JP2014174488A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の乱れ、欠陥を抑えた定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】摺動シート632に熱が加わった場合は、切り込み6321で摺動シート632が重なるように膨張し、ニップ部Npの入口およびニップ部Npでのしわが防げるので、画像の乱れ、欠陥が抑えられる。また、切り込み6321の方向が、用紙Pの搬送方向と略平行であると搬送方向に摺動シート632が引っ張られた際に、切り込み6321が広がることによるしわが低減する。
【選択図】図6

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの画像形成装置において、記録媒体上に画像を定着する定着装置が用いられる。未定着トナー像を加熱、定着する定着装置として、例えば、エンドレスベルトを用いたベルトニップ方式の定着装置が知られている。
エンドレスベルトとパッド部材との摺動抵抗を低減するため、低摩擦性の表層を積層接着したパッドシートをパッド部材に被覆したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-119263号公報
本発明は、画像の乱れ、欠陥を抑えた定着装置および画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録媒体と接触し搬送する無端状のベルトと、前記記録媒体に接触して加圧する加圧部材と、前記ベルトの内側に前記加圧部材に対向して設けられ、前記加圧部材からの圧力を受ける被加圧部材と、前記ベルトを加熱する加熱源と、前記ベルトと前記被加圧部材との間の摩擦を低減するシートとを備え、前記シートは、記録媒体の搬送方向の上流側端部から前記シートが加圧される領域までの間に、下流に向かって複数の切り込みを有することを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記シートは、前記切り込みと前記加圧される領域との間に加圧されない領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記切り込みの方向は、前記搬送方向と略平行であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記シートの両端部の前記切り込みの間隔は、中央部の前記切り込みの間隔と比較して狭いことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の定着装置を備え、前記記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、画像の乱れ、欠陥を抑えた定着装置を提供できる。
請求項2〜請求項4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、画像の乱れ、欠陥をより抑えた定着装置を提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の定着装置を有しない場合に比して、出力画像の画質の低下を抑制した画像形成装置を提供できる。
実施形態の画像形成装置を示す概略構成図。 定着装置の概略断面構成図。 加圧ロールおよび被加圧部材の概略斜視図。 ニップ部周辺の加圧ロールおよび被加圧部材の概略拡大側面図。 摺動シートの展開部分平面図。 摺動シートに熱が加わった場合の部分模式図。 比較として切り込みを形成しない摺動シートに熱が加わった場合の模式図。 変形例の摺動シート632Aの展開部分平面図。
以下、添付図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、画像データに基づき画像形成を行う画像形成手段の一例である画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うUI部(ユーザインターフェース部)90とを備えている。
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する画像形成ユニットを備えている。画像形成ユニットは、並列的に配置される6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11Kを備えている。
各画像形成ユニットは、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16とを備えている。
各画像形成ユニットの現像器15は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17Kと図示しないトナー搬送路で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリューにより各トナー容器から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
各画像形成ユニットは、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニットの感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニットにて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写する1次転写ロール21とを備えている。
また、画像形成部10は、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体の一例である用紙Pに一括転写する2次転写ロール22と、2次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着装置60とを備えている。ここで、2次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙Pに2次転写される領域を2次転写領域Trという。
さらに、画像形成部10は、定着装置60にて用紙P上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙P上への各色トナー像の定着を促進する冷却ユニット80と、用紙Pの曲がりを矯正する矯正ユニット85とを備えている。
以下に、用紙Pの片面へ画像形成する場合の用紙搬送系について説明する。
画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙Pを収容する実施形態では2個の用紙収容容器40A,40Bと、用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙Pを繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙Pを搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙Pを搬送する第2搬送路R2とを備えている。
また、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙Pを2次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3を備えている。また、画像形成部10は、2次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙Pを定着装置60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙Pを画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5とを備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙Pを順次、搬送する。
以下に、用紙Pの両面へ画像形成する場合の用紙搬送系について説明する。
