JPH08193426A - 集合住宅における住宅玄関構造 - Google Patents

集合住宅における住宅玄関構造

Info

Publication number
JPH08193426A
JPH08193426A JP2217895A JP2217895A JPH08193426A JP H08193426 A JPH08193426 A JP H08193426A JP 2217895 A JP2217895 A JP 2217895A JP 2217895 A JP2217895 A JP 2217895A JP H08193426 A JPH08193426 A JP H08193426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
plant
outer corridor
house
corridor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2217895A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kanetani
明 金谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Architects & Assoc kk
Original Assignee
Architects & Assoc kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Architects & Assoc kk filed Critical Architects & Assoc kk
Priority to JP2217895A priority Critical patent/JPH08193426A/ja
Publication of JPH08193426A publication Critical patent/JPH08193426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】マンション等の集合住宅、特に片廊下型のもの
における、各住宅の玄関側の居住性改善。 【構成】住戸1aの外廊下3側に、パイプシャフトやメ
ーターボックス等の住宅設備を設置するための設置空間
120を形成し、該設置空間120の一部に植栽空間1
4sを、例えば扉に格子ドア14aを用いて外廊下3と
実質的に連通した形で設け、ここに、仕切り板18、給
水設備20、照明設備21等の植栽設置手段を設けてお
き、仕切り板18上に植物43を設置し、外廊下3側に
見せる。 【効果】防犯性の確保やプライバシー保持の為に暗い雰
囲気となりがちな玄関部5を植物により明るい雰囲気に
する。また、給水や照明が簡単に出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマンション等の居住用の
集合住宅において片廊下型のものに適用するに好適な、
集合住宅における住宅玄関構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マンション等の居住用の集合住宅
において、各住宅と外廊下の間には、各住宅の内部を外
部に対して遮断し、安全性及びプライバシーを確保する
ために、頑強な金属製の防火扉や面格子を付けた窓が配
設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした住
宅を外廊下側から見ると、頑強な金属製の扉や面格子等
が並ぶ形になるために、その外観が画一的で、固い表情
を呈することになる。しかし、各住宅に居住している居
住者側にとっては、外廊下に面した窓や玄関が開放的な
構造を呈していると、ここを通行する他人に覗き見られ
る懸念があったり、或いは防犯上好ましくない。従っ
て、防犯性やプライバシーを尊重すると、住宅内におけ
る外廊下に面した箇所が暗い雰囲気なって、居住性が悪
化することを避けられない不都合があった。そこで本発
明は、上記事情に鑑み、高品位な防犯性及びプライバシ
ーを確保し、且つ、居住性の向上を図ることが出来る、
住宅における住宅玄関構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち請求
項1記載の発明は、内部に主居室空間(10)が形成さ
れた複数の住宅(1a)と、該複数の住宅(1a)の各
玄関部(5)を相互に接続する外廊下(3)を有する集
合住宅(1)の各住宅(1a)において、前記住宅(1
a)の前記外廊下(3)側に住宅設備設置空間(12
0)を形成し、前記住宅設備設置空間(120)に植物
配置空間部(14s)を、前記外廊下(3)と実質的に
連通した形で設け、前記植物配置空間部(14s)に植
栽設置手段(18、20、21)を設けて、構成され
る。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明
において、前記植栽設置手段(18、20、21)は植
物給水手段(20)を有することを特徴として、構成さ
れる。また、請求項3記載の発明は、前記植栽設置手段
(18、20、21)は植物育成用の照明手段(21)
を有することを特徴として、構成される。なお、( )
