JP6501487B2 - 超音波モータ及び超音波モータを用いた駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は超音波モータに関し、特に弾性体を板状としたリニア用の超音波モータに関する。また、本発明は超音波モータを用いた駆動装置に関し、前述の超音波モータを備えた駆動装置に関する。
従来、小型軽量、高速駆動、かつ、静音駆動を特徴とする超音波モータは撮像装置のレンズ鏡筒等に採用されていた。この中でもリニア駆動用の超音波モータとして以下のような超音波モータが特許文献1に開示されている。
図20は、従来の超音波モータ600の構成を説明するための図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)及び(d)は側面図、(e)は底面図である。図20において、振動板601は長方形の面を有し、振動板601の長方形状の面に2つの突起601a及び601bが設けられている。
長方形状を有し高周波振動する圧電素子602は、振動板601の突起601a及び601bと反対側の面に貼り付けられている。圧電素子602は突起602a及び602bの2箇所の領域が同方向に分極され、602aがA相に、602bがB相に割り当てられている。分極されていない領域602cは、圧電素子602の裏面602dの全面電極から側面を経由して導通されたグランドとして使用する電極である。
また、振動子保持部材(不図示)に対し、直接的、または、間接的に連結される連結部601c及び601dは振動板601と同期して移動する。連結部601c及び601dは振動板601の長方形状の面の短辺D2に設けられている。以上説明した通り、振動板601と圧電素子602によって、超音波モータ600が構成されている。
図20(e)には振動板601と圧電素子602と突起601a及び601bが一体となった状態の長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードの節及び腹が図示されている。また、図20(e)には短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードの節及び腹が図示されている。更に、図20(f)は長辺D1方向の曲げ振動の2次の固有振動モードを矢印d1方向から見た図を示している。図20(g)は短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードを矢印d2方向から見た図を示している。なお、図20(f)及び(g)においては突起601a及び601b、連結部601c及び601d、圧電素子602は省略されている。
図20(e)において、Xは短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードの腹であり、Y1及びY2は長辺D1方向の曲げ振動の2次の固有振動モードの節である。突起601a及び601bは短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードの腹(図示X)の近傍であって、かつ、長辺D1方向の曲げ振動の2次の固有振動モードの節(図示Y1及びY2)の近傍に形成されている。また、図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
図21はA相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図である。(a)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図21(b)、(c)及び(d)は図20(b)、(c)及び(d)と対応しており、P1’からP4’へ向かって時間による振動の変化を示している。
また、図21aにおいては圧電素子602、連結部601c及び601dは省略されている。ここで、(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図21(b)、(c)及び(d)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。また、振動の振幅は誇張して描かれている。この超音波モータ600の駆動原理、及び、速度制御等の詳細については特許文献1に記載されている。
特開2012−16107号公報
近年、超音波モータが搭載される電子機器の小型化、特にレンズ駆動装置の小型化の要求は更に高まっている。しかし、以下に説明する通り、従来の超音波モータは、装置の小型化に限界があった。
まず、従来の超音波モータを利用したリニア駆動装置の構成について説明する。図22は従来の超音波モータを利用したリニア駆動装置700の概略図である。図22(a)は超音波モータの進行方向から見た図であり、図22(b)は図22(a)のA−A断面図である。図22において、超音波モータは振動板601、圧電素子602を備えている。また、図示されていない枠体に固定され、突起601a及び601bが当接し摩擦駆動する摩擦部材701、摩擦部材701の裏面に回転摺動するローラ702を備えている。
超音波モータは更に、振動板601を連結部601c及び601dで支持し更にローラ702を連結する振動子を保持する保持部材703を備えている。また、下端が圧電素子602に作用し、上端が保持部材703に作用する加圧ばね704、被駆動体と連結する駆動伝達部705を備えている。加圧ばね704の加圧力により突起601a及び601bは摩擦部材701に圧接され、図22(b)において矢印Bのような円運動による駆動力によって、図示X方向に推進力を得る。
次に、従来の超音波モータを利用したリニア駆動装置を搭載したレンズ駆動装置の構成について説明する。図23はレンズ駆動部の概略図であり、(a)は光軸方向の正面図、(b)及び(c)は枠体の一部を破断した側面図である。ここで、(c)は(b)に対して更に小型化されたレンズ駆動装置を示している。図23において、レンズ駆動装置は枠体801、レンズ802、レンズホルダー803、レンズホルダー803を支持し光軸方向(図示X方向)に案内するガイド軸804及び805を備えている。(b)においてリニア駆動装置700は振動板601と摩擦部材701以外が省略されている。図示されていないマイコンからの移動命令に従い、リニア駆動装置700が相当の距離を移動することにより、レンズホルダー803を図中左側の実線位置から図中右側の破線位置803’までの範囲で移動させることができる。
以上のように、リニア駆動装置及びレンズ駆動装置を小型化するに当たって障害となる振動板601の占有範囲は、レンズホルダー803の移動距離L1と振動板601の進行方向の寸法L2の和となる。従って、(b)に示したレンズ駆動装置全体の小型化を図るためには、振動板の進行方向の寸法L2の短縮が課題となる。(c)のような小型化されたレンズ駆動装置においては、振動板601の進行方向の寸法L2の短縮が、装置全体の小型化にとって、一層重要な課題となる。
しかし、従来の超音波モータにおいては、図20に示すように進行方向に長い構成となっているため、進行方向の寸法L2の短縮には以下のような問題点がある。単純に全長を短縮するために全体を相似縮小すると、圧電素子の面積が小さくなり、圧電効果による変形が少なくなることから、振動振幅は減少してしまう。また、圧電素子と振動板の全体の寸法が小さくなり、共振周波数が高くなることからも、振動振幅は減少してしまう。
この結果、図21に図示した(ii)の進行方向の振幅が減少するため、推進力が低下することが予想される。更に、図21に図示した(i)の垂直方向の振幅が減少する結果、スライダの表面粗さに対して(i)の垂直方向の振幅が不足してしまい、推進力が得られないという問題点が生じることも予想される。従って、従来の超音波モータにおける、進行方向の寸法L2の短縮には限界があった。
以上説明した通り、駆動装置を小型化するためには、超音波モータの進行方向の寸法を短縮しなければならないが、従来の超音波モータの構成では推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮することが困難であった。
そこで、本発明の目的は、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することである。
上記の課題を解決するために、本発明の超音波モータは、長方形の面を有する振動板と、前記振動板に貼り付けられ、高周波振動する圧電素子と、前記振動板または前記圧電素子に設けられた突起と、を有し、前記振動板と前記圧電素子と前記突起が一体となった状態のねじり振動の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸に平行または直交する方向の曲げ振動の固有振動モードであり、前記ねじり振動の固有振動モードの前記ねじり中心軸と直交する方向の節及び腹のうち、節より腹に近い位置に前記突起が設けられており、前記ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致するまたは隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであり、前記突起は、前記曲げ振動の1次の固有振動モードの節及び腹のうち、節より腹の近くに位置することを特徴としている。
