JPH1018360A - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

油圧ショベルの油圧回路

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JPH1018360A
JPH1018360A JP8178217A JP17821796A JPH1018360A JP H1018360 A JPH1018360 A JP H1018360A JP 8178217 A JP8178217 A JP 8178217A JP 17821796 A JP17821796 A JP 17821796A JP H1018360 A JPH1018360 A JP H1018360A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエー
タを駆動させる時に、油圧ショベルの走行速度を変動さ
せることなく、しかも直進性を損なうこともなく、一定
に保持することができる油圧ショベルの油圧回路を提供
する。 【解決手段】 第1及第2の油圧系統30、40の間
に、走行独立弁60を設け、夫々の油圧系統のセンタバ
イパスライン36、46の最下流に第1、2のセレクタ
弁37、47を設け、上流側36a、46aを第1、2
のサイドパスライン38、48を介して走行独立弁60
に接続し、当弁は走行独立信号圧力で切換えられて、第
1ポンプの吐出ライン10aを第1のサイドバイパスラ
イン38に接続すると共に、第1の油圧系統のパラレル
ライン35を第2のサイドバイパスライン48に接続す
るように構成し、走行独立モード時には、第1、2ポン
プ10、12の吐出油を夫々、左右走行切換弁32、4
2及び作業用切換弁34、44のみに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルの油
圧回路に係り、特に走行および作業用切換弁の同時操作
時(走行用モータおよび作業用アクチュエータの同時駆
動時)における油圧ショベル(車体)の直進性を補償す
る油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルの油圧回路は、例
えば図4に示すように、第1のポンプ10および第2の
ポンプ12の吐出ライン10a、12a上に、それぞれ
左右走行用モータ20、22のセンタバイパス型切換弁
32、42を直接接続すると共に、その下流側に作業用
アクチュエータ24(例えば、旋回用モータ24A、ブ
ーム用シリンダ24B、アーム用シリンダ24Cおよび
バケット用シリンダ24D)のセンタバイパス型切換弁
34、44(34A〜34D、44A〜44C)を、そ
れぞれパラレルライン35、45を介してパラレルに接
続した第1の油圧系統30および第2の油圧系統40
と、この両油圧系統30、40の間に介在する走行直進
弁52とから構成されている。そして、この場合、走行
用切換弁および作業用切換弁の同時操作時における油圧
ショベルの直進性を確保するように構成されている。
【0003】なお、両油圧系統30、40における参照
符号36、46はそれぞれセンタバイパスラインを示
す。また、合流ブロック50においては、パラレルライ
ン35と第1のポンプ吐出ライン10aとの間に、チェ
ック弁54およびオリフィス56が介在している。走行
直進弁52は、図示の中立時では、第1のポンプ吐出ラ
イン10aと第1の油圧系統のパラレルライン35とを
接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン12aと第2
の油圧系統のセンタバイパスライン46とを接続した構
成からなる。一方、左側への切換時には、第1のポンプ
吐出ライン10aと第2の油圧系統のセンタバイパスラ
イン46とを接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン
12aと第1の油圧系統のパラレルライン35とを接続
した構成からなる。なお、これらの動作については後述
する。
【0004】従って、このような構成によれば、先ず走
行用切換弁32、42の操作時には、第1のポンプ10
および第2のポンプ12の吐出油は、それぞれ左右走行
用切換弁32、42に直接供給される。すなわち、切換
弁32、42をそれぞれその操作位置(イ)または
(ロ)或いは(ハ)または(ニ)へ切換えると、パイロ
ットライン14dはブロックされるが、このライン14
d内におけるパイロットポンプ14からのパイロット圧
力は、前記ライン14dの上流側のパイロットライン1
4cがタンク16へ接続されているので、上昇すること
なく、走行直進弁52は図示の中立位置に保持される。
従って、前述したように、第1のポンプ10および第2
のポンプ12からの吐出油は、それぞれの吐出ライン1
0a、12aを介して、直接左右の走行用切換弁32、
42へ供給される。すなわち、この場合、両ポンプ1
0、12の吐出量が同じであれば、油圧ショベルの直進
性が確保されることは明らかである。
【0005】次に、走行用切換弁32、42および作業
用切換弁34、44(の中のいずれか)の同時操作時に
