JP2018036587A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化、低コスト化、長寿命化が図られ、好適な定着性を維持することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1の定着装置40は定着ローラ41、定着ローラ41に接触して回転する無端状のベルト43、ベルト43を加熱する加熱部44、ベルト43の内側に定着ローラ41と対向配置されてベルト43の内面に接触して定着ローラ41とベルト43との間に定着ニップ部Nを形成するニップ形成部50を有する。ベルト43の内面とニップ形成部50との間には潤滑剤が介在させる。ニップ形成部50のベルト43の回転方向上流側においてベルト43の内面とニップ形成部50との間に潤滑剤の滞留空間Sが形成され、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする潤滑剤供給部60を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機やプリンター、ファクシミリなどといった画像形成装置では用紙等の記録媒体に転写された未定着トナー像を用紙に定着させるための方法として熱定着方式が広く採用されている。定着装置としては、加圧ローラと、加圧ローラに接触して回転する無端状のベルトとを備えるものが知られている。さらに、この定着装置は、ベルトを加熱する加熱部と、ベルトの内面に接触して加圧ローラとベルトとの間に定着ニップ部を形成するニップ形成部とを有する。
上記定着装置は、ベルトを滑らかに回転させるために、ベルトの内面とニップ形成部との間に潤滑剤を介在させる。好適な定着性を維持するためには、ベルトの内面とニップ形成部との間に適切な量の潤滑剤を保持させることが必要である。このような技術に関して、従来の画像形成装置及び定着装置の例が特許文献1及び2に開示されている。
特許文献1に記載された画像形成装置は、定着ローラと、無端状の定着ベルトと、定着ベルトを定着ローラに向けて加圧する加圧パッドと、加圧パッドのベルト回転方向上流側に配置されて定着ベルトの内面に接触する潤滑剤塗布ローラとを備える。潤滑剤塗布ローラは定着ベルトによって従動回転する。潤滑剤塗布ローラは加圧パッドのベルト回転方向上流側で定着ベルトの内面から削ぎ取られた潤滑剤が付着し、さらにその潤滑剤を定着ベルトの内面に再度塗布することが可能である。
特許文献2に記載された定着装置は、無端状の定着フィルムと、定着フィルムに内包されたガイド部材と、定着フィルムを介してガイド部材と圧接してニップ部を形成する加圧ローラとを備える。定着フィルムは加圧ローラによって従動回転する。この定着装置は加圧ローラ(定着フィルム)を所定のタイミングで通常の定着時とは逆回転させる。これにより、通常の定着時にガイド部材のフィルム回転方向下流側に蓄積された耐熱グリスを、逆回転時に再びニップ部に供給することができる。
特開2016−48325号公報 特開2015−166796号公報
しかしながら、特許文献1に記載された画像形成装置は、潤滑剤塗布ローラを定着ベルトによって従動回転させるために、潤滑剤塗布ローラが潤滑剤によって滑らないトルクを発生させる必要がある。このため、潤滑剤塗布ローラの直径や表面の摩擦係数、抗力を比較的大きくする必要があった。潤滑剤塗布ローラの直径を大きくすると、定着ベルトが長くなり、装置が大型化、コストアップする虞があることが課題であった。潤滑剤塗布ローラの直径を小さくして摩擦係数を大きくすると、回転不良に起因する定着ベルトとの擦れが生じる虞があることが課題であった。潤滑剤塗布ローラの直径を小さくして抗力を大きくすると、定着ベルトの張力過多に起因するベルト破損の虞があることが課題であった。
また、特許文献2に記載された定着装置は、通常の定着時に定着フィルムの内面とガイド部材との摩擦で生じ、ガイド部材のフィルム回転方向下流側に排出された摩耗粉が、逆回転時に再びニップ部に進入する虞がある。これにより、定着フィルムの摩耗助長、破損といったことが課題であった。さらに、加圧ローラを逆回転させてニップ部の全域にわたってグリスを広げるには比較的長い時間を要する虞がある。これにより、逆回転の動作時間を長時間に設定する、また頻繁に逆回転を実行する必要があった。したがって、印刷に係る生産性の低下、電力の浪費、騒音などの課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、小型化、低コスト化、長寿命化が図られ、好適な定着性を維持することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、加圧ローラと、前記加圧ローラに接触して回転する無端状のベルトと、ベルトを加熱する加熱部と、前記ベルトの内側に前記加圧ローラと対向配置されて前記ベルトの内面に接触して前記加圧ローラと前記ベルトとの間に定着ニップ部を形成するニップ形成部とを有し、前記ベルトの内面と前記ニップ形成部との間に潤滑剤を介在させた画像形成装置において、前記ニップ形成部の前記ベルトの回転方向上流側において前記ベルトの内面と前記ニップ形成部との間に前記潤滑剤の滞留空間が形成され、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にする潤滑剤供給部を備えることを特徴とする。
この構成によると、潤滑剤の滞留空間の体積を可変にすることでベルトの内面とニップ形成部との間に潤滑剤が供給されるので、潤滑剤が効果的に利用される。そして、ベルトの内面とニップ形成部との間に適切な量の潤滑剤を保持させるにあたって、ベルトに接触する部材を新たに必要としないので、装置の大型化、ベルトの破損の発生が抑制される。また、ベルトを逆回転させる必要がないので、ベルトの内面とニップ形成部との間に摩耗粉が進入する虞がない。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積は、前記加熱部による前記ベルトの加熱時の方が非加熱時よりも大きいことを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、定着動作の回数に応じて、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、前記加圧ローラの回転動作に連動して、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、前記加圧ローラの回転速度の変更動作に連動して、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記加圧ローラと前記ベルトとを接触及び離間させる加圧機構を備え、前記潤滑剤供給部は、前記加圧機構の動作に連動して、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記ベルトの温度を検知する温度検知部を備え、前記潤滑剤供給部は、前記温度検知部が検知した温度に基づき、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にする供給部材を備え、前記供給部材は、温度変化によって自ら変形することで前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記供給部材が、熱膨張率が異なる2つの材料で構成されることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記供給部材が、形状記憶合金で構成されることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記供給部材が、内部を真空にして密閉した弾性容器で構成されることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積は、前記ベルトの回転方向上流に向かうに従って広くなることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積は、前記ベルトの回転軸方向の中央部よりも両端部の方が広いことを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、前記ベルトの内面と対向配置されて前記ニップ形成部の前記ベルトの内面との対向領域から前記ニップ形成部の前記ベルトの回転方向上流側まで延びるシート材を備えることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記シート材は、前記ニップ形成部の前記ベルトの内面との対向領域において前記ニップ形成部に固定されることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記シート材は、前記ベルトの回転方向の上流端が、前記ベルトの内面に対して所定距離を超えて接近することを阻止する係合部を備えることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記シート材は、前記ベルトの回転方向に沿って平行に延びる切り込み部を備えることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記供給部材は、前記シート材の、前記ニップ形成部の前記ベルトの回転方向上流側の領域の前記ベルトの内面との対向面の反対側の面に対向して配置されることを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤の前記滞留空間と対向する領域のうち、前記ベルトの回転方向の上流端近傍の領域の方が、その下流側の領域よりも表面の離油性が高いことを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤の前記滞留空間と対向する領域のうち、前記ベルトの回転方向の上流端近傍の領域の方が、その下流側の領域よりも表面の凹凸が小さいことを特徴とする。