上記の手段により、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
本発明に係る実施例1の超音波モータの構成の説明のための図である。 本発明に係る実施例1の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例1の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例1のリニア駆動装置の構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例1のレンズ駆動装置の構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例1の超音波モータの別の構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例1の超音波モータの別の構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例2の超音波モータの構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例2の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例3の超音波モータの構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例3の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例3の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例4の超音波モータの構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例4の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例5の超音波モータの構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例5の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 本発明に係る実施例5の超音波モータの別の構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例6の超音波モータの構成を説明するための図である。 本発明に係る実施例6の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 従来の超音波モータの構成を説明するための図である。 従来の超音波モータの速度制御を説明するための図である。 従来のリニア駆動装置の構成を説明するための図である。 従来のレンズ駆動装置の構成を説明するための図である。
以下、本発明に係る各実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図面において同一部分は同一符号で示している。
(実施例1)
以下、本発明を実施するための実施例1について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る実施例1の超音波モータの構成を説明するための図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)及び(d)は側面図、(e)は底面図である。図1において、長方形の面を有する振動板1には、振動板1の長方形の面に設けられた2つの突起1a及び1bが設けられている。突起1a及び1bは絞り加工により振動板1と一体成型、または別部品を振動板1に接着して形成される。
振動板1の突起1a及び1bと反対側の面には高周波振動する圧電素子2が貼り付けられている。圧電素子2は2つの領域2a及び2bが同方向に分極され、このうち2aがA相に、2bがB相に割り当てられている。分極されていない領域2cは、圧電素子2の裏面2dの全面電極から側面を経由して導通されたグランドとして使用する電極である。なお、分極されていない領域2cの位置は、圧電素子2の裏面2dの全面電極から側面を経由して導通できれば、任意に配置できるため、図示以外の配置も可能である。連結部1c及び1dは振動板1と同期して移動する図示されていない後述の保持部材に対し、直接的、または、間接的に連結され、振動板1の長方形の面の短辺D2に設けられている。
連結部1c及び1dは振動板1と圧電素子2の振動において変位が少ない部分に設けられ、かつ、十分に剛性が弱いので、振動を阻害しにくい形状となっている。従って、連結部1c及び1dは振動板1と圧電素子2の振動にほとんど影響を与えない。以上の振動板1と圧電素子2と突起1a及び1bによって、超音波モータ10が構成されている。
図1(e)に振動板1と圧電素子2と突起1a及び1bが一体となった状態の長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードと短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードそれぞれの節及び腹が一点鎖線で図示されている。また、図1(f)は長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードを矢印d1方向から見た図を、図1(g)は長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードを矢印d2方向から見た図を示している。更に、図1(h)は短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードを矢印d2方向から見た図を示している。なお、図1の(f)、(g)、(h)において突起1a及び1b、連結部1c及び1d、圧電素子2は省略されている。
図1(e)において、Ma1はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸となる節を示している。Ma2はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と平行な腹を示している。Mb1はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節を示している。Mb2及びMb3はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の腹を示している。
Na1は曲げ振動の1次の固有振動モードの節を示している。Na2は曲げ振動の1次の固有振動モードの腹を示している。また、図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
以下、実施例1の固有振動モードと突起の配置に関する3つの特徴を説明する。第1の特徴は、ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードが、ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであることである。これは、長辺D1方向と短辺D2方向の寸法、振動板1と圧電素子2の厚さ、振動板1と圧電素子2の剛性等の各設計値が適切な値に設定されているためである。なお、これら各設計値の適切な値の組合せは一通りではなく、さまざまな組合せを設定することができる。
第2の特徴は、図1(e)に示すように、突起1a及び1bがねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節Mb1並びに腹Mb2及びMb3のうち、節Mb1より腹Mb2に近い位置に設けられていることである。
第3の特徴は、図1(e)に示すように、突起1a及び1bは曲げ振動の1次の固有振動モードの節Na1及び腹Na2のうち、節Na1より腹Na2に近い位置に設けられていることである。
図2は、A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図であって、従来例の図21に相当する図である。図2(a)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図2(b)は図1の(b)に対応した正面図、図2(c)は図2(b)のA−A断面図、図2(d)は図2(b)のB−B断面図である。P1’からP4’は、時間による振動の変化を示している。また、圧電素子2、連結部1c及び1dは省略されている。ここで、図2(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図2の(b)、(c)、(d)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。また、振動の振幅は誇張して描かれている。