は、第1のポンプ10の吐出油は、左右走行用切換弁3
2、42へ供給され、第2のポンプ12の吐出油は、作
業用切換弁34、44(の中のいずれか)へ供給される
と同時に、その余剰油が、さらに第1のポンプ10の吐
出油に合流する。すなわち、走行中(走行用切換弁3
2、42の操作時)に作業用切換弁34、44(の中の
いずれか)を同時操作すると、パイロットライン14c
がブロックされるので、パイロットポンプ14からのパ
イロット圧力がオリフィス14a、14bおよびパイロ
ットライン14dを介して走行直進弁52に作用し、そ
してこれを図示の左側の位置へ切換えるので、前述した
ように、第1のポンプ10の吐出油は、その吐出ライン
10aから直接左側走行用切換弁32へ供給されると同
時に、右側走行用切換弁42へも前記走行直進弁52お
よびセンタバイパスライン46を介して供給される。
【0006】一方、第2のポンプ12の吐出油は、その
吐出ライン10aから直接パラレルライン45へ供給さ
れると同時に、第1の油圧系統のパラレルライン35へ
も前記走行直進弁52を介して供給される。すなわち、
前記吐出油は、作業用切換弁34、44へ供給され、し
かもその余剰油がチェック弁54およびオリフィス56
を介して、さらにポンプ吐出ライン10aへ供給され
る。すなわち、前記余剰油は、第1のポンプ10の吐出
油中に合流する。これにより、油圧ショベルの直進性が
確保され、しかもこの場合、第2のポンプ12の余剰油
が、第1のポンプ10の吐出油中に合流することから、
油圧ショベルの走行速度も可及的に高速に維持される。
なお、合流ブロック50は、実際的には、アーム用シリ
ンダ24Cおよびブーム用シリンダ24Bの増速制御用
連通ライン58a、58b、58cを形成するために設
けられている。
【0007】因みに、作業用切換弁34、44(のみ)
の操作時には、第1のポンプ10および第2のポンプ1
2の吐出油は、作業用切換弁34、44のみに供給され
る。すなわち、前記吐出油は、油圧ショベルの走行に
は、何等関与しないことは明らかである。
【0008】このように、この種の油圧回路によれば、
走行用切換弁のみの単独操作時においては勿論のこと、
これと作業用切換弁との同時操作時においても、油圧シ
ョベルの直進性が確保される。しかも、前記同時操作時
においては、第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油
が、合流することから、前記直進速度を可及的に高速に
設定することができる。しかも、この場合、さらに前記
同時操作時点における走行速度減少度の減少から、運転
者への減速ショックも緩和することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の油圧ショベルの油圧回路は、なお次に述べるような
難点を有していた。
【0010】すなわち、前記従来の油圧回路において
は、前述したように、走行用切換弁のみの単独操作時に
おいては勿論のこと、これと作業用切換弁との同時操作
時においても、油圧ショベルの直進性は確保される。し
かるに、この同時操作時における直進速度は、第1のポ
ンプおよび第2のポンプの吐出油が合流することから、
可及的に高速に設定されるものの、作業用切換弁の操作
によって変動を生じていた。
【0011】すなわち、前記従来の油圧回路において
は、油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆
動すると、この油圧ショベルの走行速度は、作業用アク
チュエータの起動、停止およびその間の駆動負荷に応じ
て増減速変動していた。このため、運転者への増減速シ
ョックが発生するばかりでなく、アクチュエータの作業
性も低下するという大きな難点を有していた。
【0012】そこで、本発明の目的は、走行用切換弁お
よび作業用切換弁の同時操作時、例えば油圧ショベルの
走行中に作業用アクチュエータを駆動させる時に、油圧
ショベルの走行速度を変動させることなく、しかも直進
性を損なうこともなく、一定に保持することができる油
圧ショベルの油圧回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路は、第1のポ
ンプおよび第2のポンプの吐出ライン上にそれぞれ左右
走行用モータのセンタバイパス型切換弁を直接接続する
と共に、その下流側に作業用アクチュエータのセンタバ
イパス型切換弁をパラレルに接続した第1の油圧系統お
よび第2の油圧系統と、この両油圧系統の間に走行直進
弁を介在した油圧回路とからなり、走行用切換弁の操作
時には第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油をそれ
ぞれ前記左右走行用切換弁に供給し、作業用切換弁の操
作時には第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油を作
業用切換弁に供給し、一方走行および作業用切換弁の同
時操作時には第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁
に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給
すると同時に、その余剰油を更に前記第1のポンプの吐
出油に合流するように構成した油圧ショベルの油圧回路
において、油圧ショベルの走行独立モード時に作動する
走行独立弁を設け、一方第1の油圧系統および第2の油
圧系統にはそれぞれそのセンタバイパスラインの最下流
側に前記走行独立モード時に作動する第1のセレクタ弁
および第2のセレクタ弁を設けると共に、その上流側を
それぞれ第1のサイドバイパスラインおよび第2のサイ
ドバイパスラインを介して前記走行独立弁に接続し、前
記走行独立モード時における走行および作業用切換弁の
操作時には、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁
に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給
するように構成することを特徴とする。
【0014】この場合、前記第1の油圧系統のセレクタ
弁は、走行独立モード時に走行用切換弁の最大操作信号
圧力で切換えられてセンタバイパスラインを閉止し、第
2の油圧系統のセレクタ弁は、走行独立モード時に作業
用切換弁の最大操作信号圧力で切換えられてセンタバイ
パスラインを閉止し、走行独立弁は、走行独立モード時
に走行独立信号圧力で切換えられて第1のポンプの吐出
ラインを第1のサイドバイパスラインに接続すると共
に、第1の油圧系統のパラレルラインを第2のサイドバ
イパスラインに接続した構成とすることができる。
【0015】また、前記走行直進弁は、その中立時に
は、第1のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラ
レルラインに接続すると共に、第2のポンプの吐出ライ
ンを第2の油圧系統の走行用切換弁供給ラインおよびセ
ンタバイパスラインに接続し、一方切換時には、第1の
ポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の前記走行用切換
弁供給ラインに接続すると共に、第2のポンプの吐出ラ
インを第1の油圧系統の前記パラレルラインに接続し、
さらに第2の油圧系統の前記センタバイパスラインをブ
ロックするように構成すると共に、前記走行独立信号で
中立時の位置から切換時の位置に切換えられるように構
成することができる。
【0016】さらに、前記第2の油圧系統の走行用切換
弁供給ラインとセンタバイパスラインとの間をチェック
弁を介在して接続し、走行直進弁が、その中立時には、
第1のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレル
ラインに接続すると共に第2のポンプの吐出ラインを第
2の油圧系統のセンタバイパスラインに接続し、一方切
換時には、第1のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統
の前記走行用切換弁供給ラインに接続すると共に第2の
ポンプの吐出ラインを第1の油圧系統の前記パラレルラ
インに接続し、さらに第2の油圧系統の前記センタバイ
パスラインをブロックするように構成することができ
る。
【0017】本発明においては、運転者が、油圧ショベ
ルの走行独立モードを設定した上で切換弁を操作する
と、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁へ同量づ
つ供給され、一方第2のポンプの吐出油は作業用切換弁
へのみ供給される。
【0018】すなわち、本発明によれば、油圧ショベル
の走行中に作業用アクチュエータを駆動しても、油圧シ
ョベルの走行速度は、運転者の所望により、一定に保持
することができる。換言すれば、運転者への増減速ショ
ックやアクチュエータ作業性の低下等を防止することが
できる。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路
の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。なお、説明の便宜上、図4に示す従来の構成と
同一の構成部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明
は省略する。
【0020】図1において、先ず本発明に係る油圧ショ
ベルの油圧回路は、基本的には、前記従来の構成(図
4)と同一である。従って、重複するが、理解を容易に
するため、再び簡単に説明する。本発明の油圧回路は、
基本的には、第1のポンプ10および第2のポンプ12
の吐出ライン10a、12a上に、それぞれ左右走行用
モータ20、22のセンタバイパス型切換弁32、42
を直接接続して構成する。そして、その下流側には、作
業用アクチュエータ24(24A、…24D)のセンタ
バイパス型切換弁34、44(34A〜34D、44A
〜44C)をそれぞれパラレルライン35、45を介し
て、パラレルに接続した第1の油圧系統30および第2
の油圧系統40と、この両油圧系統30、40の間に走
行直進弁52を介在した油圧回路とから構成する。