画像形成部10は、両面搬送系として、定着装置60で第1面に各色トナー像が定着された用紙Pを一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙Pを中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙Pを上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7とを備えている。
また、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙Pを用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙Pを繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45とを備えている。
次に、画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の各画像形成ユニットは、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニットにて形成された各色トナー像は、1次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に1次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って2次転写ロール22が配置された2次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニットでの画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A,41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙Pが繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙Pは、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、2次転写領域Trに到達する。2次転写領域Trでは、2次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙Pに一括して2次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙Pは、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着装置60に搬送される。定着装置60に搬送された用紙P上の合成トナー像は、定着装置60によって定着処理を受けて用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙Pの曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙Pは、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。なお、1次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(1次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(2次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙Pの第1面上に定着画像が形成された用紙Pは、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙Pが繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙Pは、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、2次転写領域Trに到達する。2次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、2次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙Pに一括して2次転写される。
両面にトナー像が転写された用紙Pは、第1面の場合と同様に定着装置60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙Pの曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙Pは、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
次に、実施形態の画像形成装置1に用いられる定着装置60について説明する。
図2は、実施形態の定着装置60の構成を説明するための概略断面構成図である。
図2において、定着装置60は、用紙Pを加熱する定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して接離自在に構成され、用紙Pに接触して加圧する加圧部材の一例である加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、用紙Pと接触し搬送する無端状のベルトの一例としての定着ベルト610と、定着ベルト610の内側に、加圧ロール62に対向して設けられ、加圧ロール62からの圧力を受ける被加圧部材63とを備えている。被加圧部材63は、定着ベルト610と加圧ロール62とが互いに押圧されながら接触する領域であるニップ部Npにて定着ベルト610を内側から加熱する。ニップ部Npの搬送方向の幅は、例えば、10mm程度である。
また、定着ベルトモジュール61は、定着ベルト610を内側から張架しながら定着ベルト610を加熱する内部加熱ロール612、613を備えている。
内部加熱ロール612、613は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールである。内部加熱ロール612、613の少なくとも一方は、図示しない駆動モータからの回転駆動力を受けて、図中矢印方向に回転し、定着ベルト610を駆動する。
また、内部加熱ロール612、613および被加圧部材63の内部には、それぞれ加熱源の一例であるハロゲンヒータ70,71,72が配置され、内部加熱ロール612、613および被加圧部材63は、予め定められた温度、例えば、内部加熱ロール612、613は、210℃に加熱され、被加圧部材63は、200℃に加熱される。
内部加熱ロール612、613および被加圧部材63の両端部には、定着ベルト610を内側から外側に向けて押圧する図示しないバネ部材が配置され、定着ベルト610全体の張力を、例えば15kgfに設定している。
このように、実施形態の定着装置60では、被加圧部材63と内部加熱ロール612,613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
ここで、図示はしないが、内部加熱ロール612、613以外に定着ベルト610を張架する張架ロールを備えていてもよい。
定着ベルト610は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムからなる弾性体層とで構成されている。ここでは、弾性体層は、特にカラー画像に対する画質向上のために設けられている。定着対象となる用紙Pに保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Npにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト610表面が変形することが好ましいからである。
図3に、加圧ロール62および被加圧部材63の概略斜視図を、図4にニップ部Np周辺の加圧ロール62および被加圧部材63の概略拡大側面図を示した。図3では、用紙Pを破線で、定着ベルト610を一点鎖線で示した。また、図4中に用紙Pの流れを破線矢印で示し、定着ベルト610の駆動する方向を実線矢印で示した。
