JP3190802B2 - 集合住宅の構造 - Google Patents

集合住宅の構造

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JP3190802B2
JP3190802B2 JP09430695A JP9430695A JP3190802B2 JP 3190802 B2 JP3190802 B2 JP 3190802B2 JP 09430695 A JP09430695 A JP 09430695A JP 9430695 A JP9430695 A JP 9430695A JP 3190802 B2 JP3190802 B2 JP 3190802B2
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操 長屋
寛 松本
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンション等の集合住
宅の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マンション等の集合住宅において
は、例えば各フロア空間に住戸空間や共用廊下空間が設
けられており、住戸空間内には居住空間が、前記共用廊
下空間に隣接する形で設けられていた。また、居住空間
と共用廊下空間の間には壁などの仕切部材が設けられて
おり、該仕切部材には窓が設けられていた。従って、各
居住空間においては前記窓に設けられたカーテンやブラ
インドを開放する形で、或いは前記窓を開放するように
して、前記共用廊下空間側から採光したり、或いは前記
共用廊下空間側から空気を居住空間内に導入していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記窓に設
けられたカーテンやブラインドを開放したり、或いは前
記窓を開放することにより、前記共用廊下の通行人など
から居住空間内が見えるようになるので、プライバシー
の保全が困難であった。そこで本発明は上記事情に鑑
み、マンション等の集合住宅において、共用廊下空間側
から居住空間へ採光したり、或いは空気の導入をする際
に、居住空間内のプライバシーの保全ができる集合住宅
の構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、柱梁構造物(2)を有する、複数のフロア空間
(5)が上下層状に設けられた集合住宅(1)におい
て、前記柱梁構造物は、柱梁構面構造体(20A)を有
しており、前記フロア空間(5)には、内部に居住空間
(16)が設けられた複数の住戸空間(6)が配列設置
されると共に、共用廊下空間(7)が設けられており、
前記住戸空間と共用廊下空間は、前記柱梁構面構造体の
両側にそれぞれ配置されており、前記住戸空間は、前記
柱梁構面構造体を構成する柱の側方に配置された採光通
風空間(9)を有しており、前記採光通風空間は、前記
住戸空間内で、該採光通風空間が設けられた住戸空間の
居住空間と前記共用廊下空間との間に挾まれた形で配置
されており、前記居住空間(16)内に、前記共用廊下
空間(7)と隣接し、かつ前記採光通風空間(9)の側
部(9a)に隣接する形で側部空間(16a)を設け、
前記採光通風空間と側部空間は、前記柱梁構面構造体の
柱(2a)及び該柱に支持される梁(2b)に囲まれる
形で配置されており、前記居住空間(16)と前記採光
通風空間(9)との間、前記居住空間(16)と前記共
用廊下空間(7)との間をそれぞれ仕切る形で仕切部材
(10)を設け、前記採光通風空間(9)と前記共用廊
下空間(7)との間に、前記共用廊下空間(7)側から
の光と空気を前記採光通風空間(9)側に通過させ得る
採光通風部(23)を形成し、前記仕切部材(10)の
うち、前記採光通風部(23)と対向した位置に、前記
採光通風空間(9)側からの光を前記居住空間(16)
側に通過させ得る採光部(17)を形成し、前記仕切部
材(10)のうち、前記採光通風空間(9)の前記側部
(9a)に沿った位置に、前記採光通風空間(9)側か
らの空気を前記側部空間(16a)側に通過させ得る通
風部(25)を形成して構成される。
【0005】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明の集合住宅(1)の構造において、前記通風部(2
5)は、前記仕切部材(10)に形成された通風用窓穴
