JP2005331574A - 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 局部的に厚さが大きい部分をもつ被定着処理物を定着処理する場合でも、局部的なニップ圧力過多の状態を発生させないようにニップし適切に定着処理可能とする。
【解決手段】 圧力パッド56をエンドレスベルトに形成した定着ベルトの内側に圧接することにより、定着ベルトを回転駆動されるヒートロール52に連れ回りするよう圧接してニップ部分を構成し、圧力パッド56を支持する取付部74を設けたホルダ部材70と、少なくとも圧力パッド56に強い荷重が負荷される部分との間に弾性シート部材76を配置する。 圧力パッド56に局所的な圧力が加わったとき、圧力パッド56が弾性シート部材76を弾性変形させて圧力を分散し、良好なニップ状態を保ち、適切に定着処理可能とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子写真システムとして構成された複写機やプリンタ等に用いられる定着装置と、この定着装置を用いた電子写真方式の画像形成装置とに関する。
一般に、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、例えばドラム状に形成された感光体を一様に帯電し、この感光体を画像情報に基づいて制御された光で露光して感光体上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像をトナーによって可視像(トナー像)とし、さらにこのトナー像を記録紙に転写し、これを定着装置によって定着して画像形成している。
また、電子写真方式の画像形成装置には、フルカラーの画像を形成するカラー画像形成装置がある。このカラー画像形成装置は、大別すると、中間転写体を用いたタイプと、中間転写体を用いないタイプとがある。この中間転写体を用いた画像形成装置は、感光体上に形成されたトナー像を、一旦、中間転写体上に一次転写するので、記録媒体の材質に関係なく一次転写を実施でき、フルカラー画像の高画質化に有利である。
また、中間転写体を用いたカラー画像形成装置には、いわゆる「4サイクル方式」のものと、いわゆる「タンデム方式」のものがある。この4サイクル方式のカラー画像形成装置は、単一の感光体上に順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン及び黒等の各色のトナー像を、中間転写体上に互いに重ね合わせた状態で一次転写した後、この中間転写体上に多重に転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、黒等のトナー像を、二次転写ロールによって記録媒体上に二次転写することにより、カラー画像を形成する。
一方、「タンデム方式」のカラー画像形成装置は、複数(例えば、4つ)の感光体上に形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒等の互いに色が異なる各色のトナー像を、中間転写体上に互いに重ね合わせた状態で一次転写した後、当該中間転写体上に多重に転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、黒等のトナー像を、二次転写ロールによって記録媒体上に二次転写することにより、カラー画像を形成するように構成されている。
前述のような種々の方式の画像形成装置に用いられる定着装置は、例えば、定着ロールと加圧ロールとの間に、未定着トナー像を担持した記録紙を通過させ、未定着トナー像に対して加熱と加圧とを行うことによって記録紙にトナー像を定着している。
このような電子写真システム用の定着装置では、定着速度を高速化し、定着むらや紙しわの発生を防止して画像品質を向上し、定着装置を小型化し、室温にある定着装置を定着処理可能状態に立ち上げるまでのウォームアップタイムの短縮を図ることが望まれている。
そこでこの要望に答えるべく、いわゆるフリーベルトニップフューザ(Free Belt Nip Fuser)と呼ばれる定着装置の実用化が図られている。このフリーベルトニップフューザは、固定された圧力パッドの表面上を摺動自在に配置された定着ベルトに対して、ベルトニップ幅が拡大されると共にシートの出口側が局部的に弾性変形された定着面が形成されるようにヒートロールを圧接させるよう構成する。
このように構成したフリーベルトニップフューザは、回転駆動されたヒートロールと定着ベルトとの間にトナー像が転写されたシートをニップして定着ベルトと連れ回り動作させながら、定着面を通過させる際に加熱圧着作用によりトナー像を定着し、さらに定着ベルトからシートを剥離して搬出する。
このフリーベルトニップフューザは、ベルトニップ幅を拡大して定着処理を高速化し、定着装置の小型化を図ることができ、しかもヒートロールから定着ベルト及び圧力パッド側に奪われる熱量を少なくしてベルトニップ部分での温度低下量を低減し、熱をトナーの溶融に利用する効率を高めてトナーの定着性の向上とウォームアップタイムの短縮を図ることができるものである(例えば、特許文献1参照)。
このようなフリーベルトニップフューザでは、例えば封筒上のトナー像を定着処理するときに、封筒の折り曲げて重ねられた両端部と、封筒の表面紙と裏面紙とフラツプの周囲とが3重に重なった最大厚さ部分とが局部的に厚さが大きくなるので、固定された圧力パッド上に定着ベルトを介して圧接されるヒートロールに対しても封筒の厚みが大きくなる両端部とフラツプ周囲の最大厚さ部分とに対応して局部的なニップ圧力過多の状態が発生する。特に、フリーベルトニップフューザでは、ヒートロールの軸方向長さを短縮して小型化を図ろうとするとヒートロールの剛性が増して弾性変形量が減少するために局部的なニップ圧力過多の傾向が増大し、定着処理した封筒に皺が生じたりヒートロールを傷める虞があるという問題がある。
特許第3298354号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、局部的に厚さが大きい部分をもつ被定着処理物を定着処理する場合でも、局部的なニップ圧力過多の状態を抑制させるようにニップし適切に定着処理できるようにした電子写真システム用の定着装置と画像形成装置とを新たに提供することを目的とする。
請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置は、記録媒体に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、表面が弾性変形するとともに、回転駆動される回動部材と、回動部材に接触されるエンドレスベルト状に形成された定着ベルトと、定着ベルトの内側にあって、定着ベルトを介して回動部材を押圧することにより、回動部材との間でニップ部分を構成する圧力パッドと、圧力パッドを支持する取付部を設けたホルダ部材と、少なくとも圧力パッドに強い荷重が負荷される部分と、ホルダ部材の取付部との間に配置される弾性シート部材と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置において、弾性シート部材を、圧力パッドにおけるニップ部分の搬送方向出口側に配置され回動部材に強く圧接して回動部材の表面から記録媒体を剥離させるハードパッド部材の直下となる底面部分に、配置したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置において、弾性シート部材を、圧力パッドにおける、ニップ部分の搬送方向出口側に配置され回動部材に強く圧接して回動部材の表面から記録媒体を剥離させるハードパッド部材と、当該ハードパッド部材の長手方向に沿って搬送方向上流側に隣接するソフトパッド部材の設置部との直下となる底面部分に、配置したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置において、弾性シート部材を、圧力パッドの直下となる全底面と、ホルダ部材の取付部との間に、配置したことを特徴とする。