A相とB相に同符号の電圧が印加されている時(図2(a)に示すP2及びP4)から所定の機械的応答遅れ時間の後に、A相とB相が同様に伸縮し、曲げ振動の1次の固有振動モードの振幅が最大となる(図2(c)に示す(i))。逆にA相とB相に異符号の電圧が印加されている時(図2(a)に示すP1及びP3)から所定の機械的応答遅れ時間の後に、A相とB相が逆方向に伸縮し、ねじり振動の2次の固有振動モードの振幅が最大となる(図2(c)に示す(ii))。
この結果、突起先端に図示のような円運動が発生するので、図2に示すX方向に推進力を得ることができる。また、A相に対してB相の位相を約+90°進めて交流電圧を印加した場合は図2と反対方向の円運動が発生するので逆方向の推進力を得ることができる。
図3はA相に対してB相をほぼ位相差なく交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図である。図3(a)〜(d)の意味は図2と同様である。図示の通り、図2と比べて、A相とB相に異符号の電圧が印加されている時間がほとんどないので、ねじり振動の2次の固有振動モードの振幅が非常に小さくなる(図3(c)に示す(ii))。この結果、突起先端に図示のような縦長の楕円運動が発生するので、図示X方向に非常に低速で移動することができる。
実施例1の超音波モータ10と従来の超音波モータ600について、図2と図21を参照して比較すると、従来の超音波モータ600では長辺D1方向(図21において矢印X方向)に進行している。これ対して、実施例1では短辺D2方向(図2において矢印X方向)に進行できるため、超音波モータ10の進行方向の寸法を短縮することができる。
ここで、図1と図20を比較すると、実施例1の圧電素子は従来の超音波モータの圧電素子と同等の面積となっている。この結果、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、従来の超音波モータとほぼ同等の振幅(図2における(i)及び(ii))が得られるため、ほぼ同等の推進力を得ることができる。
以上説明した通り、実施例1の超音波モータ10は、従来の超音波モータと圧電素子の面積が同等である。従って、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向(図2において矢印X方向)に進行できる。この結果、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、実施例1において、ねじり振動の固有振動モードはねじり振動の2次の固有振動モード、曲げ振動の固有振動モードは曲げ振動の1次の固有振動モードの例を示したが、その他の高次の振動モードであっても同様の効果を有する。
また本実施例1においては、突起1a及び1bが2つ設けられ、突起1a及び1bがねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸と直交する方向の節(Mb1)を2個はさんでいる例を示した。しかしながら、高次の振動モードを利用する場合は、任意の2個の突起が、ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸と直交する方向の節をはさんでいない、または、偶数個はさんでいるように配置することによって、同様の効果を有する。
図4は、本実施例1の超音波モータ10を利用したリニア駆動装置100の概略図である。図4(a)は超音波モータの進行方向から見た図であり、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。図4において、超音波モータ10は、振動板1及び圧電素子2を備えている摩擦部材3は、振動板1と接触し振動板1の高周波振動によって、振動板1が相対移動する。摩擦部材3に対して振動板1が振動板1の長方形の面のねじり中心軸と直交する方向である短辺方向に相対移動することができる。
超音波モータ10は、振動板1と同期して移動する振動子(不図示)を保持する保持部材4を備えている。保持部材4は支持部4aにおいて振動板1を連結部1c及び1dで支持し、支持部4bにおいて摩擦部材3の裏面に回転摺動するローラ101を回転自由に軸支している。加圧ばね102は、その下端が圧電素子2に作用し、上端が部分4cにおいて保持部材4に作用する。駆動伝達部103は保持部材4と後述の図示されていない被駆動体とを連結する。
加圧ばね102の加圧力により突起1a及び1bは摩擦部材3に圧接され、前述の通り図2及び図3の矢印のような円運動による駆動力によって、保持部材4が図示X方向に推進力を得る。なお、ローラ101は駆動の際の摺動抵抗を軽減するために設けられているものであって、転動ボールのような機構でもよい。また、摺動抵抗が許容されるのであれば、直接すべり摩擦で摺動させてもよい。このような構成により、図4のリニア駆動装置100は、超音波モータ10を振動板1の長方形の面のねじり中心軸と直交する方向である短辺方向を駆動方向として利用している。
以上説明した通り、実施例1の超音波モータ10は、従来の超音波モータと圧電素子の面積が同等で、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向に進行できる。この結果、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータ10を用いることによって、リニア駆動装置100の小型化を達成することができる。
図5は、本発明に係る実施例1の超音波モータを利用したリニア駆動装置100を搭載したレンズ駆動装置のレンズ駆動部の概略図を示したものであり、(a)は光軸方向の正面図、(b)及び(c)は枠体の一部を破断した側面図である。ここで、図5(c)は図5(b)に対して更に小型化されたレンズ駆動装置を示している。図5において、レンズ駆動装置は、駆動伝達部103、摩擦部材3、枠体201、レンズ202、レンズホルダー203、レンズホルダー203を支持し光軸方向(図示X方向)に案内するガイド軸204及び205を備えている。なお、図5(b)においてリニア駆動装置100は振動板1、摩擦部材3以外の部材が省略されている。
振動板1は枠体201に固定された摩擦部材3に沿って移動し、これと同期して保持部材4が移動する。レンズホルダー203は駆動伝達部103によって、保持部材4と連結された被駆動体であり、保持部材4と同期して移動する。
図示されていないマイコンからの移動命令に従い、保持部材4が図5においてX方向に所定の距離を移動することにより、レンズホルダー203を実線位置から破線位置203’までの範囲で移動させることができる。このような構成により、図5のレンズ駆動装置は、超音波モータ10を振動板1の長方形の面のねじり中心軸と直交する方向である短辺方向を駆動方向として利用している。
以上説明した通り、実施例1の超音波モータは、従来の超音波モータと圧電素子の面積が同等で、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向に進行できる。この結果、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、レンズ駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、本実施例1では振動板1が固定された摩擦部材3に沿って移動する例を説明したが、摩擦部材3が固定された振動板1に沿って移動する構成であっても、小型化の効果は低減するが、同様の作用を実現することができる。
また、実施例1では突起1a及び1bを振動板1に設ける例を説明したが、図6に示すように突起1a’及び1b’を圧電素子2側に接着によって、貼り付けても、同様の効果を有する。
実施例1では連結部1c及び1dを振動板1のねじり中心軸と直交する短辺D2に設ける例を説明したが、図7に示すように連結部1c’及び1d’をねじり中心軸と平行な長辺D1に設けても、小型化の効果は低減するが、同様の作用を実現することができる。更に、連結部1c’及び1d’は、振動板1と圧電素子2の振動にほとんど影響を与えないという条件を満たせば、振動板1や圧電素子2のいずれの部分に設けても、同様の作用を実現することができる。
(実施例2)
以下、本発明を実施するための実施例2について図面を参照して説明する。図8は、実施例2の超音波モータ20の構成を説明するための図であって、それぞれの図の意味は実施例1を示す図1と同様である。図8において、超音波モータ20は、振動板11、圧電素子12、連結部11c及び11dを備え、実施例1を示す図1と同様の構成となっている。
また、圧電素子12は、実施例1の図1に示した領域と同様に分極されている。異なる点は、実施例1では2つの突起1a及び1bを設けたのに対し、実施例2では単一の突起11aが設けられている点である。以上の振動板11と圧電素子12と突起11aによって、超音波モータ20が構成されている。図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
