JP4428030B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかし、荷重を大きくする方法や、弾性体の厚さを厚くする方法では、ロールの撓みに起因するニップ幅の形状がロール軸に沿って不均一になることから、定着むらや紙しわが発生する等といった画像品質上の問題が生じる。また、ロール径を大きくする方法では、装置の大型化を招くとともに、ロールを室温から定着可能温度に上昇させるまでの時間(ウォームアップタイム)が長くなるという問題がある。
このような状況の下、定着装置の使用に伴って、圧力パッドとエンドレスベルトとの間の摺擦抵抗は増加する傾向にあることから、定着ロールとエンドレスベルトとの間を通過する記録紙の搬送性が良好でなくなり、紙しわや用紙ジャムを生じさせる可能性が高くなるという不都合があった。
また、摺動部材は、エンドレスベルトとの摺動面に凹凸が形成されたことを特徴とすることもできる。さらに、摺動部材は、潤滑剤に対する難通過性を有するように構成することもできる。特に、摺動部材は、多孔質繊維からなるベース層と、ベース層のエンドレスベルトとの摺擦面とは反対面に配設され、潤滑剤に対して難通過性を有する樹脂層とで構成することができる。
また、エンドレスベルトの両端部に、エンドレスベルトの片寄りを規制するベルトガイド部材をさらに備えた構成とすることもできる。さらには、エンドレスベルトに保持された潤滑剤に対して、摺動部材の長手方向の幅以上への拡がりを規制する潤滑剤規制部材をさらに備えた構成とすることもできる。
さらには、潤滑剤塗布部材は、エンドレスベルトの内周面に対しエッジが当接することを特徴とすることもできる。
ここで、摺動部材は、摺動部材の両側に潤滑剤塗布部材によって潤滑剤が塗付されない領域を有することを特徴とすることができる。また、ニップ部は、ニップ部の両側に摺動部材が配置されない領域を有することを特徴とすることもできる。
ここで、圧力部材は、定着ベルトに配設される発熱源で構成することもできる。
ここで、定着手段は、エンドレスベルトに保持された潤滑剤に対して、摺動部材の長手方向の幅以上への拡がりを抑える潤滑剤規制部材をさらに備えることができる。また、定着手段は、摺動部材がエンドレスベルトとの摺動面に凹凸を有するように構成することもできる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
定着ロール61の内部には、発熱源としてのハロゲンヒータ66が配設されている。一方、定着ロール61の表面には温度センサ69が接触して配置されている。画像形成装置の制御部40は、この温度センサ69による温度計測値に基づいてハロゲンヒータ66の点灯を制御し、定着ロール61の表面温度が所定の設定温度(例えば、170℃)を維持するように調整している。
エンドレスベルト62は、圧力パッド64と後段で述べるエッジガイド80とによって回動自在に支持されている。そして、ニップ部Nにおいて定着ロール61に対して圧接されて配置されている。
圧力パッド64は、幅(エンドレスベルト62と定着ロール61の移動方向における長さ)の広いニップ部Nを確保するためのプレニップ部材64aをニップ部Nの入口側に配置し、定着ロール61に歪みを与えるための剥離ニップ部材64bをニップ部Nの出口側に配置している。さらに、エンドレスベルト62の内周面と圧力パッド64との摺擦抵抗を小さくするために、プレニップ部材64aおよび剥離ニップ部材64bのエンドレスベルト62と接する面に、摺擦部材の一例としての低摩擦シート68が設けられている。そして、圧力パッド64と低摩擦シート68とは、金属製のホルダ65に保持されている。
特に、定着ロール61の歪みを局所的に大きくすることによって、小さい歪み量で高い剥離性能を得ることが可能となる。そのため、定着ロール61の離型層613として、薄膜の耐熱性樹脂を用いた場合においても、用紙Pにおける紙しわの発生を抑制できる。また、耐熱性弾性体層612と離型層613との間の剥がれ等も発生し難く、剥離性能の維持と併せて長期に亘る部品性能の信頼性を向上させることができる。
なお、剥離の補助手段として、定着ロール61のニップ部Nの下流側に、剥離部材70を配設することも可能である。剥離部材70は、剥離バッフル71が定着ロール61の回転方向と対向する向き(カウンタ方向)に定着ロール61と近接する状態でホルダ72によって保持されている。
耐熱性弾性体層612としては、耐熱性の高い弾性体であればどのような材料を用いることも可能である。特に、ゴム硬度が25〜40°(JIS−A)程度のゴム、エラストマ等の弾性体を用いるのが好ましく、具体的には、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を挙げることができる。
