JPH10186910A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH10186910A
JPH10186910A JP34632796A JP34632796A JPH10186910A JP H10186910 A JPH10186910 A JP H10186910A JP 34632796 A JP34632796 A JP 34632796A JP 34632796 A JP34632796 A JP 34632796A JP H10186910 A JPH10186910 A JP H10186910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating roll
axial direction
pressing member
roll
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34632796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3582269B2 (ja
Inventor
Yasutaka Naito
康隆 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP34632796A priority Critical patent/JP3582269B2/ja
Publication of JPH10186910A publication Critical patent/JPH10186910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3582269B2 publication Critical patent/JP3582269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡単な構成で、軸方向全長にわたって
加熱ロールのたわみを補正し、常に軸方向で略均一な定
着ニップを得ること。 【解決手段】 表面に弾性層51bを有し、軸方向両端
部が支持された加熱ロール51と、前記加熱ロール51
の軸方向に延び且つ前記加熱ロール51に向けて押圧さ
れる耐熱弾性部材製の加圧パッド58を有し、前記軸方
向の中央部から軸方向端部に行くに従って曲げ剛性が小
さくなるように構成された加圧部材56と、加圧部材5
6を軸方向中央部で支持する押圧部材59と、前記加圧
部材56およびこの加圧部材56に平行に隣接して配置
されたベルトガイド63の周囲に回転移動可能に支持さ
れ且つ前記加圧部材56により前記加熱ロール51表面
に圧接される無端の定着ベルト66とを備えた定着装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機・
プリンター等の転写材上の未定着トナー像を、加熱・加
圧することで転写材に定着する定着装置に関する。
【従来の技術】近年、電子写真複写機あるいはプリンタ
の定着装置は機械全体の小型化に伴い装置の小型化、さ
らには低消費電力化が求められている。そのためにはよ
り低温にて良好な定着性能を得ること、及びウォームア
ップタイムを短縮することが必須である。良好な定着性
能を得るためには、軸方向全長にわたって幅広く均一な
定着ニップの形成が効果的である。また、ウォームアッ
プタイム短縮のためには、加熱ロールのコアの薄肉化及
び小径化が効果的である。しかし、加熱ロールのコアを
薄肉化及び小径化することは、軸方向全長にわたって均
一な定着ニップを形成するためには弊害となる。これは
薄肉化及び小径化により加熱ロールの剛性が小さくな
り、加熱ロールを加圧したときのたわみが大きくなって
しまうためである。
【0002】従来の加熱ロール/加圧ロール方式では定
着性向上のために定着ニップを広げようとすると、加圧
ロールを加熱ロールに押し当てる荷重を上げなければな
らない。しかし、荷重を上げると、加熱ロール(及び加
圧ロール)がたわんでしまうことにより、軸方向中央部
でニップ幅が充分に得られなくなったり、圧力が不足し
たりして定着不良が発生する。あるいは定着ニップの端
部が中央部に比べて広がり度合いが大きくなり、環境・
紙質などによって紙しわが発生するようになる。上記の
ようなトラブルを防ぐために、加熱ロールのたわみを抑
制する、あるいは補正する例としては以下に示す方式が
ある。1つは、上下2本のローラに所定の交差角度を持
たせて、軸方向中央部でのローラ間の圧力不足を改善し
ようという技術である。この方式では確かに中央部での
密着性は高まり、中央部での定着性は改善されるが、加
熱ロールと加圧ロールが角度を有するということは、加
熱ロールと加圧ロールとで、それぞれ搬送方向のベクト
ルがずれているということであり、環境や紙質等により
紙しわが発生することを避けられない。
【0003】もう1つは、加圧ロールより加熱ロールが
受ける押圧力を相殺するように、加熱ロールに別部材を
押し当てる方式である。この方式では確かに加熱ロール
自体のたわみは小さくなるが、加熱ロールに別部材が接
しているため、加熱ロールから熱が奪われて軸方向の温
度分布にムラが出来たり、あるいは最近のフルカラー機
などで使用されている加熱ロールは表面が柔らかくなっ
ているので、別部材を押し当てていることにより表面が
損傷されたりする。そこで、特開平8−63026で
は、加熱ロールと加圧ロールのそれぞれの断面2次モー
メントと弾性係数の積を求め、その積が互いに略等しく
なるような関係とし、また加熱ロールの中央部でのたわ
みを補正するために、加圧ロールの内壁中央に加圧支持
体を設け、軸方向中央で加圧している。
【0004】しかし、上記の先行例では、中央支持であ
る加圧ロールを両端支持に近似しているため、実際のた
わみとは異なっている。すなわち、お互いの剛性(E
I)をほぼ均一にすると、中央支持である加圧ロールの
方がたわみが少なく、よって軸方向中央部での圧接力が
弱くなり、定着不良などの原因となる。また、仮に軸方
向中央部での加熱ロールとと加圧ロールとのたわみがー
致したとしても、軸方向全長に渡ってー致するものでは
ない。これは、加熱ロールは両端支持であるが、加圧ロ
ールの方は中央支持であるため、それぞれの拘束条件が
異なり、よってたわみの量も軸方向でそれぞれ異なって
しまう。具体的には軸方向中央部でのたわみを等しくし
た時には、両端支持である加熱ロールに比べて、中央支
持である加圧ロールの方が、軸方向で中央部から両端部
の間で、たわみ力も少なく、すなわちその領域では加熱
ロールと加圧ロールとの圧接力が中央部や両端部に比べ
て低くなっている。よって、その場所では定着ニップが
細くなり、すなわち、軸方向全長に渡って略均一な定着
ニップが得られなくなり、紙質や環境によっては定着不
良や紙しわが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の事情に
鑑み、下記(O01),(O02),(O03)の記載内容を
課題とする。 (O01)安価で簡単な構成で、軸方向全長にわたって加
熱ロールのたわみを補正し、常に軸方向で略均一な定着
ニップを得ること。 (O02)良好な定着性能と、安定した用紙搬送性を得ら
れる定着装置を提供すること。 (O03)様々な転写材に対応し、定着ニップにかかる荷
重が変化した時でも、常に安定したニップ形状を維持す
ることのできる定着装置を提供すること。
【0006】本発明者は前述の課題を解決するために、