前述のように構成することにより、この定着装置では、圧力パッドに局部的に強い荷重が負荷された場合に、圧力パッドの強い荷重が負荷された部位で局所的に弾性シート部材を押し潰すように撓むよう変形して荷重が集中しないように分散させる。すなわち、この定着装置によって局部的に厚みが厚い記録媒体を定着処理する場合には、記録媒体の局部的に厚みが厚い部分が回動部材と圧力パッドとの間のニップ部分を通過する際に、圧力パッド上に記録媒体の局部的に厚みが厚い部分が乗った所に大きな荷重が加わる。すると、圧力パッドが、大きな荷重が加わった部分で弾性シート部材を弾性変形させながら回動部材から離れる方向へ凹むように撓むよう弾性変形して逃げる。このため、圧力パッドは、その長手方向の荷重が加わっている部分の全長に渡って平均的に荷重が負荷されるようになって、圧力パッドにおける長手方向の荷重の分布が許容範囲内に収まり、例えば、記録媒体に皺がよったり、回動部材の表面に塑性変形に起因する皺がよること等が無く、適切に定着処理することが可能となる。
また、ホルダ部材に設けた取付部と圧力パッドとの間に弾性シート部材を敷設するので、この弾性シート部材が加工誤差を吸収するから比較的加工誤差の許容度が大きくなる。このため、ホルダ部材の取付部と、圧力パッドとは、それぞれを加工製造するときの加工精度を低く抑えて、廉価に製造できる。
請求項5に記載の電子写真システム用の定着装置は、記録媒体に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、表面が弾性変形可能に形成され、かつ回転駆動される加圧ロールと、加圧ロールに接触されるエンドレスベルト状に形成された定着ベルトと、定着ベルトの内側にあって、定着ベルトを介して回動部材を押圧することにより回動部材との間でニップ部分を構成するとともに、発熱源を有する加熱部材と、加熱部材を支持する取付部を設けたホルダと、少なくとも加熱部材に強い荷重が負荷される部分と、ホルダの取付部との間に配置される弾性シート部材と、を有することを特徴とする。
上述のように構成することにより、この定着装置では、加熱部材に局部的に強い荷重が負荷された場合に、加熱部材が強い荷重が負荷された部位で弾性シート部材を押し潰すように撓むよう変形して荷重が集中しないように分散させる。すなわち、この定着装置によって局部的に厚みが厚い記録媒体を定着処理する場合には、記録媒体の局部的に厚みが厚い部分が回動部材と加熱部材との間のニップ部分を通過する際に、加熱部材上に記録媒体の局部的に厚みが厚い部分が乗った所に大きな荷重が加わる。すると、加熱部材が、大きな荷重が加わった部分で弾性シート部材を弾性変形させながら回動部材から離れる方向へ凹むように撓むよう弾性変形して逃げる。このため、加熱部材は、その長手方向の荷重が加わっている部分の全長に渡って平均的に荷重が負荷されるようになって、加熱部材における長手方向の荷重の分布が許容範囲内に収まり、例えば、記録媒体に皺がよったり、回動部材の表面に塑性変形に起因する皺がよること等が無く、適切に定着処理することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子写真システム用の定着装置において、弾性シート部材を、耐熱性ゴムで形成したことを特徴とする。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする。
上述のように構成することにより、フリーベルトニップフューザ方式の定着装置によって局部的に厚みが厚い記録媒体を適切に定着処理することができるので、例えば封筒や厚紙等の広いメディア(記録媒体)に対する画像形成が可能な画像形成装置を提供できる。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項5に記載の定着装置を備えたことを特徴とする。
上述のように構成することにより、この定着装置によって局部的に厚みが厚い記録媒体を適切に定着処理することができるので、例えば封筒や厚紙等の広いメディアに対する画像形成が可能な画像形成装置を提供できる。
本発明の電子写真システム用の定着装置と画像形成装置とによれば、局部的に厚さが大きい部分をもつ被定着処理物をニップして定着処理する場合でも、局部的なニップ圧力過多の状態を抑制させるようにニップし適切に定着処理できるという効果がある。
[第1実施の形態]
本発明の電子写真システム用の定着装置と画像形成装置に係わる実施の形態を、図1乃至図4により説明する。
本実施の形態に係わる電子写真システム用の定着装置を備えた画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタは、図1の概略断面構成図に示すように、フルカラープリンタ本体10の内部における図に向かって中央よりもやや右上部に、像担持体としての感光体ドラム12を回転可能に配設する。この感光体ドラム12は、例えば、表面にOPC等よりなる感光体層が被覆された直径が約47mmの導電性円筒体で構成し、図示しない駆動手段により、矢印A方向に沿って約150mm/secのプロセススピードで回転駆動する。
この感光体ドラム12の表面は、帯電手段としての帯電ロール14が転接されて所定の電位に帯電される。この後、感光体ドラム12直下の離れた位置に配置された露光手段としてのROS16(Raster Output Scanner)によって、レーザービーム(LB)による画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム12の表面上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器15Y、15M、15C、15Kを周方向に沿って配置した回転式の現像装置15によって現像され、所定の色のトナー像となる。このとき、感光体ドラム12の表面では、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。
この回転式の現像装置15は、所定のタイミングで回転駆動され、現像する色に対応した現像器15Y、15M、15C、15Kが、感光体ドラム12と対向する現像位置に移動する。例えば、フルカラーの画像を形成する場合には、感光体ドラム12の表面上で、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4回繰り返される。そして、この感光体ドラム12の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