(25)であり、前記通風用窓穴(25)に蝶着部(1
9a)を前記共用廊下空間(7)側に配置する形で扉部
材(19)を設置し、前記扉部材(19)を、前記蝶着
部(19a)を介して、前記採光通風空間(9)側に回
動開放し得るようにして構成される。
【0006】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明の集合住宅(1)の構造において、前記採光部(1
7)はガラス窓(17)である。
【0007】また本発明のうち第四の発明は、第一の発
明の集合住宅(1)の構造において、前記採光通風部
(23)は、面格子(13)が設けられた連通穴(2
3)である。
【0008】また本発明のうち第五の発明は、第一の発
明の集合住宅(1)の構造において、前記仕切部材(1
0)のうち、前記居住空間(16)の側部空間(16
a)と前記共用廊下空間(7)との間を仕切る部位に、
側部窓部(21)を、所定の視線高さ位置よりも上方に
設けて構成される。
【0009】また本発明のうち第六の発明は、第一の発
明の集合住宅(1)の構造において、前記採光通風空間
(9)に植栽配置部(26)を形成して構成される。
【0010】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0011】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、共用廊下空間(7)側から居住空間(16)への採
光は、採光通風部(23)を介して共用廊下空間(7)
から採光通風空間(9)に光を取り入れ、採光通風空間
(9)に取り入れた光を、採光部(17)を介して居住
空間(16)に取り入れる形で行い、共用廊下空間
(7)側から居住空間(16)への空気の導入は、採光
通風部(23)を介して共用廊下空間(7)から採光通
風空間(9)に空気を取り入れ、採光通風空間(9)に
取り入れた空気を、通風部(25)を介して居住空間
(16)のうちの側部空間(16a)に取り入れる形で
行う。
【0012】また本発明のうち第二の発明では、扉部材
(19)を採光通風空間(9)側に回動開放して通風用
窓穴(25)を開放した状態では、通風用窓穴(25)
が扉部材(19)によって隠され、共用廊下空間(7)
側の通行人等から通風用窓穴(25)が見えない。
【0013】また本発明のうち第三の発明では、ガラス
窓(17)を介して採光通風空間(9)側からの光が居
住空間(16)側に通過し、該ガラス窓(17)を介し
て空気は通過しない。
【0014】また本発明のうち第四の発明では、面格子
(13)によって、共用廊下空間(7)側から採光通風
空間(9)への人などの進入が防止される。
【0015】また本発明のうち第五の発明では、共用廊
下空間(7)側の通行人等の視線の高さが側部窓部(2
1)に届かない。
【0016】また本発明のうち第六の発明では、植栽配
置部(26)に鉢植えの植物(30)を設置する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による集合住宅の構造の一例を示し
た図、図2は、図1に示す採光通風空間付近を示した斜
視図、図3は、図1に示す採光通風空間付近を示した拡
大図である。
【0018】片廊下型マンションである集合住宅1は、
図1に示すように、地盤(図示せず)に立設構築された
鉄筋コンクリートによる柱梁構造物2を有しており、柱
梁構造物2は図1の紙面左右方向にである矢印A、B方
向に伸延した2つの柱梁構面構造体20A、20Bを含
んでいる。柱梁構造物2には鉄筋コンクリートによる複
数のスラブ3(図1では1つのみ図示)が層状に支持さ
れており、各隣接するスラブ3、3間にはそれぞれフロ
ア空間5(図1では1つのみ図示)が上下層状に設けら
れている。各フロア空間5には複数の住戸空間6及び共
用廊下空間7が形成されており、住戸空間6と共用廊下
空間7は柱梁構面構造体20A、20Bのうち柱梁構面
構造体20Aの両側にそれぞれ配置されている。従って
住戸空間6は柱梁構面構造体20Aの伸延方向である矢
印A、B方向に一列に配列されており、共用廊下空間7
は、矢印A、B方向に伸延配置されている。また共用廊
下空間7のうち柱梁構面構造体20Aとは反対側は、フ
ロア空間5の縁端部の位置と略一致しており、住戸空間
6の列の位置及び共用廊下空間7の位置は、上下のフロ