図8(e)には振動板11と圧電素子12と突起11aが一体となった状態の長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードと短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードそれぞれの節及び腹が一点鎖線で図示されている。それぞれの節及び腹は実施例1の図1に示したものと同様である。
以下、本実施例2の固有振動モードと突起の配置に関する3つの特徴を説明する。
第1の特徴は、ねじり振動の2次の固有振動モードとねじり中心軸Ma1に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードの共振周波数が一致するまたは隣り合っていることである。これについては実施例1の場合と同様である。
第2の特徴は、図8(e)に示すように、突起11aはねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節Mb1並びに腹Mb2及びMb3のうち、節Mb1より腹Mb3に近い位置に設けられていることである。
第3の特徴は、図8(e)に示すように、突起11aは曲げ振動の1次の固有振動モードの節Na1及び腹Na2のうち、節Na1より腹Na2に近い位置に設けられていることである。
図9はA相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図であって、実施例1の図2に相当する図である。図9(a)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図9(b)は図8の(b)に対応した正面図、図9(c)は図9(b)のA−A断面図である。P1’からP4’は、時間による振動の変化を示している。また、圧電素子12、連結部11c及び11dは省略されている。ここで、図9(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図9(b)及び(c)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。振動の振幅は誇張して描かれている。
A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加することによって、突起11aの先端に図9に示すような円運動が発生する。これにより、図示X方向に推進力を得ることができることは、実施例1の場合と同様である。また、A相に対してB相の位相を約+90°進めて交流電圧を印加した場合は図9と反対方向の円運動が発生するので逆方向の推進力を得ることができることも、実施例1の場合と同様である。更に、A相に対してB相をほぼ位相差なく交流電圧を印加することによって、突起11aの先端に図3に示すような縦長の楕円運動を発生させ、非常に低速で移動することができることも、実施例1の場合と同様である。
以上説明した通り、実施例2の超音波モータ20は、従来の超音波モータと圧電素子の面積が同等で、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向(図9において矢印X方向)に進行できる。この結果、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、実施例2の超音波モータを利用して実施例1の図4や図5に示すような構成を取ることによって、リニア駆動装置やレンズ駆動装置においても同様の効果を得ることができる。
また、実施例1と同様に、振動板11を固定側にしてもよい。更に、突起11aを圧電素子2に接着によって貼り付けてもよい。また、連結部11c及び11dを振動板11のねじり中心軸と平行な長辺D1に設けてもよい。更に、連結部11c及び11dは、振動板11と圧電素子12の振動にほとんど影響を与えないという条件を満たせば、振動板11や圧電素子12のいずれの部分に設けても、同様の効果を実現することができることも、実施例1の場合と同様である。
なお、実施例2においては、ねじり振動の固有振動モードはねじり振動の2次の固有振動モード、曲げ振動の固有振動モードは曲げ振動の1次の固有振動モードの例を示した。しかしながら、その他の高次の振動モードであっても同様の効果を有することも、実施例1の場合と同様である。
(実施例3)
以下、本発明を実施するための実施例3について説明する。図10は、実施例3の超音波モータ30の構成を説明するための図であって、それぞれの図の意味は実施例1の図1と同様である。図10において、超音波モータ30は、振動板21、圧電素子22、連結部21c及び21dを備え、実施例1の図1と同様の構成となっている。
また、圧電素子22は実施例1の図1に示した領域と同様に分極されている。振動板21と圧電素子22と突起21a及び21bによって、超音波モータ30が構成されている。図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
図10(e)には振動板21と圧電素子22と突起21a及び21bが一体となった状態の長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードと短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードそれぞれの節及び腹が一点鎖線で図示されている。それぞれの節及び腹は実施例1の図1に示したものと同様である。
以下、実施例3の固有振動モードと突起の配置に関する3つの特徴を説明する。第1の特徴は、ねじり振動の2次の固有振動モードとねじり中心軸Ma1に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードの共振周波数が一致する又は隣り合っていることである。これについては実施例1の場合と同様である。
第2の特徴は、図10(e)に示すように、突起21a及び21bがねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節Mb1並びに腹Mb2及びMb3のうち、節Mb1より腹Mb3に近い位置に設けられていることである。
第3の特徴は、図10(e)に示すように、突起21a及び21bが曲げ振動の1次の固有振動モードの節Na1及び腹Na2のうち、腹Na2より節Na1に近い位置に設けられていることである。
図11は、A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図であって、実施例1の図2に相当する図である。図11(a)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図11(c)は図10(b)に対応した正面図、図11(b)は図11(c)のA−A断面図、図11(d)は背面図である。P1’からP4’は、時間による振動の変化を示している。また、圧電素子22、連結部21c及び21dは省略されている。ここで、図11(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図11(b)、(c)及び(d)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。また、振動の振幅は誇張して描かれている。
A相とB相に同符号の電圧が印加されている時(図11(a)に示すP2及びP4)に、A相とB相が同様に伸縮し、曲げ振動の1次の固有振動モードの振幅が最大となる(図11(b)に示す(ii))。逆にA相とB相に異符号の電圧が印加されている時(図11(a)に示すP1及びP3)に、A相とB相が逆方向に伸縮し、ねじり振動の2次の固有振動モードの振幅が最大となる(図11(b)に示す(i))。この結果、突起21a及び21bの先端に図示のような円運動が発生するので、図11に示すX方向に推進力を得ることができる。また、A相に対してB相の位相を約+90°進めて交流電圧を印加した場合は図11と反対方向の円運動が発生するので逆方向の推進力を得ることができる。
図12はA相に対してB相の位相を約+180°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図である。図12(a)〜(d)の意味は図11と同様である。図示の通り、図11と比べて、A相とB相に同符号の電圧が印加されている時間がほとんどないので、曲げ振動の1次の固有振動モードの振幅が非常に小さくなる(図12(b)に示す(ii))。この結果、突起21a及び21bの先端に図示のような縦長の楕円運動が発生するので、図12(b)に示すX方向に非常に低速で移動することができる。