また、エンドレスベルト62の内周面は、圧力パッド64との摺擦抵抗を低減するため、表面粗さRa(算術平均粗さ)を0.4μm以下に設定している。また、エンドレスベルト62の外周面は、定着ロール61からの駆動力を受け易いように、表面粗さRaを1.2〜2.0μmに設定している。
剥離ニップ部材64bは、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミド等の耐熱性を有する樹脂、または鉄、アルミニウム、SUS等の金属で形成されている。剥離ニップ部材64bの形状としては、ニップ部Nにおける外面形状が一定の曲率半径を有する凸曲面状に形成される。
なお、低摩擦シート68は、プレニップ部材64aや剥離ニップ部材64bと別体に構成しても、プレニップ部材64aや剥離ニップ部材64bと一体的に構成しても、いずれでもよい。
図3に示すように、ホルダ65の両端部にはエッジガイド80が配設されている。エッジガイド80は、ニップ部Nとその近傍に対応する部分に切り欠きが形成された円筒状、すなわち断面がC形状のベルト走行ガイド部801、ベルト走行ガイド部801の外側に設けられ、エンドレスベルト62の内径よりも大きな外径で形成されたフランジ部802、さらにフランジ部802の外側に設けられ、エッジガイド80を定着装置60本体に位置決めして固定するための保持部803で構成されている。
ホルダ65は、両端部がフランジ部802の内側面に固定され支持されている。また、ベルト走行ガイド部801は、ホルダ65の端部の一定領域とオーバーラップするように配置されている。
また、フランジ部802は、ホルダ65の両端部に配置されたフランジ部802の内側面同士の間隔がエンドレスベルト62の幅と略一致するように配置され、エンドレスベルト62の幅方向への移動(ベルトウォーク)を規制している。このように、エンドレスベルト62は、エッジガイド80によって回動方向および幅方向の移動が規制されるように構成されている。
なお、エンドレスベルト62は、ニップ部Nを除いては、接触する部材が潤滑剤塗布部材67とこのエッジガイド80だけであるため、摺擦抵抗を極力小さく構成することができ、熱の損失も小さくすることができる。
一方、ニップ部Nに用紙Pが搬送されていない状態では、従動側のエンドレスベルト62も定着ロール61の回転に伴って定着ロール61から摩擦力を受けることによって回動している。しかし、ニップ部Nに用紙Pが搬送され、用紙Pがニップ部Nに挟持されている状態では、エンドレスベルト62は用紙Pを介して定着ロール61から搬送力を受けている。したがって、用紙P側から捉えると、用紙Pがニップ部Nを通過する際には、用紙Pには定着ロール61からの搬送力を受けるとともに、エンドレスベルト62側から搬送方向とは逆方向の力(逆搬送力)が作用することとなる。
したがって、通常状態では、エンドレスベルト62が圧力パッド64から受ける摺擦抵抗は極めて小さく、円滑に回動可能であることから、エンドレスベルト62は用紙Pと等速で回動することが可能である。この場合には、用紙Pが受ける逆搬送力は、エンドレスベルト62を介した圧力パッド64からの摺擦抵抗であるから、無視できる程度に小さいレベルである。そのため、用紙Pは定着ロール61と等速に安定して搬送される。
エンドレスベルト62の内周面に塗布される潤滑剤量が不足すると、低摩擦シート68とエンドレスベルト62との間で滑り性の低下(摺擦抵抗の増加)が発生する。エンドレスベルト62と圧力パッド64との間の摺擦抵抗が増加すると、用紙Pがニップ部Nを搬送される際に、用紙Pがエンドレスベルト62を介して圧力パッド64から受ける逆搬送力が無視できないほどに大きくなる。そのため、用紙Pの搬送が定着ロール61の回動に追随できなくなって、用紙Pの円滑な搬送が妨げられ、用紙Pにおける紙しわや用紙ジャムの原因となる。
ここで、ニップ部Nと低摩擦シート68と潤滑剤塗布部材67についての長手方向に関する位置関係と、エンドレスベルト62内周面における潤滑剤が付着する領域との関係について述べる。
まず、上述したように、潤滑剤塗布部材67は、エンドレスベルト62内周面に接触するように配置され、エンドレスベルト62内周面に対してアミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤を常時供給している。一方、エンドレスベルト62が周回して潤滑剤塗布部材67の配置位置に戻ってきた際には、エンドレスベルト62内周面に塗布されている潤滑剤を回収する機能も有している。このように、潤滑剤塗布部材67は、エンドレスベルト62内周面に対し、潤滑剤の回収と供給とを同時に行うことで、常に一定量の潤滑剤を塗布するとともに、潤滑剤塗布部材67に保持される潤滑剤量をも一定に維持している。