以下の検討をおこなった。図10は従来の、表面が弾性
体により被覆された加熱ロール01と耐熱弾性体により
被覆された加圧ロール02によって定着ニップを形成す
るフルカラー機用のSoft RolI Fuser
(以下SRFと略す)の概略図である。図10におい
て、前記加熱ロール01には離型剤タンク03からポン
プ04により供給される液体状の離型剤が塗布部材06
により塗布される。また、加熱ロール01は清掃部材0
7により清掃される。前記SRFで使用する加圧ロール
02は、通常白黒機で使用するロールと比較すると、柔
らかい材質の物を使用しているので、わりと低荷重でも
ある程度のニップ幅を得ることができる。しかし、フル
カラー機では白黒機に比べて転写材上に乗っているトナ
ーの量が多いため、転写材を加熱ロール01から剥離さ
せるのが困難であり、剥離させるためには、加圧ロール
02を加熱ロール01に押し当てて、加熱ロール01の
弾性体表面に数%の歪みを発生させなければならない。
そのためには荷重をある程度以上まで上げなければなら
ない。
【0007】また、定着性を向上するためにさらに定着
ニップ幅を広くしようとする際にも、やはり荷重を上げ
なければならない。荷重を上げると加熱ロール01には
たわみが発生し、軸方向の中央部が加圧ロール02から
逃げることにより、定着ニップの端部が中央部に比べて
広がり具合が大きくなり、すなわちニップ形状が悪化
し、軸方向中央部での定着不良や、環境や紙質等によっ
て、紙しわが発生し易くなる。また、最近の傾向とし
て、ウォームアップタイム短縮のために、加熱ロール0
1のコアの厚みは薄肉化及び小径化する傾向があり、加
熱ロール01のたわみによる上記の様なトラブルは、さ
らに発生し易くなっている。
【0008】そこで、加熱ロール01がたわんでも、定
着ニップが悪化することなく、良好な定着性能と安定し
た用紙搬送性を有する定着装置を、安価で簡単な構成で
提供するためには、加熱ロールのたわみを知る必要があ
る。加熱ロールのたわみを求めるために、まず加熱ロー
ルと加圧部材とをモデル化する。ここでは、まず軸方向
で均一な断面を持つ物としてモデル化する。(また、加
熱ロールと加圧ロールは便宜上同じ材料であるものとす
る。)加熱ロールは、軸方向でー様な等分布荷重を受け
る両端支持の梁と近似することができる。また、加圧部
材として最もー般的なのが加圧ロールを使用した場合
で、これも加熱ロールと同様に、両端支持の梁に近似す
ることができる。
【0009】図11は加熱ロール01及び加圧ロール0
2が共に両端支持である場合に両者の間に等分布荷重が
かかっているとして、材料力学の基本式により算出した
場合の、それぞれのたわみの形状を示す図である。図1
1は誇張して示しているが、加熱ロール01及び加圧ロ
ール02のたわみは共に軸方向中央部で最大となる。こ
の図11に示すように、それぞれは互いに遠ざかる向き
にたわみ、軸方向中央部で両者の間の距離が最大とな
る。図12は従来の加熱ロールおよび加圧ロールの計算
上の最大たわみを示す図表である。従来の通常の加熱ロ
ールおよび加圧ロールに比べて、ウォームアップタイム
短縮を狙った薄肉ロールでは、最大たわみが10倍にな
っているのが分かる。すなわち、たわみが大きくなるこ
とで上述のようなトラブルが発生し易くなることがわか
る。実際には、たわみが発生した時点で、両者が等分布
荷重を受けているという前提が無くなるので、両者の間
に完全にすき間が出てしまうことはほとんど無いが、傾
向として軸方向中央部にかかる荷重が両端部に比べて小
さくなり、荷重を増すに連れて、定着ニップの幅が端部
と中央部で差が広がっていく。加圧ロールが両端支持で
ある以上、この傾向は避けられず、加熱ロールのたわみ
を補正することは困難である。
【0010】図13は加圧部材(前記「加圧部材」は加
圧ロールのみではなく、棒状の加圧部材を含む)02を
中央支持した場合の加熱ロール01および加圧部材02
のたわみを示す図である。図14は加圧部材として用い
た円筒状の加圧ロール02の中央部内面を加圧支持ロー
ラ02aにより支持した場合の加熱ロール01および加
圧ロール02のたわみを示す図である。図15は円筒部
材である加熱ロールを両端で支持し、円筒部材である加
圧ロール(1)〜(3)を中央で支持して等分布荷重が
作用しているとした場合の材料力学の基本式により算出
した最大たわみ示す図表である。円筒部材である前記図
15の加熱ロールおよび加圧ロール(3)の最大たわみ
y1,y2は次式で計算される。 y1=(5/384)×(wl4/E11) y2=(1/128)×(wl4/E22) 但し、 W:単位長さ当たりの分布荷重 l:全長
【0011】図14において、加熱ロール01として図
15の加熱ロールを用い、加圧ロール02として図15
の加圧ロール(3)を使用した状態で、前記加熱ロール
01および加圧ロール02の間には等分布荷重力がかか
っており、その荷重を加熱ロール01は両端で支持し、
加圧ロール02は中央で支持しているものとする。両者
ともたわみの向きが等しく、加熱ロール01の剛性をE
11,加圧ロール02の剛性をE22とすると、E11
=E22の時、最大たわみは加圧ロール02のたわみの
方が小さくなり、お互いのEIをE11:E22=5:
3にすることで、中央部のたわみを等しくすることがで
きる。すなわち、加熱ロール01の中央部のたわみを、
加圧ロール02のたわみで補正してやることができる。
【0012】図16は前記図15の加熱ロールおよび加
圧ロール(3)が前記図14の状態で当接し、等分布荷
重が作用しているとした場合のたわみ量を示すグラフで
ある。図16において、中央部でのたわみは補正できて
も、図16に示すように、端部と中央部との間にはたわ
みの差があり、そこでの圧接力が低くなってしまうの
で、そこでの定着ニップが端部と中央部に比べて細くな
ってしまう。これは、両端支持と中央支持という支持方
法の違いにより、たわみの式(たわみの形状)が異なる
ためであり、よって軸方向全長にわたって両者のたわみ
を補正することは非常に困難である。以上の計算は、加
圧部材の断面が軸方向で変化しない場合、すなわち断面
2次モーメントが軸方向で一定である場合の計算であ
り、断面が変化しない場合は、上述のように軸方向全長
に渡って加熱ロールのたわみを補正することができな
い。そこで、本発明では軸方向全長に渡って加熱ロール
のたわみを補正するために、加圧部材の剛性(断面2次
モーメント)を軸方向で変化させる。すなわち、軸方向
中央部での剛性が最も強く、端部にいくに従って弱くな
るようにする。こうすることで、加熱ロールの中央部か
ら端部までにわたって、加熱ロールのたわみに沿って加
圧部材がたわむようになる。
【0013】剛性を軸方向で変化させるには、断面形状
を変化させなければならない。加圧部材として、ロール
を使用した場合は、コアの肉厚を変化させなければなら
ない。具体的には、中央部での肉厚が最も厚く、両端部
にいくに従って段々と薄くなっていく様に成型しなけれ
ばならない。これは製造上困難であり、コストがかか
る。図17は断面が円筒および長方形の部材の断面2次
モーメントを示す図表である。図17において、断面2
次モーメントはロール(円筒部材)の場合、外径及び内
径の4乗で効いてくるため、公差のバラつきの影響が大
きく、かなり高い加工精度が必要となる。本発明は前記
検討結果なされた発明である。
【0014】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るための検討結果、案出した本発明を説明するが、本発
