2実施例を示す超音波モータを
構成している駆動体2八〇側断面図である。この実施例
における駆動体2Aは、2分した棒状弾性体7Aa、7
Abの中心軸に貫通孔7Ac、7Adを穿設し、この貫
通孔7Ac。
7Adが形成された棒状弾性体7Aaと7Abとの間に
、半月状の圧電素子6Aa〜6Adを分極方向が互いに
向き合うように、かつ上下で逆になるように挾み込むと
共に、各圧電素子への電力供給用のリング状端子板28
Aa〜28Acを各圧電素子間に挾み込み、上記棒状弾
性体7Aaと7Abの貫通孔7Ac、7Ad内にキップ
ボルト29Aを挿通させ、同キップボルト29Aの先端
にナツト29aを螺着し、加圧結合してランジュバン型
の屈曲振動子を構成している。
また、上記各実施例においては、電気−機械変換素子と
して圧電素子を用いたが、これは電歪素子であってもよ
いことは云う迄もない。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、圧電素子の発生力の
大きな縦効果を利用した屈曲振動子を製作することによ
り、接着剤などを介さないで屈曲振動子を構成すること
ができ、これと共に、電気−機械変換効率のよい圧電素
子の縦効果を利用したので、より強力な屈曲振動が得ら
れる高効率で振動ロスのない超音波モータを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す超音波モ−タの側
断面図、 第2図(A)、(B)は、本発明の超音波モータに使用
される駆動体の正面図と振動状態を示す作用図、 第3図は、上記第2図(A)における圧電素子と縦振動
子への交流電圧を印加する際の配線方法の一例と、この
ときの分極方向の状態を示す線図、第4図(A)、  
(B)は、上記駆動体の正面図と側面図、 第5図は、上記第4図の駆動体の斜視図、第6図(A)
、  (B)は、上記駆動体の中央の各断面図、 第7図(A)、(B)は、屈曲振動子の屈曲動作を説明
するための要部拡大作用図、 第8図(A) 、 (B) 、 (C)は、上記第1図
における屈曲振動子、第1の縦振動子、第2の縦振動子
のそれぞれに印加する交流電圧の位相を示す波形図、第
9図(A) 、 (B) 、 (C) 、 (D) 、
 (E) 、 (F) 、 (G) 、 (H)は、上
記第1図における駆動体に、上記第8図(A)。 (B) 、 (C)に示す交流電圧を印加したときのリ
ニアレールに対する駆動体の動きを説明する作用図、第
10図(A、) 、 (B)は、上記第1実施例におけ
る縦振動子の振動振幅が零で、屈曲振動子の屈曲振動の
みが発生しているときの駆動体の動作を示す作用図、第
10図(C) 、 (D)は、縦振動子の先端の軌跡を
示す線図で、第10図(A)、(C)は屈曲振動振幅が
大きい場合を、第10図(B) 、 (D)は屈曲振動
振幅が小さい場合をそれぞれ示す図、第11図は、本発
明の第2実施例の超音波モータにおける駆動体の中央断
面図である。 1・・・・・・・・・・・・・・・・・・屈曲振動子2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・駆動体3.4・
・・・・・・・・・・・縦振動子6a〜6d・・・・・
・圧電素子(電気−機械変換素子)7a、7b・・・・
・・弾性体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 棒状に形成された複数の弾性体と、該複数の弾
    性体の延出方向の端面にて挟持される電気−機械変換素
    子とからなり、該電気−機械変換素子に交流電圧を印加
    することにより、上記弾性体の延出方向に伸びる波長を
    有する定在波型の屈曲振動を発生する屈曲振動子と、 上記弾性体の表面で、上記屈曲振動の節線上に設けられ
    ており、上記屈曲振動により該節線を中心として揺動さ
    れ、交流電圧を印加されることにより上記屈曲振動の振
    幅方向に伸縮する縦振動子と、 上記縦振動子の先端面に圧接される被駆動部材と、 を具備しており、上記屈曲振動に同期して上記縦振動子
    を伸縮させることにより、上記被駆動部材を上記屈曲振
    動子および縦振動子に対し、上記屈曲振動の波長方向に
    相対移動させることを特徴とする超音波モータ。
  2. (2) 上記複数の弾性体の延出方向の端面にて挟持さ
    れる電気−機械変換素子は、上記交流電圧を印加された
    際に、棒状の弾性体の中心軸を挾んで変形量が異なるよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    超音波モータ。
  3. (3) 上記縦振動子は、上記屈曲振動の振幅方向に積
    層された電気−機械変換素子からなることを特徴とする
    請求項1に記載の超音波モータ。
  4. (4) 上記電気−機械変換素子は、圧電素子もしくは
    電歪素子からなることを特徴とする請求項1もしくは2
    に記載の超音波モータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011097697A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Nikon Corp 振動アクチュエータ、レンズ鏡筒および撮像装置
WO2022230713A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 キヤノン株式会社 振動型アクチュエータ、電子機器および光学機器

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