なお、エンドレスベルト62に塗布する潤滑剤量は潤滑剤塗布部材67によって所定の量に制御することは可能であるが、摺動部の入口領域に全く滞留を生じないように塗布量を制御するとすれば、例えば画像形成装置の立ち上げ時等に潤滑剤の粘度が低いために塗布量が低下した場合には、低摩擦シート68とエンドレスベルト62との摺動部への供給量が不足することもあり得るので、摺動部入口領域で多少の滞留が生じる程度に塗布量を設定するのが適切である。
このように、低摩擦シート68の両側部に対応する位置のエンドレスベルト62の内周面に、潤滑剤塗布部材67により潤滑剤が塗布されていない領域を設けることによって、エンドレスベルト62と低摩擦シート68との間の摺動部入口領域に滞留した潤滑剤を、低摩擦シート68の両側部においてエンドレスベルト62と低摩擦シート68との間の摺動部に搬送することで、摺動部に入り込めない潤滑剤の外部への漏洩を抑制することができる。
ニップ部Nにおいては、圧力パッド64とエンドレスベルト62とによって押圧力が働いているため、低摩擦シート68とエンドレスベルト62との摺動部に入り込んだ潤滑剤に対し、ニップ部Nから押し出す力が作用する。そのため、図6に示したように、低摩擦シート68の両端部から潤滑剤が滲み出る場合がある。その際、ニップ部Nの両側部に設けられた低摩擦シート68が位置しない領域においては、エンドレスベルト62の内周面には潤滑剤が塗布されていないか、または極めて少ないため、滲み出した潤滑剤をエンドレスベルト62内周面において回収することが可能である。そのため、低摩擦シート68とエンドレスベルト62との摺動部に入り込んだ潤滑剤が、ニップ部Nの押圧力によって押し出されても、外部への漏洩を抑制することができる。
特に、エンドレスベルト62は、両側部の内周面がベルト走行ガイド部801の外周面に支持され、ベルト走行ガイド部801の外周面に沿って回動するため(図2参照)、エンドレスベルト62内周面で回収された潤滑剤は、ベルト走行ガイド部801の外周面との接触面で保持されるので、外部に漏洩し難くい。また、ベルト走行ガイド部801の外周面は、フランジ部802の内周面に直交して形成されているため、潤滑剤はフランジ部802の内周面でも移動が制限されるので、外部への漏洩はさらに生じ難い。
なお、ニップ部Nの下流側では、エンドレスベルト62の内周面における低摩擦シート68の配置位置に対応する領域に、再塗付された潤滑剤を保持した状態で回動している。そこで、本実施の形態の定着装置60では、図3に示したように、ベルト走行ガイド部801のエッジ面801aが、低摩擦シート68の端部位置と略一致するように設定している。このように設定することで、図7に示したように、エンドレスベルト62の内周面において低摩擦シート68の配置位置に対応して保持された潤滑剤は、ベルト走行ガイド部801のエッジ面801aによって両端部側に拡がるのが抑えられるので、回収された潤滑剤がエンドレスベルト62の内周面から外部に漏洩することも抑制されている。
実施の形態1では、加熱手段として発熱源を有する定着ロール61を用い、加圧手段として圧力パッド64が押圧されたエンドレスベルト62を用いた定着装置60が搭載された画像形成装置について説明した。実施の形態2では、図1に示した画像形成装置に搭載する定着装置であって、加熱手段として発熱源が押圧された定着ベルトを用い、加圧手段として加圧ロールを用いた定着装置について説明する。尚、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
セラミックヒータ82は、加圧ロール91側の面がほぼフラットに形成され、定着領域の全幅に亘って配置されている。そして、ホルダ65に支持されて、定着ベルト92を介して加圧ロール91に押圧される状態で配置され、ニップ部Nを形成している。したがって、セラミックヒータ82は圧力部材としても機能している。ニップ部Nを通過した用紙Pは、ニップ部Nの出口領域(剥離ニップ部)において定着ベルト92の曲率の変化によって定着ベルト92から剥離される。なお、ここでのニップ部Nとは、定着ベルト92と加圧ロール91とが接触する領域であって、定着ベルト92と加圧ロール91の移動方向に所定の長さを持った長手方向に亘る領域をいう。したがって、ニップ部Nの長手方向の領域とは、定着ベルト92と加圧ロール91のいずれか短い方の長さ領域をいう。
