JP2016226163A - 振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置、レンズユニット、撮像装置 - Google Patents

振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置、レンズユニット、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材の共振周波数の変化が低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置を提供する。【解決手段】交流電圧を印加することで振動する振動子と、振動子と圧接する第1の面と、第1の面の反対側に位置する第2の面を有し所定の方向に延在する摩擦部材と、摩擦部材を保持する保持部材を備えた振動型モータであって、第1の面は隣接する面との間に所定の方向と平行な方向に延在する第1の角部を形成し、第2の面は隣接する面との間に所定の方向と平行な方向に延在する第2の角部を形成し、第1の角部と第2の角部の曲率半径は異なり、第1の角部と第2の角部のうち曲率半径が小さい角部を形成する第1の面と第2の面のいずれか一つの面が保持部材と接触する振動型モータ。【選択図】図1

Description

本発明は、交流電圧を印加することで振動する振動子を用いる振動型モータに関する。
圧電素子の超音波振動を利用した振動型モータは、小型で、高い駆動力が得られ、広い速度レンジに対応でき、低振動かつ低騒音であるという特徴を有している。これらの特徴により、振動型モータは例えば小型かつ高出力な駆動が求められるカメラのレンズ鏡筒内において、フォーカスレンズの直線駆動やカム筒の回転駆動に用いられている。
振動型モータの駆動原理としては、圧電効果による圧電素子の伸縮を用いて振動子を振動させ、その振動を振動子に圧接された摩擦部材に伝達することで摩擦部材を相対的に駆動するものが知られている。特許文献1に開示された装置は振動型モータの一例である。
特許文献1に開示された装置は、突起が設けられた平板状の振動子に複数の振動モードを発生させ、振動モードの組み合わせにより突起に楕円運動を発生させる振動型モータである。突起は摩擦部材と圧接されており、突起に楕円運動が発生すると、突起は摩擦部材と接触と離間を繰り返しながら摩擦部材を送り出す。これにより、摩擦部材は振動子に対して相対的に駆動される。
この時、摩擦部材の共振周波数が振動子を振動させる駆動周波数帯と重なると、摩擦部材の共振が誘発されて不要な振動が発生し、駆動力の低下や騒音が発生する。この課題に対して、特許文献2では摩擦部材の共振周波数を特定の範囲内に収め、振動子の駆動周波数帯と摩擦部材の共振周波数が重ならないように設計することを提案している。
特開2004−304887号公報 特開平9−215348号公報
摩擦部材の共振周波数が特定の範囲内に収まるように設計した場合でも、部品寸法や固定方法の僅かなバラつきにより、摩擦部材の共振周波数は変化してしまう。このため、摩擦部材の共振周波数を特定の範囲内に収め、駆動周波数帯と重ならないように設計された場合でも、製作された実物においては摩擦部材の共振周波数が振動子を振動させる駆動周波数帯と重なり、駆動力の低下や騒音が発生することがあった。
特に摩擦部材をプレス成形といったコストの低い製造法で製造する場合は、摩擦部材の角部の形状を安定させることは困難であり、摩擦部材の共振周波数を特定の範囲内に収められず駆動力の低下や騒音が発生し易かった。
そこで、本発明の目的は、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材の共振周波数の変化が低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る振動型モータは、
交流電圧を印加することで振動する振動子と、
前記振動子と圧接する第1の面と、前記第1の面の反対側に位置する第2の面を有し所定の方向に延在する摩擦部材と
前記摩擦部材を保持する保持部材を備えた振動型モータであって、
前記第1の面は隣接する面との間に前記所定の方向と平行な方向に延在する第1の角部を形成し、
前記第2の面は隣接する面との間に前記所定の方向と平行な方向に延在する第2の角部を形成し、
前記第1の角部と前記第2の角部の曲率半径は異なり、
前記第1の角部と前記第2の角部のうち曲率半径が小さい角部を形成する前記第1の面と前記第2の面のいずれか一つの面が前記保持部材と接触することを特徴とする。