明の要素には、後述の実施例の要素との対応を容易にす
るため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付
記する。なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させ
て説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであ
り、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0015】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の定着装置は、下記の要件を備えたこ
とを特徴とする、(A01)表面に弾性層(51b)を有
し、軸方向両端部が支持された加熱ロール(51)、
(A02)前記加熱ロール(51)の軸方向に延び且つ前
記加熱ロール(51)に向けて押圧される耐熱弾性部材
製の加圧パッド(58)を有する加圧部材(56)、
(A03)前記軸方向の中央部から軸方向端部に行くに従
って曲げ剛性が小さくなるように構成された前記加圧部
材(56)、(A04)加圧部材(56)を軸方向中央部
で支持する押圧部材(59)、(A05)前記加圧部材
(56)およびこの加圧部材(56)に平行に隣接して
配置されたベルトガイド(64)の周囲に回転移動可能
に支持され且つ前記加圧部材(56)により前記加熱ロ
ール(51)表面に圧接される無端の定着ベルト
(B)、(A06)前記定着ベルト(B)および前記加熱
ロール(51)の圧接領域により定着ニップ(N)を形
成し、前記定着ニップ(N)を通過する記録シート
(S)に付着した未定着トナー像(I)を定着する前記
加熱ロール(51)、前記定着ベルト(B)、および前
記加圧部材(56)。
【0016】(第1発明の作用)前述の構成を備えた第
1発明の定着装置では、加熱ロール(51)の軸方向に
延びる加圧部材(56)の耐熱弾性部材製の加圧パッド
(58)は、表面に弾性層(51b)を有する加熱ロー
ル(51)に向けて押圧される。前記加圧部材(56)
およびこの加圧部材(56)に平行に隣接して配置され
たベルトガイド(64)の周囲に回転移動可能に支持さ
れた無端の定着ベルト(B)は、前記加圧部材(56)
により前記加熱ロール(51)表面に圧接される。前記
定着ベルト(B)および前記加熱ロール(51)の圧接
領域により定着ニップ(N)が形成される。記録シート
(S)に付着した未定着トナー像(I)は、前記定着ニ
ップ(N)を通過する際に定着される。
【0017】前記加熱ロール(51)は軸方向両端部が
支持され、前記加圧部材(56)は軸方向中央部で押圧
部材(59)により支持されている。このため、表面に
弾性層(51b)を有する加熱ロール(51)の軸方向
中央部を加圧ロール中央部が押圧し、加圧ロールの軸方
向両端部は前記加熱ロール(51)の両端部からの反力
により押圧される。このとき、加熱ロール(51)およ
び加圧部材(56)がたわむが、前記加圧部材(56)
は、軸方向中央部から軸方向端部に行くに従って曲げ剛
性が小さくなるように構成されているため、軸方向で略
均一な安定した定着ニップ(N)を得ることができる。
前記加圧部材(56)の加熱ロール(51)に対する押
圧力および前記加圧部材(56)の前記軸方向の曲げ剛
性を調節することにより、加熱ロール(51)および加
圧部材(56)のたわみを軸方向中央部から端部にわた
ってまで補正することができ、で安定した定着ニップ形
状を得ることができる。
【0018】低荷重時には剛性を持つ加圧部材(56)
の前記弾性体である加圧パッド(58)が、定着ベルト
(B)を介して加熱ロール(51)を包みこむように定
着ニップ(N)を形成し、所望のニップ形状を得ること
ができる。定着ニップ(N)を広くするため、あるいは
加熱ロール(51)の表面にある弾性層(51b)をよ
り歪ませるために荷重を上げていくと、加熱ロール(5
1)のたわみに沿って加圧部材(56)もたわむので、
軸方向の端部でも中央部でも、ほぼ同じ割合で定着ニッ
プ幅が広くなっていき、ニップ形状を悪化させることな
く、ニップ幅を広くすることができる。前記無端の定着
ベルト(B)は、加熱ロール(51)の回転に伴って回
転するので、回転移動する前記定着ベルト(B)および
加熱ロール(51)によりそれらの間を通過する記録シ
ート(S)は、滑らかに搬送される。
【0019】(第2発明)また、本出願の第2発明の定
着装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、(B
01)表面に弾性層(51b)を有する加熱ロール(5
1)、(B02)前記加熱ロール(51)の軸方向に延び
且つ前記加熱ロール(51)に圧接される耐熱弾性部材
である加圧パッド(58)を有する加圧部材(56)、
(B03)軸方向中央部から軸方向端部に行くに従って曲
げ剛性が小さくなるように構成された前記加圧部材(5
6)、(B04)加圧部材(56)を軸方向中央部で支持
する押圧部材(59)、(B05)前記加熱ロール(5
1)および加圧部材(56)の圧接領域により定着ニッ
プ(N)を形成し、前記定着ニップ(N)を通過する記
録シート(S)に付着した未定着トナー像(I)を定着
する前記加熱ロール(51)および前記加圧部材(5
6)。
【0020】(第2発明の作用)前述の構成を備えた第
2発明の定着装置は、無端の定着ベルト(B)が無いの
で、記録シート(S)は、回転する加熱ロール(51)
とこれに圧接する加圧部材(56)との間を、加圧部材
(56)側の面が擦られながら搬送される。この第2発
明のその他の作用は、前記第1発明と同様である。
【0021】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の回転多面
鏡の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は本発明の定着装置の実施例1を備え
た画像形成装置の全体説明図である。図1において、画
像形成装置Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿
台)A1を有する画像形成装置本体としてのデジタル式
の複写機U1、前記プラテンガラスA1上に着脱自在に装
着される自動原稿搬送装置U2を備えている。前記自動
原稿搬送装置U2は、原稿給紙トレイTRkに収容された
原稿Gi(i=1,2,…)を順次取出して、前記プラ
テンガラスA1上の複写位置に搬送し、複写済みの原稿
を原稿排紙トレイTRhに排出するように構成されてい
る。また、自動原稿搬送装置U2は、前記原稿給紙トレ
イTRk上の原稿の有無を検出する原稿有無センサS1、
搬送される原稿の通過を検出する原稿レジセンサS2等
を有している。
【0022】前記複写機本体U1は、その上面に配置さ
れたUI(ユーザインタフェース)、前記プラテンガラ
スA1の下方に順次配置された原稿読取装置としてのI
IT(イメージインプットターミナル)、IPS(イメ
ージプロセッシングシステム)、及び画像記録用作動部
としてのIOT(イメージアウトプットターミナル)を
有している。前記UI(ユーザインターフェース)は、
画像形成装置Uのユーザーがコピースタート等の作動指
令信号を入力操作するコピースタートボタン、コピー設
定枚数入力キー等の入力操作部材(図示せず)と、画像