また、ホルダ65には、セラミックヒータ82を支持する位置とは反対の位置に潤滑剤塗布部材67が支持されている。潤滑剤塗布部材67は、耐熱性フェルトで構成され、例えば粘度300csのアミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤が3g程度含浸されている。そして、潤滑剤塗布部材67は定着ベルト92内周面に対して接触するように配置され、耐熱性フェルトからの浸透圧により、潤滑剤を常時適量ずつ定着ベルト92内周面に供給している。なお、潤滑剤塗布部材67は、耐熱性フェルトからの潤滑剤の供給が過多にならないように、耐熱性フェルトのエッジ部のみが定着ベルト92内周面に接触するように構成されている。これにより、定着ベルト92と低摩擦シート68との摺動部に潤滑剤を供給し、低摩擦シート68を介した定着ベルト92とセラミックヒータ82との摺擦抵抗をさらに低減して、定着ベルト92の円滑な回動を図っている。
さらに、潤滑剤塗布部材67は、定着ベルト92が周回して潤滑剤塗布部材67の配置位置に戻ってきた際には、定着ベルト92内周面に塗布されている潤滑剤を回収する機能も有している。このように、潤滑剤塗布部材67は、定着ベルト92内周面に対し、潤滑剤の回収と供給とを同時に行うことで、常に一定量の潤滑剤を塗布するとともに、潤滑剤塗布部材67に保持される潤滑剤量をも一定に維持している。
また、剥離の補助手段として、定着ベルト92のニップ部Nの下流側に、剥離部材70を配設することも可能である。剥離部材70は、剥離バッフル71が定着ベルト92の回転方向と対向する向き(カウンタ方向)に定着ベルト92と近接する状態でホルダ72によって保持されている。
このように構成することにより、低摩擦シート68の両側部に対応する位置の定着ベルト92の内周面に、潤滑剤塗布部材67により潤滑剤が塗布されていない領域を設けることができ、定着ベルト92と低摩擦シート68との間の摺動部入口領域に滞留した潤滑剤を、低摩擦シート68の両側部において定着ベルト92と低摩擦シート68との間の摺動部に搬送するようにして、定着ベルト92と低摩擦シート68との摺動部に入り込めない潤滑剤の外部への漏洩を抑制することができる。
また、ニップ部Nの両側部に対応する位置の定着ベルト92の内周面に、低摩擦シート68が位置しない領域を設けることによって、ニップ部Nから滲み出した潤滑剤を定着ベルト92内周面において回収することが可能である。そのため、低摩擦シート68と定着ベルト92との摺動部に入り込んだ潤滑剤が、ニップ部Nの押圧力によって押し出されても、外部への漏洩を抑制することができる。
Claims (17)
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動可能な回動部材と、
前記回動部材に接触してニップ部を形成しながら移動可能なエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトの内側に配置され、前記ニップ部において当該エンドレスベルトを前記回動部材に圧接させる圧力部材と、
前記ニップ部において前記エンドレスベルトと前記圧力部材との間に挟まれるように設けられ、長手方向の端部が前記ニップ部の長手方向の端部よりも内側に位置する摺動部材と、
長手方向の端部が前記摺動部材の長手方向の端部よりも内側に位置し、前記エンドレスベルトの内周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材と
を備え、
前記潤滑剤塗布部材によって前記エンドレスベルトの内周面に塗布された前記潤滑剤が、当該エンドレスベルトの回転によって、前記摺動部材と当該エンドレスベルトとの間で滞留部を形成した場合に、当該潤滑剤塗布部材から当該エンドレスベルトの内周面に当該潤滑剤が塗布されてこない当該摺動部材の長手方向の側部に当該滞留部の潤滑剤が拡がるように、当該潤滑剤塗布部材による潤滑剤塗布領域が設定されたことを特徴とする定着装置。 - 前記エンドレスベルトの両端部に配置され、当該エンドレスベルトを内周面側から支持するベルトガイド部材をさらに備え、当該ベルトガイド部材は、当該エンドレスベルトに保持された潤滑剤に対して、前記摺動部材の長手方向の幅以上への拡がりを規制する面を有することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記摺動部材は、前記エンドレスベルトとの摺動面に凹凸が形成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記摺動部材は、潤滑剤に対する難通過性を有することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記摺動部材は、多孔質繊維からなるベース層と、当該ベース層の前記エンドレスベルトとの摺擦面とは反対面に配設され、潤滑剤に対して難通過性を有する樹脂層とで構成されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 前記回動部材は、内部に発熱源を有し、表面が弾性変形する定着ロールであることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記圧力部材は、当該定着ロールの表面のうち、回転方向下流側を局部的に弾性変形させることを特徴とする請求項6記載の定着装置。