本発明によれば、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材の共振周波数の変化が低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる振動型モータを示す図である。 摩擦部材の固定状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる振動型モータを示す図である。 保持部材の接触面に直交する方向から見た摩擦部材と保持部材を示す図である。 従来の振動型モータの課題を説明する図である。 摩擦部材の共振周波数の分布を示す図であり、本発明の振動型モータから得られる効果を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態の振動型モータを用いたレンズ駆動装置の全体を示す図である。 本発明のレンズ駆動装置に用いる振動型モータを示す分解斜視図である。
本発明を適用した基本的な実施形態を、添付図面を参照して以下、具体的に説明する。尚、図面において同一部分は同一符号で示してある。以下説明する実施形態は例示として説明するものであり、本発明を限定するものではないことは言うまでもない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかる振動型モータ1の構成と特徴について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態にかかる振動型モータ1を示す図である。図1(a)は、振動型モータ1の分解斜視図、図1(b)は振動型モータ1を駆動方向(図1においてD1方向)の側面方向(図1においてD2方向)より見た図、図1(c)は図1(b)のA−A線に沿った断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように振動型モータ1は、振動子11、摩擦部材12、保持部材13、締結部材14によって構成される。
振動子11は電圧を印加することで伸縮する圧電素子111と弾性体112によって構成される。圧電素子111に適切な交流電圧を印加することで振動子11が振動する。弾性体112には、後述の摩擦部材12方向に突出する突起112aが設けられており、振動子11が振動した時には突起112aが図1(b)においてr1で示す楕円運動を描く。交流電圧の印加方法や、突起の楕円運動の発生原理については特許文献1に開示されているものと同様であるため、省略する。
振動子11は不図示の加圧手段により加圧力F1を受け、突起112aは摩擦部材12と圧接している。摩擦部材12は図1においてD1方向に延在する直方体形状の部材である。突起112aが摩擦部材12と圧接した状態で突起112aに楕円運動を発生させると、突起112aが摩擦部材12に繰り返し摩擦力を与える。この摩擦力により摩擦部材12が相対的に駆動される。この時、摩擦部材12の位置を固定した場合、振動子11は図1中におけるD1方向に移動する。反対に、振動子11の位置を固定した場合、摩擦部材12が図1中におけるD1方向に移動する。また、摩擦部材12には固定用の穴部121a、121bが設けられている。
保持部材13は摩擦部材12を保持する部材であり、2つの固定部131a、131bを有している。また、固定部131a、131bには摩擦部材12と接触する接触面132a、132bが形成されている。
締結部材14であるビスは、摩擦部材12の穴部121a、121bを介して保持部材13の固定部131a、131bに嵌合する。これにより摩擦部材12を保持部材13に締結することができる。
ここで、摩擦部材12としては例えば硬度の高い金属材を用いることができる。さらに、摩擦部材12を図1においてD1方向に延在する直方体形状を形成するには、例えばプレス加工が用いられる。このようにすることで、摩擦部材12を低コストで製造できる。この時、加工の方向によってダレやバリが発生し、直方体形状の摩擦部材12の角部は異なった曲率半径を有する。ここで、摩擦部材12のうち、振動子11の突起112aが圧接する面を第1の面S1、第1の面S1の反対側に位置する面を第2の面S2とする。さらに、第1の面S1と第1の面S1に隣接する面の間に形成され、摩擦部材12の延在する所定の方向(図1においてD1方向)と平行な方向に延在する角部を第1の角部C1とする。また、第2の面S2と第2の面S2に隣接する面の間に形成され、摩擦部材12の延在する所定の方向(図1においてD1方向)と平行な方向に延在する角部を第2の角部C2とする。
図1(c)は図1(b)のA−A線に沿った断面図であり、第1の角部C1と第2の角部C2の詳細を示している。
