JPH10184039A - 住 宅 - Google Patents

住 宅

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JPH10184039A
JPH10184039A JP8348689A JP34868996A JPH10184039A JP H10184039 A JPH10184039 A JP H10184039A JP 8348689 A JP8348689 A JP 8348689A JP 34868996 A JP34868996 A JP 34868996A JP H10184039 A JPH10184039 A JP H10184039A
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JP
Japan
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fence
wall
balcony
house
floor
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Application number
JP8348689A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
博 渡辺
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庭、テラス、バルコニー、窓に臨む部屋を外
部からの視線を気にすることなく、採光可能な状態で利
用できるようにする。 【解決手段】 住宅1の南面する外壁2に対向して屋根
2の下端に至る高さを有する塀10を設ける。すなわ
ち、外壁2の外側に設けられた一階のテラス35及び二
階のバルコニー6を塀10で覆う。また、塀10には、
開口部を設け採光を可能とする。また、塀10の開口部
には、採光可能な状態で視線を遮るブラインド部が二階
のバルコニー6に対応して設けられる。また、塀10の
開口部の一階部分には、サンルーム状の一階パーゴラ部
が設けられている。そして、一階パーゴラ部には、採光
可能な状態である程度視線を遮る透光板が填め込まれ
る。従って、テラス35、バルコニー6及び外壁2に設
けられた窓に臨む部屋において、採光可能な状態で視線
をある程度遮ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニーを有す
る住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅においては、その採光性を
高めるために、住宅の主に南に面する側に大きな面積を
有する窓等の開口部を多く設けている。また、住宅の南
に面する側の敷地を広く取って、日当たりの良い庭を設
ける場合もある。また、住宅の南に面する側にバルコニ
ーを設けることが多い。そして、バルコニー、特にルー
フバルコニーのようなバルコニーにおいては、比較的広
い面積を有し、住宅内部の延長の空間として、椅子、テ
ーブル等をおいて居間や食堂と同様のスペースとして使
用したり、植栽を行って庭と同様のスペースとして使用
したりすることも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、都市部や都
市近郊の住宅地においては、住宅が密集しているととも
に、住宅が面する道路の通行量が多く、住宅の窓の内
部、庭、バルコニー上は、隣接する住宅の住人や、隣接
する道路の歩行者などからの視線を受けることになる。
従って、人の視線が気になる場合には、バルコニーや庭
に出ないようにしたり、窓にカーテンをしたりすること
が多く、窓やバルコニーや庭を有効に活用することがで
きない。
【0004】例えば、都市部やその近郊の平均的な敷地
面積を有する住宅において、バルコニーや庭でお茶を飲
んだり、食事をしたりするようなことはあまり行われて
いない。また、庭は、塀を設けたり、垣根や樹木を植え
るなどして、ある程度、人の視線を遮ることが可能であ
るが、バルコニーは、バルコニーの手摺より上にでる部
分が視線にさらされた状態となるのを避けるのが困難で
あった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、比較的大きな窓を有する部屋や、バルコニー
や、庭を人の視線を気にせずに有効に活用することがで
きる住宅を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
住宅は、二階以上の階にバルコニー6を有するものであ
り、外壁(2、4、5)面のうちの少なくとも上記バル