本発明の構成によれば、画像形成装置の小型化、低コスト化、長寿命化を図ることができる。さらに、ベルトの内面とニップ形成部との間に適切な量の潤滑剤を保持することができ、画像形成装置において好適な定着性を維持することが可能になる。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の部分垂直断面正面図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の定着装置に係る構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の定着装置の潤滑剤供給部のシート材の下面図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図にして、加熱状態を示すものである。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の定着装置の潤滑剤供給部を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の定着装置の温度と供給部材の形状との関係を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第3実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第4実施形態の画像形成装置の定着装置のタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第6実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第7実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第7実施形態の画像形成装置の定着装置の潤滑剤供給部を示す側面図である。 本発明の第8実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第9実施形態の画像形成装置の定着装置の正面図である。 本発明の第10実施形態の画像形成装置の定着装置の潤滑剤供給部を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態の画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の部分垂直断面正面図の一例である。なお、図中の矢印付き二点鎖線は用紙の搬送経路及び搬送方向を示す。
画像形成装置1は、図1に示すように所謂タンデム型のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取る画像読取部2と、読み取った画像を用紙に印刷する印刷部3と、印刷条件の入力や稼働状況の表示を行うための操作部4と、主制御部5とを備える。
画像読取部2は不図示のプラテンガラスの上面に載置された原稿の画像を不図示のスキャナを移動して読み取る公知のものである。原稿の画像は赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解され、不図示のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーで電気信号に変換される。これにより、画像読取部2は赤(R)、緑(G)、青(B)の色別の画像データを得る。
画像読取部2が得た色別の画像データは主制御部5において各種処理が行われ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換されて主制御部5の記憶部5b(図3参照)に格納される。記憶部5bに格納された再現色別の画像データは位置ずれの補正のための処理を受けた後、像担持体である感光体ドラム21に対する光走査を行うために用紙の搬送と同期して走査ラインごとに読み出される。
印刷部3は電子写真方式によって画像を形成し、その画像を用紙に転写する。印刷部3は中間転写体を無端状のベルトとして形成した中間転写ベルト11を備える。中間転写ベルト11は駆動ローラ12、従動ローラ13、14に巻き掛けられる。中間転写ベルト11は駆動ローラ12によって図1における反時計回りに回転移動する。
駆動ローラ12は中間転写ベルト11を挟んで対向する二次転写ローラ15を圧して接触する。従動ローラ14の箇所では、中間転写ベルト11を挟んで従動ローラ14に対向するように設けられた中間転写クリーニング部16が中間転写ベルト11の外周面に接触する。中間転写クリーニング部16は中間転写ベルト11の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写された後、中間転写ベルト11の外周面に残留したトナーなどの付着物を除去してクリーニングする。
中間転写ベルト11の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応する画像形成部20Y、20M、20C、20Kが設けられる。なおこの説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」、「M」、「C」、「K」の識別記号の記載を省略して、例えば「画像形成部20」と総称することがある。4台の画像形成部20は中間転写ベルト11の回転方向に沿って、回転方向の上流側から下流側に向けて一列にして配置される。4台の画像形成部20は構成がすべて同じであり、図1における時計回りに回転する感光体ドラム21を中心としてその周囲に帯電部、露光部、現像部、ドラムクリーニング部及び一次転写ローラを備える。
中間転写ベルト11の上方には、4台の各再現色の画像形成部20に対応するトナーボトル31及びトナーホッパー32が設けられる。現像部及びトナーホッパー32に対しては各々の内部のトナー量を検出する不図示のトナーの残量検出部が設けられる。また、現像部とトナーホッパー32との間及びトナーホッパー32とトナーボトル31との間には各々不図示のトナーの補給装置が設けられる。残量検出部によって現像部の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーホッパー32から現像部にトナーを補給するように駆動する。さらに、残量検出部によってトナーホッパー32の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーボトル31からトナーホッパー32にトナーを補給するように駆動する。トナーボトル31は装置本体に対して着脱可能に設けられ、適宜新しいものと交換することができる。
画像形成部20の下方には露光部である走査光学装置23が配置される。走査光学装置23は4台の画像形成部20に対して1台で対応し、4個の感光体ドラム21各々に個別に対応した不図示の4つの半導体レーザー等の光源を有する。走査光学装置23は4つの半導体レーザーを各再現色の画像階調データに応じて変調して、各再現色に対応するレーザー光を4個の感光体ドラム21に対して個別に出射する。
走査光学装置23の下方には、内部に用紙Pを複数積載して収容する用紙供給装置91が設けられる。用紙供給装置91の内部に収容された用紙Pはその最上層から順に1枚ずつ用紙搬送路Qに送り出される。用紙積載装置91から用紙搬送路Qに送り出された用紙Pはレジストローラ対94の箇所に到達する。そして、レジストローラ対94が用紙Pの斜め送りを矯正(スキュー補正)しつつ中間転写ベルト11の回転と同期をとって、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15との接触部(二次転写ニップ部)に向けて用紙Pを送り出す。