第1の角部C1の曲率半径をR1、第2の角部C2の曲率半径をR2とした時、R1よりR2の方が小さい。振動型モータ1の特徴は、第1の角部C1の曲率半径R1と第2の角部の曲率半径R2の大きさが異なることである。また、第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径の小さい第2の角部C2を形成する第2の面S2が保持部材13の接触面132a、132bと接触することである。この特徴の作用および効果については後述する。
次に、本発明の第1の実施形態にかかる振動型モータ1の作用について述べる。
図2(a)、図2(b)及び図2(c)は、それぞれ図1(c)と同様の断面図である。図2(a)は上述の振動型モータ1の特徴を備えない場合を説明する図であり、図2(b)及び図2(c)は上述の振動型モータ1の特徴を備えた場合を説明する図である。図2(a)は例えばプレス加工によりダレやバリが発生した摩擦部材12においてダレ面が保持部材13と接触するよう固定した場合を示す図である。図2(b)は例えばプレス加工によりダレやバリが発生した摩擦部材12においてバリ面が保持部材13と接触するよう固定した場合を示す図である。図2(c)は例えばプレス加工の後にバレル加工などのバリを落とす加工を施した摩擦部材12をダレ面の反対側の面が保持部材13と接触するよう固定した場合を示す図である。
図2(a)では、第1の角部C1の曲率半径R1は第2の角部C2の曲率半径R2よりも小さい。しかし、第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径の小さい第1の角部C1を形成する第1の面S1ではなく、第2の面S2が保持部材13と接触している。
特許文献2に記載の装置のように、摩擦部材12は共振周波数が所定の範囲内に収まり、振動子11が振動する駆動周波数と重ならないように設計される。しかし、部品寸法や固定方法のバラつきにより共振周波数が設計値から変化してしまうことがある。図2(a)のように保持部材13と接触する第2の面S2が大きな曲率半径の第2の角部C2を有する場合、摩擦部材12と保持部材13との接触範囲の幅W1が小さくなる。また、曲率半径R2を厳密に管理することは難しく、接触範囲の幅W1は変動しやすい。摩擦部材12と保持部材13との接触範囲の幅W1が変化した際の摩擦部材12の共振周波数の変化を有限要素法(Finite Element Method:FEM)を用いて解析した結果を図5に示す。
図5(a)は摩擦部材12のFEM解析条件を表す図である。図5(a)の斜線部A1は摩擦部材12と保持部材13の接触面132a、132bとの接触範囲を表す。また、摩擦部材12と保持部材13との接触範囲の幅を小さくした時の振動モードの共振周波数の変化を図5(b)に示す。図5(b)においてM1、M3、M5で表す実線はそれぞれ摩擦部材12の屈曲1次振動モード、屈曲2次振動モード、屈曲3次振動モードの共振周波数の変化を表している。また、図5(b)においてM2、M4、M6で表す破線はそれぞれ摩擦部材12の捻じり1次振動モード、捻じり2次振動モード、捻じり3次振動モードの共振周波数の変化を表している。図5(b)に示すように、M1からM6で表すいずれの振動モードにおいても接触範囲の幅W1が小さくなると共振周波数が低下する傾向がある。以上のFEM解析結果により、図2(a)に示すように接触範囲の幅W1が変動しやすい場合は摩擦部材12の共振周波数が大きく変化しやすいことが分かる。
図2(b)及び図2(c)では、図2(a)の場合と異なり、第1の角部C1の曲率半径R1は第2の角部C2の曲率半径R2よりも大きい。そして、第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径の小さい第2の角部C2を形成する第2の面S2が保持部材13と接触している。図2(b)ではバリによる凸部のみが保持部材13に接触するため接触面積は少ないが、接触範囲の幅W1は図2(a)より広く得ることができる。また、図2(c)ではほぼ全域が接触範囲となるため接触範囲の幅W1は図2(a)より広く得ることができる。また、第2の角部C2の曲率半径R2は小さく、曲率半径R2の変動が接触範囲の幅W1に与える影響は小さい。図5(b)に示すFEM解析結果より、図2(b)及び図2(c)に示すように接触範囲の幅W1が変動しにくい場合は摩擦部材12の共振周波数が変化しにくいことが分かる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかる振動型モータ1から得られる効果について説明する。
図6は摩擦部材12の共振周波数の分布を示す図である。図6(a)及び図6(b)では、図5(b)で示した振動モードM1乃至M6の共振周波数の分布を表している。図6(a)は図2(a)で示したように接触範囲の幅W1の変動が大きく、共振周波数が大きく変化した場合の摩擦部材12の共振周波数の分布を示す。また、図6(b)は図2(b)及び図2(c)で示したように接触範囲の幅W1の変動が小さく、共振周波数の変化が小さい場合の摩擦部材12の共振周波数の分布を示す。摩擦部材12の共振周波数の設定値を破線で表し、共振周波数が接触範囲の幅W1の変動により変化した後の値を実線で表す。また、振動子11を振動させる駆動周波数帯をfdとする。