このようにトナー像が形成されるにあたって感光体ドラム12が回転する回数は、画像のサイズに応じて異なるが、例えば、A4サイズであれば1色の画像を形成するために、感光体ドラム12が3回転する。つまり、感光体ドラム12の表面には、感光体ドラム12が3回転するごとに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。なお、感光体ドラム12上に順次形成されるトナー像は、一次転写位置を通過する際に、中間転写ベルト18上に互いに重ね合わされた状態で一次転写される。
この感光体ドラム12上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、感光体ドラム12の外周にベルト状の像担持体(中間転写体)としての中間転写ベルト18が巻き付けられた一次転写位置において、中間転写ベルト18上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール20によって一次転写される。この中間転写ベルト18上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像は、二次転写ロール22によって、所定のタイミングで給紙される記録媒体としての記録用紙24上に一括して二次転写される。
この二次転写ロール22は、図示しない駆動源からギアを介して回転駆動される。また、記録用紙24は、フルカラープリンタ本体10の下部に配置された給紙部26から、ピックアップロール28によって送り出されるとともに、フィードロール30及びリタードロール32によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、レジストロール34によって中間転写ベルト18上に転写されたトナー像と同期した状態で、中間転写ベルト18の二次転写位置へと搬送される。この二次転写ロール22は、所定のタイミングで中間転写ベルト18の表面に接離するように構成する。
この中間転写ベルト18は、複数のロールによって張架されており、感光体ドラム12の回転に同期した所定のプロセススピード(約150mm/sec)で周回動作するように構成する。すなわち中間転写ベルト18は、感光体ドラム12における回動方向の上流側にて中間転写ベルト18のラップ位置を特定するラップインロール36と、感光体ドラム12上に形成されたトナー像を中間転写ベルト18上に転写する一次転写ロール20と、ラップ位置の下流側にて中間転写ベルト18のラップ位置を特定するラップトロール38と、二次転写ロール22に中間転写ベルト18を介して当接するバックアップロール40と、中間転写ベルト18のクリーニング装置42に対向する第1のクリーニングバックアップロール44と、第2のクリーニングバックアップロール46とによって、所定の張力で張架されている。
さらに、このフルカラープリンタ本体10では、装置の小型化を達成しつつ、中間転写ベルト18や大きなスペースを占める回転式の現像装置15などのメンテナンス性を向上させるために、中間転写ベルト18は、感光体ドラム12や帯電ロール14及び二次転写ロール22を含めて、一体的に画像形成ユニット48を構成しており、フルカラープリンタ本体10の上部カバー部分を開くことによって、画像形成ユニット48の全体をフルカラープリンタ本体10の外部へ取り出せるように、画像形成ユニット48を着脱可能に構成する。
また、中間転写ベルト18用のクリーニング装置42は、必要なタイミングで離間位置から中間転写ベルト18の表面に摺擦するように移動操作可能に装着されたスクレーパ及びクリーニングブラシ(図示せず)とを備える。これらのスクレーパやクリーニングブラシによって除去された残留トナーや紙粉は、クリーニング装置42の内部に回収されるようになっている。
なお、このフルカラープリンタでは、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム12の表面を、この感光体ドラム12が1回転する毎に、感光体ドラム12の斜め下方に配置されたクリーニング装置35のクリーニングブレードによって、残留トナーなどが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
上述のようにして中間転写ベルト18からトナー像が転写された記録用紙24は、定着装置50へと搬送されて加熱下で加圧されることによりトナー像が記録用紙24上に定着される。
(定着装置)
図1乃至図4に示すように、定着装置50は、いわゆるフリーベルトニップフューザ(Free Belt Nip Fuser)方式として構成するもので、回転駆動される回動部材としてのヒートロール52と、このヒートロール52が定着ベルト54を介して圧接される圧力部材である圧力パッド56とにより主要部が構成されている。
図示しないが、ヒートロール52は、所定長さの円筒状に形成された金属製のコア(円筒状芯金)の周囲に耐熱性弾性体層及び離型層を積層して構成する。ヒートロール52のコアは、鉄、アルミニウム、SUS等の熱伝導率の高い金属製(ここでは、薄肉高張力鋼管を用いる)の円筒体で構成する。なお、コアの外形および肉厚は、この定着装置50における圧力パッド56の押圧力が小さいため、小径化、薄肉化を図ることができる。
さらにヒートロール52における耐熱性弾性体層は、耐熱性の高い弾性体であればどのような材料を用いることも可能である。特に、ゴム硬度が25〜40度(JIS A)程度のゴム、エラストマ等の弾性体を用いるのが好ましく、具体的には、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を利用することができる。
ヒートロール52における離型層は、耐熱性の樹脂であればどのような樹脂を用いてもよく、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂等を用いることができるが、離型層のトナーに対する離型性や耐摩耗性の観点から、フッ素樹脂が適している。フッ素樹脂としては、PFA、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体)等が使用できる。離型層の厚みとしては、好ましくは10〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。離型層の厚みが10μm未満であると、ヒートロール52の歪みに基づき記録用紙24にしわが生じ易くなり、一方、30μmを超えると、離型層が硬くなり、画像に光沢むら等の欠陥が生じる可能性が増え、ともに好ましくないからである。
このヒートロール52の内部には、発熱源としてのハロゲンランプが配設されている。なお、ヒートロール52の表面には、温度センサを接触させ、この温度センサによる温度計測値に基づいて画像形成装置の制御部がハロゲンランプの点灯を制御し、ヒートロール52の表面温度が所定の設定温度(例えば、 170℃)を維持するように調整する。
このヒートロール52に圧接しながら同期して周回動作する定着ベルト(エンドレスベルト状のもの)54は、無限軌道状(所定長さの円筒状)に形成する。