- 前記エンドレスベルトの両端部に配置され、当該エンドレスベルトの片寄りを規制するベルトガイド部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記エンドレスベルトに保持された潤滑剤に対して、前記摺動部材の長手方向の幅以上への拡がりを規制する潤滑剤規制部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記潤滑剤塗布部材は、前記エンドレスベルトの内周面に対しエッジが当接することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記ニップ部は、前記摺動部材が配置された領域を含むように形成されることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記ニップ部は、両側に前記摺動部材が配置されない領域を有することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 表面が弾性変形するとともに、回転可能な加圧ロールと、
発熱源を有し、前記加圧ロールに接触してニップ部を形成しながら従動可能な定着ベルトと、
前記定着ベルトの内側に配置され、前記ニップ部において当該定着ベルトを前記加圧ロールに圧接させる圧力部材と、
前記ニップ部において前記定着ベルトと前記圧力部材との間に挟まれるように設けられ、長手方向の端部が前記ニップ部の長手方向の端部よりも内側に位置する摺動部材と、
長手方向の端部が前記摺動部材の長手方向の端部よりも内側に位置し、前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を塗付する潤滑剤塗布部材とを備え、
前記潤滑剤塗布部材によって前記定着ベルトの内周面に塗布された前記潤滑剤が、当該定着ベルトの回転によって、前記摺動部材と当該定着ベルトとの間で滞留部を形成した場合に、当該潤滑剤塗布部材から当該定着ベルトの内周面に当該潤滑剤が塗布されてこない当該摺動部材の長手方向の側部に当該滞留部の潤滑剤が拡がるように、当該潤滑剤塗布部材による潤滑剤塗布領域が設定されたことを特徴とする定着装置。 - 前記圧力部材は、前記定着ベルトに配設される発熱源で構成されることを特徴とする請求項13記載の定着装置。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段とを含み、
前記定着手段は、
回動可能な回動部材と、
前記回動部材に接触してニップ部を形成しながら移動可能なエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトの内側に配置され、前記ニップ部において当該エンドレスベルトを前記回動部材に圧接させる圧力部材と、
前記ニップ部において前記エンドレスベルトと前記圧力部材との間に挟まれるように設けられ、長手方向の端部が前記ニップ部の長手方向の端部よりも内側に位置する摺動部材と、
長手方向の端部が前記摺動部材の長手方向の端部よりも内側に位置し、前記エンドレスベルトの内周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材と
を備え、
前記潤滑剤塗布部材によって前記エンドレスベルトの内周面に塗布された前記潤滑剤が、当該エンドレスベルトの回転によって、前記摺動部材と当該エンドレスベルトとの間で滞留部を形成した場合に、当該潤滑剤塗布部材から当該エンドレスベルトの内周面に当該潤滑剤が塗布されてこない当該摺動部材の長手方向の側部に当該滞留部の潤滑剤が拡がるように、当該潤滑剤塗布部材による潤滑剤塗布領域が設定されたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着手段は、前記エンドレスベルトに保持された潤滑剤に対して、前記摺動部材の長手方向の幅以上への拡がりを抑える潤滑剤規制部材をさらに備えたことを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
- 前記定着手段は、前記摺動部材が前記エンドレスベルトとの摺動面に凹凸を有することを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
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