特許文献2に開示された装置のように、摩擦部材12の共振周波数は振動子11の駆動周波数帯fdと重ならないように設定される。図6(a)に示すように摩擦部材12の共振周波数の変化が大きい場合は駆動周波数帯fdと摩擦部材12の共振周波数が重なってしまうことがある。これにより摩擦部材12の共振が誘発されて不要な振動が発生し、駆動力の低下や騒音が発生することがある。これに対し、図6(b)に示すように摩擦部材12の共振周波数の低下が小さい場合は振動子11の駆動周波数帯fdと摩擦部材12の共振周波数が重ならず、駆動力の低下や騒音の発生を抑制することができる。
以上により、第1の角部C1と第2の角部C2の曲率半径は異なり、第1の角部C1と第2の角部C2のうち角の曲率半径が小さい角部を形成する第1の面S1と第2の面S2のいずれか一つの面が保持部材13と接触する。これにより、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材12の共振周波数の変化が低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ1を提供することができる。
なお、第1の実施形態にかかる振動型モータ1では、第1の面S1が形成する第1の角部C1の曲率半径R1よりも第2の面S2が形成する第2の角部C2の曲率半径R2が小さい。ここでは、曲率半径が小さい角部を形成する第2の面S2が保持部材13と接触する例を示した。しかし、本発明は上記に限らず、第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径が小さい角部を形成する第1の面S1と第2の面S2のいずれか一つの面が保持部材13と接触すれば本発明の効果を得ることができる。例えば、第1の角部C1の曲率半径R1が第2の角部の曲率半径R2より小さい時は第1の面S1が保持部材13と接触すれば良い。
なお、第1の実施形態にかかる振動型モータ1では、摩擦部材12をプレス加工で成形することで第1の角部C1の曲率半径R1と第2の角部C2の曲率半径R2が異なる形状となる例を示した。しかし、本発明の摩擦部材12の成形方法はプレス加工に限らず、第1の角部C1の曲率半径R1と第2の角部C2の曲率半径R2が異なれば、本発明の効果を得ることができる。このため、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材12の共振周波数の変化が低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ1を提供することができる。
ここで、保持部材13の接触面132a、132bの形状と締結部材14の摩擦部材12と接触する面の形状について図4を用いて説明する。図4は摩擦部材12と保持部材13を保持部材13の接触面132a、132bに直交する方向から見た図である。摩擦部材12において振動子11の突起112aが摩擦摺動する領域を摺動領域A3とする。また、それぞれの固定部131a、131bから見て摩擦部材12が延在する方向を第1の方向D1a、D1bとする。さらに、それぞれの固定部131a、131bにおいて、接触面132a、132b上における第1の方向D1a、D1bと直交する方向を第2の方向D2a、D2bとする。振動型モータ1では、それぞれの固定部131a、131bが有する接触面132a、132bの第2の方向D2a、D2bの長さが図4(a)においてW2で示すように第1の方向D1a、D1b方向の摺動領域A3が存在する側の端部で最大となる。
本発明の振動型モータ1は図2(b)及び図2(c)で示したように摩擦部材12と保持部材13の接触範囲の幅W1が大きく、変動しにくい。そして摩擦部材12の幅方向端部で確実に摩擦部材12と保持部材13が接触する作用を持つ。ここで、図4(a)に示すように接触面132a、132bは第2の方向D2a、D2bの長さが図4(a)においてW2で示すように第1の方向D1a、D1b方向の摺動領域A3が存在する側の端部で最大となる形状である。この時、図4(a)に示すように、摩擦部材12と接触面132a、132bは、摩擦部材12の幅方向の両端部にある領域A2a及びA2bで確実に接触することができる。
また、領域A2a、A2bはそれぞれ固定部131a、131bから見て第1の方向D1a、D1b方向の摺動領域A3が存在する側の端部に配置されている。この時、摩擦部材12のうち固定されず自由に振動できる領域の長さは図4(a)においてL1で表され、領域A2a、A2bの間隔と一致する。領域A2a、A2bは摩擦部材12と保持部材13が摩擦部材12の角部の影響を受けず確実に接触する領域であるため、L1は変動しにくい。