内の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜
的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定
拘束されるものではない。以下の作用の欄についても同
様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明のうち請求項1記
載の発明は、植栽設置手段(18、20、21)を用い
て植物配置空間部(14s)に植物(43)を配置さ
せ、これを外廊下(3)側に見せるように作用する。ま
た、請求項2記載の発明は、植物給水手段(20)によ
り植物配置空間部(14s)の植物(43)に給水する
ように作用する。また、請求項3記載の発明は、照明手
段(21)により植物配置空間部(14s)の植物(4
3)を照明するように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例を用いた集合住宅に
おける住宅の一例を示す平面図、図2は図1に示す住宅
の玄関部を外廊下側から見た正面図、図3は図1に示す
住宅の玄関部の断側面図、図4は本発明の別の実施例に
よる集合住宅における住宅の例を示す平面図である。
【0007】マンション等の集合住宅1には、図1に示
すように、各階ごとに居住用の住宅である住戸1aが、
図1においては左右方向に並ぶ形で複数設けられてお
り、複数の住戸1aの各々は、仕切り壁2によって隣の
住戸1aとの隔絶を図られた形で、個々の住宅を形成し
ている。また、集合住宅1の図1下側に示す外側には外
廊下3が、複数の住戸1aの各玄関部5を相互に接続す
る形で、該複数の住戸1aの共有部分として、図1左右
方向に設けられており、外廊下3は、図3に示すよう
に、該集合住宅1の外部30に向けて開放された形にな
っている。
【0008】各住戸1aは、図1に示すように、玄関部
5を有しており、玄関部5の図1上下方向真中付近即ち
住戸1aの外廊下3近傍には、片開き式のドア9が、図
3に示すように、床31と天井32を繋ぐ形で開閉施錠
自在に設けられている。住戸1a内部において、ドア9
より内側には、該住戸1aの居住者が生活をするための
主居室空間である居室部10が、該ドア9によって外部
30に対して遮断された形で形成されており、居室部1
0には、図1に示すように、玄関部5の一部であるタタ
キ5a部分が含まれている。
【0009】また、玄関部5の図1下端に示す外廊下3
側には、図1及び図2に示すように、アルミニウム製の
引き戸式の門扉6が、各住戸1aを前記外廊下3と分離
し得る形で開閉施錠自在に設けられており、門扉6は、
図2に示すように、その各々がアルミ桟木等を格子状に
組んでなるパネル状部材である3枚の格子パネル6a、
6a、6aとこれ等を支持する建具部分によって、図1
に示すようにドア9より幅広に構成されている。なお本
例においては、3枚の格子パネル6a、6a、6aのう
ち、図1左側の格子パネル6aは建具部分に固定され、
図1真中及び図1右側の格子パネル6a、6aのみが、
他のパネル6aに対して左右方向にスライド移動するこ
とによって、開閉自在になっている。また、門扉6に
は、3枚の格子パネル6aを図2に示すように閉じた状
態にして施錠し得る形で、錠61が、図1真中及び図1
右側の格子パネル6a、6aの移動を阻止し得るように
(図1左側の格子パネル6aは元々建具に固定されてい
て動かない)設けられている。
【0010】門扉6は、図3に示すように、外壁33や
床框等を介して床31と天井32を繋ぐ形で、前記ドア
9より外廊下3側に設けられており、そして、該門扉6
と先に述べたドア9との間には、図1に示すように、ア
ルコーブ部7が、前記居室部10に付属する付属居室空
間として所定床面積分だけ設けられている。従って、ア
ルコーブ部7は、該ドア9と門扉6を介して、居室部1
0及び外廊下3に対して選択的に開放閉鎖自在な形にな
っている。なお、図1乃至図3に示す実施例において
は、アルコーブ部7は、居室部10側に対して外廊下3
側が拡幅する形で、その平面形状が台形状をなす形に形
成されており、該台形のアルコーブ部7によって住戸1
aの玄関部5は、外廊下3側に向いて開けた雰囲気を呈
している。
【0011】また、住戸1aには、図1に示すように、
該住戸1aの外廊下3側において前記アルコーブ部7と
連続する形の設備設置空間である設置空間120が、平
面形状鉤型に形成配設されており、設置空間120は、
ドア9と門扉6間を接続する形で設けられたパネル12
aと、これに接続して外廊下3側に配置されたパネル1
2bからなる、L字状の設備設置ユニット12によって
形成されている。設置空間120の図1下部に示す外廊
下3側部分はメーターボックス11となっており、ま
た、設置空間120の図1右上部に示すアルコーブ部7
側部分はパイプシャフト17となっている。
【0012】なお、設備設置ユニット12のパイプシャ
フト17側には、図1に示すように、設置空間120と
アルコーブ部7を連通遮断する形のメンテナンスドア1
1aが、該アルコーブ部7から該パイプシャフト17の
立管やバルブ等にアクセスし得る形で、前記パネル12
aの一部品として開閉自在に設けられており、このため
バルブは、メンテナンスドア11aを介してアルコーブ
部7側からのみ操作出来るようになっている。また、設
備設置ユニット12のメーターボックス11側には、設
置空間120と外廊下3を連通遮断する形の検針ドア1
1bが、該外廊下3側から該メーターボックス11のメ
ーターを検針し得る形で、前記パネル12bの一部品と
して開閉自在に設けられている。
【0013】また、設置空間120の図1左部部分は、
仕切り板等を介して前記メーターボックス11と仕切ら
れた形で、フリースペース14となっており、フリース
ペース14の図1下側(外廊下3側)には、図2に示す
ように、前記門扉6の格子パネル6aと同様の格子孔を
有する格子ドア14aが、パネル12bの一部品として
開閉自在に設けられている。フリースペース14は、図
2に示すように、その下半分が空調装置の室外機置場と
なっており、また、フリースペース14の上下方向中央
部には仕切り板18が、水平に架け渡されている。仕切
り板18上には植栽空間14sが、設置空間120の一
部に設けられた植物配置空間部としてフリースペース1
4の上部部分に形成配置されており、植栽空間14sは
その外廊下3に設けられた扉が上記した格子ドア14a
であることによって、該外廊下3と実質的に連通した形
になっている。なお、植栽空間14sには、仕切り板1
8上に載置されたプランター、鉢等によって植物43
が、前記格子ドア14aの格子孔を介して外廊下3側か
ら目視され得る形でここに配置される。
【0014】また、植栽空間14sには、図1及び図2
に示すように給水設備20が、前記設置空間120のパ
イプシャフト17を利用してここに配管された給水用の
立管から各住戸1a用に分岐された形で、配管敷設され
ており、給水設備20は、その給水口が植栽空間14s
に配置する形で、住戸1aの住人の操作によって前記植
物43へ給水自在となっている。さらに、植栽空間14
sには照明設備21が、実施例においては図2に示すよ
うに、該植栽空間14sをその上部から照明し得る形
で、植物育成用の照明手段として設けられている。これ
等給水設備20、照明設備21は、前記仕切り板18と
共に、植物43の植栽空間14sへの設置を可能ならし
める形で、該植栽空間14sに設けられた植栽設置手段
を構成している。
【0015】さらに、設置空間120の図1右下コーナ
ー部には、メイルボックス19が設けられており、メイ
ルボックス19は、外廊下3側に設けられた差し込み口
19aから新聞、郵便物等を差し込むと、これをアルコ
ーブ部7側に開口するよう設けられた取り出し口19b
から取り出すことが出来るようになっている。
【0016】なお、住戸1aの居室部10のうち、玄関
部5の周囲に設けられた部分、例えば、図1に示すよう
に、主寝室10aやトイレ10bには、採光及び換気の
目的のための換気採光窓15a、15bが、前記アルコ
ーブ部7に対して開閉自在な形で設けられており、これ
等換気採光窓15a、15bは、住戸1aの住人の手に
よって、いつでも好きなときに開放閉塞自在で且つ施錠
自在になっている。また、居室部10の図1左端部分は
浴室10cとなっており、浴室10cには換気採光窓1
5cが、前記設置空間120の植栽空間14sに対して
開閉自在な形で設けられている。
【0017】さらに、住戸1aの主寝室10aにおい
て、外廊下3に面した部分には、図1又は図2に示すよ
うに、固定窓である採光専用窓13が、外廊下3側から
見たときに前記外壁33の壁面33aと略面一に並ぶよ
うに該外壁33に嵌め殺しされた形で設けられており、
採光専用窓13は、ガラスブロック13aを上下及び左
右に所定枚数づつ並べて接続したものによって構成され
ている。即ち、採光専用窓13は、通常の使用状態下に
おいて、開閉出来ないようになっているが、火事や地震
等の非常時には、居室部10側からの操作によって、複
数のガラスブロック13aをその枠部分に対して開放す
る形で、該開放された採光専用窓13からの避難が可能
であるようになっている。
【0018】集合住宅1の住戸1aは、以上のような構
成を有しているので、外部30の外気40或いは光41
は、図3に示すように、パラペット3a部分を超えて外
廊下3に入り込み、さらに、該外廊下3から門扉6の各
格子パネル6aに形成された多数の格子孔60を介し
て、常時アルコーブ部7に入り込む。従って、住戸1a
の玄関部5の一部であるアルコーブ部7には、いつでも
外気40や光41があり、明るい雰囲気を呈する。さら
に、該アルコーブ部7の外気40や光41は、該アルコ
ーブ部7に面したドア9、換気採光窓15a、15bに
よって、居室部10に自在に採り込むことが出来るの
で、住戸1a内部において、玄関部5に近い箇所の雰囲
気が暗くなったり、閉め切り状態になることはない。な
お、アルコー部7は、門扉6の錠61を施錠すると、該
門扉6が床31と天井32を繋ぐ構造であるために、外
廊下3と実質的に隔離される形となり、防犯性が高い。
【0019】また、主寝室10aは、その外廊下3側に
面したところに採光専用窓13が設けられているが、該
採光専用窓13は、通常の状態においては開閉の出来な
いガラスブロック13aからなる固定式の窓であるた
め、採光のみが図られ、外部に対する隔離性が高い。従
って、外廊下3を通過する通行人に干渉されることな
く、採光のみを採り入れることが出来る。なお、採光専
用窓13は開閉しない窓であるため、ここに防犯用の面
格子を設置する必要はない。また、主寝室10aやトイ
レ10bの換気採光窓15a、15bは、アルコーブ部
7に対して開閉する形になるため、該主寝室10aやト
イレ10bが直接外廊下3に対して開放されることはな
く、安心して、換気と採光を図ることが出来る。特に換
気採光窓15aは図1に示すようにアルコーブ部7を介
して外廊下3を斜め方向に臨む形となるため、外廊下3
を通過する通行人が気にならない。従って、住戸1aは
換気と採光によって明るい雰囲気を保持しつつ高いプラ
イバシーが確保される。
【0020】さらに、住戸1aでは、従来のマンション
等では配置プランの制約を受けたり通行人の視線を憚っ
て窓を設けることが難しかった浴室10cに換気採光窓
15cがあるため、該換気採光窓15cを介して、浴室
10c内の湿気の排出や採光を図ることが可能となる。
なお、換気採光窓15cは、植栽空間14sに対して開
閉する形で設けられており、直接外廊下3に面していな
いので、通行人に覗かれることを嫌っての開かずの窓に
なってしまう無駄なく、いつでも開放して、浴室10c
の湿気を快適に放出することが出来る。また、植栽空間
14sには植物43が配置されるので、該植物43が換
気採光窓15cの目隠しとなる。このため、換気採光窓
15cを開けても外廊下3からは浴室10cが植物43
の後側となって見えないので、安心して該窓15cを開
けておくことが出来る。
【0021】また、住戸1aでは、該住戸1aに必要な
設備を設置空間120に集約させ、該設置空間120に
隣接させて、トイレ10bや浴室10c等の水周りを配
置させたことにより、該設置空間120のパイプシャフ
ト17からの配管ルートが簡潔なものとなる。また、設
置空間120に配置された設備のうち、メーターボック
ス11にあるメーター類の検針は検針ドア11bを介し
て外廊下3側からいつでも自在に行なわれるが、パイプ
シャフト17にある立管やバルブ等のメンテナンスは施
錠自在な門扉6内からのみ行なわれる形となるので、悪
戯等の懸念がなく、安全である。さらに、該設置空間1
20の有効利用によって、住戸1aの外廊下3側には図
1に示すようにフリースペース14が、その格子ドア1
4aが外壁33の壁面33aと面一に位置する形で形成
配置された形となり、該フリースペース14の下部を空
調装置の室外機を設置するスペースとすることが出来
る。このため、居室部10の外廊下3に近い部分に空調
装置を設置するときに、該フリースペース14の下部を
利用すれば、外廊下3の通路幅を狭めることはなく、防
火管理上、また美観の面でも有効である。なお、フリー
スペース14の扉は格子ドア14であるため、室外機の
排気は外廊下3に円滑に排出される。
【0022】一方、フリースペース14の上部は、仕切
り板18によって植栽空間14sが形成された形となる
ため、該仕切り板18上に載置する形で植物43を植栽
空間14sに配置させる。すると、フリースペース14
の外廊下3側の扉は、格子ドア14aであるため、植栽
空間14sは外廊下3と実質的に連通する形となってお
り、従って、該植栽空間14sに配置された植物43を
外廊下3側から目視することが可能となる。このため、
片廊下型の集合住宅1において、画一的で暗い雰囲気と
なり易い外廊下3部分が、植物43によって、明るい雰
囲気を呈する。なお、植栽空間14sには給水設備20
の給水口が配置しているため、該給水設備20を利用す
れば、いちいち門扉6とドア9を開けて居室部10に水
を汲みにいかなくても、植物43への給水を簡単に行な
うことが出来る。なお、給水設備20は、植物43への
給水の目的のみならず、住戸1a外部において水を必要
とする場合にもこれを利用することが出来るので、外廊
下3の清掃時等にも便利である。また、植栽空間14s
は格子ドア14aの格子孔によって、外廊下3と通気
し、また外部30の光41を採り入れることが出来るた
めに、植物43の育成は十分に行なわれるが、これに加
えて、植栽空間14sを照明する形で設けられた照明設
備21は、植物43の光不足を補い、一層健全なる植物
育成を図ることが出来る。
【0023】さらに、住戸1aの玄関部5に形成された
アルコーブ部7には、図1又は図2に示すように鉢植植
物44を、日常的には開閉の用がない前記メンテナンス
ドア11a前の空間を利用した形で配置することが可能
であり、該鉢植植物44は、先に述べた植栽空間14s
の植物43と同様に、門扉6の格子孔60を介して、外
廊下3側から目視可能となる。従って、住戸1aの玄関
部5を外廊下3側から眺めたときには、先に述べたよう
に面格子がない採光専用窓13と門扉6、設置空間12
0のパネル12bが面一に並ぶ形となり、凹凸がないこ
とに加えて、該門扉6の格子パネル12aや格子ドア1
4aによって鉢植植物44、植物43が目視出来るの
で、簡潔で且つ和やかな表情の外観を呈し、美観に優れ
た快適な居住性が確保される。
【0024】なお、住宅1aの別の例としては、図4に
示すように、住宅設備設置空間である設置空間120
を、非対称に形成し、該設置空間120に植栽空間14
sを配置させた例がある。なお、図4に示す例において
は、設置空間120の外廊下3側部分が、室外機置場と
植栽空間14sによるフリースペース14となり、その
図4上側に示す奥側がパイプシャフト17とメーターボ
ックス11となっている。このように、設置空間120
と植栽空間14sの形状及びその配設位置は、住戸1a
の外廊下3側に設けられ、該植栽空間14sが外廊下3
と実質的に連通し得る限りにおいて任意である。従っ
て、植栽空間14sの扉は格子ドア14aに限定される
ことなく、外廊下3からの目視が可能であれば任意であ
る。また、その他の設置空間120のうちのどの部分を
外廊下3と実質的に連通させ、どの部分を遮蔽するかも
任意である。なお、図4に示す例では、門扉6が開き戸
となっているが、門扉6並びにドア9やその他の窓等の
構成即ち、形状及びその開閉方法、並びに材質等は任意
である。また、植栽空間14sに設けられる給水手段
は、住人の手で操作する方式の給水設備20に限定され
るものではなく、例えば自動的に植物43に向けて散水
する方式であっても構わない。また、照明手段は、植栽
空間14sを上側から照明する方式の照明設備21に限
定されるものではなく、植栽空間14sの下側に設けて
おき、植物43をライトアップする効果を兼ね備えるよ
うにしても構わない。また、実施例では、仕切り板18
が植栽設置手段を構成している例を述べたが、植栽設置
手段は植栽空間14sへの植物43の設置を可能ならし
めるものであれば、その構成は任意である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によれば、内部に居室部10等の主居室
空間が形成された複数の住戸1a等の住宅と、該複数の
住宅の各玄関部5を相互に接続する外廊下3を有する集
合住宅1の各住宅において、前記住宅の前記外廊下3側
に設置空間120等の住宅設備設置空間を形成し、前記
住宅設備設置空間に植栽空間14s等の植物配置空間部
を、前記外廊下3と実質的に連通した形で設け、前記植
物配置空間部に、仕切り板18、給水設備20、照明設
備21等の植栽設置手段を設けて、構成したので、植栽
設置手段を用いて植物配置空間部に植物43を配置さ
せ、これを外廊下3側に見せることが出来る。すると、
マンション等の集合住宅、特に片廊下側のものにおい
て、各住宅の外廊下3側が植栽配置空間部の植物によっ
て、和やかで美観に優れた雰囲気となる。従って、従来
は防犯性やプライバシー確保の為に、暗い雰囲気となり
易かった玄関部5を明るい雰囲気にして、居住性の向上
を図ることが可能となる。
【0026】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記植栽設置手段は給水設備20等
の植物給水手段を有することを特徴として、構成したの
で、植物給水手段により前記植物配置空間部の植物43
に給水することが出来る。従って、わざわざ、住宅内の
主居室空間に水を汲みにいかなくても、植物に給水する
ことが出来るので便利である。なお、植物配置空間部は
住宅設備設置空間の一部に設けられる形となるため、該
住宅設備設置空間に設置される立配管等を利用すれば、
植物給水手段を極簡潔なルートで配管することが可能で
ある。さらに、植物給水手段は、外廊下3と実質的に連
通する植物配置空間部に設けられるため、該植物給水手
段を植物43への給水用としてだけではなく、外廊下3
の清掃用等に転用することも可能である。
【0027】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記植栽設置手段は植物育成用の照
明設備21等の照明手段を有することを特徴として、構
成したので、照明手段により植物配置空間部の植物43
を照明することが出来る。従って、せっかく植物配置空
間部に植栽した植物を光不足に陥らせることなく、長期
に亙って健全に育成し、住宅の美観向上状態を保持する
ことが可能となる。また、該照明手段を利用すれば、夜
間に植物を照明して、一層住宅の美観を向上させること
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を用いた集合住宅における住
宅の一例を示す平面図である。
【図2】図1に示す住宅の玄関部を外廊下側から見た正
面図である。
【図3】図1に示す住宅の玄関部の断側面図である。
【図4】本発明の別の実施例による集合住宅における住
宅の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1……集合住宅 1a……住宅(住戸) 3……外廊下 5……玄関部 120……住宅設備設置空間(設置空間) 14s……植物配置空間部(植栽空間) 18、20、21……植栽設置手段(仕切り板、給水設
備、照明設備) 20……植物給水手段(給水設備) 21……照明手段(照明設備)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に主居室空間が形成された複数の住宅
    と、該複数の住宅の各玄関部を相互に接続する外廊下を
    有する集合住宅の各住宅において、 前記住宅の前記外廊下側に住宅設備設置空間を形成し、 前記住宅設備設置空間に植物配置空間部を、前記外廊下
    と実質的に連通した形で設け、 前記植物配置空間部に植栽設置手段を設けて構成した、
    集合住宅における住宅玄関構造。
  2. 【請求項2】前記植栽設置手段は植物給水手段を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載の集合住宅における住
    宅玄関構造。
  3. 【請求項3】前記植栽設置手段は植物育成用の照明手段
    を有することを特徴とする、請求項1記載の集合住宅に
    おける住宅玄関構造。
JP2217895A 1995-01-17 1995-01-17 集合住宅における住宅玄関構造 Pending JPH08193426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2217895A JPH08193426A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 集合住宅における住宅玄関構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2217895A JPH08193426A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 集合住宅における住宅玄関構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08193426A true JPH08193426A (ja) 1996-07-30

Family

ID=12075548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2217895A Pending JPH08193426A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 集合住宅における住宅玄関構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08193426A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242463A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Shibutani:Kk 集合住宅
JP2007100361A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 集合住宅
JP2009084892A (ja) * 2007-09-29 2009-04-23 Tomoko Kudo パネルセット及びパネルセットが設置された住宅
JP2012002018A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shibutani:Kk エントランスユニットおよびエントランスユニットシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242463A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Shibutani:Kk 集合住宅
JP2007100361A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 集合住宅
JP2009084892A (ja) * 2007-09-29 2009-04-23 Tomoko Kudo パネルセット及びパネルセットが設置された住宅
JP2012002018A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shibutani:Kk エントランスユニットおよびエントランスユニットシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08193426A (ja) 集合住宅における住宅玄関構造
JP3443543B2 (ja) 集合住宅構造
JP3916724B2 (ja) 収納構造
JP2668855B2 (ja) 住宅における居室玄関構造
JP2009138443A (ja) 集合住宅構造
JP5279319B2 (ja) 住戸および集合住宅
JP2002021345A (ja) 集合住宅
JPH0349244Y2 (ja)
JP3078246B2 (ja) 集合住宅構造
JP2003278392A (ja) 集合住宅
JP2797243B2 (ja) 住宅における居室玄関構造
JPS63268878A (ja) 集合住宅用建築物
JPH08120955A (ja) 集合住宅
JPH08260718A (ja) 集合住宅の構造
JP2569398B2 (ja) 住 宅
JPH08193425A (ja) 集合住宅における住宅玄関構造
JPH084322A (ja) 集合住宅
JPH08184203A (ja) 居住施設
JPH08193424A (ja) 住宅設備構造
JP2001182339A (ja) 建物内の採光構造
JP3044205U (ja) サービスヤード付き集合住宅
JPH094241A (ja) 車庫付集合住宅
JP2814448B2 (ja) 室外機設置構造
JP2023023699A (ja) 住宅
JP3015686U (ja) 集合住宅