以上説明した通り、実施例3の超音波モータ30は、従来の超音波モータと圧電素子の面積が同等である。従って、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向(図11において矢印X方向)に進行できる。この結果、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、本実施例3の超音波モータ30を利用して実施例1の図4や図5に示すような構成を取ることによって、リニア駆動装置やレンズ駆動装置においても同様の効果を得ることができる。
また、振動板21を固定側にしてもよいこと、突起を圧電素子22に接着によって、貼り付けてもよいこと、連結部21c及び21dを振動板21のねじり中心軸と平行な長辺D1に設けてもよいことは実施例1の場合と同様である。更に、連結部21c及び21dは、振動板21と圧電素子22の振動にほとんど影響を与えないという条件を満たせば、振動板21や圧電素子22のいずれの部分に設けても、同様の効果を実現することができることも、実施例1の場合と同様である。
なお、実施例3においては、ねじり振動の固有振動モードはねじり振動の2次の固有振動モード、曲げ振動の固有振動モードは曲げ振動の1次の固有振動モードの例を示した。しかしながら、その他の高次の振動モードであっても同様の効果を有することも、実施例1の場合と同様である。
(実施例4)
以下、本発明を実施するための実施例4について説明する。図13は、実施例4の超音波モータ40の構成を説明するための図であって、それぞれの図の意味は実施例3の図10と同様である。図13において、超音波モータ40は、振動板31、圧電素子32、連結部31c及び31dを備え、実施例3の図10と同様の構成となっている。
また、圧電素子32は実施例3の図10に示した領域と同様に分極されている。異なる点は、実施例3では突起が21a及び21bの2つであったのに対し、実施例4では4つの突起31a1、31a2、31b1及び31b2が設けられている点である。以上の振動板31と圧電素子32と突起31a1、31a2、31b1及び31b2によって、超音波モータ40が構成されている。また、図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
図13(e)では振動板31と圧電素子32と突起31a1、31a2、31b1及び31b2が一体となっている。この状態の長辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードと短辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードそれぞれの節及び腹が一点鎖線で図示されている。それぞれの節及び腹は実施例1の図1に示したものと同様である。
以下、実施例4の固有振動モードと突起の配置に関する3つの特徴を説明する。
第1の特徴は、ねじり振動の2次の固有振動モードとねじり中心軸Ma1に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードの共振周波数が一致する、または隣り合っていることである。これについては実施例1の場合と同様である。
第2の特徴は、図13(e)に示すように、突起31a1〜31b2がねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節Mb1並びに腹Mb2及びMb3のうち、節Mb1より腹Mb2に近い位置に設けられていることである。
第3の特徴は、図13(e)に示すように、突起31a1〜31b2が曲げ振動の1次の固有振動モードの節Na1及び腹Na2のうち、腹Na2より節Na1に近い位置に設けられていることである。
図14は、A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図であって、実施例3の図11に相当する図である。図14(a)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図14(c)は図13(b)に対応した正面図、図14(b)は図14(c)のA−A断面図、図14(d)は背面図である。
P1’からP4’は、時間による振動の変化を示している。また、圧電素子32、連結部31c及び31dは省略されている。ここで、図14(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図14(b)、(c)及び(d)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。また、振動の振幅は誇張して描かれている。
A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加することによって、突起31a1〜31b2の先端に図14に示すような円運動が発生するので、図14においてX方向に推進力を得ることができることは、実施例3の場合と同様である。また、A相に対してB相の位相を約+90°進めて交流電圧を印加した場合は図14と反対方向の円運動が発生するので逆方向の推進力を得ることができることも、実施例3の場合と同様である。更に、A相に対してB相の位相を約+180°遅らせて交流電圧を印加することによって、突起31a1〜31b2の先端に図12に示すような縦長の楕円運動を発生させ、非常に低速で移動することができることも、実施例3の場合と同様である。
以上説明した通り、実施例4の超音波モータ40は、従来の超音波モータと圧電素子の面積が同等で、前述の1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向(図14において矢印X方向)に進行できる。この結果、推進力を損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、実施例4の超音波モータ40を利用して実施例1の図4や図5に示すような構成を取ることによって、リニア駆動装置やレンズ駆動装置においても同様の効果を得ることができる。
また、振動板31を固定側にしてもよいこと、突起31a1〜31b2を圧電素子32に接着によって、貼り付けてもよいこと、連結部31c及び31dを振動板31のねじり中心軸と平行な長辺D1に設けてもよいことは実施例1の場合と同様である。更に、連結部は、振動板31と圧電素子32の振動にほとんど影響を与えないという条件を満たせば、振動板31や圧電素子32のいずれの部分に設けても、同様の効果を実現することができることも、実施例1の場合と同様である。
なお、実施例4においては、ねじり振動の固有振動モードはねじり振動の2次の固有振動モード、曲げ振動の固有振動モードは曲げ振動の1次の固有振動モードの例を示した。しかしながら、その他の高次の振動モードであっても同様の効果を有することも、実施例1の場合と同様である。
また、実施例4においては、2つ以上、ここでは4つの突起31a1、31a2、31b1及び31b2が設けられている。31a1及び31b1、突起31a2及び31b2がそれぞれねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸と直交する方向の節(Mb1)を2個はさんでいる。かつ、突起31a1及び31a2、突起31b1及び31b2がそれぞれねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸と直交する方向の節を2個はさんでいない。高次の振動モードを利用する場合は、任意の2個の突起が、ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸と直交する方向の節をはさんでいない、または、偶数個はさんでいるように配置することによって、同様の効果を有する。
(実施例5)
以下、本発明を実施するための実施例5について説明する。
図15は、超音波モータ50の構成を説明するための図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)及び(d)は側面図、(e)は底面図である。図15において、超音波モータ50は、長方形の面を有する振動板41、振動板41の長方形の面に設けられた1つの突起41aを備えている。突起41aは絞り加工により振動板41と一体成型してもよいし、別部品を振動板41に接着してもよい。
圧電素子42及び43は振動板41の突起41aと反対側の面に貼り付けられ、高周波振動する。圧電素子42及び43は、42a、42b、43a、43bの4つの領域が同方向に分極され、このうち42a及び43aがA相に、42b及び43bがB相に割り当てられている。分極されていない領域42c及び43cは、圧電素子42及び43の裏面42d及び43dの全面電極から側面を経由して導通されたグランドとして使用する電極である。なお、分極されていない領域42c及び43cの位置は、圧電素子42の裏面42d及び43dの全面電極から側面を経由して導通できれば、任意に配置できる。