摩擦部材12の共振周波数は自由に振動できる領域の長さL1にも依存するが、振動型モータ1では長さL1も変動しにくい。このため、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材12の共振周波数の変化がより低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい。以上により、それぞれの固定部131a、131bが有する接触面132a、132bは、第2の方向D2a、D2bの長さが第1の方向D1a、D1bの摺動領域A3が存在する側の端部で最大となることが好ましい。
また、保持部材13の接触面132a、132bの形状と締結部材14と摩擦部材12とが圧接する領域との関係を、図4(b)を用いて説明する。図4(b)は締結部材14と摩擦部材12とが圧接する領域A4a、A4bを図4(a)に投影した図である。振動型モータ1では領域A4a、A4bが接触面132a、132bに内包されている。
締結部材14と摩擦部材12とが圧接する領域A4a、A4bが接触面132a、132bに内包されない時(例えば締結部材14が傾いて締結された場合)、摩擦部材12が領域A4a、A4bに倣って傾き、摩擦部材12と接触面132a、132bとの接触が不安定になることがある。その結果、本発明の効果を低減してしまうことが考えられる。振動型モータ1のように締結部材14と摩擦部材12とが互いに圧接する領域A4a、A4bが接触面132a、132bに内包される。このように内包される時は、締結部材14が傾いて締結された場合であっても摩擦部材12が接触面132a、132bに倣うため、摩擦部材12と接触面132a、132bとの安定した接触が可能となり、本発明の効果を十分得ることができる。以上により、締結部材14と摩擦部材12とが圧接する領域A4a、A4bは接触面132a、132bと直交する方向から見て接触面132a、132bに内包されることが好ましい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる振動型モータ2の構成と特徴について詳細に説明する。
図3は第2の実施形態にかかる振動型モータ2を示す図である。図3(a)は振動型モータ2の分解斜視図、図3(b)は振動型モータ2を駆動方向(図3においてD1方向)の側面方向(図3においてD2方向)より見た図、図3(c)は図3(b)のA−A線に沿った断面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように振動型モータ2は、振動子21、摩擦部材22、保持部材23、締結部材24によって構成される。
振動子21は、第1の実施形態と同様に圧電素子211、弾性体212によって構成され、弾性体212には後述の摩擦部材22に向かって突出する突起212aが設けられている。振動子21の振動の原理に関しては第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。振動子21は加圧力F1により摩擦部材22に圧接される。摩擦部材22は穴部221a、221bが設けられている。保持部材23は固定部231a、231bを有し、それぞれの固定部231a、231bには接触面232a、232bが形成されている。締結部材24であるビスは摩擦部材22を固定部231a、231bに締結する。これらの構成は第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態においても、振動子21の位置を固定するようにしても、摩擦部材22の位置を固定するようにしてもよい。
ここで、第1の実施形態と同様に、振動子21の突起212aが圧接する摩擦部材22の面を第1の面S1、第1の面S1の反対側に位置する面を第2の面S2とする。さらに、第1の面S1と第1の面S1に隣接する面の間に形成され、摩擦部材22の延在する方向(図3においてD1方向)に延在する角部を第1の角部C1とする。また、第2の面S2と第2の面S2に隣接する面の間に形成され、摩擦部材22の延在する方向に延在する角部を第2の角部C2とする。