ア空間5間で対応している。
【0019】各住戸空間6内には、室内空間6a、室外
空間6b、及び採光通風空間9が設けられている。即
ち、室内空間6aは、居間や寝室等である居住空間や、
室内廊下空間、トイレ、浴室、押入れ、玄関空間、台所
等から構成されており、室外空間6bはベランダ等とな
っている。また、採光通風空間9は、前記室内空間6a
の居住空間のうちの1つである居住空間16(本実施例
では寝室になっている)と共用廊下空間7との間に挾ま
れた形で配置されている。更に、採光通風空間9は、柱
梁構面構造体20Aを構成する1つの柱2aの側方(図
1では該柱2aの矢印B側)に隣接した形で配置されて
いる。また、前記居住空間16内には、図1乃至図3に
示すように、共用廊下空間7と隣接し、かつ採光通風空
間9の矢印B側の側部9aに隣接する形で側部空間16
aが設けられている。一方、前記居住空間16と採光通
風空間9との間、前記居住空間16(即ち、側部空間1
6a)と共用廊下空間7との間をそれぞれ仕切る形で壁
等からなる仕切部材10が設けられており、室内空間6
aと室外空間6bとの間、隣接する住戸空間6、6の
間、室内空間6aのうち前記居住空間16以外の部位と
共用廊下空間7との間、及び室内空間6aにおいて居住
空間や室内廊下等の間をそれぞれ仕切る形で、壁等から
なる仕切部材11が設けられている(なお、仕切部材1
1には扉や窓等が適宜設けられている。)。なお、採光
通風空間9と共用廊下空間7との間は、採光通風空間9
が隣接している前記柱2a及び前記仕切部材10に挾ま
れた形の連通穴23となっており、共用廊下空間7側か
らの光と空気が該連通穴23を介して採光通風空間9側
に通過し得るようになっている。また、連通穴23には
所定の面格子13が設置されている。
【0020】また、前記仕切部材10のうち、前記連通
穴23と対向した位置、即ち図1乃至図3に示すように
共用廊下空間7に対向し、従って矢印A、B方向に平行
な部位10aには固定型(即ち開放できない形)のガラ
ス窓17が形成されており、採光通風空間9側からの光
が該ガラス窓17を介して前記居住空間16側に通過し
得るようになっている。更に、前記仕切部材10のう
ち、採光通風空間9の側部9aに沿った位置、即ち図1
乃至図3に示すように、採光通風空間9が隣接している
前記柱2aと対向し、従って矢印A、B方向に垂直な部
位10bには通風用窓穴25が該仕切部材10を貫通し
た形で形成されており、採光通風空間9側からの空気が
該通風用窓穴25を介して前記側部空間16a側に通過
し得るようになっている。なお、通風用窓穴25には蝶
着部19aを有した回動開閉式の扉19が設けられてお
り、該扉19の蝶着部19aは共用廊下空間7側に配置
されている。従って、扉19は該蝶着部19aを介し
て、採光通風空間9側に、即ち図1或いは図3の矢印C
方向に回動開放し得るようになっており、図1の矢印D
方向に回動閉鎖し得るようになっている。
【0021】また、前記仕切部材10のうち、前記居住
空間16(即ち、側部空間16a)と共用廊下空間7を
仕切る部位、即ち図1乃至図3に示すように、前記仕切
部材10の部位10bの共用廊下空間7側端部に連続す
る形で、矢印B方向に伸延した部位10cには採光窓2
1が設けられており、この採光窓21は、複数のブロッ
クガラスを壁部材に嵌め込む形で構成されている。な
お、該採光窓21はブロックガラスにより構成されてい
るので、共用廊下空間7側から該採光窓21を通して居
住空間16内を見ることは困難になっている(従って採
光窓21にはブロックガラス以外にもすりガラス等の反
透明部材を採用することも可能である。)。また、該採
光窓21は、図2に示すように、所定の視線高さ位置よ
り上方に配置されている。視線高さ位置とは、共用廊下
空間7側の通行人(一般的な成人の通行人であり、身長
150cm〜180cm程度の通行人)の視線の高さ
(即ち、共用廊下空間7の床レベルから140cm〜1
70cm程度の高さ)の位置である。従って、前記採光
窓21の位置は、具体例としては共用廊下空間7の床レ
ベルから180cmの高さに配置される。よって、共用
廊下空間7側の通行人等が該採光窓21を通して居住空
間16内を見ることは更に一層困難になっているととも
に、該採光窓21を介しての側部空間16aへの採光は
有効に行われる(なお、採光窓21を開閉自在の窓と
し、該窓を介して側部空間16aへ空気を取り入れ得る