図15(b)に示すように振動板41に設けられた連結部41c及び41dは、振動板41と同期して移動する実施例1と同様の保持部材(不図示)に対し、直接的、または、間接的に連結されている。連結部41c及び41dは、振動板41と圧電素子42及び43の振動において変位が少ない部分に設けられ、かつ、十分に剛性が弱いので、振動を阻害しにくい形状となっている。従って、連結部41c及び41dは振動板41と圧電素子42及び43の振動にほとんど影響を与えない。以上の振動板41と圧電素子42及び43と突起41aによって、超音波モータ50が構成されている。
図15(e)は、振動板41と圧電素子42及び43と突起41aが一体となった状態の辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードと辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードそれぞれの節及び腹を一点鎖線で示している。また、図15(f)は辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードを矢印d1方向から見た図を、図15(g)は辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードを矢印d2方向から見た図を示している。また、図15(h)は辺D2方向の曲げ振動の1次の固有振動モードを矢印d2方向から見た図をそれぞれ示している。
なお、図15(f)、(g)及び(h)において突起41a、連結部41c及び41d、圧電素子42及び43は省略されている。図15(e)において、Ma1はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸となる節を示している。Ma2はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と平行な腹を示している。Mb1はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節を示している。Mb2はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の腹を示している。Na1は曲げ振動の1次の固有振動モードの節を示している。Na2は曲げ振動の1次の固有振動モードの腹を示している。また、図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
以下、実施例5の固有振動モードと突起の配置に関する3つの特徴を説明する。
第1の特徴は、ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであることである。これは辺D1方向と辺D2方向の寸法、振動板41の内部の圧電素子42及び43で覆われていない部分44の幅W、振動板41と圧電素子42及び43の厚さ、振動板41と圧電素子42及び43の剛性等の各設計値が適切な値に設定されているためである。なお、これら各設計値の適切な値の組合せは一通りではなく、さまざまな組合せを設定することができる。
ここで、実施例5と実施例1の辺D1の寸法を比較すると、実施例5の辺D1寸法が小さくなっている。単純に辺D1寸法を小さくしただけであれば、辺D1方向のねじれ振動の2次の固有振動モードの共振周波数が高くなり、前述の第1の特徴を満たさない。しかし、実施例5においては、振動板41の内部に圧電素子42及び43で覆われていない部分44を有しており、図15(f)のようなねじれ変形に対する剛性が低下している。この結果、従来の超音波モータに対して辺D1方向のねじれ振動の2次の固有振動モードの共振周波数がほぼ同等となり、第1の特徴を満たすことができる。
第2の特徴は、図15(e)に示すように、突起41aはねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節Mb1並びに腹Mb2及びMb3のうち、節Mb1より腹Mb3に近い位置に設けられていることである。
第3の特徴は、図15(e)に示すように、突起41aは曲げ振動の1次の固有振動モードの節Na1及び腹Na2のうち、節Na1より腹Na2に近い位置に設けられていることである。
図16はA相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図であって、実施例1の図2に相当する図である。図16(a)は、圧電素子42及び43のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図16(b)は図15の(b)と対応した正面図、図16(c)は図16(b)のA−A断面図である。P1’からP4’は、時間による振動の変化を示している。また、圧電素子42及び43、連結部41c及び41dは省略されている。ここで、図16(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図16(b)及び(c)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。また、振動の振幅は誇張して描かれている。
A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加することによって、突起41aの先端に図16に示すような円運動が発生するので、図16に示すX方向に推進力を得ることができることは、実施例1の場合と同様である。また、A相に対してB相の位相を約+90°進めて交流電圧を印加した場合は図16と反対方向の円運動が発生するので逆方向の推進力を得ることができることも、実施例1の場合と同様である。更に、A相に対してB相をほぼ位相差なく交流電圧を印加することによって、突起41aの先端に図3に示すような縦長の楕円運動を発生させ、非常に低速で移動することができることも、実施例1の場合と同様である。
実施例5の超音波モータ50と従来の超音波モータ600について、図16と図21を比較すると、従来の超音波モータでは長辺D1方向(図21において矢印X方向)に進行している。これ対して、本実施例5では辺D2方向(図16において矢印X方向)に進行できるため、超音波モータの進行方向の寸法を短縮することができる。ここで、図15と図20を比較すると、実施例5の圧電素子42及び43は従来の超音波モータの圧電素子より面積が小さくなっている。しかし、本実施例5の超音波モータ50は、振動板41の内部に圧電素子42及び43で覆われていない部分44を有しており、図15(f)のようなねじれ変形に対する剛性が低下している。この結果、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、従来の超音波モータに対して辺D1方向のねじれ振動の2次の固有振動モードの共振周波数がほぼ同等となる。そして、従来の超音波モータに近い振幅(図16における(i)、(ii))が得られるため、従来の超音波モータに近い推進力を得ることができる。
以上説明した通り、本実施例5の超音波モータは、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、従来の超音波モータに対して共振周波数がほぼ同等となる。そして、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向(図16において矢印X方向)に進行できる。この結果、推進力を大きく損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、実施例5の超音波モータ50を利用して実施例1の図4や図5に示すような構成を取ることによって、リニア駆動装置やレンズ駆動装置においても同様の効果を得ることができる。
また、振動板41を固定側にしてもよいこと、連結部41c及び41dを振動板41のねじり中心軸と平行な辺D1に設けてもよいことは実施例1の場合と同様である。更に、連結部41c及び41dは、振動板41と圧電素子42及び43の振動にほとんど影響を与えないという条件を満たせば、振動板41や圧電素子42及び43のいずれの部分に設けても、同様の効果を実現することができることも、実施例1の場合と同様である。
なお、実施例5では、圧電素子を42と43の2つに分割して、振動板41の内部に圧電素子42及び43で覆われていない部分44を設け、図15(f)のようなねじれ変形に対する剛性を低下させている。しかしながら、振動板41の内部に圧電素子42及び43で覆われていない部分44を設ければ、同様の効果は得られる。図17はその一例であって、圧電素子42’は分割することなく、内部に幅Wの長穴45を設けることで、図15(f)のようなねじれ変形に対する剛性を低下させている。また、長穴45は1つに限定されるわけではなく、複数設けてもよい。
なお、実施例5においては、ねじり振動の固有振動モードはねじり振動の2次の固有振動モード、曲げ振動の固有振動モードは曲げ振動の1次の固有振動モードの例を示した。しかしながら、その他の高次の振動モードであっても同様の効果を有することも、実施例1の場合と同様である。
(実施例6)
以下、本発明を実施するための実施例6について説明する。