コニー6が設けられた外壁(2)面に対向する位置に上
記バルコニー6より高い塀10が形成されていることを
上記課題の解決手段とした。
【0007】上記構成によれば、バルコニー6も塀10
で囲まれることになり、バルコニー6及びバルコニー6
に臨む窓wを有する部屋に対する外部からの視線をバル
コニー6より高く形成された塀10で遮ることができ
る。また、言うまでもなく、バルコニー6の下に設けら
れた窓wを有する部屋に対する視線が塀10により遮ら
れ、かつ、バルコニー6の下の外壁(2)面と塀10と
の間の敷地上に庭やテラス35等が設けられていれば、
庭やテラス35等に対する外部からの視線が塀10によ
り遮られることになる。
【0008】従って、バルコニー6、庭、テラス35、
窓wを外部の視線を気にせずに有効に利用することがで
きるので、実質的に住宅の使用可能な領域を増やし、敷
地面積と建坪率とが同じ住宅でも、住宅を広く利用する
ことができる。なお、塀10の高さは、バルコニー6や
バルコニー6に面する窓wを有する部屋に対する隣接す
る住宅の視線を十分に遮るために、バルコニー6上に人
が立った場合、外部から水平に見て、人がほぼ完全に隠
れるように、バルコニー6の床面の高さに人の平均的な
身長を足した高さより高いことが好ましく、例えば、二
階にバルコニー6を有する二階建ての住宅においては、
ほぼ、屋根3の下端部の高さ程度の高さとなっているこ
とが好ましい。また、塀10の材質や構造は、特に限定
されるものではないが、十分な強度で立設されている必
要があり、例えば、耐力壁と同様な構造を有するものを
用いるものとしても良い。
【0009】本発明の請求項2記載の住宅は、上記塀1
0とバルコニー6の床6aの外側側縁部とが接合され、
上記塀10がバルコニー6の床6aの外側を覆っている
ことを上記課題の解決手段とした。上記構成によれば、
上記塀10とバルコニー6の床6aの外側側縁部とが接
合されているので、塀10をバルコニー6の床6aを介
して住宅1に支持させた状態となり、塀10を完全に自
立した状態とする必要がなく、高い塀10を容易に構築
することができる。
【0010】また、外壁2と塀10とバルコニー6と
は、外壁2と塀10とが互いに対向した状態で、バルコ
ニー6が外壁2と塀10とに架け渡され状態となり、側
面視して門形状の構造となる。従って、塀10が十分な
強度を有するものであれば、バルコニー6の強度を高め
ることができる。なお、塀10がバルコニー6の床6a
の外側を覆っているので、バルコニー6の床6aにバル
コニー6と外部とを仕切るために手摺を設ける必要がな
い。
【0011】本発明の請求項3記載の住宅は、上記塀1
0に上記外壁(2)面に設けられた開口部や上記バルコ
ニー6に対応して開口部11が設けられるとともに、該
開口部11に、外部からの視線の少なくとも一部を遮る
とともに、採光を可能とする遮蔽部材(ブラインド部1
2、一階パーゴラ部14)が設けられていることを上記
課題の解決手段とした。上記構成によれば、住宅1の外
壁(2)面に対向する位置にバルコニー6より高い塀1
0を設けることにより、採光は、外壁2と塀10との間
の上方からさす光に限られることになるが、塀10に開
口部11を設けることにより、塀10側からも採光を図
ることができ、塀10を設けることにより、採光が制限
されるのを防止することができる。
【0012】また、上記開口部11に採光を可能とする
とともに視線を遮る遮蔽部材12、14を設けたことに
より、塀10に開口部11を設けるものとしても、外部
から視線を遮ることができ、上記請求項1記載の構成と
同様の作用効果を得ることができる。なお、上記遮蔽部
材12、14としては、半透明の部材や、着色された透
明部材を用いることができ、例えば、くもりガラスや、
色ガラスや、ハーフミラーや、半透明もしくは透明で着
色された合成樹脂などを用いることができる。
【0013】また、上記遮蔽部材12、14としては、
ブラインド状やルーバー状の構造物を用いることができ
る。すなわち、周りに、比較的高い集合住宅等がなけれ
ば、住宅への視線は、主に、下方もしくは水平方向から
のものとなり、太陽光は、上方からのものとなるので、
多数の細板を、それらの長さ方向を水平にするとともに
互いに平行にし、かつ、長さ方向に直交する方向をほぼ
昼間の太陽に向けるように斜めに配置することで、採光
を可能とするとともに、視線をある程度遮ることが可能
となる。
【0014】本発明の請求項4記載の住宅は、上記塀1
0の左右側縁部のうちの少なくとも一方の側縁部の少な
くとも一部が住宅1側に延出して、住宅1と接合されて
いることを上記課題の解決手段とした。上記構成によれ
ば、塀10を二階のバルコニー6を超える高いものとし