形成装置Uの現在の設定状態に関する情報の表示等が行
われる表示部(図示せず)とを有している。
【0023】複写機本体U1上面の透明なプラテンガラ
スA1の下方に配置された原稿読取装置としてのIIT
は、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置されたOP
Tレジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、および画像
読取装置としての露光光学系1を有している。この露光
光学系1は、フルレートキャリッジに搭載されたランプ
ユニット2を有し、ランプユニット2は、露光ランプ3
および第2ミラー4を有している。また、露光光学系1
は、前記フルレートキャリッジの移動速度の1/2の速
度で移動するハーフレートキャリッジに搭載されたミラ
ーユニット5を有し、ミラーユニット5は、第2ミラー
6および第3ミラー7を有している。また、露光光学系
1はレンズ8を有している。
【0024】そして、前記ランプユニット2が原稿に対
して平行に図1中左右方向に移動し、前記移動ミラーユ
ニット5が前記ランプユニット2の移動速度の1/2の
速度で1/2の距離だけ移動すると、原稿Giとレンズ
8との間の距離は一定に保たれるので、その間、前記ラ
ンプ3によって照明された原稿Giの反射光は、前記露
光光学系1を通ってCCD(固体撮像素子)上に収束さ
れるように構成されている。前記CCDは、その撮像面
上に収束された原稿反射光をR(Red、赤)G(Green、
緑)、B(Blue、青)の3色の成分の電気信号に変換す
る。
【0025】IPS(イメージプロセッシングシステ
ム)は、前記CCDで得られる前記3色の電気信号を読
出す読取画像データ出力手段11および書込画像データ
を出力する書込画像データ出力手段12を有している。
前記読取画像データ出力手段11は、従来公知のAGC
(オートゲインコントローラ)、AOC(オートオフセ
ットコントローラ)、およびADC(アナログデジタル
コンバータ)等により構成されている。前記読取画像デ
ータ出力手段11の出力する画像データが入力される書
込画像データ出力手段12は、入力されたR,G,B,
3色の画像データにシエーディング補正を行ってから、
Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K
(黒)の4色の画像データに変換し、さらに前記画像デ
ータに、拡大・縮小補正、濃度補正、等の従来公知の画
像処理を行う機能を有しており、画像データを一時的に
記憶する画像記憶メモリ13を有している。書込画像デ
ータ出力手段12は、処理が行われた画像データを書込
データとしてIOTのレーザ駆動信号出力装置14に出
力する。前記IOTのレーザ駆動信号出力装置14は、
入力された画像データに応じたレーザ駆動信号をROS
(光書込走査装置、すなわち、潜像書込装置)に出力す
る。
【0026】前記ROSは、入力された前記レーザ駆動
信号により変調されたレーザビームLにより、回転する
像担持体16の静電潜像書込位置Q1を走査する。前記
回転する像担持体16に沿って、像担持体16の移動方
向で前記潜像書込位置Q1の上流側に、像担持体16を
一様に帯電させる帯電器17が配置されている。像担持
体16は、前記帯電器17により一様に帯電された後、
前記潜像書込位置Q1において、前記レーザビームLに
より静電潜像が書き込まれるように構成されている。
【0027】前記像担持体16の移動方向に沿って、前
記潜像書込位置Q1の下流側の現像領域Q2には、前記静
電潜像をトナー像に現像するロータリ式の現像ユニット
(現像装置)Dが配置されている。前記現像ユニットD
は、回転軸18周囲に装着したY,M,C,Kの4色の
現像器Dk,Dy,Dm,Dcを有しており、前記回転軸1
8が回転することにより、前記各4色の現像器Dk,D
y,Dm,Dcが順次前記現像領域Q2に移動するように構
成されている。前記回転する像担持体16の表面に沿っ
て前記現像領域Q2の下流側にはトナー像濃度センサSN
dが配置され、その下流側に設定された転写位置Q3に
は、転写ドラム21および転写器22が配置されてい
る。また、回転する像担持体16に沿って、転写位置Q
3の下流側には、除電器23およびクリーナユニット2
4が配置されている。前記トナー像濃度センサSNdは、
前記像担持体16に近接配置された発光素子および受光
素子により構成され、前記像担持体16上に形成したテ
スト用の静電潜像を現像したトナー像(パッチ)の光反
射率を計測して、トナー像濃度を検出する。前記転写ド
ラム21の回転方向に沿って前記転写器22の下流側に
は、除電器26、クリーナ27、および吸着コロトロン
28が順次配置されている。前記吸着コロトロン28は
吸着位置Q4に配置されている。
【0028】前記転写ドラム21の下方には、下方に向
かって順次、用紙を収容する第1給紙トレイT1、第2
給紙トレイT2、両面複写時等に使用する一時ストック
用の中間トレイT0、第3給紙トレイT3、第4給紙トレ
イT4、大量用紙を収容する第5給紙トレイT5が着脱自
在に収納されている。中間トレイT0は両面コピーの際
に1回目のコピーが行われた記録シート(以下用紙)S
を循環させて前記転写位置Q3に再送する時に使用され
る中間トレイである。前記第1給紙トレイT1の右側上
方位置には手差トレイ31が設けられている。前記各給
紙トレイT0〜T5および手差トレイ31から送り出され
る各用紙は、第1シート搬送路32を通って前記吸着位
置Q4に搬送されるようになっている。第1シート搬送
路32を搬送される用紙は、用紙レジセンサSNyによっ
て検出され、レジロール33で一旦停止してから所定の
タイミングで吸着位置Q4に搬送される。吸着位置Q4に
おいて、用紙Sは、吸着用ロール34により前記転写ド
ラム21に吸着される。
【0029】前記転写ドラム21に吸着された用紙Sは
転写ドラム21の回転に伴って前記転写位置Q3に搬送
される。前記転写器22は、前記転写位置Q3を通過す
る用紙に像担持体16のトナー像を転写させる。前記転
写位置Q3を通過した像担持体16は、表面に残留した
現像剤が前記クリーナユニット24により回収された
後、再び、前記帯電器17により一様に帯電されるよう
になっている。前記吸着位置Q4で転写ドラム21に吸
着された用紙Sはフルカラーの場合は4回転し、前記転
写器22を通る毎にY(イエロー)、マゼンタ(M)、
C(シアン)、およびK(黒)のトナー像が転写され
る。4色のフルカラー画像が形成された用紙Sは剥離コ
ロトロン36で転写ドラム21から剥離されて、第2シ
ート搬送路37を通って定着位置Q5に搬送される。
【0030】定着位置Q5には定着装置Fが配置されて
おり、定着位置Q5を通過する用紙S上の未定着トナー
像I(図2参照)を加熱加圧により定着するように構成
されている。前記第2シート搬送路37には、前記定着
位置Q5の下流側にシート排出トレイTRに用紙を排出す
るための排出ローラ(排出装置)43が設けられてい
る。
【0031】前記第2シート搬送路37には前記排出ロ
ーラ43の上流側に切替ゲート44が配置されている。
切替ゲート44は、前記第2シート搬送路37上の用紙
Sの搬送方向をシート循環路46または前記シート排出
トレイTRの方向に切り替える際に使用される。シート
循環路46は、シート反転路47および前記中間トレイ
T0に切替ゲート48を介して接続されている。前記切