図3(c)は図3(b)のA−A線に沿った断面図であり、第1の角部C1と第2の角部C2を示す図である。第1の角部C1の曲率半径をR1、第2の角部C2の曲率半径をR2とした時、R1がR2より小さい。振動型モータ2の特徴は、第1の角部C1の曲率半径R1と第2の角部の曲率半径R2の大きさが異なり、また第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径の小さい第1の角部C1を形成する第1の面S1が保持部材23の接触面231a、231bと接触することである。また、第2の実施形態にかかる振動型モータ2では、第1の実施形態と異なり、保持部材23の接触面232a、232bと接触する第1の面S1が振動子21の突起212aと圧接する。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる振動型モータ2の作用について述べる。
振動型モータ2では、第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径の小さい第1の角部C1を形成する第1の面S1が保持部材23の接触面231a、231bと接触している。このため、第1の実施形態で述べたように、摩擦部材22と保持部材23の接触範囲の幅が大きくなり、幅が変動しにくい。これにより、摩擦部材22の共振周波数の変化が小さくなる。さらに、摩擦部材22において振動子21の突起212aが接触する面である第1の面S1は振動子21が滑らかに摺動できるように平面度および面粗度が良好な面が形成される。そのため、平面度および面粗度が良好な面である第1の面S1が保持部材23の接触面232a、232bと接触することで、摩擦部材22と保持部材23の接触が安定し易い。これにより摩擦部材22の固定条件が安定し易いため、摩擦部材22の共振周波数の変化をより小さくすることができる。
続いて、本発明の第2の実施形態にかかる振動型モータ2の効果について述べる。
第1の実施形態と同様に、摩擦部材22と保持部材23の接触範囲の幅が大きくなり、また変動しにくく、摩擦部材22の共振周波数の変化は小さい。以上により、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材22の共振周波数の変化が低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ2が提供できる。また、振動型モータ2を用いたレンズ駆動装置を提供することができる。さらに、振動型モータ2は保持部材23の接触面232a、232bと接触する第1の面S1が振動子21の突起212aと摺動する。その結果、摩擦部材22の共振周波数の変化をさらに小さくしている。以上により、部品寸法や固定方法のバラつきによる摩擦部材22の共振周波数の変化が大きく低減され、駆動力の低下や騒音が発生しにくい振動型モータ2を提供することができる。
なお、第1の角部C1と第2の角部C2のうち曲率半径が小さい角部を形成する第1の面S1と第2の面S2のいずれか一つの面が保持部材23と接触すれば本発明の効果を得ることができることは第1の実施形態と同様である。
また、第1の角部C1の曲率半径R1と第2の角部C2の曲率半径R2が異なれば、本発明の効果を得ることができる。従って、第1の実施形態と同様に、本発明の第2の実施形態の摩擦部材22の成形方法はプレス加工に限らない。
なお、摺動領域と方向D1と方向D2を第1の実施形態と同様に定義した場合、それぞれの固定部231a、231bが有する接触面232a、232bは、方向D2の長さが方向D1の摺動領域が存在する側の端部で最大となることが好ましいことは第1の実施形態と同様である。
なお、締結部材24と摩擦部材22が圧接する領域は接触面232a、232bと直交する方向から見て接触面232a、232bに内包されることが好ましいことは第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態にかかる振動型モータ4を用いたレンズ駆動装置3の構成と特徴について説明する。
図7は、第3の実施形態にかかる振動型モータ4を用いたレンズ駆動装置3の全体を示す図である。図7(a)はレンズ駆動装置3の斜視図、図7(b)はレンズ駆動装置3を図7(a)中を面Bで切った断面図である。レンズ駆動装置3はレンズ31、レンズホルダ32、2つのガイドバー33、振動型モータ4によって構成される。
レンズ31は例えばカメラ鏡筒に使用されるフォーカスレンズであり、レンズの光軸方向(図7(a)においてD1方向)に進退することで図7(a)においてD1方向から入射する光束の焦点距離を変化させることができる。
レンズホルダ32はレンズ31を保持し、ガイドバー33が貫通する穴部32aと、振動型モータ4に設けられた駆動力伝達部45aに連結する溝部32bを有する。
2つのガイドバー33はレンズ31の光軸方向(図7(a)においてD1方向)に延在し、レンズホルダ32の穴部32aを貫通しているため、レンズホルダ32を光軸方向にのみ移動可能に案内している。