画像形成部20では走査光学装置23から照射されたレーザー光によって感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部によってトナー像として可視像化される。感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は感光体ドラム21が中間転写ベルト11を挟んで一次転写ローラと対向する箇所において中間転写ベルト11の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が順次中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11の外周面に一次転写されたカラートナー像はレジストローラ対94により同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15とが接触して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写ニップ部の上方には定着装置40が備えられる。二次転写ニップ部にて未定着トナー像が転写された用紙Pは定着装置40へと送られ、トナー像が加熱、加圧されて用紙Pに定着される。定着装置40を通過した用紙Pは中間転写ベルト11の上方に設けられた用紙排出部96に排出される。
操作部4は画像読取部2の正面側に設けられる。操作部4は、例えばユーザーによる印刷に使用する用紙Pの種類やサイズ、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件などの設定の入力や、ファクシミリ送信におけるファックス番号や送信者名などの設定の入力を受け付ける。また、操作部4は、例えば装置の状態や注意事項、エラーメッセージなどを表示部4wに表示することによって、それらをユーザーに対して報知するための報知部としての役割も果たす。
また、画像形成装置1にはその全体の動作制御のため、CPU5aや画像処理部、その他の図示しない電子部品で構成された主制御部5が設けられる(図3参照)。主制御部5は中央演算処理装置であるCPU5aと画像処理部とを利用し、記憶部5bに記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像形成部20や定着装置40等を含む印刷部3、画像読取部2などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作、印刷動作を実現する。
続いて、定着装置40の詳細な構成について、図2〜図4を用いて説明する。図2は定着装置40の正面図である。図3は画像形成装置1の定着装置40に係る構成を示すブロック図である。図4は定着装置40の潤滑剤供給部のシート材の下面図である。
定着装置40は、図2及び図3に示すように加圧ローラである定着ローラ41、定着モータ42、ベルト43、加熱部44及びニップ形成部50を備える。
定着ローラ41は円筒形状を成し、回転軸線が用紙幅方向、すなわち画像形成装置1の前後方向に沿って延びる。定着ローラ41は用紙搬送路Qの用紙幅方向の全域よりも長い長さを有する。定着ローラ41は、表面に離型層(例えばフッ素コーティング)が設けられた弾性層などを有する積層構造を成す。
定着ローラ41は不図示の加圧ばね等を用いた加圧機構によって所定の圧力が付与される。定着ローラ41はその周面がベルト43を介してニップ形成部50を圧して接触して定着ニップ部Nを形成する。定着ニップ部Nでは、例えば定着ローラ41が径方向内側に窪んだ状態となる。定着装置40は、ベルト43を挟んで定着ローラ41とニップ形成部50とが接触する定着ニップ部Nで用紙Pに転写された未定着トナー像を用紙Pに定着させる。
定着ローラ41はその不図示の回転軸が定着装置40の筐体部に設けられた軸受により回転可能に支持される。定着ローラ41は定着モータ42(図3参照)から動力を得て図2において時計回りに回転する。
ベルト43は無端状に形成され、加熱部44の加熱ローラ44a及びニップ形成部50に巻き掛けられる。ベルト43は定着ニップ部Nにおいて定着ローラ41とニップ形成部50との間に挟持される。ベルト43は定着ローラ41に接触して図2において反時計回りに回転する。ベルト43は用紙搬送路Qの用紙幅方向の全域よりも長い長さを有する。ベルト43は、例えばポリイミドフィルムなどから成る基材層に弾性層、離型層などが設けられた積層構造を有する。
加熱部44は加熱ローラ44a及びヒータ44bを備える。加熱ローラ44aは円筒形状を成し、その内部にベルト43を加熱するためのヒータ44bを収容する。加熱ローラ44aはニップ形成部50から離隔し、ベルト43に所定の張力が生じる位置に配置される。加熱ローラ44aはその回転軸線が定着ローラ41の回転軸線と平行を成し、用紙幅方向、すなわち画像形成装置1の前後方向に沿って延びる。加熱ローラ44aは用紙搬送路Qの用紙幅方向の全域よりも長い長さを有する。加熱ローラ44aはその不図示の回転軸が定着装置40の筐体部に設けられた軸受により回転可能に支持される。
ニップ形成部50はベルト43の内側に定着ローラ41と対向配置され、ベルト43の内面に接触して定着ローラ41とベルト43との間に定着ニップ部Nを形成する。ニップ形成部50はパッド51、パッドホルダー52及び潤滑剤供給部60を備える。
パッド51はベルト43の、定着ニップ部Nのすぐ内側に配置される。パッド51は用紙幅方向に関してベルト43とほぼ同じ長さで延びる長手状で構成される。パッド51は定着ローラ41によってベルト43を介して加圧され、定着ニップ部Nにおけるベルト43の内面に接触する。
パッドホルダー52はパッド51を隔てて定着ニップ部Nから離隔した領域に配置される。パッドホルダー52はパッド51の定着ニップ部N側に対する反対側の一面が貼付され、パッド51を支持する。パッドホルダー52は用紙幅方向から見た断面形状が略U字状を成して用紙幅方向に延びる溝形状の金属で構成される。パッドホルダー52はパッド51が貼付された領域に対するベルト43の回転方向上流側及び下流側に用紙幅方向及び加熱部44に向かって延びる壁部52a、52bを備える。パッドホルダー52はパッド51が貼付された領域に対する反対側であって加熱部40に近接する領域が開放される。パッドホルダー52は用紙幅方向の両端部において定着装置40の筐体部に固定される。
ベルト43の内面とニップ形成部50のパッド51との間には潤滑剤を介在させる。パッド51の定着ニップ部Nの領域ではベルト43の内面との接触圧が比較的高いため、パッド51のベルト43の回転方向上流側に潤滑剤が滞留することがある。定着装置40はパッド51のベルト43の回転方向上流側に滞留した潤滑剤をベルト43の内面とパッド51との間に供給するための潤滑剤供給部60を備える。潤滑剤供給部60はシート材61及び供給部材62を備える。
シート材61はベルト43の内面と対向配置される。シート材61はパッド51のベルト43の内面との対向領域からパッド51のベルト43の回転方向上流側まで延びる。シート材61はパッド51のベルト43の内面との対向領域において、パッド51に固定される。シート材61は用紙幅方向に関してベルト43とほぼ同じ長さを有する。なお、潤滑剤はベルト43の内面と、シート材61のベルト43の内面との対向面との間に介在する。
シート材61はパッド51のベルト43の回転方向上流側において、ベルト43の内面及びパッドホルダー52の壁部52aの外面の各々に対して所定の間隔を空けて、ベルト43の回転方向に沿って延びる。パッド51のベルト43の回転方向上流側において、ベルト43の内面とシート材61との間に潤滑剤の滞留空間Sが形成される。潤滑剤の滞留空間Sの体積は、ベルト43の回転方向上流に向かうに従って広くなる。
ここで、潤滑剤の滞留空間Sと対向するシート材61の、滞留空間Sとの対向面(図2における下面)を見た様子を図4に示した。シート材61は、滞留空間Sと対向する領域のうち、ベルト43の回転方向の上流端近傍の領域61Xの方が、その下流側の領域61Yよりも表面の離油性が高い。具体的に言えば、シート材61は、滞留空間Sと対向する領域のうち、ベルト43の回転方向の上流端近傍の領域61Xの方が、その下流側の領域61Yよりも表面の凹凸が小さい。これにより、シート材61の領域61Xは潤滑剤が付着し難くなる。
シート材61は、ベルト43の回転方向の上流端、すなわち隣接するパッドホルダー52の壁部52aの端部の近傍に、角部61aを有する。シート材61は角部61aにおいてパッドホルダー52の壁部52aに向かって略直角に屈曲する。
シート材61の角部61aからパッドホルダー52の開放領域に向かって延びるその先端部には、パッド51に向かって屈曲する係合部61bが設けられる。ここで、シート材61はパッド51のベルト43の回転方向上流側において、ベルト43の内面に対して接近及び離隔する方向に揺動し得る。シート材61がパッド51のベルト43の回転方向上流側において、パッド51のベルト43の内面に接近したとき、係合部61bはパッドホルダー52の内側或いは供給部材62に引っ掛かる。これにより、係合部61bはシート材61のベルト43との対向領域のベルト43の回転方向の上流端、すなわち角部61aがベルト43の内面に対して所定距離を超えて接近することを阻止する。
供給部材62はパッドホルダー52の壁部52aの内側に設けられる。供給部材62はパッドホルダー52の壁部52aの内面とシート材61の係合部61bとの間に配置される。供給部材62は例えば耐熱性のシリコンゴムで構成され、壁部52aの内面に沿って用紙幅方向に延びる略平板状を成す。供給部材62はその用紙幅方向の両端部が、例えば両面テープ等の接着部材63(図6参照)で壁部52aの内面に貼付される。供給部材62は定着動作の稼働時、停止時、すなわち加熱部44による加熱時、非加熱時の温度変化によって自ら変形する。