替ゲート48は、両面コピーを行う場合にはシート循環
路46の用紙Sをシート反転路47に向かわせるように
構成されている。前記シート反転路47に設けられたシ
ート状且つ櫛の歯状のマイラーゲート49は、通過する
用紙Sが下方に搬送される際には弾性変形により用紙S
の下方への移動を許し、マイラーゲート49を通過した
用紙Sがスイッチバックして上方に搬送される場合には
中間トレイT0の方向に誘導するように構成されてい
る。中間トレイT0に一旦収容された用紙Sは、中間ト
レイT0から前記第1シート搬送路32により前記吸着
位置Q4に再搬送されるように構成されている。
【0032】次に前記定着位置Q5に配置された定着装
置Fについて説明する。図2は本発明の定着装置の実施
例1の説明図で前記図1に示す定着装置の拡大図であ
る。図3は前記図2のIII−III線断面図である。図4は
同実施例1の定着装置で使用される加圧部材本体の説明
図である。図5は同実施例1の作用説明図で、加熱ロー
ルおよび加圧部材の押圧力が大きい場合の状態を示す図
である。図2〜図4において、前記定着位置Q5に配置
された定着装置Fは用紙S搬送方向に垂直に延びる加熱
ロール51を有している。加熱ロール51は、金属製の
円筒部材51aおよびその表面に形成された弾性層51b
を有している。また前記円筒部材51a内部にはヒータ
(発熱体)51hが内蔵されている。なお、このような
加熱ロール51は従来公知である。前記加熱ロール51
には離型剤塗布ロール52が当接している。離型剤塗布
ロール52は、円筒部材内部に収容した離型剤が徐々に
表面に染みだして前記加熱ロール51の弾性層51bに
離型剤を塗布する機能を有している。離型剤塗布ロール
52表面にはクリーニングロール53が当接している。
前記クリーニングロール53は加熱ロール51より離型
剤塗布ロール52に移動付着(転移)した微量トナー
(用紙に定着されずに加熱ロール51に付着した微量ト
ナーをクリーニングする機能を有している。
【0033】前記加熱ロール51下方には加圧部材56
が配置されている。加圧部材56は前記加熱ロール51
の軸方向に延びる断面長方形の加圧部材本体57および
加圧部材本体57の前記加熱ロール51に対向する表面
に設けられた耐熱弾性部材製の加圧パッド58を有して
いる。図4において加圧部材本体57は、長手方向に垂
直な断面が長方形の板状の形状であり、その長方形の厚
さは中央部が最も分厚く、両端にいくに従って連続的に
薄くなるように構成されている。すなわち、軸方向中央
での断面2次モーメントが最も大きく、軸方向両端部に
いくに従って断面2次モーメントが小さくなるようにな
っている。そして、前記加圧部材本体57は加圧パッド
58が接着される上面は平坦であるがその反対側の下面
は長手方向に沿って下方に突出する曲面に形成されてい
る。すなわち、この実施例1では軸方向中央から両端部
まで、長方形の高さ(厚さ)方向を小さくしていくこと
で、断面2次モーメントを小さくしている。断面形状が
長方形である場合は、断面2次モーメントは、幅の1
乗、及び厚さの3乗に比例するので、ロールの場合(4
乗に比例)に比べて公差のバラつきに強い。前記加圧部
材本体57の長手方向中央部の下面には、被位置決め用
の突起57aが設けられている。なお、加圧部材本体5
7の形状としては軸方向で断面2次モーメントが中央部
が最も高く、端部にいくに従って小さくなるような形状
であれは、例えば軸に垂直な断面形状が蒲鉾型等を採用
することも可能である。
【0034】図2、図3において、前記加圧部材本体5
7および加圧パッド58を有する加圧部材56は押圧部
材59により支持されている。押圧部材59はたわまな
いように、剛性の高い材料で作られており、その上端部
に加圧部材支持部61を有している。前記加圧部材支持
部61には前記加圧部材56を収容する加圧部材収容凹
部62が形成されている。加圧部材収容凹部62底面の
長手方向の中央部には支持穴62aが形成されており、
前記突起57aを揺動自在に支持するように構成されて
いる。前記支持穴62aの形状および前記突起57aの形
状は、加圧部材収容凹部62底面に支持穴62aを設け
る以外の方法でも、軸方向中央部で加圧部材本体57と
接し、加圧部材56が到れることなく、加圧部材本体5
7がたわんだ時でも加圧部材収容凹部62底面の端部に
接することの無い構成であれば良い。
【0035】例えば、前記支持穴62aの代わりに支持
突起を用い、前記突起57の代わりに被支持穴を用いる
ことも可能である。その場合、支持突起としては、幅
(軸方向の長さ)は、出来るだけ短いほうが良いが、加
圧部材本体57が倒れない程度の幅を有するようにす
る。支持突起の上面は加圧部材本体57の被支持穴の形
状によって、直線状でも良いし、曲面を有していても良
い。支持突起の高さは、加圧部材本体57がたわんだと
きに端部が加圧部材収容凹部62底面に接しない高さに
する。
【0036】押圧部材59の下端には連結部材63(図
2参照)を介して、円弧面を有するベルトガイド64が
連結されている。 前記押圧部材59はその加圧部材支
持部61の両端部にベルト端部ガイド部材65,65が
設けられている。前記押圧部材59は、その加圧部材支
持部61の両端部が前記ベルト端部ガイド部材65,6
5の下面を上方に押圧する圧縮バネ66,66により支
持され、前記加熱ロール51に向けて押圧されている。
前記押圧部材59およびベルトガイド64の周囲には無
端の定着ベルトBが回転移動可能に支持されている。前
記定着ベルトBの両端部は前記ベルト端部ガイド部材6
5,65によって移動が規制されている。前記構成によ
り、押圧部材59は両端で前記圧縮バネ66,66によ
り荷重をかけられ、その荷重は軸方向の中央部で加圧部
材本体57に加わり、定着ベルトBを挟んで、加圧部材
本体57上の加圧パッド58が加熱ロール51に押し当
てられ、定着ニップNが形成される。
【0037】前記加圧部材56の加圧パッド58は、前
記定着位置Q5において前記定着ベルトBを下面側から
前記加熱ロール51表面に押圧している。したがって、
前記定着ベルトBの上面は前記定着位置Q5において加
熱ロール51に圧接している。前記定着位置Q5におけ
る加圧パッド58により押される定着ベルトBおよび加
熱ロール51の圧接領域により定着ニップNが形成され
ている。前記定着ニップNの幅は、軸方向ではほぼ均
一、あるいは中央部より端部の方がやや幅広い形状であ
ることが好ましく、軸方向で定着ニップ幅に大きな差が
あると、紙しわが発生したり、定着不良が生じたりする
ことがある。前述したように、前記加熱ロール51の軸
の両端を支持するとともに、前記加圧部材本体57の軸
方向中央部を、前記支持穴62aに支持される突起57a
により加熱ロール51に向けて押圧し、さらに前記加圧
部材本体57は軸方向中央から両端部まで断面2次モー
メントを連続的に小さくすることにより、前記定着ニッ
プNのニップ圧およびニップ幅は加熱ロール51の軸方
向に沿ってほぼ一定とされている。
【0038】前記加圧部材本体57の材料としては、限
られた定着ベルトB内のスペースで、断面の形状(幅・
厚み等)を振って、上述のように加熱ロール51の剛性
EIに対して、約3/5程度の剛性EIを得られる物で
あれば、特別な材料を必要とすることなく、加熱ロール
51のコアと同じ材料でも、異なる材料でも良い。すな
わち、加熱ロール51の材料、厚さなどが決まった後、
すなわち加熱ロール51の剛性が決まった後で、その加