【0021】なお、走行直進弁52は、図示の中立位置
(なお、この場合、後述する走行独立弁60の図示の中
立位置)において、第1のポンプ吐出ライン10aと第
1の油圧系統のパラレルライン35とを接続すると共
に、第2のポンプ吐出ライン12aと第2の油圧系統の
センタバイパスライン46とを接続する構成からなる。
一方、左側位置への切換時には、第1のポンプ吐出ライ
ン10aと第2の油圧系統のセンタバイパスライン46
とを接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン12aと
第1の油圧系統のパラレルライン35とを接続する構成
からなる。
【0022】従って、このような構成によれば、その動
作において、前述した従来の場合と同様に、先ず走行用
切換弁32、42(のみ)の操作時には、第1のポンプ
10および第2のポンプ12の吐出油は、それぞれ左右
走行用切換弁32、42(のみ)へ直接供給される。ま
た、作業用切換弁34、44(のみ)の操作時には、第
1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出油は、作
業用切換弁34、44(のみ)へ供給される。
【0023】一方、走行用切換弁32、42および作業
用切換弁34、44の同時操作時には、第1のポンプ1
0の吐出油は、左右走行用切換弁32、42へ供給さ
れ、第2のポンプ12の吐出油は、作業用切換弁34、
44へ供給されると同時に、その余剰油が更に第1のポ
ンプ10の吐出油と合流する。すなわち、この種の油圧
回路によれば、走行用切換弁の単独操作時においては勿
論のこと、これと作業用切換弁との同時操作時において
も、油圧ショベルの直進性が確保される。しかも、この
同時操作時においては、さらに前記直進速度を可及的に
高速に設定し得る利点も発揮される。
【0024】しかるに、この従来の油圧回路は、前述の
ような特徴を有するにも拘らず、反面、油圧ショベルの
走行中に作業用アクチュエータを駆動すると、このアク
チュエータの負荷変動に対応して、走行速度が変動する
欠点を有している。このため、本発明の目的は、この難
点を克服することを意図するものであることも前述した
通りである。
【0025】すなわち、本発明においては、前記構成に
おいて、さらに合流ブロック50には、油圧ショベルの
走行中を規定する走行独立モード時に作動する走行独立
弁60を設ける。一方、第1の油圧系統30および第2
の油圧系統40には、それぞれそのセンタバイパスライ
ン36、46の最下流側に、走行独立モード時に作動す
る第1のセレクタ弁37および第2のセレクタ弁47を
設けると共に、その上流側36a、46aを、それぞれ
第1のサイドバイパスライン38および第2のサイドバ
イパスライン48を介して走行独立弁60に接続する。
これにより、走行独立モード時における走行用切換弁3
2、42および作業用切換弁34、44の操作時には、
第1のポンプ10の吐出油を左右走行用切換弁32、4
2に供給し、第2のポンプ12の吐出油は作業用切換弁
34、44に供給するように構成する。
【0026】すなわち、走行独立弁60は、電磁弁62
およびパイロットライン62aを介して、図示の中立位
置(なお、この中立位置では、チェック弁60aおよび
オリフィス60bを介して第1の油圧系統のパラレルラ
イン35と第1のポンプ吐出ライン10aとは接続され
ている)から、左側の作動位置へ切換える(走行独立モ
ードに設定される)ことができる。また、この切換に際
しては、走行直進弁52も、シャトル弁64およびパイ
ロットライン62bを介して、図示の中立位置から左側
作動位置へ切換えられる。さらに、第1のセレクタ弁3
7および第2のセレクタ弁47も、それぞれ走行用切換
弁32、42の最高信号圧力および作業用切換弁34、
44の最高信号圧力を出力する手段38、48を介し
て、図示の開成位置から左側閉止位置へとそれぞれ切換
えられる。
【0027】従って、このような走行独立モード時に、
走行用切換弁32、42を操作すると、作業用切換弁3
4、44の位置の如何に拘らず、第1のポンプ吐出ライ
ン10aと第2のセンタバイパスライン46との間、お
よび第1の油圧系統のセンタバイパスライン36および
第2の油圧系統のセンタバイパスライン46とが、共に
ブロックされることにより、第1のポンプ10の吐出油
は、前記左右両走行用切換弁32、42へ直接半分づつ
供給される。
【0028】一方、第2のポンプ12の吐出油は、作業
用切換弁34、44へ供給され、第1のポンプ10の吐
出ライン10aへは合流しない。
【0029】このように、本発明の油圧回路において
は、運転者の所望により(回路を走行独立モードに設定
することにより)、走行用切換弁および作業用切換弁の
同時操作時にも(油圧ショベルの走行中に作業用アクチ
ュエータを駆動しても)、油圧ショベルの走行速度を変
動することなく(勿論、直進性を損なうことなく)、一
定に保持することが可能となる。
【0030】なお、このような構成において、若し仮
に、走行独立モード時に、第1の油圧系統30の走行用
切換弁32(左走行用モータ20)だけを操作して、油
圧ショベルを操舵しようとすると、この場合には、第2