ようにしてもよい。)。側部空間16aへの採光が有効
に行われるため、本実施例では側部空間16aにドレッ
サーが設置されている。
【0022】なお、柱梁構面構造体20Aのうち柱2a
の側方(即ち図1では該柱2aの矢印B側など)の空間
は、該柱2a及び、該柱2a等に支持された梁2bに囲
まれた比較的狭い空間であるため、これら柱2a或いは
梁2bが邪魔になって家具などを設置しにくいなどの理
由から有効な利用が困難であった。しかし、本実施例の
ように柱2aの側方の空間を採光通風空間9や側部空間
16aとして使用することにより、住戸空間6内の実質
的に使用可能な居住空間16の床面積を極力減少させる
ことなく、空間の有効利用を実現している。更に、前記
採光通風空間9には植栽配置部26が形成されており、
該植栽配置部26がには鉢植えの植物30が設置されて
いる。植栽配置部26は、本実施例では鉢植えの植物3
0を載置し得る床の形で構成されているが、植栽配置部
は、植栽用の土を敷設し得る土敷設部のような形で構成
してもよい。また、植栽配置部には、設置される植物3
0等の植物等への灌水用の水道栓や排水用の排水口等が
設けられていてもよい。
【0023】集合住宅1は以上のように構成されている
ので、共用廊下空間7側から居住空間16への採光は、
連通穴23を介して共用廊下空間7から採光通風空間9
に光を取り入れ、採光通風空間9に取り入れた光を、ガ
ラス窓17を介して居住空間16に取り入れる形で行
い、共用廊下空間7側から居住空間16への空気の導入
は、連通穴23を介して共用廊下空間7から採光通風空
間9に空気を取り入れ、採光通風空間9に取り入れた空
気を、扉19を開放した状態の通風用窓穴25を介して
側部空間16aに取り入れ、更に居住空間16全体に導
入する形で行う。従って、共用廊下空間7側の通行人等
が連通穴23、採光通風空間9、ガラス窓17を介して
居住空間16側を見た場合、採光通風空間9を介して見
ることにより該通行人等が居住空間16内を見ることが
できる視野が極力狭められるので、通行人などから居住
空間16内が極力見えないようになっている。また、連
通穴23に設けられた面格子13や、採光通風空間9に
設置された植物30により、前記通行人などから居住空
間16内が更に一層見えないようになっている。つま
り、居住空間16内のプライバシーの保全ができる。ま
た、通風用窓穴25を介して空気を導入するため扉19
を開放した状態では、扉19が採光通風空間9側に配置
されているので、通風用窓穴25が扉19によって隠さ
れ、共用廊下空間7側の通行人等から該通風用窓穴25
が見えないので都合がよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、柱梁構造物2を有する、フロア空間5等の複数
のフロア空間が上下層状に設けられた集合住宅におい
て、前記柱梁構造物は、柱梁構面構造体20Aを有して
おり、前記フロア空間には、内部に居住空間16が設け
られた複数の住戸空間6が配列設置されると共に、共用
廊下空間7が設けられており、前記住戸空間と共用廊下
空間は、前記柱梁構面構造体の両側にそれぞれ配置され
ており、前記住戸空間は、前記柱梁構面構造体を構成す
る柱の側方に配置された採光通風空間9を有しており、
前記採光通風空間は、前記住戸空間内で、該採光通風空
間が設けられた住戸空間の居住空間と前記共用廊下空間
との間に挾まれた形で配置されており、前記居住空間内
に、前記共用廊下空間と隣接し、かつ前記採光通風空間
の側部9a等の側部に隣接する形で側部空間16a等の
側部空間を設け、前記採光通風空間と側部空間は、前記
柱梁構面構造体の柱(2a)及び該柱に支持される梁
(2b)に囲まれる形で配置されており、前記居住空間
と前記採光通風空間との間、前記居住空間と前記共用廊
下空間との間をそれぞれ仕切る形で仕切部材10等の仕
切部材を設け、前記採光通風空間と前記共用廊下空間と
の間に、前記共用廊下空間側からの光と空気を前記採光
通風空間側に通過させ得る連通穴23等の採光通風部を
形成し、前記仕切部材のうち、前記採光通風部と対向し
た位置に、前記採光通風空間側からの光を前記居住空間
側に通過させ得るガラス窓17等の採光部を形成し、前
記仕切部材のうち、前記採光通風空間の前記側部に沿っ
た位置に、前記採光通風空間側からの空気を前記側部空
間側に通過させ得る通風用窓穴25等の通風部を形成し