熱ロール51の剛性に合わせて、わりと自由に加圧部材
本体57の材料・形状(幅・厚み等)を選ぶことができ
る。
【0039】(実施例1の作用)前記手差トレイ31ま
たは前記各給紙トレイT1〜T5から送り出される各用紙
Sは、第1シート搬送路32を通って前記吸着位置Q4
で吸着用ロール34により前記転写ドラム21に吸着さ
れる。前記転写ドラム21に吸着された用紙Sは転写ド
ラム21の回転に伴って前記転写位置Q3を通過する際
に像担持体16のトナー像が転写される。用紙Sはフル
カラーの場合は4回転し、前記転写器22を通る毎にY
(イエロー)、マゼンタ(M)、C(シアン)、および
K(黒)のトナー像が転写され、モノカラーの場合は1
回転してモノカラーのトナー像が転写される。トナー像
が転写された用紙Sは剥離コロトロン36で転写ドラム
21から剥離されて、第2シート搬送路37を通って定
着位置Q5に搬送される。
【0040】図2において、定着位置Q5に搬送され定
着ニップNを通過する用紙Sは、加圧部材56により押
圧される定着ベルトBおよび加熱ロール51の挟圧力と
前記加熱ロール51の熱とにより用紙S上の未定着トナ
ー像Iが定着される。前記加熱ロール51はその軸の両
端が支持されまた、前記加圧部材本体57は軸方向中央
部が、前記支持穴62aにより加熱ロール51に向けて
押圧されている。
【0041】前記加圧部材本体57は軸方向中央から両
端部まで断面2次モーメントが連続的に小さくなってい
る。このように、加圧部材本体57を断面2次モーメン
トが軸方向中央部から両端部にいくに従って、徐々に小
さくなるような形状とし、この加圧部材本体57を軸方
向中央部で支持することで、軸方向中央部以外の所で
も、加熱ロール51のたわみと加圧部材本体57のたわ
みがほぼー致するようになり、軸方向全長に渡って加熱
ロール51と加圧部材56との圧接力がほぼ均一となる
のでー、定着ニップ幅をほぼ均一にすることができる。
【0042】ところで、最近のフルカラー機では、様々
な転写材(厚紙、薄紙、コート紙、OHP、封筒等)の
使用に対する要求力が強く、定着装置によっては、使用
する転写材に応じて、荷重を可変する必要が生じる。例
えば薄紙を転写材として使用する場合には、加熱ロール
51から剥離させるために、加熱ロール51に歪みを与
えなければならず、高い荷重が必要であるが、転写材と
して封筒を使用する場合は、剥離のための加熱ロール5
1の歪みは必要ではなく、逆に荷重が高いと封筒しわが
発生するので、荷重を低くする必要がある。よって、使
用する転写材に応じて荷重を可変する必要が生じ、常に
良好な定着性能と、安定した用紙搬送性を得るには、可
変する荷重によらず、加熱ロール51と加圧部材との間
の圧接力が、軸方向ではほぼ均一であるようにする。そ
のためには、荷重によらず、常に加熱ロール51のたわ
みを補正するように加圧部材56がたわむようにするこ
とが必要不可欠になる。
【0043】本実施例では、低荷重時で加熱ロール51
がたわんでいない時(図3参照)は、加圧部材本体の上
面(加熱ロール側)が直線状であるので、軸方向全長に
渡ってほぼ均一な圧接力が得られ、荷重が高くなり加熱
ロール51がたわんだ時(図5参照)でも、その荷重に
よらず、常に加熱ロール51のたわみを補正するように
加圧部材本体57がたわむので、加熱ロール51と加圧
部材56との圧接力が軸方向でほぼ均一に保持される。
このため、定着ニップ幅が軸方向にほぼ均一なまま推移
するので、定着不良が防止され、さらに紙しわも防止さ
れる。
【0044】(実施例2)図6は本発明の定着装置の実
施例2の説明図である。この実施例2は加圧部材56の
加圧部材本体57の形状が前記実施例1と相違している
が他の点では前記実施例1と同様である。図6におい
て、この実施例2の加圧部材本体57は、幅方向に形状
を変化させることにより、軸方向中央から両端部まで断
面2次モーメントが連続的に小さくされている。これに
より、前記定着ニップNのニップ圧、ニップ幅は前記定
着ロール51の軸方向に沿ってほぼ均一にされている。
このため本実施例の定着装置も前記実施例1と同様に、
紙しわや、定着ムラ、定着不良等が発生し難い。加圧部
材本体57の断面形状が長方形である場合は、断面2次
モーメントは、幅の1乗、及び厚さの3乗に比例するの
で、幅を変化させて断面2次モーメントを変化させた場
合、公差にバラつきがあってもニップ圧がにあまり変化
しない加圧部材56を得ることができる。従って、図6
に示すような加圧部材本体57を用いると、公差のバラ
つきに非常に強い加圧部材56を構成することができ
る。
【0045】(実施例3)図7は本発明の定着装置の実
施例3の説明図である。この実施例3は加圧部材56の
加圧部材本体57の形状が前記実施例1と相違している
が他の点では前記実施例1と同様である。図7におい
て、この実施例3の加圧部材本体57は、荷重が常に一
定である定着装置で、予め予想される加熱ロール51の
たわみに沿った形状(通常は略R形状)を上面(加熱ロ
ール51側)に有している。この実施例3の場合、加圧
部材本体の剛性を高くすることで、軸方向全長に渡って
加熱ロール51とほぼ均一な圧接力を得ることができ
る。さらに、使用する上で最小の荷重をかけた時の加熱
ロール51のたわみに沿った形状(通常は略R(円弧)
形状)を、上面(加熱ロール51側)に有する加圧部材
本体57を用いて、軸方向中央部で加圧し、使用する上
で荷重を増すに連れて、加熱ロール51のたわみに沿っ
て加圧部材本体57もたわむように加圧部材本体57の
材料・断面形状を選び、荷重が可変する装置に対応させ
ることが可能である。
【0046】(実施例4)図8は本発明の定着装置の実
施例4の説明図である。この実施例4は加圧部材56の
加圧部材本体57と加圧部材収容凹部62との間に補強
部材67を設け、補強部材67の下面に設けた突起67
aを加圧部材収容凹部62の支持穴62aに嵌合させた
点、および上面に設けた突起67bを加圧部材本体57
下面の穴に嵌合させた点で前記実施例1と相違している
が他の点では前記実施例1と同様である。この実施例4
は、弾性体である加圧パッド58および加圧部材本体5
7をー体成型する場合などで、加圧部材本体57の形状
に制約が生じ、軸方向での剛性の変化を所望の通りにで
きない時は、加圧部材本体57と押圧部材59の加圧部
材収容凹部62との間に、軸方向中央部から端部にいく
に従って剛性が小さくなっているような補強部材67
(図8参照)を一枚挿入している。このため本実施例4
の定着装置も補強部材の剛性を調整することで前記実施
例1と同様に、前記ニップ圧、ニップ幅をほぼ均一にで
きるので、紙しわや、定着ムラ、定着不良等が発生し難
い。
【0047】(実施例5)図9は本発明の定着装置の実
施例5の説明図である。この実施例5は加圧部材56の
加圧部材本体57と加圧部材収容凹部62との間に複数
の補強部材68〜70を設けた点で前記1枚設けた実施
例4と相違している。前記複数の補強部材のうち、一番
下の補強部材68の上に置く補強部材69の下面には、
前記補強部材68上での位置を定めるための突起69
a,69aが設けられている。前記突起69aは補強部材
の端面に係合して位置決めが行われる。補強部材70の
下面にも、前記補強部材69の端面に係合する突起70
a,70aが設けられている。この図9に示す実施例5
は、他の点では前記実施例4と同様である。このため本
実施例5の定着装置は、補強部材の長さ、厚さ、枚数な
どを調整することにより、前記実施例4と同様に、前記