た場合に、塀10の少なくとも一方の側縁部を住宅1に
接合することにより、塀10の一部を住宅1に支持させ
ることができるので、塀10を完全に自立させるより
も、容易に構築することができる。
【0015】また、塀10の側縁を住宅1に接合する際
に、塀10の側縁部をほぼ直角に屈曲させて、上記塀1
0に直交する住宅の外壁2と接合させるようにしたり、
塀10を外壁4、5に接合するとともに、塀10の外観
と外壁4、5の外観をほぼ同様の外観を有するもの(デ
ザインや材質を同じか似たものにする)としたりするこ
とにより、塀10と外壁4、5とが一体感を有するもの
となり、塀10が住宅1の一部をなすような印象を与え
ることができ、住宅1を大きく見せることができる。
【0016】なお、塀10と住宅1との接合部は、例え
ば、上述のように塀10の側縁部をほぼ直角に屈曲させ
て、上記塀10に直交する住宅1の外壁4、5と接合さ
せるようにするものとしても良いし、塀10の側縁部か
ら住宅1に向かって梁状の構造物(梁状部材15、1
6)を延出させて塀10と住宅1とを接合するものとし
ても良いし、接合部の形状は特に限定されるものではな
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例の住宅を図面を参照して説明する。図1及び図2は、
この一例の住宅1の外観を示すものであり、図3及び図
4は住宅の間取りを示すものである。図1に示すよう
に、二階建ての住宅1のほぼ南に面する側には、住宅1
から離間した状態で塀10が設けられている。この塀1
0は、図1に示すように住宅1のほぼ南に面する外壁2
(図3及び図4に図示)と平行に配置され、その高さが
住宅の屋根3の下端より高いものとなっている。
【0018】そして、塀10は、図2に示すように、そ
の左右に右塀部10aと左塀部10bとが設けられると
ともに、塀19の右塀部10aと左塀部10bとの間の
中央塀部10cが塀の下端から上端まで開口した開口部
11となっている。従って、基本的に塀10は、右塀部
10aと左塀部10bとが離れて立設された状態となっ
ている。また、右塀部10aと左塀部10bとは、開口
やスリット等がない壁状に形成されている。
【0019】また、図1に示すように、左塀部10bと
住宅1の南面する外壁2の左側の西に面する外壁4と
は、水平に配置されるとともに、上下に複数配置された
梁状部材15…により接合されている。また、右塀部1
0aと住宅1の南面する外壁2の右側の東に面する外壁
(図3及び図4に図示)5とは、水平に配置されるとと
もに、上下に複数配置された梁状部材(図4に一つだけ
図示)16により接合されている。なお、塀10と外壁
4、5との接合部は、梁状部材15、16に限られるも
のではなく、壁状のものでも良い。
【0020】また、上記塀10と住宅1の南面する外壁
2側に設けられたバルコニー6の床6aとは、互いに接
合された状態となっている。すなわち、二階の間取りを
示す図4に示すように、右塀部10aの左側の部分とバ
ルコニー6の床6aの右側先端部とが接合され、左塀部
10bの右側の部分とバルコニー6の床6aの左側先端
部とが接合されている。
【0021】これにより、バルコニー6の床6aは、そ
の後端部を住宅1に支持されるとともに、先端部を塀1
0に支持され、さらに塀10がバルコニー6の床6aに
より住宅側に接合されて支持された状態となっている。
そして、塀10が完全に自立した状態ではなく、上記梁
状部材15、16とバルコニー6の床6aとにより住宅
1に支持された状態となっており、塀10は、住宅1か
ら離間した状態でも十分強固に立設された状態となって
いる。
【0022】なお、塀10の右塀部10aと左塀部10
bとは、例えば、住宅1の外壁と同様の構成を有するも
のとなっている。例えば、住宅1は、壁2、4、5、
床、屋根2等が木製パネルからなるものであり、周知の
パネル工法により構築されるものとなっている。また、
上記木製パネルは、四角枠状の枠体と、該枠体内に必要
により設けられた縦横の棧材と、枠体の少なくとも一方
の面に貼設された面材とから矩形状に形成されたもので
ある。
【0023】そして、塀10の右塀部10aと左塀部1
0bとは、例えば、上記木製パネル(壁パネルP)から
なるとともに、その両面に不燃性のサイディング(図示
略)を貼設したものでも良い。なお、図2においては、
塀10の右塀部10aと左塀部10bとを、サイディン
グを貼設する前の状態で図示した。そして、塀10の開
口部11となった中央塀部10cには、図2に示すよう
に、二階部分の高さ位置のブラインド部12と、ブライ
ンド部12の上の上部パーゴラ部13と、開口部11の
