JP2009044932A - 超音波モータの駆動方法及び超音波モータ - Google Patents

超音波モータの駆動方法及び超音波モータ Download PDF

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Abstract

【課題】長時間駆動時等に生じる磨耗粉に起因する駆動特性の劣化を大きく緩和する超音波モータの駆動方法及び超音波モータを提供すること。
【解決手段】被駆動部材4に当接する駆動子2bを備える圧電積層体2aに所定の位相差及び所定の駆動周波数の2相の交番電圧を印加することにより、前記圧電積層体2aに縦振動と屈曲振動とを同時に発生させることで楕円振動を発生させ、該楕円振動により駆動力を得て前記駆動子2bで被駆動部材4を駆動する超音波モータの駆動方法であって、
前記被駆動部材4を通常往復駆動範囲L1で繰り返し往復駆動する通常往復駆動を行う際に、前記被駆動部材4を前記所定の駆動範囲よりも広い磨耗粉除去駆動範囲L2で往復駆動する磨耗粉除去駆動を、一定の頻度で割り込み処理によって行う。
【選択図】図1C

Description

本発明は、超音波モータの駆動方法及び超音波モータに関する。
現在、電磁モータに比べて小型、高トルク、長ストローク、且つ高分解能の超音波モータが多く使用されてきている。
ところで、超音波モータにおいては超音波振動子を、摩擦部材である駆動子を介して、相対運動部材である被駆動部材に押し付けることで、前記駆動子と前記被駆動部材との間に摩擦力を発生させ、この摩擦力によって前記被駆動部材を駆動する。
このような摩擦駆動を行うことに起因して、超音波モータにおいては、例えば被駆動部材を長時間往復駆動させる場合等には、当該摩擦駆動をさせている部分(駆動子と被駆動部材との接触部分)における磨耗によって磨耗粉が発生する。そして、この磨耗粉は、被駆動部材の往復運動における駆動範囲の折り返し地点に蓄積されてしまう。
そして、このようにして蓄積された磨耗粉は、当然ながら前記駆動子と前記被駆動部材との間に巻き込まれてしまうことが多い。このように磨耗粉が、前記駆動子と前記被駆動部材との間に巻き込まれてしまった場合、前記被駆動部材の駆動速度の低下を引き起こし、更には当該磨耗粉の上に前記駆動子が乗り上げてしまい、前記被駆動部材が駆動停止してしまうことさえある。
つまり、超音波モータにおいては、摩擦駆動に係る部分(駆動子と被駆動部材との接触部分)において生じる磨耗粉に起因して、長時間駆動後の特性が、初期特性から大きく劣化してしまうことが多い。
このような事情に鑑みて、長時間効率良く安定した超音波モータの駆動を可能にする為に、例えば特許文献1に次のような技術が開示されている。
すなわち、特許文献1には、振動子と、前記振動子に加圧接触してその振動子との間で相対運動を行う被駆動部材を含む振動アクチュエータにおいて、前記振動子と前記被駆動部材の接触面の双方又は一方の所定位置に、その接触面に付着した付着物を除去する付着物除去領域を形成した振動アクチュエータが開示されている。
この特許文献1に開示された技術では、前記付着物除去領域の表面粗さを、その他の駆動領域のそれよりも粗く形成することによって、前記接触面に接触した磨耗粉を、当該付着物除去領域において除去する。
特開平10−191658号公報
しかしながら、特許文献1に開示された振動アクチュエータでは、通常の駆動時において常に、前記付着物除去領域を含む領域を、駆動子(特許文献1に開示された振動アクチュエータにおいては駆動力取出部)の駆動範囲としている。
従って、たとえ前記付着物除去領域において駆動子に付着した磨耗粉が除去されたとしても、当該磨耗粉は、その他の駆動範囲すなわち通常の往復駆動範囲に引き込まれてしまう。
つまり、特許文献1に開示された技術は、上述した問題すなわち磨耗粉が前記駆動子と前記被駆動部材との間に巻き込まれ、前記被駆動部材の駆動速度の低下を引き起こし、更には当該磨耗粉の上に前記駆動子が乗り上げてしまい、前記被駆動部材が駆動停止してしまうこと、を完全に解決するには至っていない。