この定着ベルト54は、エンドレスベルト状のもの(無端ベルト)として構成され、ベース層と、このベース層のヒートロール52側の面または両面に被覆された離型層とから構成されている。ベース層は、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等のポリマーやSUS、ニッケル、銅等の金属により形成され、その厚みは、30〜200μm、好ましくは50〜125μm、より好ましくは75〜100μm程度である。ベース層の表面に被覆される離型層としては、フッ素樹脂、例えばPFA、PTFE、FEPで形成され、その厚みは5〜100μm、好ましくは10〜30μm程度である。
また、定着ベルト54の内周面は、圧力パッド56との摺擦抵抗を低減するため、表面粗さRa(算術平均粗さ)を0.4μm以下に設定している。また、定着ベルト54の外周面は、ヒートロール52からの駆動力を受け易いように、表面粗さRaを1.2〜2.0μmに設定している。
このように構成された定着ベルト54(エンドレスベルト状のもの)は、その内周面に摺接する圧力パッド56と、その両端内周面部に摺動自在に摺接することにより、それぞれ支受する各エッジガイド58とによって回転自在(周回動作自在)に支受されている。そして、定着ベルト54は、圧力パッド56に対応したニップ部分をヒートロール52に所定の圧力で転接させるように装着する。
圧力パッド56は、定着ベルト54の内側にあって、定着ベルト54を介してヒートロール52を所定の圧力分布で押圧するようにし、ヒートロール52との間でニップ部分を構成する。ここで、ニップ部分とは、定着ベルト54とヒートロール52とが弾性変形しながら転接する領域であって、定着ベルト54とヒートロール52の回転方向(記録用紙24の搬送方向)に所定の長さを持ち、かつ定着ベルト54とヒートロール52の長手方向に亘る、略平面視矩形状の領域をいうものとする。
圧力パッド56は、ソフトパッド部材60と、ハードパッド部材62とで構成する。このソフトパッド部材60は、ニップ部分の搬送方向入口側に配置し、記録媒体である記録用紙24の搬送方向に対して広いニップ部分を確保し、記録用紙24が所定の温度となるように加熱し所要の圧力を加えられるように構成する。例えばソフトパッド部材60は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性材料又は板バネ等で構成することができる。
このフルカラープリンタでは、図3に示すように、ソフトパッド部材60を、角柱状に形成された弾性材料60Aの底面に、金属製の長板材で形成した補助部材60Bを固着して構成する。なお、弾性材料60Aの上面は、略ヒートロール52の外周面に倣う凹形状に形成する。
圧力パッド56のハードパッド部材62は、ニップ部分の搬送方向出口側に配置し、ヒートロール52に強く圧接してコアの周囲に設けた耐熱性弾性体層及び離型層を弾性変形させることにより、ヒートロール52の表面から記録用紙24を剥離させるように構成する。
このハードパッド部材62は、例えば、PPS(ポリフェエレンサルファイド)、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミド等の耐熱性を有する樹脂、または鉄、アルミニウム、SUS等の金属を材料しとして形成することができる。ハードパッド部材62の形状は、ニップ部分における外面形状が一定の曲率半径を有する凸曲面形状(いわゆる蒲鉾型)に形成する。
図3に示すように、このハードパッド部材62は、その長手方向に沿って搬送方向上流側に隣接するソフトパッド部材60の設置部62Aを一体的に形成する。すなわち、ハードパッド部材62は、矩形長尺状のパッド部材本体63の一部に形成し、これに隣接した位置に矩形溝状のソフトパッド部材60の設置部62Aを形成する。
そして、設置部62Aには、設置部62Aを底側にしてソフトパッド部材60を嵌め込んで一体的に組み付ける。これにより、ソフトパッド部材60とハードパッド部材62とがそれぞれの長手方向で隣接した、一つの圧力パッド56を構成する。
また、パッド部材本体63の底面における記録用紙24の搬送方向上流側端部には、その長手方向に対して所定間隔を開けた各複数位置に、摺擦部材である低摩擦シート部材66を係着するための小矩形突片状の係止片64をそれぞれ突設する。
図2、図3及び図5に示すように、この低摩擦シート部材66は、ニップ部分に対応して圧力パッド56におけるソフトパッド部材60とハードパッド部材62との表面を十分に覆うように配置する。この低摩擦シート部材66は、圧力パッド56が低摩擦シート部材66を介して定着ベルト54の内周面と強い圧力が負荷された状態で摺接する際の摺擦抵抗(摩擦抵抗)を低減するために設けられるもので、摩擦係数が小さく、耐摩耗性・耐熱性に優れた材質(例えば、フッ素樹脂の織物で形成したシート)で形成する。
また、定着ベルト54内周面に塗布された潤滑剤が、定着ベルト54との摺動部に入り込めるように、低摩擦シート部材66の定着ベルト54側の表面には、微小な凹凸が形成されている。例えば、この凹凸の粗さは、Ra(算術平均粗さ)が5〜30μmで形成されている。これは、凹凸の粗さがRa=5μmより小さければ、定着ベルト54との摺動部に充分な潤滑剤を入り込ませにくいため適当ではなく、その一方で、Ra=30μmより大きければ、凹凸の跡がOHPやコート紙を定着した際に光沢むらとして目立つために好ましくないことに基づくものである。さらには、低摩擦シート部材66は、潤滑剤が滲み込んで裏面から漏れ出ないように、潤滑剤に対する浸潤性のない(難通過性)ように構成している。具体的には、フッ素樹脂からなる多孔質樹脂繊維布をベース層としてヒートロール52側の面にPET樹脂シートをラッピングさせたもの、シンタード成形したPTFE樹脂シート、テフロン(登録商標)を含浸させたガラス繊維シート等を用いることができる。
この低摩擦シート部材66には、長手方向の一方の端部近くで各係止片64に対応した各位置に、それぞれ係着穴68を穿設する。この係着穴68は、直円形若しくは楕円又は滑らかな曲線に囲まれた貫通穴に形成し、応力集中により破断しないようにする。
この低摩擦シート部材66は、その各係着穴68に、パッド部材本体63の各々対応する係止片64を挿通してソフトパッド部材60からハードパッド部材62へかけて巻き付けるように装着する。
このようにソフトパッド部材60と低摩擦シート部材66とが組み付けられたパッド部材本体63は、ホルダ部材70に取り付けられる。
このホルダ部材70は、図2乃至図4に示すように、アルミニュウム等の金属製で、略断面矩形の一つの角部を小円弧状に突出させた変形筒型に形成する。
このホルダ部材70は、その小円弧状に突出させたガイド角部72を記録用紙24の搬送方向上流側に向けて設置されるもので、このガイド角部72の外周面が定着ベルト54の内周面に摺接してその周回動作をガイドする。
また、このホルダ部材70は、ガイド角部72に隣接した側面部に、パッド部材本体63等の取付部74を形成する。この取付部74は、矩形の浅溝状に形成され、そのガイド角部72に沿って隣接するように係止片64を遊挿するための逃げ溝74Aが形成されている。
この取付部74の載置平面(取付部74の底面における逃げ溝74Aを除いた平面)上には、弾性シート部材76を配置する。この弾性シート部材76は、例えば耐熱性ゴム材料等の耐熱性を有する弾性材料で形成する。この弾性シート部材76は、オイルを吸収して膨張することがなく、100℃程度の熱に耐え得る耐熱性に優れた弾性材料で、ゴム硬度が30度(JIS A)程度の硬度を有する弾性材料によって、長板状(帯状)に構成する。