続いて、定着装置40の動作について、図2に加えて、図5〜図7を用いて詳細に説明する。図5は定着装置40の正面図にして、加熱状態を示すものである。図6は潤滑剤供給部60を示す側面図(図5矢視)である。図7は定着装置40の温度と供給部材62の形状との関係を示す説明図である。
例えば、供給部材62は定着動作の停止時、すなわち非加熱時に、図2に示す平板状の形態を成す。供給部材62はそのほぼ全体がパッドホルダー52の壁部52aの内面に接触する。
続いて、定着動作を開始し、加熱状態にすると、シリコンゴムで構成される供給部材62は、図5及び図6に示すように膨張して撓みが生じる。供給部材62はその用紙幅方向の両端部が壁部52aの内面に固定されているので、用紙幅方向の中央部が壁部52aの内面から離れる方向に湾曲する。
供給部材62は温度変化によって用紙幅方向の中央部が壁部52aの内面から離れる方向に変形すると、図5に示すようにシート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が、定着動作の停止時(非加熱時)と比較して大きくなる。このようにして、供給部材62は温度変化によって自ら変形することで潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。そして、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、加熱部44によるベルトの加熱時の方が非加熱時よりも大きくなる。
次に、定着装置40の温度と供給部材62の形状との関係について、図7を用いて説明する。図7の左側のグラフでは、ベルト43の温度を実線で示し、供給部材62の温度を一点鎖線で示した。図7の右側には、30℃ごとの各温度における供給部材62の形状(図5矢視)を示した。
まず、常温(例えば20℃〜30℃)で待機する定着装置40のウォームアップが開始される(図7時刻t0)。ベルト43は低熱容量であるため、昇温が比較的早い。供給部材62は直接的に加熱されないため、昇温が比較的遅い。
その後、1枚目の用紙Pに関して、画像形成部20で形成されたトナー像が用紙Pに転写され、定着が開始される(図7時刻t1s)。ベルト43の温度は、用紙Pが定着ニップ部Nに突入した直後に急激に低下するが、温調制御によってその後ほぼ一定の温度となり、定着が継続される。このとき、供給部材62の温度はベルト43の温度までは上昇しない。なお、加熱時の定着装置40の温度は例えば200℃前後に制御される。
1枚目の用紙Pの定着が終了すると(図7時刻t1e)、用紙Pが定着ニップ部Nから排出され、ベルト43の温度が上昇する。続いて、2枚目の用紙Pが定着ニップ部Nに進入し(図7時刻t2s)、上記の定着プロセスが繰り返される。
最後の用紙P(例えば図7では3枚目)の定着が終了すると(図7時刻t3e)、加熱部44による加熱も終了し、ベルト43の温度は急激に低下して常温に接近する。これに遅れて、供給部材62の温度も低下する。
ベルト43の温度は、定着プロセスの途中で急激に変化することがある。一方、供給部材62はベルト43と比較して高熱容量であるため、温度変化に対する反応は比較的鈍い。これにより、潤滑剤の滞留空間Sの体積は急激に変化するわけではない。供給部材62は例えば耐熱性のシリコンゴムで構成されるため、図7の右側に示したように温度に応じて熱膨張し、温度に対して固有の変形量となる。
上記の実施形態のように、定着装置40では、ニップ形成部50のベルト43の回転方向上流側において、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に潤滑剤の滞留空間Sが形成される。そして、定着装置40に、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする潤滑剤供給部60が設けられる。
この構成によれば、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にすることで、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に潤滑剤が供給することができる。これにより、潤滑剤を効果的に利用することが可能になる。そして、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に適切な量の潤滑剤を保持させるにあたって、ベルト43に接触する部材を新たに必要としない。これにより、画像形成装置1の大型化、ベルト43の破損の発生を抑制することができる。また、ベルト43を逆回転させる必要がないので、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に摩耗粉が進入する虞がない。したがって、画像形成装置1の小型化、低コスト化、長寿命化を図ることができる。さらに、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に適切な量の潤滑剤を保持することができ、画像形成装置1において好適な定着性を維持することが可能になる。
また、定着装置40の加熱時及び非加熱時の温度差を利用して潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にするので、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対する潤滑剤の供給量を自動的に調整することができる。これにより、画像形成装置1の小型化、低コスト化を図ることが可能である。
なお、温度差の利用は、定着装置40の加熱時及び非加熱時に限定されるわけではなく、画像形成装置1の他の箇所で発生する熱を利用しても良い。
そして、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、加熱部44によるベルト43の加熱時の方が非加熱時よりも大きい。この構成によれば、加熱時に、潤滑剤がベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して過供給されることを抑制することができる。したがって、ベルト43の用紙幅方向の端部から外側に潤滑剤が漏洩することが抑制することができ、装置の異常や、それに起因する画像品質の低下を防止することが可能になる。なお、定着動作の初期段階における低温時に、潤滑剤はベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して十分に供給される。
さらに、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、ベルト43の回転方向上流に向かうに従って広くなる。すなわち、潤滑剤の滞留空間Sは、ベルト43の回転方向上流側から下流側に向かって先端が鋭くなるくさび形状を成す。この構成によれば、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して潤滑剤を滑らかに供給することができる。潤滑剤の供給能力が向上し、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能である。
そして、潤滑剤供給部60の供給部材62が、定着装置40の温度変化によって自ら変形することで潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。この構成によれば、供給部材62を用いることで自動的に、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対する潤滑剤の供給量を調整することが可能になる。
また、潤滑剤供給部60は、ベルト43の内面と対向配置されてニップ形成部50のベルト43の内面との対向領域からニップ形成部50のベルト43の回転方向上流側まで延びるシート材61を備える。この構成によれば、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して潤滑剤を滑らかに供給することができる。潤滑剤の供給能力が向上し、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能である。
シート材61は、ニップ形成部50のベルト43の内面との対向領域においてニップ形成部50のパッド51に固定されるので、ベルト43の回転に起因するシート61の位置ずれやしわの発生を抑制することができる。これにより、定着不良の発生を防止することが可能になる。
シート材61は、ベルト43の回転方向の上流端である角部61aが、ベルト43の内面に対して所定距離を超えて接近することを阻止する係合部61bを備える。この構成によれば、潤滑剤の滞留空間Sの体積が意図せず小さくなること、またシート材61の角部61aがベルト43に接触することを抑制することができる。これにより、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対する潤滑剤の過供給、またシート材61のベルト回転方向上流部がベルト43の内面とニップ形成部50との間に巻き込まれることを防止することが可能である。