振動型モータ4は第2の実施形態で述べた振動型モータ2と同様の特徴を有する振動型モータである。振動型モータ4はモータの駆動力を伝達する凸形状の駆動力伝達部45aを有しており、駆動力伝達部45aと溝部32bが嵌合し、連結される。振動型モータ4が駆動した際、駆動力伝達部45aと溝部32bの連結により駆動力がレンズホルダ32に伝達され、レンズホルダ32とレンズ31を光軸方向(図7(a)においてD1方向)に移動させることができる。なお、振動型モータ4の駆動力をレンズホルダ32に伝達させる機構及びレンズホルダ32とレンズ31を光軸方向に移動させる機構については、図7に示す機構に限定されず、その他の機構であってもよい。
図8(a)及び図8(b)は、本発明のレンズ駆動装置3に用いる振動型モータ4を示す分解斜視図であり、振動型モータ4の構成を説明する図である。図8(a)は、斜め上方から見た分解斜視図、図8(b)は、斜め下方から見た分解斜視図である。振動型モータ4は振動子41、摩擦部材42、保持部材43、締結部材44、振動子保持部材45、振動子連結部材46、振動子連結部材46を固定する固定部材47、加圧部材48、加圧板49、転動ボール50によって構成される。
振動子41、摩擦部材42、保持部材43、締結部材44は、第2の実施形態である振動型モータ2と同様の特徴を有している。詳細な構成に関しては振動型モータ2と同様であるため説明を省略する。また、これにより振動型モータ2と同様の作用、効果を有する。また、振動型モータ2の特徴に加え、保持部材43には転動ボール50が配置される溝部43aが設けられている。
振動子保持部材45は振動子41を保持し、振動子41と一体となり摩擦部材42を駆動する。また、振動子41の駆動力を外部に伝達する駆動力伝達部45aと、転動ボール50が配置される溝部45bを有する。
振動子連結部材46は例えば薄い板状の金属板から形成される。薄い金属板であるため、振動子41を摩擦部材42に加圧する方向(図8においてD3方向)には変形容易であり、振動型モータ4の駆動方向(図8においてD1方向)には変形しにくい。振動子連結部材46は振動子41と結合される結合部46aを有する。結合部46aは例えば接着や溶接により振動子41に結合される。また、振動子連結部材46は振動子連結部材46を固定する固定部材47であるビスによって振動子保持部材45に固定される。振動子連結部材46によって振動子41と振動子保持部材45は連結される。
ここで、振動子連結部材46は振動子41を摩擦部材42に加圧する方向には変形容易であるため、振動子41を摩擦部材42に加圧する加圧力を阻害しない。さらに、振動型モータ4の駆動方向には変形しにくいため、振動子41と振動子保持部材45を振動型モータ4の駆動方向にガタ無く連結することができる。
加圧部材48は例えば圧縮バネであり、弾性変形することにより振動子41を摩擦部材42に加圧する加圧力を生じる。
加圧部材48と振動子41との間には加圧板49が配置されている。加圧板49には緩衝部材49aとしてフェルトが貼り付けられている。加圧板49は緩衝部材49aを介して振動子41に接触することで、振動子41の振動を阻害することなく加圧部材48が生じる加圧力を振動子41に伝達することができる。
転動ボール50は保持部材43の溝部43aと振動子保持部材45の溝部45bの間に配置される。この構造により摩擦部材42と保持部材43に対して、振動子41、振動子保持部材45、加圧部材48及び加圧板49は振動型モータ4の駆動方向(図8においてD1方向)にのみ移動可能に保持される。
上述の構成において振動子41を振動させると、振動子41と摩擦部材42の間に生じる摩擦力により、振動子41、振動子保持部材45、加圧部材48そして加圧板49がD1方向に移動する。なお、振動子41の位置を固定し、振動子41と摩擦部材42の間に生じる摩擦力により摩擦部材42がD1方向に移動する構成にして、摩擦部材42の移動に伴いレンズホルダ32とレンズ31を光軸方向に移動させるようにしてもよい。
図7に示したように、振動子保持部材45の駆動力伝達部45aはレンズ31を保持するレンズホルダ32の溝部32bに連結されているため、振動型モータ4の駆動によりレンズ31およびレンズホルダ32を光軸方向(図7においてD1方向)に進退させることが可能である。レンズ駆動装置3の特徴は本発明の第2の実施形態の振動型モータ2と同様の特徴を有する振動型モータ4を用いてレンズ駆動を行うことである。
次に、本発明の第3の実施形態にかかる振動型モータ4を用いたレンズ駆動装置3の作用について述べる。
レンズ駆動装置3のレンズ駆動に用いる振動型モータ4は第2の実施形態である振動型モータ2と同様の特徴を有しており、振動型モータ2と同様に摩擦部材42の共振周波数の変化が小さい作用を得ることができる。
更に、本発明の第3の実施形態にかかる振動型モータ4を用いたレンズ駆動装置3の効果について述べる。