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたもので、長時間駆動時等に生じる磨耗粉に起因する駆動特性の劣化を大きく緩和する超音波モータの駆動方法及び超音波モータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による超音波モータの駆動方法は、被駆動部材に当接する駆動子を備える圧電素子に、所定の位相差及び所定の駆動周波数の2相の交番電圧を印加することにより、前記圧電素子に縦振動と屈曲振動とを同時に発生させることで楕円振動を発生させ、該楕円振動から駆動力を得て前記駆動子によって前記被駆動部材を駆動する超音波モータの駆動方法であって、前記被駆動部材を前記駆動子によって所定の駆動範囲で繰り返し往復駆動する通常往復駆動を行う際に、前記被駆動部材を前記駆動子によって前記所定の駆動範囲よりも広い駆動範囲で往復駆動する磨耗粉除去駆動を、一定の頻度で割り込み処理によって行うことを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による超音波モータは、被駆動部材に当接する駆動子を備える圧電素子に所定の位相差及び所定の駆動周波数の2相の交番電圧を印加することにより、前記圧電素子に縦振動と屈曲振動とを同時に発生させることで楕円振動を発生させ、該楕円振動から駆動力を得て前記駆動子によって被駆動部材を駆動する超音波モータであって、前記被駆動部材を前記駆動子によって所定の駆動範囲で繰り返し往復駆動する通常往復駆動モードと、前記被駆動部材を前記駆動子によって前記所定の駆動範囲よりも広い駆動範囲で往復駆動する磨耗粉除去駆動モードと、に切り換える制御を行う制御回路を具備し、前記制御回路は、前記通常往復駆動モードによる駆動時に、一定の頻度で前記磨耗粉除去駆動モードに切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、長時間駆動時等に生じる磨耗粉に起因する駆動特性の劣化を大きく緩和する超音波モータの駆動方法及び超音波モータを提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータについて、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る超音波モータの構成を示す断面概略図である。同図に示すように、本第1実施形態に係る超音波モータ1は、超音波振動子2と、該超音波振動子2を保持する保持部材3と、前記超音波振動子2に接触させられて前記超音波振動子2に対して相対的に駆動される被駆動部材4と、該被駆動部材4と筐体6との間に配置される転動部材5と、前記超音波振動子2を前記被駆動部材4に押し付ける押圧部材8とを具備する。
前記超音波振動子2は、矩形板状の圧電セラミックスシートの片側面にシート状の内部電極を設けたものを複数枚積層してなる直方体状の圧電積層体2aと、該圧電積層体2aの一側面に接着され且つ前記被駆動部材4に密着させられる2個の摩擦接触子(以下、駆動子と称する)2bとを有する。
前記圧電積層体2aは、内部電極に所定のパターンの交番電圧が加えられることで、図2に示す縦振動及び図3に示す2次の屈曲振動が励起される。より詳細には、前記圧電積層体2aの長手方向における一端に形成された2つの外部電極(不図示)をA相(A+,A−)、他端に形成された2つの外部電極(不図示)をB相(B+,B−)とし、これらA相及びB相に同位相で共振周波数に対応する交番電圧を加えると、図2に示すような1次の縦振動が、前記圧電積層体2aに励起される。他方、A相とB相とに逆位相で共振周波数に対応する交番電圧を加えると、図3に示すような2次の屈曲振動が、前記圧電積層体2aに励起される。
ここで、2次の屈曲振動は、図3に示すように前記圧電積層体2aの長手方向に間隔をあけて、3箇所に振動の定在波の節α1,α2、α3を備える。そして、節α1と節α2との間には当該振動の定在波の腹β1が形成され、節α2と節α3との間には当該振動の定在波の腹β2が形成される。
ここで、前記圧電積層体2aは、前記の縦振動及び屈曲振動の定在波の節α2に対応する位置において、前記保持部材3に接着剤等により固着されている。また、前記駆動子2bは、直方体のブロック状に形成されており、前記超音波振動子2における2次の屈曲振動の腹β1,β2に対応する位置に、接着剤等で固定されている。
前記転動部材5は、球体形状に形成されており、前記被駆動部材4のうち前記筐体6に対向する面に設けられた溝等に埋嵌されて挟持されている。ここで、前記被駆動部材4の移動方向の配置位置は、例えばリテーナ(不図示)等により規制されている。このような構成を採ることにより、前記被駆動部材4を、前記超音波振動子2及び前記筐体6に対して相対的に駆動させる(図1Aに両矢印Aで示す方向へ往復運動させる)ことが可能となる。
なお、前記筐体6に、前記転動部材5を案内する為の部材(例えば溝やレール等)を、設けても勿論よい。また、前記押圧部材8は、図1に示すようなバネ状の部材であり、例えば当該超音波モータの筐体に螺子等によって固定されている。なお、前記押圧部材8は、超音波振動子2を被駆動部材4に押し付けられるような部材であれば、バネ状の部材に限らない。