また、シート材61は、図4に示すように、潤滑剤の滞留空間Sと対向する領域のうち、ベルト43の回転方向の上流端近傍の領域61Xの方が、その下流側の領域61Yよりも表面の離油性が高く、具体的に言えば表面の凹凸が小さい。この構成によれば、潤滑剤の滞留空間Sは、ベルト回転方向上流端部分がその下流側部分よりも、潤滑剤が滞留し難くなる。したがって、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に向けて潤滑剤を供給し易くなり、潤滑剤の供給能力を向上させることができる。すなわち、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の画像形成装置について、図8を用いて説明する。図8は画像形成装置の定着装置の正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第2実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図8に示す潤滑剤供給部60がレバー64、付勢部材65、供給部材であるソレノイド66を備える。
レバー64は、ベルト43、パッド51、パッドホルダー52及びシート材61よりも用紙幅方向の外側に配置される。レバー64は、例えば定着ローラ41とニップ形成部50とが対向する方向に沿って延びる。レバー64は、用紙幅方向に延びる支軸64aを介して定着装置40の筐体部に回転可能に支持される。レバー64は支軸64aの軸線を中心として、図8における時計回り、或いは反時計回りに回転可能である。
レバー64の一端はシート材61の係合部61bの用紙幅方向のすぐ外側に位置する。そのレバー64の一端に接触部64bが設けられる。接触部64bはパッドホルダー52の壁部52aの内面とシート材61の係合部61bとの間に配置される。接触部64bはシート材61の用紙幅方向の全域にわたって延びる。
付勢部材65はレバー64の接触部64bの反対側の一端に配置される。付勢部材65は例えば引張ばねで構成され、その両端がレバー64の端部と定着装置40の筐体部45との間に接続される。付勢部材65はレバー64を図8における反時計回りに回転させる方向にレバー64を付勢する。
ソレノイド66はレバー64に隣接し、支軸64aとレバー64の付勢部材65が配置された端部との間に配置される。ソレノイド66は電源オンのとき(通電時)に可動鉄芯66aが引っ込むプル型で構成される。ソレノイド66は可動鉄芯66aがレバー64に接触し、付勢部材65の付勢力に抗して、レバー64を図8における時計回りに回転させる位置に配置される。ソレノイド66の電源をオンにすると可動鉄芯66aが引っ込み、レバー64は付勢部材65の付勢力で図8における反時計回りに回転する。
通常、ソレノイド66は電源オフであり、レバー64は付勢部材65の付勢力に抗して図8における時計回りに回転する。レバー64は接触部64bが壁部52aの内面から離れる方向に変位し、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的大きくなる。
そして、潤滑剤供給部60は定着動作の回数に応じて、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。
例えば、潤滑剤供給部60は用紙Pを5000枚印刷する度にソレノイド66の電源を数秒間オンにする。レバー64は付勢部材65の付勢力で図8における反時計回りに回転して接触部64bが壁部52aの内面に接近する方向に変位し、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面に接近する方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して接近する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的小さくなる。したがって、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に向けて潤滑剤を供給し易くなる。
第2実施形態の構成によれば、所定の印刷枚数毎、すなわち所定の稼働タイミングでベルト43の内面とニップ形成部50との間に向けて潤滑剤を供給することができる。これにより、潤滑剤供給部60を必要最低限動作させるだけで、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能になる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の画像形成装置について、図9を用いて説明する。図9は画像形成装置の定着装置の正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第3実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図9に示す潤滑剤供給部60が、定着ローラギア67、供給部材である揺動ギア68、ガイド部材69を備える。なお、説明の便宜上、図9では定着装置40の一部の構成要素の描画を省略した。
定着ローラギア67は定着ローラ41の回転に連動して回転する。定着ローラギア67は定着ローラ41を回転させるためのギア自体であっても良いし、潤滑剤供給部60の構成要素として別途設けても良い。
揺動ギア68は定着ローラギア67に噛み合うよう連結される。揺動ギア68は用紙幅方向に延びる回転軸68aを備える。回転軸68aはガイド部材69によって支持される。回転軸68aはパッドホルダー52の壁部52aの内面とシート材61の係合部61bとの間に配置される。
ガイド部材69はシート材61よりも用紙幅方向の外側に配置される。ガイド部材69は用紙幅方向と交差して揺動ギア68の径方向に延びる長穴で構成されるガイド溝69aを備える。ガイド溝69aに揺動ギア68の回転軸68aが挿入される。これにより、揺動ギア68は長穴で構成されるガイド溝69aが延びる方向に沿って移動することができる。
定着装置40による定着が開始されると、定着ローラ41及び定着ローラギア67が図9における時計回りに回転する。揺動ギア68は図9における反時計回りに回転する。この回転力によって揺動ギア68は、回転軸68aがガイド部材69のガイド溝69aに沿って図9における上方に移動する。揺動ギア68は、回転軸68aがシート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的大きくなる。
定着ローラ41の回転を停止させると、揺動ギア68の回転も停止される。揺動ギア68には重力の作用が働き、回転軸68aがガイド部材69のガイド溝69aに沿って図9における下方に移動する。揺動ギア68は、回転軸68aがシート材61の係合部61bを壁部52aの内面に接近する方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して接近する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的小さくなる。
このように、第3実施形態の構成によれば、潤滑剤供給部60は定着ローラ41の回転動作に連動して、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。したがって、特別な制御を実行することなく自動的に、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に向けて潤滑剤を供給することができる。すなわち、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能になる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の画像形成装置について、図10を用いて説明する。図10は画像形成装置の定着装置のタイミングチャートである。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態及び第2実施形態(図8)と同じであるので、それらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
例えばカラー複写機では、二次転写ニップ部から定着ニップ部Nまでの区間において用紙Pの搬送速度にばらつきが生じることがある。用紙Pの搬送速度のばらつきの原因としては、熱膨張や耐久劣化による定着ローラ41の直径の変化、画像パターンごとのスリップ率の変化等が挙げられる。これに対して、定着ローラ41の回転速度を調整することで、用紙Pが引っ張られることに起因する画像の伸びや用紙Pが撓みすぎることに起因するトナー抜け(及び周辺汚れ)を防止する。