レンズ駆動装置3では摩擦部材42の共振周波数の変化が小さい。このため、部品寸法や固定方法のバラつきに影響を受けない。また、摩擦部材42の共振周波数の変化が小さいたね、駆動力の低下や騒音が発生しにくいレンズ駆動装置を提供することができる。
なお、レンズ駆動装置3ではフォーカスレンズを駆動する例を示したが、駆動するレンズはフォーカスレンズに限らず、例えばズームレンズや防振レンズでも本発明の効果を得ることができる。
すなわち、レンズ駆動装置3は、デジタルカメラなどの撮像装置に着脱可能なレンズユニット(交換レンズ)に用いることが可能である。また、デジタルカメラなどの撮像装置に一体的に設けられたレンズ鏡筒に用いることができる。
なお、レンズ駆動装置3では第2の実施形態にかかる振動型モータ2と同様の特徴を有する振動型モータ4を用いてレンズ駆動を行う例を示した。しかしながら、レンズ駆動に用いる振動型モータは振動型モータ2と同様である必要はなく、本発明の各実施態様で示した振動型モータのいずれかを用いていれば本発明の効果を得ることができる。また、振動型モータは、例えば振動子が超音波振動する超音波モータである。
本発明は、小型高出力なモータが求められるカメラのレンズ鏡筒内において、レンズ駆動等に利用可能である。
1、2、4 振動型モータ
11、21、41 振動子
111、211 圧電素子
112、212 弾性体
112a、212a 突起
12、22、42 摩擦部材
13、23、43 保持部材
14、24、44 締結部材
45 振動子保持部材
46 振動子連結部材
47 固定部材
48 加圧部材
49 加圧板
50 転動ボール
3 レンズ駆動装置
31 レンズ
32 レンズホルダ
33 ガイドバー

Claims (9)

  1. 交流電圧を印加することで振動する振動子と、
    前記振動子と圧接する第1の面と、前記第1の面の反対側に位置する第2の面を有し所定の方向に延在する摩擦部材と、
    前記摩擦部材を保持する保持部材を備えた振動型モータであって、
    前記第1の面は隣接する面との間に前記所定の方向と平行な方向に延在する第1の角部を形成し、
    前記第2の面は隣接する面との間に前記所定の方向と平行な方向に延在する第2の角部を形成し、
    前記第1の角部と前記第2の角部の曲率半径は異なり、
    前記第1の角部と前記第2の角部のうち曲率半径が小さい角部を形成する前記第1の面と前記第2の面のいずれか一つの面が前記保持部材と接触することを特徴とする振動型モータ。
  2. 前記保持部材は前記摩擦部材を固定する1つ以上の固定部と、各前記固定部において前記摩擦部材と接触する1つ以上の接触面とを有し、前記摩擦部材は前記振動子が摩擦摺動する摺動領域を有し、
    各前記固定部において、前記固定部から見て前記摩擦部材が延在する方向を第1の方向とし、
    各前記固定部において、前記接触面の上における前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とした時、各前記固定部が有する前記接触面は、前記第2の方向の長さが前記第1の方向の前記摺動領域が存在する側の端部で最大となることを特徴とする請求項1に記載の振動型モータ。
  3. 前記摩擦部材を前記保持部材に締結する締結部材を更に有し、各前記固定部において、前記締結部材は所定の領域が前記摩擦部材に圧接することで前記摩擦部材を前記接触面に接触させ、前記締結部材の前記所定の領域は前記接触面と直交する方向から見て前記接触面に内包されることを特徴とする請求項2に記載の振動型モータ。
  4. 前記摩擦部材の前記第1の面が前記保持部材と接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  5. 前記摩擦部材の前記第2の面が前記保持部材と接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  6. 前記振動型モータは、前記振動子が超音波振動する超音波モータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型モータを用いてレンズを駆動することを特徴とするレンズ駆動装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型モータを用いてレンズを駆動することを特徴とする、撮像装置に着脱可能なレンズユニット。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型モータを用いてレンズを駆動することを特徴とする撮像装置。
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