一階部分、すなわち、ブラインド部12の下方の一階パ
ーゴラ部14とが設けられている。
【0024】上記ブラインド部12は、採光可能な状態
で視線を遮る遮蔽部材であり、複数の長尺な断面矩形状
の角材12a…を、その長さ方向を水平として上下に配
置したものである。また、上記角材12a…は、その長
さ方向に直交する方向が斜めにされ、ちょうどブライド
を調整して採光可能で視線を遮る状態とした場合と同様
に、斜め上方からの光を塀10の内側に取り入れられる
ようになっているとともに、塀10内部への水平方向及
び斜め下方からの視線を遮るようになっている。
【0025】また、各角材12a…は、それらの両端部
がそれぞれ塀10の右塀部10aと左塀部10bとに接
合され、塀10の右塀部10a及び左塀部10bに支持
された状態となっている。これにより角材12a点が支
持されるとともに、開口部11により左右に分かれた状
態の塀10の右塀部10aと左塀部10bとを角材12
a…により一体に接合している。上記上部パーゴラ部1
4は、塀10の右塀部10aの上端部と左塀部10bの
上端部との間に架け渡された上下二本の支持材13a、
13aと、これら支持材13a、13a間に上下にほぼ
垂直に架け渡され、かつ、左右に並んで多数配置された
縦格子材13b…と、上の支持材13aと住宅1の外壁
との間に前後にほぼ水平に架け渡され、かつ、縦格子材
13b…に対応して多数配置された図示しない上格子材
とからなるものである。
【0026】そして、上部パーゴラ部13は、塀10の
中央塀部10cの上端部の意匠性を高めるとともに、塀
10と住宅1との間の真上からの光を遮ることがなく、
さらに、塀10の開口部11のブラインド部12より上
の前方からの光を遮ることがない。従って、上部パーゴ
ラ部13は、塀10の開口部11の上端部における住宅
側への採光を確保するようになっている。なお、縦格子
材13a…同士の間及び上格子材同士の間にガラスや透
明な合成樹脂からなる透明板を填め込むようにすれば、
バルコニー6が風雨にさらされるのをある程度防止する
ことができる。
【0027】また、上格子材が住宅1に接合されること
により、塀10の中央塀部10cの上部を住宅1に支持
された状態とすることができるようになっている。上記
一階パーゴラ部14は、ブラインド部12の直ぐ下にお
いて、塀10の右塀部10aと左塀部10bとの間に架
け渡された一本の支持材14aと、該支持部材14aか
ら前方に延出するとともに、左右に多数並んで配置され
る上格子材(図2に一本だけ図示)14bと、これら上
格子材14bの先端部から地盤まで上下に延在するよう
に上格子材14b毎に設けられた縦格子材14c…とか
らなるものである。
【0028】そして、縦格子材14c…間には、例え
ば、ガラス、くもりガラス、ハーフミラーもしくは透明
な合成樹脂等の採光板14d…が填め込まれており、採
光板14d…として、半透明や透明でも色のついたもの
や、ハーフミラー状のものを用いることにより、採光を
可能とした状態である程度視線を遮ることができるよう
になっている。
【0029】また、縦格子材14c…の下端部の間に
は、完全に視線を遮る目隠し板14e…が填め込まれて
いる。なお、上格子材14b間にも、例えば、ガラスや
透明な合成樹脂からなる採光板(図示略)を填め込むも
のとし、採光可能な状態で風雨を防ぐものとすることが
好ましい。
【0030】ここで、上記塀10が設けられた住宅1を
説明する。図3に示すように、住宅1の一階部分は、南
面する側(図中下側すなわち塀10側)に西に面する側
(図中左側)から、玄関21、収納スペース22を有す
るリビング・ダイニング23、押入24及び床の間25
を有する和室26が設けられている。また、住宅1の一
階部分の北に面する側(図中上側)には、西に面する側
から小書斎27、キッチン28、裏口29、階段30、
収納スペース31、トイレ32、洗面室33及びバスル
ーム34が設けられている。
【0031】そして、住宅1の南面する側の外側には、
テラス35が設けられている。テラス35は、上記塀1
0の中央塀部10cにおいて塀10の右塀部10a及び
左塀部10bより前方に突出した状態の一階パーゴラ部
14と住宅1の外壁2との間に形成されている。そし
て、テラス35は、その上方をバルコニー6の床6aに
覆われるとともに、一階パーゴラ部14の上格子材14
b間に上記採光板を填め込んだ場合には、該採光板に覆
われ、かつ、テラス35の外方側を一階パーゴラ部14
の縦格子材14c…間に填め込まれた採光板14dとに
より覆われており、住宅1の外部でありながら、風雨を
防ぐことができる。
【0032】また、テラス35の外方側が採光可能な状