図3および図4において、被加圧部材63は、例えばアルミニウムやSUSで形成された外形が略直方体形状の母材630と、母材630の加圧ロール62に対向する側に設けられたパッド631とを備えている。パッド631は、母材630と同じ材質で形成してもよいし、他の材質、例えば樹脂製であってもよい。パッド631の上流側および下流側の角Cは、曲率を持って形成されている。
また、定着ベルトモジュール61は、用紙Pの搬送方向の母材630の上流側からパッド631を覆うように下流側にかけて設けられた樹脂製のシートの一例である摺動シート632を備えている。摺動シート632は、定着ベルト610と被加圧部材63との間の摩擦を低減する。摺動シート632は、一例としてPTFE(Polytetrafluoroethylene)を用いることができる。
摺動シート632は、用紙Pの搬送方向における上流側端部Uと下流側端部Lとが、固定金具633を介して母材630に固定ネジ634で固定されている。ここで、摺動シート632は、少なくとも上流側端部Uで固定されていればよい。
加圧ロール62は、例えば、アルミニウムやSUSからなる円柱状ロールを基体として、例えば、シリコーンゴムからなる弾性層620が設けられている。また、PFAチューブからなる離型層をさらに積層してもよい。
加圧ロール62は、定着ベルトモジュール61に接離するように配置され、定着ベルトモジュール61を押圧しながら接触するように設定された場合には、定着ベルト610が移動するのに伴い、矢印方向に回転する。
図5に、摺動シート632の展開部分平面図を示した。実線矢印は、用紙Pの搬送される方向を示している。図5では、下流側を省略して示している。
図5において、摺動シート632は、摺動シート固定ネジ634が通される孔6320と切り込み6321とを有している。
切り込み6321は、用紙Pの搬送方向の上流側端部Uから摺動シート632が加圧される領域であるニップ部Npまでの間に形成される。ここで、切り込み6321は、ニップ部Npとの間に加圧されない領域Nを設けて形成するのがよい。
また、切り込み6321は、摺動シート632を図4に示した母材630に固定した際に、パッド631の上流側、下流側の角Cの曲率が小さくなる辺りに設けるのがよい。
さらに、切り込み6321の方向は、用紙Pの搬送方向と略平行であるのがよい。
次に、実施形態の定着装置60での定着動作について説明する。
図1および図2において、画像形成装置1の2次転写領域Trで合成トナー像(未定着トナー像)が静電転写された用紙Pは、第4搬送路R4に沿って定着装置60のニップ部Npに向けて搬送される。そして、ニップ部Npを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、主としてニップ部Npに作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。
実施形態の定着装置60では、ニップ部Npに作用する熱は主に定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、内部加熱ロール612,613の内部に配置されたハロゲンヒータ71,72から内部加熱ロール612,613を介して供給される熱と、被加圧部材63の内部に配置されたハロゲンヒータ70から供給される熱とによって加熱される。内部加熱ロール612,613からだけでなく、被加圧部材63からも熱エネルギーが補給されるので、ニップ部Npにおいては、プロセススピードが高速であっても充分な熱量が確保される。
図6に、実施形態における摺動シート632に熱が加わった場合の部分模式図を示した。また、図7には、比較として切り込み6321を形成しない摺動シート632Cに熱が加わった場合の模式図を示した。図6においては、摺動シート632に熱が加わった場合の変形の様子を誇張してわかり易くするために、図5に示した固定金具633部分は省略して描いてある。
図7において、切り込み6321を形成しない摺動シート632Cの場合、熱が加わると、図4に示したように、上流側端部Uが固定金具633と固定ネジ634とで固定されているので、上流側端部Uでは長手方向への膨張が拘束される。一方、摺動シート632Cの上流側端部Uから離れた位置では、長手方向に摺動シート632Cが膨張し、例えば中央部においてTで示す幅になり、ニップ部NpまでしわWが発生する。
ニップ部Npまで摺動シート632CにしわWが発生することによって、ニップ部Npの入口で定着ベルト610が画像に触れたり、ニップ部Npで未定着トナー像が形成された用紙Pに加わる圧力にむらが生じたりして、画像の乱れ、欠陥が発生する。
一方、実施形態の摺動シート632に熱が加わった場合は、切り込み6321で摺動シート632が重なるように膨張し、ニップ部Npの入口、ニップ部Npでのしわが防げるので、画像の乱れ、欠陥が抑えられる。
また、切り込み6321の方向が、用紙Pの搬送方向と略平行であると搬送方向に摺動シート632が引っ張られた際に、切り込み6321が広がることによるしわが低減する。
(変形例)
実施形態において、切り込み6321の間隔は等間隔でなくてもよい。
図8に、本変形例の摺動シート632Aの展開部分平面図を示した。
図8において、切り込み6321の間隔は中央部から両端部にかけて徐々に狭くなっている。
中央部と比較して、熱が加わることによる端部の変位が大きいので、両端部の切り込み6321の間隔を狭くすることで、切り込み6321の間の摺動シート632Aが細くなって傾きやすくなる。したがって、切り込み6321で摺動シート632Aが重なりやすくなり、端部の変位が吸収され、しわが低減する。
また、変形例に示したように、両端部に向けて切り込み6321の間隔が徐々に狭くなるもののほか、両端部付近の切り込み6321の間隔のみが、中央部の切り込み6321の間隔と比較して狭くてもよい。
1…画像形成装置、10…画像形成部、12…感光体ドラム、13…帯電器、14…露光器、15…現像器、16…クリーナ、P…用紙、60…定着装置、61…定着ベルトモジュール、62…加圧ロール、610…定着ベルト、63…被加圧部材、Np…ニップ部、612,613…内部加熱ロール、70,71,72…ハロゲンヒータ、630…母材、631…パッド、C…上流側および下流側の角、632,632A,632C…摺動シート、U…上流側端部、L…下流側端部、633…固定金具、634…固定ネジ、620…弾性層、6320…孔、6321…切り込み、N…加圧されない領域。

Claims (5)

  1. 記録媒体と接触し搬送する無端状のベルトと、
    前記記録媒体に接触して加圧する加圧部材と、
    前記ベルトの内側に前記加圧部材に対向して設けられ、前記加圧部材からの圧力を受ける被加圧部材と、
    前記ベルトを加熱する加熱源と、
    前記ベルトと前記被加圧部材との間の摩擦を低減するシートとを備え、
    前記シートは、記録媒体の搬送方向の上流側端部から前記シートが加圧される領域までの間に、下流に向かって複数の切り込みを有する
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記シートは、前記切り込みと前記加圧される領域との間に加圧されない領域が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記切り込みの方向は、前記搬送方向と略平行である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記シートの両端部の前記切り込みの間隔は、中央部の前記切り込みの間隔と比較して狭い
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の定着装置を備え、
    前記記録媒体に画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。



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