ベルト43の回転速度は定着ローラ41の回転速度に連動して増減する。ベルト43の回転速度が比較的高いときはベルト43の内面とニップ形成部50との間に潤滑剤の膜が形成され易く、ベルト43の回転速度が比較的低いときはベルト43の内面とニップ形成部50との間に潤滑剤の膜が形成され難い。
そこで、第4実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図10に示すタイミングチャートで定着動作を実現する。図10は、定着モータ42の回転速度、ソレノイド66(図8参照)の信号、潤滑剤の滞留空間Sの体積に係るタイミングを示す。
図10によれば、定着装置40は、定着モータ42の回転速度を低くしたときに、潤滑剤供給部60がソレノイド66の電源をオン(ON)にする。これにより、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的小さくなる。したがって、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に向けて潤滑剤を供給し易くなる。
一方、定着装置40は、定着モータ42の回転速度を高くしたときに、潤滑剤供給部60がソレノイド66の電源をオフ(OFF)にする。これにより、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的大きくなる。したがって、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対する潤滑剤の供給量が減少し、好適な潤滑剤の膜が形成される。さらに、必要以上にトルクが生じない状態となる。
このように、第4実施形態の構成によれば、潤滑剤供給部60は定着ローラ41の回転速度の変更動作に連動して、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。したがって、ベルト43の回転速度に応じて、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対する潤滑剤の供給量を可変にすることができる。したがって、定着動作に合わせた好適な潤滑剤の供給を実現することが可能になる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態の画像形成装置について、図11を用いて説明する。図11は画像形成装置の定着装置の正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第5実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図11に示す加圧機構80を備える。加圧機構80には、加圧レバー81、リンク部材82及び加圧ばね83が設けられる。潤滑剤供給部60はレバー70を備える。
ここで、定着装置40は図11において上下方向及び左右方向に沿って延びる側板46、47を備える。側板46、47は、定着ローラ41、ベルト43、加熱部44及びニップ形成部50の用紙幅方向の両端側、すなわち定着装置40の正面側及び背面側に配置される。側板46は不図示の軸受を介して回転可能に定着ローラ41を支持する。側板47は不図示の軸受を介して回転可能に加熱部44の加熱ローラ44aを支持する。また、側板47はニップ形成部50のパッドホルダー52を支持する。
側板46、47は各々の間であって定着ニップ部Nの上方に配置された連結部48で互いが連結される。連結部48は用紙幅方向に沿って延びる軸部を備える。側板46は連結部48の軸線回りに回転可能な状態で側板47に支持される。側板46の下部側を連結部48の軸線回りに回転させることで、定着ニップ部Nを形成したり、解放したりすることができる。
加圧レバー81は図11において上下方向に延び、定着ローラ41の下方に位置するその下端が用紙幅方向に延びる回転軸81aを介して定着装置40の側板46に回転可能に支持される。加圧レバー81の上端は自由端であって、例えばユーザーが把持することができる。加圧レバー81の回転軸81aの近傍であって、上端寄りの箇所にはピン81bが設けられる。ピン81bは加圧レバー81は用紙幅方向に向かって突出し、リンク部材82と係合する。
リンク部材82は図11において左右方向に延び、定着ニップ部Nの下方に位置するその一端が用紙幅方向に延びる回転軸82aを介して定着装置40の側板46に回転可能に支持される。リンク部材82の他端側には用紙幅方向と交差して図11において左右方向に延びる長穴で構成されるガイド溝82bが設けられる。ガイド溝82bは加圧レバー81に隣接して配置され、加圧レバー81のピン81bが挿入される。これにより、加圧レバー81の回転軸81aの軸線を中心とする回転動作に連動し、リンク部材82は回転軸82aの軸線を中心として回転する。
加圧ばね83は連結部48に対して定着ニップ部Nを隔てた定着装置40の下部に配置される。加圧ばね83は例えば引張ばねで構成され、その両端がリンク部材82の回転軸82aの下側と側板47の下部との間に接続される。加圧ばね83は連結部48の軸線を中心として、図11における時計回りに回転させる方向に側板46を付勢する。
図11において、加圧レバー81の上端側を定着ニップ部Nに接近する方向に変位させると、リンク部材82が反時計方向に回転する。これにより、加圧ばね83のリンク部材82側の端部が、加圧ばね83の弾性力に抗して側板47側から離れる方向に変位する。その結果、定着ローラ41の周面がベルト43の周面を圧して接触して定着ニップ部Nを形成する。
レバー70は、ベルト43、パッド51、パッドホルダー52及びシート材61よりも用紙幅方向の外側であって、リンク部材82に隣接して配置される。レバー70はシート材61の係合部61bの用紙幅方向のすぐ外側からリンク部材82に近接する箇所まで延びる。レバー70は用紙幅方向に延びる支軸70aを介して定着装置40の筐体部に回転可能に支持される。レバー70は支軸70aの軸線を中心として、図11における時計回り、或いは反時計回りに回転可能である。
レバー70はシート材61の係合部61b側の一端に接触部70bを備える。接触部70bはパッドホルダー52の壁部52aの内面とシート材61の係合部61bとの間に配置される。接触部70bはシート材61の用紙幅方向の全域にわたって延びる。レバー70の接触部70bの反対側の一端はリンク部材82に接触する。
通常、定着ローラ41の周面とベルト43の周面との間に定着ニップ部Nを形成するために加圧ばね83の弾性力を利用するので、リンク部材82が図11における反時計方向に回転する。レバー70は図11における時計方向に回転する。レバー70は接触部70bが壁部52aの内面から離れる方向に変位し、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的大きくなる。
一方、定着ローラ41の周面とベルト43の周面とを離間させるために加圧レバー81を図11における時計方向に回転させると、リンク部材82が図11における時計方向に回転される。レバー70は図11における反時計方向に回転する。レバー70は接触部70bが壁部52aの内面に接近する方向に変位し、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面に接近する方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が比較的小さくなる。
このように、第5実施形態の構成によれば、画像形成装置1は定着ローラ41とベルト43とを接触及び離間させる加圧機構80を備え、潤滑剤供給部60が加圧機構80の動作に連動して、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。定着ローラ41とベルト43とを接触及び離間させる作業は定着装置40の動作の前後に実施したり、紙詰まりが生じたりしたときに実施する。すなわち、非常に少ない頻度で潤滑剤の滞留空間Sの体積を変更することができる。したがって、より一層少ない回数でベルト43の内面とニップ形成部50との間に向けて潤滑剤を供給することができ、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能になる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態の画像形成装置について、図12を用いて説明する。図12は画像形成装置の定着装置の正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態及び第2実施形態(図8)と同じであるので、それらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第6実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図12に示す温度検知部49を備える。温度検知部49は加熱部44に近接し、ベルト43の周面の外側に配置される。温度検知部49はベルト43の温度を検知する。