態で視線をある程度防ぐ、一階パーゴラ部14の採光板
14dに覆われているので、外部からの視線を防ぐこと
ができる。従って、テラス35上は、住宅の外部であり
ながら、風雨や外部からの視線を気にせずに利用するこ
とが可能となっており、住宅1内部と完全な住宅1の外
部との中間に位置するスペースとして利用することが可
能となる。すなわち、テラス35上をテラス35に窓を
介して臨むリビングダイニング23及び和室26の延長
として外部からの視線を気にせずに有効に利用すること
ができる。
【0033】なお、上記採光板14dにより、南面する
外壁2部分に窓w、wが設けられたリビングダイニング
23及び和室26も外部から視線を直接うけることがな
いので、カーテン等を閉めなくとも、視線を気にせずに
過ごすことが可能となり、また、採光板14d及び上格
子14b間に配置された図示しない採光板を介してリビ
ングダイニング23及び和室26の採光も可能となって
いる。
【0034】一方、住宅1の二階部分は、図4に示すよ
うに、住宅1の南面(図中下側)する側に西に面する側
(図中左側)から、小書斎36及び収納スペース37を
有する子供部屋38、収納スペース39及び小書斎40
を有する主寝室41が設けられている。また、住宅1の
二階部分の北に面する側(図中上側)には、西に面する
側から小書斎42及び収納スペース43を有する子供部
屋44、上記階段30、トイレ45、上記主寝室41の
小書斎40が設けられている。そして、住宅1の二階部
分の南面する側の外側には、バルコニー6が設けられて
いる。
【0035】上記バルコニー6は、その床6aが上述の
ように住宅1の外壁2と塀10との間に設けられてい
る。そして、バルコニー6の外側に面する部分には、塀
10の開口部11の上記ブラインド部12が設けられて
おり、バルコニー6においては、上記ブライド部12に
より採光可能な状態で外部から視線が遮られるようにな
っている。
【0036】従って、バルコニー6は、住宅の外部であ
りながら、視線を気にせずに利用することが可能となっ
ており、住宅1内部と完全な住宅1の外部との中間に位
置するスペースとして利用することが可能となる。すな
わち、バルコニー6をバルコニー6に窓を介して臨む子
供部屋38及び主寝室41の延長として利用することが
できる。また、バルコニー6の外方側がブラインド部1
2に覆われているので、バルコニー6の外方側には、手
摺等を設ける必要がない。
【0037】なお、ブラインド部12により、南面する
外壁2部分に窓w、wが設けられた子供部屋38及び主
寝室41も外部から視線を直接受けることがないので、
カーテン等を閉めなくとも、視線を気にせずに過ごすこ
とが可能となり、また、ブラインド部12を介して採光
も可能となっている。また、住宅2の二階部分の西に面
する側には、二つの小書斎36、42の間にインナーバ
ルコニー46が設けられている。そして、住宅2の西に
面する側の外壁4は、塀10の外観に似せた構造となっ
ており、図1に示すように、上記小書斎36及び42の
外壁が塀10の右塀部10a及び左塀部10bに対応す
る形状の右外壁部4a及び左外壁部4bとされ、これら
右外壁部4a及び左外壁部4bの二階のインナーバルコ
ニー46に対応する部分に、塀10のブラインド部12
と同様の構造を有するブラインド部4cが形成され、さ
らにブラインド部4c上に塀10の上部パーゴラ部13
と同様の構造を有するパーゴラ部4dが形成されてい
る。
【0038】このような構造により、インナーバルコニ
ー46においても、バルコニー6と同様にブラインド部
4cによって、採光可能な状態で外部からの視線を防止
することができ、バルコニー6と同様に利用することが
できる。また、塀10と外壁4とが似たような外観を有
するので、外部から見た場合に、塀10が塀なのか外壁
なのかわかりずらい構造となっており、屋根3まで達す
る塀10が設けられていても、違和感を生じずに自然な
感じを与えることができる。
【0039】以上のようにこの一例の住宅1によれば、
ブラインド部12、一階パーゴラ部14のように採光可
能で視線をある程度遮る遮蔽部材が設けられた開口部1
1を有し、かつ、バルコニー6より高く、屋根3の下端
部の高さまで至る塀10を設けることにより、塀10と
住宅1との間のテラス35(庭)とバルコニー6とにお
いて、光の入射を大きく遮ることなく、ある程度視線を
遮ることができるので、テラス35及びバルコニー6を
外部の視線を気にすることなく有効に利用することが可
能となる。また、住宅1の塀10側の窓w…に面した部
屋においても、塀10によりある程度採光可能な状態で
視線が遮られるので、カーテン等を閉めなくても、外部