て構成されるので、共用廊下空間側から居住空間への採
光は、採光通風部を介して共用廊下空間から採光通風空
間に光を取り入れ、採光通風空間に取り入れた光を、採
光部を介して居住空間に取り入れる形で行い、共用廊下
空間側から居住空間への空気の導入は、採光通風部を介
して共用廊下空間から採光通風空間に空気を取り入れ、
採光通風空間に取り入れた空気を、通風部を介して居住
空間のうちの側部空間に取り入れる形で行う。従って、
共用廊下空間側の通行人等が採光通風部、採光通風空
間、採光部を介して、或いは採光通風部、採光通風空
間、通風部を介して居住空間側を見た場合、採光通風空
間を介して見ることにより該通行人等が居住空間内を見
ることができる視野が極力狭められる。即ち、通行人な
どから居住空間内が極力見えないようになっているの
で、居住空間内のプライバシーの保全ができる。また、
共用廊下空間側から居住空間への採光が必要なく、共用
廊下空間側から居住空間への空気の導入だけが必要な場
合には特に都合がよい。即ち、前記通風部は、採光通風
部と対向した位置とは別の位置に形成されているため、
共用廊下空間側の通行人等が該通風部を介して居住空間
内を見ることは極力困難になっている。よって、前記採
光部をカーテンやブラインド等により閉鎖しておき、前
記通風部を介して側部空間に、共用廊下空間側からの空
気を取り入れるようにすることにより、居住空間内のプ
ライバシーを更に一層保全する形で居住空間への空気の
導入が行える。
【0025】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明の集合住宅の構造において、前記通風部は、前記仕切
部材に形成された通風用窓穴25等の通風用窓穴であ
り、前記通風用窓穴に蝶着部19a等の蝶着部を前記共
用廊下空間側に配置する形で扉19等の扉部材を設置
し、前記扉部材を、前記蝶着部を介して、前記採光通風
空間側に回動開放し得るようにして構成されるので、扉
部材を採光通風空間側に回動開放して通風用窓穴を開放
した状態では、通風用窓穴が扉部材によって隠され、共
用廊下空間側の通行人等から通風用窓穴が見えない。よ
って、第一の発明による効果に加えて、通行人などから
通風用窓穴を介しては居住空間内が見えないので、居住
空間内のプライバシーの保全ができる。また、通風用窓
穴には扉部材が設置されているので、通風用窓穴を扉部
材で閉鎖することができる。つまり防犯上都合がよい。
【0026】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明の集合住宅の構造において、前記採光部はガラス窓1
7等のガラス窓であるので、該ガラス窓を介して採光通
風空間側からの光が居住空間側に通過し、該ガラス窓を
介して空気は通過しない。よって、第一の発明による効
果に加えて、前記ガラス窓を介して採光のみを行うこと
ができるので都合がよい。また、採光部はガラス窓であ
るため、該採光部を介した人などの進入を防止すること
ができ、防犯上都合がよい。
【0027】また本発明のうち第四の発明は、第一の発
明の集合住宅の構造において、前記採光通風部は、面格
子13等の面格子が設けられた連通穴23等の連通穴で
あるので、第一の発明による効果に加えて、面格子によ
って、共用廊下空間側から採光通風空間への人などの進
入を防止することができ、防犯上都合がよい。また、面
格子によって、共用廊下空間側の通行人等が居住空間内
を見ることができる視野を極力狭めているので、居住空
間内のプライバシーを更に一層保全することができる。
【0028】また本発明のうち第五の発明は、第一の発
明の集合住宅の構造において、前記仕切部材のうち、前
記居住空間の側部空間と前記共用廊下空間との間を仕切
る部位に、採光窓21等の側部窓部を、共用廊下空間の
床レベルから170cm以下の高さ位置等の所定の視線
高さ位置よりも上方に設けて構成されるので、共用廊下
空間側の通行人等の視線の高さが側部窓部に届かず、通
行人等が該側部窓部を通して居住空間内を見ることは更
に一層困難になっている。よって、プライバシーを保全
しつつ、側部空間への側部窓部を介した採光や空気の取
り入れが行われる。従って、第一の発明による効果に加
えて、側部空間への採光や空気の取り入れが行われるの
で、該側部空間を利用する際の用途選択の幅が広がり都
合がよい。
【0029】また本発明のうち第六の発明は、第一の発