そして、潤滑剤供給部60は温度検知部49が検知した温度に基づき、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。潤滑剤供給部60は潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にするために、例えばソレノイド66(図8参照)を利用する。
例えば、潤滑剤供給部60はベルト43の温度が所定温度よりも高い場合に、所定温度より低い場合と比較して潤滑剤の滞留空間Sの体積を大きくする。この構成によれば、加熱時に、潤滑剤がベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して過供給されることを抑制することができる。したがって、ベルト43の用紙幅方向の端部から外側に潤滑剤が漏洩することを抑制することができ、装置の異常や、それに起因する画像品質の低下を防止することが可能になる。
一方、潤滑剤供給部60はベルト43の温度が所定温度よりも低い場合に、所定温度より高い場合と比較して潤滑剤の滞留空間Sの体積を小さくする。この構成によれば、ベルト43の温度が比較的低い状態において、潤滑剤をベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して十分に供給することが可能になる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態の画像形成装置について、図13及び図14を用いて説明する。図13は画像形成装置の定着装置の正面図である。図14は定着装置の潤滑剤供給部を示す側面図(図13矢視)である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第7実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図13及び図14に示す潤滑剤供給部60が供給部材71を備える。
供給部材71は、シート材61の、ニップ形成部50のベルト43の回転方向上流側の領域の、ベルト43の内面との対向面の反対側の面に対向して配置される。具体的に言えば、供給部材71はパッドホルダー52の壁部52aの外側に設けられる。供給部材62はパッドホルダー52の壁部52aの外面とシート材61の壁部52a側の一面との間に配置される。
供給部材71は例えば熱膨張率が異なる2つの材料で構成されたバイメタルであり、壁部52aの外面に沿って用紙幅方向に延びる略板状を成す。供給部材71はその用紙幅方向の両端部が、例えばネジ等の係止部材72で壁部52aの外面に取り付けられる。なお、供給部材71は自らの変形を考慮して、用紙幅方向に延びる長穴を設け、その長穴に係止部材72を挿入することで、用紙幅方向にわずかに移動できるようにしても良い。供給部材71は定着動作の稼働時、停止時、すなわち加熱部44による加熱時、非加熱時の温度変化によって自ら変形する。
例えば、供給部材71は定着動作の停止時、すなわち非加熱時に、図13及び図14に示す用紙幅方向の中央部が壁部52aの外面から離れる方向に湾曲した形態を成す。ここで、バイメタルで構成される供給部材71は、壁部52aに隣接した一面側が高膨張材料71aで構成され、高膨張材料71aで構成される一面側とは反対側の一面側が低膨張材料71bで構成される。
続いて、定着動作を開始し、加熱状態にすると、バイメタルで構成される供給部材71は、図14に二点鎖線で示したように高膨張材料71aが膨張して平板状の形態に変形する。供給部材71はそのほぼ全体がパッドホルダー52の壁部52aの外面に接触する。
供給部材71は温度変化によって用紙幅方向の中央部が壁部52aの外面に接触する方向に変形すると、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が、定着動作の停止時(非加熱時)と比較して大きくなる。このようにして、供給部材71は温度変化によって自ら変形することで潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。そして、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、加熱部44によるベルトの加熱時の方が非加熱時よりも大きくなる。
第7実施形態の構成によれば、比較的薄く、汎用性の高い機能部材である供給部材71を用いて、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にすることができる。したがって、画像形成装置1の小型化、低コスト化を図ることが可能である。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態の画像形成装置について、図15を用いて説明する。図15は画像形成装置の定着装置の正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態及び第2実施形態(図8)と同じであるので、それらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第8実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図15に示す潤滑剤供給部60がレバー64、付勢部材65、供給部材である形状記憶合金ばね73を備える。
形状記憶合金ばね73はレバー64に隣接し、支軸64aとレバー64の付勢部材65が配置された端部との間に配置される。形状記憶合金ばね73は形状記憶合金でばね形状に形成され、その両端がレバー64と定着装置40の筐体部45との間に挟まれる形で配置される。形状記憶合金ばね73は定着動作の稼働時、停止時、すなわち加熱部44による加熱時、非加熱時の温度変化によって自ら伸縮して変形する。
例えば、形状記憶合金ばね73は定着動作の停止時、すなわち非加熱時に、図15に示す縮んだ形態を成す。続いて、定着動作を開始し、加熱状態にすると、形状記憶合金ばね73は非加熱時よりも伸びた形態に変形する。
形状記憶合金ばね73は伸びることで、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が、定着動作の停止時(非加熱時)と比較して大きくなる。このようにして、形状記憶合金ばね73は温度変化によって自ら変形することで潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。そして、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、加熱部44によるベルトの加熱時の方が非加熱時よりも大きくなる。
第8実施形態の構成によれば、比較的小さく、汎用性の高い機能部材である形状記憶合金ばね73を用いて、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にすることができる。したがって、画像形成装置1の小型化、低コスト化を図ることが可能である。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態の画像形成装置について、図16を用いて説明する。図16は画像形成装置の定着装置の正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態及び第2実施形態(図8)と同じであるので、それらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第9実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図16に示す潤滑剤供給部60が、供給部材である弾性容器74を備える。
弾性容器74はパッドホルダー52の壁部52aの内側に設けられる。弾性容器74はパッドホルダー52の壁部52aの内面とシート材61の係合部61bとの間に配置される。弾性容器74はシート材61の用紙幅方向の中央部に1個、或いは用紙幅方向の両端部を含めた3個が設けられる。
弾性容器74は例えば気圧計や高度計などに利用される所謂空ごうであって、内部を真空にして密閉した外装が弾性変形する容器で構成される。なお、「真空」は大気圧より低い状態を含み、厳密な真空状態に限定されるわけではない。弾性容器74は例えば直径が10mm〜20mm、厚さが5mm程度の円筒形状に形成される。弾性容器74は定着動作の稼働時、停止時、すなわち加熱部44による加熱時、非加熱時の温度変化によって自ら膨張、収縮して変形する。
例えば、弾性容器74は定着動作の停止時、すなわち非加熱時に、図16に示す収縮した形態を成す。続いて、定着動作を開始し、加熱状態にすると、弾性容器74は非加熱時よりも膨張した形態に変形する。
弾性容器74は膨張することで、シート材61の係合部61bを壁部52aの内面から離れる方向に変位させる。これにより、シート材61の、角部61aを含むパッド51のベルト43の回転方向上流側の領域が、ベルト43の内面に対して離隔する方向に変位する。その結果、潤滑剤の滞留空間Sの体積が、定着動作の停止時(非加熱時)と比較して大きくなる。このようにして、弾性容器74は温度変化によって自ら変形することで潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にする。そして、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、加熱部44によるベルトの加熱時の方が非加熱時よりも大きくなる。