の視線を気にすることなく、生活することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の住宅によれば、
バルコニーも塀で囲まれることになり、バルコニー及び
バルコニーに臨む窓を有する部屋に対する外部からの視
線をバルコニーより高く形成された塀で遮ることができ
る。また、言うまでもなく、バルコニーの下に設けられ
た窓を有する部屋に対する視線も遮られ、かつ、バルコ
ニーの下の外壁面と塀との間の地盤上に庭やテラス等が
設けられていれば、庭やテラス等に対する外部からの視
線を遮ることができる。従って、バルコニー、庭、窓を
外部の視線を気にせずに有効に利用することができるの
で、敷地面積と建坪率とが同じ住宅でも、本発明の住宅
は、実質的に使用可能な領域を増やすことができる。
【0041】本発明の請求項2記載の住宅によれば、上
記塀とバルコニーの床の外側側縁部とが接合されている
ので、塀をバルコニーの床を介して住宅に支持させた状
態となり、塀を完全に自立した状態とする必要がなく、
高い塀を容易に構築することができる。また、外壁と塀
とバルコニーとは、外壁と塀とが互いに対向した状態
で、バルコニーが外壁と塀とに架け渡され状態となり、
側面視して門形状の構造となる。従って、塀が十分な強
度を有するものであれば、バルコニーの強度を高めるこ
とができる。
【0042】本発明の請求項3記載の住宅によれば、住
宅の外壁面に対向する位置にバルコニーより高い塀を設
けることにより、採光は、外壁と塀との間の上方からさ
す光に限られることになるが、塀に開口部を設けること
により、塀側からも採光を図ることができ、塀を設ける
ことにより、採光が制限されるのを防止することができ
る。また、上記開口部に採光を可能とするとともに視線
を遮る遮蔽部材を設けたことにより、塀に開口部を設け
るものとしても、外部から視線を遮ることができ、上記
請求項1記載の構成と同様の効果を奏することができ
る。
【0043】本発明の請求項4記載の住宅によれば、塀
を二階のバルコニーを超える高いものとした場合に、塀
の少なくとも一方の側縁部を住宅に接合することによ
り、塀の一部を住宅に支持させることができるので、塀
を完全に自立させるよりも、容易に構築することができ
る。また、塀の側縁を住宅に接合する際に、塀の側縁部
をほぼ直角に屈曲させて、上記塀に直交する住宅の外壁
と接合させるようにしたり、塀と外壁とを接合するとと
もに、塀の外観と外壁の外観をほぼ同様の外観を有する
ものとする(デザインや材質を同じか似たものにする)
ことにより、塀と外壁とが一体感を有するものとなり、
塀が住宅の一部をなすような印象を与えることができ、
かつ、住宅を大きく見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の住宅を示す側面図
である。
【図2】上記例の住宅を示す正面図である。
【図3】上記例の住宅の一階の間取りを示す平面図であ
る。
【図4】上記例の住宅の二階の間取りを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 住宅 2 外壁 6 バルコニー 6a バルコニーの床 10 塀 11 塀の開口部 12 ブラインド部(遮蔽部材) 14 一階パーゴラ部 14d 一階パーゴラ部の透光板 15 梁状部材 16 梁状部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二階以上の階にバルコニーを有する住宅
    であって、 外壁面のうちの少なくとも上記バルコニーが設けられた
    外壁面に対向する位置に上記バルコニーより高い塀が形
    成されていることを特徴とする住宅。
  2. 【請求項2】 上記塀とバルコニーの床の外側側縁部と
    が接合され、上記塀がバルコニーの床の外側を覆ってい
    ることを特徴とする請求項1記載の住宅。
  3. 【請求項3】 上記塀に上記外壁面に設けられた開口部
    や上記バルコニーに対応して開口部が設けられるととも
    に、該開口部に、外部からの視線の少なくとも一部を遮
    るとともに、採光を可能とする遮蔽部材が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の住宅。
  4. 【請求項4】 上記塀の左右側縁部のうちの少なくとも
    一方の側縁部の少なくとも一部が住宅側に延出して、住
    宅と接合されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載の住宅。
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