ニップ圧、ニップ幅をほぼ均一にできるので、紙しわ
や、定着ムラ、定着不良等が発生し難い。
【0048】
【発明の効果】前述の本発明の定着装置は、下記の効果
を奏することができる。 (E01)加圧部材を、軸方向中央部から端部にかけて剛
性が小さくなるような形状とし、軸方向中央部で荷重を
かけるので、荷重が一定の時はもちろん、荷重が変化し
ても、加熱ロールのたわみを補正するように、加圧部材
がたわみ、常に軸方向でほぼ均一な定着ニップを得るこ
とができ、良好な定着性能と安定した用紙搬送性を要す
る定着装置を安価に提供することができる。また、加圧
部材として、ロールではなく、弾性体である加圧パッド
およびそれを支持する加圧部材本体を有する加圧部材を
使用しているので、比較的低い荷重で定着ニップを広く
取ることができる。さらに、荷重が低くなる分、加熱ロ
ールのコアを薄くすること、あるいは小径化することが
でき、ウォームアップタイムを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の定着装置の実施例1を備えた
画像形成装置の全体説明図である。
【図2】 図2は本発明の定着装置の実施例1の説明図
で前記図1に示す定着装置の拡大図である。
【図3】 図3は前記図2の矢印IIIから見た図であ
る。
【図4】 図4は同実施例1の定着装置で使用される加
圧部材本体の説明図である。
【図5】 図5は同実施例1の作用説明図で、加熱ロー
ルおよび加圧部材の押圧力が大きい場合の状態を示す図
である。
【図6】 図6は本発明の定着装置の実施例2の説明図
である。
【図7】 図7は本発明の定着装置の実施例3の説明図
である。
【図8】 図8は本発明の定着装置の実施例4の説明図
である。
【図9】 図9は本発明の定着装置の実施例5の説明図
である。
【図10】 図10は従来の、弾性体をその表面に被覆
した加熱ロールとロール軸に耐熱弾性体を被覆して成る
加圧ロールによって定着ニップを形成するフルカラー機
用のSoft RolI Fuser(以下SRFと略
す)の概略図である。
【図11】 図11は加熱ロール及び加圧部材が共に両
端支持である場合に両者の間に等分布荷重がかかってい
るとして、材料力学の基本式により算出した、それぞれ
のたわみを示す図である。
【図12】 図12は従来のロールの計算上の最大たわ
みを示す図表である。
【図13】 図13は加圧部材を中央支持した場合の加
熱ロールおよび加圧部材のたわみを示す図である。
【図14】 図14は加圧ロールを中央支持した場合の
加熱ロールおよび加圧ロールのたわみを示す図である。
【図15】 図15は加熱ロールを両端で支持し、加圧
ロールを中央で支持して等分布荷重が作用しているとし
た場合の材料力学の基本式により算出した最大たわみ示
す図表である。
【図16】 図16は前記図15の加熱ロールおよび加
圧ロール(3)に等分布荷重が作用しているとした場合
のたわみ量を示すグラフである。
【図17】 図17は断面が円筒および長方形の部材の
断面2次モーメントを示す図表である。
【符号の説明】
I…未定着トナー像、N…定着ニップ、S…記録シー
ト、51…加熱ロール、51b…弾性層、56…加圧部
材、58…加圧パッド、59…押圧部材、64…ベルト
ガイド、B…定着ベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする定
    着装置、(A01)表面に弾性層を有し、軸方向両端部が
    支持された加熱ロール、(A02)前記加熱ロールの軸方
    向に延び且つ前記加熱ロールに向けて押圧される耐熱弾
    性部材製の加圧パッドを有する加圧部材、(A03)前記
    軸方向の中央部から軸方向端部に行くに従って曲げ剛性
    が小さくなるように構成された前記加圧部材、(A04)
    加圧部材を軸方向中央部で支持する押圧部材、(A05)
    前記加圧部材およびこの加圧部材に平行に隣接して配置
    されたベルトガイドの周囲に回転移動可能に支持され且
    つ前記加圧部材により前記加熱ロール表面に圧接される
    無端の定着ベルト、(A06)前記定着ベルトおよび前記
    加熱ロールの圧接領域により定着ニップを形成し、前記
    定着ニップを通過する前記記録シートに付着した未定着
    トナー像を定着する前記加熱ロール、前記定着ベルト、
    および前記加圧部材。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする定
    着装置、(B01)表面に弾性層を有する加熱ロール、
    (B02)前記加熱ロールの軸方向に延び且つ前記加熱ロ
    ールに圧接される耐熱弾性部材である加圧パッドを有す
    る加圧部材、(B03)軸方向中央部から軸方向端部に行
    くに従って曲げ剛性が小さくなるように構成された前記
    加圧部材、(B04)加圧部材を軸方向中央部で支持する
    押圧部材、(B05)前記加熱ロールおよび加圧部材の圧
    接領域により定着ニップを形成し、前記定着ニップを通
    過する記録シートに付着した未定着トナー像を定着する
    前記加熱ロールおよび前記加圧部材。
JP34632796A 1996-12-25 1996-12-25 定着装置 Expired - Fee Related JP3582269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34632796A JP3582269B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34632796A JP3582269B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10186910A true JPH10186910A (ja) 1998-07-14
JP3582269B2 JP3582269B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=18382667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34632796A Expired - Fee Related JP3582269B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3582269B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005326640A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真装置
JP2005331574A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置
JP2007322907A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
JP2008076637A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2008096929A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真装置の定着器及び電子写真装置
JP2008152208A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Seiko Epson Corp 画像形成装置および像担持体の帯電方法