第9実施形態の構成によれば、比較的小さく、汎用性の高い機能部材である弾性容器74(空ごう)を用いて、潤滑剤の滞留空間Sの体積を可変にすることができる。したがって、画像形成装置1の小型化、低コスト化を図ることが可能である。
<第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態の画像形成装置について、図17を用いて説明する。図17は画像形成装置の定着装置の潤滑剤供給部を示す側面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ名称、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
第10実施形態の画像形成装置1の定着装置40は、図17に示す潤滑剤供給部60がシート材61を備える。
シート材61は複数の切り込み部61cを備える。切り込み部61cは用紙幅方向(図17の左右方向)に沿って複数、例えば2個が並べて配置される。切り込み部61cはベルト43の回転方向(図17の上下方向)に沿って平行に延び、例えばV字状に形成される。
シート材61はニップ形成部50のベルト43の回転方向上流側の、潤滑剤の滞留空間Sとの対向面が、用紙幅方向に沿ってその中央部が下向きに凸となる形に湾曲する。これにより、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、ベルト43の用紙幅方向(回転軸方向)の中央部よりも両端部の方が広い。
このように、第10実施形態の構成によれば、シート材61がベルト43の回転方向に沿って平行に延びる切り込み部61cを備えるので、シート材61にカールや波打ちが発生した場合でも、シート材61全体としてそれらを矯正して平面化することができる。したがって、潤滑剤をベルト43の内面とニップ形成部50との間に対して安定して供給することができ、画像形成装置1の長寿命化を図ることが可能になる。
また、潤滑剤の滞留空間Sの体積は、ベルト43の用紙幅方向の中央部よりも両端部の方が広いので、両端部の方が狭い場合に生じる虞がある潤滑剤の空隙部の発生を抑制することができる。これにより、潤滑剤の不足を防止することが可能になる。また、ベルト43の用紙幅方向の両端部で比較的多くの潤滑剤を保持でき、ベルト43の用紙幅方向の端部から外側に潤滑剤が漏洩することを抑制することができる。したがって、装置の異常や、それに起因する画像品質の低下を防止することが可能になる。さらに、ベルト43の内面とニップ形成部50との間に対する潤滑剤の過供給も抑制することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は定着装置を備えた画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
40 定着装置
41 定着ローラ(加圧ローラ)
42 定着モータ
43 ベルト
44 加熱部
49 温度検知部
50 ニップ形成部
51 パッド
52 パッドホルダー
52a 壁部
61 シート材
61a 角部
61b 係合部
61b 係合部
62、71 供給部材
66 ソレノイド(供給部材)
68 揺動ギア(供給部材)
73 形状記憶合金ばね(供給部材)
74 弾性容器(供給部材)
80 加圧機構
N 定着ニップ部
P 用紙
S 潤滑剤の滞留空間

Claims (20)

  1. 加圧ローラと、前記加圧ローラに接触して回転する無端状のベルトと、ベルトを加熱する加熱部と、前記ベルトの内側に前記加圧ローラと対向配置されて前記ベルトの内面に接触して前記加圧ローラと前記ベルトとの間に定着ニップ部を形成するニップ形成部とを有し、前記ベルトの内面と前記ニップ形成部との間に潤滑剤を介在させた画像形成装置において、
    前記ニップ形成部の前記ベルトの回転方向上流側において前記ベルトの内面と前記ニップ形成部との間に前記潤滑剤の滞留空間が形成され、
    前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にする潤滑剤供給部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記潤滑剤の前記滞留空間の体積は、前記加熱部による前記ベルトの加熱時の方が非加熱時よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記潤滑剤供給部は、定着動作の回数に応じて、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記潤滑剤供給部は、前記加圧ローラの回転動作に連動して、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記潤滑剤供給部は、前記加圧ローラの回転速度の変更動作に連動して、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記加圧ローラと前記ベルトとを接触及び離間させる加圧機構を備え、
    前記潤滑剤供給部は、前記加圧機構の動作に連動して、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記ベルトの温度を検知する温度検知部を備え、
    前記潤滑剤供給部は、前記温度検知部が検知した温度に基づき、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にする供給部材を備え、前記供給部材は、温度変化によって自ら変形することで前記潤滑剤の前記滞留空間の体積を可変にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記供給部材が、熱膨張率が異なる2つの材料で構成されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記供給部材が、形状記憶合金で構成されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記供給部材が、内部を真空にして密閉した弾性容器で構成されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  12. 前記潤滑剤の前記滞留空間の体積は、前記ベルトの回転方向上流に向かうに従って広くなることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記潤滑剤の前記滞留空間の体積は、前記ベルトの回転軸方向の中央部よりも両端部の方が広いことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記潤滑剤供給部は、前記ベルトの内面と対向配置されて前記ニップ形成部の前記ベルトの内面との対向領域から前記ニップ形成部の前記ベルトの回転方向上流側まで延びるシート材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記シート材は、前記ニップ形成部の前記ベルトの内面との対向領域において前記ニップ形成部に固定されることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記シート材は、前記ベルトの回転方向の上流端が、前記ベルトの内面に対して所定距離を超えて接近することを阻止する係合部を備えることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記シート材は、前記ベルトの回転方向に沿って平行に延びる切り込み部を備えることを特徴とする請求項14〜請求項16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記供給部材は、前記シート材の、前記ニップ形成部の前記ベルトの回転方向上流側の領域の前記ベルトの内面との対向面の反対側の面に対向して配置されることを特徴とする請求項14〜請求項17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤の前記滞留空間と対向する領域のうち、前記ベルトの回転方向の上流端近傍の領域の方が、その下流側の領域よりも表面の離油性が高いことを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤の前記滞留空間と対向する領域のうち、前記ベルトの回転方向の上流端近傍の領域の方が、その下流側の領域よりも表面の凹凸が小さいことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
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