この弾性シート部材76は、取付部74の載置平面と同形で、一定の厚さに形成し、取付部74の載置平面上に配置する。
また、弾性シート部材76は、ハードパッド部材62が局所的に圧力を受ける部分に対応して配置しても良い。この場合には、弾性シート部材76をハードパッド部材62が局所的に圧力を受ける部分に対応した形状の、単数又は複数の部材に構成し、各々の部材を取付部74の載置平面におけるハードパッド部材62が局所的に圧力を受ける部分に配置する。
さらに、この弾性シート部材76は、取付部74の載置平面上におけるハードパッド部材62の直下となる底面部分にのみ配置しても良い。または、弾性シート部材76を、取付部74の載置平面上におけるハードパッド部材62及びソフトパッド部材60の直下の底面部分にのみ配置しても良い。なお、弾性シート部材76は、取付部74の全面に渡って配置しても良い。
図2乃至図4に示すように、ホルダ部材70には、取付部74と対向する側部の外側面79に長手方向に亘って、潤滑剤塗布部材78を配設する。潤滑剤塗布部材78は、帯状の耐熱性フェルトで構成され、例えば粘度300csのアミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤が3g程度含浸されている。そして、潤滑剤塗布部材78は、定着ベルト54の内周面に対して摺接するように配置され、耐熱性フェルトからの浸透圧により、潤滑剤を常時適量ずつ定着ベルト54内周面に供給するよう構成されている。なお、潤滑剤塗布部材78は、耐熱性フェルトからの潤滑剤の供給が過多にならないように、耐熱性フェルトのエッジ部のみを定着ベルト54内周面に接触させるようにすることが望ましい。これにより、定着ベルト54と低摩擦シート部材66との摺動部に潤滑剤を供給し、低摩擦シート部材66を介した定着ベルト54と圧力パッド56との摺擦抵抗をさらに低減して、定着ベルト54の円滑な動作を図っている。
このように圧力パッド56上を摺動する定着ベルト54は、その両端内周面部をそれぞれ各エッジガイド58によって回転自在(周回動作自在)に支受される。このエッジガイド58は、断面が略C形状のベルト走行ガイド部材59の外側に設けられている。また、ベルト走行ガイド部材59は、摺擦抵抗を極力小さくし、熱の損失も小さくするため、静止摩擦係数が小さく熱伝導率の低い材質で形成されている。さらに、ベルト走行ガイド部材59には、エッジガイド58の外側に、定着ベルト54の内径よりも大きく張り出すように突設されたフランジ部61が形成されている。
各ベルト走行ガイド部材59は、それぞれねじ部品67をホルダ部材70の筒穴内に設けたねじ穴65に嵌合することによってホルダ部材70の両端部に各々締結する。
また、この定着装置50では、ホルダ部材70の両端部にそれぞれ取り付けたベルト走行ガイド部材59の相対向するフランジ部61の内側面同士の間隔が定着ベルト54の幅と略一致するように設定され、定着ベルト54の幅方向への移動(ベルトウォーク)を規制している。
次に、本第1実施の形態に係る電子写真システム用の定着装置を備えた画像形成装置であるフルカラープリンタの基本的な作像プロセスについて説明する。
図1に示すようなフルカラープリンタでは、図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置(IPS)により所定の画像処理が施された後、現像装置15、(15Y,15M,15C,15K)によって作像作業が実行される。この画像処理装置(IPS)では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データを、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換し、レーザ露光器であるROS16に出力する。
ROS16では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射されたレーザビームLBを現像装置15の感光体ドラム12に照射する。現像装置15では、帯電ロール14によって表面が帯電された後、このROS16によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。
感光体ドラム12の表面上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器15Y、15M、15C、15Kを周方向に沿って配置した回転式の現像装置15によって現像され、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。このようにして感光体ドラム12上に順次形成されるトナー像は、一次転写位置を通過する際に、中間転写ベルト18上に互いに重ね合わされた状態で一次転写される。
そして、中間転写ベルト18上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像は、二次転写ロール22によって、記録媒体としての記録用紙24上に一括して二次転写される。
このようにして中間転写ベルト18からトナー像が転写された記録用紙24は、定着装置50へと搬入される。
定着装置50では、ヒートロール52が図示しない駆動モータにより矢印B方向に回転し、この回転により定着ベルト54も従動回転されており、トナー像が静電転写された記録用紙24が、ヒートロール52と圧力パッド56との間位置にあるニップ部分に搬入される。そして、記録用紙24がニップ部分を通過する際に、記録用紙24上のトナー像はニップ部分に作用する圧力と、ヒートロール52から供給される熱とによって定着される。
この定着装置50では、略ヒートロール52の外周面に倣う凹形状のソフトパッド部材60によりニップ部分を広く構成することができるため、安定した定着性能を確保することができる。これに加えて、この定着装置50では、ヒートロール52の外周面に食い込むように突出させたハードパッド部材62により、ニップ部分の出口領域(剥離ニップ部)においてヒートロール52表面層の歪みが局所的に大きくなるので、定着処理後の記録用紙24が剥離ニップ部を通過する際に局所的に大きく形成された歪みを通過することになって、ヒートロール52に巻き付くことの無く確実に剥離される。すなわち、ヒートロール52の歪みをハードパッド部材62によって局所的に大きくし、小さい歪み量で高い剥離性能を得ることが可能となる。そのため、ヒートロール52の離型層として、薄膜の耐熱性樹脂を用いた場合においても、記録用紙24における紙しわの発生を抑制できる。また、耐熱性弾性体層と離型層との間の剥がれ等も発生し難く、剥離性能の維持と併せて長期に亘る部品性能の信頼性を向上させることができる。
さらには、ヒートロール52の歪み量を小さく形成できるので、ヒートロール52は、その耐熱性弾性体層を薄肉化することができる。そのため、ヒートロール52の熱容量を小さく構成できるので、ウォームアップタイムを短くするとともに、消費電力の低減を図ることもできる。また、熱伝導率の低い耐熱性弾性体層を薄肉化できるため、ヒートロール52の内面と外面との間の熱抵抗が小さくなって熱応答性の向上を図れるため、画像形成装置の高速化にも適している。