の油圧系統40の走行用切換弁42は中立位置にあり、
従って第1のポンプ10からの吐出油は、第1のポンプ
吐出ライン10a、走行直進弁52、第2のセンタバイ
パスライン46aおよびタンクライン59を介して、そ
のままタンク16へ排出される。従って、前記左走行用
モータ20は駆動しない。このため、本発明において
は、下記の手段が付加されている。
【0031】すなわち、図2において、走行直進弁52
は、その中立時(図示の位置)には、第1のポンプ10
の吐出ライン10aを、第1の油圧系統30のパラレル
ライン35に接続すると共に、第2のポンプ12の吐出
ライン12aを、第2の油圧系統40の走行用切換弁供
給ライン49およびセンタバイパスライン46に接続す
る。一方、左側位置への切換時には、第1のポンプ10
の吐出ライン10aを、第2の油圧系統40の前記走行
用切換弁供給ライン49に接続すると共に、第2のポン
プ12の吐出ライン12aを、第1の油圧系統30の前
記パラレルライン35に接続し、さらに第2の油圧系統
40の前記センタバイパスライン46を、ブロックする
ように構成されている。
【0032】このような構成によれば、走行独立モード
でかつ走行直進弁52の左側切換時に、左側走行用切換
弁32だけを操作しても、第1のポンプ吐出ライン10
aは、第2のセンタバイパスライン46には接続されな
いので、第1のポンプ10の吐出油が左側走行用モータ
20(走行用切換弁32)へ供給されることは明らかで
ある。
【0033】また、図3に示す実施例においては、第2
の油圧系統40の走行用切換弁供給ライン49と、セン
タバイパスライン46との間を、チェック弁49aを介
して接続したものである。これにより、走行直進弁52
が、その中立時には、第1のポンプ10の吐出ライン1
0aを、第1の油圧系統30のパラレルライン35に接
続すると共に、第2のポンプ12の吐出ライン12a
を、第2の油圧系統40のセンタバイパスライン46に
接続する。一方、切換時には、第1のポンプ10の吐出
ライン10aを、第2の油圧系統40の前記走行用切換
弁供給ライン49に接続すると共に、第2のポンプ12
の吐出ライン12aを、第1の油圧系統30の前記パラ
レルライン35に接続し、さらに第2の油圧系統40の
前記センタバイパスライン46をブロックするように構
成されている。すなわち、この実施例においても、前記
実施例(図2)におけると実質的に同様の作用が発揮さ
れることは明らかである。
【0034】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る油圧
ショベルの油圧回路は、第1の油圧系統および第2の油
圧系統と、この両油圧系統の間に走行直進弁を介在した
油圧回路において、油圧ショベルの走行独立モード時に
作動する走行独立弁を設け、一方第1の油圧系統および
第2の油圧系統にはそれぞれそのセンタバイパスライン
の最下流側に前記走行独立モード時に作動する第1のセ
レクタ弁および第2のセレクタ弁を設けると共に、その
上流側をそれぞれ第1のサイドバイパスラインおよび第
2のサイドバイパスラインを介して前記走行独立弁に接
続し、前記走行独立モード時における走行および作業用
切換弁の操作時には、第1のポンプの吐出油は左右走行
用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換
弁に供給するように構成したことにより、油圧ショベル
を走行独立モードにすれば、第1のポンプの吐出油を左
右走行用切換弁のみに供給し、一方第2のポンプの吐出
油は作業用切換弁のみに供給することができる。
【0036】すなわち、本発明によれば、油圧ショベル
の走行中に作業用アクチュエータを駆動しても、油圧シ
ョベルの走行速度は、一定に保持することができる。換
言すれば、運転者に対する増減速ショックやアクチュエ
ータ作業性の低下等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の一実施
例を示す回路図である。
【図2】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の別の実
施例を示す回路図である。
【図3】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路のさらに
別の実施例を示す回路図である。
【図4】従来の油圧ショベルの油圧回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10 第1のポンプ 10a 第1のポンプ吐出ライン 12 第2のポンプ 12a 第2のポンプ吐出ライン 14 パイロットポンプ 16 タンク 20,22 走行用モータ 24A〜24D 作業用アクチュエータ 30 第1の油圧系統 32 第1の走行用切換弁 34A〜34D 作業用切換弁 35 第1の油圧系統のパラレルライン 36 第1の油圧系統のセンタバイパスライン 37 第1のセレクタ弁 38 第1のサイドバイパスライン 40 第2の油圧系統 42 第1の走行用切換弁 44A〜44D 作業用切換弁 45 第2の油圧系統のパラレルライン 46 第2の油圧系統のセンタバイパスライン 47 第2のセレクタ弁 48 第2のサイドバイパスライン 49 走行用切換弁供給ライン 49a チェック弁 50 合流ブロック 52 走行直進弁 60 走行独立弁 62 電磁弁 64 シャトル弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のポンプおよび第2のポンプの吐出