図18は、実施例6の超音波モータ60の構成を説明するための図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)及び(d)は側面図、(e)は底面図である。図18において、超音波モータ60は、長方形の面を有する振動板51、振動板51の長方形の面に設けられた1つの突起51aを備えている。突起51aは絞り加工等により振動板41と一体成型してもよいし、別部材を振動板51に接着してもよい。
振動板51の突起51aと反対側の面には、高周波振動する2つの圧電素子52及び53が貼り付けられている。圧電素子52及び53は52a及び53bの2つの領域が同方向に分極され、このうち52aがA相に、53bがB相に割り当てられている。分極されていない領域52c及び53cは、圧電素子52及び53の裏面52d及び53dの全面電極から側面を経由して導通されたグランドとして使用する電極である。なお、分極されていない領域52c及び53cの位置は、圧電素子52の裏面52d及び53dの全面電極から側面を経由して導通できれば、任意に配置できる。
実施例1と同様の振動子を保持する保持部材に対し、直接的、または、間接的に連結される連結部51c及び51dは、振動板51の図示の部分に設けられ、振動板51と同期して移動する。連結部51c及び51dは、後述の通り、振動板51と圧電素子52及び53の振動において変位が少ない部分に設けられているので、振動を阻害しにくい形状となっている。従って、連結部51c及び51dは振動板51と圧電素子52及び53の振動にほとんど影響を与えない。以上の振動板51と圧電素子52及び53と突起51aによって、超音波モータ60が構成されている。
図18(e)に振動板51と圧電素子52及び53と突起51aが一体となった状態の辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードと辺D1方向の曲げ振動の1次の固有振動モードそれぞれの節及び腹が一点鎖線で図示されている。また、図18(f)は辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードを矢印d1方向から見た図を、図18(g)は辺D1方向のねじり振動の2次の固有振動モードを矢印d2方向から見た図を示している。
更に、図18(h)は辺D1方向の曲げ振動の1次の固有振動モードを矢印d1方向から見た図をそれぞれ示している。なお、図18(f)、(g)及び(h)においては突起51a、連結部51c及び51d、圧電素子52及び53は省略されている。図18(e)において、Ma1はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸となる節を示している。Ma2はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と平行な腹を示している。Mb1はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節を示している。Mb2、Mb3はねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の腹を示している。Na1は曲げ振動の1次の固有振動モードの節を示している。Na2は曲げ振動の1次の固有振動モードの腹を示している。また、図示されていない給電手段により、A相とB相に位相差を自在に変化させた交流電圧を印加することによって、超音波振動を発生させることができる。
ここで、連結部51c及び51dが設けられている部分は、ねじり振動の2次の固有振動モードの節であるMa1及びMb1と、曲げ振動の1次の固有振動モードの節であるNa1の交点の近傍である。この結果、振動板51と圧電素子52及び53の振動において変位が少ない部分に設けられているので、振動を阻害しにくい形状となっている。従って、連結部51c及び51dは振動板51と圧電素子52及び53の振動にほとんど影響を与えない。なお、ねじり振動の2次の固有振動モードの節であるMa1及びMb1と、曲げ振動の1次の固有振動モードの節であるNa1の近傍であれば、図18の位置に限定されることはない。更に、振動板51と圧電素子52及び53の振動において変位が少ない部分に設けられていればよいので振動の節の位置に限定されることもない。
以下、実施例6の固有振動モードと突起の配置に関する3つの特徴を説明する。
第1の特徴は、ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードが、ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1に平行な方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであることである。これは辺D1方向と辺D2方向の寸法、振動板51の内部の圧電素子52及び53で覆われていない部分54の幅W、振動板51と圧電素子52及び53の厚さ、振動板51と圧電素子52及び53の剛性等の各設計値が適切な値に設定されているためである。
なお、これら各設計値の適切な値の組合せは一通りではなく、さまざまな組合せを設定することができる。ここで、実施例6と実施例1の辺D1の寸法を比較すると、本実施例6の辺D1の寸法が小さくなっている。単純に辺D1の寸法を小さくしただけであれば、辺D1方向のねじれ振動の2次の固有振動モードの共振周波数が高くなり、前述の第1の特徴を満たさない。しかし、実施例6においては、振動板51の内部に圧電素子52及び53で覆われていない部分54を有しており、図18(f)のようなねじれ変形に対する剛性が低下している。この結果、従来の超音波モータに対して辺D1方向のねじれ振動の2次の固有振動モードの共振周波数がほぼ同等となり、第1の特徴を満たすことができる。
第2の特徴は、図18(e)に示すように、突起51aがねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸Ma1と直交する方向の節Mb1並びに腹Mb2及びMb3のうち、節Mb1より腹Mb3に近い位置に設けられていることである。
第3の特徴は、図18(e)に示すように、突起51aが曲げ振動の1次の固有振動モードの節Na1及び腹Na2のうち、節Na1より腹Na2に近い位置に設けられていることである。
図19はA相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の状態を示す図であって、実施例1の図2に相当する図である。(a)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧の変化を示し、図19(b)は図18の(b)と対応した正面図、図19(c)は図19(b)のA−A断面図である。P1’からP4’は、時間による振動の変化を示している。また、圧電素子52及び53、連結部51c及び51dは省略されている。ここで、図19(a)に示す電気的な交流電圧の変化P1〜P4に対して、図19(b)及び(c)に示す機械的な振動の変化P1’〜P4’は所定の機械的応答遅れ時間を有している。また、振動の振幅は誇張して描かれている。
A相に対してB相の位相を約+90°遅らせて交流電圧を印加することによって、突起51aの先端に図19に示すような円運動が発生するので、図19においてX方向に推進力を得ることができることは、実施例1の場合と同様である。また、A相に対してB相の位相を約+90°進めて交流電圧を印加した場合は図19と反対方向の円運動が発生するので逆方向の推進力を得ることができることも、実施例1の場合と同様である。更に、A相に対してB相をほぼ位相差なく交流電圧を印加することによって、突起51aの先端に図3に示すような縦長の楕円運動を発生させ、非常に低速で移動することができることも、実施例1の場合と同様である。
実施例6の超音波モータ60と従来の超音波モータ600について、図19と図21を比較すると、従来の超音波モータでは長辺D1方向(図21において矢印X方向)に進行している。これ対して、実施例6では辺D2方向(図19において矢印X方向)に進行できるため、超音波モータの進行方向の寸法を短縮することができる。
ここで、図18と図20を比較すると、実施例6の圧電素子52及び53は従来の超音波モータの圧電素子より面積は小さくなっている。しかし、実施例6の超音波モータ60は、振動板51の内部に圧電素子52及び53で覆われていない部分54を有しており、図18(f)のようなねじれ変形に対する剛性が低下している。この結果、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、従来の超音波モータに対して辺D1方向のねじれ振動の2次の固有振動モードの共振周波数がほぼ同等となる。そして、従来の超音波モータに近い振幅(図16(c)における(i)及び(ii))が得られるため、従来の超音波モータに近い推進力を得ることができる。