また、本第1実施の形態に係わる定着装置50では、ホルダ部材70の取付部74に対して弾性シート部材76を介してパッド部材本体63を装着している。よって、この定着装置50では、ハードパッド部材62に局部的に強い荷重が負荷された場合に、パッド部材本体63におけるハードパッド部材62の部分が強い荷重が負荷された部位で局所的に弾性変形(弾性シート部材76を押し潰すように局所的に撓むよう変形)して荷重が集中しないように分散させる。
すなわち、この定着装置50によって局部的に厚みが厚い記録媒体(例えば封筒等)を定着処理する場合には、記録媒体の局部的に厚みが厚い部分がヒートロール52とハードパッド部材62との間位置のニップ部分を通過する際に、ハードパッド部材62上に記録媒体の局部的に厚みが厚い部分が乗った所に大きな荷重が加わる。すると、ハードパッド部材62が、大きな荷重が加わった部分で弾性シート部材76を弾性変形させながらヒートロール52から離れる方向へ凹むように局所的に撓むよう弾性変形して逃げる。このため、ハードパッド部材62は、その長手方向の荷重が加わっている部分の全長に渡って平均的に荷重が負荷されるようになって、ハードパッド部材62における長手方向の荷重の分布が許容範囲内に収まり、適切な定着処理(例えば、記録用紙24に皺がよったり、ヒートロール52の表面に塑性変形に起因する皺がよること等が無く、定着処理すること)が可能となる。
なお、定着装置50において、ホルダ部材70の取付部74と、ハードパッド部材62との間に弾性シート部材76を引かない場合には、ハードパッド部材62が弾性変形する余地が無いので、ヒートロール52側に局所的な荷重が加わり、記録用紙24に皺がよったり、ヒートロール52の表面に塑性変形に起因する皺がよることが起こり易くなる。
また、ホルダ部材70の取付部74と圧力パッド56の底面とが直接接触する場合には、剛体と剛体との接触となるため、取付部74と圧力パッド56底面との平面度や位置精度を高精度で加工しなければ圧力パッド56がヒートロール52に圧接する圧力分布を適切に管理できない。しかし、取付部74と圧力パッド56との間に弾性シート部材76を敷設する場合には、この弾性シート部材76が加工誤差を吸収するので比較的誤差の許容度が大きくなる。このため、ホルダ部材70の取付部74と、圧力パッド56とは、それぞれを加工製造するときの加工精度を低く抑えて、廉価に製造できる。
この定着装置50では、上述したように、トナー像が静電転写された記録用紙24がニップ部分を通過することにより、トナー像が記録用紙24に定着されるが、記録用紙24がニップ部分を通過する際の搬送力は、駆動側のヒートロール52から受ける。すなわち、記録用紙24は、ヒートロール52の回転に伴い、ヒートロール52から摩擦力を受けることによって搬送されている。したがって、記録用紙24がニップ部分を通過する際に記録用紙24は、ヒートロール52からの搬送力を受けるとともに、定着ベルト54側から搬送方向とは逆方向の力(逆搬送力)を受けることとなる。
ところで、定着ベルト54は、ニップ部分においてハードパッド部材62に押圧されることになるため、圧力パッド56から回動方向と逆の方向の力を摺擦抵抗として受ける。そこで、前述したように、定着ベルト54とハードパッド部材62との間には低摩擦シート部材66を介在させるとともに、潤滑剤塗布部材78から定着ベルト54の内周面に潤滑剤を塗布して、定着ベルト54とハードパッド部材62との摺擦抵抗を極力低減するように構成している。
したがって、通常状態では、定着ベルト54がハードパッド部材62から受ける摺擦抵抗は極めて小さく、円滑に回動可能であることから、定着ベルト54は記録用紙24と等速で回動することが可能である。この場合には、記録用紙24が受ける逆搬送力は、定着ベルト54を介したハードパッド部材62からの摺擦抵抗であるから、無視できる程度に小さいレベルである。そのため、記録用紙24は、ヒートロール52と等速に安定して搬送される。
ここで、潤滑剤塗布部材78は、定着ベルト54の内周面に接触するように配置され、定着ベルト54の内周面に対してアミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤を常時供給している。なお、潤滑剤は、これに限定されるものではなく、一般に用いられている潤滑油等で、所要の粘度(例えば、粘度100csから粘度350cs)をもつものを適宜利用できる。
一方、定着ベルト54が周回して潤滑剤塗布部材78の配置位置に戻ってきた際には、定着ベルト54内周面に塗布されている潤滑剤を回収する機能も有している。このように、潤滑剤塗布部材78は、定着ベルト54内周面に対し、潤滑剤の回収と供給とを同時に行うことで、常に一定量の潤滑剤を塗布するとともに、潤滑剤塗布部材78に保持される潤滑剤量をも一定に維持している。
かかる潤滑剤塗布部材78によって潤滑剤が塗布された定着ベルト54は、回動してニップ部分に搬送されるが、ニップ部分におけるハードパッド部材62と定着ベルト54との間の押圧力の下においても、低摩擦シート部材66の定着ベルト54側の表面に微小な凹凸が形成されているため、定着ベルト54に塗布された潤滑剤の大部分は、低摩擦シート部材66の凹部に入り込むようにして、低摩擦シート部材66と定着ベルト54との摺動部に供給される。このようにして、定着ベルト54の内周面に塗付される潤滑剤の循環利用を維持することができ、長期に亘り定着ベルト54をスムーズに回動させることができる。その結果、定着装置50の寿命に至る長い期間に亘り、紙しわや用紙ジャムの発生を抑えることが可能となる。
上述したように、定着装置50でトナー像が定着されて画像形成が完成された記録用紙24は、図1に示すように、定着装置50から搬出されて、フルカラープリンタ本体10の上部に設けられた排出トレイ80上に排出されて集積される。
次に、上述のように構成した本第1実施の形態に係わる定着装置50の効果を確認するために行った実験について説明する。
この実験では、定着装置50において、ゴム硬度が30度(JIS A)のゴム製弾性シート部材の厚さを変更してその効果を確認するため、記録媒体として封筒を用いた。
そして、定着装置50において、第1に、ホルダ部材70の取付部74とパッド部材本体63との間に弾性シート部材76を配置しない場合、第2に、取付部74とパッド部材本体63との間に、厚さ0.3mmの弾性シート部材76を配置した場合、第3に、取付部74とパッド部材本体63との間に厚さ0.5mmの弾性シート部材76を配置した場合、第4に、取付部74とパッド部材本体63との間に厚さ1.0mmの弾性シート部材76を配置した場合とについてそれぞれ封筒に対する定着処理を行ったときの封筒の状態を判定したところ、図7に示す結果が得られた。
この結果から理解されるように、この定着装置50では、弾性シート部材76として、ゴム硬度が30度(JIS A)のゴム製とし、かつ厚さ0.5mm以上のシート状に形成したものを用いれば、封筒に皺がよらないように良好に定着処理できることが確認された。