以下、本第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータにおける前記駆動子2bの駆動範囲について、図1A乃至図1Dを参照して説明する。
図1Bは、本発明の第1実施形態に係る超音波モータの上面図(説明の便宜上、前記超音波振動子2及び前記被駆動部材4のみを示している)であり、前記駆動子2bの駆動範囲を示す図である。
図1Cは、前記駆動子2bの駆動範囲が満たすべき条件に係る各値、及び前記圧電積層体2aに設けられた内部電極(不図示)に所定のパターンの交番電圧を印加して当該超音波モータの駆動制御を行う制御回路11を示す駆動概念図である。
本第1実施形態に係る超音波モータは、通常の駆動を行う為の通常駆動モードと、摩擦駆動に係る部分(前記駆動子2bと被駆動部材4との接触部分)において生じる磨耗粉を除去する為の駆動を行う磨耗粉除去モードと、を有する。そして、通常駆動モードと磨耗粉除去モードとの切り換えは、前記制御回路11によって行われる。
ここで、
L1;通常駆動モード時における前記駆動子2bの駆動範囲(通常往復駆動範囲と称する)
L2;磨耗粉除去モード時における前記駆動子2bの駆動範囲(磨耗粉除去駆動範囲と称する)
M;前記駆動子2bの駆動方向の幅
N;被駆動部材4の駆動方向(両矢印Aで示す方向;以降同様)における中心cから前記駆動子2bの駆動方向(両矢印Aで示す方向;以降同様)における中心c1までの距離
とすると、前記駆動子2bの通常往復駆動範囲L1及び磨耗粉除去駆動範囲L2は、下式を満たすものとする。
L2>L1
N>L2/2
N>M
L2>M
ところで、通常駆動モードによる駆動回数(以降、通常駆動回数と称する)と、磨耗粉除去モードによる駆動回数(以降、磨耗粉除去駆動回数と称する)との比率は、例えば、
通常駆動回数:磨耗粉除去駆動回数=10:3
とする。なお、この比率よりも、磨耗粉除去駆動回数の比率をより高くしても良い。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、長時間駆動時等に生じる磨耗粉に起因する駆動特性の劣化を大きく緩和する超音波モータの駆動方法及び超音波モータを提供することができる。
すなわち、本第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータによれば、通常駆動モードによる駆動時に、磨耗粉除去モードによる駆動を間欠的に(一定の頻度で)割り込ませる。
このように一定の頻度で、通常往復駆動範囲L1よりも大きな駆動範囲である磨耗粉除去駆動範囲L2に前記駆動子2bを駆動させることで、通常の駆動に起因して発生する磨耗粉を、駆動特性に悪影響を与えない位置へ移動させる。
これにより、通常往復駆動時の駆動折り返し地点に蓄積された磨耗粉が、通常往復駆動範囲外の地点に移動され、通常駆動時において駆動子2bが磨耗粉を巻き込んでしまうことが激減する。従って、当該超音波モータの初期特性からの特性劣化が生じにくくなり、使用開始後の早い時期に駆動停止となることもなく、耐久性が向上する。
より具体的には、図4に示すように、従来の超音波モータの駆動方法や超音波モータのように通常の往復駆動のみしか行わない場合の“繰り返し耐久駆動回数(磨耗粉に起因する駆動速度の低下又は駆動停止が発生するまでの駆動回数)”が10000回〜20000回程度であるのに対して、本第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータのように、通常の往復駆動に加えて上述した磨耗粉除去駆動を行う場合には、“繰り返し耐久駆動回数”は70000回程度となる。
つまり、本第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータによれば、繰り返し耐久駆動回数は、従来の超音波モータの駆動方法や超音波モータに比べて3.5倍乃至7倍程度の値となる。
なお、通常往復駆動範囲L1に関しては、L2>L1の関係を満たしていればよく、例えば図1Dに示すL1´、L1´´、L1´´´のように、図1A乃至図1Cに示すL1よりも小さい範囲としても勿論よい。
ところで、本第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータによれば、前記被駆動部材4の表面粗さを、全面において均一な表面粗さとしてよいので、例えば特許文献1に示す技術のように被駆動部材(相対運動部材)の一部の表面粗さを変更することによる余計な製造コストアップを生じない。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータを説明する。なお、本第2実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータの特徴部に焦点を当てる為に、上述した第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータとの相違点のみを説明する。
本第2実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータにおいては、通常駆動モード時の駆動速度よりも、磨耗粉除去モード時の駆動速度をより速い速度とする。具体的には、通常駆動モード時の駆動速度を約40mm/secとし、磨耗粉除去モード時の駆動速度を約80mm/secとする。
このように磨耗粉除去モード時においては、通常駆動モード時よりも速い駆動速度(より強いエネルギー)で、前記被駆動部材4を駆動させることで、前記被駆動部材4の前記駆動子2bとの接触面にこびりついた磨耗粉を除去することができる。さらに、仮に磨耗粉の上に前記駆動子2bが乗り上げてしまった場合であっても、その駆動速度が早い為、駆動停止することなく当該磨耗粉を乗り越えることができる。
ところで、磨耗粉除去モードへモード変更する際に駆動速度を速める為には、具体的には例えば次の三種類の方法を挙げることができる。
(方法1)上述した圧電積層体2aに形成された外部電極のA相とB相とに印加する交番電圧の周波数を共振周波数に近付ける。
(方法2)上述した圧電積層体2aに形成された外部電極のA相とB相とに印加する交番電圧の位相差を90°近傍にする。
(方法3)上述した圧電積層体2aに形成された外部電極のA相とB相とに印加する交番電圧をより高電圧にする。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、長時間駆動時等に生じる磨耗粉に起因する駆動特性の劣化を大きく緩和する超音波モータの駆動方法及び超音波モータを提供することができる。
より具体的には、図5に示すように、第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法又は超音波モータのように通常駆動モード時と磨耗粉除去モード時とで同一の駆動速度を採用する場合の“繰り返し耐久駆動回数”が70000回程度であるのに対して、本第2実施形態に係る超音波モータのように、通常駆動モード時の駆動速度よりも磨耗粉除去モード時の駆動速度をより速い速度とした場合には、“繰り返し耐久駆動回数”は150000回程度となる。
つまり、本第2実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータによれば、繰り返し耐久駆動回数は、前記第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法又は超音波モータのそれに比べて2倍程度の値となる。
以上、第1実施形態及び第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態に係る超音波モータの駆動方法又は超音波モータにおいては、説明の便宜上、前記被駆動部材4の往復駆動としてリニアな軌道の往復駆動を想定したが、その他の軌道の往復駆動としても勿論よい。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1実施形態に係る超音波モータの構成を示す断面概略図。 本発明の第1実施形態に係る超音波モータの上面図。 駆動子の駆動範囲が満たすべき条件に係る各値、及び前記圧電積層体に設けられた内部電極に所定のパターンの交番電圧を印加して当該超音波モータの駆動制御を行う制御回路を示す駆動概念図。 通常往復駆動範囲L1の例を示す図。 圧電積層体の縦振動を示す図。 圧電積層体の屈曲振動を示す図。 本発明の第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータによる効果を示す図。 本発明の第2実施形態に係る超音波モータの駆動方法及び超音波モータによる効果を示す図。
符号の説明
2…超音波振動子、 2a…圧電積層体、 3…保持部材、 4…被駆動部材、 5…転動部材、 6…筐体、 8…押圧部材、 11…制御回路、 L1…通常往復駆動範囲、 L2…磨耗粉除去駆動範囲。

Claims (14)

  1. 被駆動部材に当接する駆動子を備える圧電素子に、所定の位相差及び所定の駆動周波数の2相の交番電圧を印加することにより、前記圧電素子に縦振動と屈曲振動とを同時に発生させることで楕円振動を発生させ、該楕円振動から駆動力を得て前記駆動子によって前記被駆動部材を駆動する超音波モータの駆動方法であって、
    前記被駆動部材を前記駆動子によって所定の駆動範囲で繰り返し往復駆動する通常往復駆動を行う際に、前記被駆動部材を前記駆動子によって前記所定の駆動範囲よりも広い駆動範囲で往復駆動する磨耗粉除去駆動を、一定の頻度で割り込み処理によって行うことを特徴とする超音波モータの駆動方法。
  2. 前記往復駆動は、リニアな軌道の往復駆動であることを特徴とする請求項1に記載の超音波モータの駆動方法。
  3. 前記通常往復駆動時における前記駆動子の駆動範囲をL1、前記磨耗粉除去駆動時における前記駆動子の駆動範囲をL2、前記駆動子の駆動方向における幅をM、前記被駆動部材の駆動方向における中心から前記駆動子の駆動方向における中心までの距離をNとすると、前記L1,L2,M及びNは、
    L2>L1
    N>L2/2
    N>M
    L2>M
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータの駆動方法。
  4. 前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか一つに記載の超音波モータの駆動方法。
  5. 前記2相の交番電圧の周波数を共振周波数に近付けることで、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項4に記載の超音波モータの駆動方法。
  6. 前記2相の交番電圧の位相差を90°近傍に近付けることで、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項4に記載の超音波モータの駆動方法。
  7. 前記2相の交番電圧をより高電圧とすることで、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項4に記載の超音波モータの駆動方法。
  8. 被駆動部材に当接する駆動子を備える圧電素子に所定の位相差及び所定の駆動周波数の2相の交番電圧を印加することにより、前記圧電素子に縦振動と屈曲振動とを同時に発生させることで楕円振動を発生させ、該楕円振動から駆動力を得て前記駆動子によって被駆動部材を駆動する超音波モータであって、
    前記被駆動部材を前記駆動子によって所定の駆動範囲で繰り返し往復駆動する通常往復駆動モードと、前記被駆動部材を前記駆動子によって前記所定の駆動範囲よりも広い駆動範囲で往復駆動する磨耗粉除去駆動モードと、に切り換える制御を行う制御回路を具備し、
    前記制御回路は、前記通常往復駆動モードによる駆動時に、一定の頻度で前記磨耗粉除去駆動モードに切り換えることを特徴とする超音波モータ。
  9. 前記往復駆動は、リニアな軌道の往復駆動であることを特徴とする請求項8に記載の超音波モータ。
  10. 前記通常往復駆動時における前記駆動子の駆動範囲をL1、前記磨耗粉除去駆動時における前記駆動子の駆動範囲をL2、前記駆動子の駆動方向における幅をM、前記被駆動部材の駆動方向における中心から前記駆動子の駆動方向における中心までの距離をNとすると、前記L1,L2,M及びNは、
    L2>L1
    N>L2/2
    N>M
    L2>M
    を満たすことを特徴とする請求項8に記載の超音波モータ。
  11. 前記制御回路は、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項8乃至請求項10のうち何れか一つに記載の超音波モータ。
  12. 前記制御回路は、前記2相の交番電圧の周波数を共振周波数に近付けることで、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項11に記載の超音波モータ。
  13. 前記制御回路は、前記2相の交番電圧の位相差を90°近傍に近付けることで、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項11に記載の超音波モータ。
  14. 前記制御回路は、前記2相の交番電圧をより高電圧とすることで、前記磨耗粉除去駆動時の駆動速度を、前記通常往復駆動時の駆動速度よりも速い速度にすることを特徴とする請求項11に記載の超音波モータ。
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