明の集合住宅の構造において、前記採光通風空間に植栽
配置部26等の植栽配置部を形成して構成されるので、
植栽配置部に鉢植えの植物30等を設置する。従って、
第一の発明による効果に加えて、採光通風空間を利用し
た形で、前記鉢植えの植物30等による美観の向上を行
うことができ、或いは園芸活動等の趣味実践の場を提供
することができ都合がよい。また、植栽配置部に鉢植え
の植物30等を設置することにより、共用廊下空間側の
通行人等から居住空間内を見ることを極力防止すること
ができるので、プライバシーが更に一層保全される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による集合住宅の構造の一例を
示した図である。
【図2】図2は、図1に示す採光通風空間付近を示した
斜視図である。
【図3】図3は、図1に示す採光通風空間付近を示した
拡大図である。
【符号の説明】
1……集合住宅 5……フロア空間 6……住戸空間 7……共用廊下空間 9……採光通風空間 9a……側部 10……仕切部材 13……面格子 16……居住空間 16a……側部空間 17……採光部、ガラス窓(ガラス窓) 19……扉部材(扉) 19a……蝶着部 21……側部窓部(採光窓) 23……採光通風部(連通穴) 25……通風部、通風用窓穴(通風用窓穴) 26……植栽配置部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱梁構造物を有する、複数のフロア空
    間が上下層状に設けられた集合住宅において、前記柱梁構造物は、柱梁構面構造体を有しており、 前記フロア空間には、内部に居住空間が設けられた複数
    の住戸空間が配列設置されると共に、共用廊下空間が設
    けられており、前記住戸空間と共用廊下空間は、前記柱梁構面構造体の
    両側にそれぞれ配置されており、 前記住戸空間は、前記柱梁構面構造体を構成する柱の側
    方に配置された採光通風空間を有しており、 前記採光通風空間は、前記住戸空間内で、該採光通風空
    間が設けられた住戸空間の居住空間と前記共用廊下空間
    との間に挾まれた形で配置されており、 前記居住空間内に、前記共用廊下空間と隣接し、かつ前
    記採光通風空間の側部に隣接する形で側部空間を設け、前記採光通風空間と側部空間は、前記柱梁構面構造体の
    柱及び該柱に支持される梁に囲まれる形で配置されてお
    り、 前記居住空間と前記採光通風空間との間、前記居住空間
    と前記共用廊下空間との間をそれぞれ仕切る形で仕切部
    材を設け、 前記採光通風空間と前記共用廊下空間との間に、前記共
    用廊下空間側からの光と空気を前記採光通風空間側に通
    過させ得る採光通風部を形成し、 前記仕切部材のうち、前記採光通風部と対向した位置
    に、前記採光通風空間側からの光を前記居住空間側に通
    過させ得る採光部を形成し、 前記仕切部材のうち、前記採光通風空間の前記側部に沿
    った位置に、前記採光通風空間側からの空気を前記側部
    空間側に通過させ得る通風部を形成して構成した集合住
    宅の構造。
  2. 【請求項2】 前記通風部は、前記仕切部材に形成さ
    れた通風用窓穴であり、 前記通風用窓穴に蝶着部を前記共用廊下空間側に配置す
    る形で扉部材を設置し、 前記扉部材を、前記蝶着部を介して、前記採光通風空間
    側に回動開放し得るようにして構成した請求項1記載の
    集合住宅の構造。
  3. 【請求項3】 前記採光部はガラス窓であることを特
    徴とする請求項1記載の集合住宅の構造。
  4. 【請求項4】 前記採光通風部は、面格子が設けられ
    た連通穴であることを特徴とする請求項1記載の集合住
    宅の構造。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材のうち、前記居住空間の
    側部空間と前記共用廊下空間との間を仕切る部位に、側
    部窓部を、所定の視線高さ位置よりも上方に設けて構成
    した請求項1記載の集合住宅の構造。
  6. 【請求項6】 前記採光通風空間に植栽配置部を形成
    して構成した請求項1記載の集合住宅の構造。
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