また、この定着装置50において、ホルダ部材70の取付部74とパッド部材本体63との間に弾性シート部材76を配置しない場合と、取付部74とパッド部材本体63との間に、ゴム硬度が30度(JIS A)のゴム製で厚さ1.0mmの弾性シート部材76を配置した場合とについてそれぞれ封筒に対する定着処理を行う動作をおこなったときに、ヒートロール52に加わる軸方向に対する圧力分布をそれぞれ測定したところ、図8に示す結果が得られた。なお、この図8に示す実験結果は、ヒートロール52が加熱されていない常温での測定結果である。
この結果から理解されるように、この定着装置50において、封筒の先端部をニップしたときと、封筒のフラップ部をニップしたときとで比較すると、弾性シート部材76を用いないものに対して弾性シート部材76を用いたものでは、ピーク圧力の最大値を、略2kgf/cm2低減させることができる。
このように、ピーク圧力を低減できれば、ヒートロール52に局部的に加わる圧力(ストレス)を減じ、ヒートロール52が塑性変形を生じることを減らせると共に、ヒートロール52の使用寿命を延命することができる。すなわち、ピーク圧力を低減し、ヒートロール52の軸方向に加わる負荷の圧力差が低減されるということは、応力の集中を減じ塑性変形を起こりにくくできることになる。さらに、ヒートロール52に局部的に圧力が加わらないので、ヒートロール52の軸方向に対する圧力分布を平均化することができ、封筒の全面を平均的に押圧して良好に定着処理することができるという効果が確認できた。
なお、定着装置50では、実際に定着処理を行う際には、ヒートロール52が加熱されて金属製のコア(円筒状芯金)の周囲に積層された耐熱性弾性体層及び離型層が柔らかくなっている状態であるため、ヒートロール52に加わるピーク圧力を低減し、圧力分布を平均化し、良好に定着処理可能とする効果が大幅に増大するものと予想される。
[第2実施の形態]
次に、本発明の第2実施の形態について、図6を参照しながら説明する。
本第2実施の形態に係わる電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置は、加熱手段として発熱源が圧接された定着ベルトを用い、加圧手段として加圧ロールを用いて構成する。
すなわち、図6に示すように、本第2実施の形態に係わる定着装置90では、定着ベルト92が記録用紙24のトナー像担持面側に配置されている。この定着装置90では、定着ベルト92の内側に発熱源を有する加熱部材(例えば、抵抗発熱体)であるセラミックヒータ102が配設され、セラミックヒータ102からニップ部分に熱を供給するように構成している。
このセラミックヒータ102は、加圧ロール91側の面がほぼフラットに形成され、定着領域の全幅に亘って配置されている。このセラミックヒータ102は、ホルダ105に形成された取付凹部105A内に、弾性シート部材76を介して装着されニップ部分を形成している。したがって、セラミックヒータ102は、圧力部材としても機能するよう構成する。すなわち、ホルダ105の取付凹部105Aの底面(図6では上面に当たる)に弾性シート部材76を敷き詰めるように配置し、この弾性シート部材76上にセラミックヒータ102を設置する。
なお、弾性シート部材76は、セラミックヒータ102が局所的に圧力を受ける部分に対応して配置しても良い。この場合には、弾性シート部材76をセラミックヒータ102が局所的に圧力を受ける部分に対応した形状の、単数又は複数の部材に構成し、各々の部材を取付凹部105Aの底面におけるセラミックヒータ102が局所的に圧力を受ける部分に配置する。
これにより、この定着装置のセラミックヒータ102では、セラミックヒータ102に局部的に強い荷重が負荷された場合に、セラミックヒータ102が強い荷重が負荷された部位で局所的に弾性変形(弾性シート部材76を押し潰すように局所的に撓むよう変形)して荷重が集中しないように分散させる。
すなわち、この定着装置によって局部的に厚みが厚い記録媒体を定着処理する場合には、記録媒体の局部的に厚みが厚い部分がセラミックヒータ102と加圧ロール91との間位置のニップ部分を通過する際に、セラミックヒータ102上に記録媒体の局部的に厚みが厚い部分が乗った所に大きな荷重が加わる。すると、セラミックヒータ102が、大きな荷重が加わった部分で弾性シート部材76を弾性変形させながら加圧ロール91から離れる方向へ凹むように局所的に撓むよう弾性変形して逃げる。このため、セラミックヒータ102は、その長手方向の荷重が加わっている部分の全長に渡って平均的に荷重が負荷されるようになって、セラミックヒータ102における長手方向の荷重の分布が許容範囲内に収まり、適切な定着処理(例えば、記録用紙24に皺がよったり、加圧ロール91の表面に塑性変形に起因する皺がよること等が無く、定着処理すること)が可能となる。
この定着装置では、ニップ部分を通過した記録用紙24が、ニップ部分の出口領域(剥離ニップ部)において定着ベルト92の曲率の変化によって定着ベルト92から剥離される。なお、ここでのニップ部分とは、定着ベルト92と加圧ロール91とが接触する領域であって、定着ベルト92と加圧ロール91の移動方向に所定の長さを持った長手方向に亘る領域をいう。したがって、ニップ部分の長手方向の領域とは、定着ベルト92と加圧ロール91のいずれか短い方の長さ領域をいう。
さらに、定着ベルト92内周面とセラミックヒータ102との間には、定着ベルト92の内周面とセラミックヒータ102との摺擦抵抗を小さくするため、摺動部材の一例としての低摩擦シート部材66が配設されている。この低摩擦シート部材66は、セラミックヒータ102と別体に構成しても、セラミックヒータ102と一体的に構成しても、いずれでもよい。
また、ホルダ105には、セラミックヒータ102を支持する位置とは反対の位置に潤滑剤塗布部材78が支持されている。潤滑剤塗布部材78は、耐熱性フェルトで構成され、例えば粘度300csのアミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤が3g程度含浸されている。そして、潤滑剤塗布部材78は、定着ベルト92内周面に対して接触するように配置され、耐熱性フェルトからの浸透圧により、潤滑剤を常時適量ずつ定着ベルト92内周面に供給している。なお、潤滑剤塗布部材78は、耐熱性フェルトからの潤滑剤の供給が過多にならないように、耐熱性フェルトのエッジ部のみが定着ベルト92内周面に接触するように構成されている。これにより、定着ベルト92と低摩擦シート部材66との摺動部に潤滑剤を供給し、低摩擦シート部材66を介した定着ベルト92とセラミックヒータ102との摺擦抵抗をさらに低減して、定着ベルト92の円滑な回動を図っている。
さらに、潤滑剤塗布部材78は、定着ベルト92が周回して潤滑剤塗布部材78の配置位置に戻ってきた際には、定着ベルト92内周面に塗布されている潤滑剤を回収する機能も有している。このように、潤滑剤塗布部材78は、定着ベルト92内周面に対し、潤滑剤の回収と供給とを同時に行うことで、常に一定量の潤滑剤を塗布するとともに、潤滑剤塗布部材78に保持される潤滑剤量をも一定に維持している。
一方、加圧ロール91は定着ベルト92に対向するように配置され、図示しない駆動モータにより矢印C方向に回転し、この回転により定着ベルト92が従動回転するように構成されている。