以上説明した通り、実施例6の超音波モータ60は、前述の第1の特徴で説明した各設計値を適切な値に設定することによって、従来の超音波モータに対して共振周波数がほぼ同等となる。そして、ねじり中心軸と直交する方向である短辺方向(図19において矢印X方向)に進行できる。この結果、推進力を大きく損なうことなく超音波モータの進行方向の寸法を短縮し、この超音波モータを用いることによって、駆動装置の小型化を達成することができる。
なお、本実施例6の超音波モータ60を利用して実施例1の図4や図5に示すような構成を取ることによって、リニア駆動装置やレンズ駆動装置においても同様の効果を得ることができる。
また、振動板51を固定側にしてもよいこと、連結部51c及び51dを辺D1または辺D2に設けてもよいことは実施例1の場合と同様である。更に、連結部51c及び51dは、振動板51と圧電素子52及び53の振動にほとんど影響を与えないという条件を満たせば、振動板51や圧電素子52及び53のいずれの部分に設けても、同様の効果を実現することができることも、実施例1の場合と同様である。
なお、本実施例6では、圧電素子を52と53の2つに分割して、振動板51の内部に圧電素子52及び53で覆われていない部分54を設け、図18(f)のようなねじれ変形に対する剛性を低下させている。しかし、圧電素子は一体であっても図17のように振動板の内部に圧電素子で覆われていない部分54を設ければ、同様の効果が得られることは、実施例5の場合と同様である。
なお、実施例6においては、ねじり振動の固有振動モードはねじり振動の2次の固有振動モード、曲げ振動の固有振動モードは曲げ振動の1次の固有振動モードの例を示した。しかしながら、その他の高次の振動モードであっても同様の効果を有することも、実施例1の場合と同様である。各実施例において突起は2個以上設けることも可能である。
本発明は、小型軽量かつ広い駆動速度レンジが要求される電子機器、特にレンズ駆動装置等に利用可能である。
1、11、21、31、41、51 振動板
2、12、22、32、42、43、52、53 圧電素子
1a、1b、11a、21a、21b 突起
31a1、31a2、31b1、31b2、41a、51a 突起
Mb1 節
Mb2、Mb3 腹

Claims (14)

  1. 長方形の面を有する振動板と、
    前記振動板に貼り付けられ、高周波振動する圧電素子と、
    前記振動板または前記圧電素子に設けられた突起と、
    を有し、
    前記振動板と前記圧電素子と前記突起が一体となった状態のねじり振動の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸に平行または直交する方向の曲げ振動の固有振動モードであり、
    前記ねじり振動の固有振動モードの前記ねじり中心軸と直交する方向の節及び腹のうち、節より腹に近い位置に前記突起が設けられており、
    前記ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致するまたは隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであり、
    前記突起は、前記曲げ振動の1次の固有振動モードの節及び腹のうち、節より腹の近くに位置することを特徴とする超音波モータ。
  2. 長方形の面を有する振動板と、
    前記振動板に貼り付けられ、高周波振動する圧電素子と、
    前記振動板または前記圧電素子に設けられた突起と、
    を有し、
    前記振動板と前記圧電素子と前記突起が一体となった状態のねじり振動の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸に平行または直交する方向の曲げ振動の固有振動モードであり、
    前記ねじり振動の固有振動モードの前記ねじり中心軸と直交する方向の節及び腹のうち、節より腹に近い位置に前記突起が設けられており、
    前記ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致するまたは隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸に直交する方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであり、
    前記突起は、前記曲げ振動の1次の固有振動モードの節及び腹のうち、腹より節の近くに位置することを特徴とする超音波モータ。
  3. 長方形の面を有する振動板と、
    前記振動板に貼り付けられ、高周波振動する圧電素子と、
    前記振動板または前記圧電素子に設けられた突起と、
    を有し、
    前記振動板と前記圧電素子と前記突起が一体となった状態のねじり振動の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸に平行または直交する方向の曲げ振動の固有振動モードであり、
    前記ねじり振動の固有振動モードの前記ねじり中心軸と直交する方向の節及び腹のうち、節より腹に近い位置に前記突起が設けられており、
    前記振動板と同期して移動する振動子を保持する保持部材に対し、直接的、または、間接的に連結される連結部が前記振動板の長方形の面の前記ねじり中心軸に直交する辺に設けられていることを特徴とする超音波モータ。
  4. 長方形の面を有する振動板と、
    前記振動板に貼り付けられ、高周波振動する圧電素子と、
    前記振動板または前記圧電素子に設けられた突起と、
    を有し、
    前記振動板と前記圧電素子と前記突起が一体となった状態のねじり振動の固有振動モードの共振周波数に一致する、または隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸に平行または直交する方向の曲げ振動の固有振動モードであり、前記ねじり振動の固有振動モードの前記ねじり中心軸と直交する方向の節及び腹のうち、節より腹に近い位置に前記突起が設けられており、
    前記振動板と同期して移動する振動子を保持する保持部材に対し、直接的、または、間接的に連結される連結部が前記振動板の長方形の面の前記ねじり中心軸に平行な辺に設けられていることを特徴とする超音波モータ。
  5. 前記突起が2個以上設けられており、任意の2個の前記突起が、前記ねじり振動の固有振動モードのねじり中心軸と直交する方向の節をはさんでいない、または、偶数個はさんでいることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  6. 前記ねじり振動の固有振動モードは、ねじり振動の2次の固有振動モードであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  7. 前記曲げ振動の固有振動モードは、曲げ振動の1次の固有振動モードであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  8. 前記ねじり振動の2次の固有振動モードの共振周波数に一致するまたは隣り合う共振周波数となる固有振動モードは、前記ねじり振動の2次の固有振動モードのねじり中心軸に平行な方向の曲げ振動の1次の固有振動モードであり、
    前記突起は、前記曲げ振動の1次の固有振動モードの節及び腹のうち、節より腹に近い位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の超音波モータ。
  9. 前記突起が
    前記振動板の長方形の面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  10. 前記振動板の内部に、前記圧電素子で覆われていない部分を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  11. 前記振動板と同期して移動する前記保持部材に対し、直接的、または、間接的に連結される連結部が前記振動板の内部の前記圧電素子で覆われていない部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項またはに記載の超音波モータ。
  12. 前記振動板と接触し前記振動板の高周波振動によって、前記振動板が相対移動する摩擦部材を有し、
    前記摩擦部材に対して前記振動板が前記振動板の長方形の面の前記ねじり中心軸に直交する方向に相対移動する
    ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  13. 摩擦部材が固定された前記振動板に沿って移動する
    ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  14. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載の超音波モータを前記振動板の長方形の面の前記ねじり中心軸に直交する方向を駆動方向として利用した駆動装置。
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