    ライン上にそれぞれ左右走行用モータのセンタバイパス
    型切換弁を直接接続すると共に、その下流側に作業用ア
    クチュエータのセンタバイパス型切換弁をパラレルに接
    続した第1の油圧系統および第2の油圧系統と、この両
    油圧系統の間に走行直進弁を介在した油圧回路とからな
    り、走行用切換弁の操作時には第1のポンプおよび第2
    のポンプの吐出油をそれぞれ前記左右走行用切換弁に供
    給し、作業用切換弁の操作時には第1のポンプおよび第
    2のポンプの吐出油を作業用切換弁に供給し、一方走行
    および作業用切換弁の同時操作時には第1のポンプの吐
    出油は左右走行用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出
    油は作業用切換弁に供給すると同時に、その余剰油を更
    に前記第1のポンプの吐出油に合流するように構成した
    油圧ショベルの油圧回路において、 油圧ショベルの走行独立モード時に作動する走行独立弁
    を設け、一方第1の油圧系統および第2の油圧系統には
    それぞれそのセンタバイパスラインの最下流側に前記走
    行独立モード時に作動する第1のセレクタ弁および第2
    のセレクタ弁を設けると共に、その上流側をそれぞれ第
    1のサイドバイパスラインおよび第2のサイドバイパス
    ラインを介して前記走行独立弁に接続し、前記走行独立
    モード時における走行および作業用切換弁の操作時に
    は、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁に供給
    し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給するよ
    うに構成することを特徴とする油圧ショベルの油圧回
    路。
  2. 【請求項2】 第1の油圧系統のセレクタ弁は、走行独
    立モード時に走行用切換弁の最大操作信号圧力で切換え
    られてセンタバイパスラインを閉止し、第2の油圧系統
    のセレクタ弁は、走行独立モード時に作業用切換弁の最
    大操作信号圧力で切換えられてセンタバイパスラインを
    閉止し、走行独立弁は、走行独立モード時に走行独立信
    号圧力で切換えられて第1のポンプの吐出ラインを第1
    のサイドバイパスラインに接続すると共に、第1の油圧
    系統のパラレルラインを第2のサイドバイパスラインに
    接続してなる請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  3. 【請求項3】 走行直進弁は、その中立時には、第1の
    ポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレルライン
    に接続すると共に、第2のポンプの吐出ラインを第2の
    油圧系統の走行用切換弁供給ラインおよびセンタバイパ
    スラインに接続し、一方切換時には、第1のポンプの吐
    出ラインを第2の油圧系統の前記走行用切換弁供給ライ
    ンに接続すると共に、第2のポンプの吐出ラインを第1
    の油圧系統の前記パラレルラインに接続し、さらに第2
    の油圧系統の前記センタバイパスラインをブロックする
    ように構成すると共に、前記走行独立信号で中立時の位
    置から切換時の位置に切換えられるように構成してなる
    請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  4. 【請求項4】 第2の油圧系統の走行用切換弁供給ライ
    ンとセンタバイパスラインとの間をチェック弁を介在し
    て接続し、走行直進弁が、その中立時には、第1のポン
    プの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレルラインに接
    続すると共に第2のポンプの吐出ラインを第2の油圧系
    統のセンタバイパスラインに接続し、一方切換時には、
    第1のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の前記走行
    用切換弁供給ラインに接続すると共に第2のポンプの吐
    出ラインを第1の油圧系統の前記パラレルラインに接続
    し、さらに第2の油圧系統の前記センタバイパスライン
    をブロックするように構成してなる請求項1記載の油圧
    ショベルの油圧回路。
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