この加圧ロール91は、コア(円柱状芯金)911と、コア911の外周面に被覆した耐熱性弾性体層912と、さらに耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層913とが積層されて構成されている。また、本実施の形態の定着装置90では、定着ベルト92は、原形が円筒形状に形成された無端ベルトであり、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等のポリマーやSUS、ニッケル、銅等の金属により形成されたベース層と、このベース層の加圧ロール91側の面または両面に被覆され、PFA、PTFE、FEPで形成された離型層とから構成されている。
このように構成した本第2実施の形態に係わる電子写真方式の画像形成装置では、図示しない画像形成装置の二次転写部においてトナー像が静電転写された記録用紙24が図示しない定着入口ガイドによって定着装置90のニップ部分に導かれる。記録用紙24がニップ部分を通過する際には、記録用紙24上のトナー像は、ニップ部分に作用する圧力と、定着ベルト92側のセラミックヒータ102から供給される熱とによって定着される。
本第2実施の形態の定着装置90でも、加圧ロール91とセラミックヒータ102との間でニップ部分を広く構成することができるため、安定した定着性能を確保することができる。
ここで、本第2実施の形態の定着装置90においては、低摩擦シート部材66が配置される領域はニップ部分の領域内であり、潤滑剤塗布部材78が配置され
る領域は低摩擦シート部材66が配置される領域内となるように構成されている。
なお、本第2実施の形態における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
また、本発明は、上述した第1、第2実施の形態に限定されるものではなく、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置への適用、例えば記録紙(用紙)上に担持された未定着トナー像を定着する定着装置への適用ができる。さらに、本発明は、インクジェト方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置への適用、例えば記録紙(用紙)上に担持された未乾燥インク像を乾燥する定着装置へも適用できる。加えて、本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、その他種々の構成を取り得ることは勿論である。
本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置の縦断面概略構成図である。 本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置の要部を取り出して示す要部部分断面斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置の要部の分解斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置の低摩擦シート部材を取り出して示す平面図である。 本発明の第2実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置の要部を取り出して示す概略断面図である。 本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置において、弾性シート部材の厚さを変更してその効果を確認した結果を示す表である。 本発明の第1実施の形態に係わる画像形成装置に用いる定着装置において、弾性シート部材の有無によりヒートロールに荷重される圧力状態の差を比較して示すグラフである。
符号の説明
10 フルカラープリンタ本体
50 定着装置
52 ヒートロール
54 定着ベルト
56 圧力パッド
60 ソフトパッド部材
60A 弾性材料
60B 補助部材
62 ハードパッド部材
62A 設置部
63 パッド部材本体
76 弾性シート部材
90 定着装置
91 加圧ロール
92 定着ベルト
102 セラミックヒータ
105 ホルダ
105A 取付凹部

Claims (8)

  1. 記録媒体に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
    表面が弾性変形するとともに、回転駆動される回動部材と、
    前記回動部材に接触されるエンドレスベルト状に形成された定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側にあって、前記定着ベルトを介して前記回動部材を押圧することにより、前記回動部材との間でニップ部分を構成する圧力パッドと、
    前記圧力パッドを支持する取付部を設けたホルダ部材と、
    少なくとも前記圧力パッドに強い荷重が負荷される部分と、前記ホルダ部材の前記取付部との間に配置される弾性シート部材と、
    を有することを特徴とする電子写真システム用の定着装置。
  2. 前記弾性シート部材を、前記圧力パッドにおけるニップ部分の搬送方向出口側に配置され前記回動部材に強く圧接して前記回動部材の表面から記録媒体を剥離させるハードパッド部材の直下となる底面部分に、配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置。
  3. 前記弾性シート部材を、前記圧力パッドにおける、ニップ部分の搬送方向出口側に配置され前記回動部材に強く圧接して前記回動部材の表面から記録媒体を剥離させるハードパッド部材と、当該ハードパッド部材の長手方向に沿って搬送方向上流側に隣接するソフトパッド部材の設置部との直下となる底面部分に、配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置。
  4. 前記弾性シート部材を、前記圧力パッドの直下となる全底面と、前記ホルダ部材の前記取付部との間に、配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子写真システム用の定着装置。
  5. 記録媒体に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
    表面が弾性変形可能に形成され、かつ回転駆動される加圧ロールと、
    前記加圧ロールに接触されるエンドレスベルト状に形成された定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側にあって、前記定着ベルトを介して前記回動部材を押圧することにより前記回動部材との間でニップ部分を構成するとともに、発熱源を有する加熱部材と、
    前記加熱部材を支持する取付部を設けたホルダと、
    少なくとも前記加熱部材に強い荷重が負荷される部分と、前記ホルダの前記取付部との間に配置される弾性シート部材と、
    を有することを特徴とする電子写真システム用の定着装置。
  6. 前記弾性シート部材を、耐熱性ゴムで形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子写真システム用の定着装置。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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