US7660553B2 (en) 2005-01-19 2010-02-09 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2010181840A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Canon Inc 像加熱装置
JP2014199305A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP2017223808A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 富士ゼロックス株式会社 搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP2019132994A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2020091391A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 東芝テック株式会社 定着装置および画像形成装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5825545B2 (ja) 2011-01-11 2015-12-02 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005326640A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真装置
JP4611664B2 (ja) * 2004-05-14 2011-01-12 株式会社リコー 電子写真装置
JP2005331574A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置
JP4576882B2 (ja) * 2004-05-18 2010-11-10 富士ゼロックス株式会社 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置
US7660553B2 (en) 2005-01-19 2010-02-09 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2007322907A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
JP2008076637A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2008096929A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真装置の定着器及び電子写真装置
JP2008152208A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Seiko Epson Corp 画像形成装置および像担持体の帯電方法
JP2010181840A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Canon Inc 像加熱装置
JP2014199305A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP2017223808A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 富士ゼロックス株式会社 搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP2019132994A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2020091391A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 東芝テック株式会社 定着装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3582269B2 (ja) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7477858B2 (en) Image forming apparatus using a belt fixing unit
JP3582269B2 (ja) 定着装置
US7606508B2 (en) Image forming apparatus with a fixing apparatus
US9382089B2 (en) Paper transporting device, image forming apparatus, image reading device and post-processing device
JP3613919B2 (ja) 定着装置
US7986908B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2009196803A (ja) 用紙搬送装置
US7447451B2 (en) Image printing apparatus with fixing device
JP2011209416A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4152997B2 (ja) 搬送ローラ、搬送機構、および画像形成装置
US6411792B2 (en) Image forming device
US20140314460A1 (en) Sheet pressing device and image forming apparatus
JP2009069226A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4137824B2 (ja) 画像形成装置の排紙機構
US10054886B2 (en) Fixing device and image forming apparatus that prevent local unevenness of a pressure force
JPH10228196A (ja) 定着装置
JP4461952B2 (ja) カール補正装置
JP5045197B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
CN214067590U (zh) 一种定影装置及图像形成装置
JP4104843B2 (ja) 画像形成装置
JP3983041B2 (ja) 画像形成装置
JP2012063695A (ja) 画像形成装置
JP2004077871A (ja) 画像形成装置
JP6500525B2 (ja) 加圧部材、定着装置および画像形成装置
JP2004226867A (ja) 画像転写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040719

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070806

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees